JPH0332997Y2 - - Google Patents

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JPH0332997Y2
JPH0332997Y2 JP12899686U JP12899686U JPH0332997Y2 JP H0332997 Y2 JPH0332997 Y2 JP H0332997Y2 JP 12899686 U JP12899686 U JP 12899686U JP 12899686 U JP12899686 U JP 12899686U JP H0332997 Y2 JPH0332997 Y2 JP H0332997Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は粘弾性測定用剛体振子、特に塗料、
接着剤、高分子材料、食品、建材等の物質が固体
上で乾燥して皮膜を形成する過程を測定するのに
適した剛体振子型粘弾性測定器用の剛体振子に関
するものである。
〔従来の技術〕
ナイフエツジ状の支点により振動する剛体振子
により塗料、接着剤、高分子材料等の試料の粘弾
性を測定する測定器が提案されている(牛尼清
治:色材、51,p403(1978)。第4図はその概念
図、第5図はその一部の断面図、第6図はブロツ
ク図である。
図において、1は剛体振子で、フレーム部2の
上辺から下向に突出するナイフエツジ状の支点
3、およびフレーム部2の下辺から下向に伸びる
脚部4を有している。5は支持部で、上部に試料
ホルダ6およびヒータ7を有し、試料ホルダ6上
に試片8を載置し、その上に振子1の支点3を載
置するようになつている。試片8は金属板等の支
持板9上に塗料等の試料10を塗布した構造とな
つている。11は振子1を振動させるための電磁
石、12は駆動用のタイマー、13は検出用のプ
ローブ、14は変位計、15は記録計(オツシロ
グラフ)、16はヒータ7制御用のサーモスタツ
ト、17は記録計(平衡型)である。
粘弾性の測定方法は、支持板9に試料10を塗
布した試片8を試料ホルダ6上に載置し、剛体振
子1のナイフエツジ状の支点3の試料10の塗面
に垂直におろし、第5図に示す状態とする。そし
て、タイマー12のタイミング信号により電磁石
11を付勢し、振子1の脚部4に取付けられた磁
性材を吸引して振動させ、振幅および振動数をプ
ローブ13および変位計14により検出して記録
計15に記録する。試料10を加熱して測定する
場合はサーモスタツト16の信号によりヒータ7
に通電し、試料ホルダ6を通して試片8を加熱す
る。
皮膜形成過程の粘弾性測定の場合、試料として
は液体塗料等の液状物質、粉体塗料等の粉状物
質、あるいはバター等のゲル状物質などがある
が、一例として液状の試料の場合について述べる
と、振子1の設置後に試料10を室温で一定時間
放置し、試料10中の溶剤を揮発させる。その
後、ヒータ7により試片8の加熱を開始し、試料
10の硬化にともなう振子1の振動周期Tおよび
対数減衰率Δの変化を経時的に測定する。振動の
測定は前記とほぼ同様であり、振子1の下端部の
変位をプローブ13と変位計14で検出し、記録
計15に記録する。振子1の加振は電磁石11に
通電して行う。タイマー12は振子1の加振や振
動の記録を自動的に制御するとともに、記録計1
5にタイミンダ信号を入力する。試料ホルダ6の
温度は記録計17に記録する。
このような測定方法において、第5図に示すよ
うな形状の剛体振子1の支点3を水平な素地表面
に置き、この支点3を接点として振子1が自由振
動するようにし、この振動系において支持板9と
支点3面との間に塗料、接着剤等の試料10を介
在させると、その力学的性質の変化により振子1
の振動における振幅、振動数が変化する。この変
化を時間を追つて計測し、塗料、接着剤等の皮膜
の硬化過程を評価する。すなわち剛体振子1の振
動の減衰により皮膜形成過程の粘弾性を測定する
ことができる。この場合、剛体振子1の支点3部
に皮膜を形成して自由振動させると、皮膜の粘弾
性の変化に応答し、振子1の振動周期Tおよび対
数減衰率Δが変化する。振子1の支点3部におけ
る皮膜の力学的な応答を振子1の振動運動として
取り扱い、TおよびΔを用いて皮膜の動的弾性率
E′および動的損失E″を次式により求める。
E′=(Itanθ1/bh2) 〔(4π2−Δ2)/T2−Mgl/I〕 E″=(4πItanθ1/bh2)Δ2/T2 I:振子の回転軸のまわりの慣性能率 θ1:静止した振子の刃面と素地面とのなす角 M:振子の質量 l:回転軸からの振子の重心位置までの距離 h:皮膜の厚み b:皮膜の幅 g:重力の加速度 第7図は塗膜について上記により測定した硬化
時間とTおよびΔとの関係を示すグラフである。
上記の皮膜形成過程の測定では、皮膜は色々な
硬さを持つており、剛体振子1が皮膜中に埋もれ
ているため、その硬さによつて適当な慣性能率の
剛体振子を予想して使用する。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上記の皮膜形成過程の測定においては、測定開
始時の試料10は溶液、粉末またはゲル状であ
り、粘性が低いため、剛体振子1への減衰作用は
小さい。ところが皮膜の形成につれて皮膜は硬く
なり、剛体振子1の減衰率は大きくなる。このた
め剛体振子1の慣性能率が小さいと、皮膜形成途
中において剛体振子1が振動できなくなる。たと
えば、第7図では対数減衰率Δが硬化時間の経過
と共に増加しているが、硬化開始後約50分ぐらい
で対数減衰率Δが急激に低下し、一定値を示して
いる。これは皮膜の硬さが剛体振子1の慣性能率
によつて振動しようとする力より強いため、振動
が停止したと考えられる。このような現象が発生
した場合、測定の継続は不可能であり、慣性能率
の大きな剛体振子と取り替えて再測定せざるを得
ないという問題点がある。
この考案は上記問題点を解決するためのもの
で、慣性能率を変えることができ、1個の剛体振
子で異なる硬度の試料の粘弾性を測定することが
できるとともに、測定の途中で慣性能率の過不足
が生じても測定を中止することなく、慣性能率を
増減できる粘弾性測定用剛体振子を提供すること
を目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案は、試料に載置される支点を有するフ
レーム部と、このフレーム部から突出する脚部
と、この脚部の長手方向に移動可能および固定可
能に設けられたおもりとを備えた粘弾性測定用剛
体振子である。
〔作 用〕
この考案の粘弾性測定用剛体振子においては、
おもりを脚部の長手方向に移動させ、固定するこ
とにより振子の慣性能率を変化させることがで
き、試料の硬度に合せて慣性能率を調整して使用
する。また測定の途中で慣性能率の過不足が生じ
たときも同様におもりを移動させて慣性能率を調
整する。
〔実施例〕
第1図はこの考案の一実施例の正面図、第2図
はそのA−A断面図であり、第4図ないし第6図
と同一符号は同一または相当部分を示す。剛体振
子1は従来のものと同様に、フレーム部2の上辺
から下向に突出するナイフエツジ状の支点3、お
よびフレーム部2の下辺から下向に伸びる脚部4
を有し、ステンレス、シンチユウ、セラミツク
ス、鉄、プラスチツク、アルミニウム等の剛体材
料から形成されている。脚部4には長手方向に長
穴状の取付穴21が設けられ、その両側に2個の
おもり22が上下に移動可能に取付けられ、取付
穴21を通してボルト23および蝶ねじ24によ
り固定されている。おもり22はステンレス、シ
ンチユウ、セラミツクス、鉄、プラスチツク、ア
ルミニウム、鉛等の材料からなり、脚部4とほぼ
同程度の幅、およびその2倍程度の長さを有して
いる。25は電磁石11に対向して脚部4に埋め
込むか、またははりつけた磁性片、26はプロー
ブ13に対向して脚部4に埋め込むか、またはは
りつけた金属製のセンサー部である。
上記のように構成された剛体振子1は従来のも
のと同様に、試料ホルダ6上に載置された試片8
の試料10上に支点3を載置するように設置し、
支点3を中心に振動させる。このとき試料10の
粘性に応じて、おもり22を上下させボルト23
および蝶ねじ24により固定して慣性能率を調整
する。こうして剛体振子1を第4〜6図のように
設置し、一定温度、あるいは温度を変化させなが
ら一定間隔で剛体振子1に振動を与え、振動の対
数減衰率、周期などを測定する。
このような剛体振子1によつて、皮膜形成過程
中の粘弾性を測定する場合、途中で対数減衰率の
変化が大きくて、始めに設定した剛体振子1の慣
性能率が不足となつた場合、蝶ねじ24を緩め、
おもり22を下に降ろすことで慣性能率を大きく
でき、再測定することなく測定を継続することが
可能である。この場合、測定結果として得られる
グラフには不連続性が生じるが、定性的な意味で
は十分利用可能である。
第3図はウレタン樹脂塗料ハイウレタンNo.2000
クリヤー(日本油脂(株)製、登録商標)の硬化性を
測定した結果を示すグラフであり、ウレタン樹脂
塗料はその性能上橋かけは少なく、したがつて、
橋かけによつておこるTはゆるやかに30分ごろか
ら低下し始める。一方、粘性による対数減衰率は
大きく増加し、平衡状態となるはずである。従来
のように粘性が高くなつて振子1の慣性能率が不
足すると、振動が停止するため、第7図のように
根拠のない値の位置を示すが、第3図の場合には
このような問題は起こらないことを示している。
すなわち第3図では、硬化時間が約45分を経過
した時点で、おもり22を下に降ろすことにより
慣性能率を大きくしたので、一時的に測定グラフ
上に不連続性が生じているが、すぐに正規の状態
に戻り、再測定することなく測定を継続すること
が可能であることを示している。これに対して第
7図では、硬化時間が約45分を経過しても、おも
り22を下に降ろさなかつたため慣性能率が不足
し、Δが急激に低下して、根拠のない値を示して
いる。
なお、上記説明において、おもり22の形状、
構造、材質、取付方法等は図示のものに限らず、
任意に変更可能である。脚部4の構造は、板状、
円柱状または角柱状などの、振動方向の寸法を大
きくして湾曲を防止したものなど任意の構造のも
のを採用できる。
〔考案の効果〕
本考案によれば、剛体振子の脚部に移動可能な
おもりを設けたので、次の効果がある。
種々の大きさの慣性能率を持つ複数個の剛体
振子を用意する必要がなく、1個の剛体振子で
希望する慣性能率を得るこができる。
測定途中で慣性能率の過不足が起きても、測
定を中止することなく、慣性能率を増減するこ
とが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例の正面図、第2図はそのA−A
断面図、第3図は測定結果を示すグラフ、第4図
は従来の粘弾性測定器の概念図、第5図はその一
部の断面図、第6図はブロツク図、第7図は測定
結果を示すグラフである。 各図中、同一符号は同一または相当部分を示
し、1は剛体振子、2はフレーム部、3は支点、
4は脚部、21は取付穴、22はおもりである。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 試料に載置される支点を有するフレーム部
    と、このフレーム部から突出する脚部と、この
    脚部の長手方向に移動可能および固定可能に設
    けられたおもりとを備えた粘弾性測定用剛体振
    子。 (2) 脚部がおもりを取付ける取付穴を有する実用
    新案登録請求の範囲第1項記載の粘弾性測定用
    剛体振子。 (3) おもりが脚部の両側に取付けられた実用新案
    登録請求の範囲第1項または第2項記載の粘弾
    性測定用剛体振子。
JP12899686U 1986-08-25 1986-08-25 Expired JPH0332997Y2 (ja)

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JP2585887Y2 (ja) * 1991-11-07 1998-11-25 株式会社豊田中央研究所 粘弾性測定用剛体振子
JP5672712B2 (ja) * 2010-02-17 2015-02-18 マツダ株式会社 積層塗膜形成方法

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