JPH0334978Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［技術分野］ 本考案は、隣り合う梁間に床を取り付けたもの
において、梁間にさらに梁繋ぎ材を取り付けて補
強をする技術に関する。

［背景技術］ 従来から隣り合う梁間に軽量コンクリート系の
床パネルを架設したものが知られている。この従
来例においては、梁間に単に軽量コンクリート系
の床パネルを架設しているだけなので、十分な強
度を発揮させるには軽量コンクリート系の床パネ
ルの肉厚を厚くして強度の強いものを用いなけれ
ばならなかつた。

［考案の目的］ 本考案は、上記の点に鑑みて考案したものであ
つて、その目的とするところは、梁のウエツブの
下部間に架設した梁繋ぎ材により強度のアツプが
はかれ、軽量コンクリート系の床パネルの厚を比
較的薄くしても問題がない梁への床及び梁繋ぎ材
取り付け構造を提供するにある。

［考案の開示］ 本考案の梁への床及び梁繋ぎ材取り付け構造
は、隣り合う梁１の各対向するウエツブ２の上部
に床取り付け金具３を取り付けるとともに隣り合
う梁１の各対向するウエツブ２の下部に梁繋ぎ材
取り付け金具４を取り付け、床取り付け金具３に
軽量コンクリート系の床パネル５を取り付け、梁
繋ぎ材取り付け金具４に梁繋ぎ材６を取り付けて
成るものであつて、このような構成を採用するこ
とで上記した本考案の目的を達成したものであ
る。すなわち本考案にあつては、梁１の下部間に
梁繋ぎ材６を架設することで、強度のアツプがは
かれ、このことにより梁１間に架設する軽量コン
クリート系の床パネル５の厚みを比較的薄くで
き、しかも軽量コンクリート系の床パネル５の厚
みを薄くできることで、梁１のウエツブ２の上部
と梁１のウエツブ３の下部とにそれぞれ床パネル
５及び梁繋ぎ材６を取り付けることができるよう
になつたものである。

以下本考案を実施例により詳述する。隣りあう
梁１の各対向するウエツブ２の略上半分の部分に
はそれぞれ床取り付け金具３が取り付けてある。
床取り付け金具３の突出端部には床載置片７が設
けてあり、この床載置片７に軽量コンクリート系
の床パネル５の端部を載設してある。上記隣り合
う梁１の各対向するウエツブ２の略下半分には梁
繋ぎ材取り付け金具４が取り付けてあり、この梁
繋ぎ材取り付け金具４に設けた取り付け突片８に
梁繋ぎ材６の端部が取り付けてある。梁繋ぎ材６
は例えばＣ型鋼であつて、Ｃ型鋼を背中合わせに
して構成してあり、Ｃ型鋼の背中合わせにした部
分に梁繋ぎ材取り付金具４の取り付け突片８を重
ねてボルトなどで固着してある。しかして、床パ
ネル取り付け金具３を梁１のウエツプ２の上部に
取り付けることで、ウエツプ２の下部に梁繋ぎ材
６を取り付けるための梁繋ぎ材取り付け金具４を
取り付けることができるようになつたものあり、
このようにして梁１間に架設して取り付けた梁繋
ぎ材６により強度の補強をするようになつてい
る。

［考案の効果］ 本考案にあつては、叙述のように隣り合う梁の
各対向するウエツブの上部に床取り付け金具を取
り付けるとともに隣り合う梁の各対向するウエツ
ブの下部に梁繋ぎ材取り付け金具を取り付け、床
取り付け金具に軽量コンクリート系の床パネルを
取り付け、梁繋ぎ材取り付け金具に梁繋ぎ材を取
り付けてあるので、梁の下部間に架設した梁繋ぎ
材により強度のアツプがはかれ、このことにより
梁間に架設する軽量コンクリート系の床パネルの
厚みを比較的薄くできるものである。しかもこの
ように軽量コンクリート系の床パネルの厚みを薄
くできるので、梁のウエツブの上部と梁のウエツ
ブの下部とにそれぞれ床パネル及び梁繋ぎ材を取
り付けることができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の正面断面図、第２図は同上の
側面断面図であつて、１は梁、２はウエツブ、３
は床取り付け金具、４は梁繋ぎ材取り付け金具、
５は床パネル、６は梁繋ぎ材である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 隣り合う梁の各対向するウエツブの上部に床取
   り付け金具を取り付けるとともに隣り合う梁の各
   対向するウエツブの下部に梁繋ぎ材取り付け金具
   を取り付け、床取り付け金具に軽量コンクリート
   系の床パネルを取り付け、梁繋ぎ材取り付け金具
   に梁繋ぎ材を取り付けて成る梁への床及び梁繋ぎ
   材取り付け構造。