JPH0331641Y2 - - Google Patents

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JPH0331641Y2
JPH0331641Y2 JP1985013109U JP1310985U JPH0331641Y2 JP H0331641 Y2 JPH0331641 Y2 JP H0331641Y2 JP 1985013109 U JP1985013109 U JP 1985013109U JP 1310985 U JP1310985 U JP 1310985U JP H0331641 Y2 JPH0331641 Y2 JP H0331641Y2
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webbing
worm
tension
motor
shaft
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、ウエビング張力を調整可能な乗員保
護用シートベルト装置に係り、特にウエビングの
張力調整がきめ細かく行なえるシートベルト装置
に関する。
[従来の技術] シートベルト装置では、一般にぜんまいばねの
付勢力でウエビングを巻取軸に巻取るようになつ
ている。このぜんまいばねの付勢力は、ウエビン
グ装着解除後に全巻する必要があるため、比較的
大きくなる。したがつて、乗員がウエビング装着
時に比較的大きな力でウエビングを引き出す必要
がある。またウエビング装着後の運転中にまたは
乗員が車内で移動する場合に比較的大きな抗力を
感ずる。そこで、モータを用いてぜんまいばねの
外端を回転させてウエビング巻取力を調整可能に
した構造のものが案出されている(実願昭58−
75129号(実開昭59−179148号公報参照)等)。
この種のシートベルト装置では、ウオームをぜ
んまいばねによる力とバランス弾性体による力と
釣り合わせて構成したテンシヨン変換部のウオー
ム位置を機械的なマイクロスイツチで検出するよ
うになつている。
しかしながら、マイクロスイツチの取付位置の
変更が容易でなく、張力検出値の調整が容易に行
なえない。また、1個のマイクロスイツチぜ一点
の張力しか検出できず、しかも取付スペース上多
くのマイクロスイツチを取付けることができない
ので、きめ細かいウエビング張力の制御を行なう
ことができない。また、マイクロスイツチをテン
シヨン変換部に接触させて検出するようになつて
いること及びマイクロスイツチの接点が弾性的に
作動することからウエビング張力検出信号にチヤ
タリングが生じ、その除去回路を特別に設けたり
ソフト的にチヤタリングを除去する必要がある。
さらにこの接触検出により、ヒステリシスが生
じ、正確なウエビング張力を検出することができ
ない。
[考案が解決しようとする問題点] 本考案は、ウエビング張力の設定値を容易に変
更することができ、正確なウエビング張力を検出
できしかもきめ細かい制御を行なうことが可能で
あり、さらにウエビング張力検出信号にチヤタリ
ングが生じないシートベルト装置を得ることを目
的とする。
[問題点を解決するための手段] 本考案に係るシートベルト装置では、ウエビン
グを巻取る巻取軸に一端部が係止されかつ他端部
が巻取軸の回転により移動されると共にウエビン
グを巻取方向に付勢する巻取用弾性体と、回転可
能でかつ軸方向へ移動可能に支持されたウオーム
と、前記他端部が係止され該他端部の移動により
回転されて前記ウオームを軸方向へ移動させる共
に前記ウオームと噛み合いウオームの回転により
回転され前記巻取用弾性体の弾性力を変更させる
ウオームホイルと、前記ウオームを軸方向に付勢
するバランス弾性体と、ウオームの軸方向位置を
連続的に検出する磁気センサと、前記ウオームを
回転駆動するモータを備えたウオーム駆動手段
と、前記磁気センサの出力に基づいてウエビング
の張力が少なくとも第1、第2、第3の大きさと
なるようにモータの駆動を制御する駆動制御手段
と、を有している。
[作用] ウエビングを巻取方向に付勢する巻取用弾性体
の一端がウオームホイールに係止されているの
で、ウオームホイールと噛み合うウオームには軸
方向の力が作用する。このウオームには前記力と
均衡させるバランス弾性体が設けられているの
で、ウオームは釣り合いの位置へ移動して停止す
る。従つてこのウオームの軸方向位置を検出する
ことによりウエビング張力を検出することができ
る。ウオームの軸方向位置が磁気センサにより連
続的に検出される。そして、磁気センサの出力に
基づいてウエビングの張力が少なくとも第1、第
2、第3の大きさとなるようにモータの駆動が制
御手段により制御される。したがつて、ウエビン
グの張力をきめ細かく調整できる。また、磁気セ
ンサは1個で足りる。
[実施例] 第1,2図には本考案の第1実施例に係るシー
トベルト装置に用いられるウエビング巻取装置1
0が示されている。このウエビング巻取装置10
ではフレーム12が取付ボルト14により車体1
6へ固着されている。
フレーム12の両側部からは一対の脚板18,
20が互に平行に延長されている。これらの脚板
18、脚板20には巻取軸22の両端部付近が軸
支されており、この巻取軸22の中央部に乗員拘
束用ウエビング24の一端が係止されるとともに
層状に巻取られている。
このウエビング24の他端はタングプレート2
5が取付けられており、第2図に示される如くバ
ツクル装置26と係合可能となつている。このバ
ツクル装置26は車体の他の部分へ取付けられて
おり、ウエビング24の中間部は乗員の装着用と
なつている。
脚板20の外側には巻取軸22との間にイナー
シヤロツク機構27が取付けられている。このイ
ナーシヤロツク機構27は一般的に用いられてい
る構造であり、車体加速度またはウエビング24
の引出加速度を検知して車両緊急時に巻取軸22
のウエビング引出回転を急激に停止させるように
なつている。
脚板18の外側にはベースプレート28が取付
けられており、このベースプレート28へビス3
0で取付けられる軸支板32とベースプレート2
8とにはウオームホイル34が軸支されている。
このウオームホイル34はその内側にぜんまいば
ね36の外端を係止しており、このぜんまいばね
36の内端は巻取軸22へ係止されている。従つ
てぜんまいばね36はウオームホイル34に対し
たウエビング24を巻取る方向に巻取軸22を回
転させる付勢力を生じている。
巻取軸22の端面軸心部には、ピニオン38が
固着突設されている。このピニオン38は、ウオ
ームホイル34から突出しており、軸支板32か
ら突出されるピン40へ軸支されるピニオン42
とかみ合つている。このピニオン42は軸支板3
2へ軸支される内歯ギア44とかみ合つている。
これによつて内歯ギヤ44は巻取軸22の回転が
減速して伝達されるようになつており、内歯ギヤ
44の一部から突出したストライカ46は軸支板
32へ取付けられたリミツトスイツチ48と対応
している。このリミツトスイツチ48は乗員がウ
エビング24の装着を解除し、ウエビング24が
巻取軸22へ最大量巻取られた状態でオフとさ
れ、乗員がウエビング24を引出するとストライ
カ46が離間してオンとなるようになつている。
ウオームホイル34の外周にはウオーム50が
かみ合つており、このウオーム50は第3図に示
される如くウオームシヤフト52へ取付けられて
いる。これを詳細に説明すると、ウオームシヤフ
ト52はウオーム50での貫通部が矩形部52A
となつており、ウオーム50の軸心部に形成され
る矩形孔50Aへ挿入されている。従つてウオー
ム50はウオームシヤフト52とともに回転する
が、ウオームシヤフト52の軸方向へはスライド
可能となつている。
ウオームシヤフト52は両端部がブラケツト5
4,56を介してベースプレート28へ軸支され
ており、矩形部52Aへ隣接して形成される円形
部へ移動体58が軸支されている。この移動体5
8はウオームシヤフト52の貫通部が円形となつ
ており、移動体58をウオームシヤフト52と相
対回転可能とし、また軸方向へも移動可能として
いる。この移動体58はブラケツト54との間に
介在する圧縮コイルばね60により、ウオーム5
0方向へ付勢されてウオーム50の軸方向一端へ
当接している。移動体58の側面にはアーム58
Aが突設されており、アーム58Aの先端部には
プランジヤ59が固着されている。このプランジ
ヤ59は丸棒状の磁性体、例えばフエライトであ
る。プランジヤ59の軸方向はウオームギヤシヤ
フト52の軸方向と平行になつている。一方、ベ
ースプレート28にはコイル61がビス61Aに
より螺着されている。コイル61の軸心中空部に
はプランジヤ59が遊挿されるようになつてい
る。プランジヤ59とコイル61は磁気センサ6
2を構成している。コイル61の端子はケーブル
63を介してコネクタ64に接続されている。
第4図にはウエビング張力の変化に伴なう移動
体58の位置の変化を示しており、A,B,Cの
順にウエビング張力が強くなつている場合を示し
ている。すなわち、第1図に示す如くウエビング
張力が強くなるとウオームホイル34が矢印B方
向に回転しようとし、ウオーム50が移動体58
の方向へ力を受け、圧縮コイルばね60と釣り合
つた位置で移動体58が停止する。したがつて、
ウエビング張力が強くなるほどウオーム50は移
動体58側の方向へ大きな力を受け、移動体58
はブラケツト54側に移動して釣り合う。この移
動体58の移動によりプランジヤ59のコイル6
1内への挿入量が変化する。すなわち、プランジ
ヤ59のコイル61内への挿入量が長くなる程、
コイル61のインダクタンスが大きくなる。従つ
て、コイル61のインダクタンスを検出すること
によりウエビング張力を検出することができる。
このようにして1個の磁気センサ62を用いて
ウエビング張力を連続的に検出することができ
る。また、プランジヤ59とコイル61は非接触
であるので、磁気センサ62により検出されるウ
エビング張力にはヒステリシスが生ずることがな
い。従つて、ウエビング張力を正確に検出するこ
とができる。さらに、この非接触検出により磁気
センサ62の出力にはチヤタリングが生ずること
がないので、その除去回路を特別に設ける必要が
なく、またソフト的にチヤタリングを除去する必
要がないという効果を有する。
ウオームシヤフト52のブラケツト56から突
出した端部には小歯車66が固着されており、中
歯車67を介して大歯車68とかみ合つている。
この大歯車68はモータ70の出力軸へ固着さ
れ、モータ70はベースプレート28へ取付けら
れている。
第5図には本実施例の制御回路図が示されてお
り、コイル61は抵抗92と直列接続されてい
て、これらに正弦波発振器94からの正弦波交流
電圧が印加されている。コイル61の両端子から
の出力電圧が位相比較器96に入力されており、
位相比較器96はローパスフイルタ97を介して
コイル61の両端子間の位相差に対応した電圧を
出力するようになつている。ローパスフイルタ9
7からの出力信号はA/D変換器98によりデジ
タル値に変換された後、マイクロコンピユータ7
2に入力されるようになつている。また、マイク
ロコンピユータ72には上記リミツトスイツチ4
8の出力がインバータ48Nを介して入力され、
第2図に示される如くバツクル装置26内へ配置
されてタングプレート25の挿入状態を検出でき
るバツクルスイツチ74の出力もインバータ74
Nを介して入力されるようになつている。
マイクロコンピユータ72及びその入力回路の
電源は図示されない直流電圧電源から供給される
12V(第5図に示すB)直流電圧をレギユレータ
76で5Vに降圧したものを用いている。また、
この12Vはレギユレータ78で8Vに降圧され、
モータ70の低圧駆動電源を構成している。
モータ70の駆動電圧は、マイクロコンピユー
タ72からインバータ80Nを介して励磁される
リレーコイル80によりC接点82が作動し、
12Vから8Vに切替えられるようになつている。
また、モータ70は、マイクロコンピユータ72
からインバータ84N,86Nを介してそれぞれ
励磁されるリレーコイル84,86によつてC接
点88,90が作動し、正転又は逆転するように
なつている。すなわち、リレーコイル84のみが
励磁されると正転し、リレーコイル86のみが励
磁されると逆転するようになつている。
次に、本実施例の作用をマイクロコンピユータ
72に格納されるプログラムに対応した第6図に
示すフローチヤートに従つて説明する。なお、部
番100以上はステツプを意味し、例えばステツプ
200は単に200と略記する。
本実施例では説明の簡単化のために、ウエビン
グ張力の設定値はL1,L2,L3の3個のみ用いて
いる。ウエビング張力LはL1以下の値のとき弱、
L1とL2との間の値であるとき中、L2とL3との間
の値にあるとき強、L3以上の値であるとき強々
と判断して制御を行なうようになつている。この
L1,L2,L3は、第7図に示す如く、プランジヤ
59のコイル61内への挿入量S1,S2,S3及びロ
ーパスフイルタ97の出力電圧E1,E2,E3に対
応している。
最初に、ウエビング装着中について説明する。
ウエビング装着中はバツクルスイツチ74がオン
しており(100)、リレーコイル80を励磁し
てモータ70の印加電圧を8Vにする(102)。
次いでバツクルフラグB/Fをセツトし(10
4)、タイマをクリアする(106)。次いでウエ
ビング張力が中(L1≦L≦L2)になるように制
御する。すなわち、ウエビング張力が強(L>
L2)の場合には、リレーコイル84を励磁し、
モータ70を第1図矢印A方向へ回転させる(1
12)。これにより、ウオームホイルがB方向へ
回転し、ぜんまいばね36が緩められ、ウエビン
グ張力が弱くなる。以上の100〜112の処理
を繰返し、108でウエビング張力が中(L1
L≦L2)であると判定された場合には、リレー
コイル84を消磁しモータ70を停止させる(1
14)。これにより、ウエビング張力が強であつ
ても中の状態に維持される。したがつて、乗員を
不必要に巻締めすることがなく、乗員に不快感を
与えることがない。
もし、110でウエビング張力が弱(L<L1
であると判定された場合には、リレーコイル86
を励磁し、モータ70を前記と逆方向へ回転させ
る(116)。これにより、ウオームホイルが矢
印B方向と反対方向へ回転し、ぜんまいばね36
が締められ、ウエビング張力が強くなる。以上の
100〜110,116の処理を繰返し、108
でウエビング張力が中(L1≦L≦L2)であると
判定された場合には、リレーコイル86を消磁し
モータ70を停止させる(114)。これにより、
ウエビング張力が弱であつても中の状態に維持さ
れる。したがつて、ウエビングを必要以上に緩め
ることがなく、車両緊急時に対応できる。
以上の処理はモータ70に印加される電圧が低
圧8Vであるので、モータ70のパワーは比較的
弱く、モータ70の回動に伴う異音は低い。した
がつて乗員に不快感与えることがない。
次に、ウエビング装着を解除する場合を説明す
る。バツクル装置26からタングプレート25を
解離させると、バツクルスイツチ74がオフとな
り(100)、リレーコイル80を消磁してモー
タ70の印加電圧を12Vにする。(200)。当初
はストライカ46がリミツトスイツチ48をオン
しており、ウエビング巻取が未了であると判断さ
れ(202)、204へ進む。当初は104でバ
ツクルフラグB/Fは1となつており(204)、
ウエビング張力が強々(L>L3)になるよう上
述と同様にして制御される(206,208,2
10)。この場合、ウエビング24が巻取軸22
に巻取られるのでぜんまいばね36の付勢力は弱
くなる。また、巻取軸22の回転によつてピニオ
ン38が第2図矢印B方向と反対方向に回転し、
内歯ギヤ44が矢印B方向へ回転してストライカ
46がリミツトスイツチ48から離間する。リミ
ツトスイツチ48がこれによりオフすると、20
2でウエビング巻取完了と判断され、次いでバツ
クルフラグB/Fがリセツトされ(212)、さ
らに1のときウエビング引出後10秒経過したこと
を示す10秒経過フラグ10S/Fがリセツトされる
(214)。次いで106以下の処理がなされて上
述の如くウエビング張力が中になるよう制御さ
れ、ウエビング張力が中になつた状態でモータ7
0がオフされる。
したがつて、ウエビング巻取中及び巻取後はモ
ータ70に印加される電圧が高圧12Vであるの
で、モータ70のパワーは比較的強く、速やかに
ウエビング24を巻取軸22に巻取るとともに、
巻取後は速やかにウエビング張力が中になるよう
制御される。この巻取中及び巻取後はウエビング
装着後であり、単時間であるため、モータ70の
回動に伴う異音が高くても特に乗員に不快感を与
えることがない。また、巻取後はウエビング張力
が中であるので、不用意にウエビング24が引出
されることがない。
次に、ウエビング引出後装着する迄を説明す
る。ウエビング24が少し引出されると、ウエビ
ング張力が強くなろうとするが上記の如くウエビ
ング張力が中になるよう制御される。したがつ
て、乗員は用意にウエビング24を引出すことが
できる。この引出しによる巻取軸22の回転によ
つて、内歯ギヤ44が矢印B方向と反対方向へ回
転する。ウエビング24が所定量(少量)引出さ
れるとストライカ46がリミツトスイツチ48を
オンにし、202から204の処理に移る。21
2でバツクルフラグB/Fはリセツトされている
ので、300へ進む。214で10秒経過フラグ
10S/Fがリセツトされているので、モータ70
が停止される(302)。当初はタイマが10秒経
過していないので(304)、タイマをカウント
し(306)、次いで以上の100,200,2
04,300,302,304,306の処理を
繰返す。304でタイマが10秒経過したと判断さ
れると、すなわち、この10秒の間にウエビング装
着状態とならずバツクルスイツチがオフのままで
あると(100),308で10秒経過フラグ
10S/Fがセツトされる。次いで100,20
0,204,300と進み、300で10S/Fが
セツトされているので、上記206〜210の処
理によりウエビング張力が強々になるように制御
される。
したがつて、ウエビング引出後10秒経過しても
ウエビングを装着しなかつた場合には、ウエビン
グ装着解除後の処理と同一の処理がなされる。す
なわち、ウエビング24の張力を強々にしてウエ
ビング24を巻取軸22に巻取り、この巻取が完
了すると202から212以下に進み、ウエビン
グ張力が中に制御されてモータ70が停止する。
通常の場合はウエビング引出後10秒以内にウエ
ビング24が装着され、バツクルスイツチ74が
オンして上述のウエビング装着中の処理がなされ
る。
以上の如く、ウエビング24を巻取軸22に巻
き取る場合にはウエビング張力を強々にして巻き
取るようになつているので、ウエビング24を素
早くかつ確実に巻取軸22に巻取ることができる
という効果を有する。
次に、本考案の第2実施例を第8図乃至第11
図に従つて説明する。
この第2実施例では、移動体58の側面へU字
形の永久磁石400が固着されている。永久磁石
400の両端部間に対応して磁気センサ402が
配置されている。この磁気センサ402は第11
図に示す如く2個の磁気抵抗素子402A,40
2Bを有している。磁気センサ402の端子40
3A,403B,403Cが基板404にはんだ
付けされて固定されている。基板404はビス4
06によりベースプレート28へ固着されてい
る。
従つて、第10図に示す如く、移動体58の移
動により磁気抵抗素子402Bに加わる磁界の強
さが変化し磁気抵抗素子402Bの抵抗値が変化
する。この抵抗値の変化を読取ることによりウエ
ビング張力を検出することができる。第10図
A,B,Cの順に磁気抵抗素子402Bに加わる
磁界の強さが大きくなつており、磁気抵抗素子4
02Bの抵抗値もこれにともない大きくなる。
第11図に示す如く、磁気センサ402には
12Vの電圧が印加されており、永久磁石400に
より加えられる磁界の強さが変化する磁気抵抗素
子402Bの両端子間の電圧と基準電圧との差が
差動増幅回路408により増幅されて取り出さ
れ、A/D変換器98を介してマイクロコンピユ
ータ72へ供給されるようになつている。この基
準電圧は可変抵抗器410の抵抗値を変化させる
ことにより容易に調整することができる。
従つて、可変抵抗器410の抵抗値を調整する
ことにより、ROMに記憶されるウエビング張力
設定値を変更することなく、機械的組付誤差によ
るウエビング張力検出値の誤差を吸収することが
できるという効果を有する。
次に本考案の第3実施例を第12図に従つて説
明する。
この第3実施例では、磁気センサ402の代り
にホール素子412を用いている。従つてホール
素子412に加わる磁界の強さの変化によりホー
ル素子412に生ずるホール電圧が変化し、この
電圧を読取ることによりウエビング張力を検出す
ることができる。他の点については第2実施例と
同様である。
[考案の効果] 本考案に係るシートベルト装置では、ウオーム
の軸方向位置を連続的に検出する磁気センサ及び
該センサの出力に基づいてウエビングの張力が少
なくとも第1、第2、第3の大きさとなるように
モータの駆動を制御する駆動制御手段が設けられ
ている。
したがつて、ウエビングの張力をきめ細かく制
御できる。また、ウエビング張力の設定値を電気
的またはソフト的に容易に変更可能であり、設定
値の調整が容易である。また、ウオームの軸方向
位置を磁気センサで非接触で検出できるので、磁
気センサの出力はヒステリシスが生ずることなく
ウエビング張力を正確に検出でき、ウエビング張
力に応じたより適切な制御ができる。さらに、非
接触で検出できるので、磁気センサ出力にチヤタ
リングが生ずることがなく、チヤタリング除去回
路が不要となるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例に係るシートベル
ト装置の一部分解斜視図、第2図は第1図の側面
図、第3図はウオームとその関連部品の分解斜視
図、第4図はテンシヨン変換部と磁気センサの作
動説明図、第5図は制御回路図、第6図はマイク
ロコンピユータの制御フローを示すフローチヤー
ト、第7図はウームの移動に伴うローパスフイル
タの出力電圧の変化を示す線図、第8図は本考案
の第2実施例を示す第2図に対応した側面図、第
9図は第2実施例に係るウオームとその関連部品
の分解斜視図、第10図は第2実施例に係るテン
シヨン変換部と磁気センサの作動説明図、第11
図は第2実施例に係る制御回路の部分図、第12
図は本考案に係る第3実施例の制御回路の部分図
である。 34……ウオームホイル、36……ぜんまいば
ね、50……ウオーム、52……ウオームギヤシ
ヤフト、54,56……ブラケツト、58……移
動体、59……プランジヤ、60……圧縮コイル
ばね、61……コイル、42,402……磁気セ
ンサ、94……正弦波発振器、96……A/D変
換器、400……永久磁石、402A,402B
……磁気抵抗素子、408……差動増幅回路、4
12……ホール素子。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ウエビングを巻取る巻取軸に一端部が係止され
    かつ他端部が巻取軸の回転により移動されると共
    にウエビングを巻取方向に付勢する巻取用弾性体
    と、回転可能でかつ軸方向へ移動可能に支持され
    たウオームと、前記他端部が係止され該他端部の
    移動により回転されて前記ウオームを軸方向へ移
    動させる共に前記ウオームと噛み合いウオームの
    回転により回転され前記巻取用弾性体の弾性力を
    変更させるウオームホイルと、前記ウオームを軸
    方向に付勢するバランス弾性体と、ウオームの軸
    方向位置を連続的に検出する磁気センサと、前記
    ウオームを回転駆動するモータを備えたウオーム
    駆動手段と、前記磁気センサの出力に基づいてウ
    エビングの張力が少なくとも第1、第2、第3の
    大きさとなるようにモータの駆動を制御する駆動
    制御手段と、を有することを特徴とするシートベ
    ルト装置。
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