JPH0333252A - 医療用不織布の製造方法 - Google Patents

医療用不織布の製造方法

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JPH0333252A
JPH0333252A JP1163554A JP16355489A JPH0333252A JP H0333252 A JPH0333252 A JP H0333252A JP 1163554 A JP1163554 A JP 1163554A JP 16355489 A JP16355489 A JP 16355489A JP H0333252 A JPH0333252 A JP H0333252A
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Japan
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fibers
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fiber
denier
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JP1163554A
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Tadashi Miyazaki
正 宮崎
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、手術用ガウンの基布、ベツド用覆布の基布、
或いは外用薬用基布等に用いられる医療用不織布の製造
方法に関するものである。
【従来の技術】
近年、病院における使い捨ての手術用ガウンやヘッド用
覆布の基布として、不織布が用いられるようになってき
ている。この医療用途における不織布に要求される物性
の一つに、バクテリヤバリアー性がある。これは、空気
中や液体中に含まれているバクテリヤが不織布を透過す
るのを防ぐ性能である。 バクテリヤバリアー性を不織布に付与するには、一般的
に撥水処理を施すことが行われている。しかしながら、
撥水処理を行っても、不織布の構成繊維の繊度が太い場
合(概ね0.5デニ一ル以上)には、構成繊維間で形成
される繊維間隙が粗くなり、この繊維間隙をバクテリヤ
が透過するということがあった。 このため、繊度の細い微細繊維(概ね0.5デニ一ル未
満)を構成繊維とする緻密な不織布層を、繊度の太い繊
維で構成された粗な不織布層に積層した積層不織布を医
療用途に用いることが試みられている。緻密な不織布層
は、微細繊維で構成されているため、構成繊維間で形成
される繊維間隙が密で、バクテリヤバリアー性に優れて
いる。
【発明が解決しようとする課題】
微細繊維からなる緻密な不織布層を形成する方法として
は、以下の三つが挙げられる。■微細繊維をカーシング
ローラで開繊して緻密な不織布層を得る方法、■繊維長
の短い微細繊維を水中に分散させ網で漉いて緻密な不織
布層を得る方法、■メルトブロー法によって緻密な不織
布層を得る方法がある。 しかしながら、■のカーシングローラによる方法は、0
.5デニ一ル未満の微細繊維を開繊集積できないという
ことがあった。繊維が細いと、それを梳ることかできず
、カーシングローラの針に繊維が巻きついて、カーシン
グローラが回転不能になり、繊維を開繊できないのであ
る。また、■の方法は、繊維長が5ffII11以下の
短い微細繊維しか用いることができず、得られる不織布
層の引張強度が低く、また耐摩耗性にも劣るということ
があった。■のメルトプロー法は、高分子原液を細孔を
通して高速ガス(例えば加熱空気)で吹き飛ばし、得ら
れた微細繊維を集積させるというものであり、カーシン
グローラで繊維を開繊集積するのに比べて、処理速度が
遅いということがあった。即ち、上記■〜■の各方法は
いずれも欠点を持ち、合理的に微細繊維からなる緻密な
不織布層を得ることができなかった。 そこで、本発明は、カーシングローラによって開繊集積
しうる太繊度の繊維を用いて特定の手段を施すことによ
り、繊維長に拘束されずに緻密な不織布層を速い製造速
度で形成しうるようにしたものである。
【課題を解決するための手段及び作用】即ち、本発明は
、複数本の極細繊維が接合されてなる分割繊維を含有す
る繊維ウェブA層と、前記極細繊維より大繊度の構成繊
維よりなる繊維ウェブB層とを積層して積層ウェブを形
成し、次いで該積層ウェブに高圧柱状流を施して、前記
分割繊維中の前記極細繊維を分離させると共に前記杼細
繊維と前記構成繊維とを絡合させて、前記繊維ウェブA
層と前記繊維ウェブB層とを一体化させることを特徴と
する医療用不織布の製造方法に関するものである。 本発明においては、複数本の極細繊維が接合されてなる
分割繊維を含有する繊維ウェブA層を準備する。分割繊
維は、複数本の極細繊維が接合されてなるものであり、
−船釣には合成樹脂成分を異にする極細繊維が楔状(第
1図)又は菊花状(第2図)等の配列で、異成分極細繊
維が互いに隣接しあって接合されて一本の繊維を形成し
たものである。合成樹脂成分としては、ボリア〔ド。 ポリエステル、ポリプロピレン等が主として用いられる
。 分割繊維を構成する極細繊維の繊度は、0.2デニール
以下が好ましい。極細繊維の繊度が0.2デニールを超
えると、分割繊維中の極細繊維を分離させても、繊維ウ
ェブA層が十分に緻密な層とならない傾向が生じる。ま
た、−本の分割繊維中の極細繊維の本数は、4〜20本
程度であり、分割繊維の繊度は、0.5デニ一ル以上、
特に1.0〜2.0デニ一ル程度が好ましい。分割繊維
の繊度が0.5デニ一ル未満であると、分割繊維をカー
シングローラで梳るのが困難になる傾向が生しる。 繊維ウェブA層中には分割繊維以外の通常の繊維が含有
されていてもよい。この場合には、分割繊維以外の繊維
と極細繊維を合計したときの平均デニールが0.5デニ
ール以下となる如く含有させるのが好ましい。平均デニ
ールが0.5デニールを超える程度に多量に分割繊維以
外の通常の繊維を含有させると、繊維ウェブA層を緻密
層とすることが困難になる傾向が生じる。 繊維ウェブAfflは、カーシングローラによって分割
繊維等を開繊集積して形成される。また、カーシングロ
ーラを用いずに、空気開繊法や湿式法によって繊維ウェ
ブA層を形成してもよい。繊維ウェブA層は、構成繊維
が一方向に配列した一方向性ウニブであってもよいし、
構成繊維が無作為に配列したランダムウェブであっても
よい。また、一方向性ウニブを一定の角度で重ね合わせ
たクロスレイウェブであってもよい。 本発明においては、また、前記極細繊維より大繊度の構
成繊維よりなる繊維ウェブB層を準備する。繊維ウェブ
B層は主として繊維ウェブA層の担持体としての役割を
果たすものである。繊維ウェブB層の構成繊維の繊度は
、0.5デニ一ル以上が好ましく、一般的には1.2〜
10デニールである。 構成繊維の種類としては、セルロース系繊維、ポリビニ
ルアルコール繊維、ポリアミド系繊維、アクリル系繊維
、ポリプロピレン繊維等が用いられる。特に、セルロー
ス系繊維等の親水性繊維を用いた場合には、良好な肌ざ
わりや吸汗性を繊維ウェブB層に付与することができ、
得られた医療用不織布を手術用ガウンの基布として好適
に使用することができる。 繊維ウェブBlも、カーシングローラを用いるカード法
や空気開繊法で開繊集積して形成される。 そして、繊維ウェブB層は、一方向性ウェブ、ランダム
ウェブ、クロスレイウェブの形態で形成される。 次に、繊維ウェブA層と繊維ウェブB層とを積層して、
積層ウェブを形成する。繊維ウェブA層と繊維ウェブB
層との重量比は、適宜任意に決定しうる事項である。一
般的には、繊維ウェブA層:繊維つェブB層=1:2〜
10程度が良好である。 この後、積層ウェブに高圧柱状流を施す。高圧柱状流と
は、微細な直径のオリフィス孔を通して、高圧で非圧縮
性の流体を噴出させて得られるものである。具体的には
、孔径0.1〜0.2mmのオリフィスからio= 1
50kg / cAの圧力で水を噴出させて得られるも
のである。 積層ウェブに高圧柱状流を施すと、分割繊維に強い外力
が加わり、分割繊維を構成している極細繊維の接合部分
が剥離し、複数の極細繊維に分離する。従って、繊維ウ
ェブA層は繊度の細い極細繊維群で構成されることにな
り、緻密層となる。 また、高圧柱状流の作用により、極細繊維及び繊維ウェ
ブB層中の構成繊維が運動し、相互に緊密に絡合する。 この結果、繊維ウェブA層と繊維ウェブB層とが一体化
するのである。なお、高圧柱状流を積層ウェブに施す際
、繊維ウェブA層側に直接高圧柱状流を施すのが好まし
い。これは、分割繊維に直接高圧柱状流が作用するため
、分割繊維から極細繊維への分離が容易になるからであ
る。 これが、繊維9178層側から高圧柱状流を施すと、高
圧柱状流は繊維ウェブB層の構成繊維に作用した後、分
割繊維に作用することになり、極細繊維への分離が難し
くなる傾向が生じる。 そして、この後繊維ウェブA層と繊維ウェブB層とが一
体化した一体化つニブを脱水乾燥することにより、医療
用不織布が得られる。また、脱水乾燥した後、必要に応
じて後加工を行ってもよい。 例えば、医療用不織布の撥水性を向上させるため、撥水
剤を含浸、スプレー、プリント、散布等の方法で一体化
ウェブに適用してもよいし、また医療用不織布にリント
フリー性を付与するため、合成樹脂を一体化つニブに適
用してもよい。
【実施例】
繊度2.0デニール、繊維長51卿の分割繊維100重
量%をカーシングローラで開繊集積して、目付10g/
r[の一方向性ウェブ(繊維ウェブA層)を($備した
。なお、この分割繊維は、0.17デニールのポリアミ
ド系極細繊′a6木と0.17デニールのポリプロピレ
ン系極細繊維6木とを、第1図に示す如き楔状で、相互
に接合したものである。 一方、繊度1.5デニール、繊維長51mmのレーヨン
繊維100重量%をカーシングローラで開繊集積して目
付40g/+yrのクロスレイウェブ(繊維ウェブB層
)をY$備した。 繊維ウェブA層と繊維ウェブB層とを積層した積層ウェ
ブに、オリフィス径0.2mm、オリフィス数1000
個/mであるノズルを用いて、鐵維つェブAN側から7
5 kg / c+6の圧力で2回、及び100kg/
c4の圧力で3回水柱流を施した。なお、このときの積
層ウェブの移動速度は10m/分であった。この結果、
繊維ウェブA層中の分割繊維は各極細繊維に分離し、ま
た極細繊維相互間、繊維ウェブB層中のレーヨン繊維相
互間、及び極細繊維とレーヨン繊維相互間とが緊密に絡
合し、両層が一体化した一体化ウェブを得た。 得られた一体化ウェブから水分を除去し乾燥した後、シ
リコーン樹脂系撥水剤エマルジョンを繊維つェブA層側
にスプレーし、乾燥して医療用不織布を得た。この医療
用不織布は、繊維ウェブA層から形成された緻密な不織
布層を持ち、この層によってバクテリヤの透過を良好に
防止しうるちのであった。
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る方法で得られた医療
用不織布は、分割繊維より分離した極細繊維群よりなる
緻密な不織布層を持っているので、空気中或いは液体中
に含まれているバクテリヤの透過を防止する。従って、
この医療用不織布を用いて手術用ガウン等を作成すると
、医師等の着用者の皮膚にバクテリヤが付着することを
防止でき、病院内での予期せぬ二次感染を防止できると
いう効果を奏する。 また、本発明に係る方法により得られる医療用不織布の
緻密な不織布層は、繊度の太い分割繊維を用いて形成さ
れるので、この層を形成するための繊維ウェブA層は、
特殊な方法で作成する必要がなく、従来のカーシングロ
ーラ等を用いて開繊集積することができる。従って、本
発明に係る方法は、従来用いられている開繊機によって
、繊維ウェブA層及びB層共に形成できるので、従来と
同様の生産速度で医療用不織布を製造することができ、
生産効率の点で優れているという効果を奏する。更に、
上記の方法であると繊維長の長い分割繊維を使用しうる
ので、引張強度の高い緻密な不織布層が得られるという
効果も奏する。 また、本発明に係る方法で用いる高圧柱状流の作用は、
繊維ウェブA層中の分割繊維を極細線1’、11に分離
して緻密層を形成する以外に、この極細職維相互間、繊
維ウェブB層中の構成繊維相互間、及び極細繊維と構成
繊維相互間とを緊密に絡合するという作用がある。従っ
て、医療用不織布を÷11)戒する各繊維は緊密に絡合
しており、医療用不織布中の繊維の抜けや医療用不織布
のピリングの発生を防止するという効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、本発明に係る方法において用いら
れる分割繊維の一例に係る横断面図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 複数本の極細繊維が接合されてなる分割繊維を含有する
    繊維ウェブA層と、前記極細繊維より太繊度の構成繊維
    よりなる繊維ウェブB層とを積層して積層ウェブを形成
    し、次いで該積層ウェブに高圧柱状流を施して、前記分
    割繊維中の前記極細繊維を分離させると共に前記極細繊
    維と前記構成繊維とを絡合させて、前記繊維ウェブA層
    と前記繊維ウェブB層とを一体化させることを特徴とす
    る医療用不織布の製造方法。
JP1163554A 1989-06-26 1989-06-26 医療用不織布の製造方法 Pending JPH0333252A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5352160A (en) * 1992-09-03 1994-10-04 Nsk Ltd. Auto tensioner
US8415262B2 (en) 2003-10-22 2013-04-09 E I Du Pont De Nemours And Company Porous fibrous sheets of nanofibers

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5352160A (en) * 1992-09-03 1994-10-04 Nsk Ltd. Auto tensioner
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