JPH0335129B2 - - Google Patents

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JPH0335129B2
JPH0335129B2 JP57136007A JP13600782A JPH0335129B2 JP H0335129 B2 JPH0335129 B2 JP H0335129B2 JP 57136007 A JP57136007 A JP 57136007A JP 13600782 A JP13600782 A JP 13600782A JP H0335129 B2 JPH0335129 B2 JP H0335129B2
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JP
Japan
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optical axis
drive motor
comparator
detection
electrical signal
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JP57136007A
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JPS5926339A (ja
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Kyoshi Wada
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Koito Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Koito Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Koito Manufacturing Co Ltd filed Critical Koito Manufacturing Co Ltd
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Publication of JPS5926339A publication Critical patent/JPS5926339A/ja
Publication of JPH0335129B2 publication Critical patent/JPH0335129B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60QARRANGEMENT OF SIGNALLING OR LIGHTING DEVICES, THE MOUNTING OR SUPPORTING THEREOF OR CIRCUITS THEREFOR, FOR VEHICLES IN GENERAL
    • B60Q1/00Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor
    • B60Q1/02Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to illuminate the way ahead or to illuminate other areas of way or environments
    • B60Q1/04Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to illuminate the way ahead or to illuminate other areas of way or environments the devices being headlights
    • B60Q1/06Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to illuminate the way ahead or to illuminate other areas of way or environments the devices being headlights adjustable, e.g. remotely-controlled from inside vehicle
    • B60Q1/076Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to illuminate the way ahead or to illuminate other areas of way or environments the devices being headlights adjustable, e.g. remotely-controlled from inside vehicle by electrical means including means to transmit the movements, e.g. shafts or joints

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Lighting Device Outwards From Vehicle And Optical Signal (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、車輌用前照灯の光軸を駆動モータに
よつて上下方向に動かすようにした光軸調整装置
において、何らかの原因で前照灯の傾動が阻止さ
れたりあるいは傾動がスムースにいかないという
比較的軽微な事故が発生した場合であつても、前
照灯を駆動する駆動モータに電流が供給される状
態が一定時間以上継続した場合には自動的に駆動
モータへの電流の供給が停止されるようにしたも
のであり、駆動モータが光軸調整機構の故障等に
よつて異常に大きな負荷を継続して受けることに
より焼損するのを確実に防止することができる新
規な車輌用前照灯の光軸調整装置を提供しようと
するものである。
車輌用前照灯の光軸を駆動モータによつて上下
方向に動かすようにした光軸調整装置において
は、何らかの原因で前照灯の傾動が阻止されたり
あるいは傾動がスムースにいかないという比較的
軽微な事故が発生すると、それに伴つて駆動モー
タが焼損するという比較的大きな事故が発生し、
非常に大きな損害が生じる惧れがあつた。これを
一つの光軸調整装置を例にしてより詳細に説明す
ると次の通りである。即ち車輌用前照灯の光軸調
整装置として、前照灯の光軸の角度を検出する光
軸検出部の出力とノブ等の操作によつて前照灯の
角度を設定する光軸設定部の出力との差の正負を
求め、その差の正負に応じて駆動モータを正逆回
転せしめることにより常に前照灯の光軸を光軸設
定部によつて設定したとおりの角度になるように
したものが考えられる。このような光軸調整装置
において前照灯の傾動機構の故障、例えば傾動機
構の一部に障害物が挟まる、あるいは傾動機構が
凍結する等の故障によつて前照灯の光軸がある位
置からは例えば下方向へ動かないというような状
態が発生した場合に、若し光軸設定部によつて前
照灯の光軸を上記の位置よりも下方向を向くよう
な設定が為されると次のようなことが起きる。即
ち、駆動モータは前照灯をその光軸が設定された
角度になるように下向きに傾動せしめようとする
が、前照灯はその光軸が設定された角度になる前
に動かなくなり、駆動モータは前照灯から異常に
大きな負荷を受けて停止し、駆動モータに異常に
大きな電流が流れる状態となる。そして、このよ
うな状態が長く続くと駆動モータはそれに流れる
異常に大きな電流によつて焼損してしまうことに
なる。
そこで、本発明は、車輌用前照灯の光軸を駆動
モータによつて上下方向に動かすようにした光軸
調整装置において、何らかの原因で前照灯の傾動
が阻止されたりあるいは傾動がスムースにいかな
いという比較的軽微な事故が発生した場合であつ
ても、前照灯を駆動する駆動モータに電流が供給
される状態が一定時間以上継続した場合には自動
的に駆動モータへの電流の供給が停止されるよう
にして、駆動モータが光軸調整機構の故障等によ
つて異常に大きな負荷を受けることにより焼損す
るのを確実に防止することができる新規な車輌用
前照灯の光軸調整装置を提供しようとするもの
で、前照灯の光軸の角度に応じた大きさの電気的
信号を出力する光軸検出部と、前照灯の光軸の角
度を手動等の操作によつてあるいは自動的に設定
することができ、その設定量に応じた大きさの電
気的信号を出力する光軸設定部と、該光軸設定部
の電気的信号が光軸検出部の電気的信号よりも大
きいとき検知信号を発生する第1の比較器と、光
軸検出部の電気的信号が光軸設定部の電気的信号
よりも大きいとき検知信号を発生する第2の比較
器と、正逆回転して前照灯の光軸を上下方向に動
かす駆動モータと、第1の比較器及び第2の比較
器の出力によつて制御され、第1の比較器から検
知信号が発生されたときと第2の比較器から検知
信号が発生されたときとで前記駆動モータの回転
方向が互いに逆になるように電源と駆動モータと
を電気的に接続する切替回路と、上記2つの比較
器のいずれかから検知信号が発生し続いている場
合であつても前記駆動モータが正方向又は逆方向
に回転を開始した後一定時間経過すると駆動モー
タに流れる電流を自動的に遮断する駆動モータ保
護回路と、からなることを特徴とするものであ
る。
以下、本発明車輌用前照灯の光軸調整装置の詳
細を添付図面に示した実施例に従つて説明する。
第1図は本発明車輌用前照灯の光軸調整装置に
用いられる光軸調整機構の一例を示すものであ
り、同図において1は前照灯、2は該前照灯1の
支持部材、3は前照灯1を保持するためのステー
で、その一端が車体4に固定されている。5はス
テー3の他端に固定された軸で、該軸5には前照
灯1の支持部材2の上端部が回動可能なるように
支承されている。Mは端子に受ける電圧の極性に
よつて回転方向が逆になるように回転する駆動モ
ータで、減速機を内蔵しており、その出力軸6に
はピニオン7が固着されている。8は該ピニオン
7に噛合せしめられたラツクで、駆動モータMの
出力軸6の回転により車体4の前後方向に移動す
るように配置されている。該ラツク8の前端には
伝動軸9が一体に形成されており、該伝動軸9の
前端には球10が一体に形成されている。11は
前照灯1の支持部材2の下端部に固定された受部
で、該受部11には後方に開口した球状凹部12
が形成されている。そして、該球状凹部12に伝
動軸9前端の球10を嵌合することによつて伝動
軸9と前照灯1の支持部材2の下端部とを球継手
状に連結している。
13は光軸検出用の可変抵抗器で、その本体1
3aはラツク8の裏面にそれと適宜離間して対向
するように車体4に固定されており、その可動子
13bはラツク8の裏面に固定されている。そし
て、この可変抵抗器13の各端子はリード線を介
して後述する光軸調整回路に接続される。
しかして、駆動モータMが正逆回転せしめられ
るとその出力軸6に固着されたピニオン7と噛合
するラツク8が前後方向に移動せしめられる。す
ると、ラツク8の伝動軸9と球継手状に連結され
た前照灯1の支持部材2の下端部が前後に移動さ
れ、前照灯1は支持部材2の上端を支承する軸5
を支点として回動し、その光軸は上下方向に動か
される。又、ラツク8が移動するとそれに応じて
可変抵抗器13の可動子13bが移動し、可変抵
抗器13の抵抗値が変化し、その抵抗値は前照灯
1の光軸の角度に応じた大きさとなる。
このような光軸調整機構は左右の前照灯に対応
して2個設けられている。尚、光軸調整用の可変
抵抗器13は一方例えば右側の光軸調整機構のみ
に設けられている。
第2図は左右の前照灯1を傾動する駆動モータ
ML,MRを回転せしめて前照灯1の光軸の角度
を調整する光軸調整回路の一例を示すものであ
る。同図において、VR1はノブ等の回動に応じて
可動子Sの位置が移動するようにされた光軸角度
設定用の可変抵抗器、VR2は第1図に示した光軸
検出用の可変抵抗器13である。可変抵抗器VR1
はその一方の端子が抵抗Rp及びイグニツシヨン
スイツチSWを介して電源Eの陽極に接続され、
可変抵抗器VR2の一方の端子はイグニツシヨンス
イツチSWを介して電源Eの陽極に接続されてお
り、その電源の陰極は接地されている。又、光軸
設定用の可変抵抗器VR1の他方の端子は零調用可
変抵抗器VR3を介して接地され、光軸検出用の可
変抵抗器VR213の他方の端子は直接に接地され
ている。しかして、イグニツシヨンスイツチSW
を投入すると可変抵抗器VR1及びVR2の可動子S
及びDと接地との間には電圧が生じる。この電圧
の大きさは可動子S及びDの位置によつて変化
し、可動子S及びDが電源Eの陽極側端子寄りに
移動するとその電圧が大きくなり、逆に接地側の
端子寄りに移動するとその電圧が小さくなる。し
かして、光軸設定用の可変抵抗器VR1の可動子S
と接地との間の電圧即ち光軸設定電圧VSはノブ
の回動等の操作量に応じた大きさとなり、又、可
変抵抗器VR213の第1図に示す光軸調整機構の
ラツク8に固定されている可動子D13bと接地
との間の電圧即ち光軸検出電圧VDは前照灯の光
軸の角度に応じた大きさとなる。尚、零調用可変
抵抗器VR3はノブ等の操作量が0のときにおける
光軸設定電圧VDを適宜な値に微調整するための
ものである。
COM1及びCOM2例えば差動増幅器からなる
比較器で、光軸設定電圧VSと光軸検出電圧VD
とを比較するようにされている。比較器COM1
は光軸設定電圧VSを非反転入力端子に受け、光
軸検出電圧VDを反転入力端子に受け、VS>VD
のときその差VS−VDに比例した電圧VCOM1
を発生する。R1は比較器COM1の出力端子と反
転入力端子との間に接続された負帰還用抵抗で、
この抵抗R1によつて比較器COM1増幅度は比較
器固有の増幅度よりも適宜小さくなる。比較器
COM2は光軸検出電圧VDを抵抗R2を介して非
反転入力端子に受け、光軸設定電圧VSを反転入
力端子に受ける。その非反転入力端子は抵抗R2
を介して光軸検出電圧VDを受けるのでその非反
転入力電圧はVDよりも小さなある値VD′となり、
VD′>VSのときその差VD′−VSに比例した
VCOM2を発生する。R3は比較器COM2の出力
端子と非反転入力端子との間に接続された正帰還
用抵抗で、この抵抗R3によつて比較器COM2の
増幅度は比較器固有の増幅度よりも適宜大きくな
る。比較器COM1及び2の出力電圧VCOM1及
びVCOM2はそれぞれ抵抗R4及びR5を介してト
ランジスタQ1及びQ2のベースに印加される。こ
のトランジスタQ1及びQ2のエミツタは接地され
ており、R6及びR7はそれぞれトランジスタQ1
びQ2のベースと接地との間に接続された抵抗で
ある。
RL1,RL2はリレーで、その一方RL1はトラン
ジスタQ1のコレクタとイグニツシヨンスイツチ
SWとの間に接続され、他方のリレーRL2はトラ
ンジスタQ2のコレクタとイグニツシヨンスイツ
チSWとの間に接続されている。リレーRL1及ひ
RL2のブレーク接点BT1,BT2は後述する駆動モ
ータ保護回路のトランジスタを介して接地され、
メーク接点MT1,MT2はイグニツシヨンスイツ
チSWを介して電源Eの陽極に接続されている。
そして、リレーRL1の共通端子CT1は駆動モータ
ML及びMRの一方の端子に、リレーRL2の共通
端子CT2は駆動モータML及びMRの他方の端子
にそれぞれ接続されている。D1,D2は各リレー
と並列に接続された保護ダイオードである。
PRTは駆動モータ保護回路であり、比較器
COM1とCOM2のいずれかから出力電圧
VCOMが発生すると一定時間、即ち車輌用前照
灯の光軸を上下限界点の一方から他方に動かすの
に必要な最小限の時間前記リレーRL1,RL2のブ
レーク接点BT1,BT2を接地レベルに保ち、電源
Eから駆動モータML,MRへの電流の供給を可
能にし、その時間が経過するとその電流を遮断す
る。この駆動モータ保護回路PRTをより具体的
に説明する。
D3,D4はダイオードで、その一方D3のアノー
ドは比較器COM1の出力端子に接続され、他方
D4のアノードは比較器COM2の出力端子に接続
されている。そして、ダイオードD3,D4のカソ
ードは抵抗R8と抵抗R9とからなる直列回路を介
して接地されている。Q3はベースが抵抗R8とR9
との接続点に接続されたNPN型トランジスタで、
そのエミツタは接地され、又、そのコレクタは抵
抗R10を介してPNP型トランジスタQ4のベースに
接続されている。トランジスタQ4のエミツタは
ダイオードD5及びD6のカソードに接続されてい
る。ダイオードD5のアノードはトランジスタQ1
とリレーRL1との接続点に接続され、ダイオード
D6のアノードはトランジスタQ2とリレーRL2
の接続点に接続されている。そして、トランジス
タQ4のコレクタはコンデンサC1の一方の端子に
接続され、又、抵抗R11を介して接地されてい
る。コンデンサC1の他方の端子はダイオードD7
のアノードとダイオードD8のカソードとに接続
されている。ダイオードD8のアノードは接地さ
れ、ダイオードD8と抵抗R11とによつてコンデン
サC1を放電する回路を構成する。ダイオードD7
のカソードはコンデンサC2を介して接地されて
おり、このダイオードD7とコンデンサC2との接
続点は抵抗R12を介してNPN型トランジスタQ5
のベースに接続されている。このトランジスタ
Q5のコレクタは前記リレーRL1,RL2のブレーク
接点BT1,BT2に接続されている。又、トランジ
スタQ5のコレクタと接地との間には抵抗R13と警
告ランプALとの直列回路が接続されている。
次に、第2図に示した光軸調整回路の動作につ
いて詳細に説明する。
先ず、光軸設定電圧VSが光軸検出電圧VDよ
りも大きく、かつその差VS−VDが一定値を越
える値であると、比較器COM1の出力電圧
VCOM1によつてトランジスタQ1がターンオン
し、リレーRL1が励磁される。尚、負帰還用の抵
抗R1の抵抗値を小さくする程比較器COM1の増
幅度が低くなるので、トランジスタQ1をターン
オンせしめるのに必要な大きさの電圧VCOM1
を出力するために必要となる比較器COM1の2
つの入力電圧の差VS−VDが大きくなる。又、
逆に光軸設定電圧VSが、光軸検出電圧VDを抵
抗R2を介して非反転入力端子に受ける比較器
COM2の非反転入力電圧VD′(VD>VD′)より
も小さく、かつその差VD′−VSが一定値を越え
る値であると、比較器COM2の出力電圧VCOM
2によつてトランジスタQ2がターンオンし、リ
レーRL2が励磁される。尚、抵抗R2の抵抗値を大
きくする程、光軸検出電圧VDに対する比較器
COM2の非反転入力電圧VD′の値が小さくなり、
VDとVD′との差が大きくなる。このように、抵
抗R1を設けて比較器COM1の増幅度を小さく
し、更に抵抗2を設けて光軸検出電圧VDと比較器
COM2の非反転入力電圧VD′との間に差を設け
ると、2つのトランジスタQ1,Q2の双方がオフ
する(とりもなおさず2つのRL1,RL2の双方が
オフして駆動モータML,MRが回転しない状態
を保つ。)ような光軸検出電圧VDの領域(停止
域)の幅を広くすることができる。このように停
止域の幅を適宜に広くするのはハンチングを防止
して光軸調整装置の動作の安定性を向上させるた
めである。
ところで、リレーRL1が励磁された場合にはそ
の共通端子CT1はメーク接点MT1に接続され、
その結果、駆動モータML及びMRの第2図にお
ける上側の端子がイグニツシヨンスイツチSWを
介して電源Eの陽極に接続された状態となる。
又、駆動モータML及びMRの他方の端子、即ち
第2図における下側の端子は、非励磁状態にある
リレーRL2の共通端子CT2及びブレーク接点BT
2を介してトランジスタQ5のコレクタに接続さ
れた状態に保たれる。そして、トランジスタQ5
は後述するように比較器COM1及びCOM2のい
ずれか一方から出力電圧VCOMが発生すると一
定時間オン状態を保つので、その間駆動モータ
ML及びMRの第2図における下側の端子は略接
地レベルに保たれる。しかして、駆動モータML
及びMRは第2図における上側の端子がプラス、
下側の端子マイナスとなるように電圧を受ける。
ところで、駆動モータML,MRは上側の端子が
プラス、下側の端子がマイナスとなるように電圧
を受けたときには正方向(第1図における時計廻
り方向)に回転し、下側の端子がプラス、上側の
端子がマイナスとなるように電圧を受けたときに
は逆方向(第1図における反時計廻り方向)に回
転するようにされており、従つてこの場合は駆動
モータML,MRは正方向に回転され、その結果
左右の前照灯1が上向きの方向に傾動される。そ
して、前照灯1の光軸の角度が光軸角度設定用の
可変抵抗器VR1により設定された値に達すると
光軸検出電圧VDが光軸設定電圧VSに略等しく
なる。すると、比較器COM1から出力電圧
VCOMが発生しない状態となり、リレーRL1
消磁される。その結果、リレーRL1の共通端子
CT1がブレーク接点BT1と接続された状態と
なり、駆動モータML,MRには電圧が印加され
なくなり、駆動モータML,MRは停止する。即
ち、前照灯の光軸が光軸設定用の可変抵抗器VR
1で設定したとおりの角度になると駆動モータ
ML,MRが自動的に停止する。
又、逆にリレーRL2が励磁された場合にはその
リレーRL2の共通端子CT2はメーク接点MT2
に接続された状態となり、駆動モータML,MR
の第2図における下側の端子は電源Eの陽極レベ
ルとなる。一方、消磁されているリレーRL1の共
通端子CT1は当然ブレーク接点BT1に接続さ
れているので、駆動モータML,MRの第2図に
おける上側の端子はトランジスタQ5を介して接
地された状態にあり、従つて駆動モータML,
MRは上述した場合とは逆の極性の電圧を受ける
ことになる。その結果、駆動モータML,MRは
上述した場合とは逆の方向に回転して前照灯1を
下向きの方向に傾動せしめる。そして、それに伴
つて低下する光軸検出電圧VDが光軸設定電圧
VSに達した時点で比較器COM2から出力電圧
VCOM2が発生しなくなり、駆動モータML,
MRは停止する。従つて、この場合も、前照灯1
の光軸は光軸設定用の可変抵抗器VR1によつて
設定されたとおりの角度となる。
次に、駆動モータ保護回路PRTについて動作
の説明をする。比較器COM1とCOM2とのいず
れかから出力電圧VCOMが発生すると、その出
力電圧VCOMを発生した比較器COMからダイオ
ードD3とD4のいずれかを通じて抵抗R8及び
R9に電流が流れ、抵抗R9の端子間に電圧が生
じる。すると、トランジスタQ3はその電圧をベ
ース・エミツタ間に受けてターンオンする。その
結果、リレーRL1とRL2とのうち出力電圧VCOM
を発生していない比較器COMと対応する方のリ
レーRLからダイオードD5又はD6、トランジ
スタQ4のエミツタ、そのベース、抵抗R10、
トランジスタQ3へ電流が流れる。この電流がト
ランジスタQ4のベース電流となり、トランジス
タQ4はそのベース電流によつてターンオンし、
トランジスタQ4にコレクタ電流が流れる。する
と、コンデンサC1及びダイオードD7を通して
コンデンサC2に充電される。そして、その充電
が終るとコンデンサC2は放電を開始し、その放
電電流が抵抗R12を介してトランジスタQ5の
ベースに流れ、トランジスタQ5がターンオンす
る。これによつて、リレーRL1,RL2のブレーク
接点BTが接地レベルとなり、駆動モータML,
MRに電源電圧が印加され得る状態となるので、
駆動モータML,MRは正方向又は逆方向に回転
し得る。前述の比較器COM1あるいはCOM2に
出力電圧VCOMが発生するとそれに応じて駆動
モータML,MRが正逆回転されるという動作は
そのようにしてトランジスタQ5がターンオンす
ることを前提として成立する。
そして、ターンオンしたトランジスタQ5がオ
ン状態を保つ時間はコンデンサC2と抵抗R12
との時定数によつて任意の値に設定することがで
きる。そして、そのトランジスタQ5がオン状態
を保つ時間は前照灯の光軸を上下限界点の一方か
ら他方に変化せしめるに要する時間と略一致する
ようにされている。従つて、特に異常がない限り
そのトランジスタQ5がオンしている間に前照灯
の光軸は設定された通りの角度に調整される。
又、若し仮に事故が発生し駆動モータML,
MRに大きな負荷電流が流れてもその電流による
駆動モータML,MRの焼損を防止することがで
きる。即ち、光軸調整機構に例えば障害物が挟ま
るというような事故が発生し、その結果前照灯1
の光軸がある角度よりも例えば下向きの方向には
傾動できないような状態となつたような場合にお
いて、前照灯1の光軸を上記角度よりも下向きに
する設定が為されたときは、前照灯1の光軸が障
害物によつてこれ以上下向きにならないという角
度になつた後も駆動モータML,MRは前照灯1
を下向きに傾動せしめようとする。その結果、駆
動モータML,MRは異常に大きな負荷を受けて
停止し、流れる電流が異常に増大する。しかし、
その電流が流れるのは上述したように、前照灯1
の光軸を上下限界点の一方から他方へ変化せしめ
るのに必要最小限の時間に限られ、その時間が経
過するとその電流が遮断されるので、駆動モータ
ML,MRの焼損を防止することができる。
尚、例えば上述したような異常が発生し、オン
していたトランジスタQ5がオフ状態に変つても
光軸検出電圧VDが光軸設定電圧VSと等しい値
にならず比較器COM1,COM2のいずれか一方
から出力電圧VCOMが発生され続けるときは、
警告ランプALが点灯する。即ち、比較器COM
1,COM2のいずれか一方から出力信号VCOM
が発生し、それによつてリレーRL1,RL2のいず
れか一方が励磁されその励磁されたリレーRLの
共通端子CTがメーク接点MTに接続された状態
でトランジスタQ5がオフすると、警告ランプ
ALには駆動モータML,MR及び抵抗R13を通
して電流が流れ、警告ランプALが点灯する。従
つて、その警告ランプALの点灯によつて異常の
発生を知ることができる。
以上に述べたように本発明車輌用前照灯の光軸
調整装置は、前照灯の光軸の角度に応じた大きさ
の電気的信号を出力する光軸検出部と、前照灯の
光軸の角度を手動等の操作によつてあるいは自動
的に設定することができ、その設定量に応じた大
きさの電気的信号を出力する光軸設定部と、該光
軸設定部の電気的信号が光軸検出部の電気的信号
よりも大きいとき検知信号を発生する第1の比較
器と、光軸検出部の電気的信号が光軸設定部の電
気的信号よりも大きいとき検知信号を発生する第
2の比較器と、正逆回転して前照灯の光軸を上下
方向に動かす駆動モータと、第1の比較器及び第
2の比較器の出力によつて制御され、第1の比較
器から検知信号が発生されたときと第2の比較器
から検知信号が発生されたときとで前記駆動モー
タの回転方向が互いに逆になるように電源と駆動
モータとを電気的に接続する切替回路と、上記2
つの比較器のいずれかから検知信号が発生し続い
ている場合であつても前記駆動モータが正方向又
は逆方向に回転を開始した後一定時間経過すると
駆動モータに流れる電流を自動的に遮断する駆動
モータ保護回路と、からなることを特徴とするも
のである。従つて駆動モータに一定時間以上電流
が流れ続けることを駆動モータ保護回路によつて
阻止することができる。依つて、本発明によれ
ば、車輌用前照灯の光軸を駆動モータによつて上
下方向に動かすようにした光軸調整装置におい
て、何らかの原因で前照灯の傾動が阻止されたり
あるいは傾動がスムースにいかないという比較的
軽微な事故が発生した場合であつても、前照灯を
駆動する駆動モータに電流が供給される状態が一
定時間以上継続した場合には自動的に駆動モータ
への電流の供給を停止することができる。依つ
て、前照灯を傾動させる傾動機構の異常等によつ
て駆動モータがロツクされて焼損されてしまうこ
とを防止することができる。
尚、光軸調整機構は前述のものに限らず、種々
のものが考えられる。以下に、その変形例を図面
について説明する。
先ず、第3図乃至第5図は光軸調整機構の第1
の変形例を示すものである。
図中4はケーシングであり、このケーシング4
の中に駆動用の小型直流電動機15、操作杆16
及びポテンシオメーター17が装着されている。
駆動モータ15の出力軸18にはウオームギヤ
19が固着されている。20はケーシング14の
側壁面に形成された凹部21と支持壁22,22
とによつてケーシング14内に回転可能に支持さ
れたウオームホイールで、該ウオームホイール2
0は前記ウオームギヤ19と噛合されている。ま
た、ウオームホイール20の中心部には螺孔23
が形成されている。
操作杆16はその中間部が螺軸部24とされ、
該螺軸部24の先端部には球体25が一体に形成
されている。また、螺軸部24の先端寄りの部分
が一部面取り状とされ、該面取り状の部分に軸方
向に延びるラツク部26が形成されている。この
ような操作杆16の螺軸部24は前記ウオームホ
イール20の螺孔23に離合されており、かつ、
操作杆16の先端部はケーシング14から突出さ
れている。しかして、駆動モータ15が回転され
ると、その回転が、出力軸18、ウオームギヤ1
9を介してウオームホイール20に伝達され、そ
して、該ウオームホイール20が回転されると、
その回転の方向に応じて、操作杆16は前進又は
後退せしめられる。尚、この場合、ウオームホイ
ール20の回転によつて操作杆16がその軸方向
に移動するためには、該操作杆16の回転が防止
されていなければならないが、そのような回転防
止の手段については後述する。
ポテンシオメーター17は、回転シヤフト27
に装着された連続的に調整可能なすべり接触子を
有する抵抗器であり、回転シヤフト27の回転に
伴つてその抵抗値が連続的に変化せしめられるよ
うになつている。そして、該ポテンシオメーター
17の回転シヤフト27にはピニオン28が固定
されており、該ピニオン28は操作杆16の螺軸
部24に設けられたラツク部26と噛合されてい
る。しかして、操作杆16は、そのラツク部26
にピニオンが噛合されているために、その回転を
防止され、従つて、ウオームホイール20が回転
されると、操作杆16はその軸方向に移動せしめ
られることとなる。また、操作杆16がその軸方
向に移動せしめられると、そのラツク部26と噛
合しているピニオン28を介してポテンシオメー
ター17の回転シヤフト27が回転せしめられ、
依つて、ポテンシオメーター17の抵抗値が変化
せしめられることになる。
尚、上記したラツク部26とピニオン28との
噛合だけでは、操作杆16の回転止めに不安があ
る場合には、次のような構成が付加されると良
い。
29は、ケーシングから立設されたピンであ
り、その周面の一部が軸方向に沿つて切り取られ
横断面形状が非円形となるようにされている。そ
して、操作杆16にはその後端に開口し、前記ピ
ン29の横断面形状と略同一の横断面形状を有す
るスライド孔30が形成されており、このスライ
ド孔30と前記ピン29とがスライド自在に挿合
される。
しかして、操作杆16はピン29に案内されて
軸方向にかつ軸ずれを起すことなく移動すること
ができ、かつ、回転は防止される。尚、ピン29
及びスライド孔30横断面形状は円柱の一部周面
を面取りした如きものに限らず、例えば角柱状等
非円形のものであつても良い。
31はヘツドランプ保持環であり、図示してい
ないが、例えば自動車の車体に傾動自在に支持さ
れている。そして、このようなヘツドランプ保持
環31にシールドビーム型のヘツドランプユニツ
ト32が固定されている。33はヘツドランプ保
持環31の下端部から後方に突出するように設け
られた連結ロツドであり、その後端には後方に開
口する球状の凹部34が形成されている。そし
て、このようなヘツドランプユニツト32の近傍
に上記した光軸調整機構が固定され、その操作杆
16の先端に設けられた球体25が前記連結ロツ
ド33の球状凹部34内に嵌合され、これによつ
て、操作杆16とヘツドランプユニツト32を保
持しているヘツドランプ保持環31の連結ロツド
33とが関節状に連結される。
しかして、駆動モータ15によりウオームホイ
ール20が回転されると、操作杆16が第3図の
矢印で示す方向に移動される。尚、この操作杆1
6の移動の方向はウオームホイール20の回転の
方向、即ち、駆動モータ15の回転の方向によつ
て決まる。このように、操作杆16が前進又は後
退せしめられると、これと連結されているヘツド
ランプ保持環31の下端部が前方又は後方に移動
されることになり、依つて、該ヘツドランプ保持
環31が、ヘツドランプユニツト32が駆動せし
められることとなる。
そして、このような光軸調整機構は、以上のよ
うなものであるから、この駆動モータ15を第2
図に示した光軸調整回路の駆動モータML,MR
として、また、ポテンシオメーター17を同じく
可変抵抗器VR2として用いることができる。
また更に、次に示すような光軸調整機構であつ
てもよい。
第6図及び第7図は光軸調整機構の第2の変形
例を示すものである。この変形例は、操作杆の回
転を防止するための手段が異なるのみで、他の部
分については前記第1の変形例のものと同様であ
るので、同様の部材及び同様の部分には前記第1
の変形例におけると同一の符号を付して説明を省
略する。
35は操作杆16の螺軸部24の周面に形成さ
れた案内溝であり、操作杆16の軸方向に沿つて
形成されている。36はケーシング14に形成さ
れた案内突条であり、前記案内溝35とスライド
自在に係合されており、これによつて、操作軸1
6は軸方向に移動可能であるが回転が不能とな
る。
しかして、この光軸調整機構の第2の変形例も
前述した第1の変形例と同様に、駆動モータ15
を第2図に示した光軸調整装置の駆動モータ
ML,MRとして、また、ポテンシオメーター1
7を同じく可変抵抗器VR2として用いることがで
きる。
尚、前述した本発明車輌用前照灯の光軸調整装
置の実施例はノブの操作により光軸の角度を調整
するものに本発明を適用したものであつた。しか
し、本発明はこれに限らず、車体の前後方向の傾
きを自動的に検知し、その傾きに応じて光軸の角
度を自動的に調整するものに適用することができ
る。即ち、光軸調整装置には車体の浮沈に影響さ
れず地上からの高さを一定に保つている車体部材
に対し、車体がどの程度変位するかを検知するこ
とにより車体の傾きを検出し、その検出結果に応
じて自動的に前照灯の光軸の角度を調整するよう
にしたものがあり、本発明はそのような光軸調整
装置にも適用することができる。
以下に、本発明をそのような光軸調整装置に適
用した第8図乃至第10図に示す実施例について
説明する。
尚、この実施例は第1図及び第2図に示す第1
の実施例とは光軸角度設定部が自動的に光軸設定
をすることができる点で異なるにすぎず、他の部
分において構成に差異がない。従つて、本実施例
の説明にあたり、第1の実施例と共通する部分の
詳細な説明を省略する。また、本実施例に用いら
れる光軸調整機構は前述したもの(第1図)と同
じものを利用することとしてその説明は省略す
る。
第8図は車高変位量検出機構を示すもので、3
7は当該機構のケースであり、該ケース37は車
軸部材38に近接してそれよりも稍高い位置にて
車体に固定されており、車体の浮沈に伴ない地上
からの高さが変化する。39は車軸部材38にそ
こから上方に延びるように取り付けられた押上棒
で、該押上棒39は車軸部材38に例えば巻着さ
れることによつて固定されている。該押上棒39
の上端部はケースは37の底壁の押上棒摺動孔4
0を通してケース37内部に挿入されており、押
上棒39先端面はケース37内に揺動杆42に当
接されている。41はゴムシールであり押上棒摺
動孔40に内嵌されている。揺動杆42はケース
37にその略中央部において図示しない支承手段
により回動自在に支承されており、43はその回
動支点である。揺動杆42と押上棒39との上述
した当接はこの回転支点43よりも例えば第8図
における右側において為されるようにされてお
り、そして、揺動杆42のそれと同じ側の上面に
はスプリング46の一端を係止するための嵌合筒
44が形成され、またケース37上壁には該スプ
リング46の他の一端を係止するための嵌合筒4
5が形成され、嵌合筒44と嵌合筒45との間に
スプリング46が縮設されている。しかして、揺
動杆42は車体の浮沈に伴つて揺動し、その揺動
角度は車体の路面に対する高さと対応した値とな
る。
揺動杆42の第8図における左側の端面には可
動子収納穴47が形成され、該可動子収納穴47
には導電材料からなるピン状可動子48がその先
端が収納穴47から突出するようにして収納され
ている。そして、該可動子48と収納穴47底面
との間にはスプリング49が介挿されている。
50はケース37の第8図における左側の内壁
面に縦方向に配設された可変抵抗器本体でこの摺
動面には揺動杆42先端部に設けられた可動子4
8の先端面がスプリング49によつて一定の力で
弾圧されている。この可変抵抗器本体50と可動
子48とによつて可変抵抗器51が構成される。
可変抵抗器51の各端子はリード線を介して後述
する光軸調整回路に接続されている。
しかして、車体の上下動に伴ない揺動杆42が
支点43を中心に揺動せしめられると揺動杆42
の一端が設けられた可変抵抗器本体50の摺動面
に沿つて上下方向に移動し、可変抵抗器51の抵
抗値が変化する。尚、揺動杆42の端部は円弧運
動を行なうための可変抵抗器の本体50との距離
は一定しないが、可動子48はスプリング46に
より常に可変抵抗器本体50側に付勢されている
ので、可変抵抗器本体50と可動子48との間の
接触圧及び接触抵抗が揺動杆42の揺動角度によ
つて変化する惧れはない。そして、この可変抵抗
器51の抵抗値の変化に応じて後述する車高検知
電圧VSf,VSrが変化されることになる。
そして、このような車高変化位量検出機構は車
体前部と車体後部との2箇所に設けられるもので
ある。
第9図は光軸調整回路を示すものであるが、制
御回路CON、モータ回路MOR及び駆動モータ保
護回路PRTは前述した実施例を同様であるため、
これらはブロツク図で示し、光軸設定回路及び光
軸検出回路のみを具体的に示す。
VR1f及びVR1rは車体と車軸部材との変位量に
応じて可動子Sf,Srの位置が移動するようにさ
れた車高変位量検出用の可変抵抗器であり、
VR1fは車輌前部の車高変位量検出部に、VR1rは
車輌後部の車高変位量検出部に、設けられてい
る。VR2は前述の実施例に使用されたところの第
1図に示した光軸検出用の可変抵抗器13と同じ
ものである。可変抵抗器VR1r及びVR2は夫々の
一方の端子がイグニツシヨンスイツチSWを介し
て電源Eの陽極に接続されており、また、可変抵
抗器VR1fの一方の端子はバランス用可変抵抗器
VR3aを介して、更にイグニツシヨンスイツチ
SWを介して電源Eの陽極に接続されている。そ
して、電源Eの陰極は接地されている。又、車高
変位量検出用可変抵抗器VR1fの反イグニツシヨ
ンスイツチ側端子は直に接地され車高変位量検出
用可変抵抗器VR1rの反イグニツシヨンスイツチ
側端子はバランス用可変抵抗器VR3aを、光軸検
出用可変抵抗器VR2の反イグニツシヨンスイツチ
側端子は零調用可変抵抗器VR3cを、介して接地
される。
そして、車高変位量検出用可変抵抗器VR1f及
びVR1rの夫々の可動子Sf,Srは後述する比較器
COM3の入力端子に接地されている。具体的に
は例えば、可動子Sfは比較器COM3の反転入力
端子に、可動子Srは比較器COM3の非反転入力
端子に夫々接続されており、これら可変抵抗器と
比較器COM3とによつて、光軸角度設定回路が
構成される。
しかして、イグニツシヨンスイツチSWを投入
すると可変抵抗器VR1f,VR1r及びVR2の
可動子Sf,Sr及びDと接地との間には電圧が生
じる。この電圧の大きさは可動子Sf,Sr及びD
の位置によつて変化し、可動子Sf,Sr及びDが
電源Eの陽極側端子寄りに移動するとその電圧が
大きくなり、逆に接地側の端子寄りに移動すると
その電圧が小さくなる。そして、光軸設定用の可
変抵抗器VR1fの可動子Sfと接地との間の電圧
VSfは車体前部の浮沈に応じた大きさとなり、光
軸設定用の可変抵抗器VR1rの可動子Srと接地
との間の電圧VSrは車体後部の浮沈に応じた大き
さとなり、又、可変抵抗器VR2(13)の可動子
D(13b)と接地との間の電圧即ち光軸検出電圧
VDは前照灯の光軸の角度に応じた大きさとな
る。
又、可動子Sfと接地との間の電圧、即ち前側車
高検知電圧VSfと、可動子Srと接地との間の電
圧、即ち後側車高検知電圧VSrとは差動増幅器か
らなる比較器COM3に入力され、比較器COM3
からはその2つの電圧の差VSr−VSfと対応した
電圧が出力される。この比較器COM3の出力電
圧VSは光軸設定電圧として光軸検出電圧VDと
共に比較器COM1及びCOM2に入力され、そこ
で光軸検出電圧VDと比較される。即ち、自動車
の前照灯の光軸は常に路面と略平行であることが
必要であり、自動車の前側における車高と後側に
おける車高とを比較して前側における車高の方が
高くなつた場合には光軸を下向きに、後側におけ
る車高の方が高くなつた場合には光軸を上向きに
し、車高が前側と後側とで略等しい場合には光軸
が真正面を向くようにする必要がある。従つて、
設定すべき光軸の角度は自動車の前側における車
高と後側における車高との間の関係によつて決定
される。そこで、前側車高検知電圧VSfと後側車
高検知電圧VSrとを比較する比較器COM3の出
力電圧VSを光軸設定電圧として利用するのであ
る。
尚、この設定においては、前側における車高が
略最高値で後側における車高が最低値のときには
光軸設定電圧VSが最大値となり、前後における
車高が互いに略等しいときには光軸設定電圧VS
がその最大値の略2分の1の値となり、逆に後側
における車高が略最低値で後側における車高が最
高値のときには光軸設定電圧VSが略0となるよ
うにすることが必要である。そのため、前後の車
高が同じであるときにおけるVSfとVSrとは同じ
になつてはならず、VSrの方がVSfよりも適宜に
大きくならなければならない。そこで、前後で同
じ車高でもVSrの方がVSfよりも適宜高くなり、
後側車高検知電圧VSrの最低値が前側車高検知電
圧VSfの最高値と略等しくなるようにすることが
必要となる。可変抵抗器VR3a及び3bはその
ようにするために設けたものである。
しかして、比較器COM3によつて発生した光
軸設定電圧VSは前述した実施例においてノブ操
作により生じせしめた光軸設定電圧VSと同じ働
きをする。
CONは制御回路、MORはモータ回路、PRT
は駆動モータ保護回路である。これらは前述した
ものと同様である。
そして、この実施例に用いられる光軸調整機構
を第1図のものについて説明したがその変形例即
ち、前述した光軸調整機構の第1の変形例及び第
2の変形例を用い得ることは勿論である。
第10図は車高変位検知機構の変形例を示すも
のである。同図においては、52は車軸部材、5
3は該車軸部材52の上方にて車体に固定された
ケースで、該ケース53の底壁面中央部には検知
ロツド摺動孔54が穿設されており、該摺動孔5
4には車高変位量を検出する検出ロツド55が挿
通されており、該検出ロツド55の先端面はドー
ム状に形成された車軸部材52と当接されてい
る。該検出ロツド55の上半部はラツク57を成
すようにされており、そして検出ロツド55の上
端面とケース53の上壁面との間にはスプリング
58が縮設されている。59及び60は検出ロツ
ド55及びケース53に設けたところのスプリン
グ58の上端部及び下端部が嵌合される嵌合孔で
ある。56は検出ロツド55を案内するための嵌
合筒であり、ケース53と一体に形成されてい
る。
61はケース53中央部が設けられたロータリ
ー可変抵抗器で、ラツク57と噛合するピニオン
62を有し、ピニオン62が回転されるとそれに
伴つて抵抗値が変化する。
しかして、車体が浮遊するとそれに伴つてケー
ス53の車軸部材52に対する位置が変化し、ケ
ース53に対する検出ロツド55の上下方向にお
ける位置関係が変化する。すると、検出ロツド5
5のラツク57とが噛合するピニオン62が回転
し、それに応じて可変抵抗器61の抵抗値が変化
する。従つて、この抵抗値によつて車高を検知で
きる。このように、車高変位検知機構には種々の
変形例が考えられる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明車輌用前照灯の光軸
調整装置の実施の一例を示すもので、第1図はそ
れに用いられる光軸調整機構の一例を示す概略側
面図、第2図は光軸調整回路の一例を示す回路
図、第3図乃至第5図は本発明車輌用前照灯の光
軸調整装置に用いられる光軸調整機構の第1の変
形例を示すもので、第3図は第4図のA−A線に
沿つて切断した状態をヘツドランプと関連させて
示す図、第4図は第3図のB−B線に沿う断面
図、第5図は要部の拡大分解斜視図、第6図及び
第7図は光軸調整機構の第2の変形例を示すもの
で、第6図は第3図と同じ部位の断面図、第7図
は要部の拡大分解斜視図、第8図及び第9図は本
発明車輌用前照灯の光軸調整装置の別の実施例を
示すもので、第8図はそれに用いられる車高変位
量検出機構の一例を示す概略側面図、第9図は光
軸調整回路の一例を示す回路図、第10図は車高
変位量検出機構の変形例を示す概略側面図であ
る。 符号の説明、1……前照灯、VR1,VR1f,
VS1r,COM3……光軸設定部、VR2……光
軸検出部、COM1,COM2……比較器、ML,
MR……駆動モータ、E……電源、PRT……駆
動モータ保護回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 前照灯の光軸の角度に応じた大きさの電気的
    信号を出力する光軸検出部と、前照灯の光軸の角
    度を手動等の操作によつてあるいは自動的に設定
    することができ、その設定量に応じた大きさの電
    気的信号を出力する光軸設定部と、該光軸設定部
    の電気的信号が光軸検出部の電気的信号よりも大
    きいとき検知信号を発生する第1の比較器と、光
    軸検出部の電気的信号が光軸設定部の電気的信号
    よりも大きいとき検知信号を発生する第2の比較
    器と、正逆回転して前照灯の光軸を上下方向に動
    かす駆動モータと、第1の比較器及び第2の比較
    器の出力によつて制御され、第1の比較器から検
    知信号が発生されたときと第2の比較器から検知
    信号が発生されたときとで前記駆動モータの回転
    方向が互いに逆になるように電源と駆動モータと
    を電気的に接続する切替回路と、上記2つの比較
    器のいずれかから検知信号が発生し続いている場
    合であつても前記駆動モータが正方向又は逆方向
    に回転を開始した後一定時間経過すると駆動モー
    タに流れる電流を自動的に遮断する駆動モータ保
    護回路と、からなることを特徴とする車輌用前照
    灯の光軸調整装置。 2 駆動モータ保護回路は駆動モータが回転を開
    始した後略前照灯の光軸を上下限界点の一方から
    他方に変化せしめるのに要する時間経過した時駆
    動モータに流れる電流を遮断するようにされてい
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    車輌用前照灯の光軸調整装置。
JP57136007A 1982-08-04 1982-08-04 車輌用前照灯の光軸調整装置 Granted JPS5926339A (ja)

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JPH02155850A (ja) * 1988-12-09 1990-06-14 Stanley Electric Co Ltd ランプ光軸調整装置

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