JPH0333815A - 曇り対策を施したズームレンズ鏡筒 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野〕 本発明は発熱手段を有した光学部材に関し、特にカメラ
等においてレンズ鏡筒内に設けたレンズ等の光学部材を
均一に発熱させて環境変化により発生する曇りを効果的
に防止する際に好適な発熱手段を有した光学部材に関す
るものである。

〔従来の技術〕

テレビカメラ、ビデオカメラ、写真用カメラ等のカメラ
は温度や湿度が急激に変化する環境下で使用される場合
がある。

例えば、野外で前日に降った雨が朝からの晴天で気温が
上昇していく梅雨時に撮影を行う場合がある。一般に外
気の温度が急激に変化するとカメラ内部の温度と外気の
温度との差が大きくなり、撮影レンズのレンズ面に曇り
が生じて撮影が出来なくなる場合がある。

この為、従来より、例えばテレビカメラ等ではカメラ内
部の空間に加熱手段を設けて外気の環境条件が急激に変
化した場合には、加熱手段によりカメラ内部の温度を上
昇させてレンズ面に曇りが生ずるのを防止していた。

しかしながらレンズ鏡筒内の各レンズ面の温度を均一に
上昇させてレンズ面全体にわたり曇りが発生するのを防
止するのは時間がかかるとともに大変困難であり、どう
しても部分的に曇りが発生してしまうことが多かった。

〔発明が解決しようとする問題点〕

さて、こういったレンズ面に発生した曇りを除去する方
式として、本出願人は、特願昭６３−８６６５号公報で
レンズを加熱するためにレンズ面に発熱性の透明導電膜
を設ける一方で、レンズ面上の有効光束外の位置に通電
のためのリード線あるいは電極の配置について工夫を凝
らした技術を提案した。

しかしながらこの提案は、単一のレンズ面への通電構造
を開示してはいるものの、実際のズームレンズ鏡筒への
適用する場合の考慮はあまりなされていない。

レンズが光軸に沿って移動するズームレンズでは、固定
筒に対してバリニークーレンズ群やコンペンセーターレ
ンズを保持する部材は移動することになる。従って固定
筒からこの移動筒への給電を行うために、更に固定筒に
設けられた給電回路からのリード線を通じて通電しよう
とすると、リード線も移動するためリード線が断線する
可能性が生じる。又、スペースを確保する必要からレン
ズ鏡筒自体が大型し−Ｃくる。更に場合によってはレン
ズ移動時に負荷の変動を来すことがあった。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は上述した問題点に鑑みてレンズを光軸に沿って
移動させてズームを行うズームレンズに於いて、給電さ
れることにより前記レンズを加熱する加熱手段と、レン
ズ鏡筒に前記加熱手段へ給電を行うための給電手段を設
は前記レンズを光軸に移動させて前記加熱手段と給電手
段とを係合させることによって前記加熱手段への給電を
行ったことにある。

〔実施例〕

以下、図面にもとすいて本発明の詳細な説明する。

第１図は、本発明に関する撮影レンズ系の断面図である
。１はレンズ鏡筒、２はフォーカシングレンズ群、３は
バリエータレンズ群、４はコンペンセータレンズ群、５
はリレーレンズ群である。

フォーカシングレンズ群２は、フォーカシングレンズ鏡
筒６によって保持される一方、第２図に示す通りレンズ
鏡筒１に切っである溝と嵌合するがイドローラー７を介
して光軸方向に移動する。

尚８は、フォーカシングレンズ駆動モータ、９はフォー
カシング駆動ネジである。

バリエータ−レンズ群３とコンペンセータレンズ群４は
第４図に示す通り直線溝１ａが切っである鏡筒１に対し
て回転する回転筒１０に設けられたカム溝１０ａ、１０
ｂに沿ってガイドローラー３ａ、４ａが摺動することに
よりズーミングが行われる。

尚、１２はズーム駆動モータ、１３はズーム駆動ギアで
ある。

さて、各レンズ表面には酸化インジウム、スズ等からな
り通電されることにより発熱する透明導電膜が一様に施
されている。

まず、フォーカシングレンズ群に施された透明導電膜へ
通電させるための構成を第２図、第３図及び第５図にも
とずいて説明する。尚、第２図は第１図に示す断線Ａ−
Ａの断面図、第３図は側面図を示し、特に第３図（Ｂ）
は要部を示すフォーカシングレンズ部の断面図、第３図
（Ｃ）は分解斜視図である。

まず、フォーカシングレンズ群２を構成するレンズ２ｂ
は、フォーカシングレンズ鏡筒６と一体形成された環状
の部分６ｃ、そしてレンズ２ａとのレンズ間隔を決定す
る環状のスペーサー６ｂによって挾持され位置が決定さ
れる。次にレンズ２ａはスペーサー６ｂ、そして押え環
６ａを介して位置決定される。

尚、各環６ａ、６ｂ、６ｃの各レンズ２ａ。

２ｂと接する一部の箇所に、レンズ面に形成した透明導
電膜へ通電すべく円弧状に形成した一対の電極６ｄ、６
ｅ、６ｆを設けて、）る。そして各一対の電極への給電
は、フォーカシングレンズ鏡筒６に設けた導電性の一対
のプレート１１ａ。

１１ｂへ鏡筒１に固設した一対の給電用ブラシ１２ａ、
１２ｂを介して行い通電している。

従って給電用ブラシ１２ａ、１２ｂは、フォーカシング
レンズ群がピント合せの時に移動しても給電のための各
電線を引きすることなく、又電線が移動することによる
断線も防止することができる。

一方ハリエータレンズ群３とコンペンセーターレンズ群
４にも同様に各レンズ表面に透明導電膜を施しているが
、フォーカシングレンズ群への給電方式と異なり本実施
例では、ズームレンズがワイド端の付近に達した時に、
レンズ鏡筒１に固設した固定接触子１ｂ、ｌｃに対して
ベリエータレンズ群３とコンペンセーターレンズ群４の
レンズ保持枠に設けた接触子３ｃ、４ｃがそれぞれ接触
して給電を行う。そして曇り防止を果たす。

尚、１５は結露センサーで、レンズ表面に曇りが発生し
たか否かの検知を行う。１６はカメラ本体（不図示）か
らの電源をもとに、各透明導電膜への給電を制御する給
電制御回路である。

次に本発明に関するズームレンズの曇り防止に対する通
電制御の方式について説明する。

まず、同一出願人による特願昭６３−８６６５号＃瀬に
よると直径φ＝１２０ｍｍをもつ１つのレンズ面に透明
導電膜を施し、１２Ｖ（ボルト）の電圧を印加すると０
．５Ａ（アンペア）程度の電流が流れる。つまり、１つ
のレンズ面に対して６Ｗ（ワット）程度の電力が消費さ
れることが示されている。従って仮に、単純に同じ径φ
をもつ１０枚のレンズ面に透明導電膜を施したとすると
６０Ｗの電力が必要となってくる。

ところで−数的なハンディタイプのテレビカメラ本体よ
りレンズ側に給電できる電力には、ある程度の制限があ
り、透明導電膜を施す面数によっては、カメラの電気的
制御を行ううえで悪影響を及ぼすことになる。

この点に着目して、限られたカメラ本体側からの電力供
給源に対応すべく、給電制御回路１６は、各透明導電膜
への通電を時分割して行っている。

この様子を第５図、第６図をもとに説明する。

尚、結露センサー１５、及び手動通電スイッチは給電制
御回路を結線されている。特に、結露センサー１５は、
レンズ面が曇ったことを警告する警告表示装置１８とも
接続されている。

まず、この警告表示装置１８の表示、あるいは撮影画面
から、撮影者がレンズ面に曇りが発生したことを知ると
撮影者は、手動通電スイッチ１７をセットして給電制御
回路を作動させることになる。

給電制御回路は、第６図に示す通りまずフォーカシング
レンズ群に施した透明導電膜への通電を開始するが、こ
の時、ズームレンズ群中最も大きなレンズ表面の面積を
占めるフォーカシングレンズ群にデユーティ比の大きい
電圧を給電ブラシ１２を介して供給するように制御して
いる。

次にコンペンセーターレンズ群に施した透明導電膜、次
にバリエータレンズ群に施した透明導電膜へ順次に固定
接触子を介して電圧を供給している。

以上説明した通り、本実施例によれば曇り防止を行いな
がら、限られた電源に対してそれ程負担をかけることな
く安定したカメラ制御が行える。

〔発明の効果〕

以上説明した通り、本発明によれば鏡筒構造を簡単に出
来るうえ耐久性の優れた曇り防止対策を施したズームレ
ンズ鏡筒を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に関するズームレンズ鏡筒の断面図、 第２図は本発明に関する第１図のＡ−Ａに関する断面図
、 第３図は本発明に関するフォーカシングレンズ群の要部
を示す図、 第４図は本発明に関するバリエータ−レンズ群の構成を
説明するための図、 第５図は本発明に関する制御系を示すブロック図、 第６図は本発明に関する供給電力の流れを示す図である
。 １・・・レンズ鏡筒 ２・・・透明導電膜を施したフオーカシングレンズ３・
・・透明導電膜を施したノくリエーターレンズ 群 ４・・・透明導電膜を施したコンペンセンターレンズ群 ６・・・給電回路

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. レンズを光軸に沿って移動させてズームを行うズームレ
   ンズに於いて、給電されることにより前記レンズを加熱
   する加熱手段と、レンズ鏡筒に前記加熱手段へ給電を行
   うための給電手段を設けて、前記レンズを移動させて前
   記加熱手段と給電手段とを係合させることによって前記
   加熱手段とへの給電を行うことを特徴とする曇り対策を
   施したズームレンズ鏡筒。