JPH033218B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はデジタル画像形成装置に関するもので
ある。

例えば、１台もしくは複数台の複写機で、社内
多部署からの複写業務を集中的に処理するいわゆ
る集中管理複写方式をとる業務体制に於いては、
従来、複写依頼人または依頼を受けた複写業務担
当者が、複写の都度、複写依頼台帳に原稿の枚
数、複写部数、紙サイズ、依頼元部署又は依頼人
氏名等を書き込み、この複写依頼台帳をもとにし
て複写業務担当者が一定期間、例えば１ケ月毎に
依頼元部署又は依頼人氏名別に複写機の利用実績
を集計し、複写費の算出を行ない複写機の管理指
針としている。

しかし、このような集計作業は、人手に頼るも
のであるだけに多大の時間を要するのみならず、
作業ミスを生じるおそれも十分あつた。

そこで、これに対応する技術としてコード別に
利用実績を記憶し、表示する管理手段が提案され
た。

しかし、この提案技術は、記憶されたデータを
デイスプレイに表示するだけであるから、これを
メモにより書き写して集計しなければならず、結
局集計に手間がかかることとなる。

上記において出力端末として、デイスプレイに
代えてラインプリンタを別途接続する方法もあろ
うが、そのようにすればラインプリンタの分、コ
スト高となつてしまう。

従つて、本発明の目的は、利用実績データの出
力専用の端末を用いることなく低コストで利用実
績の記録をプリントアウトすることのできるデジ
タル画像形成装置を提供することにある。

本発明は上記目的を達成させるため、利用者又
は利用部署コードを入力する入力手段と、前記利
用部署コード別に利用履歴情報を集計された状態
で記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶され
たコード別利用履歴情報を読み出し、前記プロツ
タに送るコントローラとを有し、前記コントロー
ラは、一定期間毎に利用履歴情報出力指令信号を
発生するタイマーと、前記タイマーから前記利用
履歴情報出力指令信号が発生したとき前記記憶手
段に記憶された利用履歴情報のデータ形式を前記
プロツタ用の文字信号に変換して前記プロツタに
出力する文字発生器とを備えていることを特徴と
する。

第１図を参照するに、符号１は本発明に係る複
写機（以下当該複写機という）に装備されている
スキヤナーを示し、例えば周知のCCDラインセ
ンサが用いられ、複写に際して１ライン毎に原稿
２を走査する。又、符号３で示されるコントロー
ラは、マイクロプロセツサやプログラムROM、
データRAM、Ｉ／Ｏポート等からなり、場合に
よつてはこれらすべての機能を具備するワンチツ
プマイクロコンピユータで構成され、本発明に係
る作用の他、当該複写機の全ての作用を制御す
る。次に、符号４で示されるプロツタとしては、
レーザ光による静電式プロツタや感熱式プロツタ
あるいはインクジエツトプロツタ等が用いられ
る。フアイルメモリ５は、複写機の利用実績に係
る情報（以下利用履歴情報という）を保持するた
めの記憶手段で、不揮発性RAM、バブルメモ
リ、ミニフロツピーデイスク等のような不揮発性
の記憶媒体を用いる必要がある。操作部６は当該
複写機のメインスイツチ、紙サイズ指示スイツ
チ、テンキー等よりなつている。

次に、当該複写機の作動プロセスを説明する。

当該複写機の利用者は、メインスイツチをオン
にした後、コントローラ３からの指示により、あ
らかじめ依頼部署別又は依頼人別に定められてい
るコードに従う利用者コードをテンキーによりコ
ントローラ３に入力する。なお、悪用を避けるた
め磁気カードで入力しそのコードとテンキーによ
る入力のコードとを照合するようにしてもよい。
さて、上記利用者コードの入力後、利用者は、こ
れから行なおうとする複写に係る紙サイズ（いわ
ゆるコピーサイズ）、複写枚数等を紙サイズ指示
スイツチ及びテンキーによりコントローラ３に入
力し複写を開始する。上記複写に際し、原稿２は
スキヤナー１で走査され、その画像情報７はコン
トローラ３に送られる。

上記複写プロセスの進行に伴ない、コントロー
ラ３は指示された紙サイズ、複写枚数にしたがつ
て、出力情報８をプロツタ４に送り、原稿２に対
応する複写物を出力するとともに利用者コード別
に集計してフアイルメモリ５に記憶されている情
報を更新する。このとき、コントローラ３とフア
イルメモリ５との間には利用情報９の授受が行な
われる。

第２図にフアイルメモリ５内の利用情報の１例
を示す。図からわかる通り、利用情報の１レコー
ドは利用者コード、紙サイズ、複写枚数の３つの
項目よりなる。但し、利用情報の項目は上記の３
つに限定されるものではなく、例えば、利用回毎
の複写費用の項目その他を必要に応じて設けても
よい。なお、同一利用者のレコードは図示の例の
如く連続するように記憶しておけば、集計上の便
宜が計れる。

次に、第１図には図示してないが、当該複写機
内にはタイマーが装備されていて、一定期間、例
えば１ケ月に１回、利用履歴情報出力指令信号を
発生する。すると、記憶手段としてのフアイルメ
モリ５内に記憶されている利用履歴情報が読み出
され、プロツタ４にその情報が送られ、利用集計
データが出力される。そのフオーマツトは第２図
に示された内容に準ずる。但し、各数値の表示方
法は図の如き２進法表示でなく、10進法表示とす
る。これら複写物や利用集計データはいずれもプ
ロツタ４より出力されるので第１図では、まとめ
て出力情報として符号１０で示してある。

第３図は、上記第１図の実施例をさらに具体化
した実施例を示す。

先ず、スキヤナー１はCCDライセンサ１Ａ、
増巾器１Ｂ、CCDラインセンサで読み取られた
後、増幅器で増幅されたアナログ信号をプロツタ
用のデジタル信号に変換するAD変換器１Ｃ等で
構成されている。

次に、コントローラ３は、当該複写機の全ての
制御をつかさどるマイクロプロセツサ３Ａ、マイ
クロプロセツサ３Ａを動かすプログラムROM３
Ｂ、当該複写機の時々刻々の作動状態を記憶して
おくデータRAM３Ｃ、フロツピーデイスクコン
トローラ３Ｄ、タイマーにより前記利用履歴情報
出力指令信号が発生したときコントローラ３内の
フアイルメモリに記憶されている利用履歴情報の
データ形式をプロツタ用の文字信号、すなわちプ
ロツタが画素単位で画像記録できる信号に変換し
てプロツタに出力する文字発生器３Ｅ、コントロ
ーラ３の入力ポー３Ｆ、同じく出力ポート３Ｇ等
で構成されている。なお、マイクロプロセツサ３
Ａにはタイマー及びバツクアツプ電源３Ｈが接続
されているが、これは、前記した如く、一定期間
毎に利用集計データを出力するためのものであ
り、バツクアツプ電源は当該複写機のメインスイ
ツチが切られた際にも、タイマーの作動を維持す
るために設けられている。

次に、プロツタ４は、ラインバツフア４Ａと、
インクジエツトプロツタ４Ｂよりなる。

フアイルメモリ５には、第２図に示した如き情
報を記憶したミニフロツピーデイスク５Ａが含ま
れている。

操作部６は、入力用のテンキー６Ａ、紙サイズ
指示スイツチ６Ｂ、当該複写機用のメインスイツ
チ及びその他のスイツチ例えば複写のスタートス
イツチ等によるスイツチ群６Ｃ、テンキー６Ａに
よる入力情報をオペレータが確認するためのデイ
スプレイとしてのLEDデイスプレイ６Ｄ等で構
成されている。

なお、他の複写ユニツト１１があれば、図示の
接続により利用履歴情報の授受が可能となる。

さて、第３図に従い、若干の説明を補足する
と、操作部６のテンキー６Ａは利用者コード入力
及び複写枚数指定を兼用するので、両者を識別さ
せる必要がある。これは例えばパワーアツプのイ
ニシヤライズ時及び一連の複写動作終了後に、利
用者コード入力状態にすることにより実現する。
なお、この利用者コード入力状態のままでは複写
動作に入れないようにしておき、適正な利用者コ
ードが入力された後、複写枚数のセツトをし、然
る後複写が可能となるようにしておく。そのチエ
ツクは、LEDデイスプレイ６Ｄに、今どちらの
入力を要求しているかを表示することによりオペ
レータが行なう。

集計結果の出力方法としては、専用のスイツチ
を用意し、それを押すことによつて出力する方法
を採つてもよいし、利用者コードの中の１つを出
力コマンドとして扱い、そのコードの入力によつ
て出力する方法を採つてもよい。

本発明によれば、画像形成装置本来の機能を発
揮させるべく設けられたプロツタを利用して利用
実績の印字情報を得ることができ、好都合であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を説明したブロツク
図、第２図はフアイルメモリに記憶される利用情
報の１例を示した図、第３図は本発明の実施例を
さらに具体化して示したブロツク図である。 １…スキヤナー、３…コントローラ、４…プロ
ツタ、５…フアイルメモリ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 原稿の画像情報を画素単位で走査して画像信
   号を出力するスキヤナーと、 前記スキヤナーで読み取つた画像情報に応じて
   画像記録を画素単位で行うプロツタとを有するデ
   ジタル画像形成装置において、 利用者又は利用部署コードを入力する入力手段
   と、 前記利用部署コード別に利用履歴情報を集計さ
   れた状態で記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶されたコード別利用履歴情
   報を読み出し、前記プロツタに送るコントローラ
   とを有し、 前記コントローラは、一定期間毎に利用履歴情
   報出力指令信号を発生するタイマーと、前記タイ
   マーから前記利用履歴情報出力指令信号が発生し
   たとき前記記憶手段に記憶された利用履歴情報の
   データ形式を前記プロツタ用の文字信号に変換し
   て前記プロツタに出力する文字発生器とを備えて
   いることを特徴とするデジタル画像形成装置。