JPH0334965B2 - - Google Patents

Description

発明の背景と要約 本発明は、液体から固形物を分離する加圧ろ過
機、とくに上記機械用の新規な、軽量の、より経
済的な、熱可塑性ろ板に関する。 各種形式の構造の熱可塑性ろ板が、過去に利用
され且つ提案されている。共通してポリプロピレ
ンで作られた代表的な先行の構造が、米国特許第
4229304号、同第4217224号、同第4166035号、同
第3957645号、同第3957645号、同第3931014号、
および同第、3926811号に示されている。 これら先行の板の若干は、若干の用途に有効に
受け容れられてはいるが、製造が安上がり且つ容
易で、その結果、許容できるコストの限度内で
種々の耐熱特性と耐薬品特性とを有する各種類の
熱可塑性材料の選択的な使用を可能にさせる板に
関する技術の必要性が存在する。 従つて本発明の主要な目的は、製造が比較的安
上がり且つ容易で、しかも尚、加圧ろ過機の正常
な作動圧力に耐えるに充分な強さを有する、新規
な、軽量の、熱可塑性ろ板を提供することにあ
る。 本発明の別の目的は、背中合せに接合された二
つの同一の板部分として構成され、各部分の後面
が、互いに当接して少なくとも板の周縁の回りに
中空の細胞形式の構造を形成する複数の各子式支
持リブで形成されるようにした上記ろ板に在る。 本発明の更に別の目的は、所要成形時間を最小
限にし、板の完成重量を相当に減少させ、それに
よりコストを相当に低減させるため、板部分が都
合良く発泡成形され得るようにした上記ろ板を提
供することにある。 本発明の更にまたの目的は、一般に使用される
ポリプロピレン、またはポリスルホン
（Polysulfone）や、「カイナー（Kynar）」の商標
名で市販されているポリフツ化ビニリデン
（Polyvinylidene fluoride）、あるいは「ライト
ン（Ryton）」の商標名で市販されているポリ硫
化フエニレン（Polyphenylene sulfide）のよう
に更に高価なプラスチツクスのような各種の熱可
塑性材料で板部分が一層経済的に形成され得るよ
うにした上記ろ板を提供することにある。 本発明のその他の諸目的と諸特徴とは、本発明
の好適な実施例の次の詳細な説明と、添付図面と
を参照することにより明らかとなろう。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に従つて構成されたろ板の正面
図、 第２図は第１図の線２−２についての端面図、 第３図は第１図の線３−３についての部分断面
図、 第４図は板部分の後面を示す第３図の概ね線４
−４についての部分断面図、 第５図は第２図の概ね線５−５についての拡大
部分断面図、 第６図は第５図の線６−６についての部分図、 第７図は第２図の線７−７についての部分図で
ある。

【発明の詳細な説明】

ここで図面について説明する。凹所を有する形
式の板として図示した本発明のろ板１０は、例え
ば融接によるなどして、背中合せの面対称に、適
切に一体として一緒に接合された、同一の、別個
に形成された熱可塑性の板部分１２，１４の対を
含む。板部分１２，１４の各々は、ろ液排出面と
して作用する前面１６と、板部分が接合された場
合、面対称式に当接し合う後面１８とを含む。 前面１６は排出リブ２１を有する内側のくぼん
だ排出部分２０と、部分２０の面の上方に広がり
それと傾斜部分２３によつて接続される外側の周
縁部分２２とを含む。各板部分の後面１８は、部
分２０の背後の平たん面２４と、格子式の形状を
なして周縁部分２２から後方に突出し且つ面２４
と同一の面に終わる複数の支持リブ２６とで形成
される。 図面に示すように、板部分１２，１４が一緒に
背中合せに接合されると、一方の部分のリブ２６
が他方の部分の対向するリブ２６に当接して、板
１０の周縁部分内に複数の中空区画２８を画定す
る。これは、板１０の全体重量とその生産に必要
なプラスチツク材料の量とを可成り減少させる。
しかし、加圧ろ過機の作動中には、周縁部分２２
に圧力が均一に加えられ、当接するリブ２６によ
り、板の構造的な完全性を維持するに充分な強さ
が得られる。 一般的な方式では、中央の送入開口部３０と、
通路３４を経て排出部分２０に連通する複数の排
出開口部３２とが板１０に含まれる。とくに、板
１０が例えば121.92cm（48″）といつた大きい寸
法の場合にその強さを増すため、必要があれば、
周縁部分２２の板に終わり且つそこからも複数の
格子式支持リブ２６を後方に突出させた複数のス
ペーサ・ボス３６を前面１６に設けることができ
る。 上述の如く、２部分から成る、細胞状の、格子
型の板１０の構造により、著しく強さを犠牲にす
ることなしに板の重量の可成りの軽減がもたらさ
れる。材料費は可成り低減される。さらに、板部
分１２，１４は、現在一般に用いられる射出なら
びに圧縮成形方法よりも可成り迅速且つ安価な、
高い成形温度での発泡成形方法によつて、容易に
これを成形することができる。板１０を発泡成形
することにより、材料費と製造費との双方が更に
低減され、一方、板は更に高い作動温度で使用で
きるようにされる。 材料の所要重量が低減されるので、本発明は、
ポリスルホン、ポリフツ化ビニデンまたはポリ硫
酸フエニレンのような各種のプラスチスクスが一
般に使用されるポリプロピレンより高価であるに
も拘わらず、それらの選択的な使用を可能にさせ
ている。 本発明を、背中合せにした二つの同一の板部分
１２，１４を含むものとして上記に例示したが、
強度上必要であれば、部分１２，１４の支持リブ
２６を作動するように対向させたままで、平らな
固い中間板部分を部分１２，１４間に挿入するこ
とができる。 本発明は、その精神または本質的な特徴から逸
脱することなく、他の特定の形式で、これを実施
することができる。本実施例は、従つて、あらゆ
る面で例示的であつて限定的なものではないとみ
なすべきであり、本発明の範囲は前述の説明によ
つてではなく添付クレイムによつて示されてお
り、このクレイムと同等の意味と範囲とに入る全
ての変更は、従つて、その中に含まれるものであ
る。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 液体から固形物を分離する際に用いるろ過機
   用のろ板において、板が、排出面を構成する内側
   部分と該内側部分の面の上方の面にある外側周縁
   部分とを含む前面と、前記内側部分内の前記前面
   に位置し且つ前記外側周縁部分の面とほぼ同じ面
   となるようにその上方に延びる複数のスペーサ・
   ボスと、後面と、前記外側周縁部分と前記ボスの
   背後の前記後面上に形成された複数の支持リブと
   を有する第一分離要素と、前記第一分離要素とほ
   ぼ類似の第二分離要素と、前記第一分離要素の支
   持リブが前記第二分離要素の支持リブと作動的に
   協働して最小重量且つ充分な強さの板が得られる
   ように後面を互いに対向させて前記第一および第
   二分離要素を接合させる装置とを含むようにした
   ろ板。 ２ 特許請求の範囲第１項に記載のろ板におい
   て、前記支持リブが格子型形状に形成されるよう
   にしたろ板。 ３ 特許請求の範囲第１項に記載のろ板におい
   て、前記板の構成要素が発泡成形された熱可塑性
   材料で形成されるようにしたろ板。 ４ 特許請求の範囲第３項に記載のろ板におい
   て、材料がポリプロピレンであるようにしたろ
   板。 ５ 特許請求の範囲第３項に記載のろ板におい
   て、材料がポリスルホン（Polysulfone）とポリ
   フツ化ビニリデン（Polyvinylidene fluoride）
   とポリ硫化フエニレン（Polyphenylene sulfide）
   とから成る群から選ばれるようにしたろ板。 ６ 特許請求の範囲第１項に記載のろ板におい
   て、一方の構成要素の支持リブが対向する他方の
   構成要素の支持リブに当接するようにしたろ板。 ７ 特許請求の範囲第１項に記載のろ板におい
   て、前記支持リブが少なくとも前記板の周縁の回
   りに中空の細胞形式の構造を形成するようにした
   ろ板。