JP6880831B2 - 可動棚 - Google Patents

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Description

本発明は、起立した壁面に設けられる可動棚に関する。
従来から、使用姿勢から収納姿勢の間で自由に棚板を回動させることができるようにした可動棚が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
ところが、従来のものは使用姿勢及び収納姿勢の少なくとも一方において、棚板をその姿勢に保持させておくための保持機構が設けられている。すなわち、従来の保持機構としては、特許文献1に示されるようなつっかえ棒を用いる手段のものだけでなく、マグネットを用いた保持具等、種々のものが知られているが、いずれも、構造の複雑化を招きやすいものとなっていた。
特開2006−141704号公報
本発明は、以上のような事情に着目してなされたもので、構造の複雑化を抑制しつつ棚板を所定の姿勢に保持するための設計の自由度に優れた可動棚を提供することにある。
すなわち、本発明は次の構成をなしている。
請求項1に記載の発明は、起立した壁面に設けられるベース部材と、このベース部材に支軸を介して軸支され載置面が上側を向く使用姿勢から前記載置面が前記壁面に接近する収納姿勢までの間で回動可能な棚板と、この棚板の回動を利用して前記支軸の前記ベース部材に対する高さ位置を変化させる支軸付勢機構とを具備したものであって、前記支軸付勢機構は、少なくとも前記棚板が前記収納姿勢から前記使用姿勢に戻り始める領域で前記支軸を前記棚板の自重に抗して上昇させ得るように構成されたものである可動棚である。
請求項2に記載の発明は、前記支軸付勢機構が、前記支軸に対して偏心した位置に設けられ前記棚板の回動に伴って前記支軸周りに公転する移動軸と、前記ベース部材の側壁に設けられ前記支軸を回転可能且つ上動可能に枢支する軸受けと、この軸受けの近傍に位置させて前記側壁に設けられ前記移動軸を案内するカム溝とを備えたものである請求項1記載の可動棚である。
請求項3に記載の発明は、前記棚板が、棚板本体と、この棚板本体の基端部に装着され前記ベース部材の側壁に対面する側板を備えた基端ブラケットとを備えたものであり、この基端ブラケットの側板に前記支軸と前記移動軸とが突設されている請求項2記載の可動棚である。
請求項4に記載の発明は、前記軸受けが、前記支軸を最も低い位置で回動可能に支持する下端軸支部と、前記支軸がこの下端軸支部から上方に浮き上がるのを許容する上動許容部とを備えたものであり、前記下端軸部の軸心と前記カム溝の導線との距離が、棚板回動範囲における一部の領域で前記支軸と前記移動軸との軸心間距離よりも短く設定されて
いる請求項2又は3記載の可動棚である。
請求項5に記載の発明は、前記軸受けの下方に前記カム溝を配したものであり、前記カム溝における導線の中間領域が、前記軸受けにおける前記下端軸支部の軸心を中心にした仮想円弧に対して部分的に前記軸受け寄りに変移させてある請求項4記載の可動棚である。
請求項6に記載の発明は、前記軸受けが、前記支軸を最も低い位置で回動可能に支持する下端軸支部と、前記支軸がこの下端軸支部から上方に浮き上がるのを許容する上動許容部とを備えたものであり、前記下端軸部の軸心と前記カム溝の導線との距離が、棚板回動範囲における一部の領域で前記支軸と前記移動軸との軸心間距離よりも長く設定されている請求項2又は3記載の可動棚である。
請求項7に記載の発明は、前記収納姿勢における前記移動軸と係わり合い前記棚板の収納姿勢を安定保持する姿勢保持手段を設けている請求項2、3、4、5又は6記載の可動棚である。
請求項8に記載の発明は、前記姿勢保持手段が、前記移動軸の公転を規制し得るように前記カム溝に設けられた突出部分であって、前記突出部分が、前記収納姿勢における前記移動軸に隣接し得る位置に設けられている請求項7記載の可動棚である。
請求項9に記載の発明は、前記軸受けの上方に前記カム溝を配したものであり、前記カム溝における導線の中間領域が、前記軸受けにおける前記下端軸支部の軸心を中心にした仮想円弧に対して部分的に前記軸受けから離れる方向に変移させてある請求項6記載の可動棚である。
以上説明したように本発明によれば、構造の複雑化を抑制しつつ棚板を所定の姿勢に保持するための設計の自由度に優れた可動棚を提供することができるものとなる。
本発明の一実施形態を示す斜視図。 同実施形態における斜視図。 同実施形態における平面図。 同実施形態における部分拡大底面図。 同実施形態における斜視図。 同実施形態における正面図。 同実施形態における左側面図。 図7におけるX−X線断面図。 同実施形態における分解斜視図。 同実施形態における分解斜視図。 同実施形態における正面図。 同実施形態における作用説明図。 同実施形態における作用説明図。 同実施形態における作用説明図。 同実施形態における作用説明図。 他の実施形態を示す作用説明図。 他の実施形態を示す作用説明図。 同実施形態における作用説明図。 同実施形態における作用説明図。 他の実施形態を示す部分拡大図。 他の実施形態を示す部分拡大図。
以下、本発明の一実施形態を、図1〜15を参照して説明する。
この実施形態は、本発明を、机であるハイテーブルAに装着して使用されるサイドパネルFに適用したものである。
ハイテーブルAは、図1〜3等に示すように、天板Bと、天板Bを四ケ所のコーナー部において支持する主脚Cと、主脚Cとは異なった位置に設けられ天板Bの揺動を抑制する補助脚Dとを備えている。ハイテーブルAは、天板Bの上面が床面から800mm〜1050mmの高さに位置するものとなっている。この実施形態では、天板Bの上面が、床面から約1000mmの高さに設定されている。
天板Bは、使用者がハイテーブルAに対応したハイチェア(図示せず)に座った状態、又は、使用者が床面に立った状態で使用され得るものである。この実施形態に示された天板Bは、二人の使用者が同時に使用し得ることを想定した左右幅寸法に設定されている。そして、天板Bに着脱可能に装着されたサイドパネルFにより、隣の使用者の存在が気にならないような使用者の個々の専用的な空間を形成し得るべく、隣り合う二人の使用者間を仕切ることができるようになっている。
天板Bは、その反使用端e2側に配線コード(図示せず)を天板B上に引き出すための配線コード引出口aを備えている。配線コード引出口aは、長方形状のものであり、左右に対をなして設けられている。各配線コード引出口aは、配線カバーbにより開閉可能に覆われている。天板Bの右側端部には、側端部用サイドパネルEが設けられている。天板Bの左右方向中間位置における手前側すなわち使用端e1側には、本発明に係るサイドパネルFが取り付けられている。
サイドパネルFは、図1〜4に示すように、ハイテーブルAの天板Bに装着して使用されるものである。サイドパネルFは、天板Bの領域を仕切るパネル本体Gと、パネル本体Gの一側面に設けられた棚板7を有する可動棚Hとを具備してなる。
パネル本体Gは、図1〜9等に示すように、天板Bに対して起立した姿勢をなす板状のものである。パネル本体Gは、正面視において天板Bに対して略直交する姿勢をなしている。パネル本体Gは、上下方向中間位置に天板Bに使用端e1側から嵌合させることができる嵌合溝4を備えている。嵌合溝4は、後方すなわち奥側に向かって開放した形態をなしている。
パネル本体Gは、嵌合溝4の上方に位置して天板Bの上面側を左右に仕切るための上仕切り領域1と、嵌合溝4の下方に位置して天板Bの下面側を左右に仕切るための下仕切り領域2と、天板Bの使用端e1よりも外側すなわち手前側に位置して使用者の居る空間を左右に仕切るための外側仕切り領域3とを備えている。
外側仕切り領域3の手前端縁31と上仕切り領域1の奥端縁11との間の前後寸法w1は、外側仕切り領域3の手前端縁31と下仕切り領域2の奥端縁21との間の前後寸法w2よりも大きく設定されている。外側仕切り領域3の手前端縁31と上仕切り領域1の奥端縁11は、それぞれ上下方向に延びており、両者は略平行をなしている。下仕切り領域2の奥端縁21は、上下方向に延びており、外側仕切り領域3の手前端縁31と略平行をなしている。
嵌合溝4は、天板Bの上面に当接する上辺部41と、天板Bの下面に対面する下辺部42とを備えている。下辺部42と天板Bの下面との間には、クランプ装置5が設けられている。
クランプ装置5は、図5〜9に示すように、嵌合溝4の下辺部42上に配される固定板51と、固定板51上に配される昇降板52と、固定板51を足場にして昇降板52を天板Bの下面に押し付ける押し付けネジv1とを具備してなる。
固定板51は、対をなすブラケット53を介してパネル本体Gに水平姿勢で固設されている。固定板51には、ネジ孔h1が設けられている。そして、ネジ孔h1に押し付けネジv1が螺合進退可能に装着されている。
図8に示すように、ブラケット53は、取り付けネジv2により、パネル本体Gに取り付けられている。また、固定板51は、取り付けネジv3により、ブラケット53に固定されている。
可動棚Hは、起立した壁面であるパネル本体Gの一側面に設けられるベース部材6と、ベース部材6に支軸Jを介して軸支され載置面smが上側を向く略水平な使用姿勢(a)から載置面smが壁面に接近する収納姿勢(c)までの間で回動可能な棚板7と、棚板7の回動を利用して支軸Jのベース部材6に対する高さ位置を変化させる支軸付勢機構Iとを具備したものである。
ベース部材6は、取り付けネジv4を用いてパネル本体Gの一側面に取り付けられる起立壁61と、起立壁61の上縁から略水平に延出する天壁62と、起立壁61の両端部から当該起立壁61と略直交する方向に延出する側壁63とを備えた板金製のものである。ベース部材6における側壁63の外側には、合成樹脂製のカバー64が着脱可能に設けられている。
棚板7は、図1〜14に示すように、板状をなす棚板本体71と、棚板本体71の基端部に装着されベース部材6の側壁63に対面する側板75を備えた基端ブラケット72とを備えたものである。なお、基端ブラケット72の側板75には、後述する支軸付勢機構Iを構成する支軸Jと移動軸Kとが所定の間隔をあけて突設されている。
棚板7は、天板Bよりも下方で且つ一部が平面視又は底面視において天板Bの使用端e1よりも手前外方に位置した状態でパネル本体Gに設けられている。換言すれば、棚板7は、下仕切り領域2と外側仕切り領域3に亘って設けられている。棚板7は、載置面smの上に鞄類や紙物等の荷物(図示せず)を載置可能な使用姿勢(a)と載置面smがパネル本体Gと略平行をなすように接近する収納姿勢(c)との間で移動させ得るように設けられたものである。
棚板7は、図6、及び、図8に示すように、無負荷状態における使用姿勢(a)においては、約五度だけ水平に対して自由端側が基端側よりも高くなるように傾斜させてある。これは、棚板7の上に比較的重量のある荷物を載置した場合に、棚板7が荷物の重さに起因して下垂れしてしまい、荷物が落下してしまうのを抑制するための対策である。
棚板本体71は、鞄等の荷物を載置し得る載置面smを有したものであり例えば木製のものである。棚板本体71は、前後方向に長い長方形状をなしたものである。
基端ブラケット72は、棚板本体71の基端部下面に添接する底板73と、底板73の基端縁から立設され、棚板本体71の基端面側に位置する背板74と、底板73の両側縁から突設され棚板本体71の側面側に位置する側板75とを備えてなる板金製のものである。対をなす側板75には、それぞれ支軸J及び移動軸Kが外方に突設されている。
基端ブラケット72は、底板73に固設されたナットntと、棚板本体71に貫設されナットntに螺合する図示しない取り付けネジを用いて棚板本体71に固定されている。
支軸付勢機構Iは、図11〜15に示すように、棚板7が収納姿勢(c)から使用姿勢(a)に戻り始める領域、つまり、収納姿勢(c)と使用姿勢(a)との間の所定領域において支軸Jを棚板7の自重に抗して軸受けL内において上昇させ得るように構成されている。支軸付勢機構Iは、支軸Jに対して偏心した位置に設けられ棚板7の回動に伴って支軸J周りに公転する移動軸Kと、ベース部材6の側壁63に設けられ支軸Jを回転可能且つ上動可能に枢支する軸受けLと、軸受けLの近傍に位置させて側壁63に設けられ移動軸Kを案内する案内路であるカム溝Mとを備えたものである。
支軸Jは、棚板7の側板75に固設された支軸本体J1と、この支軸本体J1に外嵌されたスリーブJ2とを備えたものである。
移動軸Kは、棚板7の側板75に固設された移動軸本体K1と、この移動軸本体K1に外嵌されたスリーブK2とを備えたものである。
軸受けLは、ベース部材6の側壁63に設けられている。軸受けLは、上側に向かって開放された切欠状のものである。軸受けLは、図15において拡大して示すように、支軸Jを最も低い位置で回動可能に支持する下端軸支部L1と、支軸Jが下端軸支部L1から上方に浮き上がるのを許容する上動許容部L2とを備えている。そして、下端軸支部L1の軸心n1とカム溝Mの導線m1との距離w4が、棚板7の回動範囲における一部の領域である中間領域crにおいて支軸Jの軸心s1と移動軸Kの軸心s2との軸心間距離w3よりも短く設定されている。
ここで、図15の符号w4は、下端軸支部L1の軸心n1とカム溝Mの導線m1との距離が最も短い関係になる箇所を示している。なお、軸受けLにおける下端軸支部L1の軸心n1は、棚板7が使用姿勢(a)及び収納姿勢(c)にある際の支軸Jの軸心s1と略一致する位置となる。
カム溝Mは、図15において拡大して示すように、移動軸Kが所定の範囲でスライド移動し得る幅寸法に設定された曲線スリット状のものである。すなわち、カム溝Mの幅寸法は、移動軸Kの直径と近似した値に設定されている。カム溝Mは、軸受けLの下方に配されている。カム溝Mにおける幅方向中央に略合致した導線m1の中間領域crは、軸受けLにおける下端軸支部L1の軸心n1を中心にした仮想円弧ekに対して部分的に軸受けL寄りに変移させてある。
以下、本実施形態における可動棚Hの作動について説明する。
図1〜3は、可動棚Hの棚板7を、使用姿勢(a)に保持している状態を示している。棚板7が使用姿勢(a)にあると、サイドパネルFの図中左側に所在する使用者は、鞄等の荷物を棚板7の上に載置することができる。棚板7は、平面視において、その一部が天板Bの使用端e1よりも外側に位置している。このため、従来品、すなわち天板の下肢空間における奥方に棚板が存在するような既知の机等と比較して、ハイテーブルAに棚板7を備えたサイドパネルFを取り付けた構成のものであれば、棚板7へのアクセスが容易であり、種々の荷物を一時的に載置するための使い勝手に優れている。なお、棚板7を使用しない場合には、図14に示すように、棚板7を収納姿勢(c)にしておけば使用者の移動の邪魔になることが抑制されるものとなる。
棚板7は、支軸付勢機構Iの働きにより、収納姿勢(c)に安定保持されている。このため、使用者が意識して棚板7を使用姿勢(a)方向に一定以上の力を加えて操作しない限り当該棚板7が収納姿勢(c)から使用姿勢(a)に自己復帰することはない。
すなわち、図14に示すように、棚板7が収納姿勢(c)にあるときは、当該棚板7に作用する重力により、支軸Jが軸受けLの下端軸支部L1に落ち込んで位置しており、移動軸Kも支軸Jの落ち込みを許容するようにカム溝Mの一端である下端領域krに待機した状態となっている。
この収納姿勢(c)をとる棚板7に対して、使用者が、使用姿勢(a)方向への力を作用させると、図13に示すように、棚板7が収納姿勢(c)から使用姿勢(a)に戻り始める所定の領域で、支軸付勢機構Iの働きで、支軸Jが棚板7の自重に抗して上昇させられる。つまり、棚板7は、一定以上の操作力が加えられない限り、収納姿勢(c)から使用姿勢(a)に遷移することができないものとなっている。
本実施形態における可動棚Hは、キャッチ機構等の専用的な姿勢保持機構を設けることなく、棚板7に作用する重力を利用して棚板7を収納姿勢(c)に安定保持させておくことができる。図15に示すように、棚板7が、収納姿勢(c)から使用姿勢(a)方向に回動し始めると、移動軸Kがカム溝Mの下端領域krから他端である上端領域jr方向に移動することになる。その際、軸受けLにおける下端軸支部L1の軸心n1とカム溝Mにおける導線m1との離間距離が徐々に短くなっていくため、棚板7が回動を継続するためには、移動軸Kからの離間距離が固定されている支軸Jが、軸受けLにおける下端軸支部L1から上動許容部L2側に移動せざるを得なくなる。
図13は、棚板7が収納姿勢(c)から使用姿勢(a)に向かう途中において支軸Jが軸受けL内において最も高い位置に押し上げられた中間姿勢(b)を示すものである。
その後、棚板7が、中間姿勢(b)を経て使用姿勢(a)を採ると、当該棚板7に作用する重力により、支軸Jが軸受けLの下端軸支部L1に落ち込んで位置し、移動軸Kもカム溝Mの一端である上端領域jrに位置することとなる。
以上に述べたように、棚板7が収納姿勢(c)から使用姿勢(a)に移るとき、換言すれば、移動軸Kが、カム溝Mの下端領域krから上端領域jr方向に移動しようとするときに、支軸付勢機構Iの作用により、使用者による棚板7に対する意識的な操作力が要求されるものとなっているため、棚板7が振動等によって勝手に使用姿勢(a)に復帰するようなことが好適に回避され得るものとなっている。
サイドパネルFは、パネル本体Gの起立面を有効に利用して、ハイテーブルAを使用する使用者の側方近傍に棚板7を配置したものとなっている。このため、棚板7に対して天板Bを使用する使用者がアクセスし易い構成を好適に採り得るとともに、不使用時において棚板7が使用者の邪魔になることが好適に抑制されたものとなる。
サイドパネルFが棚板7を有した可動棚Hを備えているという構造を採っているため、使用者が視認しやすく且つアクセス容易な位置である使用者の側部に、鞄等の荷物を床面から離れた状態に留め置くことができるものとなる。このため、鞄等の荷物を床面に直接的に置くようなことが好適に回避されるものとなる。使用者は、床面よりも近い位置となる棚板7の載置面sm上に自己の荷物を置くことができるため、盗難等による紛失の心配が軽減され安心感を得るものとなる。この点は、ハイテーブルAを使用する使用者において顕著である。使用者は、床面ではなく、棚板7の載置面sm上に自己の荷物を置くことができるため、清潔感を感じることができるものとなる。
本実施形態の可動棚Hであれば、使用姿勢(a)だけでなく収納姿勢(c)においても棚板7をパネル本体Gに対して安定保持することができるとともに収納姿勢(c)を保持するための外付け的な保持機構が不要なものとなる。
すなわち、棚板7が使用姿勢(a)をとる場合には、棚板7の基端ブラケット72における背板74の上端縁が、ベース部材6における天壁62の下面に当接して、所期の姿勢が保持される。一方で、棚板7が収納姿勢(c)をとる場合には、支軸Jが軸受けLの下端軸支部L1に落ち込んだ状態で保持されている。そして、使用者の操作により、棚板7を収納姿勢(c)から使用姿勢(a)に倒そうとすると、使用者は、支軸Jを棚板7とともに当該棚板7に作用する重力に抗して上方に持ち上げることが必要となる。そのため、使用者によって意識して棚板7を使用姿勢(a)の方向に倒そうとする所定の操作力を加えない限り、当該棚板7は収納姿勢(c)に安定保持されることになる。したがって、棚板7が使用姿勢(c)にある場合には、その姿勢を安定保持するための外付け的な保持機構が不要なものとなる。従来技術、例えば、つっかえ棒式の保持機構や、マグネットの吸着作用を利用したキャッチ機構等を設ける場合と比べて、本実施形態に示すような支軸付勢機構Iを備えた可動棚Hであれば、構成の簡略化を好適に図り得るものとなっている。
棚板7が使用姿勢(a)をとる際に、水平ではなく若干傾斜した姿勢をなしている。このため、比較的重い荷物を棚板7の載置面smに載置した結果として仮に各部が大きく弾性変形したとしても、棚板7が下垂れして荷物を落下させるようなことが好適に抑制され得るものとなっている。
なお、図14に示すように、棚板7が収納姿勢(c)をとる際には、棚板7の載置面smが、パネル本体Gの外面と略平行となるように設定されている。このため、棚板7が収納姿勢(c)をとる場合においても、棚板7とパネル本体Gとの間の隙間skに、ベース部材6の天壁62の上面を底面として、雑誌等の書籍や、書類やファイル等を立てかけておくことも可能である。
以上説明したように、本実施形態に係る可動棚Hは、起立した壁面であるパネル本体Gに設けられるベース部材6と、ベース部材6に支軸Jを介して軸支され載置面smが上方を向く使用姿勢(a)から載置面smが壁面であるパネル本体Gに接近してパネル本体Gと略平行に配される収納姿勢(c)までの間で回動可能な棚板7と、棚板7の回動を利用して支軸Jのベース部材6に対する高さ位置を変化させる支軸付勢機構Iとを具備したものである。そして、支軸付勢機構Iは、棚板7が収納姿勢(c)から使用姿勢(a)に戻り始める領域で支軸Jを棚板7の自重に抗して上昇させ得るように構成されている。このため、構造の複雑化を抑制しつつ棚板7を所定の姿勢である収納姿勢(c)に保持するための設計の自由度に優れた可動棚Hを提供することができるものとなる。
支軸付勢機構Iが、支軸Jに対して偏心した位置に設けられ棚板7の回動に伴って支軸J周りに公転する移動軸Kと、ベース部材6の側壁63に設けられ支軸Jを回転可能且つ上動可能に枢支する軸受けLと、軸受けLの近傍に位置させて側壁63に設けられ移動軸Kを案内するカム溝Mとを備えている。このため、カム溝Mと移動軸Kとの係わり合いを利用して、支軸Jが軸受けL内において上動し得る構成が実現されたものとなっている。
棚板7が、棚板本体71と、棚板本体71の基端部に装着されベース部材6の側壁63に対面する側板75を備えた基端ブラケット72とを備えたものである。そして、基端ブラケット72の側板75に支軸Jと移動軸Kとが突設されている。このため、支軸Jと移動軸Kが好適に配設されたものとなっている。
軸受けLが、支軸Jを最も低い位置で回動可能に支持する下端軸支部L1と、支軸Jが下端軸支部L1から上方に浮き上がるのを許容する上動許容部L2とを備えている。そして、下端軸部L1の軸心n1とカム溝Mの導線m1との距離が、棚板7の回動範囲における一部の領域で支軸Jと移動軸Kとの軸心間距離w3よりも短く設定されている。このため、支軸Jが一部の領域において下端軸支部L1から上動許容部L2に上動し得る構成が好適に実現され得るものとなっている。
軸受けLの下方にカム溝Mを配したものとなっている。そして、カム溝Mにおける導線m1の中間領域crが、軸受けLにおける下端軸支部L1の軸心n1を中心にした仮想円弧ekに対して部分的に軸受けL寄りに変移させてある。このため、支軸Jが中間領域crにおいて下端軸支部L1から上動許容部L2に上動し得る構成が好適に実現され得るものとなっている。
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
支軸付勢機構の構成は、上述した実施形態に示すものに限定されるものではない。
例えば、図16に示すように、支軸Jを保持する軸受けLとカム溝Mとの位置関係を上下逆転させたようなものが考えられる。なお、以下の変形例の説明において、上述した実施形態と同一又は対応する構成のものについては、同一の符号を付して説明することとし、詳細な説明を省略する。
図16に示す実施形態では、カム溝Mの下方内側に配された軸受けLが、支軸Jを最も低い位置で回動可能に支持する下端軸支部L1と、支軸Jが下端軸支部L1から上方に浮き上がるのを許容する上動許容部L2とを備えている。そして、下端軸部L1の軸心n1とカム溝Mの導線m1との距離が、棚板回動範囲における一部の領域である中間領域crで支軸Jと移動軸Kとの軸心間距離w3よりも長く設定されている。つまり、軸受けLの上方にカム溝Mが配されてなり、カム溝Mにおける導線m1の中間領域crが、軸受けLにおける下端軸支部L1の軸心n1を中心にした仮想円弧ekに対して部分的に軸受けLから離れる方向に変移させてある。このようなものであっても所期の目的を達成することができるものとなる。
また、他の変形例としては、図17〜19に示すように、カム溝を設けずに、支軸7を設けた棚板7の基端部の外周面に、支持体Pの当接面p1と係り合うカム面cmを形成した構成のものであってもよい。
図17〜19に示す実施形態は、支持体Pの当接面p1がフラットに構成されたものであり、支軸Jを設けた棚板7の基端部の外周面にカム面cmを設けた態様のものである。支軸付勢機構Iは、棚板7が収納姿勢(c)から使用姿勢(a)に戻るまでの中間姿勢(b)において、支軸Jを軸受けL内において棚板7の自重に抗して上昇させ得るように構成されている。このようなものであっても所期の目的を達成し得るものとなっている。
また、収納姿勢(c)における移動軸Kと係わり合い棚板7の収納姿勢(c)を安定保持する姿勢保持手段Rを設けるようにしてもよい。
図20及び図21に示す他の実施形態では、姿勢保持手段Rは支軸付勢機構Iに関連させて設けられている。すなわち、姿勢保持手段Rは、収納姿勢(c)から使用姿勢(a)に動き始める際に、移動軸Kの公転を規制し得るようにカム溝Mに設けられた突出部分r1により構成されている。突出部分r1は、収納姿勢(c)における移動軸Kの公転方向に隣接し得る位置に設けられている。このようなものであれば、収納姿勢(c)の棚板7に大きな揺れが発生した場合であっても、棚板7が使用姿勢(a)に開いてしまうことを好適に抑制し得るものとなる。さらに、棚板7を勢いよく使用姿勢(a)から収納姿勢(c)に閉じた場合であっても、棚板7が跳ね返って使用姿勢(a)に逆戻りするようなことが抑制されるものとなる。
なお、姿勢保持手段は、上述したようなカム溝を構成するものに限られるものではない。例えば、姿勢保持手段が、カム溝の近傍に取り付けられ収納姿勢における移動軸と係わり合い棚板の収納姿勢を安定保持する規制部材により構成したものであってもよい。規制部材は、棚板が回動する際に移動軸に付勢されて一時的に弾性変形し得るものである。規制部材は、移動軸に付勢されて弾性変形し一時的に外方に退避し得る。そして、規制部材が外方に退避することによって移動軸がカム溝内をスライド移動し得るものとなる。このようなものであっても、棚板を収納姿勢に好適に保持し得るものとなる。
さらに、図20及び図21に示すように、ベース部材6と棚板7との間には、クッションcnを介在させるようにしてもよい。このようにした場合には、棚板7が使用姿勢(a)をとる際に、ベース部材6と棚板7との間で移動軸Kとカム溝Mとが係わり合う前に、クッションcnが圧縮されるように設定し得るものとなり、移動軸Kへの負荷を好適に低減させ得るものとなる。より具体的に言えば、図21及び図22の例では、クッションcnは、基端ブラケット72に取り付けられている。基端ブラケット72は、背板74の上端縁に棚板7の先端側に延びた延出板76を備えている。そして、延出板76を挟むようにしてクッションcnが取り付けられている。このように構成することによって、移動軸Kが使用姿勢(a)においてカム溝Mにおける上端領域の壁に当たり難いものとなり、移動軸Kへの負荷を好適に低減させ得るものとなっている。
その他、各部の具体的な構成は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形可能なものであることは言うまでもない。
可動棚は、上述した実施形態のようなサイドパネルを構成するものに限られるものではない。すなわち、可働棚は、起立した壁面を有する種々のものに取り付け得るものである。
棚板の形態も種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、棚板が、網目状の部材を主体に構成されたものであってもよい。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
6…ベース部材
7…棚板
I…支軸付勢機構
J…支軸
(a)…使用姿勢
(c)…収納姿勢

Claims (9)

  1. 起立した壁面に設けられるベース部材と、このベース部材に支軸を介して軸支され載置面が上側を向く使用姿勢から前記載置面が前記壁面に接近する収納姿勢までの間で回動可能な棚板と、この棚板の回動を利用して前記支軸の前記ベース部材に対する高さ位置を変化させる支軸付勢機構とを具備したものであって、
    前記支軸付勢機構は、少なくとも前記棚板が前記収納姿勢から前記使用姿勢に戻り始める領域で前記支軸を前記棚板の自重に抗して上昇させ得るように構成されたものである可動棚。
  2. 前記支軸付勢機構が、前記支軸に対して偏心した位置に設けられ前記棚板の回動に伴って前記支軸周りに公転する移動軸と、前記ベース部材の側壁に設けられ前記支軸を回転可能且つ上動可能に枢支する軸受けと、この軸受けの近傍に位置させて前記側壁に設けられ前記移動軸を案内するカム溝とを備えたものである請求項1記載の可動棚。
  3. 前記棚板が、棚板本体と、この棚板本体の基端部に装着され前記ベース部材の側壁に対面する側板を備えた基端ブラケットとを備えたものであり、この基端ブラケットの側板に前記支軸と前記移動軸とが突設されている請求項2記載の可動棚。
  4. 前記軸受けが、前記支軸を最も低い位置で回動可能に支持する下端軸支部と、前記支軸がこの下端軸支部から上方に浮き上がるのを許容する上動許容部とを備えたものであり、前記下端軸部の軸心と前記カム溝の導線との距離が、棚板回動範囲における一部の領域で前記支軸と前記移動軸との軸心間距離よりも短く設定されている請求項2又は3記載の可動棚。
  5. 前記軸受けの下方に前記カム溝を配したものであり、
    前記カム溝における導線の中間領域が、前記軸受けにおける前記下端軸支部の軸心を中心にした仮想円弧に対して部分的に前記軸受け寄りに変移させてある請求項4記載の可動棚。
  6. 前記軸受けが、前記支軸を最も低い位置で回動可能に支持する下端軸支部と、前記支軸がこの下端軸支部から上方に浮き上がるのを許容する上動許容部とを備えたものであり、前記下端軸部の軸心と前記カム溝の導線との距離が、棚板回動範囲における一部の領域で前記支軸と前記移動軸との軸心間距離よりも長く設定されている請求項2又は3記載の可動棚。
  7. 前記収納姿勢における前記移動軸と係わり合い前記棚板の収納姿勢を安定保持する姿勢保持手段を設けている請求項2、3、4、5又は6記載の可動棚。
  8. 前記姿勢保持手段が、前記移動軸の公転を規制し得るように前記カム溝に設けられた突出部分であって、
    前記突出部分が、前記収納姿勢における前記移動軸に隣接し得る位置に設けられている請求項7記載の可動棚。
  9. 前記軸受けの上方に前記カム溝を配したものであり、
    前記カム溝における導線の中間領域が、前記軸受けにおける前記下端軸支部の軸心を中心にした仮想円弧に対して部分的に前記軸受けから離れる方向に変移させてある請求項6記載の可動棚。
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