JPH0333982Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、ビデオデイスク再生装置等におい
て、音声信号の再生時におけるドロツプアウトを
検出するドロツプアウト検出回路にかかり、再生
した音声信号の周波数帯域によつてドロツプアウ
ト検出レベルを減少（変化）させるドロツプアウ
ト検出回路に関するものである。

〔従来の技術〕

従来のドロツプアウト検出回路は、第３図に示
すように構成されていた。

すなわち、比較的低いRF信号のバンドパスフ
イルタの出力等を利用してRF信号中にドロツプ
アウトが生じたことを検出し、その期間比較的大
きな振幅を有する出力を発生するドロツプアウト
ノイズ検出回路２の出力信号を、波形整形回路３
に印加して波形整形し、波形整形回路３の出力信
号を制御信号としてドロツプアウト補償回路４に
印加して音声信号再生回路１から出力される音声
信号の補償を行なつている。

なお、５はバツフア増幅器である。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかるに、音声信号再生回路１からの音声信号
を前置ホールドまたはそれに近い動作で補償する
とき、音声信号の成分が高域になればなる程、再
生音声は聞きづらくなる性質がある。

しかしながら、上記したような従来のドロツプ
アウト検出回路によるときは、全ての信号成分に
おいて、またドロツプアウトではあるが、補償し
なくても大差のないものを含めて補償するため、
高域において非常に再生音声が聞きづらくなると
いう不都合があつた。

この考案は、上記したような不都合を解消する
ためになされたもので、音声信号を補償しても聞
きづらくなるという副作用を軽減することのでき
るドロツプアウト検出回路を提供することを目的
とするものである。

〔課題を解決するための手段〕

この考案にかかるドロツプアウト検出回路は、
上記した目的を達成するため、音声信号の高域成
分に応じてドロツプアウト検出レベルを減少させ
る回路を設けたものである。

〔作用〕

この考案におけるドロツプアウト検出回路は、
音声信号の高域成分に応じてドロツプアウト検出
レベルを減少させ、このドロツプアウト検出レベ
ルに基づいて音声信号のドロツプアウトを補償す
る。

〔実施例〕

以下、この考案の実施例を図に基づいて説明す
る。

第１図はこの考案の第１の実施例を示すブロツ
ク図であり、第３図の構成要素と同一要素には同
一の符号を付し、説明を省略する。

第１図において、音声信号再生回路１の音声信
号は高域ブースト回路７に印加され、高域ブース
ト回路７の出力信号はハイパスフイルタ８に印加
され、ハイパスフイルタ８の出力信号は共振回路
９に印加されるので、音声信号再生回路１から出
力された音声信号が所定の高域周波数帯域にある
ことを検出することができる。

そして、共振回路９の出力信号は、電流制御回
路１０に電流制御量として印加され、電流制御回
路１０の出力電流を制御する。

さらに、電流制御回路１０の出力電流は、ドロ
ツプアウトノイズ検出回路２の出力信号に重畳さ
れて波形整形回路３に印加され、波形整形されて
ドロツプアウト補償回路４に制御信号として印加
される。

したがつて、以上のように構成した第１の実施
例においては、音声信号再生回路１から出力され
た音声信号は高域ブースト回路７、ハイパスフイ
ルタ８、共振回路９によつて所定の高域が強調さ
れた出力信号となる。

そして、前記した所定の高域に音声信号が存在
する場合、その検出レベルにより、またその周波
数によつて電流制御回路１０の出力電流を制御す
る量が変化し、電流制御回路１０の出力電流が低
下する。

したがつて、ドロツプアウトノイズ検出回路２
で得られたドロツプアウト時のノイズ検出出力信
号は波形整形回路３に到達するレベルを電流制御
回路１０の出力信号（出力電流）によつて変えら
れることになり、ドロツプアウト補償回路４のド
ロツプアウト補償量が軽減されることになる。

すなわち、この考案の第１の実施例によれば、
音声信号の高域成分に応じて電流制御回路１０の
出力によつてドロツプアウトの検出レベルが減少
させられ、ドロツプアウトの補償量が減少させら
れることになり、再生音声の聞きづらさが軽減さ
れる。

また、上記した第１の実施例では電流制御回路
１０を用いて波形整形回路３に到達するレベルを
変える場合を例にして説明したが、電流制御回路
１０を用いず、共振回路９の出力レベルの増加に
よつて波形整形回路３のスレシヨルドレベルを増
加させてもよい。

次に、この考案の第２の実施例について説明す
る。

第２図はこの考案の第２の実施例のブロツク図
であり、第１図の構成要素と同一要素には同一符
号を付し、説明を省略する。

第２図において、リミツタ回路１１によつて振
幅を制限されたRF信号はリトリガラブルマルチ
バイブレータ１２に印加されるが、リトリガラブ
ルマルチバイブレータ１２は電流制御回路１０の
出力電流のレベルによつてリミツタ回路１１の出
力信号のパルス幅を変化させるので、このリトリ
ガラブルマルチバイブレータ１２の出力信号は直
接制御信号としてドロツプアウト補償回路４に印
加される。

したがつて、以上のように構成した第２の実施
例においても、第１の実施例と同様な効果を得る
ことができる。

〔考案の効果〕

以上のように、この考案によれば、再生した音
声信号の高域成分に応じてドロツプアウト検出レ
ベルを減少させてドロツプアウト補償を行なうた
め、高域において音声信号の補償を行なつても、
耳ざわりな副作用を軽減することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の第１の実施例を示すブロツ
ク図、第２図はこの考案の第２の実施例を示すブ
ロツク図、第３図は従来のドロツプアウト検出回
路の一例を示すブロツク図である。 １……音声信号再生回路、３……波形整形回
路、４……ドロツプアウト補償回路、７……高域
ブースト回路、８……ハイパスフイルタ、９……
共振回路、１０……電流制御回路、１１……リミ
ツタ回路、１２……リトリガラブルマルチバイブ
レータ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 音声信号の再生時にドロツプアウトが存在する
   場合、前置ホールドによつてドロツプアウト補償
   を行なうドロツプアウト補償装置のドロツプアウ
   ト検出回路において、 音声信号の高域成分に応じてドロツプアウト検
   出レベルを減少させる回路を、 備えることを特徴とするドロツプアウト検出回
   路。