JPH0330887Y2 - - Google Patents

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JPH0330887Y2
JPH0330887Y2 JP1983073580U JP7358083U JPH0330887Y2 JP H0330887 Y2 JPH0330887 Y2 JP H0330887Y2 JP 1983073580 U JP1983073580 U JP 1983073580U JP 7358083 U JP7358083 U JP 7358083U JP H0330887 Y2 JPH0330887 Y2 JP H0330887Y2
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pilot
valve
piston
relief
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、圧力制御弁、例えばプレス機械の
カウンタ・バランサ装置やダイクツシヨン装置な
どの圧力を設定圧力に調整する場合に用いられる
圧力制御弁に関する。
従来の技術 この種の制御弁としては、例えば実開昭56−
36405号公報に開示されているように、入力ポー
トと出力ポート間の下方隔壁に設けられた供給弁
座に下側から密接する供給弁体と、出力ポートと
リリーフ・ポート間の上方隔壁に設けられたリリ
ーフ弁座に上側から密接するリリーフ弁体と、供
給弁体およびリリーフ弁体を摺動自在に貫通して
いる垂直シヤフトと、供給弁体を上向きに付勢し
ているスプリングと、リリーフ弁体を下向きに付
勢しているスプリングと、シヤフトが上向きに移
動するとリリーフ弁体を開き、シヤフトが下向き
に移動すると供給弁体を開く弁体作動部材と、シ
ヤフトの上端に固定されているパイロツト・ピス
トンと、パイロツト・ピストンの下面に出力圧を
作用させる出力圧フイードバツク室と、パイロツ
ト・ピストンの上面にパイロツト圧を作用させる
パイロツト室とを備えているものが知られてい
る。
考案が解決しようとする課題 本出願人は、上記圧力制御弁を用いてカウン
タ・バランサ装置の空圧を設定する調整装置を考
案した。
この調整装置では、圧力制御弁のヒステリシス
やデツドバンドによる誤差を防止するために圧力
制御弁パイロツト圧を一旦零に下げ、それからパ
イロツト圧を所定の圧力に設定している。圧力制
御弁のパイロツト圧を一旦零にすると、圧力制御
弁のリリーフ機構が作動し、リリーフ機構を通じ
て、バランス・シリンダの受圧室から空気が放出
される。これを防止するには、圧力制御弁と受圧
室の間にチエツク弁を設けること、またはリリー
フのときに開放するバイパス弁を設けることが考
えられるが、圧力制御弁自体にリリーフ機構を停
止させる機構を持たせることができれば、チエツ
ク弁またはバイパス弁を設けなくても済むので調
節装置の構成を簡素化することができる。
この考案の目的は、リリーフ機構を停止させた
り、有効にさせたりする切換機構を持たせた圧力
制御弁を提供することにある。
課題を解決するための手段 この考案による圧力制御弁は、上記従来の圧力
制御弁において、パイロツト室の頂壁を摺動自在
に貫通して下端をパイロツト・ピストンの上面に
当接させているチエツク・ピストンと、出力圧が
パイロツト圧より大きいときに、パイロツト・ピ
ストンを上向きに移動させようとする力以上の加
圧力をチエツク・ピストンの上面に作用させる加
圧室とを備えていることを特徴とするものであ
る。作 用 この考案による圧力制御弁では、出力圧がパイ
ロツト圧より大きいと、パイロツト・ピストンが
上向きに移動してリリーフ弁体が開かれようとす
るが、これをチエツク・ピストンが阻止する。
実施例 まず、第1図〜第6図を参照してこの考案によ
る圧力制御弁の原理およびその使用例について説
明する。
第1図は設定圧力自動調整装置の空圧系統を示
している。カウンタ・バランサ装置のバランスシ
リンダ1の受圧室2は空気タンク3に接続されて
いる。そして空気タンク3には圧縮空気源5の空
圧が圧力制御弁6を介して供給される。圧力制御
弁6のパイロツト・ポートPには圧縮空気源5の
空圧がエアフイルタ8、ミストセパレータ9およ
び電空比例弁10を介して供給される。電空比例
弁10の二次圧すなわち圧力制御弁6のパイロツ
ト圧はソレノイド11に加えられる電流によつて
制御される。
圧力制御弁6は、主弁部Aと、主弁部Aのリリ
ーフ機構を停止させるためのチエツク弁部Bとか
ら構成されている。圧力制御弁6のチエツク・ピ
ストン79の上側の加圧室80aと連通するチエ
ツク弁ポート82と空気タンク3とは常時開形の
ソレノイド操作切換弁14を介して接続されてい
る。またこの圧力制御弁6のパイロツト・ピスト
ン68の下側のフイードバツク室74bに連通す
るフイードバツク・ポート78は空気タンク3と
接続されている。切換弁14はソレノイド15に
加えられる電流によつて制御される。
切換弁14が励磁(閉)されてチエツクピスト
ン79の上側の加圧室80aが大気に開放されて
いるときには、この圧力制御弁6はリリーフ付減
圧弁の作用をする。反対に切換弁14が消磁
(開)されて空気タンク3の圧力がチエツク・ピ
ストン79の上側にかかつているときにはリリー
フなしの減圧弁の作用をする。
これを具体的に説明すると、切換弁14が消磁
(開)されている場合には、チエツク・ピストン
79は、最下位置まで下降し、パイロツト・ピス
トン68を中立位置まで押下げる。パイロツト・
ピストン68が中立位置にあるときには、リリー
フ弁体66および供給弁体65がともに閉弁状態
となつている。パイロツト・ピストン68は、パ
イロツト・ピストン68の上側のパイロツト室7
4aの空圧(パイロツト圧)がパイロツト・ピス
トン68の下側のフイードバツク室74bの空圧
(空気タンク3の空圧)よりも大きい場合には、
中立位置から下方に移動する。したがつて供給弁
体65が開弁される。しかし、パイロツト圧がフ
イードバツク室74bの空圧よりも小さい場合に
は、パイロツト・ピストン68は上方へ移動しよ
うとするが、チエツク・ピストン79によつて上
限が規定されているので中立位置よりも上方に移
動することはできない。すなわち、切換弁14が
消磁(開)されている場合には、リリーフ弁体6
6は常に閉弁状態となる。
つぎに切換弁14が励磁(閉)されている場合
には、パイロツト圧がパイロツト・ピストン68
の下側のフイードバツク室74bの空圧(空気タ
ンク3の空圧)よりも大きければシヤフト67が
押し下げられて供給弁体65が開かれ、リリーフ
弁体66が閉じられる。逆にパイロツト圧が空気
タンク3の空圧よりも小さければシヤフト67は
押し上げられて供給弁体65は閉じられ、リリー
フ弁体66は開かれる。すなわち、切換弁14が
励磁(閉)されている場合には、出力側の空圧
(空気タンク3の空圧)は、パイロツト圧に等し
くなるように制御される。
このような圧力制御弁6においては、空気タン
ク3(受圧室2)の空圧を減圧するときには、必
ずソレノイド操作切換弁14のソレノイド15を
励磁(閉)して加圧室80aを大気中に開放して
おく必要がある。この設定圧力自動調整装置で
は、今回設定された圧力(Pi)が前回に設定され
た圧力(Pi−1)よりも小さい場合には、あらか
じめ定められた減圧時間(T)の間、切換弁14
を閉じるように切換弁14が制御される。この減
圧時間(T)は予想される最大設定圧力を予想さ
れる最小設定圧力に減圧するのに充分な時間に設
定される。
第2図は、電空比例弁10のソレノイド11に
加えられる電流に対する二次圧(圧力制御弁6の
パイロツト圧)の特性を示している。第2図にお
いて実線は電流を除々に増加させた場合における
特性を示し、破線は電流を徐々に減少させた場合
における特性を示している。この図からわかるよ
うに電空比例弁10は、ソレノイド11に加えら
れる電流に対して二次圧がほぼ比例する特性を有
している。
第3図は設定圧力自動調整装置の電気的な構成
を示している。電空比例弁10およびソレノイド
操作切換弁14のソレノイド11,15に加えら
れる電流は中央処理装置(CPU)21によつて
制御される。CPU21としてはマイクロプロセ
ツサが好ましい。CPU21はそのプログラムお
よび各種データをストアする記憶装置22ならび
に所定時間間隔で割込み信号を出力するインタバ
ル・タイマ23を備えている。設定圧力(Pi)は
デジタルスイツチ24によつて設定され、設定圧
力(Pi)を表わす信号は入力インターフエース2
5を介してCPU21に入力される。CPU21か
らは、圧力制御弁6の二次圧を設定圧力(Pi)に
するための制御信号が出力され、この制御信号は
D/A変換器26およびV/I変換器27によつ
て電流に変換される。そしてこの電流は電空比例
弁10のソレノイド11に流される。またソレノ
イド操作切換弁14の切換信号が出力インターフ
エース28を介して切換弁駆動回路29に出力さ
れる。
第4図は、第2図の実線で示された電空比例弁
10の電流を増加させた場合における電流に対す
る二次圧(圧力制御弁6のパイロツト圧)のデー
タと圧力制御弁6のパイロツト圧(電空比例弁1
0の二次圧)を増加させた場合における二次圧の
データとから求められた圧力制御弁6の二次圧に
対する出力電圧(V/I変換器27に入力され
る)の特性を示している。
第5図は記憶装置22の一部を示している。記
憶装置22内には、第4図に示された圧力制御弁
6の二次圧に対する出力電圧のデータを記憶する
エリア(E1)、減圧時間(T)を記憶するエリア
(E2)、今回設定圧力(Pi)を記憶するエリア
(E3)、前回設定圧力(P(i−1))を記憶するエ
リア(E4)、減圧設定のときに減圧時間(T)が
セツトされ、減圧時間(T)のタイマとして用い
られるエリア(E5)、エリア(E5)にセツトされ
た減圧時間(T)のカウントを停止させるための
タイマ停止フラグ(F1)として用いられるエリ
ア(E6)、および切換弁14の励磁(閉)状態を
記憶する切換弁状態フラグ(F2)として用いら
れるエリア(E7)が設けられている。
第6図はCPUによる処理手順を示している。
CPUによる処理は、メイン処理と割込み処理と
からなる。
メイン処理においては、まず初期設定が行なわ
れる(ステツプ31)。この初期設定では、記憶
装置22のエリア(E1)に第4図に示されてい
る圧力制御弁6の二次圧に対する出力電圧のデー
タが記憶され、エリア(E2)に減圧時間(T)
が記憶されるとともにタイマ停止フラグ(F1)
および切換弁状態フラグ(F2)がリセツトされ
る。またエリア(E3)に、予想される最大設定
圧力よりも大きな初期圧力値(PO)が記憶され
る。
この初期設定ののちに初めて設定圧力(P1)
がデジタルスイツチ24に設定されるとこの第1
回目の設定圧力(P1)が続み取られ(ステツプ
32)、記憶装置22のエリア(E3)にすでに記
憶されている初期圧力値(PO)がエリア(E4)
に記憶され、エリア(E3)に第1回目の設定圧
力(P1)が記憶される。そしてエリア(E3)に
記憶されている今回設定圧力(Pi=P1)がエリ
ア(E4)に記憶されている前回設定圧力(P(i
1)=PO)と等しいかどうかが調べられる(ス
テツプ33)。第1回目の設定圧力(P1)は初期
圧力値(PO)よりもかならず小さいので、ステ
ツプ33でNOとなり、タイマ停止フラグ(F1)
がセツトされる(ステツプ35)。次に空気タン
ク3の空気を加圧室80aに供給して、空気タン
ク3の空気が圧力制御弁6のリリーフ・ポートか
ら排気されるのを防止するために切換弁14が消
磁(開)状態にされ(ステツプ36)、電空比例
弁10の制御電流(I)が零にされる(ステツプ
37)。すると圧力制御弁6のパイロツト圧も零
になる。圧力制御弁6のパイロツト圧が零になつ
たのちに、制御電流(I)が圧力制御弁6の二次
圧を設定圧力(P1)にするための電流値(I1)
にされる(ステツプ38)。すなわち、記憶装置
22のエリア(E1)に記憶されているデータか
ら、圧力制御弁6の二次圧を設定圧力(P1)に
するための電圧を読み出し、この電圧に応じたデ
ジタル信号を出力する。このデジタル信号はD/
A変換器26によつて上記電圧をもつ信号に変換
されV/I変換器27に送られる。したがつて
V/I変換器27から圧力制御弁6の二次圧を設
定圧力(P1)にするための電流が出力され、こ
の電流は電空比例弁10のソレノド11に送られ
る。これにより、空気タンク3の空圧すなわちバ
ランス・シリンダ1の受圧室2は、設定圧力に調
整される。電空比例弁10および圧力制御弁6は
電流またはパイロツト圧を増加させた場合と減少
させた場合とでは電流またはパイロツト圧に対す
る二次圧の値が異なるが、ステツプ37で制御電
流およびパイロツト圧が零にされるのでこのヒテ
リシスによる二次圧の誤差を防止することができ
る。また制御電流またはパイロツト圧を変化させ
ても変化量が小さいときには二次圧がこれに追従
しない(デツドバンド)ことがあり、誤差が生じ
るが、制御電流(I)を一旦零にすることにより
このデツドバンドによる誤差も防止できる。つぎ
に切換弁状態フラグ(F2)がセツトされている
かどうかが判断される(ステツプ39)。フラグ
(F2)は初期設定でリセツトされているから、ス
テツプ41に進み上記ステツプ35でセツトされ
たタイマ停止フラグ(F1)がリセツトされる。
次に今回設定圧力(Pi=P1)が前回設定圧力
(P(i−1)=P0)より小さいかすなわち減圧設
定か、または今回設定圧力(Pi=P1)が前回設
定圧力(P(i−1)=PO)よりも大きいかすなわ
ち昇圧設定かが判断される(ステツプ42)。第
1回目の設定圧力(P1)は初期圧力値(P0)よ
りも小さいからすなわち減圧設定であるから、減
圧時間(T)が記憶装置22のエリア(E5)に
セツトされ(ステツプ43)、空気タンク3の空
圧を減圧できるように、切換弁14が励磁(閉)
状態にされて加圧室80aが大気に開放されると
ともに切換弁状態フラグ(F2)がセツトされる
(ステツプ44)。そしてステツプ32に戻る。そ
してデジタルスイツチ24に第1回目の設定圧力
(P1)と異なる第2回目の設定圧力(P2)が設定
されていなければ再び第1回目の設定圧力(P1)
が続み取られ、記憶装置22のエリア(E3)に
記憶されている第1回目の設定圧力(P1)がエ
リア(E4)に記憶され、エリア(E3)に、今回
再び続みとられた第1回目の設定圧力(P1)が
記憶される。今回設定圧力(Pi=P1)は、前回
設定圧力(P(i−1)=P1)と等しいので(ステ
ツプ33でYES)、制御電流(I)を第1回目の
設定圧力(P1)に対応する値(I1)のままにし
て(ステツプ34)、ステツプ32に戻る。そし
て第1回目の設定圧力(P1)と異なる第2回目
の設定圧力(P2)が設定されるまでステツプ3
2,33,34がくりかえされる。
第1回目の設定圧力(P1)よりも大きい第2
回目の設定圧力(P2)がデジタルスイツチ24
に設定された場合には、ステツプ38で制御電流
(I)が圧力制御弁6の二次圧を第2回目の設定
圧力(P2)にするための値(I2)にされる。ま
たステツプ42で昇圧設定と判断され、ステツプ
32に戻る。そして第2回目の設定圧力と異なる
第3回目の設定圧力がデジタルスイツチ24に設
定されるまでは、制御電流(I)の値は、そのま
まの状態に保たれる(ステツプ32,33,34
参照)。
メイン処理のステツプ43において、記憶装置
22のエリア(E5)にセツトされた減圧時間
(T)は、割込み処理によつて1クロツクずつ減
算され、エリア(E5)にセツトされた減圧時間
(T)が零、すなわち減圧時間(T)が経過した
ときに、減圧するために励磁された切換弁14が
消磁される。割込み処理は、インターバル・タイ
マ23からの所定間隔ごとの割込み信号によつて
実行される。割込み信号がCPU21に入力する
と、記憶装置22のエリア(E5)に減圧時間
(T)の残り時間を表わす数値が記憶されている
かいないかを調べ、零以外の数値が記憶されてい
れば(ステツプ51でYES)すなわち上記ステ
ツプ43で減圧時間(T)がセツトされかつその
減圧時間(T)が経過していなければ、タイマ停
止フラグ(F1)がセツトされているかいないか
を調べる(ステツプ52)。タイマ停止フラグ
(F1)がセツトされていなければ、すなわちメイ
ン処理においてステツプ35〜41の処理を実行
中でなければ記憶装置22のエリア(E5)に記
憶されている減圧時間(T)の残り時間を表わす
数値を1だけ減らす(ステツプ53)。これによ
りエリア(E5)に記憶された数値が零、すなわ
ち減圧時間(T)が経過すれば(ステツプ54で
YES)、受圧室2の圧力を設定圧力に減圧するの
に充分な時間、切換弁14が閉じられていたので
あるから、切換弁14のソレノイドが消磁され切
換弁14が開かれるとともに切換弁状態フラグ
(F2)がリセツトされる(ステツプ55)。
メイン処理のステツプ39において切換弁状態
フラグ(F2)がセツトされている場合すなわち
今回の圧力設定よりも前の圧力設定においてセツ
トされた減圧時間(T)のうち、最新にセツトさ
れたものが経過していない場合には、ステツプ4
0に進んで、ステツプ36で消磁された切換弁1
4が励磁状態にされる。また割込み処理のステツ
プ52においてタイマ停止フラグ(F1)がセツ
トされている場合、すなわちメイン処理において
ステツプ36〜40の処理が実行されている場合
には、減圧時間(T)はカウントされない。以
下、この理由を説明する。
受圧室2の圧力を減圧する場合には空気タンク
3の空気を圧力制御弁6のリリーフ・ポートから
排気させるために切換弁14を励磁(閉)状態に
して加圧室80aを大気に開放しておく必要があ
る。この設定圧力自動調整装置では、切換弁14
を励磁(閉)状態にするか消磁(開)状態にする
かどうかの判断は、今回設定圧力(Pi)と前回設
定圧力(P(i−1)(ただし第1回目の圧力設定
の場合は前回設定圧力としては初期圧力値が用い
られる)とを比較することにより行なわれている
(ステツプ42〜44参照)。このため、たとえば
前回の圧力設定が減圧設定であり、受圧室2の圧
力が前回の設定圧力(P(i−1))になるように
徐々に減圧されている途中に(このときには、前
回の圧力設定においてセツトされた減圧時間
(T)は経過していない)、受圧室2の現在圧力
(P)よりも低くかつ前回の設定圧力(P(i−
))よりも高い設定圧力(Pi)(P(i−1)<Pi<
P)がデジタルスイツチ24に設定された場合に
おいては、ステツプ42で昇圧設定と判断され、
ステツプ43,44の減圧時間(T)のセツトお
よび切換弁14の励磁は行なわれない。このよう
な場合において、受圧室2の圧力を今回設定され
た圧力(Pi)まで減圧するには、前回の圧力設定
においてセツトされた減圧時間(T)が経過する
まで切換弁14を励磁しておけばよい。しかしな
がら、制御電流が、圧力制御弁6の二次圧を今回
設定された圧力(Pi)にするための値にされる前
に制御電流は一旦零にされるので、この場合に空
気タンク3の空気が圧力制御弁6のリリーフ・ポ
ートから排気されるのを防止するためにステツプ
36において切換弁14は消磁(開)される。そ
こで、今回の圧力設定よりも前の圧力設定におい
てセツトされた減圧時間(T)のうち、最新にセ
ツトされたものが経過していない場合には、制御
電流が、圧力制御弁6の二次圧を今回設定された
圧力(Pi)にするための値にされた後にステツプ
39,40で切換弁14を励磁(閉)にするとと
もに、割込み処理のステツプ52によつて、ステ
ツプ36で切換弁14が消磁されてからステツプ
40で励磁されるまでの間は、減圧時間(T)の
カウントをしないようにしているのである。
以下、第7図を参照してこの考案による圧力制
御弁について説明する。
圧力制御弁6Aは、入力ポート61、出力ポー
ト62およびリリーフ・ポート63における流体
の流れる方向を切換える主弁部Aと、リリーフ機
構を停止させるためのチエツク弁部Bとから構成
されている。
主弁部Aは、上下に互いに背向状態に配設され
たリリーフ弁座64Bおよび供給弁座64Aと、
供給弁座64Aの下方に上向きに配設された供給
弁体65と、リリーフ弁座64Bの上方に下向き
に配設されたリリーフ弁体66と、供給弁体65
とリリーフ弁体66を上下動可能に貫通するシヤ
フト67と、シヤフト67と、シヤフト67の上
端に固定されたパイロツト・ピストン68と、を
備えている。
供給弁体65は、円板状の弁シート取付部65
aと弁シート取付部65aの下面に下方に突出し
て形成された円筒状の摺動部65bとからなる。
弁シート取付部65aの上面には、供給弁座64
Aに対向する位置に供給弁シート69aが取り付
けられている。弁シート取付部65aの中央部に
は、シヤフト挿通孔65cがあけられている。摺
動部65bは、入力ポート61に繋がる入力室6
1aの下壁に形成された凹所70に摺動可能に嵌
められている。凹所70の下壁内面と弁シート取
付部65aの下面との間には、供給弁体65を弁
箱60に対して常に上方に付勢した供給弁シート
69aを供給弁座64Aに押しつけるスプリング
71が配設されている。供給弁体65の弁シート
取付部65aには、凹所70と供給弁体65によ
つて形成された背室70aと、出力ポート62に
繋がる出力室62aとを連通させるために連通孔
65dがあけられている。
リリーフ弁体66は、円板状の弁シート取付部
66aと弁シート取付部66aの上面に上方に突
出して形成された円筒状の摺動部66bとからな
る。弁シート取付部66aの下面には、リリーフ
弁座64Bに対向する位置にリリーフ弁シート6
9bが取り付けられている。弁シート取付部66
aの中央部にはシヤフト挿通孔66cがあけられ
ている。摺動部66bはリリーフ・ポート63に
繋がるリリーフ室63aの上壁に形成された凹所
72に摺動自在に嵌められている。リリーフ弁体
66の弁シート取付部66aには、凹所72とリ
リーフ弁体66によつて形成された背室72a
と、出力室62aとを連通させるための連通孔6
6dがあけられている。シヤフト67に取り付け
られた座体86と弁シート取付部66aの上面と
の間には、リリーフ弁体66を弁箱60に対して
常に下方に付勢して、リリーフ弁シート69bを
リリーフ弁座64Bに押しつけるスプリング73
が配設されている。
シヤフト67は、供給弁体65の挿通孔65c
およびリリーフ弁体66の挿通孔66cに挿通さ
れている。そしてシヤフト67の上端部は、凹所
72の上壁を貫通してパイロツト・ピストン用シ
リンダ74内に突出している。シヤフト67にお
ける供給弁体65とリリーフ弁体66との間の部
分には、上下一対の環状の弁体作動突部75B,
75Aが形成されている。両弁体作動突部75
B,75Aの外面間距離は、両弁座64B,64
A間距離と等しいかわずかに小さい長さに形成さ
れている。したがつて、両弁体作動突部75B,
75Aが両弁座64B,64Aの間に位置すると
きは、供給弁体65およびリリーフ弁体66はと
もに閉弁状態となる。このときのパイロツト・ピ
ストン68の高さ位置を中立位置という。パイロ
ツト・ピストン68が中立位置から下方に移動す
ると、これに伴なつてシヤフト67が下方に移動
し、下がわの弁体作動突部75Aによつて供給弁
体65が下方に押し下げられ、供給弁体65が開
弁する。逆に、パイロツト・ピストン68が中立
位置から上方に移動すると、これに伴なつてシヤ
フト67が上方に移動し、上がわの弁座作動突部
75Bによつてリリーフ弁体66が上方に押し上
げられ、リリーフ弁体66が開弁する。
パイロツト・ピストン68は、パイロツト・ピ
ストン用シリンダ74内で、シヤフト67の上端
部に取り付られている。パイロツト・ピストン6
8のシヤフト67への取り付けは、シヤフト67
の上端部をパイロツト・ピストン68にねじ込ん
で、パイロツト・ピストン68上方に突出させ、
ナツト76で締めることにより行なわれている。
パイロツト・ピストン用シリンダ74は、パイロ
ツト・ピストン68によつて、上がわのパイロツ
ト室74aと下がわのフイードバツク室74bに
区画されている。パイロツト室74aはパイロツ
ト・ポート(P)に連通している。フイードバツ
ク室74bは連通孔87を介して出力室62aに
連通している。パイロツト・ピストン68は、パ
イロツト室74aの流体圧とフイードバツク室7
4bの流体圧とが等しい場合には、中立位置に位
置している。
チエツク弁部Bは、パイロツト・ピストン68
の真上位置に配設されたチエツク・ピストン79
Aを備えている。チエツク・ピストン79Aは、
パイロツト・ピストン68と同径の受圧部79a
と、受圧部79aの下面に下方に突出して形成さ
れ、受圧部79aよりも径の小さい制動部79b
とから構成されている。受圧部用シリンダ80
は、受圧部79aによつて上がわの加圧室80a
と下がわの開放室80bとに区画されている。加
圧室80aはチエツク・ポート82に繋がつてい
る。開放室80bは呼吸孔88を介して大気中に
開放されている。制動部用シリンダ81は、その
上端が受圧部用シリンダ80に開口しており、そ
の下端がパイロツト室74aに開口している。制
動部79bの下端部はパロツト室74aに突出し
ている。制動部79bの下面には、ナツト76の
逃げ凹所89が形成されている。制動部79bの
軸方向の長さは、チエツク・ピストン79Aが最
下位置に位置したときに、パイロツト・ピストン
68をちようど中立位置まで押し下げるような長
さに形成されている。
このような構成を有する圧力制御弁6Aにおい
て、加圧室80aが大気中に開放されている場合
には、出力側の流体圧(二次圧)は、パイロツト
圧に応じて制御される。すなわち、パイロツト圧
がフイードバツク室74bの流体圧(二次圧)と
等しい場合には、パイロツト・ピストン68は中
立位置に位置し、供給弁体65およびリリーフ弁
体66はともに閉弁状態となる。パイロツト圧が
二次圧よりも低い場合には、パイロツト・ピスト
ン68は上方に移動し、リリーフ弁体66が開弁
して出力側の流体がリリーフ・ポート63から排
気される。逆にパイロツト圧が二次圧よりも高い
場合には、パイロツト・ピストン68は下方に移
動し、供給弁体65が開弁して高圧流体が入力ポ
ート61を通つて出力ポート62に供給される。
したがつて加圧室80aが大気中に開放されてい
る場合には、二次圧はパイロツト圧に等しくなる
ように制御される。
加圧室80aに出力側の流体が供給された場合
には、リリーフ弁体66が常に閉弁された状態と
なる。これを以下数式を用いて説明する。
パイロツト・ピストン68およびチエツク・ピ
ストン79Aの受圧部79aの外径をD、チエツ
ク・ピストン79Aの制動部79bの外径をd
(d<D)、加圧室80aおよびフイードバツク室
74bの流体圧(二次圧)をPa、ならびにパイ
ロツト圧をPbとすると、パイロツト・ピストン
68に作用する力Fu(上向きを正にとる)は下記
の式で表わされる。
Fu=π/4(D2PaーD2Pb) ……(1) Pa<Pbであれば、すなわち二次圧がパイロツ
ト圧よりも小さければFu<0となり、パイロツ
ト・ピストン68は下方に付勢され、下方に移動
するので、供給弁体65が開、リリーフ弁体66
が閉となる。
Pa<Pbであれば、すなわち、二次圧がパイロ
ツト圧よりも大きければ、Fu>0となり、パイ
ロツト・ピストン68は上方に付勢される。とこ
ろで、チエツク・ピストン79Aに作用する力
Fd(下向きを正にとる)は、下記の式で表わされ
る。
Fd=π/4(D2Paーd2Pb) ……(2) 上記(1)式および(2)式からFdーFuを求めると、 FdーFu=π/4(D2ーd2)Pb>0 ……(3) となる。
すなわち、パイロツト・ピストン68が上方に
付勢される場合であつても、チエツク・ピストン
79Aは、パイロツト・ピストン68を中立位置
まで下方に押し下げるので、リリーフ弁体66は
閉状態となる。
この考案によれば、出力圧がパイロツト圧より
大きいと、パイロツト・ピストンが上向きに移動
してリリーフ弁体が開かれようとするが、これを
チエツク・ピストンが阻止するから、圧力制御弁
のリリーフ機構を停止させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図はこの考案の原理および使用例
を示すもので、第1図は設定圧力自動調整装置に
適用した圧力制御弁およびその配管を示す図、第
2図は電空比例弁の電流と二次圧との関係を示す
図、第3図は、設定圧力自動調整装置の電気的構
成を示すブロツク図、第4図は記憶装置に記憶さ
れる圧力制御弁の二次圧に対する出力電圧のデー
タを示す図、第5図は記憶装置の一部を示す図、
第6図はCPUの処理手順を示すフローチヤート、
第7図はこの考案の実施例を示す縦断面図であ
る。6,6A……圧力制御弁、61……入力ポー
ト、62……出力ポート、63……リリーフ・ポ
ート、65……供給弁体、66……リリーフ弁
体、67……シヤフト、68……パイロツト・ピ
ストン、71,73……スプリング、74a……
パイロツト室、74b……フイードバツク室、7
5A,75B……弁体作動突部、79,79A…
…チエツク・ピストン、79a……受圧部、79
b……制動部、80a……加圧室。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 入力ポート61と出力ポート62間の下方隔壁
    に設けられた供給弁座64Aに下側から密接する
    供給弁体65と、 出力ポート62とリリーフ・ポート63間の上
    方隔壁に設けられたリリーフ弁座64Bに上側か
    ら密接するリリーフ弁体66と、 供給弁体65およびリリーフ弁体66を摺動自
    在に貫通している垂直シヤフト67と、 供給弁体65を上向きに付勢しているスプリン
    グ71と、 リリーフ弁体66を下向きに付勢しているスプリ
    ング73と、 シヤフト67が上向きに移動するとリリーフ弁
    体66を開き、シヤフト67が下向きに移動する
    と供給弁体65を開く弁体作動部材75A,75
    Bと、 シヤフト67の上端に固定されているパイロツ
    ト・ピストン68と、 パイロツト・ピストン68の下面に出力圧を作
    用させる出力圧フイードバツク室74bと、 パイロツト・ピストン68の上面にパイロツト
    圧を作用させるパイロツト室74aと、 を備えている圧力制御弁において、 パイロツト室74aの頂壁を摺動自在に貫通し
    て下端をパイロツト・ピストン68の上面に当接
    させているチエツク・ピストン79,79Aと、 出力圧がパイロツト圧より大きいときに、パイ
    ロツト・ピストン68を上向きに移動させようと
    する力以上の加圧力をチエツク・ピストン79,
    79Aの上面に作用させる加圧室80aと、 を備えていることを特徴とする圧力制御弁。
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JPS5836405B2 (ja) * 1975-06-18 1983-08-09 松下電器産業株式会社 ハクマクジキヘツド

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