JPH0331227A - ふっ化ビニリデンを製造するための気相接触方法 - Google Patents

ふっ化ビニリデンを製造するための気相接触方法

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JPH0331227A
JPH0331227A JP14886890A JP14886890A JPH0331227A JP H0331227 A JPH0331227 A JP H0331227A JP 14886890 A JP14886890 A JP 14886890A JP 14886890 A JP14886890 A JP 14886890A JP H0331227 A JPH0331227 A JP H0331227A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 し発明の分野〕 本発明はふっ化ビニリデンの製造に関する。
更に特定するに、本発明は、1. L 1− トリフル
オロエタンおよび(又は)塩化ビニリデンをふつ化水素
化させてふつ化ビニリデンを製造する気相接触方法に関
する。
[発明の背景] 1.1.1−トリフルオロエタンは副生廃棄物である。
これを回収し脱ふっ化水素してふっ化ビニリデンを形成
することができる(特公昭54−130507号公報参
照のこと)。1.1.1− トリフルオロエタンは別法
として焼却される。
1、1.1− トリフルオロエタンを脱ふつ化水素して
ふつ化ビニリデンを生じさせることは可能であるけれど
も、1.1.1−トリフルオロエタンの他の用途が探究
されている。
従前、ヒドロフルオロカーボンが、気相ふっ素化触媒特
に1.1.1− トリフルオロエタンないし塩化ビニリ
デンのふっ化水素化用触媒の性能を改良すべ(希釈剤兼
触媒活性剤として使用しうることは認識されていなかっ
た。
[発明の概要] ふつ化ビニリデンの製造方法を提供する。
ふっ化水素と、式CH,CX、% (nおよびmは2又
は3であり、各Xは個々にふっ素、塩素、臭素およびよ
う素の群から選ばれる)のハロ炭化水素少なくとも1種
を含む蒸気相反応混合物を形成する。該蒸気相反応混合
物に希釈剤として1.1.1−トリフルオロエタンを加
え、ふっ化水素とハロ炭化水素とを不均一ふっ素化触媒
の存在で反応させる。反応生成物としてふっ化ビニリデ
ンを得る。
好ましくは、反応混合物に加えるl、 1.1− )リ
フルオロエタンは、ふっ化ビニリデンから分離後再循環
されて反応混合物に戻されるふっ化水素反応副生物を含
む。
本発明の一つの具体化に従って、ふっ化ビニリデンの連
続的製造方法を提供する。上に定義したハロ炭化水素少
なくとも1種を反応帯域に連続供給する。ふっ化水素と
ハロ炭化水素とを反応帯域中不均一ふっ素化触媒の存在
下蒸気相で連続的に反応させる。反応帯域から、ふつ化
ビニリデンとi、 i、 t−トリフルオロエタンを含
む製品混合物を連続的に取出し、且っ1゜1.1−)リ
フルオロエタンの少なくとも一部を再循環して反応帯域
に戻す。
[発明の詳細な説明] 本発明者等は、従前、CH,CX、ハロ炭化水素の気相
接触ふっ化水素処理で副生廃棄物とみなされていた1、
 1. t −トリフルオロエタンがふっ化水素化反応
における所望生成物ふっ化ビニリデンの選択性を改良す
るのに希釈剤兼触媒活性剤として利用しうることを見出
した。かくして、1.1゜1−トリフルオロエタンを反
応混合物に加え戻すことにより不均一ふっ化水素化触媒
の性能が改良されるものと信じられる。本発明に従えば
、ふつ化ビニリデンの選択性は、操作条件に依って10
〜15%まで高めることができる。
一般に、ふっ化水素とCHLICX、ハロ炭化水素を約
Owl〜10:1好ましくは約1=1〜4:1のモル供
給比で反応帯域に供給する。成る状況では、1.1. 
i−トリフルオロエタンの脱ふっ化水素によるふつ化水
素の現場発生のためにふっ化水素の供給を零にすること
ができる。而して、脱ふつ化水素はCHnCX、ハロ炭
化水素のふっ化水素化と同時に進行する。反応帯域にお
いて、反応体は気体状態で一緒になる。反応帯域は、気
相ふっ化水素化に適する既知の反応容器のいずれをも含
みつる。斯かる装置は当業者によ(知られている。
本方法は、ふつ化ビニリデンにハロ炭化水素が転化する
のを促進する任意温度で作動しつる。
一般に、本方法は約400〜650℃好ましくは約55
0℃〜625℃で作動する。圧力は、反応体を反応温度
で液化する程高くない限り臨界的でない。
反応温度での反応帯域における反応混合物の滞留時間は
、ふつ化ビニリデンへのハロ炭化水素の所望転化度に従
って選定することができる。典型的には、反応体は約1
秒〜20秒間好ましくは約1秒〜20秒間反応帯域で接
触せしめられる。
供紹物は、一つの炭素原子上にすべての水素原子が置換
され、また他の炭素原子上にすべてのハロゲン原子が置
換されている任意の飽和ないしオレフィンハロ炭化水素
を含みつる。好ましくは、ハロ炭化水素は塩化ビニリデ
ンおよび(又は)1.1.1−トリフルオロエタンを含
みつる。
ふつ化ビニリデンに容易に接触ふっ化水素化される他の
ハロ炭化水素化合物として、例えば、1−クロロエチレ
ン、1,2.2−1−ジクロロエチレン、テトラクロロ
エチレン、l−クロロ−1−フルオロエチレン、1.1
−ジクロロ−1−フルオロエタン、1−クロロ−1,1
−ジフルオロタン等が含まれる。1.1.1−トリクロ
ロエタン若しくは塩化ビニリデンのふつ化水素化におい
て、l−クロロ−1−フルオロエチレン、1.1−ジク
ロロ−1−フルオロエタンおよびl−クロロ−1,1−
ジフルオロエタンが中間体として発生しつる。
反応は一般に、適当な不均一触媒の存在で実施される。
触媒は有利には金属ふっ化物例えば、AlF、、Cr 
F s 、 F e F 3、SbFs、NiF*。
B F s、SnF、およびこれらの組合せを含む。本
方法に用いられる他の適当な触媒は、ふっ化水素による
賦活時、相当する金属ふつ化物に転化する金属酸化物又
は金属塩化物を含む。かくして、本明細書に記載の反応
条件で金属ふつ化物に転化することのできる化合物が本
方法に用いられる触媒として包含される。かかる触媒に
、例えばFeC9s、F e z Os、COCI2z
、Co O、Cr C42s、Crz 01等が非制限
的に含まれる。触媒は直接使用し得、或はγ−アルミニ
ウム酸化物の如き適当な触媒担体上に担持しつる。かか
る担持触媒は例えばベレットないし顆粒状で用いること
ができる。
反応帯域に有利に供給されるふつ化水素対CH,CX、
ハロ炭化水素比は約1:1〜10:lであるけれども、
成る状況では反応帯域に搬送されるふっ化水素の量を零
にしても申し分ない。
なぜなら、ハロ炭化水素供給物のふっ化水素化を支持す
るのに十分なふっ化水素を1.1.1−1−リフルオロ
エタンの同時的脱ふっ化水素によって発生させつるから
である。それゆえ、申し分のないレベルにおけるふっ化
ビニリデンの製造を支持するのに必要なふっ化水素の量
は、必然的に脱ふつ化水素生成物として現場発生される
ふつ化水素の量を馴酌する。例えば、1.1.1−1−
リフルオロエタン2モルは、塩化ビニリデン1モルをふ
つ化ビニリデンに転化させるのに十分なふつ化水素を発
生する。成る状況では、ふっ化水素化反応を支持するふ
っ化水素要求数量が1.1.1− )リフルオロエタン
の脱ふつ化水素により現場形成されるふっ化水素で満た
されるように独立給源から十分な1.1゜1−トリフル
オロエタンを反応帯域に供給することができる。斯かる
状況下、別のふっ化水素供給は不必要である。他方、も
し、反応帯域に導入される1、 1.1− トリフルオ
ロエタンが反応系外の給源を持たず、むしろ1.1.1
−1−リフルオロエタン再循環供給物を含むだけである
なら、ふつ化水素化反応を長時間支持するために独立給
源からふっ化水素を供給せねばならない。
確実に触媒を炭素買付着物のない或は「ケーク」のない
状態に保つために、酸化剤を反応帯域に随意導入するこ
とができる。か(して、有機反応体の燃焼結果として触
媒表面に蓄積しつる炭素質付着物すべての燃焼を促進す
べく、酸化ガスを反応器に導入することができる。かか
る酸化ガスに、例えば0□および(又は)CO2が含ま
れつる。酸化ガスは、反応帯域への供給時、供給物ハロ
炭化水素と有利に混合される。酸化剤として0□を用い
るとき、0□対八へ炭化水素比は約0〜20モル%好ま
しくは約5〜10モル%範囲でありうる。酸化剤として
CO□を用いるとき、CO2対八口ハロ水素比は約0〜
200モル%好ましくは約50〜100モル%範囲であ
りうる。
本発明の方法は回分法、半連続法又は連続法として実施
することができる。好ましくは、本方法は、反応帯域に
ふっ化水素と八日炭化水素とを連続供給してそれらの蒸
気相反応混合物を形成することを含む連続態様で実施さ
れる。ふつ化水素と八日炭化水素とを不均一触媒の存在
で連続的に反応させる。反応帯域からふつ化ビニリデン
と1、1. t −トリフルオロエタンとの生成混合物
を反応帯域から連続的に取出す。ふっ化ビニリデンの分
離後、1.1.1− トリフルオロエタンの少なくとも
一部を再循環させて反応帯域に戻す。
任意量の1.1.1− )リフルオロエタンを反応混合
物に再循環させつる。好ましくは、効率を最大限にする
ために、気相ふつ化水素化反応の副生物1.1.1−ト
リフルオロエタンを実質上すべて反応帯域に再循環させ
る。独立給源からの1.1.1−トリフルオロエタンを
用いるとき、反応混合物に加えられる量はかなり変動し
つる。最小量でさえ利益をもたらす。ふっ化水素と供給
物ハロ炭化水素との合計量に対し70モル%過剰の1.
1. l −トリフルオロエタン量は、反応混合物の他
の成分を過度に希釈するので一般に好ましくない。
典型的な連続操作において、ふっ化水素と供給物ハロ炭
化水素を、ふつ化水素賦活触媒の装入された管状反応器
に通す。主にふっ化ビニリデンと1.1.1− トリフ
ルオロエタンとの混合物である反応生成物を反応器から
気相生成物として連続的に取出し、適当なスクラバー塔
に通して向流アルカリ流れ作用によってHCl2ないし
HFを除去する。該アルカリ流れは例えば16%の水酸
化カリウム溶液を含みつる。水酸化ナトリウム若しくは
水酸化カリウムの如き他の水性水酸化物を有利に用いる
ことができる。次いで、スクラビング処理された生成物
を、適当な乾燥剤例えば無水硫酸カルシウムの充填せる
乾燥塔に通す。
ふっ化ビニリデンは、好ましくはふっ化水素および塩化
水素の除去後、蒸留等の如き慣用技法によって反応器流
出物の他の成分から容易に分離される。主にふつ化ビニ
リデンと1.1.1− トリフルオロエクン、供給物ハ
ロ炭化水素、少量の中間体例えばクロロフルオロエチレ
ン、1.1−ジクロロ−1−フルオロエタン、l−クロ
ロ−1,1−ジフルオロエタン等を含み且つ酸化剤をも
含む流出ガスを分離プロセスに付してふつ化ビニリデン
を選択的に分離する。分離は、沸点−86℃のふつ化ビ
ニリデンを生成混合物から蒸留することによって最も有
利に達成される。
ふつ化ビニリデンの分離は、夫々的−4℃および285
ps i gの塔頂温度および圧力並びに夫々的38℃
および280ps i gの底部温度および圧力で作動
される慣用蒸留塔で遂行することができる。かかる条件
下、ふつ化ビニリデンは、沸点−48℃の1.1.1−
 トリフルオロエタンから、またふっ化ビニリデンの沸
点−86℃より実質上高い温度で沸騰する種々の供給物
ハロ炭化水素および反応中間体から容易に分離される。
1.1゜1−トリフルオロエタン、供給物ハロ炭化水素
およびふつ化水素化中間体を含む蒸留底部生成物の少な
くとも一部は反応混合物に有利に再循環される。酸化ガ
スはふっ化ビニリデンとともに塔頂から取出されるが、
その後簡単な蒸留によって両者は分離することができる
本方法に用いられる反応器の構成材料は、反応条件に耐
えるのに必要な構造特性ないし物理的特性を保有すべき
である。
本発明を、下記非制限的例への言及によって更に例示す
る: L校五−ユ 7.5重量%のFeFs/A12Fs触媒を下記の如く
調製し、これをふっ化ビニリデンへの塩化ビニリデン転
化に用いた。
電磁撹拌せる52重量%の水性HF溶液(500mA、
15モル)にアルミナ(200g、1.96モル)を少
しずつ加えた。反応混合物の温度を40〜45℃に保つ
ようにアルミナの添加を制御した。該添加に7時間を要
した。得られた乳状@濁物を一夜室温に放置した。放置
後、微細な粉末(恐らくAρF3 ・9H20)が沈殿
した。
F e Cj23  (0,23モル)の水(20mj
)溶液を、機械的に撹拌せる水性AρF、混合物に漸次
加えた。溶液は淡いすみれ色になった。撹拌を4時間続
行し、混合物を一夜室温で放置した。生成した沈殿を?
濾過し、炉液に酸がなくなるまで数回アセトンで洗浄し
た。得られた固体を大気中室温で乾燥し、100℃で2
時間、150℃で2時間、最後に175℃で16時間加
熱した。得られたFeF3/AgF3  (7,5重量
%のF e F 3 /AβF3)触媒は、乳鉢および
乳棒を用いて粉砕した。60〜100メツシユの粒子を
集め、ニッケル製固定床管状反応器(tin外径×12
in)を満たすのに用いた。単一帯域炉を用いて固定床
を加熱した。20cm3/m i nの割合で反窓器に
供給される空気を用いて触媒を100℃/hrの割合で
漸次650℃に加熱した。触媒をこの温度および空気流
れで二日半保持した。次いで、反応器の温度を550℃
に低め、触媒上に0.03g/minの割合でふっ化水
素をまた20mj/minの割合でN2を18時間通し
た。温度を650℃に上げ、反応器にその頂部に位置せ
るバルブを通して塩化ビニリデン15モル%、ふつ化水
素54モル%、0□1モル%およびN230モル%を供
給した。生成物を取出し、)ICJ2および過剰HFを
16%のKOH溶液でスクラビングした後、スクラビン
グせる生成物を無水Ca5O1上で乾燥した。ガスクロ
マトグラフィーによる生成物の分析は塩化ビニリデンの
転化率34モル%を示した。ふつ化ビニリデンの選択性
は15モル%であった。
例−−1 N2を同じような量の1.1.1− トリフルオロエタ
ンで置換えたほかは比較例1の手順を繰返した。塩化ビ
ニリデンの転化率は100モル%に上昇した。生成物か
ら、反応器供給物中に加えた1、 1.1− トリフル
オロエタンの量を差引くことにより、ふつ化ビニリデン
の選択性が正味のふっ化ビニリデン選択性として算定さ
れた。その正味のふつ化ビニリデン選択性は23モル%
であった。
生成物分布の残部は、1.1.1− )−リフルオロエ
タン73モル%、1.1−ジフルオロ−1−りロロエタ
ン3モル%および1−クロロ−1−フルオロエチレン1
モル%であった。
比較例1と例1の考察から明らかなことは、希釈剤の代
わりに1.1.1− トリフルオロエタンを用いると塩
化ビニリデンのふっ素化が32モル%から91モル%に
増加することである(ふっ素化100%は、塩化ビニリ
デンが1.1− )リフルオロエタンに完全に転化した
ことを意味する)。
反応器からの物質1M量の測定値を反応器への物質流量
の測定値で除することによって反応器内の物質収支を算
定した。N2を希釈剤として用いた比較例1の物質収支
は87%であった。例1で1、1.1− )リフルオロ
エタンを希釈剤として用いたとき、物質収支は95%で
あった。これは、反応希釈剤としてN、の代わりに1.
1.1−トリフルオロエタンを用いるなら触媒上でコー
クスとして失われる生成物の量が13%から5%に減少
することを意味する。
之校五ユ 6.4重量%のNiCβ、/AJ2Fff触媒を下記の
如く調製し、これをふっ化ビニリデンへの塩化ビニリデ
ン転化に用いた。
N1Cj2t(水150+nj中29.94g)を、水
性ふっ化水素から沈殿したAρFS  (比較例1に記
載)に加えた。触媒を乾燥し篩別後、60〜100メツ
シユ大の粒子20gを比較例1で用いたと同じ反応器に
装入した。20cln” 7m i nの割合で反応器
に供給される空気を用いて触媒を650℃で2日間空気
賦活させた。次いで、0.03 g/m i nの割合
で供給されるふつ化水素で触媒を550℃で18時間賦
活させた。反応器の頂部から1.1.1−トリフルオロ
エタン(10モル%)、HF(77モル%)o、(2モ
ル%)、N2 (8モル%)およびBF、(3モル%)
のP混合物を550℃で供給した。HFおよびHCβを
除去し、また比較例1で記述の如く生成物を乾燥した後
、ガスクロマトグラフィーによる生成物の分析は、1.
1. l −1−ジクロロエタンの転化率96モル%並
びに次の如き下記生成物分布を示した:ふっ化ビニリデ
ン7モル%、塩化ビニリデン34モル%、1−クロロ−
1−フルオロエチレン17モル%、1.1.1− トリ
フルオロエタン34モル%、1−クロロ−1,1−ジフ
ルオロエタン4モル%および1−フルオロ−1,1−ジ
クロロエタン4モル%。
例−−Z ふつ化水素を少なくし、反応混合物に希釈剤として1.
1.1−トリフルオロエタンを加えたほかは比較例2を
繰返した。供給物の組成は次の如(であった:  1.
1.1−1−ジクロロエタン12モル%、)(F49モ
ル%、023モル%、N210モル%、BFs 4モル
%および1.1.1−1−リフルオロエタン22モル%
。達成された1、 1.1− トリフルオロエタンの転
化率は99モル%であった。
ふつ化ビニリデンの正味選択性は23モル%であり、残
りの生成物分布は塩化ビニリデン20モル%、1−クロ
ロ−1−フルオロエチレン4モル%、1.1.1− ト
リフルオロエタン50モル%、1−クロロ−1,1−ジ
フルオロエタン1モル%および1,1−ジクロロ−1−
フルオロエタン2モル%を含んだ。
例2と比較例2の考察から評価しうることは、反応希釈
剤として1.1.1− トリフルオロエタンを加えると
、ふっ化水素/ 1.1.1− トリクロロエタンモル
比が7.7:1から4.1:1に減少しているにも拘ら
ず1.1.1− トリクロロエタンの全ふっ素化が47
モル%から67モル%に増加したことである。触媒コー
クスとしての生成物の減損値を計算した結果、それは9
0%から49%に低下していた。
比Jllu吐旦 3.35重量%のSbF、および6.1重量%のNiF
、/AgF、を含む触媒を下記の如く調製し、これをふ
つ化ビニリデンへの塩化ビニリデン転化に用いた。
比較例1に従ってA氾。03 (200g)およびふつ
化水素(500m1.50%)から沈殿せるA12F、
にNiC氾2 (29,94g、0.23モル)の水(
50mj)溶液を加えた。絶えず撹拌しながら、A Q
 F sにN i CQz溶液を加えた。
SbF、(22,4g、0.075モル)を少しずつ3
時間にわたって加えた。得られた混合物を一夜放置して
沈殿させた。混合物を2濾過し、アセトンで洗浄した。
炉塊を収集し、空気乾燥し、次いで炉内100℃で2時
間、150℃で2時間、最後に175℃で18時間加熱
した。比較例1で既述した如(、得られた触媒を粉砕し
、篩別し、60〜80メツシユの粒子34.7 gを収
集し、反応器に装入した。1.1.1−1−リクロロエ
タン9.5モル%、ふつ化水素39モル%、0205モ
ル%およびN251モル%の混合物を反応器に供給した
l、1,1−トリクロロエタンの転化率は100%であ
った。生成物の分布は次の如くであったふっ化ビニリデ
ン2モル、塩化ビニリデン79モル%、1−クロロ−1
−フルオロエチレン14モル%、1.1.1− トリフ
ルオロエタン2モル%および他の生成物3モル%。
鮭−旦 反応器供給物が下記混合物を含む以外は比較例3を繰返
した: 1、1.1−トリクロロエタン13モル%、HF49モ
ル%、0,3モル%、N、11モル%およびl。
1、1− トリフルオロエタン24モル%。1.1.1
−トリクロロエタンの転化率は94モル%であった。ふ
つ化ビニリデンの正味選択性は48モル%であった。残
りの生成物分布は1.1.1− トリフルオロエタン5
1モル%および1−クロロ−1,1−ジフルオロエタン
1モル%であった。
比較例3と例3の比較から、希釈剤としてl。
1.1−トリフルオロエタンを加λると1.1.1−)
ジクロロエタンの全ふっ素化が8モル%から79モル%
に上昇することが観察される。
本発明は、その精神ないし本質的属性を逸脱することな
く他の特定態様で具体化され得、従って本発明の範囲を
示すものとして上記説明よりむしろ前掲特許請求の範囲
を参照すべきである。
同 風間弘志)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ふっ化水素と、式CH_nCX_m(nおよびmは
    2又は3であり、各Xは個々にふっ素、塩素、臭素およ
    びよう素の群から選ばれる)のハロ炭化水素少なくとも
    1種を含む蒸気相反応混合物を形成し、 該蒸気相反応混合物に希釈剤として1,1,1−トリフ
    ルオロエタンを加え、 ふっ化水素とハロ炭化水素とを不均一触媒の存在下反応
    帯域で反応させ、そして 反応生成物としてふっ化ビニリデンを得ることを含む、
    ふっ化ビニリデンの製造方法。 2、1,1,1−トリフルオロエタンが反応生成物とし
    て製造され、その少なくとも一部が希釈剤として反応混
    合物に加え戻される、特許請求の範囲第1項記載の方法
    。 3、ハロ炭化水素が塩化ビニリデン、1,1,1−トリ
    フルオロエタンおよびこれらの混合物の群から選ばれる
    、特許請求の範囲第1項記載の方法。 4、反応帯域の反応温度が約400〜650℃である、
    特許請求の範囲第1項記載の方法。 5、反応帯域の反応温度が約550℃〜625℃である
    、特許請求の範囲第4項記載の方法。 6、ハロ炭化水素とふっ化水素とが反応帯域で約1秒〜
    20秒間接触せしめられる、特許請求の範囲第1項記載
    の方法。 7、ハロ炭化水素とふっ化水素とが反応帯域で約5秒〜
    20秒間接触せしめられる、特許請求の範囲第6項記載
    の方法。 8、蒸気相反応混合物が、ふっ化水素とハロ炭化水素と
    を約0:1〜10:1のモル供給比で反応帯域に供給す
    ることによって形成される、特許請求の範囲第1項記載
    の方法。 9、モル供給比が約4:1〜1:1である、特許請求の
    範囲第8項記載の方法。 10、触媒がAlF_3、CrF_2、FeF_3、S
    bF_5、NiF_2、BF_3、SnF_4およびこ
    れらの組合せの群から選ばれる、特許請求の範囲第1項
    記載の方法。 11、ハロ炭化水素が塩化ビニリデン、1,1,1−ト
    リフルオロエタンおよびこれらの組合せの群から選ばれ
    る、特許請求の範囲第2項記載の方法。 12、反応温度が約400℃〜650℃であり、ふっ化
    水素とハロ炭化水素とが約0:1〜 10:1のモル供給比で反応帯域に供給され、且つ該帯
    域で約1秒〜20秒間接触せしめられ、不均一触媒がA
    lF_3、CrF_2、FeF_3、SbF_5、Ni
    F_2、BF_3、SnF_4およびこれらの組合せの
    群から選ばれる、特許請求の範囲第11項記載の方法。 13、反応温度が約550℃〜625℃であり、ふっ化
    水素とハロ炭化水素とが約4:1〜 1:1のモル供給比で反応帯域に供給され、且つ該帯域
    で約5秒〜20秒間接触せしめられる、特許請求の範囲
    第12項記載の方法。 14、式CH_nCX_m(nおよびmは2又は3であ
    り、各Xは個々にふっ素、塩素、臭素およびよう素の群
    から選ばれる)のハロ炭化水素少なくとも1種を反応帯
    域に連続供給し、 ハロ炭化水素とふっ化水素とを反応帯域中不均一触媒の
    存在下蒸気相で連続的に反応させ、そして 反応帯域から、ふっ化ビニリデンと1,1,1−トリフ
    ルオロエタンを含む製品混合物を連続的に取出し、且つ
    1,1,1−トリフルオロエタンの少なくとも一部を反
    応帯域に再循環させることを含む、ふっ化ビニリデンの
    連続的製造方法。 15、ふっ化ビニリデンが製品混合物から蒸留され、蒸
    留底部製品の少なくとも一部が反応帯域に再循環される
    、特許請求の範囲第14項記載の方法。 16、ハロ炭化水素が塩化ビニリデン、1,1,1−ト
    リフルオロエタンおよびこれらの組合せの群から選ばれ
    る、特許請求の範囲第14項記載の方法。 17、反応帯域の温度が約400℃〜650℃である、
    特許請求の範囲第14項記載の方法。 18、反応帯域の温度が約550℃〜625℃である、
    特許請求の範囲債17項記載の方法。 19、ハロ炭化水素とふっ化水素とが反応帯域で約1秒
    〜20秒間接触せしめられる、特許請求の範囲第14項
    記載の方法。 20、ハロ炭化水素とふっ化水素とが反応帯域で約5秒
    〜20秒間接触せしめられる、特許請求の範囲第19項
    記載の方法。 21、ふっ化水素とハロ炭化水素とが約0:1〜10:
    1のモル供給比で反応帯域に連続供給される、特許請求
    の範囲第14項記載の方法。 22、モル供給比が約4:1〜1:1である、特許請求
    の範囲第21項記載の方法。 23、触媒がAlF_3、CrF_3、FeF_2、S
    bF_5、NiF_2、BF_3、SnF_4およびこ
    れらの組合せの群から選ばれる、特許請求の範囲第14
    項記載の方法。 24、反応温度が約400℃〜650℃であり、ふっ化
    水素とハロ炭化水素とが約0:1〜 10:1のモル供給比で反応帯域に供給され、且つ該帯
    域で約1秒〜20秒間接触せしめられ、不均一触媒がA
    lF_3、CrF_3、FeF_3、SbF_5、Ni
    F_2、BF_3、SnF_4およびこれらの組合せの
    群から選ばれる、特許請求の範囲第15項記載の方法。 25、反応温度が約550℃〜625℃であり、ふっ化
    水素とハロ炭化水素とが約4:1〜 1:1のモル供給比で反応帯域に供給され、且つ該帯域
    で約5秒〜20秒間接触せしめられる、特許請求の範囲
    第24項記載の方法。
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