JPH0332029Y2 - - Google Patents

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JPH0332029Y2
JPH0332029Y2 JP1986056197U JP5619786U JPH0332029Y2 JP H0332029 Y2 JPH0332029 Y2 JP H0332029Y2 JP 1986056197 U JP1986056197 U JP 1986056197U JP 5619786 U JP5619786 U JP 5619786U JP H0332029 Y2 JPH0332029 Y2 JP H0332029Y2
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fixed
movable contact
contact rod
fixed contact
circuit breaker
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は回路遮断器に関し、特に、固定接触
子と接離する可動接触子が装着され、投入状態に
おいて、固定接触子杆の一部に対向してほぼ平行
に配置された可動接触子杆を開閉する開閉機構を
備えたような多極型の回路遮断器に関する。
[従来の技術] 従来より、回路の短絡電流により固定接触子と
可動接触子との相互間に生ずる電磁反発力を利用
して可動接触子を早期に開離するようにした限流
型の回路遮断器が実用に供されている。
第5図は従来の回路遮断器の要部側断面図であ
る。まず、第5図を参照して、従来の回路遮断器
の要部について簡単に説明する。第5図におい
て、モールドベース101とモールドカバー10
2とによつて成形絶縁物よりなる閉鎖外被が形成
される。モールドベース101の端部には、外部
接続端子103が設けられる。固定接触子導体1
04は固定側接触子装置を形成するものであつ
て、その一端は外部接続端子103に接続され、
その他端部は反転するように折返されて、上辺と
なる固定接触子杆105を形成している。
固定接触子杆105の上面には、固定接触子1
06が設けられている。可動接触子装置として、
可動接触子杆107が固定接触子杆105とほぼ
平行に設けられ、その先端には固定接触子106
と対向するように可動接触子108が設けられ
る。可動接触子杆107は軸109によりコンタ
クトホルダ110に回動自在に軸支され、コンタ
クトスプリング111が可動接触子杆107とコ
ンタクトホルダ110との間に設けられ、可動接
触子杆107を常時閉路方向に偏倚している。
上述のごとく構成された回路遮断器において、
回路に短絡電流が流れた場合に、固定側接触子装
置の上辺となる固定接触子杆105と、可動接触
子杆107との間に逆方向に電流が流れる。それ
によつて生じた電磁反発力により、可動接触子杆
107はコンタクトスプリング111に抗して時
計方向に回動される。可動接触子108は固定接
触子106より早期に開離し、可動、固定両接触
子106,108間に生じるアークにより限流作
用が行なわれ、遮断性能を増大させている。
[考案が解決しようとする問題点] 上述のごとく先端部を折返して形成された固定
側接触子装置の上辺となる固定接触子杆105
と、可動接触子杆107との間に逆方向に流れる
短絡電流により生じる電磁反発力によつて、可動
接触子108は早期に固定接触子106より開離
して限流効果を生ずる。しかし、固定接触子装置
の下辺となる固定接触子導体104と可動接触子
杆107との同に同一方向に流れる電流により電
磁吸引力を生じる。この電磁吸引力は可動接触子
108を早期に開離する駆動力と反対方向に作用
するため、有効な電磁反発力を減少させてしまう
という欠点があつた。。
それゆえに、この考案の主たる目的は、上述の
欠点を除去し得て、短絡時に可動接触子を固定接
触子より開離方向に駆動する電磁反発力を損失す
ることなく有効に利用して、可動接触子の固定接
触子よりの開離速度を向上させて、遮断性能を増
大させた回路遮断器を提供することである。
[問題点を解決するための手段] この考案の回路遮断器は、固定端子導体の一端
が折返されて固定接触子が装着される折返し片を
固定接触子杆として設けられた固定側接触子装置
と、固定接触子と接離する可動接触子が装着さ
れ、投入状態において固定接触子杆の一部に対向
してほぼ平行に配置され、ばねにより常時閉路方
向に偏倚された可動接触子杆と、可動接触子杆を
開閉する開閉機構とを備えた多極型の回路遮断器
において、固定側接触子装置の各極の固定端子導
体を一括して囲む磁路を磁性体により形成したも
のである。
[作用] この考案にかかる回路遮断器は、固定端子導体
と可動接触子杆との間に生じる電磁吸引力をなく
して、固定接触子杆と可動接触子杆との間に生じ
る電磁反発力を損失することなく、可動接触子の
固定接触子よりの開離に有効に作用させる。
[考案の実施例] 第1図ないし第3図はこの考案の一実施例を示
す図であつて、特に、第1図は3極型回路遮断器
の閉路状態を示す中央極の断面図であり、第2図
は第1図に示した回路遮断器を左側から見た一部
破断要部側面図であり、第3図はこの考案の要部
の磁路の構成を示す図である。
まず、第1図および第2図を参照して、この考
案の一実施例の構成について説明する。成形絶縁
物からなるモールドベース1とモールドカバー2
とによつて閉鎖外被が形成される。モールドベー
ス1とモールドカバー2は、第2図に示すよう
に、異極絶縁隔壁1a,1bによつて3つの部屋
に仕切られ、それぞれの部屋内には、各極の主要
構成部品が収納されるようになつている。モール
ドベース1の両端部には、外部接続端子3,3′
が設けられている。固定接触子装置を構成する固
定端子導体4の一端は外部接続端子3に接続さ
れ、他端部は反転されるように折返されて固定接
触子杆5を形成している。
固定接触子杆5の上面には、固定接触子6が設
けられている。可動接触子装置として可動接触子
杆7が固定接触子杆5とその一部が対向するよう
に設けられ、その先端には固定接触子6と対応す
るように可動接触子8が設けられる。また、可動
接触子杆7は軸9により、コンタクトホルダ10
に回動自在に軸支されている。各極のコンタクト
ホルダ10を一体に作動するように連結する絶縁
性の開閉連動アーム11が固定枠12に回動自在
に支承され、開閉操作機構により、開路位置また
は閉路位置に操作される。
開閉操作機構としてのトグルリンク13は、そ
の一端が軸9によりコンタクトホルダ10に連結
され、その他端がトグルリンク軸14により他の
トグルリンク15の一端に連結される。また、ト
グルリンク15の他端はトリツプレバー16に連
結される。開閉レバー17はその下端部が二又状
の切込(図示せず)を有していて、固定枠12に
設けた突起片(図示せず)に回動自在に係合支承
され、その上端に操作ハンドル18が装着され
る。操作ばね19は開閉レバー17に設けた架設
ピン20とトグルリンク軸14との間に架設さ
れ、開閉トグルリンク機構を形成している。
トリツプレバー16はその一端がフツク21に
設けられたフツクピン21aと釈放自在に係合さ
れる。トリツプ部材22は多極連動用のものであ
つて、その係合爪22bが一体に装着された回転
支持板22aによつて固定枠部材に回動自在に支
承される。この係合爪22bは同じく固定枠部材
に回転自在に支承されたフツク21の係合突起片
21bと釈放自在に係合されている。コンタクト
スプリング23はその一端が可動接触子杆7に当
接するように架設され、その他端がコンタクトホ
ルダ10に当接するように架設され、可動接触子
杆7を常時閉路方向に偏倚する。可撓導体24は
その一端が固定接触子杆7に接続され、その他端
が接続部材25を介して中継接続端子26に接続
される。
中継接続端子26には、一体に形成されたヒー
タ27ならびにバイメタル28の一端が接続され
る。ヒータ27の他端は折れ曲がつて上方に延
び、可撓導体29ならびに導電端子30を介して
外部接続端子3′に接続される。バイメタル28
の上端には調整ねじ31がトリツプ部材22と対
向して設けられる。瞬時引外し用電磁石のコの字
形に形成された固定鉄心部材32はバイメタル2
8ならびにヒータ27を囲むように形成され、固
定鉄心部材32の脚部と対向して可動鉄片33が
回動自在に設けられる。
可動鉄片33と固定鉄心部材32との間には可
動鉄片復帰ばね34が設けられ、固定接触子6と
可動接触子8の前方側には消弧装置35が設けら
れる。消弧装置35には複数の消弧グリツド36
が所定の間隔を隔てて設置され、各消弧グリツド
36に設けられた切欠溝36′内を可動接触子8
が移動し得るようになつている。
先端部が折返される固定側接触子装置の下辺部
となる各極の固定端子導体4にわたつて一括して
囲む磁路を形成するように磁性体よりなるシール
ド環37が設けられる。このシールド環37は鉄
などの強磁性材料よりなり、第1図および第2図
に示すように、回路遮断器の構造上、装着が容易
なように各極の収納部屋を仕切る異極絶縁隔壁部
1a,1bを隔てるように切欠部を備えてモール
ドベース1の内部側に設けられる上部辺磁性体3
7aと、モールドベース1の外部底壁に設けられ
る下部辺磁性体37bとによつて形成される。な
お、シールド環37は各極の固定端子導体4に短
絡電流が流れた場合に、各極の固定端子導体4の
周囲に生ずる磁束を打消すように設けられるもの
であつて、シールド環37に多少の切欠部があつ
ても磁路を形成すれば差支えない。
上述のごとく構成された回路遮断器において、
過電流が流れると、電流領域によつてバイメタル
28が加熱されて左方向に湾曲し、トリツプ部材
22を反時計方向に回動させる。また、瞬時引外
し用電磁石の可動鉄片23の一端が固定鉄心部材
32に吸引され、その他端がトリツプ部材22を
反時計方向に回動させることにより、トリツプ部
材22の係合爪22bとフツク21の係合突起片
21bとの係合、ならびにフツクピン21aとト
リツプレバー16との係合が順次釈放されて、開
閉機構が崩壊されて回路遮断器が開路される。
次に、短絡電流が流れた場合に、固定接触子杆
5と可動接触子杆7に互いに反対向きに流れる短
絡電流によつて両接触子杆5,7に電磁反発力が
働く。それによつて、開閉機構の崩壊を待つこと
なく、可動接触子杆7はコンタクトスプリング2
3に抗して時計方向に回動され、可動接触子8は
固定接触子6より早期に開離する。そして、可
動、固定両接触子6,8間に生じるアークにより
限流作用が行なわれ、同時に瞬時引外し用電磁石
の作動により、トリツプ部材22などを介して開
閉機構が崩壊され、可動接触子8は安定した開路
状態に至る。
上述のごとく、先端部が折返された固定接触子
装置において、固定端子導体4と固定接触子杆5
を備えたものでは、上辺となる固定接触子杆5と
可動接触子杆7との間に逆方向に流れる電流によ
り生じる電磁反発力Fは可動接触子8が固定接触
子6よりの開離力として働く。しかし、下辺とな
る固定端子導体4と可動接触子杆7との間に同一
方向に流れる電流により生じる電磁吸引力は、可
動接触子8の開離力と反対に働き、有効な電磁反
発力が減少することになる。
可動接触子8の開離力となる電磁反発力を弱め
ることなく有効に作用させるために、この考案で
は下辺となる各極の固定端子導体にわたつて囲む
ようにシールド環37を設けたので、従来装置に
比べて著しく限流性能が向上する。すなわち、た
とえば第3図に示すように、各極の可動接触子杆
7、固定接触子杆5および固定端子導体4に瞬時
的に流れる3相短絡電流の方向を,○・の記号で
表わして考えると、左側の固定端子導体4により
シールド環37に磁束φ1が時計方向に生じ、他
の2極には磁束φ2,φ3が反時計方向に生ずる。
磁束φ2とφ3とのベクトル和の合成磁束は磁束φ1
を理論上打消すことになり、固定端子導体4と可
動接触子杆7との間に生ずる電磁吸引力は消失す
る。それによつて、可動接触子8の開離力となる
電磁反発力を損失することなく有効に利用できる
ので、従来装置に比べて可動接触子8の開離速度
が速くなり、限流性能が向上し、回路遮断器の遮
断性能が向上する。
第4図はこの考案におけるシールド環37の他
の変形例を示す図である。特に、第4図aは各極
の固定端子導体4にわたつて囲むシールド環37
がモールドベース1の異極絶縁隔壁1a,1bな
らびに底壁を貫通して切欠部のない完全な環状に
形成したものである。
また、第4図bは上部磁性体37aが異極絶縁
隔壁1a,1bを貫通するように設けた場合を示
し、第4図cは上部磁性体37aが異極絶縁壁1
a,1bを貫通するように設け、下部磁性体37
bが上部磁性体37aと対向するようにそれぞれ
の端部を折曲げて形成したものである。
なお、シールド環37は上述のごとく種々の変
形が考えられるが、各極の固定端子導体4にわた
つて囲む磁路を磁性体により形成するものであれ
ば、本願の趣旨を逸脱するものではない。
[考案の効果] 以上のように、この考案によれば、固定側接触
子装置の各極の固定端子導体を一括して囲む磁路
を磁性体により形成したので、短絡時に固定端子
導体と可動接触子杆との間に生じる電磁吸引力を
なくすことができ、固定接触子杆と可動接触子杆
との間に生じる電磁反発力を有効に可動接触子の
固定接触子よりの開離に作用させることができ、
従来例に比べて可動接触子の開離速度を速めて限
流性能を向上でき、遮断性能を増大できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例における3極型回
路遮断器の閉路状態を示す中央極の断面図であ
る。第2図は第1図に示した回路遮断器を左側よ
り見た一部破断要部側面図である。第3図はこの
考案の一実施例の要部の磁路の構成を示す図であ
る。第4図はシールド環の他の変形例を示す図で
ある。第5図は従来の回路遮断器の要部断面図で
ある。 図において、4は固定端子導体、5は固定接触
子杆、6は固定接触子、7は可動接触子杆、8は
可動接触子、11は開閉連動アーム、12は固定
枠、13,15はトグルリンク、14はトグルリ
ンク軸、16はトリツプレバー、17は開閉レバ
ー、18は操作ハンドル、19は操作ばね、20
は架設ピン、37はシールド環、37aは上部辺
磁性体、37bは下部辺磁性体を示す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 固定端子導体の一端が折返されて固定接触子が
    装着される折返し片を固定接触子杆として設けら
    れた固定側接触子装置と、 前記固定接触子と接離する可動接触子が装着さ
    れ、投入状態において、前記固定接触子杆の一部
    に対向してほぼ平行に配置され、ばねにより常時
    閉路方向に偏倚された可動接触子杆と、 前記可動接触子杆を開閉する開閉機構とを備え
    た多極型の回路遮断器において、 前記固定側接触子装置の各極の固定端子導体を
    一括して囲む磁路を磁性体により形成したことを
    特徴とする、回路遮断器。
JP1986056197U 1986-04-14 1986-04-14 Expired JPH0332029Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986056197U JPH0332029Y2 (ja) 1986-04-14 1986-04-14

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986056197U JPH0332029Y2 (ja) 1986-04-14 1986-04-14

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Publication Number Publication Date
JPS62167351U JPS62167351U (ja) 1987-10-23
JPH0332029Y2 true JPH0332029Y2 (ja) 1991-07-08

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ID=30884796

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1986056197U Expired JPH0332029Y2 (ja) 1986-04-14 1986-04-14

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JP (1) JPH0332029Y2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4110011Y1 (ja) * 1964-11-25 1966-05-13

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4110011Y1 (ja) * 1964-11-25 1966-05-13

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Publication number Publication date
JPS62167351U (ja) 1987-10-23

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