JPH0332868Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0332868Y2
JPH0332868Y2 JP585685U JP585685U JPH0332868Y2 JP H0332868 Y2 JPH0332868 Y2 JP H0332868Y2 JP 585685 U JP585685 U JP 585685U JP 585685 U JP585685 U JP 585685U JP H0332868 Y2 JPH0332868 Y2 JP H0332868Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
shape
valve
memory material
shape memory
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP585685U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61122472U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP585685U priority Critical patent/JPH0332868Y2/ja
Publication of JPS61122472U publication Critical patent/JPS61122472U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0332868Y2 publication Critical patent/JPH0332868Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Temperature-Responsive Valves (AREA)
  • Electrically Driven Valve-Operating Means (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、形状記憶材料を用いたバルブ、さら
に詳しく言えば、形状記憶材料により成形された
板形状の板状体が、面接触により接合された半導
体熱交換器により冷却・加熱されることにより、
熱交換の効率がよく、小形でかつ簡単な構造の形
状記憶材料を用いたアクチユエータ部を有するバ
ルブに関する。
(従来の技術) 元の形を覚えておいて、つぎの変形によつて、
別の形に維持され、必要なときに元の形に復元す
る現象を形状記憶効果といい、このような形状記
憶効果を示す材料を形状記憶材料という。このよ
うな形状記憶材料を用いたバルブが種々提案され
ている。
第3図は、従来の形状記憶材料を用いたバルブ
の一例を示した図である。
第3図において、61,62は第1および第2
の伸縮体、70はN形半導体、71はP形半導
体、81は可動体、、82は弁体である。
第1および第2の伸縮体61,62は、例えば
形状記憶材料からなるコイルばねが使用されてい
る。N形半導体70とP形半導体71に印加され
る直流電圧の極性を制御すると、ペルチエ効果に
より加熱・冷却する。N形半導体70とP形半導
体71の加熱・冷却により、第1および第2の伸
縮体61,62を伸縮し、それらの伸縮により、
可動体81を介して弁体82を開閉駆動する。
このような形状記憶材料を用いたバルブは、応
答性はあまりよくないが、電磁バルブのようなコ
イルがなくて済むので、構造が簡略化され、製造
コストが安いうえ、動作の信頼性が高く、また、
電圧変化によるノイズやバイブレーシヨンの発生
もなく非常に優れている。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、従来の形状記憶材料を用いたバ
ルブは、前述のように形状記憶材料をばね状に成
形し、ペルチエ効果を呈する半導体熱交換部と単
に直列に配置されている構造のものが多かつた。
このため、変位量は大きいが、その反面、熱交換
面積が小さいので、速度が遅く効率が悪いうえ、
均一な温度制御ができなかつた。また、前述のよ
うな構造では、まだ装置全体が大きく、構造も複
雑である等の問題点が残されていた。
本考案の目的は、半導体熱交換器による熱交換
の効率がよく、小形でかつ構造が簡単な形状記憶
材料を用いたバルブを提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 前記目的を達成するために本考案による形状記
憶材料を用いたバルブは、本体の内部空間に対向
して設けられた第1または第2の弁座を、アクチ
ユエータ部に設けられた第1またはは第2の弁体
で開閉するバルブにおいて、 前記アクチユエータ部は、予め第1の形状から
第2の形状に変形が与えられており、加熱するこ
とにより前記第1の形状に戻る板形状の形状記憶
材料からなる第1の板状体と、 前記第1の板状体が加熱されていないときに、
その第1の板状体を前記第1の形状から前記第2
の形状に戻すように作用する第2の板状体と、 前記第1および第2の板状体にそれぞれ面接触
により接合され、ペルチエ効果による冷却・発熱
作用をする半導体熱交換器とから構成されてい
る。
(実施例) 以下、図面等を参照して、実施例につき、本考
案を詳細に説明する。
第1図は、本考案による形状記憶材料を用いた
バルブの実施例を示した図である。
このバルブは、板状体1,2および半導体熱交
換器3とからなる板状のアクチユエータ部を本体
4の内部空間に挿入して、ホルダ5で封緘支持し
たものである。
つぎに、この板状のアクチユエータ部について
説明する。
板状体1は、形状記憶材料により板形状に成形
されたものである。形状記憶材料としては、例え
ばチタン・ニツケル系の合金が用いられている。
この板状体1には、半導体熱交換器3を介して、
板状体2が一体に貼付けられている。この実施例
では、板状体2は弾性を有する材料が用いられて
いる。板状体1は、予め彎曲した形状が与えられ
ており、板状体2によりそれを真直な状態に変形
させられている。この板状体1は、形状記憶材料
であるから、熱を加えられると、元の彎曲した形
状に戻る性質がある。この変形を戻す温度は、一
定の範囲で自由に設定できるが、使用場所の雰囲
気の温度との関係で動作の確実性を担保するた
め、本実施例では約80℃に設定してある。
半導体熱交換器3は、ペルチエ効果により、板
状体1に対して、効率よく冷却・発熱作用をする
ためのものである。半導体熱交換器3はN形半導
体30とP形半導体31と導電板32,33,3
4と絶縁板35およびリード線36,37とから
構成されている。
N形半導体30には、導電板32が接合されて
おり、P形半導体31には、導電板33が接合さ
れている。導電板32,33がそれぞれ接合され
たN形半導体30,P形半導体31は、厚さ方向
が絶縁板35を介して接合されている。導電板3
2には、リード線36が、導電板33にはリード
線37がそれぞれ接続されている。N形半導体3
0,P形半導体31の反対側の面には、導電板3
4で電気的に接続されている。この半導体熱交換
器3には、導電板34の側に板状体2が反対の面
に板状体1が一体に接合されている。
本体4には、内部空間に連通するインポート
IN,アウトポートOUT,エキゾーストポート
EXHが設けられている。インポートINの内部空
間への開口には、弁座41が設けられており、エ
キゾーストポートEXHの内部空間への開口には、
弁座42が設けられている。これらの弁座41,
42は内部空間で対向して設けられている。本体
4に挿入されたアクチユエータ部には、弁座41
に対向して弁体11が設けられ、弁座42に対向
して弁体12が設けられており、本実施例は通常
弁体12が弁座42を閉じる位置に支持されてい
る。
つぎに、第2図を参照して、本考案によるバル
ブの動作を説明する。
第2図は、半導体熱交換器の動作を説明するた
めの図である。
リード線36をマイナス側、リード線37をプ
ラス側に接続すると、N形半導体30とP形半導
体31の接合面側が発熱し、反対側が冷却される
(第2図a)。このときには、板状体1は冷却さ
れ、板状体2の弾性によりアクチユエータ部は真
直な状態を保つているので、弁体12は弁座42
を閉じている。したがつて、、インポートINから
供給された空気圧は、本体4の内部空間を通つ
て、アウトポートOUTに流れる。
いま、リード線36をプラス側に、リード線3
7をマイナス側に切換えると、逆に、N形半導体
30とP形半導体31の接合側が冷却され、反対
側が発熱する(第2図b)。このため、板状体1
は、元の彎曲した形状に戻り、第1図左側にたわ
むので、弁体11が弁座41を閉じるとともに、
弁体12が弁座42を開く。したがつて、インポ
ートINから供給される空気圧は遮断され、アウ
トポートOUTからの空気は、本体4の内部空間
を通つて、エキゾーストポートEXHに排気され
る。
(変形例) 板状体2は、板状体1が加熱されていないとき
に、真直な状態に戻す作用をすればよいので、こ
れも形状記憶材料により成形することができる。
この場合には、板状体2は、板状体1と彎曲する
方向が逆になるように接合し、半導体交換器3で
冷却・加熱を交互に行うようにすればよい。この
ように構成すれば、板状体1を加熱して元の形状
に戻すときに、板状体2は、冷却されて軟らかい
ので、一般の弾性体よりも抵抗力(内部応力)が
小さくなり、大きな変位量と大きな力を発生する
ことができる。
また、板状体1,2と半導体熱交換器3を極薄
状の膜でコーテイングすることにより、錆,離脱
等のトラブルを未然に防止することができる。
なお、第1図に示した実施例では、常時開形の
構造のバルブを例にして説明したが、常時閉形あ
るいは分配形のバルブとしても使用できる。例え
ば、常時閉形のバルブにするには、エキゾースト
ポートとインポートを入れ換えればよく、分配形
のバルブにするには、アウトポートをインポート
にして、インポート,エキゾースポートをアウト
ポートにすればよい。
(考案の効果) 以上詳しく説明したように、本考案によれば、
形状記憶材料の形状として板形状を採用し、もう
1つの弾性部材または形状記憶材料からなる板状
体とを半導体熱交換器を挟んで接合する構造であ
るの、2つの部材間の熱交換の効率が良く、バル
ブとして小形でかつ簡単な構造となるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案による形状記憶材料を用いた
バルブの実施例を示した断面図ある。第2図は、
半導体熱交換器の動作を説明するための図であ
る。第3図は、従来の形状記憶材料を用いたバル
ブの一例を示した図である。 1,2……板状体、3……半導体熱交換器、3
0……N形半導体、31……P形半導体、32,
33,34……導電板35……絶縁板、36,3
7……リード線、4……本体、5……ホルダ、6
1,62……伸縮体、70……N形半導体、71
……P形半導体、81……可動体、82……弁
体。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 本体の内部空間に対向して設けられた第1ま
    たは第2の弁座を、アクチユエータ部に設けら
    れた第1または第2の弁体で開閉するバルブに
    おいて、 前記アクチユエータ部は、予め第1の形状か
    ら第2の形状に変形が与えられており、加熱す
    ることにより前記第1の形状に戻る板形状の形
    状記憶材料からなる第1の板状体と、 前記第1の板状体が加熱されていないとき
    に、その第1の板状体を前記第1の形状から前
    記第2の形状に戻すように作用する第2の板状
    体と、 前記第1および第2の板状体にそれぞれ面接
    触により接合され、ペルチエ効果による冷却・
    発熱作用をする半導体熱交換器とから構成した
    ことを特徴とする形状記憶材料を用いたバル
    ブ。 (2) 前記第2の板状体は、予め前記第1の板状体
    と逆方向に変形が与えられている形状記憶材料
    であり、前記半導体熱交換器で前記第1の板状
    体と交互に冷却・発熱される実用新案登録請求
    の範囲第1項記載の形状記憶材料を用いたバル
    ブ。
JP585685U 1985-01-18 1985-01-18 Expired JPH0332868Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP585685U JPH0332868Y2 (ja) 1985-01-18 1985-01-18

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP585685U JPH0332868Y2 (ja) 1985-01-18 1985-01-18

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61122472U JPS61122472U (ja) 1986-08-01
JPH0332868Y2 true JPH0332868Y2 (ja) 1991-07-11

Family

ID=30482756

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP585685U Expired JPH0332868Y2 (ja) 1985-01-18 1985-01-18

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0332868Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61122472U (ja) 1986-08-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6759790B1 (en) Apparatus for moving folded-back arms having a pair of opposing surfaces in response to an electrical activation
US5325880A (en) Shape memory alloy film actuated microvalve
US7331563B2 (en) Valve with compact actuating mechanism
US5825275A (en) Composite shape memory micro actuator
CA2482363A1 (en) Thermoelectric device utilizing double-sided peltier junctions and method of making the device
US6161382A (en) Thermoelectric actuator
JPH0332868Y2 (ja)
JPS6328753B2 (ja)
JPH0332786Y2 (ja)
US5921083A (en) Tri-clad thermoelectric actuator
JPH04500045A (ja) マイクロメカニカルマニピュレータ
JPS6326476A (ja) 電歪素子
JPS6042638B2 (ja) 圧電型アクチユエ−タ
JPH0231089A (ja) 四方切換弁装置
JPS61236974A (ja) 流体制御弁
JPS59142574U (ja) 制御弁
JPS61190178A (ja) 傾動型アクチユエ−タ
JPH0220393B2 (ja)
JPS58111792A (ja) 熱弾性動作素子
JPH0220874B2 (ja)
JPS6114771A (ja) 電気信号−機械量変換装置
JPH01108482A (ja) 圧電式流量制御弁
JPH0377390B2 (ja)
JP3024854B2 (ja) 弁体の駆動方法及び弁
JPS61100392A (ja) 駆動装置