JPH0332557Y2 - - Google Patents

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JPH0332557Y2
JPH0332557Y2 JP1986144088U JP14408886U JPH0332557Y2 JP H0332557 Y2 JPH0332557 Y2 JP H0332557Y2 JP 1986144088 U JP1986144088 U JP 1986144088U JP 14408886 U JP14408886 U JP 14408886U JP H0332557 Y2 JPH0332557 Y2 JP H0332557Y2
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rope
composite
composite filament
cross
braided
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Description

【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本考案は高強力低伸度繊維を用いた複合線条型
ロープ状体に関するものである。 〔従来の技術とその問題点〕 炭素繊維、ポリアラミド繊維、ガラス繊維、炭
化珪素繊維などの高強力低伸度の繊維を原料とし
た複合線条体からなるロープ状体(ストランドを
含む以下同じ)は従来公知である。 このロープ状体はワイヤロープとほぼ同程度の
強力と低い伸び特性があり、かつワイヤロープに
較べて著しく軽量で、可撓性や柔軟性も優れるな
どの特性がある。しかしながら従来のこの種のロ
ープ状体は、断面が円形の複合線条体を複数本撚
合、編組してストランドを形成し、このストラン
ドを撚合、編組することで得ていたので、ストラ
ンド中の線条体やロープ中のストランド間に隙間
が存在し、そのため、ロープ径に較べて有効断面
積が小さく、切断荷重が低下したり、巻取り性が
芳しくないなどの問題があつた。 〔問題点を解決するための手段〕 本考案は前記のような問題点を解消するために
研究して考案されたもので、その目的とするとこ
ろは、可撓性、柔軟性にすぐれしかも有効断面積
が大きく、より高強力で巻き取り性に優れた複合
線条型ロープ状体を提供することにある。 この目的を達成するため本考案は、高強力低伸
度繊維を集合しこれに熱硬化性樹脂を含浸しその
上にタルク等の粉末乾燥剤を塗布し、更に編組体
で被覆した複合線条体を複数本撚合または編組
し、前記熱硬化性樹脂を加熱硬化する前に撚合体
または編組体を半径方向に圧縮し、複合線条体が
互いにコンパクトに密接した断面形状に構成した
ものである。 このような本考案のロープ状体は、剛直なロツ
ドと異なり、応力時に線条体相互の接着がなく、
線条体相互が接面で滑動するため、柔軟で可撓性
を有する。 〔実施例〕 以下本考案の実施例を添付図面に基いて説明す
る。 第1図と第2図は本考案による複合線条型ロー
プ状体の実施例を示すもので、1は複合線条体で
あり、第2図aのように炭素繊維、ポリアラミド
繊維、ガラス繊維、炭化珪素繊維などの高強力低
伸度繊維aを集束、撚合等の手法で集合して芯体
2を形成し、これに熱硬化性樹脂3を含浸させた
後、第2図bのように外周にタルク等の粉末乾燥
剤4を塗布し、さらにその外周を第2図cのよう
にポリエステル、ナイロン等の通常の合成繊維ま
たは高強力低伸度繊維からなる編組体5で被覆し
たものである。 前記粉末乾燥剤と編組体による被覆のため、後
に内部の含浸熱硬化性樹脂を加熱硬化させても、
樹脂は複合線条体の外部ににじみ出ることなく硬
化するので、複合線条体相互の接着を防ぐことが
できる。 本考案は、この複合線条体1を複数本撚合また
は編組して所望外径のロープ状素体6を形成し、
さらにこのロープ状素体6を、内部の含浸熱硬化
性樹脂を未硬化としたまま、第2図dのように半
径方向から圧縮力を付加することでロープ状素体
を構成する各複合線条体1を変形させ、隣接する
複合線条体1,1同士が互いに面10,10で接
したコンパクトな断面形状に構成し、ついでこの
ロープ状素体6を加熱して内部の熱硬化性樹脂を
完全に硬化させ、前記圧縮成形断面形状に固定さ
れ複合線条体1,1相互間で滑動可能で可撓性、
柔軟性のあるロープ状体7としたものである。 前記ロープ状素体6に半径方向から圧縮力を付
加する手段は、ローラ、ダイスなど任意であり、
いずれにしてもロープ状素体6が内部の熱硬化性
樹脂が未硬化の段階で行われるため、小さな加圧
力で容易にインラインで実施できる。 第1図a,b,cは本考案によるロープ状体7
の数例を示しており、上段の各図は圧縮成形前の
ロープ状素体6を示している。第1図aは7本の
複合線条体1を撚合したロープ状素体6を用い、
これを外接円がほぼ円となるように圧縮成形した
ものである。第1図bは3本の複合線条体1を撚
合したロープ状素体6を用い、これをほぼ三角形
状のダイス孔または3つ組ローラで圧縮し、断面
三角形状に圧縮成形したものである。第1図c
は、2本の大径複合線条体1aと、4本の中間径
複合線条体1bと、2本の細径複合線条体1cを
撚合したロープ状素体6を用い、これを十字形類
似のダイス孔に通して圧縮することで異型断面の
ロープ状体としたものである。 なお、第1図はあくまでも本考案の数例であ
り、複合線条体の本数と径を組合せることにより
所望の断面形状とすることができるものである。 第3図は本考案によるロープ状体の製造工程例
を示すもので、高強力低伸度繊維の芯体2を不飽
和ポリエステル、エポキシ、ポリウレタン、ポリ
イミド等の熱硬化性樹脂を収容した樹脂槽11に
通し、ついで樹脂含浸芯体を一連の賦形ダイス1
2を通して余剰の樹脂を除去し、次いで粉末乾燥
剤槽13に導いて粉末乾燥剤を表面に塗布し、芯
体の周面を乾燥させる。それから編組機14を用
いて芯体の外周を編組被覆し、これで複合線条体
1を得る。 ついで、複数の複合線条体1を撚合機又は編組
機15にかけてロープ状素体6を形成し、このロ
ープ状素体6を圧縮成形手段16を通すことによ
り断面を縮小させ、直ちに所定の温度雰囲気をも
つた加熱槽17に通すことで目的ロープ状体7を
得るものである。 本考案のロープ状体7はこれを構成する複合線
条体1a,1b,1c同士が隙間なく、一体化す
ることなく、しかもコンパクトに面接触するとと
もに表面が平滑となるため、各種吊り索などとし
て好適なものとなる。第1図cの実施例は表面が
平滑であるが、表面積が大きくなるので、プレス
トレスコンクリート用の補強材として使用すれば
コンクリートとの付着力を高めることができる。
そして、いずれの場合も、単純に複合線条体を撚
合あるいは編組したものに較べて有効断面積が大
きくなり、従つて強力も向上する。 第1表は高強力低伸度繊維として炭素繊維を使
用し、ロープ構成が1×7、径が10.5mmφの第1
図aの撚合ロープ状体を得た場合の断面積と切断
荷重を、撚合したままのロープと比較して示すも
のである。
〔考案の効果〕
以上説明した本考案によるときには、低伸度高
強力繊維の複合線条体を用いたロープ状体におい
て、柔軟性、可撓性の特性を良好に保たせつつ有
効断面積を増加することができ、これにより強力
を高めるとともに、十分な巻取り性を発揮できる
ものであり、このため本考案によれば、各種吊り
索などやプレストレスコンクリート補強材として
好適なロープ状体を提供できるというすぐれた効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図a,b,cは本考案による複合線条型ロ
ープ状体の数例を示す断面図、第2図aないしd
は本考案によるロープ状体の製造工程ごとの状態
変化を示す説明図、第3図は本考案の製造工程例
を示す説明図である。 1,1a,1b,1c……複合線条体、3……
熱硬化性樹脂、5……編組体、6……ロープ状素
体、7……ロープ状体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 高強力低伸度繊維を集合し、これに熱硬化性樹
    脂を含浸し、その上にタルク等の粉末乾燥剤を塗
    布し、さらに編組体で被覆した複合線条体を複数
    本撚合または編組し、前記熱硬化性樹脂を加熱硬
    化する前に撚合体または編組体を半径方向に圧縮
    し、複合線条体が互いにコンパクトに密接した断
    面形状に構成したことを特徴とする複合線条型ロ
    ープ状体。
JP1986144088U 1986-09-22 1986-09-22 Expired JPH0332557Y2 (ja)

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JP1986144088U JPH0332557Y2 (ja) 1986-09-22 1986-09-22

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JPS6350898U JPS6350898U (ja) 1988-04-06
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5188238A (ja) * 1975-01-31 1976-08-02
JPS5551888A (en) * 1978-10-05 1980-04-15 Tatsuta Densen Kk Compression molding method of multilayer twisted wire
JPS5736723A (en) * 1980-08-12 1982-02-27 Oki Electric Cable Insulated cable

Patent Citations (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPS5736723A (en) * 1980-08-12 1982-02-27 Oki Electric Cable Insulated cable

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JPS6350898U (ja) 1988-04-06

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