JPH0331644B2 - - Google Patents

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JPH0331644B2
JPH0331644B2 JP60092445A JP9244585A JPH0331644B2 JP H0331644 B2 JPH0331644 B2 JP H0331644B2 JP 60092445 A JP60092445 A JP 60092445A JP 9244585 A JP9244585 A JP 9244585A JP H0331644 B2 JPH0331644 B2 JP H0331644B2
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JP
Japan
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rare earth
waste
amount
phosphor
oxalic acid
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JP60092445A
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English (en)
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JPS61251514A (ja
Inventor
Tadao Iguchi
Munetsugu Miki
Masaru Kurachi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Kasei Corp filed Critical Mitsubishi Kasei Corp
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B13/00Oxygen; Ozone; Oxides or hydroxides in general
    • C01B13/14Methods for preparing oxides or hydroxides in general
    • C01B13/145After-treatment of oxides or hydroxides, e.g. pulverising, drying, decreasing the acidity

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は希土類螢光体廃棄物から再利用可能な
高純度の希土類酸化物を回収する方法に関する。 〔従来の技術〕 現在CPT(Color Picture Tube)またはCDT
(Color Display Tube)の赤色発光螢光体とし
て、Y2O2S:Eu等の希土類螢光体が広く採用さ
れている。これらの螢光体はY、Eu、Sm、Tb
など高価な希土類成分が主成分であるので価格は
通常の硫化物螢光体例えば青色発光螢光体ZnS:
Agあるいは緑色発光螢光体ZnS:Cu、Au、Al等
に比較すると著しく高価である。これらの螢光体
はその製造工程において規格外のものが生じた
り、あるいは該螢光体を適用するブラウン管生産
工程でバインダー等と混合されて塗布液として繰
返し使用されているうちに不純物や夾雑物が混入
して規格外のものが生じたりすることがある。 〔発明が解決しようとする問題点〕 従来、この様にして規格外となつた希土類螢光
体廃棄物またはそれを含む螢光体塗布液等(以下
「廃希土類螢光体」という)は廃棄されていた。
即ち、上記希土類螢光体はCPTまたはCDTに適
用される場合には画質向上のため赤色顔料として
酸化鉄(ベンガラ)が微量混入されており、更に
ZnS:Agなど硫化物螢光体とともに用いられて
いるため、廃希土類螢光体はFe、Zn、Ca、Al等
で汚染されている上に金属屑、無機顔料あるいは
有機物などの夾雑物が混入している。このため、
従来特に廃希土類螢光体からの希土類の回収精製
には経済的に採算のとれる良い方法がなかつた。 上記の如く希土類螢光体は高価であり、これを
回収して高純度の希土類原料として再利用できれ
ば省資源及び低コスト化に極めて有利であるの
で、優れた希土類酸化物回収法が求められてい
た。 〔発明の目的〕 本発明は、以上の如き従来技術に鑑み、廃希土
類螢光体から経済的に有利な、即ち簡便な方法に
て希土類を高純度にて回収することを目的とす
る。 そして、この目的は廃希土類螢光体を強酸に溶
解し、蓚酸を特定速度で添加して希土類蓚酸塩を
得、これを洗浄、焼成することによつて達成され
る。 〔問題点を解決するための手段〕 即ち、本発明の要旨は、不純物として少なくと
もFe及び/又はCaを含む希土類螢光体廃棄物か
ら高純度の希土類酸化物を回収する方法におい
て、希土類螢光体廃棄物を該希土類螢光体廃棄物
可溶性の強酸に溶解し、これに蓚酸を、0.005〜
0.2モル/希土類モル・分の速度で添加して希土
類蓚酸塩の沈澱を生成せしめ、沈澱した該希土類
蓚酸塩を洗浄、焼成することを特徴とする高純度
希土類酸化物の回収方法に存する。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明方法が適用される廃希土類螢光体は、少
くとも実質量のFe及び/又はCaを含有するもの
であれば特に限定されないが、代表的には希土類
を酸化物換算で80〜90重量%、不純物のFeを50
〜3000ppm、Caを50〜200ppm含んでいるものが
挙げられる。 廃希土類螢光体は先ず該螢光体を溶解し得る強
酸に溶解させる。強酸としては、通常は塩酸と過
酸化水素の組み合わせ、または硝酸などがあげら
れるが、これに限定されるものではない。 例えば、塩酸と過酸化水素を用いる場合は希土
類螢光体が典型的なRE2O2Sであれば、 RE2O2S+6HCl+H2O2→2RECl2+4H2O+S (式中、REは希土類原子を表わす。) の式に従つて溶解させるものであり、廃希土類螢
光体に対して5〜10倍重量、好ましくは7〜8倍
重量の純水、希土類に対して3〜6倍モル、好ま
しくは4〜5倍モルの塩酸、および希土類に対し
1〜3倍モル、好ましくは2〜3倍モルの過酸化
水素を用いるのがよい。 また、硝酸の場合には次式の反応を利用する。 RE2O2S+8HNO3→2RE(NO33+4H2O +S+2NO2 この場合硝酸の使用量は希土類に対して4〜12
倍モル、好ましくは6〜10倍モルであることが望
ましい。 これらの溶解工程においては反応を促進するた
めに加熱を行なつてもよい。 溶解が終了すると必要に応じて溶解液を冷却
し、更にヌツチエ等で過を行ない、不溶分を除
去する。 得られた清澄液は純水を加えて濃度を調節する
ことが好ましい。この場合、濃度が低い場合には
処理液量が増加して効率が悪くなり、高い場合は
不純物の除去効果が低下するので、清澄液中の希
土類イオンの濃度を0.2〜1.0モル/、更には0.4
〜0.7モル/とすることが好適である。 次に、蓚酸を添加し希土類蓚酸塩を生成させる
が、これは例えば塩酸で溶解した場合には次式の
反応による。 2RECl3+3H2C2O4→RE2(C2O43+6HCl この場合蓚酸は少なすぎると希土類の回収効率
が悪くなり、また多すぎてもそのことによる効果
は期待できず蓚酸の浪費となるので蓚酸は希土類
に対し0.5〜3倍モル、好ましくは0.8〜2.5倍モル
の量を添加すると良い。 またこの時の蓚酸の添加速度は本発明において
特に重要な点であり、0.005〜0.2モル/希土類モ
ル・分、好ましくは0.01〜0.1モル/希土類モ
ル・分の範囲から選ばれる。また、蓚酸は溶液に
した状態で使用するのが好ましい。この速度があ
まりに速いと、高純度の希土類酸化物を得ること
ができない。逆に遅いことは純度の点からは不都
合はないが、あまりに長時間を要し、工業的に不
利となる。 蓚酸の添加は、上記範囲内の均一速度で行なつ
てもよいが、上記範囲内である限り必ずしも均一
速度でなくてもよい。この時の溶液温度は常温で
も十分に可能であるが、Fe、Ca等の不純物除去
効率を向上させるためには30℃以上とすることが
好ましい。 なお、希土類蓚酸塩を生成させる反応槽は適当
な方法で撹拌する必要がある。 具体的には、例えば廃希土類螢光体の溶解液中
の希土類濃度を0.5モル/とし、蓚酸の0.5モ
ル/水溶液を希土類に対し2.25倍モル添加する
場合、溶解液1に対し、蓚酸水溶液の2.25を
20分〜2時間程度かけて添加すると良い。またこ
の場合の撹拌方法の一例として内径20cmの3容
器において巾5〜10cm、高さ2cmの羽根にて100
〜300回転の速度で行なうことが挙げられる。 添加終了後には30分〜1時間程度撹拌を続けて
充分に蓚酸塩の生成反応を行うと良い。 この後、撹拌を止めて静置し、沈澱を充分に沈
降させてから上澄液を廃棄し、純水を加えて沈澱
を洗浄する。この時にはスラリーの上澄液の9/10
以上を廃棄し、それとほぼ等量もしくはそれ以上
の純水を加える洗浄操作を通常4回以上行なう
が、これは液中のFe、Ca等の不純物の希土類硝
酸塩への吸着を避けるために重要な操作である。
また、この洗浄時の純水の温度を50℃以上にする
と洗浄効果は大きく向上する。ただし、常温の純
水でも充分に洗浄効果は得られるので、加温操作
が必須ではなく、熱源等を考慮した上で実施する
ことが望ましい。 この洗浄後、例えばヌツチエ等を用いて減圧脱
水を行なう。 以下、得られた沈澱物のるつぼ詰めを行ない、
公知の方法、例えば900℃1時間空気中で焼成す
ることにより希土類酸化物たとえばY2O3を得る。
得られる希土類酸化物は、通常Ca≦20ppm、Fe
≦10ppmであり、極めて高純度である。また例え
ば得られたY2O3出発材料としてEu、Tb、Sm濃
度を調整し、公知の方法でY2O2S:Eu螢光体と
し、必要なら赤色酸化鉄をコートして輝度、粒度
等CPT、CDTに必要な特性を測定すると、充分
実用に耐える螢光体特性を示す。 なお、本発明の方法はY2O2S:Eu以外の他の
希土類酸硫化物廃螢光体、例えば主成分が
La2O2SやGd2O2Sである廃螢光体にも適用できる
ことはもちろんである。 また、本発明方法は上記酸硫化物廃螢光体以外
にもY2O3、La2O3、Gd2O3などの希土類酸化物を
母体とする廃螢光体であつても同様に適用でき
る。 以下、実施例により本発明を更に詳細に説明す
る。 〔実施例〕 実施例 1 酸化物として希土類を88.6%含み、
Fe1010ppm、Ca101ppmを含む廃希土類螢光体
150gを容積2のセパラブルフラスコに取り、
純水1050gと試薬特級HCl(36%)540gを加え
た。次いで試薬特級H2O2(35%)285gを徐々に
加えて溶解させた後、残渣を別し液に純水を
加えて全量を2220mlとした。この溶液700mlを3
容のビーカーに取り、20℃で撹拌羽根で撹拌を
しながら試薬特級蓚酸の0.5モル/溶液1340ml
を添加速度が0.065モル/希土類モル・分となる
ように添加した。添加終了後30分間撹拌を続けた
後、撹拌を止めて蓚酸塩結晶を沈降分離し、上澄
液を約1.8パージした。これに常温で純水を加
え全量を約2として5分間撹拌をした後撹拌を
止め、蓚酸塩を沈降分離して上澄液を約1.8パ
ージして洗浄した。この洗浄操作を合計5回繰り
返した。洗浄終了後、蓚酸塩をヌツチエで脱水
し、得られた結晶を磁製るつぼに入れて900℃で
1時間焼成した。得られた希土類酸化物中のFe
は7.9ppm、Caは18.4ppmであつた。 同様の操作で洗浄水の温度のみを50℃とした場
合には得られた希土類酸化物中のFeは0.9ppm
Caは1.1ppmであつた。 実施例 2 蓚酸塩生成時の液温を25℃、35℃、40℃とし、
洗浄水温度を15℃と50℃にした以外実施例1と同
様の操作を行なつた。結果を表1に示す。
〔発明の効果〕
以上述べた本発明の方法によれば、廃希土類螢
光体から単純な操作であるにもかかわらず高価な
希土類をほとんど失なわずに高純度の螢光体用原
料として回収し、再利用できる。更に不純物を除
去する工程は一回ですむため、必要最小限の工程
で構成することができる。 また、廃希土類螢光体中の不純物含有量が著し
く多い場合には、本発明の方法を繰返し実施する
ことによつて不純物含有量を減らし、高純度の希
土類酸化物を回収することができるので本発明は
実用上極めて有用である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 不純物として少なくともFe及び/又はCaを
    含む希土類螢光体廃棄物から高純度の希土類酸化
    物を回収する方法において、希土類螢光体廃棄物
    可溶性の強酸に溶解し、これに蓚酸を、0.005〜
    0.2モル/希土類モル・分の速度で添加して希土
    類蓚酸塩の沈澱を生成せしめ、沈澱した該希土類
    蓚酸塩を洗浄、焼成することを特徴とする高純度
    希土類酸化物の回収方法。 2 蓚酸の合計添加量が希土類に対して0.5〜3
    倍モルであることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の方法。
JP60092445A 1985-04-30 1985-04-30 高純度希土類酸化物の回収方法 Granted JPS61251514A (ja)

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JPS5515987A (en) * 1978-04-14 1980-02-04 Sjeldne Jordarter Forskning Production of yttrium oxide

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