JP2004243860A - 車両用シートベルト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両用シートベルト装置において、検出されるシートベルト張力の精度を高くし、同検出張力に基づいてシートベルト張力を乗員に応じて適切に調節できるようにする。
【解決手段】シートベルト装置は、バックルスイッチ21および張力センサ22を備えている。電子制御ユニット30は、バックルスイッチ21がオフ状態にあることを条件に、シートベルト11に張力が付与されていないことを判定して、基準電圧値を張力センサ22から出力された電圧値に更新する。また、電子制御ユニット30は、零点更新後の張力を用いて、乗員に応じて電動モータMを制御してシートベルト11を巻き取る。バックルスイッチ21に加えて、リトラクタ装置12に巻き取り量センサ23を設けてシートベルト11に張力が付与されていないことを検出することもできる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートベルトを巻き取り可能な巻き取り装置を有し、シートベルトの張力を検出して、同検出された張力に応じて巻き取り装置を制御してシートベルトの張力を調節する車両用シートベルト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、シートベルトの張力を張力センサにより検出し、同検出した張力を用いて車両の安全装置(具体的には、エアバッグ)を制御することは知られている(下記特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−127890号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記特許文献1には、張力センサの零点更新については言及されていない。したがって、張力センサによって検出された張力には誤差が含まれており、この張力センサによって検出されたシートベルトの張力を用いてシートベルトの張力を制御しようとすると、シートベルトの張力を高精度で制御することができないという問題がある。
【0005】
【本発明の概要】
本発明は、上記問題に対処するためになされたものであり、その目的は、張力の検出精度を高くして、同検出張力に基づいてシートベルトの張力を適切に調節可能なシートベルト装置を提供することにある。
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の特徴は、シートベルトを巻き取り可能な巻き取り装置と、シートベルトの張力を検出する張力検出手段と、張力検出手段によって検出された張力に応じて巻き取り装置を制御してシートベルトの張力を調節する車両用シートベルト装置において、シートベルトに張力が付与されていないことを検出する非付与検出手段と、非付与検出手段によってシートベルトに張力が付与されていないことが検出されたとき、張力検出手段の零点を更新する零点更新手段とを設けたことにある。
【0007】
この本発明の特徴によれば、非付与検出手段によってシートベルトに張力が付与されていないことが検出されたとき、零点更新手段によって張力検出手段の零点が更新される。したがって、張力検出手段によって検出されたシートベルトの張力は精度の高い値となり、この値に基づいて巻き取り装置を制御してシートベルトを適切な張力に調節することが可能である。
【0008】
この場合、前記非付与検出手段は、タングプレートがバックルに勘合されていることを検出するバックルスイッチを有し、バックルスイッチによってタングプレートがバックルに勘合されていないことが検出されたとき、張力が付与されていないことを検出するように構成するとよい。これによれば、シートベルトに張力が付与されていないことを容易に検出することができる。
【0009】
また、前記非付与検出手段は、シートベルトの巻き取り量を検出する巻き取り量センサを有し、巻き取り量センサによってシートベルトが全て巻き取られていることが検出されたとき、張力が付与されていないことを検出するように構成するとよい。なお、巻き取りセンサがシートベルトの巻き取り量を検出することは、シートベルトの引き出し量を検出することに相当する。これによっても、シートベルトに張力が付与されていないことを容易に検出することができる。
【0010】
また、前記非付与検出手段は、バックルスイッチおよび巻き取り量センサを有し、バックルスイッチによって張力が付与されていないことが検出され、かつ、巻き取り量センサによって張力が付与されていないことが検出されたとき、張力が付与されていないことを検出するように構成するとよい。これによれば、一方が故障しても、他方によってシートベルトに張力が付与されていないことを検出することができるので、シートベルトに張力が付与されていないことをより高い精度で検出することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
a.第1実施形態
以下に、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、同第1実施形態に係る車両用シートベルト装置の概略を示していて、このシートベルト装置は、シートベルト機構SBおよび電気制御装置ELを備えている。
【0012】
シートベルト機構SBは、シートSに着座した乗員をシートS上に拘束して保護するシートベルト11を備えている。シートベルト11は、シートSの一方側に設けたリトラクタ装置12から引き出されて、その中間部位にてショルダアンカ13によって摺動可能に支持され、その他端にてラップアウタアンカ14によってシートSに回動可能に支持されている。ショルダアンカ13とラップアウタアンカ14との間にて、タングプレート15がシートベルト11にその長手方向に沿って移動可能に組み付けられている。タングプレート15は、シートSの他側に固定されたバックル16に脱着可能に勘合される。
【0013】
リトラクタ装置12は、シートベルトを巻き取り可能な巻き取り装置として機能するものであり、緊急時にシートベルト11を巻き取るための電動モータM、および巻き取ったシートベルト11の引き出しを禁止する機構を備えている。電動モータMは、直流モータで構成されており、その作動が電気制御装置ELによって制御される。
【0014】
バックル16は、図2に示すように、バックル本体16aおよびラッチ16bを備えている。ラッチ16bは、バックル本体16aの切欠き部16a1,16a1にてタングプレート15の挿入方向(図示矢印方向)に移動可能に支持されており、バックル本体16aの底面方向(図示下方向)およびタングプレート15の挿入口方向(図示右上方向)へバネによって付勢されている。これにより、タングプレート15が、バックル本体16aとラッチ16bとの間を通して所定量挿入されると、タングプレート15の勘合孔15aにてラッチ16bの勘合片16b1により勘合される。
【0015】
図1に戻って、電気制御装置ELは、バックルスイッチ21および張力センサ22を備えている。バックルスイッチ21は、乗員がシートベルト11を装着してタングプレート15がバックル16に勘合されることによりオン状態となる常開型スイッチである。
【0016】
張力センサ22は、図2および図3に示すように、バックル16内に組み付けられていて、ひずみゲージ22aおよび回路基板22bを備えている。ひずみゲージ22aは、ラッチ16bに貼り付けられていて、乗員がシートベルト11を装着したときにシートベルト11に生じた張力を、ラッチ16bの弾性変形に伴うひずみとして検出するものである。ひずみゲージ22aは、前記ひずみによって抵抗値が変化する可変抵抗器22a1〜22a4を四辺とするブリッジ回路から成る。ブリッジ回路の一組の対角位置の一方の端子は回路基板22b上の電源ラインに接続され、他方の端子は回路基板22b上の接地ラインに接続されている。他の組の対角位置の一方の端子は回路基板22b上に設けたオペアンプ22b1の非反転入力に接続され、他方の端子は同オペアンプ22b1の反転入力に接続されている。そして、オペアンプ22b1は前記両入力の差に比例した電圧を出力する。
【0017】
電気制御装置ELは、電子制御ユニット30を備えている。電子制御ユニット30は、CPU、ROM、RAMなどからなるマイクロコンピュータを主要構成部品とし、また前記オペアンプ22b1から入力されたアナログ電圧をデジタル変換してCPUに出力するA/D変換器を有するもので、図4の零点更新プログラムおよび図5の巻き取り制御プログラムを所定の短時間毎にそれぞれ繰り返し実行する。この電子制御ユニット30には、バックルスイッチ21および張力センサ22に加えて、駆動回路31が接続されている。駆動回路31は、電子制御ユニット30からの制御信号に応じて電動モータMの回転を制御してシートベルト11の張力を調節する。
【0018】
次に、上記のように構成した第1実施形態の作動を説明する。乗員がイグニッションキーを操作して、イグニッションスイッチがオンすると、電子制御ユニット30は、図4の零点更新プログラムおよび図5の巻き取り制御プログラムを所定の短時間毎にそれぞれ繰り返し実行し始める。零点更新プログラムの実行はステップ100にて開始され、電子制御ユニット30は、ステップ102にて張力センサ22からのひずみゲージ22aにおける抵抗値の変化に応じた電圧値(A/D変換されたデジタル値)Vtを入力する。
【0019】
次に、ステップ104にてバックルスイッチ21がオフ状態にあるか否かを判定する。乗員がシートベルト11を装着していれば、バックルスイッチ21がオン状態にあるので、ステップ104にて「No」と判定して、ステップ112にてこの零点更新プログラムの実行を一旦終了する。これは、乗員がシートベルト11を装着していて、シートベルト11に張力が付与されている状態では、後述するステップ110の処理により基準電圧値V0を更新しないようにするためである。なお、基準電圧値V0は、張力Tを算出するために用いられる基準となる電圧値である。一方、バックルスイッチ21がオフ状態にあれば、ステップ106以降の処理を実行する。
【0020】
ステップ106においては、入力電圧値Vtから基準電圧値V0を減算した減算値(Vt−V0)に、所定の係数Kを乗算して張力に換算した張力Tが所定張力T0未満であるか否かを判定する。この所定張力T0は、張力センサ22の零点更新に影響を及ぼさない程度の値に設定されている。バックルスイッチ21がオフ状態にあっても、バックル16が故障していたり、バックル16内に異物が混入しているときには、ラッチ16bのひずみに伴ってひずみゲージ22aの抵抗値が変化している場合もある。この場合に基準電圧値V0を更新することは妥当でないため、張力Tが所定張力T0以上であれば、ステップ106にて「No」と判定して、ステップ112にてこの零点更新プログラムの実行を一旦終了する。これにより、この場合も後述するステップ110の処理により基準電圧値V0を更新しないようにしている。
【0021】
一方、張力Tが所定張力T0未満であれば、ステップ108以降の処理を実行する。ステップ108においては、ステップ106における張力Tが所定張力T0未満である状態が一定時間継続しているか否かを判定する。張力Tが所定張力T0未満であっても、一定時間継続していないような不安定な状態において基準電圧値V0を更新することは妥当でないため、この場合はステップ108にて「No」と判定して、ステップ112にてこの零点更新プログラムの実行を一旦終了する。一方、一定時間継続している場合は、ステップ110の処理を実行する。
【0022】
ステップ110においては、基準電圧値V0を入力電圧値Vtに更新する。すなわち、ステップ104〜108の判定処理により、シートベルト11に張力が付与されていない状態が一定時間以上継続した場合に、基準電圧値V0を入力電圧値Vtに更新する。ステップ110の処理後、この零点更新プログラムの実行を終了する。
【0023】
次に、所定時間ごとに繰り返し実行される巻き取り制御プログラムによるシートベルト11の巻き取り制御について説明する。この巻き取り制御プログラムは、図5のステップ200にてその実行が開始され、ステップ202にて張力センサ22により検出された電圧値Vtを入力する。次に、ステップ204にて上記図4のステップ106の処理で張力Tを算出したのと同様に、入力電圧値Vtから基準電圧値V0を減算した減算値(Vt−V0)に、所定の係数Kを乗算して張力Tを算出する。この場合、基準電圧値V0は、前記ステップ110の処理前にあっては、予め決められた初期値(例えば、電源電圧Vにより決まる電圧値V/2)に設定されており、前記ステップ110の処理が実行された後には、同ステップ110の更新処理に従った値に設定されている。
【0024】
ステップ204の処理後、ステップ206にてバックルスイッチ21がオン状態にあるか否かを判定する。乗員がシートベルト11を装着していなければシートベルト11を巻き取ることができないため、この場合はステップ206にて「No」と判定して、ステップ210にてこの巻き取り制御プログラムの実行を一旦終了する。一方、乗員がシートベルト11を装着していればステップ206にて「Yes」と判定して、ステップ208の処理を実行する。
【0025】
ステップ208においては、前記ステップ204の処理により零点補正計算したシートベルト11の検出張力Tを用いてシートベルト11を巻き取り制御する。具体的には、前記検出張力Tを用いて電動モータMに所定の電流を流して、電動モータMのトルクを制御することによりシートベルトの張力を制御する。
【0026】
例えば、車両の緊急状態時に、乗員の体格に応じてシートベルト11の巻き取りを制御する。ここで、車両の緊急状態とは、車両の前方物体への衝突の可能性、車両の横転の可能性、車両の急制動中などの状態を指し、これらの状態がセンサからの信号により検出される。この場合、シートSに荷重センサを埋め込んでおき、同荷重センサによって検出された荷重が大きく、乗員の体格が大きいと判定される場合には、シートベルト11の巻き取りトルクを大きくする。荷重センサによって検出された荷重が小さく、乗員の体格が小さいと判定される場合には、シートベルト11の巻き取りトルクを小さくする。さらに、荷重センサによって検出された荷重が小さくてシートS上にチャイルドシートが置かれていると判定される場合には、前記検出された張力Tを用いてシートベルト11の張力が常にある程度大きく保たれる。ステップ208の処理後、ステップ210にてこの巻き取り制御プログラムの実行を終了する。
【0027】
上記作動説明からも理解できるように、上記第1実施形態においては、バックルスイッチ21の検出結果を用いたステップ104の処理により、シートベルト11に張力が付与されていないことが検出され、ステップ110の処理により、検出張力の零点が更新される。したがって、ステップ204の処理により算出される張力Tは精度の高い値となり、この張力Tを用いてシートベルト11の張力を乗員等に応じて適切に調節することが可能である。
【0028】
また、第1実施形態によれば、バックルスイッチ21がオフ状態にある条件に加えて、ステップ106およびステップ108の処理によって検出張力Tが所定張力T0未満である状態が一定時間継続していることを条件に零点更新するようにしているため、シートベルト11に張力が付与されていないことを高い精度で検出することが可能である。
【0029】
また、第1実施形態によれば、張力センサ22をバックル16内に組み付けるようにしたが、ラップインナアンカに組み付けてもよいし、バックル16とラップインナアンカ間に設けてもよい。
【0030】
b.第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態について説明する。この第2実施形態に係るシートベルト装置においては、張力センサ22がバックル16内にではなく、図1に破線で示すように、ラップアウタアンカ14に組み付けられている。また、シートベルト装置は、張力センサ22に加えて、巻き取り量センサ23を備えている。巻き取り量センサ23は、リトラクタ装置12に組み付けられていて、シートベルト11の未装着状態にてリトラクタ装置12内にシートベルト11が全て収納されているときオン状態となる。また、この第2実施形態に係る電子制御ユニット30は、上記図5の巻き取り制御プログラムを記憶するとともに、上記図4の零点更新プログラムに代えて、図6の零点更新プログラムを記憶していて同プログラムを所定の短時間毎に繰り返し実行する。他の部分に関しては、上記第1実施形態と同じである。
【0031】
この零点更新プログラムの実行は、ステップ150にて開始され、電子制御ユニット30は、上記第1実施形態と同じステップ102および104の処理を実行する。ステップ104にてバックルスイッチ21がオフ状態にあれば、ステップ104にて「Yes」と判定して、ステップ152以降の処理を実行する。
【0032】
ステップ152においては、巻き取り量センサ23がオン状態にあるか否かを判定する。バックルスイッチ21がオフ状態にあっても、例えばシートベルト11がシートS上のチャイルドシートに引っ掛かっている場合には、シートベルト11に張力が付与されて張力センサ22におけるひずみゲージ22aの抵抗値も変化するので、この場合に基準電圧値V0を更新するのは妥当でない。この場合、シートベルト11がリトラクタ装置12から所定量引き出されて巻き取り量センサ23がオフ状態にあるため、ステップ152にて「No」と判定して、ステップ154にてこの零点更新プログラムの実行を一旦終了する。一方、シートベルト11がリトラクタ装置から引き出されていなければ巻き取り量センサ23はオン状態にあり、ステップ152にて「Yes」と判定して、ステップ106以降の処理を実行する。
【0033】
ステップ106〜110の処理も上記第1実施形態と同じである。なお、ステップ106および108において検出張力Tが所定張力T0未満である状態が一定時間継続しているか否かを判定するのは、シートベルト11が未装着であって巻き取り量センサ23がオン状態にあっても、乗員がシートベルト11をリトラクタ装置12側へ引っ張っている場合もあるからである。
【0034】
ステップ106,108にて共に「Yes」と判定したとき、ステップ110において基準電圧値V0を入力電圧値Vtに更新する。ステップ110の処理後、ステップ154にてこの零点更新プログラムの実行を終了する。
【0035】
そして、この第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、所定時間ごとに繰り返し実行される図5の巻き取り制御プログラムにより、零点更新後の張力Tを用いて電動モータMのトルクを制御し、チャイルドシート、乗員の体格に応じてシートベルト11の張力を制御する。
【0036】
上記第2実施形態によれば、バックルスイッチ21の検出結果を用いたステップ104の処理に加えて、巻き取り量センサ23の検出結果を用いたステップ152の処理により、シートベルト11に張力が付与されていないことが検出され、ステップ110の処理により、検出張力の零点が更新される。したがって、この場合も、ステップ204の処理により算出される張力Tはより精度の高い値となり、この張力Tを用いてシートベルト11を乗員等に応じて適切に調節することが可能である。
【0037】
また、第2実施形態によれば、バックルスイッチ21がオフ状態にあり、かつ巻き取り量センサ23がオン状態にある条件に加えて、ステップ106および108の処理によって検出張力Tが所定張力T0未満である状態が一定時間継続していることを条件に零点更新するようにしているため、シートベルト11に張力が付与されていないことをさらに高い精度で検出することが可能である。
【0038】
なお、第2実施形態によれば、張力センサ22をラップアウタアンカ14に組み付けるようにしたが、タングプレート15に組み付けてもよいし、シートベルト11に組み付けてもよい。
【0039】
また、第2実施形態において、バックルスイッチ21を用いないで、巻き取り量センサ23のみによってシートベルト11に張力が付与されていないことを検出するようにしてもよい。
【0040】
また、張力センサ22を第1実施形態のようにバックル16内に組み付けるとともに、第2実施形態のようにラップアウタアンカ14内に組み付け、更に巻き取り量センサ23を備えるようにしてもよい。
【0041】
また、上記実施形態においては、張力センサによって検出されたシートベルトの張力をシートベルトの張力を制御する場合にのみ用いた。しかし、この張力センサによって検出されたシートベルトの張力を用いてチャイルドシートの検出が可能な場合がある。この場合、張力センサによってシートベルトの張力が精度よく検出されれば、チャイルドシートの検出も精度よく行うことができる。すなわち、チャイルドシートの固定方法には、上述したように、予めシートベルトを用いて固定する方法(リトラクタを切り替えて固定する方法)と、ロッキングクリップを用いて固定する方法とがある。ロッキングクリップを用いて固定する場合には、チャイルドシートは荷重センサのみによって検出可能であり、この場合荷重センサによって検出される荷重は小さい値を示す。一方、シートベルトを用いて固定する場合には、シートベルトの張力が荷重センサによる検出荷重にも影響する。したがって、ロッキングクリップを用いて固定する場合には、荷重センサのみを用いてチャイルドシートを検出すればよいが、シートベルトを用いて固定する場合には、荷重センサおよび張力センサを用いてチャイルドシートを検出しなければならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1および第2実施形態に係る車両用シートベルト装置の全体概略図である。
【図2】図1に示したタングプレートがバックルに勘合されている状態を分解して示すとともに、張力センサにおけるひずみゲージの組み付け状態を示す斜視図である。
【図3】張力センサの電気回路図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係り、図1の電子制御ユニットによって実行される零点更新プログラムのフローチャートである。
【図5】本発明の第1および第2実施形態に係り、図1の電子制御ユニットによって実行される巻き取り制御プログラムのフローチャートである。
【図6】本発明の第2実施形態に係り、図1の電子制御ユニットによって実行される零点更新プログラムのフローチャートである。
【符号の説明】
SB…シートベルト機構、EL…電気制御装置、M…電動モータ、11…シートベルト、12…リトラクタ装置、14…ラップアウタアンカ、15…タングプレート、16…バックル、16a…バックル本体、16b…ラッチ、21…バックルスイッチ、22…張力センサ、22a…ひずみゲージ、22b…回路基板、23…巻き取り量センサ、30…電子制御ユニット、31…駆動回路

Claims (4)

  1. シートベルトを巻き取り可能な巻き取り装置と、シートベルトの張力を検出する張力検出手段と、前記張力検出手段によって検出された張力に応じて前記巻き取り装置を制御してシートベルトの張力を調節する車両用シートベルト装置において、
    シートベルトに張力が付与されていないことを検出する非付与検出手段と、
    前記非付与検出手段によってシートベルトに張力が付与されていないことが検出されたとき、前記張力検出手段の零点を更新する零点更新手段とを設けたことを特徴とする車両用シートベルト装置。
  2. 前記非付与検出手段は、タングプレートがバックルに勘合されていることを検出するバックルスイッチを有し、同バックルスイッチによってタングプレートがバックルに勘合されていないことが検出されたとき、張力が付与されていないことを検出するものである請求項1に記載した車両用シートベルト装置。
  3. 前記非付与検出手段は、シートベルトの巻き取り量を検出する巻き取り量センサを有し、同巻き取り量センサによってシートベルトが全て巻き取られていることが検出されたとき、張力が付与されていないことを検出するものである請求項1に記載した車両用シートベルト装置。
  4. 前記非付与検出手段は、前記バックルスイッチおよび前記巻き取り量センサを有し、同バックルスイッチによって張力が付与されていないことが検出され、かつ、同巻き取り量センサによって張力が付与されていないことが検出されたとき、
    張力が付与されていないことを検出するものである請求項1に記載した車両用シートベルト装置。
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