JPH0333536A - 伝動ベルト及びその製造方法 - Google Patents
伝動ベルト及びその製造方法Info
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- JPH0333536A JPH0333536A JP16488289A JP16488289A JPH0333536A JP H0333536 A JPH0333536 A JP H0333536A JP 16488289 A JP16488289 A JP 16488289A JP 16488289 A JP16488289 A JP 16488289A JP H0333536 A JPH0333536 A JP H0333536A
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- transmission belt
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、互いに平行な複数本のVベルト要素の上面(
背面)同士を固着バンドにより連結一体化してなるスク
ラムタイプVベルトと呼ばれる伝動ベルト及びその製造
方法に関する。
背面)同士を固着バンドにより連結一体化してなるスク
ラムタイプVベルトと呼ばれる伝動ベルト及びその製造
方法に関する。
(従来の技術)
従来より、この種のスクラムタイプVベルトは、例えば
実開昭55−45082号公報等に開示されるように、
互いに平行に並設された複数本のVベルト要素の上面同
士を、接着ゴム層とゴム付すだれコードとを積層してな
る固着バンドにより連結一体化したもので、例えば家庭
電気製品、各種機械、電気関係の分野で広く使用されて
いる。
実開昭55−45082号公報等に開示されるように、
互いに平行に並設された複数本のVベルト要素の上面同
士を、接着ゴム層とゴム付すだれコードとを積層してな
る固着バンドにより連結一体化したもので、例えば家庭
電気製品、各種機械、電気関係の分野で広く使用されて
いる。
そして、このスクラムタイプVベルトは、同様の構造を
持ったいわゆるポリ■ベルトに比べ、以下に説明する数
々の特長を有する。すなわち、■ プーリに対する摺動
面となる各Vベルト要素の各々に複数の抗張体が配設さ
れているので、そのVベルト要素の圧縮ゴム層に均一な
力が働き易く、過渡時におけるベルト変形(背面反り現
象)が低減され、高い伝動能力を得ることができる。
持ったいわゆるポリ■ベルトに比べ、以下に説明する数
々の特長を有する。すなわち、■ プーリに対する摺動
面となる各Vベルト要素の各々に複数の抗張体が配設さ
れているので、そのVベルト要素の圧縮ゴム層に均一な
力が働き易く、過渡時におけるベルト変形(背面反り現
象)が低減され、高い伝動能力を得ることができる。
■ 各Vベルト要素に抗張体が配設され、かつ各Vベル
ト要素がすだれコードを並設した固着バンドにより接合
一体化されているので、ベルトの特に横剛性が極めて高
く、過大負荷に対し有利となる。
ト要素がすだれコードを並設した固着バンドにより接合
一体化されているので、ベルトの特に横剛性が極めて高
く、過大負荷に対し有利となる。
■ ベルト全体の剛性が高いので、高速回転域でのベル
ト振動が低域される。
ト振動が低域される。
■ 複数のVベルト要素が並列に配置されているので、
プーリとのピッチ誤差が少なく、整合性の点で有利であ
る。
プーリとのピッチ誤差が少なく、整合性の点で有利であ
る。
(発明が解決しようとする課題)
ところが、上記従来のものでは、反面、各Vベルト要素
と固着バンドとの接着強度に問題があり、長期間の使用
により両者の剥離が生じるという問題があった。すなわ
ち、各Vベルト要素はいわゆるラップトVベルトと同様
に、その外周全体が帆布により被覆されており、このた
め、■ベルト要素を固着バンドでタイバンド化している
にも拘らず、両者間の接着力が十分に上昇せず、その結
果、特に過大な側圧が生じた場合や、スリップ現象によ
る側面磨耗、ダストの介在等により剥離に至ると考えら
れる。
と固着バンドとの接着強度に問題があり、長期間の使用
により両者の剥離が生じるという問題があった。すなわ
ち、各Vベルト要素はいわゆるラップトVベルトと同様
に、その外周全体が帆布により被覆されており、このた
め、■ベルト要素を固着バンドでタイバンド化している
にも拘らず、両者間の接着力が十分に上昇せず、その結
果、特に過大な側圧が生じた場合や、スリップ現象によ
る側面磨耗、ダストの介在等により剥離に至ると考えら
れる。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目
的とするところは、上記の如き剥離の原因と見做される
帆布層の配置構造を特定することで、各Vベルト要素と
固着バンドとの接着強度を高めるようにし、よってスク
ラムタイプVベルトの寿命を延ばすことにある。
的とするところは、上記の如き剥離の原因と見做される
帆布層の配置構造を特定することで、各Vベルト要素と
固着バンドとの接着強度を高めるようにし、よってスク
ラムタイプVベルトの寿命を延ばすことにある。
また、本発明の今1つの目的は、上記高寿命のスクラム
タイプVベルトを容易に製造できるようにすることにあ
る。
タイプVベルトを容易に製造できるようにすることにあ
る。
(課題を解決するための手段)
上記目的の達成のために、請求項(1)に係る発明では
、互いに平行に並設された複数本のVベルト要素の上面
同士を、接着ゴム層とゴム付すだれコドとを積層してな
る固着バンドにより連結一体化してなる伝動ベルトにお
いて、上記各Vベルト要素の底面ないし両側面を伸縮性
帆布により被覆する。
、互いに平行に並設された複数本のVベルト要素の上面
同士を、接着ゴム層とゴム付すだれコドとを積層してな
る固着バンドにより連結一体化してなる伝動ベルトにお
いて、上記各Vベルト要素の底面ないし両側面を伸縮性
帆布により被覆する。
請求項(2)に係る発明では、上記固着バンドは、95
〜1500で交差したバイアス状の2層のゴム付すだれ
コードを有する構成とする。
〜1500で交差したバイアス状の2層のゴム付すだれ
コードを有する構成とする。
請求項(3)に係る発明では、固着バンドは、ベルト長
手方向に直角に延びるゴム付すだれコードを有するもの
とする。
手方向に直角に延びるゴム付すだれコードを有するもの
とする。
請求項(4ンに係る発明では、Vベルト要素のゴム層及
び固着バンドの接着ゴム層を、NR,SBR。
び固着バンドの接着ゴム層を、NR,SBR。
CRのグループの中から選択されたゴムポリマで構成す
るとともに、Vベルト要素のゴム層に綿、ナイロン、ポ
リエステルのグループの中から選択された短繊維を特徴
する 請求項(5)に係る発明では、上記伸縮性帆布を、伸縮
性糸と非伸縮性糸とを90〜150°の交差角で平織り
したゴム付織物とする。
るとともに、Vベルト要素のゴム層に綿、ナイロン、ポ
リエステルのグループの中から選択された短繊維を特徴
する 請求項(5)に係る発明では、上記伸縮性帆布を、伸縮
性糸と非伸縮性糸とを90〜150°の交差角で平織り
したゴム付織物とする。
また、請求項(6)に係る発明では、上記構成の伝動ベ
ルトを製造するための製造方法として、先ず、表面に断
面V字溝状の型部が互いに平行に並設された金型を用意
し、その金型の表面に全ての型部間を連続するように伸
縮性帆布を敷設する。そして、その帆布の上から各型部
内にVベルト要素となる■ベルト心体を嵌装し、次いで
、上記各Vベルト心体の上面ないしVベルト心体間の伸
縮性帆布層の上面に接着ゴム及びゴム付すだれコードを
積層し、しかる後、全体を加圧して加硫一体化する。
ルトを製造するための製造方法として、先ず、表面に断
面V字溝状の型部が互いに平行に並設された金型を用意
し、その金型の表面に全ての型部間を連続するように伸
縮性帆布を敷設する。そして、その帆布の上から各型部
内にVベルト要素となる■ベルト心体を嵌装し、次いで
、上記各Vベルト心体の上面ないしVベルト心体間の伸
縮性帆布層の上面に接着ゴム及びゴム付すだれコードを
積層し、しかる後、全体を加圧して加硫一体化する。
(作用)
上記の構成により、請求項fl)に係る発明では、各V
ベルト要素の底面ないし側面か帆布により被覆され、V
ベルト要素と固着バンドとの接合面には帆布がないので
、Vベルト要素と固着バンドとは帆布を介在させること
なく直接接着され、その接着力が増大し、よってベルト
に過大な側圧が生じる場合等でもVベルト要素と固着バ
ンドとの剥離を抑えてベルトの高寿命化を図ることがで
きる。
ベルト要素の底面ないし側面か帆布により被覆され、V
ベルト要素と固着バンドとの接合面には帆布がないので
、Vベルト要素と固着バンドとは帆布を介在させること
なく直接接着され、その接着力が増大し、よってベルト
に過大な側圧が生じる場合等でもVベルト要素と固着バ
ンドとの剥離を抑えてベルトの高寿命化を図ることがで
きる。
また、請求項(2)に係る発明では、固着バンドの2層
のすたれコードが95〜150°の広角度で交差してい
るので、ベルトの縦方向の伸縮性及び可撓性並びに横方
向の剛性を高めることができる。
のすたれコードが95〜150°の広角度で交差してい
るので、ベルトの縦方向の伸縮性及び可撓性並びに横方
向の剛性を高めることができる。
請求項(3)に係る発明では、固着バンドのすだれコー
ドがベルト長手方向と直角に配置されているので、特に
ベルトの横方向の剛性を高めることができる。
ドがベルト長手方向と直角に配置されているので、特に
ベルトの横方向の剛性を高めることができる。
請求項(4)に係る発明では、Vベルト要素のゴム層及
び固着バンドの接着ゴム層がNR5SBR。
び固着バンドの接着ゴム層がNR5SBR。
CRのグループの中から選択されたゴムポリマで構成さ
れ、Vベルト要素のゴム層に綿、ナイロン、ポリエステ
ルのグループの中から選択された短繊維が混入されてい
るので、固着バンドの可撓性、伸縮性を得つつ、各Vベ
ルト要素の剛性を確保することができる。
れ、Vベルト要素のゴム層に綿、ナイロン、ポリエステ
ルのグループの中から選択された短繊維が混入されてい
るので、固着バンドの可撓性、伸縮性を得つつ、各Vベ
ルト要素の剛性を確保することができる。
請求項(5)に係る発明では、伸縮性帆布が、伸縮性糸
と非伸縮性糸とを90〜150°の交差角で平織りした
ゴム付織物であるので、ベルトの屈曲時等において帆布
のVベルト要素ないし固着バンドへの接着性を確保する
ことができる。
と非伸縮性糸とを90〜150°の交差角で平織りした
ゴム付織物であるので、ベルトの屈曲時等において帆布
のVベルト要素ないし固着バンドへの接着性を確保する
ことができる。
さらに、請求項(6)に係る発明では、上記構成の伝動
ベルトを製造する場合、伸縮性帆布を金型の表面に全て
の型部間を連続するように敷設し、その上から各型部内
にVベルト心体を嵌装し、次いで、上記各Vベルト心体
の上面ないしVベルト心体間の伸縮性帆布層の上面に接
着ゴム及びゴム付すだれコードを積層した後、全体を加
圧して加硫一体化することにより、伝動ベルトが製造さ
れる。
ベルトを製造する場合、伸縮性帆布を金型の表面に全て
の型部間を連続するように敷設し、その上から各型部内
にVベルト心体を嵌装し、次いで、上記各Vベルト心体
の上面ないしVベルト心体間の伸縮性帆布層の上面に接
着ゴム及びゴム付すだれコードを積層した後、全体を加
圧して加硫一体化することにより、伝動ベルトが製造さ
れる。
このような方法により、上記構成の高寿命の伝動ペルー
・を容易に製造することができる。
・を容易に製造することができる。
(実施例)
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明の実施例に係るスクラムタイプ■ベルト
B(伝動ベルト)を示し、このベルトBは、互いに所定
間隔をあけて平行に並設された3本のVベルト要素1,
1.・・・と、それらVベルト要素1,1.・・・の上
面(背面)同士を連結一体化する固着バンド5とを主た
る構成要素として構成されている。上記各Vベルト要素
1は、NR,SBR,CR等のゴムポリマーからなる断
面路V字状のVベルト容体2を有し、このベルト6体2
のゴム層2aには綿繊維、ナイロン繊維、ポリエステル
繊維等の短繊維3,3.・・・が混入されている。
B(伝動ベルト)を示し、このベルトBは、互いに所定
間隔をあけて平行に並設された3本のVベルト要素1,
1.・・・と、それらVベルト要素1,1.・・・の上
面(背面)同士を連結一体化する固着バンド5とを主た
る構成要素として構成されている。上記各Vベルト要素
1は、NR,SBR,CR等のゴムポリマーからなる断
面路V字状のVベルト容体2を有し、このベルト6体2
のゴム層2aには綿繊維、ナイロン繊維、ポリエステル
繊維等の短繊維3,3.・・・が混入されている。
また、ベルト6体2にはその上面寄りにベルト長さ方向
に延びるエンドレスのポリエステル、ナイロン、レーヨ
ン等の高張力繊維ロープからなる複数本の抗張体4,4
.・・が埋設されている。
に延びるエンドレスのポリエステル、ナイロン、レーヨ
ン等の高張力繊維ロープからなる複数本の抗張体4,4
.・・が埋設されている。
一方、固着バンド5は、接着ゴム層6と、低伸度、高強
力のナイロン、ポリエステル、レーヨン等からなる上下
2層のゴム付すたれコード7.8とを交互に積層してな
るもので、上記2層のすだれコード7.8は互いにθ−
95〜150°の交差角で交差したバイアス状のものと
されている。
力のナイロン、ポリエステル、レーヨン等からなる上下
2層のゴム付すたれコード7.8とを交互に積層してな
るもので、上記2層のすだれコード7.8は互いにθ−
95〜150°の交差角で交差したバイアス状のものと
されている。
また、上記接着ゴム層6は、上記ベルト6体2と同様に
NR5SBR,CR等のゴムポリマーで構成されている
。
NR5SBR,CR等のゴムポリマーで構成されている
。
そして、本発明の特徴として、上記各Vベルト要素1の
底面、両側面ないし隣り合うVベルト要素1,1間の固
着バンド5下面は1層の連続する伸縮性帆布10により
被覆されている。この帆布10は、詳しくは図示しない
が、ナイロン、ポリエステル等の伸縮性糸と、綿、ナイ
ロン、ポリエステル等の非伸縮性糸とを90〜150°
の交差角で平織りしたゴム付織物で構成されている。
底面、両側面ないし隣り合うVベルト要素1,1間の固
着バンド5下面は1層の連続する伸縮性帆布10により
被覆されている。この帆布10は、詳しくは図示しない
が、ナイロン、ポリエステル等の伸縮性糸と、綿、ナイ
ロン、ポリエステル等の非伸縮性糸とを90〜150°
の交差角で平織りしたゴム付織物で構成されている。
0
また、ここで、上記Vベルl−Bの製造方法を第3図に
より説明すると、予め、長手方向に延びる抗張体4,4
.・・・が埋設されかつ上記Vベルト要素1となるVベ
ルト6体2を複数本成形しておく。
より説明すると、予め、長手方向に延びる抗張体4,4
.・・・が埋設されかつ上記Vベルト要素1となるVベ
ルト6体2を複数本成形しておく。
そして、同図(a)に示す如く、先ず、表面に断面V字
溝状の3つの型部20a、20a、・・・が互いに平行
に並設されたバッチ式等の金型20を用意し、その金型
20の表面に全ての型部20a。
溝状の3つの型部20a、20a、・・・が互いに平行
に並設されたバッチ式等の金型20を用意し、その金型
20の表面に全ての型部20a。
20a、・・・間を連続するように伸縮性帆布10を敷
設する。
設する。
次いで、図(b)に示すように、上記金型20の型部2
0a、20a、・・・内に帆布10の上からそれぞれ上
記■ベルト6体2,2.・・・を嵌装する。
0a、20a、・・・内に帆布10の上からそれぞれ上
記■ベルト6体2,2.・・・を嵌装する。
この後、図(c)に示すように、上記各Vベルト心体2
の上面ないしVベルト6体2,2間の伸縮性帆布10の
上面に接着ゴム及び上下2段のゴム付すだれコード7.
8を積層し、しかる後、全体を上下方向から加圧して加
硫一体化する。以上でスクラムタイプVベルトBが製造
される。
の上面ないしVベルト6体2,2間の伸縮性帆布10の
上面に接着ゴム及び上下2段のゴム付すだれコード7.
8を積層し、しかる後、全体を上下方向から加圧して加
硫一体化する。以上でスクラムタイプVベルトBが製造
される。
したがって、上記実施例のスクラムタイプVべ1
ルl−Bにおいては、各Vベルト要素1の底面ないし側
面が帆布10により被覆され、Vベルト要素1と固着バ
ンド5との接合面には帆布10がないので、Vベルト要
素1と固着バンド5とは組子11]0を介在させること
なく直接接着され、その接着力が増大する。その結果、
ベルl−Bに過大な側圧か生じた場合、或いはスリップ
現象による側面磨耗やダストの介在等が生じたときでも
、各Vベルト要素1が固着バンド5から剥離するのを抑
えることができ、よってベルトBの耐久性を高めてその
高寿命化を図ることができる。
面が帆布10により被覆され、Vベルト要素1と固着バ
ンド5との接合面には帆布10がないので、Vベルト要
素1と固着バンド5とは組子11]0を介在させること
なく直接接着され、その接着力が増大する。その結果、
ベルl−Bに過大な側圧か生じた場合、或いはスリップ
現象による側面磨耗やダストの介在等が生じたときでも
、各Vベルト要素1が固着バンド5から剥離するのを抑
えることができ、よってベルトBの耐久性を高めてその
高寿命化を図ることができる。
また、固着バンド5の2層のゴム付すだれコード7.8
が、95〜1500で交差したバイアス状のものである
ため、ベルトBの縦方向の伸縮性及び可撓性並びに横方
向の剛性を確保することができる。
が、95〜1500で交差したバイアス状のものである
ため、ベルトBの縦方向の伸縮性及び可撓性並びに横方
向の剛性を確保することができる。
さらに、Vベルト要素1のゴム層2a及び固着バンド5
の接着ゴム層6がNR,SBR,CR等からなるゴムポ
リマーで構成され、■ベルト要素1のゴム層2aに綿繊
維、ナイロン繊維、ポリエ2 ステル繊維等の短繊維3,3.・・・が混入されている
ので、固着バンド5の可撓性、伸縮性を得つつ、各Vベ
ルト要素1の剛性を確保することができる。
の接着ゴム層6がNR,SBR,CR等からなるゴムポ
リマーで構成され、■ベルト要素1のゴム層2aに綿繊
維、ナイロン繊維、ポリエ2 ステル繊維等の短繊維3,3.・・・が混入されている
ので、固着バンド5の可撓性、伸縮性を得つつ、各Vベ
ルト要素1の剛性を確保することができる。
また、上記伸縮性帆布10が、伸縮性糸と非伸縮性糸と
を90〜150°の交差角で平織りしたゴム付織物で構
成されていることから、ベル)Bの屈曲時等において帆
布10のVベルト要素1゜1、・・・ないし固着バンド
5への接着性を確保することができる。
を90〜150°の交差角で平織りしたゴム付織物で構
成されていることから、ベル)Bの屈曲時等において帆
布10のVベルト要素1゜1、・・・ないし固着バンド
5への接着性を確保することができる。
さらに、上記高寿命のスクラムタイプVベルトBは上記
の如き製造方法により製造することにより、容易に製造
される。
の如き製造方法により製造することにより、容易に製造
される。
第2図は本発明の第2実施例を示しく尚、第1図と同じ
部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略
する)、この実施例では、固着バンド5′に1層のゴム
付すだれコード9が配置され、そのすだれコード9はベ
ルト長手方向に対し直角に延びている。したがって、こ
の実施例でも、上記実施例と同様の作用効果を奏するこ
とができ、特に、ベルト横方向に高い剛性が必要である
もの3 に有利である。
部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略
する)、この実施例では、固着バンド5′に1層のゴム
付すだれコード9が配置され、そのすだれコード9はベ
ルト長手方向に対し直角に延びている。したがって、こ
の実施例でも、上記実施例と同様の作用効果を奏するこ
とができ、特に、ベルト横方向に高い剛性が必要である
もの3 に有利である。
最後に、本発明者による具体例について説明すると、直
径が90mmの駆動及び従動プーリ間に本発明例に係る
スクラムタイプVベルトを掛は渡し、従動プーリに駆動
プーリから離れる方向に荷重をかけてベルトに張力を与
え、その状態で駆動ブリを4馬力の駆動力で従動プーリ
の回転速度が200 Orpmになるように回転させた
。そして、この試験条件下で上記従動プーリに対する荷
重を変え、ベルトの固着バンドと各Vベルト要素とが剥
離するまでの時間を測定した。同時に、従来’rl’j
aのベルトを同様の試験条件で試験した。これら両者の
試験結果を比較して示したのが下記の表である。尚、こ
の表では、従来例の剥離までの時間を100として指数
により示している。
径が90mmの駆動及び従動プーリ間に本発明例に係る
スクラムタイプVベルトを掛は渡し、従動プーリに駆動
プーリから離れる方向に荷重をかけてベルトに張力を与
え、その状態で駆動ブリを4馬力の駆動力で従動プーリ
の回転速度が200 Orpmになるように回転させた
。そして、この試験条件下で上記従動プーリに対する荷
重を変え、ベルトの固着バンドと各Vベルト要素とが剥
離するまでの時間を測定した。同時に、従来’rl’j
aのベルトを同様の試験条件で試験した。これら両者の
試験結果を比較して示したのが下記の表である。尚、こ
の表では、従来例の剥離までの時間を100として指数
により示している。
4
この試験結果により、本発明例のスクラムタイプVベル
トは、従来例に比べ、固着バンドと各Vベルト要素との
剥離までの時間が長く、張力が増大するほど顕著となっ
て、高荷重伝動に有利となることが判る。
トは、従来例に比べ、固着バンドと各Vベルト要素との
剥離までの時間が長く、張力が増大するほど顕著となっ
て、高荷重伝動に有利となることが判る。
(発明の効果)
以上説明したように、請求項(1)に係る発明によれば
、互いに平行に並設された複数本のVベルト要素の上面
同士を、接着ゴム層とゴム付すだれコドとを積層してな
る固着バンドにより連結一体化してなるスクラップタイ
プVベルトにおいて、上記各Vベルト要素の底面ないし
両側面を伸縮性5 帆布により被覆したことにより、各■ベルト要素と固着
バンドとを直接接着してその接着力を増大させることが
でき、よってVベルト要素と固着バンドとの剥離を抑え
てベルトの高寿命化を図ることができる。
、互いに平行に並設された複数本のVベルト要素の上面
同士を、接着ゴム層とゴム付すだれコドとを積層してな
る固着バンドにより連結一体化してなるスクラップタイ
プVベルトにおいて、上記各Vベルト要素の底面ないし
両側面を伸縮性5 帆布により被覆したことにより、各■ベルト要素と固着
バンドとを直接接着してその接着力を増大させることが
でき、よってVベルト要素と固着バンドとの剥離を抑え
てベルトの高寿命化を図ることができる。
また、請求項(2)に係る発明によると、固着バンドを
、95〜1500で交差したバイアス状の2層のゴム付
すだれコードを有する構成としたことにより、ベルトの
縦方向の伸縮性及び可撓性並びに横方向の剛性を高める
ことができる。
、95〜1500で交差したバイアス状の2層のゴム付
すだれコードを有する構成としたことにより、ベルトの
縦方向の伸縮性及び可撓性並びに横方向の剛性を高める
ことができる。
また、請求項(3)に係る発明によると、固着バンドを
、ベルト長手方向に直角に延びるゴム付すだれコードを
有するものとしたことにより、特にベルトの横方向の剛
性を高めることかできる。
、ベルト長手方向に直角に延びるゴム付すだれコードを
有するものとしたことにより、特にベルトの横方向の剛
性を高めることかできる。
また、請求項(4)に係る発明によると、■ベルト要素
のゴム層及び固着バンドの接着ゴムを、NR。
のゴム層及び固着バンドの接着ゴムを、NR。
SBR,CRのグループの中から選択されたゴムポリマ
ーで構成するとともに、Vベルト要素のゴム層に綿繊維
、ナイロン繊維、ポリエステル繊維のグループの中から
選択された短繊維を混入させ6 たことにより、固着バンドの可撓性、伸縮性を得つつ、
各Vベルト要素の剛性を確保することができる。
ーで構成するとともに、Vベルト要素のゴム層に綿繊維
、ナイロン繊維、ポリエステル繊維のグループの中から
選択された短繊維を混入させ6 たことにより、固着バンドの可撓性、伸縮性を得つつ、
各Vベルト要素の剛性を確保することができる。
さらに、請求項(5)に係る発明によれば、上記伸縮性
帆布を、伸縮性糸と非伸縮性糸とを90〜150°の交
差角で平織りしたゴム付織物としたことにより、ベルト
の屈曲時等において帆布のVベルト要素ないし固着バン
ドへの接着性を確保することができる。
帆布を、伸縮性糸と非伸縮性糸とを90〜150°の交
差角で平織りしたゴム付織物としたことにより、ベルト
の屈曲時等において帆布のVベルト要素ないし固着バン
ドへの接着性を確保することができる。
また、請求項(6)に係る発明によると、上記構成の伝
動ベルトを製造する場合、伸縮性帆布を金型の表面に全
ての型部間を連続するように敷設し、その上から各型部
にVベルト心体を嵌装し、次いで、上記各Vベルト心体
の上面ないしVベルト心体間の伸縮性帆布層の上面に接
着ゴム及びゴム付すだれコードを積層した後、全体を上
下方向から加圧して加硫一体化することにより、上記構
成の高寿命の伝動ベルトを容易に製造することができる
。
動ベルトを製造する場合、伸縮性帆布を金型の表面に全
ての型部間を連続するように敷設し、その上から各型部
にVベルト心体を嵌装し、次いで、上記各Vベルト心体
の上面ないしVベルト心体間の伸縮性帆布層の上面に接
着ゴム及びゴム付すだれコードを積層した後、全体を上
下方向から加圧して加硫一体化することにより、上記構
成の高寿命の伝動ベルトを容易に製造することができる
。
7
第1図は本発明の実施例に係るスクラムタイプVベルト
の一部破断斜視図、第2図は他の実施例を示す第1図相
当図、第3図はベルト製造工程を示す説明図である。 B、 B’・・・スクラツタイプVベルトド・・Vベル
ト要素 2・・・ベルト心体 2a・・・ゴム層 4・・・抗張体 5.5′・・・固着バンド 6・・・接着ゴム層 7〜9・・・ゴム付すだれコード 10・・・伸縮性帆布 θ・・・すだれコードの交差角 20・・・金型 20a・・・型部 8
の一部破断斜視図、第2図は他の実施例を示す第1図相
当図、第3図はベルト製造工程を示す説明図である。 B、 B’・・・スクラツタイプVベルトド・・Vベル
ト要素 2・・・ベルト心体 2a・・・ゴム層 4・・・抗張体 5.5′・・・固着バンド 6・・・接着ゴム層 7〜9・・・ゴム付すだれコード 10・・・伸縮性帆布 θ・・・すだれコードの交差角 20・・・金型 20a・・・型部 8
Claims (6)
- (1)互いに平行に並設された複数本のVベルト要素の
上面同士を、接着ゴム層とゴム付すだれコードとを積層
してなる固着バンドにより連結一体化してなる伝動ベル
トであって、上記各Vベルト要素の底面ないし両側面が
伸縮性帆布により被覆されていることを特徴とする伝動
ベルト。 - (2)固着バンドは、95〜150゜で交差したバイア
ス状の2層のゴム付すだれコードを有することを特徴と
する請求項(1)記載の伝動ベルト。 - (3)固着バンドは、ベルト長手方向に直角に延びるゴ
ム付すだれコードを有することを特徴とする請求項(1
)記載の伝動ベルト。 - (4)Vベルト要素のゴム層及び固着バンドの接着ゴム
層は、NR、SBR、CRのグループの中から選択され
たゴムポリマーで構成され、Vベルト要素のゴム層には
綿、ナイロン、ポリエステルのグループの中から選択さ
れた短繊維が混入されていることを特徴とする請求項(
1)、(2)又は(3)記載の伝動ベルト。 - (5)伸縮性帆布は、伸縮性糸と非伸縮性糸とを90〜
150゜の交差角で平織りしたゴム付織物であることを
特徴とする請求項(1)、(2)、(3)、(4)又は
(5)記載の伝動ベルト。 - (6)表面に断面V字溝状の型部が互いに平行に並設さ
れた金型を用意し、該金型の表面に全ての型部間を連続
するように伸縮性帆布を敷設し、その帆布の上から各型
部内にVベルト要素となるVベルト心体を嵌装した後、
上記各Vベルト心体の上面ないしVベルト心体間の伸縮
性帆布層の上面に接着ゴム及びゴム付すだれコードを積
層し、しかる後、全体を加圧して加硫一体化することを
特徴とする伝動ベルトの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16488289A JPH0333536A (ja) | 1989-06-27 | 1989-06-27 | 伝動ベルト及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16488289A JPH0333536A (ja) | 1989-06-27 | 1989-06-27 | 伝動ベルト及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0333536A true JPH0333536A (ja) | 1991-02-13 |
Family
ID=15801695
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16488289A Pending JPH0333536A (ja) | 1989-06-27 | 1989-06-27 | 伝動ベルト及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0333536A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996022479A1 (fr) * | 1995-01-20 | 1996-07-25 | Bando Chemical Industries, Ltd. | Courroie de transmission et son procede de fabrication |
EP2201266B1 (en) * | 2007-09-14 | 2018-10-31 | Gates Corporation | V-ribbed belt and method for manufacturing same |
CN110651137A (zh) * | 2017-05-24 | 2020-01-03 | 三之星机带株式会社 | 多楔带及其制造方法 |
US11913522B2 (en) | 2017-05-24 | 2024-02-27 | Mitsuboshi Belting Ltd. | V-ribbed belt and manufacturing method for same |
-
1989
- 1989-06-27 JP JP16488289A patent/JPH0333536A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996022479A1 (fr) * | 1995-01-20 | 1996-07-25 | Bando Chemical Industries, Ltd. | Courroie de transmission et son procede de fabrication |
EP2201266B1 (en) * | 2007-09-14 | 2018-10-31 | Gates Corporation | V-ribbed belt and method for manufacturing same |
CN110651137A (zh) * | 2017-05-24 | 2020-01-03 | 三之星机带株式会社 | 多楔带及其制造方法 |
CN110651137B (zh) * | 2017-05-24 | 2022-01-07 | 三之星机带株式会社 | 多楔带及其制造方法 |
US11913522B2 (en) | 2017-05-24 | 2024-02-27 | Mitsuboshi Belting Ltd. | V-ribbed belt and manufacturing method for same |
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