JPH0331846A - 酸化防止に優れた感光体とその製造方法 - Google Patents

酸化防止に優れた感光体とその製造方法

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JPH0331846A
JPH0331846A JP16633989A JP16633989A JPH0331846A JP H0331846 A JPH0331846 A JP H0331846A JP 16633989 A JP16633989 A JP 16633989A JP 16633989 A JP16633989 A JP 16633989A JP H0331846 A JPH0331846 A JP H0331846A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、酸化防止、特に耐オゾン劣化に優れた有機感
光体に関する。
従来の技術および課題 近年、電子写真感光体として数多くの有機感光体が提案
され実用化されている。
しかし、有機感光体はその表面硬度が低いため電子写真
装置内で実使用した場合、現像剤、転写紙、清掃部材等
との接触により感光層が摩耗し、長期間使用すると感光
層膜厚の減少、表面電位の低下により、十分な画像濃度
が得られなくなる。
また、表面電位計でモニタリングしながら帯電器の出力
を変えたり、スコロトロン法により帯電する等して、感
光体表面電位を強制的に一定に保つような機構の取り入
れられた電子写真装置においては、膜厚が薄くなるにつ
れ、表面に付与する電荷量を多くして表面電位を一定に
保つ必要があるため感度低下が生じ、長期間使用すると
画像にカブリが発生してくる。
そこで、有機感光体の耐摩耗性を改善するために、最表
面に表面保護層を設ける提案が数多くなされている。そ
して、そのような目的で設けられる表面保護層は、残留
電位を発生させないために、また、感光層中に効率よく
照射光を導入し感度低下を招かないようにするために、
一般的には数μm程度以下の膜厚で感光層上に設けられ
る。
ところで、実用の電子写真装置内の感光体は、表面電荷
付与、現像剤の転写、転写紙の感光体からの分離等の目
的で、各種帯電器によりその表面がコロナ放電によるチ
ャージングダメージを受ける。
チャージングダメージとしては、コロナイオンによるイ
オンダメージ、コロナ放電により生成するオゾンガスに
よるオゾンダメージ等があるが、これらは感光体性能に
重大な悪影響を及ぼす。
この悪影響は一般的に多く採用されている導電性基板上
に電荷発生層、電荷輸送層をこの順に積層した感光体構
成を例にとると次のように説明される。
オゾンガスは自体、電荷輸送層中の電荷輸送材を容易に
変性してしまうほど、酸化作用の強いガスである。
通常の電子写真装置内のオゾンガス濃度はlppm以内
程度であるが、長期にわたり繰り返しオゾン被曝を受け
る感光体は最表面から順に電荷輸送材が酸化されて行き
、所謂オゾン劣化層を形成する。
電荷輸送層は、作製時に溶剤の蒸発により形成される所
謂溶剤の抜は道が存在すること、並びに、帯電時のイオ
ンの衝突により物理的な衝撃破壊を受けること等により
分子レベルでは非常にポーラスな構造となっているため
、オゾンが侵入しやすい。このオゾン劣化層は発明者ら
の知見によれば、長期使用において表面保護層下5μm
程度にまで達する。
表面保護層の設けられていない有機感光体では、このオ
ゾン劣化層は感光体への接触部材により随時削り取られ
て行< 1−め、上述の如き感光層の摩耗による欠点を
有する反面、オゾン劣化層による弊害は発生しなかった
しかし、表面保護層の設けられた有機感光体では膜削れ
の作用がないため、オゾン劣化層が除去されることなく
次第に形成され、その領域も広がる。
表面保護層が完全にオゾンの侵入を防止し得るほど化学
的に安定で緻密な膜であれば、オゾン劣化層の生成は起
こり得ない筈である。そのように緻密な表面保護膜は実
質有り得ず、また、オゾンの酸化作用、並びに、イオン
衝撃による物理破壊等により、結局は感光層にまでオゾ
ンが透過する表面保護膜しか存在しない。
オゾン劣化層中では、キャリアの易動度が低下し、また
、移動中のキャリアが捕獲されるため、感度低下や、残
留電位の発生を招く。
また、捕獲されたキャリアは再帯電時に表面電荷と再結
合し、表面電位の低下の原因となる。
さらに、オゾン劣化層が形成された感光体を電子写真装
置に搭載し高温高湿条件下で使用した場合、雰囲気中の
水分がオゾン劣化層にまで浸透し吸着し、電気抵抗が著
しく低下するため、所謂画像流れが発生してしまう。
電荷輸送材料に着目した技術としては、例えば、特開昭
63−63046号公報、特開昭59−155844号
公報、特開昭59−155845号公報あるいは特開昭
58−62654号公報等が知ら11ている。
特開昭63−63046号公報は、支持体上に電荷発生
層並びに電荷輸送層を設けた積層型感光体であり、電荷
輸送層中に含まれる電荷輸送物質の濃度がM統的に変化
するものが開示されている。
電荷輸送物質は、基板側に多く、表面側に少なく含有さ
れている。そうすることにより表面付近の絶縁性、硬度
を改善し、さらに電荷輸送物質の表面への析出を防止し
ようとするものである。
本発明11.電荷輸送材料を表面側に多く含有し、表面
イ・J近の電荷輸送物質のオゾン劣化を防止し、長期使
用においても好適な輸送性を確保するものであり、上記
発明きは全く異なる。
特開昭5L−155844号公報および特開昭59−1
55845号公報は、導電性基板上に、アクセプター性
有機物質からなる層とドナー性低分子物質を樹脂中に分
散した層を設けることにより、両層の界面に電荷移動錯
体の薄層を形成することを特徴とする積層型電子写真感
光体を開示する。しかし、上記技術は、二層構成の感光
層にお(・て両層界面ての電荷移動を妨げないための工
夫であり、耐オゾン・劣化防止については何ら示唆する
ものではない。
特開昭58−62654号公報は、電荷移!II層中I
こ不均一に電荷移動物質が分散する感光体を開示してい
る。しかし、電荷移動物質は、一定の濃度分布のある状
態で含有されるものではなく、また、その目的は高感度
化である。耐オゾン性については何ら示唆する記述はな
い。
発明が解決しようとする課題 本発明は、上記事情に鑑みなされたものであって、有機
感光層表層部の電荷輸送材のオゾン劣化を防止し、長期
使用においても好適な電荷輸送性を確保しようとするも
のである。
課題を解決するだめの手段 本発明は導電性基板上に少なくとも電荷輸送物質と結着
樹脂とを含有してなる有機系感光層と表面保護層とを積
層してなる感光体において、電荷輸送物質を表面保護層
と有機系感光層との界面に近い程多く含有させたことを
特徴とする感光体に関する。
電荷輸送物質は、表面保護層と感光層の界面に近いほど
多く含有させる。これは、感光層のオゾン劣化は、表面
保護層下5pm程度までの範囲で起こり、表面保護層に
近いほど、劣化の程度が大きいからであり、オゾン劣化
をより有効に防止するためである。
以下、説明上の便宜のために、第1図に示したように、
表面保護層(3)と導電性基板(5)上に形成された有
機感光層(4)との界面に近いオゾン劣化か起きや1い
層部分を第2の層領域(2)と呼び、その層領域より下
の層領域を第1の層領域(1)と呼ぶことにする。
第2層領域は、上述したように有機感光層のうち表面保
護層下5μm程度までの領域をいい、好ましくは1〜4
μm程度に設定する。
第1層領域は、有機感光層のうち、第2層領域を以外の
領域をいうものと考えてよい。
第2層領域における電荷輸送物質の含有量は、感光層構
成樹脂重量に対する電荷輸送物質重量の比で表わして、
1〜9、好ましくは2〜7である。
電荷輸送物質の含有量が多すぎると、感光層の膜抵抗の
低下による帯電能低下を来す。反対に、電荷輸送物質の
含有量が少なすぎると、好適な電荷輸送性が得られず、
感度低下を発生しやすくなる。
第1層領域においては、第2層領域でオゾン劣化がほと
んど完全に防止され、また、第1層領域までオゾン劣化
が達することはなく、それ故に、電荷輸送物質を必要以
上に含有させなくてもよい。
具体的には、第1層領域における電荷輸送物質の含有量
は、上記と同じ比で表わして、1/3〜3、好ましくは
1/2〜2程度であれば十分である。
なお、第1および第2層領域における電荷輸送物質の含
有量には、上記説明において一部重複した範囲(つまり
、第1層領域における酸化防止剤の含有量であるl/3
〜3と、第2層領域におけるそれは1〜9であり、1〜
3の範囲で、含有量が重なっている)が見られるが、こ
れは感光層に使用する電荷輸送物質の種類等により、そ
の含有量を適宜選定する必要があるからであり、本発明
においては、オゾン劣化を受けやすい第2の層領域の方
が第1の層領域よりも電荷輸送物質を多く含有するよう
に構成する。
電荷輸送物質を感光層の表面保t!I偏に多く含有させ
るには、 (i)感光層の塗布工程において、電荷輸送物質を低能
塵で含む感光塗液で塗布を行ない、次いでそれより電荷
輸送物質濃度の高い塗液で塗布を行なう。
(ij)M、荷輸送物質を種々の濃度で含む感光塗液を
用い、濃度の低いものから高いものへと複数回塗布を行
なう; (ILi)スプレー法を用い、感光塗液中の電荷輸送物
質含有量をスプレーノズル前の配管内で徐々に多くなる
ように混合し塗布を行なう; (iv )所定の電荷輸送物質濃度より若干高目の電荷
輸送物質濃度の塗布液を用いて、導電性基板上に塗布し
、加熱乾燥処理を行ない感光層を作製した後、該感光層
を適当な溶剤、例えばメタノール、エタノール、フロン
ソルブR等に数秒〜数分浸漬し、再び乾燥処理を行なう
; (vXiv)の処理において、感光層を溶剤に浸漬する
かわりに、溶剤蒸気に数秒〜数分程度さらす以外、(i
v)の処理と同様に行なう;こと等により行なうことが
できる。
上記方法により形成される第2層領域内に含有される電
荷輸送物質は、種々の分布状態を取り得るが、本発明に
おいては、電荷輸送物質が、表面保護層と感光層との界
面に近い領域はど多く含有されるようにする。電荷輸送
物質の第2層領域内での分布状態を第2図〜第5図に例
示する。各図中、横軸は濃度(任意目盛)を、縦軸にお
けるAは、表面保護層と感光層の界面の位置を示し、A
点より下に行くほど基板に近くなることを示す。
第2図は、一定の高い含有率の層を一定の厚さに形成し
、その層の下に低含有率の層を設けた場合の分布状態を
示す。このような分布状態は上記(1)の方法により形
成した場合に取り得る状態をよく表わす。
第3図は、第2図において、電荷輸送物質の高含有率の
層内に濃度勾配をつけt;場合の分布状態を示すもので
ある。このような濃度勾配は、上記した(ii)の方法
により形成した場合に取り得る分布状態をよく表わす。
第4図あるいは第5図に示した分布状態は、第2層領域
および/または第1層領域内の濃度分布が第2図〜第3
図に示したように、濃度勾配が段階的ではなく、連続的
である場合を示している。
そのような濃度勾配は、上記した(山)〜(V)の方法
により形成した場合に取り得る分布状態をよく表わす。
いずれの場合にせよ各層領域の厚さおよび電荷輸送物質
の濃度は、前記した範囲内とする。
本発明に係わる有機系感光層の内部構成は、電荷発生層
と電荷輸送層とを積層して成る機能分離型構成であって
もよいし、電荷発生材料と電荷輸送材料とを結着材料中
に分散して成るバインダー型構成であってもよいし、こ
れら以外の構成であってもよい。
本発明が適用されうる感光体の具体的な構成例を第6図
〜第8図に示す。
第6図は、第1図で示した構成と同じ感光体を示してお
り、導電性基板(5)上に電荷発生物質(9)と電荷輸
送物質(8)を結着剤に配合した感光層(4)、および
該感光層(4)上に表面保護層(3)を形成した感光体
である。
電荷輸送物質の濃度勾配層(第1および第2の層領域)
は、表面保護層(3)と感光層(4)の界面下に形成さ
れる。
第7図は、感光層として電荷発生層(6)と電荷輸送層
(7)を宵する機能分離型感光体であり、電荷発生層(
6)の上に電荷輸送層(7)が形成されている。該電荷
輸送層中において、表面保護層(3)に近いほど高濃度
になるように、電荷輸送物質を含有させる。
第8図は、第7図と同様電荷発生層(6)と電荷輸送層
(7)を有する機能分離型感光体であるが、第11図と
は逆に電荷輸送層(7)の上に電荷発生層(6)が形成
されている。
この場合、電荷輸送物質の濃度勾配層は、電荷輸送層(
7)に設け、電荷発生層(6)に近いほど、高濃度にな
るように形成する。
さらに、第6図〜第8図に示した感光体には、基板(5
)上に下引層(中間層)を形成してもよい。
以上の例示にかかわらず、本発明l:係わる有機系感光
層は、所望の感度、帯電能等の感光体性能が得られるも
のであれば、特に限定を受けるものではない。
一般に、有機系感光層の作製に用いられる材料としでは
、電荷発生Iこ寄与する光導電性材料として、例えば、
フタロシアニン系顔料、アゾ系顔料、ペリレン系顔料等
が用いられ、電荷輸送に寄与する電荷輸送性材料として
、例えば、トリフェニルメタン系化合物、トリフェニル
アミン系化合物、ヒドラゾン系化合物、スチリル系化合
物、ピラゾリン系化合物、オキサゾール系化合物、オキ
サジアゾール系化合物等が用いられ、これらを分散塗布
するための結着材料として、例えば、ポリエステル系樹
脂、ポリアミド系樹脂、ポリビニルブチラール系樹脂、
塩化ビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、スチレン
アクリル系樹脂、セルロースエステル系樹脂、アクリル
系樹脂、エボキン系樹脂、ニレタン系樹脂、シリコーン
系樹脂、フェノール系樹脂、メラミン系樹脂、アルキッ
ド系樹脂、エチレン酢酸共重合体、エチレンブタジェン
共重合体等の樹脂が用いられる。ここで、結着材料とし
ての樹脂は、単独で測定してlXl0”Ω以上の体積抵
抗を有することが望ましい。
本発明に係わる感光体の感光層の作製には、例えば、デ
ィップフーテ1ング法、スプレーコーティング法、スピ
ンナーコーティング法、ワイヤーバーコーティング法、
ブレードコーティング法、ローラーコーティング法、カ
ーテンコーティング法等の塗布方法を使用することがで
きる。このように塗布法による感光層は、室温における
予備乾燥後、加熱加熱することが好ましい。加熱乾燥は
、30〜200℃の温度で5分〜2時間程度の範囲の時
間で、静止もしくは送風下で行なうことができる。
本発明感光体を構成する表面保護層としては、・透光性
に優れ照射光を効率よく感光層に導入し、感光体として
の感度特性を損なわないこと、・高硬度で耐摩耗性に優
れ、感光層の膜削れを防止し、膜削れによる表面電位低
下あるいは感度低下を招かないこと、 ・耐環境性に優れ、温湿度変化、ガス雰囲気変化等から
感光体特性を保護し得るこ七、・現像剤との整合性に優
れ、フィルミング、トナー融薯等を発生しないこと、 ・クリーナーブレード等の清掃部材との整合性に優れ、
ブレード鳴き、ドラム回転不良等を生じないこと、 等の機能を発揮し得る膜であれば、本発明においては、
特に限定はなく、通常のその膜厚は0.01〜5μm程
度である。
本発明において使用可能な表面保護層としては、以下の
ものを例示することができる。
真空蒸着法、クラスター蒸着法、スパッタリング法、反
応性スパッタリング法あるいはイオンブレーティング法
等を用いて作製された、A+220..5in1Sin
、、TiO2、CaO1CeO2、Ce、O,、Bi2
O2、Cry’j、 Gd、03、SnO2、sb、o
3、sb、o、、La、0.、Ta20B、ThO8、
ZrO2、ZnS、CdS、PbS、MgF2、LiF
、CaFz、CeF、、■、aF、、PbF3、NdF
、、5isNt、Si3N、:1220.、Si3N4
:MgO1Si3N4:SIC,,5rsN4:5r0
2等の無機化合物よりなる真空薄膜、あるいは、 ポリ四弗化エチレン、ポリ弗化ビニリデン、四弗化エチ
レン、六弗化プロピレン共重合体等の弗素樹脂、ポリバ
ラキシリレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ホリプロピレン
樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド
樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂、メ
タクリル樹脂、アクリロニトリル・スチレン共重合体、
アクリロニトリル・ブタジェン・スチレン共重合体、ブ
タジェン・スチレン・メチルメタクリレート共重合体等
の有機化合物よりなる真空薄膜、 または、これらの複合組成よりなる真空薄膜を使用する
ことができる。
プラズマ重合法を用いて作製された、非晶質炭素(a−
C)、非晶質珪素(a−5i)、非晶質炭化珪素(a−
5i:C)よりなる真空薄膜、あるいは、これらのアモ
ルファス材料中に、水素原子、酸素原子、窒素原子、弗
素原子、硼素原子、燐原子等のへテロ原子を添加した真
空薄膜を使用することができる。また、このような真空
薄膜では、構造的には非晶質構造以外に、非結晶構造、
微結晶構造、多結晶構造、結晶構造等になったものも使
用でき市販品として入手可能なものとしては、ゾンネK
PM2000、ゾンネKPM2100(以上、関西ペイ
ント社製)、ダイヤビームUA、ダイヤビームUB、ダ
イヤビームロC1ダイヤビームUD(以上、三菱レーヨ
ン社製)等の光硬化性樹脂;マジクロンNo、200、
マジクロンNo、300、マジクロンNo、500、マ
ジクロンNo、 I 5000(以上、関西ペイント社
製)、アルマテックスE2404、アルマテックスEI
62C以上、三井東圧化学社製)等の熱硬化性樹脂; アルマテックスL I O42、アルマテックスL10
43、アルマテックスL1090F(以上、三井東圧化
学社製)等の常乾型樹脂を使用することができる。
このような樹脂は単独でもよいし複数混合して用いても
よい。また、表面保護層は単層構成であってもよいし、
複数層積層した構成であってもよい。
導電性を有する基板としては、例えば、アルミニウム、
アルミニウム合金、銅、亜鉛、ステンレス、バナジウム
、モリブデン、クロム、チタン、ニッケル、インジウム
、金、白金等の自体導電性を有する金属基板、アルミニ
ウム、アルミニウム合金、酸化インジウム、酸化錫、酸
化インジウム錫合金等を真空蒸着法、スパッタリング法
等によって導電性被膜が形成された表面を有するプラス
チック製(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、アクリル
樹脂、ポリ弗化エチレン等)基板、導電性粒子(例えば
、カーボンブラック、カーボンファイバー、銀粒子、金
属フレーク等)を適当なバインダーと共にプラスチック
の上に被覆した基板、導電性粒子をプラスチックや紙に
含浸した基板、並びに、導電性ポリマーを有するプラス
チック製基板等を用いることができる。
また、基板形状は、円筒状、可撓性ベルト状、平板状等
、感光体が使用される電子写真装置に応じて、任意の形
状を採ることができる。
本発明においては、オゾン劣化をより有効に防止するた
め、表面保護層下に酸化防止剤を含有させてもよい。
本発明において使用可能な酸化防止剤としては、N−イ
ソプロピル−N’−7エニルーパラフエニレンジアミン
、N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−
バラフェニレンジアミン、N−(1−メチルへグチル)
−N’−フェニル−バラフェニレンジアミン、N、N’
−ジフェニル−バラフェニレンジアミン、N、N″−ジ
ー2−ナフチル−パラフェニレンジアミン、オクチル化
ジフェニルアミン、アンチゲンP(住友化学社製)、マ
ークLA−63(アデカアガス化学社製)、ツクラック
224(大向新興化学社製)等のアミン類; 2.2゜
4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、2゜5−
ジー(−ブチルヒドロキノン、2.5−ジーし一オクチ
ルヒドロキノン、2.6−ジーn−ドデシルヒドロキノ
ン、2n−ドデシルヒドロキノン、2−t−才クチル−
5−メチルヒドロキノン等のヒドロキノン類;スチレン
化フェノール、2.6−ジー【−ブチル−4−メチルフ
ェノール、2.2′メチレン−ビス(4−メチル−6−
t−ブチル7工ノール)、2.2′−メチレン−ビス(
4−エチル−6−L−ブチルフェノール)、4,4゛−
チオビス(3−、メチル−6−t−ブチルフェノール)
、4.4’−ビチリデンービスー(3−メチル−6−t
−ブチルフェノール)、σ−トコフェノールーオクタデ
ンル−5−(3,5−ジーL−ブチルー4−ヒドロキシ
フェノール)−フロビオネート等のフェノール類;ブチ
ルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキノアニンー
ル等のヒドロキシアニソール類;2−メルカプトベンズ
イミダゾール、ジラウリル−3,3−チオプロピオネー
ト等の硫黄化合物;トリフェニル化す:、/、l−リス
(ノニルフェニル)化リン、トリクレゾール化リン等の
有機リン化合物;等公知の化学物質を例示することがで
きる。
以下、実施例を挙げて本発明を説明する。
実施例■ (電荷発生層(CGL)の作製) ・ビスアゾ顔料としてクロロジアンブルー(CDB)1
g、 ・ポリエステル樹脂(東洋紡社製V−200月9、・ン
クロl\キザノン98g、 の混合液をサンドグラインダーで13時間分散しt二。
この分散液を直径80mmの円筒状アルミニウノ、基板
上にディッピング法を用いて乾燥後の膜厚が0.3μm
となるように塗布L5、乾燥して電荷発生層(CGI、
)を形成した。
(電荷輸送層(CTL、)の作製) ・下記構造式[IIで示されるビラプリン化合物5り、 ・ポリカーボネート(音大化成社製に−1500)Jo
y、 ・THF  50g、 を溶解混合し、(CT材M量)/(樹脂重量)=1/2
なる電荷輸送層(第1の層領域)を乾燥後膜厚が15μ
礎となるようにCGL、):jこ塗布し乾燥させl二。
次いで、以下のように(7て第2の層領域を作製し、を
二。
構造式[1]のピラゾリン化合物   10gポリカー
ボネート          5g(音大化成社製に−
1500) THF              100gを溶解混
合し、(電荷輸送物質重量)/(樹脂重量)=2なる電
荷輸送層(第2の層領域)を乾燥後膜厚が1μ鶏となる
ように塗布し、乾燥した。
実施例2〜4、比較例1〜2 CTLの第2の層領域の作製法を表1に示したように変
えること以外は実施例1と同様にして感光体を作製した
表1 (表面保護層(OCL)の作製) 常用のプラズマ重合装置を用い、下記条件にてa−C表
面保護層を設けた。
キャリアガス Ar         200sccm
原料ガス   C,H,(プロピレン)30sccm電
力周波数  IMHz 電力     120W 圧力     0.3Torr 基板温度   30℃ 膜厚     0.9μ重 CTLの第20啼領域の膜厚を次のように変えること以
外は、実施例1と同様にして感光体を作製した。
表2 実施例8 実施例3において、第2の層領域の膜厚を0.5μ冑と
し、さらにその上に、酸化防止剤を含有させるために、 構造式[11のピラゾリン化合物   109ポリカー
ボネート          10g(奇人化成社製に
−1300) ツクラック224          2g(穴内新興
化学社製) THF              1009を溶解混
合し、(酸化防止剤重量)/(樹脂重量)−115なる
電荷輸送層(第2の層領域の一部)を乾燥後膜厚が0.
5μ謂となるように塗布(ティッピング法)し、乾燥し
た以外、実施例と同様に、感光体を作製した。
実施例9 CTL層を下記のようにして作製する以外、実施例1と
同様に感光体を作製した。
(CTLの作製) まず、下記条件にて乾燥後膜厚15.2μmの電荷輸送
層を塗布、乾燥することにより形成した。
構造式[I]のピラゾリン       6gポリカー
ボネート          10gTHF     
          200g次いで、乾燥後のドラム
をTHF蒸気雰囲気下に10分間さらした後、再乾燥し
た。この操作により電荷輸送物質が電荷輸送層上部に偏
在し、第9図に示したように電荷輸送物質が分布したC
TLが形成された。なお、第9図に示した分布状態は有
機元素分析により測定可能)。
評価 以上のようにして得られた感光体(実施例1〜9、比較
例1〜4)を、以下に示した評価を行なつtこ。
(i)評価機 ・ミノルタカメラ社製複写機EP40Z
0 ・メインチャージャーにはスコトロ ン型帯電器を使用。
(U)電位測定・TREK社製表面電位計MODEL3
44を使用。
・測定プローブをEP490Zの現 像器位置にセットし、感光体表面 電位を計測。
(iii)[厚測定−FISCHER社製膜厚計T y
peEC8e2Tyを使用し、感光体膜 厚を測定。
(1v)耐刷試験・EP490Zを用いて、室内環境に
てB/W比6%のチャートを用い て、A4紙横送りで耐刷試験を行 なった。
・耐刷前の初期設定として *Vo−−500[V]となるJ:う に帯電器出力を調整し、 *表面電位が一30Vに減衰可能 な露光量E、。を測定し、 耐劇中の5にコピー毎に、帯電器 出力、E、。を初期設定のまま、 VOおよびElaの光量で減衰した 表面電位Viを測定した。
評価結果 初期におけるE、。の値を以下に示す。
(以下、余白) 表3 耐刷試験中に3けるVo、 V iの変化を第1O図〜
第13図に示した。
第1O図より、実施例38よび4で得られた感光体は実
用上問題のない感度低下、Vo低下を示すことがわかる
比較例Iで得られた感光体は感度低下が大きく、また比
較例2で得られた感光体はVo低下が大きいことがわか
る。
第1O図と表1より電荷輸送物質含有量の適値が理解さ
れる。
また、第11図と表2より第2層領域の膜厚の適値が理
解される。また、いずれの試料とも耐刷試験中の膜厚削
れは認められなかった。
発明の効果 本発明Iこよる表面保護層を有する感光体は、オゾン劣
化層の生成による感度低下並びに残留電位の増加が防止
され、長期にわたり膜削れかない、安定した感度特性を
有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明感光体の模式的構成例を示す図である
。 第2図ないし第5図は感光層中の電荷輸送物質の分布状
態例を示す図である。 第6図ないし第8図は、本発明を適用しうる感光体の模
式的構成例を示す図である。 第9図は、実施例9で得られた感光体における電荷輸送
物質の分布状態の概略を示す図である。 第1O図〜第13図は、耐刷試験における感光体の表面
電位の変化を示す図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、導電性基板上に少なくとも電荷輸送物質と結着樹脂
    とを含有してなる有機系感光層と表面保護層とを積層し
    てなる感光体において、電荷輸送物質を表面保護層と有
    機系感光層との界面に近い程多く含有させたことを特徴
    とする感光体。 2、導電性基板上に少なくとも電荷輸送物質と結着樹脂
    とを含有してなる有機系感光層と表面保護層とを積層し
    てなる感光体において、有機系感光層が少なくとも電荷
    輸送物質含有量の異なる第1の層領域と第2の層領域を
    有し、この第2の層領域は第1の層領域より導電性基板
    とは反対側に位置すると共に、この第2の層領域は第1
    の層領域より電荷輸送物質を多く含有することを特徴と
    する感光体。 3、第2の層領域における電荷輸送物質の量は、(電荷
    輸送物質の重量)/(結着樹脂の重量)で表わされる重
    量比が1〜9である請求項2記載の感光体。 4、第2の層領域の膜厚は0.2〜5μmであることを
    特徴とする請求項2記載の感光体。 5、第1の層領域における電荷輸送物質の量は、(電荷
    輸送物質の重量)/(結着樹脂の重量)で表わされる重
    量比が1/3〜3であることを特徴とする請求項2記載
    の感光体。 6、第1の層領域の膜厚が10〜25μmであることを
    特徴とする請求項2記載の感光体。 7、表面保護層の膜厚が0.01〜5μmであることを
    特徴とする請求項1あるいは2記載の感光体。 8、導電性基板と有機系感光層との間に、中間層(下引
    層)を設けたことを特徴とする請求項1あるいは2記載
    の感光体。 9、中間層の膜厚が0.01〜5μmであることを特徴
    とする請求項7記載の感光体。 10、導電性基板上に少なくとも電荷輸送物質と結着樹
    脂とを含有してなる有機系感光層と表面保護層とを積層
    し、かつ、該有機系感光層は表面保護層との界面側に電
    荷輸送物質を多く含有してなる有機感光体の製造方法に
    おいて、該表面保護層は、有機系感光層作製後、溶剤処
    理を施した後、積層されることを特徴とする感光体の製
    造方法。
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