JPH0334329B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、一般家庭にて使用される電気炊飯器
に関するものである。

従来の技術 従来、炊飯する場合は、炊飯しようとする量の
米を計量し、その米を水で洗つた後に、その米の
量に対応するだけの水量を電気炊飯器の場合は内
釜などに示された水位目盛等で計量して炊飯を行
なつている。

この方法であると、計量した米の量を忘れた
り、計量ミスをしたりした場合や、水位目盛を見
間違つた場合などには、炊飯を失敗することにな
り、炊き上がつた時にご飯が硬すぎたり、軟かす
ぎたりして始めて失敗に気づくという、非常に不
親切なものとなつていた。

発明が解決しようとする問題点 本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、簡
易な構成で炊飯時の水加減の不都合を炊飯前に報
知される電気炊飯器を提供することを目的として
いる。

問題点を解決するための手段 本発明は上記問題点を解決するため、米と水の
比重の違いに着目し内釜内に収容された米と水の
合成物の比重を計測することにより、その混合比
率を割り出し、その比率が不都合のときに、炊飯
前に報知又は表示しようとするものである。

比重を計測する具体手段としては合成物の体積
と重量を検出すれば良いことになる。

又、体積を検出する手段としては内釜の形状が
決つているのであるから水位で代用しても良い。

作 用 本発明は上記構成により、炊飯前に米と水の割
合が適当か不適当であるかを把握することがで
き、炊飯失敗を未然に防ぐことができる。

実施例 図は本発明の電気炊飯器の一実施例を示すブロ
ツク図である。

図において、１は内釜で、米２と水３を収容し
ている。又、内釜１には近接してヒータ４と温度
センサ５が配置され、制御回路６により通常の炊
飯動作を行なうように構成されている。

更に、内釜１に近接して水位検知装置７と重量
検知装置８が配置され、制御回路６に接続され
て、制御回路６からは報知装置９が接がつてい
る。

図に従つてこの動作を設明する。まず使用者が
米２を洗米し、内釜１に収容し一応水量を目盛な
どにて計量して、炊飯器本体（図示せず）にセツ
トする。セツトされた後、水位検知装置７が水３
の水位を測定し、又重量検知装置８が内釜１と米
２と水３の合計重量を測定してそれぞれ制御回路
６に情報を送る。制御回路６は、水位検知装置７
からの水位情報により、あらかじめ決められた内
釜１の形状を考慮して米２と水３の合成物の体積
を算出する。

更に、重量検知装置８からの重量情報より、あ
らかじめ決められた内釜１の重量を考慮して米２
と水３の合成物の重量を算出する。

そして、合成物の体積と重量とによりその合成
物の比重を算出して、あらかじめ制御回路６に与
えられていた適性範囲内をはずれる場合に、報知
装置９を通じて使用者に警告する。

合成物の比重が適性の場合にはヒータ４により
炊飯を開始し、温度センサ５により炊飯動作を制
御して、適性炊飯することになる。

発明の効果 以上述べてきたように、本発明によれば、炊飯
前に米と水の割合を適性に判断して、炊飯失敗を
未然に防ぐことができ、実用的にきわめて有用で
ある。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例における電気炊飯器の構
成を示すブロツク図である。 １……内釜、２……米、３……水、４……ヒー
タ、５……温度センサー、６……制御回路、７…
…水位検知装置、８……重量検知装置、９……報
知装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 米などの被炊飯物と、その被炊飯物と水とを
   収容する内釜と、この内釜を加熱して前記被炊飯
   物を炊飯するためのヒータと、前記内釜内に収容
   された前記被炊飯物及び前記水の合成重量を検知
   するための重量検知手段と、前記被炊飯物及び前
   記水の合成体積を検知するための体積検知手段
   と、使用者に報知するための表示手段又は報知手
   段を有し、前記重量検知手段と前記体積検知手段
   からの情報により、前記被炊飯物と前記水との混
   合割合を推定して、その混合割合の情報を前記表
   示手段又は報知手段により使用者に知らしめるよ
   うにした電気炊飯器。 ２ 重量検知手段は、被炊飯物及び水及び内釜の
   合成重量を検知するようにした特許請求の範囲第
   １項記載の電気炊飯器。 ３ 体積検知手段は、内釜内の水位を検知するよ
   うにした特許請求の範囲第１項記載の電気炊飯
   器。 ４ 表示手段又は報知手段は、被炊飯物と水の混
   合割合が不適正のときのみ動作する警告手段とし
   た特許請求の範囲第１項記載の電気炊飯器。