JP2721398B2 - 曇り対策を施したレンズ鏡筒 - Google Patents

曇り対策を施したレンズ鏡筒

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JP2721398B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は発熱手段を有した光学部材に関し、特にカメ
ラ等においてレンズ鏡筒内に設けたレンズ等の光学部材
を均一に発熱させて環境変化により発生する曇りを効果
的に防止する際に好適な発熱手段を有した光学部材に関
するものである。
〔従来の技術〕
テレビカメラ、ビデオカメラ、写真用カメラ等のカメ
ラは温度や湿度が急激に変化する環境下で使用される場
合がある。
例えば、野外で前日に降った雨が朝からの晴天で気温
が上昇していく梅雨時に撮影を行う場合がある。一般に
外気の温度が急激に変化するとカメラ内部の温度と外気
の温度との差が大きくなり、撮影レンズのレンズ面に曇
りが生じて撮影が出来なくなる場合がある。
この為、従来より、例えばテレビカメラ等ではカメラ
内部の空間に加熱手段を設けて外気の環境条件が急激に
変化した場合には、加熱手段によりカメラ内部の温度を
上昇させてレンズ面に曇りが生ずるのを防止していた。
しかしながらレンズ鏡筒内の各レンズ面の温度を均一
に上昇させてレンズ面全体にわたり曇りが発生するのを
防止するのは時間がかかるとともに大変困難であり、ど
うしても部分的に曇りが発生してしまうことが多かっ
た。
〔発明が解決しようとする問題点〕
さて、こういったレンズ面に発生した曇りを除去する
方式として、本出願人は、特開昭63−8665号でレンズを
加熱させるためにレンズ面に発熱性の透明導電膜を設け
る一方、レンズ面上の有効光束外の位置に通電のための
電極を設け、この電極にリード線を結線した技術を提案
した。
しかしながらこの提案は、単一のレンズ面への通電構
造を開示してはいるものの、複数のレンズを組み込んだ
実際のレンズ鏡筒へ適用する場合の考慮はあまりなされ
ていない。
つまり、複数のレンズで構成されるレンズ鏡筒に対し
て透明導電膜と電極、更にリード線の配置を工夫しない
と、鏡筒の構造が複雑になるばかりでなく組み立て時の
作業工程が増加している。
本発明は、上述した特開昭63−8665号が開示するよう
なレンズをレンズ鏡筒に組み込む際の構造を簡略化する
とともに組み立て易いレンズ鏡筒を提供することにあ
る。
〔問題点を解決するための構成〕
そして本発明は、レンズ表面に透明導電膜が施された
第1レンズと第2レンズと、前記各レンズのレンズ間隔
を決定する環状のスペーサー、並びにレンズを押える環
状の押え環を含み、前記各レンズを固定するレンズ鏡筒
と、前記レンズ鏡筒に前記第1レンズの片側レンズ面の
透明導電膜に給電する円弧状の形状をした一対の電極、
前記スペーサーに前記第1レンズの他方のレンズ面と前
記第2レンズの片側レンズ面との透明導電膜に各々給電
する円弧状の形状をした複数対の電極、前記押え環に前
記第2レンズの他方のレンズ面の透明導電膜に給電する
円弧状の形状をした一対の電極を各々施して、レンズ表
面を加熱してレンズ面の曇りを防止したことにある。
〔実施例〕
以下、図面にもとずいて本発明の実施例を説明する。
第1図は、本発明に関する撮影レンズ系の断面図であ
る。1はレンズ鏡筒、2はフオーカシングレンズ群、3
はバリエータレンズ群、4はコンペンセータレンズ群、
5はリレーレンズ群である。
フオーカシングレンズ群2は、フオーカシングレンズ
鏡筒6によって保持される一方、第2図に示す通りレン
ズ鏡筒1に切ってある溝と嵌合するガイドローラー7を
介して光軸方向に移動する。尚8は、フオーカシングレ
ンズ駆動モータ、9はフオーカシング駆動ネジである。
バリエーターレンズ群3とコンペンセータレンズ群4
は第1図や第4図に示す通り直線溝1aが切ってある鏡筒
1に対して回転する回転筒10に設けられたカム溝10a,10
bに沿ってガイドローラー3a,4aが摺動することによりズ
ーミングが行われる。尚、12はズーム駆動モータ、13は
ズーム駆動ギアである。
さて、各レンズ表面には酸化インジウム、スズ等から
なり通電されることにより発熱する透明導電膜が一様に
施されている。
まず、フオーカシングレンズ群に施された透明導電膜
へ通電させるための構成を第2図.第3図及び第5図に
もとずいて説明する。尚、第2図は第1図に示す断線A
−Aの断面図、第3図は側面図を示し、特に第3図
(B)は要部を示すフオーカシングレンズ部の断面図、
第3図(C)は分解斜視図である。
まず、フオーカシングレンズ群2を構成するレンズ2b
は、フオーカシングレンズ鏡筒6と一体形成された環状
の部分6c、そしてレンズ2aとのレンズ間隔を決定する環
状のスペーサー6bによって挾持され位置が決定される。
次にレンズ2aはスペーサー6b、そして押え環6aを介して
位置決定される。尚レンズ群2は順にレンズ2b、スペー
サー6b、レンズ2a、最終的に押え環6aと重ねるようにし
て組み立てられる。
そして、各環6a,6b,6cの各レンズ2a,2bと接する一部
の箇所に、レンズ面に形成した透明導電膜へ通電すべく
円弧状に形成した一対の電極6d,6e,6fを設けている。各
一対の電極への給電は、フオーカシングレンズ鏡筒6に
設けた導電性の一対のプレート11a,11bへ鏡筒1に固設
した一対の給電用ブラシ12a,12bを介して行い通電して
いる。
従って給電用ブラシ12a,12bは、フオーカシングレン
ズ群がピント合せの時に移動しても給電のための各電線
を引きずることなく、又電線が移動することによる断線
も防止することができる。
一方、バリエータレンズ群3をコンペンセーターレン
ズ群4にも同様に、各レンズ表面に透明導電膜を施して
いるが、フオーカシングレンズ群への給電方式と異なり
本実施例では、ズームレンズがワイド端に達した時に、
レンズ鏡筒1に固設した固定接触子1b,1cに対してベリ
エータレンズ群3とコンペンセーターレンズ群4のレン
ズ保持枠に設けた接触子3c,4cがそれぞれ接触して給電
を行う。そして曇り防止を果たす。
尚、15は結露センサーで、レンズ表面に曇りが発生し
たか否かの検知を行う。16はカメラ本体(不図示)から
の電源をもとに、各透明導電膜への給電を制御する給電
制御回路である。
次に本発明に関するズームレンズの曇り防止に対する
通電制御の方式について説明する。
まず、同一出願人による特願昭63−8665号によると直
径φ=120mmをもつ1つのレンズ面に透明導電膜を施
し、12V(ボルト)の電位を印加すると0.5A(アンペ
ア)程度の電流が流れる。つまり、1つのレンズ面に対
して6W(ワツト)程度の電力が消費されることが示され
ている。従って仮に、単純に同じ径φをもつ10枚のレン
ズ面に透明導電膜を施したとすると60Wの電力が必要と
なってくる。
ところで一般的なハンデイタイプのテレビカメラ本体
よりレンズ側に給電できる電力には、ある程度の制限が
あり、透明導電膜を施す面数によっては、カメラの電気
的制御を行ううえで悪影響を及ぼすことになる。
この点に着目して、限られたカメラ本体側からの電力
供給源に対応すべく、給電制御回路16は、各透明導電膜
への通電を時分割して行っている。
この様子を第5図,第6図をもとに説明する。尚、結
露センサー15、及び手動通電スイツチは給電制御回路を
結線されている。特に、結露センサー15は、レンズ面が
曇ったことを警告する警告表示装置18とも接続されてい
る。
まず、この警告表示装置18の表示、あるいは撮影画面
から、撮影者がレンズ面に曇りが発生したことを知ると
撮影者は、手動通電スイツチ17をセツトして給電制御回
路を作動させることになる。
給電制御回路は、第6図に示す通りまずフオーカシン
グレンズ群に施した透明導電膜への通電を開始するが、
この時、ズームレンズ群中最も大きなレンズ表面の面積
を占めるフオーカシングレンズ群にデユーテイ比の大き
い電圧を給電ブラシ12を介して供給するように制御して
いる。
次にコンペンセーターレンズ群に施した透明導電膜、
次にバリエータレンズ群に施した透明導電膜へ順に固定
接触子を介して電圧を供給している。
以上説明した通り、本実施例によれば曇り防止を行い
ながら、限られた電圧に対してそれ程負担をかけること
なく安定したカメラ制御が行える。
〔発明の効果〕
以上説明した通り、本発明によれば比較的にレンズ鏡
筒の構造上の複雑化を招くことなく、そして組み立て時
の製作面のうえでも比較的楽に製作することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に関するズームレンズ鏡筒の断面図、 第2図は本発明に関する第1図のA−Aに関する断面
図、 第3図は本発明に関するフオーカシングレンズ群の要部
を示す図、 第4図は本発明に関するバリエーターレンズ群の構成を
説明するための図、 第5図は本発明に関する制御系を示すブロック図、 第6図は本発明に関する供給電力の流れを示す図であ
る。 1……レンズ鏡筒 2……透明導電膜を施したフオーカシングレンズ群 3……透明導電膜を施したバリエーターレンズ群 4……透明導電膜を施したコンペンセンターレンズ群 16……給電回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 釜井 尚 神奈川県川崎市中原区今井上町53番地 キヤノン株式会社小杉事業所内 (56)参考文献 実開 昭62−12118(JP,U) 実開 昭61−114434(JP,U) 実開 昭51−114041(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レンズ表面に透明導電膜が施された第1レ
    ンズと第2レンズと、前記各レンズのレンズ間隔を決定
    する環状のスペーサー、並びにレンズを押える環状の押
    え環を含み、前記各レンズを固定するレンズ鏡筒と、前
    記レンズ鏡筒に前記第1レンズの片側レンズ面の透明導
    電膜に給電する円弧状の形状をした一対の電極、前記ス
    ペーサーに前記第1レンズの他方のレンズ面と前記第2
    レンズの片側レンズ面との透明導電膜に各々給電する円
    弧状の形状をした複数対の電極、前記押え環に前記第2
    レンズの他方のレンズ面の透明導電膜に給電する円弧状
    の形状をした一対の電極を各々施して、レンズ表面を加
    熱してレンズ面の曇りを防止したことを特徴とする曇り
    対策を施したレンズ鏡筒。
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