JPH0332525B2 - - Google Patents
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- JPH0332525B2 JPH0332525B2 JP6127282A JP6127282A JPH0332525B2 JP H0332525 B2 JPH0332525 B2 JP H0332525B2 JP 6127282 A JP6127282 A JP 6127282A JP 6127282 A JP6127282 A JP 6127282A JP H0332525 B2 JPH0332525 B2 JP H0332525B2
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Description
本発明は治療用接着テープもしくはシートに関
する。 基材に、治療用薬剤を混入させた感圧性接着剤
層が薄層状に設けられた治療用接着テープもしく
はシートを皮膚に貼付け、感圧性接着剤層から滲
出する薬剤により局所療法を行なうことが、従来
の密封包帯療法(ODT療法)に代る新たな治療
方法として注目されている。 かゝる治療用接着テープもしくはシートとして
例えばアクリル酸エステルとアクリル酸との共重
合体よりなる感圧性接着剤にステロイドホルモン
剤を薬剤として混入させたものが存する。しかし
ながら、かゝる感圧性接着剤では、化学的に不活
性なアクリル酸エステル成分だけから構成される
ものでなしに、化学的に活性なアクリル酸が共重
合成分となつているため、薬剤と化学的活性基が
反応して変質し、薬効を損ないやすい。このた
め、化学的活性基を有しない、アクリル酸エステ
ル重合体のみからなる感圧性接着剤の使用が検討
されたが、引剥した際に皮膚への感圧性接着剤の
付着(糊残留)を生じないような充分な内部凝惜
集力が得られないものとなり、又重合体中に重合
に関与しないアクリル酸エステルが残存し薬剤を
変質させる原因を生じるおそれがあつた。 本発明は上記欠点を解消することを目的として
なされたものであり、感圧性接着剤が薬剤と反応
を生じて変質することがなく、貼着後の剥離に際
して皮膚への糊残留を生じない充分な内部凝集力
を有する、治療用接着テープもしくはシートを提
供することを目的とする。 本発明の要旨は、基材に薬剤を含有する感圧性
接着剤層が設けられてなる治療用接着テープもし
くはシートにおいて、感圧性接着剤がメタクリル
酸エステルの重合体と、アクリル酸エステルの重
合体との混合物からなり、該混合物におけるメタ
クリル酸エステル対アクリル酸エステルの重合に
関与する成分量が7対3乃至2対8の範囲にあ
り、メタクリル酸エステル及びアクリル酸エステ
ルのエステル残基の平均炭素数が5乃至10の範囲
に存するものであることを特徴とする、治療用接
着テープもしくはシートに存する。 次に本発明治療用接着テープもしくはシートに
ついて更に詳細に説明する。 本発明に用いられる基材としては、ポリエチレ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、軟質ポリ塩
化ビニル、セロハン等の可撓性を有する材質が好
適であり、基材の厚みとしては0.02乃至0.15mmの
範囲が好ましい。 前記基材には必要に応じ感圧性接着剤層との密
着力を高めるために、コロナ放電処理、プラズマ
処理、下塗剤塗工等が施される。 感圧性接着剤は、メタクリル酸エステルの重合
体とアクリル酸エステルの重合体との混合物から
なる。 メタクリル酸エステルの重合体としては、メタ
クリル酸エステルの単独重合体、メタクリル酸エ
ステル間での共重合体等が使用される。アクリル
酸エステルの重合体としては、アクリル酸エステ
ルの単独重合体、アクリル酸エステル間での共重
合体等が使用される。 本発明において、メタクリル酸エステルの重合
体とアクリル酸エステルの重合体が混合されるの
は、アクリル酸エステルの重合体だけでは被着体
への感圧性接着剤の付着やずれを防ぐために必要
とする内部凝集力及び被着体への貼着性を付与す
る接着力に乏しいものとなり、又メタクリル酸エ
ステルの重合体だけでは内部凝集力は得られるが
被着体に対する粘着力が発現しないからである。 前記メタクリル酸エステルの重合体及びアクリ
ル酸エステルの重合体におけるエステル残基とし
ては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、
イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、
n−ペンチル基、イソペンチル基、2−メチルブ
チル基、n−ヘキシル基、2−メチルペンチル
基、3−メチルペンチル基、2−エチルブチル
基、2−オクチル基、イソオクチル基、2−エチ
ルヘキシル基、ノニル基、n−デシル基、ラウリ
ル基等である。 そして特に好適なメタクリル酸エステルとして
は、メチルメタクリレート、ブチルメタクリレー
ト、2−エチルヘキシルメタクリレート、n−オ
クチルメタクリレート、ラウリルメタクリレート
等であり、又アクリル酸エステルとしてはエチル
アクリレート、n−ブチルアクリレート、イソブ
チルアクリレート、イソアミルアクリレート、2
−エチルヘキシルアクリレート、n−オクチルア
クリレート、ラウリルアクリレート等である。 メタクリル酸エステルとアクリル酸エステルと
の共重合体は、メタクリル酸エステルが主成分の
場合は、メタクリル酸エステルの重合体、アクリ
ル酸エステルが主成分の場合はアクリル酸エステ
ルの重合体に包含される。 メタクリル酸エステルの重合体、アクリル酸エ
ステルの重合体は、1分子中に重合性の二重結合
を複数個有する多官能単量体により微架橋されて
いてもよい。 微架橋とは、通常の化学架橋剤を使用した三次
元構造を生じさせるような架橋とは異なり、僅か
な架橋の程度にあるものをいう。 多官能単量体としては、例えばエチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリ
コール(繰返し数2乃至9)のジ(メタ)アクリ
レート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、1,4−ブチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレング
リコール(繰返し数2乃至9)のジメタアクリレ
ート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリ
レート、トリメチロールプロパントリ(メタ)ア
クリレート、テトラメチロールメタンテトラアク
リレート、2,2′−ビス(4−(メタ)アクリロ
キシジエトキシフエニル)プロパン、2,2′−ビ
ス(4−(メタ)アクリロキシプロピロキシフエ
ニル)プロパン等が存する。 共重合成分となるメタクリル酸エステル、アク
リル酸エステル及び微架橋される前記多官能単量
体は、いずれも夫々一種だけが使用されるとは限
らない。そして複数個が使用されることによつて
接着剤の性能を調整することが可能となる。 また、前記多官能単量体は前記重合体1モル当
り0.0002乃至0.004モルの割合で架橋に関与され
る。これは前記多官能単量体による架橋が前記共
重合体1モル当り0.0002モルよりも少なくなれ
ば、接着剤として必要とされる性質が得られず皮
膚への貼付に適したものとならないものとなり、
又0.004モルよりも多くなれば重合反応が充分進
行しないうちにゲル化を生じてしまうので、実用
化しうる接着剤が得られないからである。微架橋
を行なう目的は、感圧性接着剤が糸引き、割れ現
象を生ずるのを防ぎ、弾性を向上させることにあ
り、治療用接着テープもしくはシートの使用対象
(例えば長時間患部に貼着し治療効果をもたらす
場合は硬めの接着剤が好ましい)及び多官能単量
体の種類等によつて微架橋の程度が選定される。 メタクリル酸エステルの重合体と、アクリル酸
エステルの重合体との混合物における、メタクリ
ル酸エステル対アクリル酸エステルの重合に関与
する成分量はモル比で7対3乃至2対8の範囲に
存する。これはメタクリル酸エステル対アクリル
酸エステルの重合に関与する成分量がモル比で7
対3以上にメタクリル酸エステルの方がより多く
なれば、接着力、内部凝集力は増加するが硬い接
着剤しか得られなくなり、又2対8以上にアクリ
ル酸エステルの方が多くなれば、軟かい接着剤が
得られるが、内部凝集力が低下することになるか
らである。 又、メタクリル酸エステルの重合体及びアクリ
ル酸エステルの重合体におけるメタクリル酸エス
テル、アクリル酸エステルのエステル残基の平均
炭素数が5乃至10の範囲に存するものとされる。
これはエステル残基の平均炭素数が5よりも小さ
くなれば、感圧性接着剤の粘着性が弱くなり、又
10よりも大きくなれば重合度を上げるのが困難と
なり、感圧性接着剤が軟かくなりすぎることにな
る。 本発明において、最も有効な感圧性接着剤が得
られるのは、第1図によつて囲まれる範囲にある
場合である。第1図においてX軸は重合成分とな
るメタクリル酸エステルとアクリル酸エステルの
合計モル数を10としたときのアクリル酸エステル
のモル数であり、Y軸は重合成分となるメタクリ
ル酸エステルとアクリル酸エステルの合計のエス
テル残基の平均炭素数を示す。そして3≦X≦
8、5≦Y≦10、であり、かつ、−1/2X+81/2 ≦Y≦−1/2X+12の各式で囲まれる範囲が最も 有効な感圧性接着剤が得られる範囲である。 感圧性接着剤の製造に当つては、メタクリル酸
エステルの重合体と、アクリル酸エステルの重合
体を夫々合成し、これらを混合する。メタクリル
酸エステルの重合体、アクリル酸エステルの重合
体を製造するに当つては、通常のラジカル重合触
媒、例えばアゾビスイソブチロニトリルのような
アゾビス系化合物、過酸化ラウロイルのような過
酸化系化合物を用いることにより、溶液重合、エ
マルジヨン重合、懸濁重合等を行なえばよい。溶
液重合の場合は、重合が進行するに従つて粘度が
急上昇し、とり分け微架橋を行なつている系にお
いてはゲル化を伴うので、ゲル化を防止するため
にも一定量ずつの溶媒を重合の進行に応じて添加
するのが有効である。例えばメタクリル酸エステ
ルの重合体の溶液とアクリル酸エステルの重合体
の溶液との混合液を調合し、これに治療用薬剤を
混合し、均一な溶液としてから、基材に塗布し、
溶媒成分を揮発し乾燥して感圧性接着剤層を形成
させた後、保護用の剥離紙を圧着させることによ
り治療用接着テープもしくはシートとしてもよい
し、重合体混合液に薬剤を配合したものを剥離紙
に塗布、乾燥し、これに基材を圧着し治療用接着
テープもしくはシートとしてもよいし、更に又、
薬剤を配合しない重合体混合液を基材に塗布し、
乾燥前又は乾燥後に薬剤の溶液をスプレー又は塗
布することにより感圧性接着剤層の表面に塗布
し、しかる後剥離紙を圧着することにより治療用
接着テープもしくはシートとしてもよい。薬剤と
しては、例えば、インドメタシン、サリチル酸、
アセチルサリチル酸、アセトアミノフエノン、ク
ロルゾキサゾン、クロルメサゾン、フエニルブタ
ゾン、エテンザミド、アミノピリン、メフエナム
酸、フルフエナム酸、ジクロフエナツク、オキシ
フエンブタゾン、塩酸ジフエンヒドラミン、甘草
エキス、ヒドロコルチゾン、デキサメサゾン、プ
レドニゾロン、フルオシノロンアセトニド等の消
炎剤、塩酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニ
ウム、塩化ベンゼトニウム、アクリノール等の殺
菌剤;スルフアメトキサゾールのような抗菌剤;
クロラムフエニコール、テトラサイクリン、ペニ
シリン等の抗生物質;その他特殊薬剤としてニト
ログリセリンのような狭心症剤;アセトヘキサミ
ドのような抗糖尿病剤;スコポラミンのような酔
止め剤等が存する。 本発明治療用接着テープもしくはシートによれ
ば、感圧性接着剤が薬剤と反応して薬剤の変質を
生ずることがないものとなり、又内部凝集力がす
ぐれ貼着後の剥離に際して皮膚への糊残留を生じ
ない充分な内部凝集力を有するものとなる。 実施例 1 (A‐1) メタクリル酸エステル重合体の合成 2−エチルヘキシルメタクリレート
198.0g(1.0モル) 1,6−ヘキサングリコールジアクリレート
0.23g(0.001モル) アゾビスイソブチロニトリル 0.08g 酢酸エチル 40g 上記各成分を窒素気流中で50℃に保持しなが
ら撹拌を続けた。重合が進むにつれて顕著な増
粘を示したので、酢酸エチルを追加注文しなが
ら60時間反応を行ない、更に温度を60℃に上昇
し20時間反応を続けた。又この間にアゾビスイ
ソブチロニトリル0.16gを2回に分けて投入し
た。更に76℃で8時間還流を行ない、反応を終
了した。 こうして得た重合体溶液は、重合体濃度18.2
%、残存モノマー成分量は溶液中の溶質成分全
体の0.28モル%であつた。 (B‐1) アクリル酸エステル重合体の合成 ブチルアクリレート 102.4g(0.8モル) 2−エチルヘキシルアクリレート
39.6g(0.2モル) アゾビスイソブチロニトリル 0.08g 酢酸エチル 30g 上記各成分を窒素気流中で45℃で40時間撹拌
し、更に50℃に昇温して40時間撹拌し、続いて
60℃に昇温しアゾビスイソブチロニトリル0.16
gを追加注文しながら20時間反応を行ない、更
に75℃で8時間還流を行ない反応を終了した。
この重合反応においては、稀釈溶媒として若干
量の酢酸エチルが50℃及び60℃の重合段階で加
えられた。 こうして得た重合体溶液は、重合体濃度30.6
%、残存モノマー成分量は溶液中の溶質成分全
体の0.31モル%であつた。 (C‐1) 感圧性接着剤溶液の調合 上記(A−1)により得た重合体溶液326g、
(B−1)により得た重合体溶液232gを混合
し、撹拌して均一な組成の混合物とした。かく
して得られた混合物における、重合に関与する
2−エチルヘキシルメタクリレートは0.4モル、
ブチルメタクリレートは0.4モル、1,6−ヘ
キサングリコールジアクリレートは0.0003モル
であり、メタクリル酸エステル対アクリル酸エ
ステルのモル比は5対5、エステル残基の平均
炭素数は6であつた。又固形分中における残存
モノマーは0.30モル%であつた。 (D‐1) 粘着特性試験用シートの作製 (C−1)により得られた感圧性接着剤溶液
を、厚さ40μmの延伸ポリエチレンテレフタレ
ートフイルムの片面に、乾燥後の厚みが45μm
となるように調節しながら塗布し、乾燥後、感
圧性接着剤層の表面にシリコーン離型紙を圧着
し、粘着特性試験用シートを得た。 (E‐1) 治療用接着シートの作製 (C−1)により得られた感圧性接着剤溶液
に、固形分量に対し1重量%のプレドニゾロン
を添加、混合した。 基材として10cm2当り45mgの低密度ポリエチレ
ンシートを用い、片面にコロナ放電を施してお
き、放電処理面に乾燥後の重量が10cm2当り45mg
となるように薬剤を調合した感圧性接着剤溶液
を塗布し乾燥した。次いで感圧性接着剤層の表
面にシリコーン剥離紙を圧着し治療用接着シー
トを得た。 (F‐1) 性能試験 保持力試験 (ロ)により得られた試験用シートから長さ50
乃至100mm、幅15mmのテープ状試験片を切取
り、表面研磨されたステンレス鋼試験板に試
験片を貼付け、ゴム張りの2Kgローラーで圧
着した後、40℃で垂直に立て試験片の下端に
500gの荷重を吊し、試験片が接着面からず
れ落ちる迄の時間を測定し保持力とした。そ
の結果を表1の実施例1の欄に示す。 SP粘着力 (D−1)の試験用シートから幅15mm、長
さ120mmの試験片を切取り、表面研磨された
ステンレス鋼板に一端から50mmの長さに貼付
け、ゴム張りの2Kgローラーで圧着後、オー
トグラフによつて剥離速度300mm/分におけ
る180゜剥離力を測定し、7点等間隔、の読取
り値の平均値を以つてSP粘着力とした。そ
の結果を表1の実施例1の欄に示す。 貼着試験 (E−1)により得られたシートから幅20
mm、長さ40mmの試験片を切取り、人体に貼着
後1昼夜を経て後、テープの自然の剥れ、テ
ープ周辺への接着剤のはみ出し、テープを剥
す際の皮膚に与える痛み、剥した後の皮膚面
のかぶれを観察した。 その結果を表2の実施例1の欄に示す。 薬剤放出性試験 (E−1)により得られたシートから直径
60mmの円形シートを打抜き、加熱保存しない
もの、及び試料を1枚ずつアルミ箔で包装
し、促進老化の条件として60℃で7日間加熱
し苛酷試験を行なつたもの及び40℃、80%
RHで60日間加速試験を行なつたものについ
て薬剤放出性を試験した。薬剤放出性の試験
に当つては、試料から剥離紙を除き、50mlの
蒸留水に30℃で24時間浸漬し、水中に抽出さ
れた薬剤を液体クロマトグラフイーによつて
測定し、元の試料中の薬剤含有量(12.7mg)
に対する比率を算出し放出率とした。その結
果を表3の実施例1の欄に記す。 実施例 2 (A‐2) メタクリル酸エステル重合体の合成 ラウロイルメタクリレート
203.0g(0.8モル) 2−エチルヘキシルメタクリレート
39.6g(0.2モル) 1.6−ヘキサングリコールジメタクリレート
0.76g(0.003モル) アゾビスイソブチロニトリル 0.10g 酢酸エチル 30g シクロヘキサン 30g 上記各成分を混合し、実施例1(A−1)と
同様にしてメタクリル酸エステル重合体を作製
した。かくして得られた重合体溶液における重
合体濃度は21.4%、残存モノマー成分量は溶質
成分全体の0.46モル%であつた。 (B‐2) アクリル酸エステル重合体の合成 2−エチルヘキシルアクリレート
184.0g(1.0モル) アゾビスイソブチロニトリル 0.10g 酢酸エチル 30g 上記各成分を混合し、実施例1(B−1)と
同様にしてアクリル酸エステル重合体を作製し
た。かくして得られた重合体溶液における重合
体濃度は36.7%、残存モノマー成分量は溶質成
分全体の0.23モル%であつた。 (C‐2) 感圧性接着剤溶液の調合 (A−2)の重合体溶液682g、(B−2)の
重合体溶液200gを混合撹拌して均一な組成の
混合物とした。 かくして得られた混合物における、重合に関
与するラウロイルメタクリレートは0.48モル、
2−エチルヘキシルメタクリレートは0.12モ
ル、2−エチルヘキシルメタクリレートは0.40
モル、1.6−ヘキサングリコールジメタクリレ
ートは0.0018モルであり、メタクリル酸エステ
ル対アクリル酸エステルのモル比率は6対4、
アルキルエステル残基の平均炭素数は8.3であ
つた。又固形分中の残存モノマー量は0.37モル
%であつた。 (D‐2) 粘着特性試験用シートの作製 実施例1(D−1)と同様にして行なつた。 (E‐2) 治療用接着シートの作製 実施例(E−1)と同様にして行なつた。 (F‐2) 性能試験 実施例1(F−1)と同様にして行なつた。
その結果を表1〜3の実施例2の欄に示す。 実施例 3 (A‐3) メタクリル酸エステル重合体の合成 イソデシルメタクリレート
203.0g(0.9モル) 2−エチルヘキシルメタクリレート
19.8g(0.1モル) ポリエチレングリコールジアクリレート
0.62g(0.002モル) アゾビスイソブチロニトリル 0.10g 酢酸エチル 20g シクロヘキサン 20g 上記各成分を混合し、実施例1(A−1)と
同様にしてメタクリル酸エステル重合体を作製
した。かくして得られた重合体液における重合
体濃度は19.4%、残存モノマー成分量は溶質成
分全体の0.18モル%であつた。 (B‐3) アクリル酸エステル重合体の合成 2−エチルヘキシルアクリレート
147.2g(0.8モル) イソデシルメタクリレート
45.2g(0.2モル) アゾビスイソブチロニトリル 0.10g 酢酸エチル 20g シクロヘキサン 10g 上記各成分を混合し、実施例1(B−1)と
同様にしてアクリル酸エステル重合体を作製し
た。かくして得られた重合体溶液における重合
体濃度は38.8%、残存モノマー成分量は溶質成
分全体の0.20モル%であつた。 (C‐3) 感圧性接着剤溶液の調合 (A−3)の重合体溶液345g、(B−3)の
重合体溶液347gを混合撹拌して均一な組成の
混合物とした。 かくして得られた混合物における、重合に関
与するイソデシルメタクリレートは0.41モル、
2−エチルヘキシルメタクリレートは0.03モ
ル、2−エチルヘキシルメタクリレートは0.56
モル、ポリエチレングリコールジメタクリレー
トは0.0006モルであり、メタクリル酸エステル
対アクリル酸エステルのモル比は4.4対5.6、エ
ステル残基の平均炭素数は8.8であつた。又固
形分中の残存モノマー量は0.19モル%であつ
た。 (D‐3) 粘着特性試験用シートの作製 実施例1(D−1)と同様にして行なつた。 (E‐3) 治療用接着シートの作製 実施例1(E−1)と同様にして行なつた。 (F‐3) 性能試験 実施例1(F−3)と同様にして行なつた。
その結果を表1〜3の実施例3の欄に記す。 比較例 1 2−エチルヘキシルアクリレート
128.8g(0.7モル) ブチルメタクリレート 25.6g(0.2モル) アクリル酸 7.2g(0.1モル) アゾビスイソブチロニトリル 0.08g 酢酸エチル 30g 上記各成分を窒素気流中で45℃に保持しながら
40時間撹拌を行ない、その後50℃で40時間撹拌を
行ない、次いで更に60℃に昇温し、アゾビスイソ
ブチロニトリル0.16gを追加投入して20時間反応
を行ない、最後に75℃で8時間還流させ重合を終
了した。この重合では、稀釈溶媒として若干量の
酢酸エチルを、50℃及び60℃での重合段階で加え
た。 かくして得られた重合体溶液は、重合体濃度
29.5%、残存モノマー成分量は溶質成分全体の
1.3%であつた。 次いで実施例1の(D−1)、(E−1)、(F−
1)と同様にして粘着特性試験用シートの作製、
治療用接着シートの作製、性能試験を行なつた。
その結果を表1〜3の比較例1の欄に示す。
する。 基材に、治療用薬剤を混入させた感圧性接着剤
層が薄層状に設けられた治療用接着テープもしく
はシートを皮膚に貼付け、感圧性接着剤層から滲
出する薬剤により局所療法を行なうことが、従来
の密封包帯療法(ODT療法)に代る新たな治療
方法として注目されている。 かゝる治療用接着テープもしくはシートとして
例えばアクリル酸エステルとアクリル酸との共重
合体よりなる感圧性接着剤にステロイドホルモン
剤を薬剤として混入させたものが存する。しかし
ながら、かゝる感圧性接着剤では、化学的に不活
性なアクリル酸エステル成分だけから構成される
ものでなしに、化学的に活性なアクリル酸が共重
合成分となつているため、薬剤と化学的活性基が
反応して変質し、薬効を損ないやすい。このた
め、化学的活性基を有しない、アクリル酸エステ
ル重合体のみからなる感圧性接着剤の使用が検討
されたが、引剥した際に皮膚への感圧性接着剤の
付着(糊残留)を生じないような充分な内部凝惜
集力が得られないものとなり、又重合体中に重合
に関与しないアクリル酸エステルが残存し薬剤を
変質させる原因を生じるおそれがあつた。 本発明は上記欠点を解消することを目的として
なされたものであり、感圧性接着剤が薬剤と反応
を生じて変質することがなく、貼着後の剥離に際
して皮膚への糊残留を生じない充分な内部凝集力
を有する、治療用接着テープもしくはシートを提
供することを目的とする。 本発明の要旨は、基材に薬剤を含有する感圧性
接着剤層が設けられてなる治療用接着テープもし
くはシートにおいて、感圧性接着剤がメタクリル
酸エステルの重合体と、アクリル酸エステルの重
合体との混合物からなり、該混合物におけるメタ
クリル酸エステル対アクリル酸エステルの重合に
関与する成分量が7対3乃至2対8の範囲にあ
り、メタクリル酸エステル及びアクリル酸エステ
ルのエステル残基の平均炭素数が5乃至10の範囲
に存するものであることを特徴とする、治療用接
着テープもしくはシートに存する。 次に本発明治療用接着テープもしくはシートに
ついて更に詳細に説明する。 本発明に用いられる基材としては、ポリエチレ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、軟質ポリ塩
化ビニル、セロハン等の可撓性を有する材質が好
適であり、基材の厚みとしては0.02乃至0.15mmの
範囲が好ましい。 前記基材には必要に応じ感圧性接着剤層との密
着力を高めるために、コロナ放電処理、プラズマ
処理、下塗剤塗工等が施される。 感圧性接着剤は、メタクリル酸エステルの重合
体とアクリル酸エステルの重合体との混合物から
なる。 メタクリル酸エステルの重合体としては、メタ
クリル酸エステルの単独重合体、メタクリル酸エ
ステル間での共重合体等が使用される。アクリル
酸エステルの重合体としては、アクリル酸エステ
ルの単独重合体、アクリル酸エステル間での共重
合体等が使用される。 本発明において、メタクリル酸エステルの重合
体とアクリル酸エステルの重合体が混合されるの
は、アクリル酸エステルの重合体だけでは被着体
への感圧性接着剤の付着やずれを防ぐために必要
とする内部凝集力及び被着体への貼着性を付与す
る接着力に乏しいものとなり、又メタクリル酸エ
ステルの重合体だけでは内部凝集力は得られるが
被着体に対する粘着力が発現しないからである。 前記メタクリル酸エステルの重合体及びアクリ
ル酸エステルの重合体におけるエステル残基とし
ては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、
イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、
n−ペンチル基、イソペンチル基、2−メチルブ
チル基、n−ヘキシル基、2−メチルペンチル
基、3−メチルペンチル基、2−エチルブチル
基、2−オクチル基、イソオクチル基、2−エチ
ルヘキシル基、ノニル基、n−デシル基、ラウリ
ル基等である。 そして特に好適なメタクリル酸エステルとして
は、メチルメタクリレート、ブチルメタクリレー
ト、2−エチルヘキシルメタクリレート、n−オ
クチルメタクリレート、ラウリルメタクリレート
等であり、又アクリル酸エステルとしてはエチル
アクリレート、n−ブチルアクリレート、イソブ
チルアクリレート、イソアミルアクリレート、2
−エチルヘキシルアクリレート、n−オクチルア
クリレート、ラウリルアクリレート等である。 メタクリル酸エステルとアクリル酸エステルと
の共重合体は、メタクリル酸エステルが主成分の
場合は、メタクリル酸エステルの重合体、アクリ
ル酸エステルが主成分の場合はアクリル酸エステ
ルの重合体に包含される。 メタクリル酸エステルの重合体、アクリル酸エ
ステルの重合体は、1分子中に重合性の二重結合
を複数個有する多官能単量体により微架橋されて
いてもよい。 微架橋とは、通常の化学架橋剤を使用した三次
元構造を生じさせるような架橋とは異なり、僅か
な架橋の程度にあるものをいう。 多官能単量体としては、例えばエチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリ
コール(繰返し数2乃至9)のジ(メタ)アクリ
レート、1,3−ブチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、1,4−ブチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレング
リコール(繰返し数2乃至9)のジメタアクリレ
ート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリ
レート、トリメチロールプロパントリ(メタ)ア
クリレート、テトラメチロールメタンテトラアク
リレート、2,2′−ビス(4−(メタ)アクリロ
キシジエトキシフエニル)プロパン、2,2′−ビ
ス(4−(メタ)アクリロキシプロピロキシフエ
ニル)プロパン等が存する。 共重合成分となるメタクリル酸エステル、アク
リル酸エステル及び微架橋される前記多官能単量
体は、いずれも夫々一種だけが使用されるとは限
らない。そして複数個が使用されることによつて
接着剤の性能を調整することが可能となる。 また、前記多官能単量体は前記重合体1モル当
り0.0002乃至0.004モルの割合で架橋に関与され
る。これは前記多官能単量体による架橋が前記共
重合体1モル当り0.0002モルよりも少なくなれ
ば、接着剤として必要とされる性質が得られず皮
膚への貼付に適したものとならないものとなり、
又0.004モルよりも多くなれば重合反応が充分進
行しないうちにゲル化を生じてしまうので、実用
化しうる接着剤が得られないからである。微架橋
を行なう目的は、感圧性接着剤が糸引き、割れ現
象を生ずるのを防ぎ、弾性を向上させることにあ
り、治療用接着テープもしくはシートの使用対象
(例えば長時間患部に貼着し治療効果をもたらす
場合は硬めの接着剤が好ましい)及び多官能単量
体の種類等によつて微架橋の程度が選定される。 メタクリル酸エステルの重合体と、アクリル酸
エステルの重合体との混合物における、メタクリ
ル酸エステル対アクリル酸エステルの重合に関与
する成分量はモル比で7対3乃至2対8の範囲に
存する。これはメタクリル酸エステル対アクリル
酸エステルの重合に関与する成分量がモル比で7
対3以上にメタクリル酸エステルの方がより多く
なれば、接着力、内部凝集力は増加するが硬い接
着剤しか得られなくなり、又2対8以上にアクリ
ル酸エステルの方が多くなれば、軟かい接着剤が
得られるが、内部凝集力が低下することになるか
らである。 又、メタクリル酸エステルの重合体及びアクリ
ル酸エステルの重合体におけるメタクリル酸エス
テル、アクリル酸エステルのエステル残基の平均
炭素数が5乃至10の範囲に存するものとされる。
これはエステル残基の平均炭素数が5よりも小さ
くなれば、感圧性接着剤の粘着性が弱くなり、又
10よりも大きくなれば重合度を上げるのが困難と
なり、感圧性接着剤が軟かくなりすぎることにな
る。 本発明において、最も有効な感圧性接着剤が得
られるのは、第1図によつて囲まれる範囲にある
場合である。第1図においてX軸は重合成分とな
るメタクリル酸エステルとアクリル酸エステルの
合計モル数を10としたときのアクリル酸エステル
のモル数であり、Y軸は重合成分となるメタクリ
ル酸エステルとアクリル酸エステルの合計のエス
テル残基の平均炭素数を示す。そして3≦X≦
8、5≦Y≦10、であり、かつ、−1/2X+81/2 ≦Y≦−1/2X+12の各式で囲まれる範囲が最も 有効な感圧性接着剤が得られる範囲である。 感圧性接着剤の製造に当つては、メタクリル酸
エステルの重合体と、アクリル酸エステルの重合
体を夫々合成し、これらを混合する。メタクリル
酸エステルの重合体、アクリル酸エステルの重合
体を製造するに当つては、通常のラジカル重合触
媒、例えばアゾビスイソブチロニトリルのような
アゾビス系化合物、過酸化ラウロイルのような過
酸化系化合物を用いることにより、溶液重合、エ
マルジヨン重合、懸濁重合等を行なえばよい。溶
液重合の場合は、重合が進行するに従つて粘度が
急上昇し、とり分け微架橋を行なつている系にお
いてはゲル化を伴うので、ゲル化を防止するため
にも一定量ずつの溶媒を重合の進行に応じて添加
するのが有効である。例えばメタクリル酸エステ
ルの重合体の溶液とアクリル酸エステルの重合体
の溶液との混合液を調合し、これに治療用薬剤を
混合し、均一な溶液としてから、基材に塗布し、
溶媒成分を揮発し乾燥して感圧性接着剤層を形成
させた後、保護用の剥離紙を圧着させることによ
り治療用接着テープもしくはシートとしてもよい
し、重合体混合液に薬剤を配合したものを剥離紙
に塗布、乾燥し、これに基材を圧着し治療用接着
テープもしくはシートとしてもよいし、更に又、
薬剤を配合しない重合体混合液を基材に塗布し、
乾燥前又は乾燥後に薬剤の溶液をスプレー又は塗
布することにより感圧性接着剤層の表面に塗布
し、しかる後剥離紙を圧着することにより治療用
接着テープもしくはシートとしてもよい。薬剤と
しては、例えば、インドメタシン、サリチル酸、
アセチルサリチル酸、アセトアミノフエノン、ク
ロルゾキサゾン、クロルメサゾン、フエニルブタ
ゾン、エテンザミド、アミノピリン、メフエナム
酸、フルフエナム酸、ジクロフエナツク、オキシ
フエンブタゾン、塩酸ジフエンヒドラミン、甘草
エキス、ヒドロコルチゾン、デキサメサゾン、プ
レドニゾロン、フルオシノロンアセトニド等の消
炎剤、塩酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニ
ウム、塩化ベンゼトニウム、アクリノール等の殺
菌剤;スルフアメトキサゾールのような抗菌剤;
クロラムフエニコール、テトラサイクリン、ペニ
シリン等の抗生物質;その他特殊薬剤としてニト
ログリセリンのような狭心症剤;アセトヘキサミ
ドのような抗糖尿病剤;スコポラミンのような酔
止め剤等が存する。 本発明治療用接着テープもしくはシートによれ
ば、感圧性接着剤が薬剤と反応して薬剤の変質を
生ずることがないものとなり、又内部凝集力がす
ぐれ貼着後の剥離に際して皮膚への糊残留を生じ
ない充分な内部凝集力を有するものとなる。 実施例 1 (A‐1) メタクリル酸エステル重合体の合成 2−エチルヘキシルメタクリレート
198.0g(1.0モル) 1,6−ヘキサングリコールジアクリレート
0.23g(0.001モル) アゾビスイソブチロニトリル 0.08g 酢酸エチル 40g 上記各成分を窒素気流中で50℃に保持しなが
ら撹拌を続けた。重合が進むにつれて顕著な増
粘を示したので、酢酸エチルを追加注文しなが
ら60時間反応を行ない、更に温度を60℃に上昇
し20時間反応を続けた。又この間にアゾビスイ
ソブチロニトリル0.16gを2回に分けて投入し
た。更に76℃で8時間還流を行ない、反応を終
了した。 こうして得た重合体溶液は、重合体濃度18.2
%、残存モノマー成分量は溶液中の溶質成分全
体の0.28モル%であつた。 (B‐1) アクリル酸エステル重合体の合成 ブチルアクリレート 102.4g(0.8モル) 2−エチルヘキシルアクリレート
39.6g(0.2モル) アゾビスイソブチロニトリル 0.08g 酢酸エチル 30g 上記各成分を窒素気流中で45℃で40時間撹拌
し、更に50℃に昇温して40時間撹拌し、続いて
60℃に昇温しアゾビスイソブチロニトリル0.16
gを追加注文しながら20時間反応を行ない、更
に75℃で8時間還流を行ない反応を終了した。
この重合反応においては、稀釈溶媒として若干
量の酢酸エチルが50℃及び60℃の重合段階で加
えられた。 こうして得た重合体溶液は、重合体濃度30.6
%、残存モノマー成分量は溶液中の溶質成分全
体の0.31モル%であつた。 (C‐1) 感圧性接着剤溶液の調合 上記(A−1)により得た重合体溶液326g、
(B−1)により得た重合体溶液232gを混合
し、撹拌して均一な組成の混合物とした。かく
して得られた混合物における、重合に関与する
2−エチルヘキシルメタクリレートは0.4モル、
ブチルメタクリレートは0.4モル、1,6−ヘ
キサングリコールジアクリレートは0.0003モル
であり、メタクリル酸エステル対アクリル酸エ
ステルのモル比は5対5、エステル残基の平均
炭素数は6であつた。又固形分中における残存
モノマーは0.30モル%であつた。 (D‐1) 粘着特性試験用シートの作製 (C−1)により得られた感圧性接着剤溶液
を、厚さ40μmの延伸ポリエチレンテレフタレ
ートフイルムの片面に、乾燥後の厚みが45μm
となるように調節しながら塗布し、乾燥後、感
圧性接着剤層の表面にシリコーン離型紙を圧着
し、粘着特性試験用シートを得た。 (E‐1) 治療用接着シートの作製 (C−1)により得られた感圧性接着剤溶液
に、固形分量に対し1重量%のプレドニゾロン
を添加、混合した。 基材として10cm2当り45mgの低密度ポリエチレ
ンシートを用い、片面にコロナ放電を施してお
き、放電処理面に乾燥後の重量が10cm2当り45mg
となるように薬剤を調合した感圧性接着剤溶液
を塗布し乾燥した。次いで感圧性接着剤層の表
面にシリコーン剥離紙を圧着し治療用接着シー
トを得た。 (F‐1) 性能試験 保持力試験 (ロ)により得られた試験用シートから長さ50
乃至100mm、幅15mmのテープ状試験片を切取
り、表面研磨されたステンレス鋼試験板に試
験片を貼付け、ゴム張りの2Kgローラーで圧
着した後、40℃で垂直に立て試験片の下端に
500gの荷重を吊し、試験片が接着面からず
れ落ちる迄の時間を測定し保持力とした。そ
の結果を表1の実施例1の欄に示す。 SP粘着力 (D−1)の試験用シートから幅15mm、長
さ120mmの試験片を切取り、表面研磨された
ステンレス鋼板に一端から50mmの長さに貼付
け、ゴム張りの2Kgローラーで圧着後、オー
トグラフによつて剥離速度300mm/分におけ
る180゜剥離力を測定し、7点等間隔、の読取
り値の平均値を以つてSP粘着力とした。そ
の結果を表1の実施例1の欄に示す。 貼着試験 (E−1)により得られたシートから幅20
mm、長さ40mmの試験片を切取り、人体に貼着
後1昼夜を経て後、テープの自然の剥れ、テ
ープ周辺への接着剤のはみ出し、テープを剥
す際の皮膚に与える痛み、剥した後の皮膚面
のかぶれを観察した。 その結果を表2の実施例1の欄に示す。 薬剤放出性試験 (E−1)により得られたシートから直径
60mmの円形シートを打抜き、加熱保存しない
もの、及び試料を1枚ずつアルミ箔で包装
し、促進老化の条件として60℃で7日間加熱
し苛酷試験を行なつたもの及び40℃、80%
RHで60日間加速試験を行なつたものについ
て薬剤放出性を試験した。薬剤放出性の試験
に当つては、試料から剥離紙を除き、50mlの
蒸留水に30℃で24時間浸漬し、水中に抽出さ
れた薬剤を液体クロマトグラフイーによつて
測定し、元の試料中の薬剤含有量(12.7mg)
に対する比率を算出し放出率とした。その結
果を表3の実施例1の欄に記す。 実施例 2 (A‐2) メタクリル酸エステル重合体の合成 ラウロイルメタクリレート
203.0g(0.8モル) 2−エチルヘキシルメタクリレート
39.6g(0.2モル) 1.6−ヘキサングリコールジメタクリレート
0.76g(0.003モル) アゾビスイソブチロニトリル 0.10g 酢酸エチル 30g シクロヘキサン 30g 上記各成分を混合し、実施例1(A−1)と
同様にしてメタクリル酸エステル重合体を作製
した。かくして得られた重合体溶液における重
合体濃度は21.4%、残存モノマー成分量は溶質
成分全体の0.46モル%であつた。 (B‐2) アクリル酸エステル重合体の合成 2−エチルヘキシルアクリレート
184.0g(1.0モル) アゾビスイソブチロニトリル 0.10g 酢酸エチル 30g 上記各成分を混合し、実施例1(B−1)と
同様にしてアクリル酸エステル重合体を作製し
た。かくして得られた重合体溶液における重合
体濃度は36.7%、残存モノマー成分量は溶質成
分全体の0.23モル%であつた。 (C‐2) 感圧性接着剤溶液の調合 (A−2)の重合体溶液682g、(B−2)の
重合体溶液200gを混合撹拌して均一な組成の
混合物とした。 かくして得られた混合物における、重合に関
与するラウロイルメタクリレートは0.48モル、
2−エチルヘキシルメタクリレートは0.12モ
ル、2−エチルヘキシルメタクリレートは0.40
モル、1.6−ヘキサングリコールジメタクリレ
ートは0.0018モルであり、メタクリル酸エステ
ル対アクリル酸エステルのモル比率は6対4、
アルキルエステル残基の平均炭素数は8.3であ
つた。又固形分中の残存モノマー量は0.37モル
%であつた。 (D‐2) 粘着特性試験用シートの作製 実施例1(D−1)と同様にして行なつた。 (E‐2) 治療用接着シートの作製 実施例(E−1)と同様にして行なつた。 (F‐2) 性能試験 実施例1(F−1)と同様にして行なつた。
その結果を表1〜3の実施例2の欄に示す。 実施例 3 (A‐3) メタクリル酸エステル重合体の合成 イソデシルメタクリレート
203.0g(0.9モル) 2−エチルヘキシルメタクリレート
19.8g(0.1モル) ポリエチレングリコールジアクリレート
0.62g(0.002モル) アゾビスイソブチロニトリル 0.10g 酢酸エチル 20g シクロヘキサン 20g 上記各成分を混合し、実施例1(A−1)と
同様にしてメタクリル酸エステル重合体を作製
した。かくして得られた重合体液における重合
体濃度は19.4%、残存モノマー成分量は溶質成
分全体の0.18モル%であつた。 (B‐3) アクリル酸エステル重合体の合成 2−エチルヘキシルアクリレート
147.2g(0.8モル) イソデシルメタクリレート
45.2g(0.2モル) アゾビスイソブチロニトリル 0.10g 酢酸エチル 20g シクロヘキサン 10g 上記各成分を混合し、実施例1(B−1)と
同様にしてアクリル酸エステル重合体を作製し
た。かくして得られた重合体溶液における重合
体濃度は38.8%、残存モノマー成分量は溶質成
分全体の0.20モル%であつた。 (C‐3) 感圧性接着剤溶液の調合 (A−3)の重合体溶液345g、(B−3)の
重合体溶液347gを混合撹拌して均一な組成の
混合物とした。 かくして得られた混合物における、重合に関
与するイソデシルメタクリレートは0.41モル、
2−エチルヘキシルメタクリレートは0.03モ
ル、2−エチルヘキシルメタクリレートは0.56
モル、ポリエチレングリコールジメタクリレー
トは0.0006モルであり、メタクリル酸エステル
対アクリル酸エステルのモル比は4.4対5.6、エ
ステル残基の平均炭素数は8.8であつた。又固
形分中の残存モノマー量は0.19モル%であつ
た。 (D‐3) 粘着特性試験用シートの作製 実施例1(D−1)と同様にして行なつた。 (E‐3) 治療用接着シートの作製 実施例1(E−1)と同様にして行なつた。 (F‐3) 性能試験 実施例1(F−3)と同様にして行なつた。
その結果を表1〜3の実施例3の欄に記す。 比較例 1 2−エチルヘキシルアクリレート
128.8g(0.7モル) ブチルメタクリレート 25.6g(0.2モル) アクリル酸 7.2g(0.1モル) アゾビスイソブチロニトリル 0.08g 酢酸エチル 30g 上記各成分を窒素気流中で45℃に保持しながら
40時間撹拌を行ない、その後50℃で40時間撹拌を
行ない、次いで更に60℃に昇温し、アゾビスイソ
ブチロニトリル0.16gを追加投入して20時間反応
を行ない、最後に75℃で8時間還流させ重合を終
了した。この重合では、稀釈溶媒として若干量の
酢酸エチルを、50℃及び60℃での重合段階で加え
た。 かくして得られた重合体溶液は、重合体濃度
29.5%、残存モノマー成分量は溶質成分全体の
1.3%であつた。 次いで実施例1の(D−1)、(E−1)、(F−
1)と同様にして粘着特性試験用シートの作製、
治療用接着シートの作製、性能試験を行なつた。
その結果を表1〜3の比較例1の欄に示す。
【表】
【表】
【表】
第1図は本発明における感圧性接着剤のエステ
ル残基の平均炭素数と重合成分であるメタクリル
酸エステル/アクリル酸エステル(モル比)の領
域を示すグラフである。
ル残基の平均炭素数と重合成分であるメタクリル
酸エステル/アクリル酸エステル(モル比)の領
域を示すグラフである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 基材に薬剤を含有する感圧性接着剤層が設け
られてなる治療用接着テープもしくはシートにお
いて、感圧性接着剤がメタクリル酸エステルの重
合体と、アクリル酸エステルの重合体との混合物
からなり、該混合物におけるメタクリル酸エステ
ル対アクリル酸エステルの重合に関与する成分量
がモル比で7対3乃至2対8の範囲にあり、メタ
クリル酸エステル及びアクリル酸エステルのエス
テル残基の平均炭素数が5乃至10の範囲に存する
ものであることを特徴とする、治療用接着テープ
もしくはシート。 2 メタクリル酸エステルの重合体が1分子中に
複数個の二重結合を有する多官能単量体により微
架橋されている、特許請求の範囲第1項記載の治
療用接着テープもしくはシート。 3 アクリル酸エステルの重合体が1分子中に複
数個の二重結合を有する多官能単量体により微架
橋されている、特許請求の範囲第1項記載の治療
用接着テープもしくはシート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6127282A JPS58177913A (ja) | 1982-04-12 | 1982-04-12 | 治療用接着テ−プもしくはシ−ト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6127282A JPS58177913A (ja) | 1982-04-12 | 1982-04-12 | 治療用接着テ−プもしくはシ−ト |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58177913A JPS58177913A (ja) | 1983-10-18 |
| JPH0332525B2 true JPH0332525B2 (ja) | 1991-05-13 |
Family
ID=13166410
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6127282A Granted JPS58177913A (ja) | 1982-04-12 | 1982-04-12 | 治療用接着テ−プもしくはシ−ト |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58177913A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0696529B2 (ja) * | 1987-03-31 | 1994-11-30 | 積水化学工業株式会社 | ニトログリセリン貼付剤およびその製造方法 |
-
1982
- 1982-04-12 JP JP6127282A patent/JPS58177913A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58177913A (ja) | 1983-10-18 |
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