JPH0331141A - プリンター装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ この発明はプリンター装置に関し、特に、進行波振動を
生じるように励振されている一対の弾性体間で印字用シ
ートに推進力を与える形式のシート送り装置を具備した
プリンター装置に関するものである。

［従来の技術］ 進行性振動を生じるように圧電素子等の振動子によって
励振されている一対の振動体間に紙等のシートを挟持さ
せつつ該シートを移動させるシート送り装置が本出願人
によって提案されており、たとえば特開昭５９−１７７
２４３号公報には本出願人の提案になるシート送り装置
の発明が開示されている。

第２図は前記公報に開示されているシート送り装置を利
用して構成された、本出願人による先行技術のプリンタ
ー装置を示している。

第２図において、１及び２は振動体、３〜５は該振動体
１及び２にそれぞれ固着されている電歪素子等の振動子
（振動子は４個あるが、そのうち１個は第２図では図示
されていない）、６は振動体１を支持するとともに振動
体１をシートＳに圧接するように付勢している上方振動
体支持部材、７はシート送り装置の筐体の部を構成する
とともに振動体２が固着されている筐体底板、８及び９
は該底板７に固定されるとともに上方振動体支持部材６
に固着された側板、１０はインクジェット方式もしくは
熱転写方式等の印字手段、である。

前記装置において割振動体の各一方の振動子に割振動体
の固有振動数近傍の周波数（実際には一方の振動体の固
有振動数）の交流電圧を印加すると同時に、割振動体の
各他方の振動子にはπ／２穆相器を通してπ／２だけ位
相のずれた交流電圧を印加することにより各振動体にシ
ートの搬送面に対して対称に進行性振動波を発生させる
と、振動子が設けられている面と反対側の面の各点が一
種の楕円運動を行ない、割振動体の対向する面の各点が
シート搬送面に対し対称に楕円運動する結果、シートＳ
が摩擦力にて搬送されることになる。

ＷＳ３図はこのような進行性振動波によるシート搬送力
の発生原理を説明する概略図である。

振動体１及び２によりシートＳを適度な押圧力で挟持し
、振動体１及び２には図に示すように進行性振動が生じ
ているものとする。このとき、割振動体１及び２の表面
のある質点に注目すると、質点は一般には楕円軌道を描
く運動をする。そして、振動体１について言えば、進行
性振動波が、図中中で示す右方向に進む場合、表面の質
点は時計回りの楕円軌跡を描くことになる。ここで、振
動体１及び２に生じる進行性振動波の位相差が空間的に
１８ｏ°　になるように振動子に対する印加電圧の位相
が制御されているので、各振動体の進行性振動波はシー
トを対称面とする対称波形となり、シート側に凸となる
部分が常に対向するように進行する。また、前記画部分
の質点の移動方向は振動体１及び２において、それぞれ
の振動の進行方向とは逆方向であるので、この場合は矢
印←方向にシート搬送力が発生する。一方、シートに対
して凹となる部分においては進行方向と同方向にシート
搬送力が働くが凸部に比較して圧力が小さいのでシート
と振動体の摩擦力も小さく、従ってシート搬送力も小さ
いため、シート搬送力の総和としては、進行性振動波の
進行方向とは逆方向に働くことになる。

［発明が解決しようとする課題］ 前記従来装置においてシートの厚みが変化した場合、下
方の振動体２は底板７に固定されているので、バネ性を
有する支持部材６に取り付けられている上方の振動体１
が上下に移動することになる。例えば、シート厚みが増
した場合は振動体１は上方へ移動し、厚みが減じた場合
は下方へ移動する。また、印字手段１０も筐体底板７に
固定されているので、シート厚みの増減に応じて、印字
手段１０とシートＳの距離が変化することになる。一般
に、このような印字手段を有するプリンタ装置では、印
字手段とシートの距離の変化は印字品質を劣化させるよ
うに作用するので、上記従来装置にはシート厚みが変化
すると印字品質が劣化する、という欠点があった。

本発明の目的は、前記欠点を排除した、プリンター装置
を提供することである。

［課題を解決するための手段］ 本発明のプリンター装置では、シートの印字面側の表面
に接触する第１の振動体をシート面に対して直交方向に
動かぬように固定し、第２の振動体をシート面に対して
直交方向に動きつるように可動支持したことにより、シ
ートの印字面と印字手段との間隔をシートの厚さの大小
に関係なく一定にしたことを特徴とする。

［実　施　例］ 以下に第１図を参照して本発明の実施例について説明す
る。なお、第１図において、第２図と同じ符合で表示さ
れた部材は従来の装置の構成部材と同じであるから説明
を省略する。

第１図において、１２は振動子３及び４が固定されると
ともに振動子３及び４を介して上方の振動体１を支持し
ている非可撓性の固定体、５及び１１は下方の振動体２
に固定された振動子、１３は筐体底板７に固定されると
ともに振動体２を上下方向に可動に支持しているバネ、
である。

第１図に示した装置において、移送すべきシートＳの厚
みが増した場合、振動体１は固定体１２に固定されてい
るので、バネ１２に支持されている下方の振動体２がシ
ートＳの厚みの増加分だけ下方へ移動することになる。

逆にシートＳの厚みが減じた場合は振動体２は上方へ移
動する。従って、上記いずれの場合も、印字手段１０と
シートＳとの距離は一定に保たれることになる。一般に
、このようなプリンタ装置に於ては印字手段とシートの
距離が変化すると、印字品質を劣化させることが多い。

例えば、インクジェットプリンタの場合には、濃度変化
、線のまがり等の現象が発生することがある。

しかるに本発明によれば、印字手段とシートの距離が常
に一定に保たれるので、このような印字品質の劣化は生
じることがない。

［発明の効果コ 以上説明したように、本発明によるプリンター装置は、
シートＳの厚みの大小にかかわらず、印字手段とシート
の印字面との距離が変動しないように構成されているの
で従来装置の欠点が排除され、シートの厚みの大小にか
かわらず印字品質を一定に保つことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による改良されたプリンター装置の概略
図、第２図は従来のプリンター装置の要部の斜視図、第
３図は第２図に示したプリンター装置におけるシート送
り原理を説明するための図、である。 １．２・・・振動体 ３．４，５．１１・・・振動子 １２・・・固定体　　　　７・・・筐体底板６・・・上
方振動体支持部材

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　振動子によって振動波を生ずるように励振されると
   ともに互いに相対向して配置されている一対の第１及び
   第２振動体を有し、該振動体の間に挟持されるシートに
   推進力を与えて搬送するシート送り装置を具備している
   プリンター装置において、 該シートの印字面側の表面に接触する該第 １の振動体を固定とし、該シートの非印字面側の表面に
   接触する該第２の振動体を可動としたことを特徴とする
   プリンター装置。