JPH0330673A - アシルアミノ酸遊離酵素様ポリペプチド - Google Patents

アシルアミノ酸遊離酵素様ポリペプチド

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JPH0330673A
JPH0330673A JP16521689A JP16521689A JPH0330673A JP H0330673 A JPH0330673 A JP H0330673A JP 16521689 A JP16521689 A JP 16521689A JP 16521689 A JP16521689 A JP 16521689A JP H0330673 A JPH0330673 A JP H0330673A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はアシルアミノ酸遊離酵素のアミノ酸配列を有す
るポリペプチド及びそのDNA配列に関する。
〔従来の技術〕
アシルアミノ酸遊離酵素は、N末端がアシル化されてい
るタンパク質・ペプチドよりアシルアミノ酸を遊離する
タンパク質加水分解酵素である。各種動物組織に広く存
在しており、細胞内でのタンパク質の翻訳後修飾の最も
一般的なN末端アセチル化を起こすN“−アセチルトラ
ンスフェラーゼと共に重要な役割を演じているのではな
いかと考えられている。
タンパク質N末端アセチル化は、動物、植物及びそのウ
ィルスに広く見られる現象である。
更に、数種の真核細胞中では半数以上の細胞内可溶性タ
ンパク質のN末端がアセチル化を受けていることが知ら
れている。例えば、マウスL細胞可溶性タンパク質の8
0%がアセチル化を受けていることがJ、L、ブラウン
(J、L。
Brown)らによって報告されている〔ジャーナルオ
ブ バイオロジカル ケミストリー(Journalo
f Biological Chemistr、y)第
254巻、第1447頁(1979))。また、アセチ
ル化を受けているタンパク質のN末端アミノ酸には特異
性があり、グリシン、アラニン、セリン、メチオニン、
アスパラギン酸がN末端に来るとアセチル化が起き易い
ことが知られている〔メソッズ イン エンザイモロジ
ー(Methods in13nzymo1ogy)第
106巻、第165頁(1984)〕。
このように、N末端がアセチル化されているタンパク質
は割合として多く、また末端アミノ酸の種類も多い。こ
のN末端アセチル化の生化学的意義について数種の説が
出されている。1つはN末端アセチル化という翻訳後修
飾によって、タンパク質加水分解酵素から細胞内タンパ
ク質を保護するするという説であり、タンパク質の生体
内での代謝との関係が考えられている。
また、分泌性タンパク質が生体膜を通り抜けるのにN末
端アセチル化が関与しているという報告もあるが、この
両説は共にまだ未知の部分が多い。
これらN末端アセチル化の生化学的意義の研究にアシル
アミノ酸遊離酵素は効果的である。
すなわち、N末端アセチル化を研究するためには、タン
パク質・ペプチド中のアセチル化されているアミノ酸残
基を微量で同定しなければならない。このためには、N
”−アセチル基、又はN″−アセチルアミノ酸を遊離さ
せることが必要であるが、いまだ、N′x−アセチル化
されたタンパク質からアセチル基を遊離する方法は見つ
かっていない。しかし、アセチルアミノ酸を遊離する方
法は知られており、アシルアミノ酸遊離酵素がこの目的
達成に供されている。その方法は、まずN末端がアシル
化を受けているタンパク質を特異性の高いタンパク質加
水分解酵素で切断し、アシルアミノ酸遊離酵素が作用し
易い短いペプチドに分解する。それからアシルアミノ酸
遊離酵素を作用させてアシルアミノ酸を遊離させ、残っ
たペプチドは2番目のアミノ酸からエドマン分解法によ
り、アミノ酸配列分析を行い、アシルアミノ酸はマスス
ペクトル分析、逆相HP L Cによる分析等で同定す
るというものである。
このようにアシルアミノ酸遊離酵素は、N末端アシル化
タンパク質の一次構造解析に極めて有効な手段である。
更にアシルアミノ酸遊離酵素をコードするDNA配列は
、了シルアミノ酸遊離酵素の生体内での発現を調べるの
に有用である。
〔発明が解決しようとする課題〕
アシルアミノ酸遊離酵素は、動物組織に広く分布し、ラ
ット肝臓や脳、ブタ肝臓、ウシ肝臓、ヒツジ赤血球、ヒ
ト赤血球、ヒト胎盤からの精製が報告されている〔ジャ
ーナル オブ バイオケ ミ ス ト リ −(Jou
rnal  of  Biochemistry)第7
7巻、第89頁(1975)  ジャーナルオブ ニュ
ーロケミストリー(Journal of Neu−r
ochmistry)第41巻、第201頁(1983
)ジャーナル オブ バイオケミストリー第93巻、第
1217頁(1983)  ジャーナルオブ バイオロ
ジカル ケミトスリー第253巻、第5012頁(19
78)  ジャーナルオブ バイオロジカル ケミスト
リー第247巻、第2217頁(1972) 、バイオ
ケミカル アンド バイオフィジカル リサーチ コミ
ュニケーションズ(Biochemical and 
Biophy−slcal Re5earch Com
munications)第126巻、第933頁(1
985)、ユーロピアン ジャーナル 才ブ バイオケ
ミストリー(BuropianJournal of 
Biochemistry)第97巻、第205頁(1
979))。しかし、その遺伝子構造やアミノ酸配列は
依然として不明である。
本発明の目的は、アシルアミノ酸遊離酵素の遺伝子構造
とアミノ酸配列を明らかにし、遺伝子工学的に本酵素を
製造する可能性を明らかにすることにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明を概説すれば、本発明の第1の発明は第1図で表
されるアミノ酸配列を有していることを特徴とするアシ
ルアミノ酸遊離酵素様ポリペプチドに関する。
また、本発明の第2の発明は第1の発明のポリペプチド
をコードする塩基配列に関する。
本発明者らは、ブタm −RN Aよりc DNAライ
ブラリーを作製し、そこから、ブタアシルアミノ酸遊離
酵素をコードするcDNAクロ−ンを選び出し、その塩
基配列分析から、ブタアシルアミノ酸遊離酵素のアミノ
酸配列を決定し、本発明を完成させた。
以下本発明を具体的に説明する。
ブタアシルアミノ酸遊離酵素をコードするcDNAのク
ローニングの方法は公知の方法が用いられる。例えば、
ブタアシルアミノ酸遊離酵素が分布する肝臓や脳等から
、ポIJ(A)を含むRNAを抽出し、これをオリゴ(
dT)を結合させたセルロース担体等で精製する。これ
をテンプレート(鋳型)として逆転写酵素を作用させて
cDNA合成を行い、岡山−バーブ法あるいはガブラー
ーホフマン法(Gubler−Hoffm−ann法)
等の方法により、プラスミドやファージベクターに接続
して、宿主に導入し、cDNAライブラリーを作製する
。このようなライブラリーは、市販もされており、例え
ばクローンチック社から購入することもできる。既にc
DNAの一部が得られている場合には、ブライマー伸長
法によるcDNAライブラリーの作製も行われる。この
方法は5′側のcDNAをクロニングするのに特に有効
である。
cDNAライブラリーから目的のブタアシルアミノ酸遊
離酵素をコードするcDNAクローンをスクリーニング
するためには、まずブタアシルアミノ酸遊離酵素の部分
アミノ酸配列を決定し、それから推定した合成りNAプ
ローブを作成しなければならない。部分アミノ酸配列を
決定するためには、まず精製ブタアシルアミノ酸遊離酵
素に特異性の高いタンパク質加水分解酵素を作用させ加
水分解し、ペプチドを逆相HPLCを用いて分離精製す
る。これをエドマン分解法によりアミノ酸配列分析を行
い、決定するのが効果的である。この部分アミノ酸配列
から合成りNAプローブをデザインするには2種類の方
法がある。一つは考えられる組合せの配列をすべて合成
してゆく方法である。もう一つは、今まで調べられてき
たコドンの使用頻度の高いものを用いて長いDNAを合
成して使う方法である。
DNAプローブでライブラリーをスクリーニングする手
段としては、まずライブラリーをプレート上で増幅させ
、生育したコロニー又はプラークをニトロセルロースや
ナイロンのフィルターに移し取り、変性処理によりDN
Aをフィルターに固定する。このフィルターをあらかじ
め32p等で標識したDNAプローブを含む溶液中でイ
ンキュベートし、フィルター上のDNAと、プローブD
NAとのハイブリッドを形成させる(以下、この操作を
ハイブリダイゼーションと略す)。インキュベーション
の温度は、用いるプローブのTm (融解温度)を目安
として設定する。ハイブリダイゼーション後、非特異的
吸着を洗い流し、オートラジオグラフィーにより、プロ
ーブとハイブリッドを形成したクローンを同定する。こ
の操作を再度行ってクローンを単離し、次の分析を行う
組換え体が大腸菌の場合は、試験管等で少量培養を行い
、プラスミドを常法によって抽出、制限酵素による切断
反応を行い、アガロース又はアクリルアミドゲル電気泳
動に付して、クローン化された挿入断片の生成を調べる
。更にその泳動パターンをニトロセルロースやナイロン
膜に移し取り、前述の方法によりハイブリダイゼーショ
ンを行って挿入断片がDNAプローブとハイブリッドを
形成するか否かを調べる。最終的には挿入断片の塩基配
列を公知の方法により決定する。組換え体がファージの
場合も基本的には同様のステップでクローンの分析を行
う。
あらかじめ培養した宿主大腸菌にクローン化ファージを
感染させ、その溶菌液からファージDNAを調製する。
ファージDNAの具体的な調製法に関しては、例えば続
生化学実験講座1「遺伝子研究法■」の第100頁(東
京化学同人出版)に記載されている。ファージDNAを
制限酵素で切断してゲル電気泳動に付し、挿入断片の確
認を行い、更に、プローブDNAとハイブリダイ、ズす
ることを調べる。最終的には塩基配列を決定することに
より、クローンの1g認を行う。
決定された塩基配列を、ブタアシルアミノ酸遊離酵素の
N末端、C末端分析や、アミノ酸組成分析、分子量等と
比較してその遺伝子構造及びアミノ酸配列を知ることが
できる。
以上述べてきたごとく、本発明により、ブタアシルアミ
ノ酸遊離酵素の一次構造及び遺伝子構造が明らかになっ
た。
〔実施例〕
次に本発明の実施例を示すが、これらは本発明を限定す
るものではない。
実施例1 ブタアシルアミノ酸遊離酵素cDNAクロー
ニング (1−1)  cDNAライブラリーからのスクリーニ
ング <mRNAの抽出、精製・c DNAライブラリーの調
製〉 と殺直後の正常ブタ肝臓を液体窒素で凍結し、−70℃
で保存していたもの4gよりアマジャム社(英国)製R
NA抽出キット(コード番号RPN、1264)を用い
てRNAの抽出を行い、3.6mgの全RNAを得た。
これをオリコ(d T)セルロースカラムに通シて13
0μgのポリ (A)RNAを得た。このポリ (’A
)RNA8μgよりアマジャム社製cDNA合成キット
 (コード番号RPN、1256)を使って、オリコ(
d T)ブライマーによりcDNAを合成した。次に同
じくアマジャム社製cDNAクローニングシステム・λ
gtlo(コード番号PRN、1257)を使って、無
細胞系で、cDNAをλgtlOのEcoRIサイトに
組込んだものを、ラムダ−ファージにパッケージングし
た。
ただし、パッケージには、ストラテジーン社(米国)の
ギガパックゴールド(GIGAPACKGOLD )を
用いた。
〈ポジティブクローンの同定、単離〉 前記cDNAライブラリーを宿主菌としてC600Hf
1株を用い、14cmX10cmの角シャーレ20枚に
、1枚当り約20.000個のプラークを形成させた。
すなわち4 mg / rnlのマルトースを含むL培
地でC600Hflを37℃で一晩培養した培養液0.
2ml!に、ファージ液 0.1−を混ぜ37℃で15
分間保温した。これに軟寒天(L培地に終濃度0.6%
となるようにアガロースを加え、オートクレーブで処理
した後、50℃に保ったもの)8mlを加え、L−プレ
ート上に広げ、固化後37℃で10時間程度保温してフ
ァージのプラークを形成させた(以下、この操作をブレ
ーティングと略す)。
次にこのプレートより2枚のハイブリダイゼーション用
フィルターを調製した。すなわち、プレート表面にアマ
ジャム社製ナイロン膜〔商品名ハイボンド(Hybon
d−N) ]を30秒間接触させ、これを0.5M N
a0fl 、 1.5M NaC1の溶液に浸した口紙
上で5分間(変性)、0.5Mトリス(Tris)−t
lc1緩衝液(pH7,0)   1.5MNaC1の
溶液に浸した口紙上で5分間(中和)処理した後、2x
SSC[:NaC117,53g 、クエン酸ナトリウ
ム8.82gを1βの水に溶かしたもの〕でリンスし、
口紙上で乾燥させた(以下この処理をフィルター処理と
略す)。2枚目のフィルター処理は、プレートとナイロ
ン膜の接触時間を2分間として行った。UVランプで5
分間このフィルターを照射してDNAを固定化した。
ハイブリダイゼーションのプローブとしては、アシルア
ミノ酸遊離酵素の部分アミノ酸配列より推定した110
+netの合成りNAを用いた。
部分アミノ酸配列は、精製されたブタ肝臓アシルアミノ
酸遊離酵素をタンパク質加水分解酵素アクロモバクタ−
プロテアーゼI消化後HPLCで分取し、気相式ペプチ
ドシークエンサーで決定した。合成りNAは、R,ラセ
(R,Lathe)の方法〔文献:ジャーナル オブ 
モレキュラバイオロジー(J、 Mo1.Biol、 
)第183巻、第1〜12頁(1985) ]によりデ
ザインした。この合成りNA225ngを宝酒造社製メ
ガラベルキット (コード番号6070)を用いて32
Fで標識し、1.8X 10 ’ cpm /μgの比
活性のプローグを得た。このプローブの全量と上記調製
したフィルターを用い、6xSSC,1%SD3100
μg/rnlのニシン精子DNA。
5Xデンハルト (口enhardt )  [ウシ血
清アルブミン、ポリビニルピロリドン、フィコールをそ
れぞれ0.1%の濃度で含む〕を含む約100−の溶液
中で65℃で一晩ハイブリダイゼーションを行った。次
に室温の6xSSC中で10分間フィルターを洗浄した
。更に室温の2XSSC中で10分間を2回洗浄した後
、40℃の0.2X S S C中で30分間を2回洗
浄した。フィルターを口紙上に移し余分な水分を除いた
後、ワットマン3MM口紙にはりつけ、増感紙を当てて
一晩−70℃でオートラジオグラフを行った。その結果
合計で5個のポジティブシグナルを得た。
これらのシグナルに相当する位置のプラークを寒天ごと
0.2mj!の3M溶液[: NaC15,8g。
Mg5L・7L02 gllM)リス−HCl緩衝液(
pH7,5) 50ne、2%ゼラチン5rnlを水に
溶かし全量を11とする〕中に回収、懸濁し、適度に希
釈してブレーティングしく約300プラーク/φ9 c
m丸形シャーレ)上記と同様の操作を行った(以下、2
次スクリーニングと略す)。その結果、全クローンに関
してシングルプラークを単離することができた。これら
のクローンをλA□E419、λAA、450、λAA
RE451、λAA、1E452、λAARE453と
命名した。
〈λDNAの調製〉 クローン化できたファージを宿主菌として大腸菌L87
株を用いて液体培養(遺伝子研究法■、第100頁、東
京化学同人出版)を行った。
これによって40m1の培養液から調製し、約40μg
のλDNAを得た。
く挿入断片の同定と抽出精製〉 調製した上記DNA20μgを100μ11xEcoR
I緩衝液(組成は全酒造・遺伝子工学用試薬カタログ記
載)中120ユニットのEcoRIと共に37℃ 1.
5時間保温し、更に終濃度50μg/mlとなるように
RNa5eAを加え10分間保温した。この反応液中か
ら5μlを取出し、1μlの6倍濃縮電気泳動用緩衝液
[0,25%ブロモフェノールブルー、0.25%キシ
レンシアツール、30%グリセロール、以下、6 xE
P緩衡液と略す〕を加え1.0%アガロースゲルで電気
泳動し挿入断片を同定した。その結果、以下のような大
きさの断片が挿入されていることが判明した。λAAR
E419 1.9 k b。
pol λAA111450 1.1 kb、pl、λ
AAll[451−1,3kb、p、、λAA□452
−1.8 k b、p、、λAAIE453 0,6 
kb、p。
次にEcoRI消化した残りの反応液に20μlの6x
BP緩衝液を加え、1.0%アガロースゲルで電気泳動
した。泳動後ゲルを1μg/mlのエチジウムブロマイ
ド溶液で10分間染色した後、紫外線照射下で目的の挿
入断片を含む部分をゲルから切出した。これを電気抽出
用緩衝液(0,004M  )リス−酢酸、0.1mM
  EDTApH8,O1以下、EE緩衝液と略す)を
満たした透析チューブに挿入し、外液も同じ溶液を満た
し、17V/cmで20分間通電した。
透析チューブからゲルを静かに抜き出した後、内液をよ
くかくはんして取出した。このDNA溶液に、等容のフ
ェノール/クロロホルム混液を加えかくはんし、10.
00 Orpmで5分間遠心した後上層を回収した(以
下、フェノール/クロロホルム抽出と略す)。上層に1
/10容の3M酢酸ナトリウム溶液と2倍量のエタノー
ルを加えDNAを沈殿させた(以下、エタノール沈殿と
略す) −70℃に15分間放置した後、10.00 
Orpmで10分間遠心分離し、沈殿を80%エタノー
ルでリンスした後減圧乾燥させ20μβTE緩衝液[1
0mM  )リスHCI pH7,5,0,1mM  
EDTAIに溶解した。
〈挿入断片の制限酵素認識配列の同定〉得られた各クロ
ーンの挿入断片上にどのような制限酵素サイトがあるか
を調べるために、まず一番長い、λA□11419の挿
入断片Longを、M13mp18のポリリンカーシー
フェンス内に認識配列が存在する制限酵素と、その他数
種の6塩基認識の制限酵素で消化し、電気泳動で切断パ
ターンを解析した。その結果、3acI、pstI、5
calの認識配列が存在することが判明した。
次にlkb、p、以上の断片をもつλAA■450〜4
52の3クロ一ン各10ngを5acIXPstl、5
caIの制限酵素単独で消化し、λAARE419の挿
入断片とどのように重なっているかを調べた。
く挿入断片の塩基配列決定〉 λAA、、419の挿入断片DNA溶液1μlと、M1
3mp18(宝酒造)のRFDNAをEc。
Ri消化したもの50ngを、ライゲーションキット 
(宝酒造コード番号6021)を用いてライゲーション
を行った。このライゲーション反応液の115量を用い
て大腸菌JMI 09を形質転換し、40μg/mlの
濃度のX−Ga1(5ブロモ−4−クロロ−3−インド
リル−β−D−ガラクトシド)と20μg / mlの
濃度の■PTG (イソプロピル−β−D−チオガラク
トシド)を含む軟寒天に、JMI 09をL培地で一晩
培養した培養液0.2mj2と共に混ぜL−プレートに
まいた。このプレートを37℃で一晩保温し、形成した
白いプラークを選ぶことによって、断片が挿入されてい
る組換え体を得た。同様にしてλAA□450.451
.452の断片については、M13mp19(宝酒造)
に組込んだ組換え体を得た。各クローンをMAARB4
19.450.451.452と命名した。
得られた組換え法名12クローンのファージをプラーク
からとり、JMI O9株の一晩培養液をL培地で3/
1000に希釈したちの5 mlにうえることにより感
染させ、37℃で6時間振とう培養した。これを9.0
0Orpmで遠心分離し、菌体の沈殿からアルカリ溶菌
法〔文献:1982年、コールド スプリング ハーバ
−ラボラトリ−発行、T、マニアステイス(、T。
Ma旧astis)ほか著、モレキュラー・クローニン
グ、ア・ラボラトリ−・マニュアル(Molecula
r[1oning  八Laboratory  Ma
nual) 、第368頁〕によってRFDNAを調製
し、30μβのTE緩衝液に溶解した。このDNA溶液
3μβを12ユニツトのEcoRIで37℃1時間酵素
消化し、50t−tg/mlとなるようにRNa5eA
を加え、37℃10分間保温した。6xEP緩衝液を加
え、1%アガロースゲルで電気泳動し、切断パターンか
ら各挿入断片が入っていることを確認した。。
次に挿入断片の方向を決定するために、各RFDNAを
その挿入断片に認識配列がある制限酵素で消化した。す
なわちMAAuE419は5ac1、 MAARH45
0は5cal、Hinc II、MAAII[:451
はS ca I 、 P st I 、 MAAus4
52は5caI、HincI[消化を行い、1%アガロ
ースゲルの電気泳動によって方向を決定し、各断片につ
いて逆向きに挿入断片が入ったM13のクローンを得た
。そのクローンをそれぞれ、MAARH419−3、M
AARI1419 4、MAAIIE450−1、MA
AllE450 2、MAARIl1451−1、MA
AIl[1451−3、MAAll、452−1、MA
AllB452−2と命名した。
次に一番長い挿入断片であるλAA、1E419の断片
の全塩基配列を決定するために、タカラ(TaKaRa
)キロシーフェンス用デレージョンキット (宝酒造)
を用いM AA□419=3、M AA□419−4.
2種類の向きのクローンについて、シーフェンス用ブラ
イマーアニーリング位置の側から挿入断片を1分解して
ゆき、いろいろな大きさの挿入断片を持つ誘導体を作製
した(以後、この操作をデレージョンと略す)MAA、
8419−3より誘導したクローンをMAAaH419
F1〜2B、R101〜124、M AARR419−
4より誘導したクローンをM AA□419R1〜28
、R101〜124と命名した。
上記誘導体クローンの中から適当なものを、ジデオキシ
法によってDNAシークエンシングを行って、λAAI
Il1419の挿入断片の全塩基配列とλAA、450
〜45.2の挿入断片の両端の塩基配列を決定した。そ
の結果を第3図に示す。
すなわち第3図はブタアシルアミノ酸遊離酵素cDNA
の制限酵素地図及び得られたクローンの位置を示す図で
ある。
(1−2)  プライマー伸長法によるcDNAクロニ
ング 次に上記λAAR11:419の挿入断片ではカバーさ
れていない構造遺伝子の一部をカバーするクローンを得
るため、m RN Aのプライマー伸長法によるcDN
Aクローニングを行った。
くポジティブクローンの同定単離〉 ブライマーとして、λAAllH419の挿入断片の5
′側より405−421の位置と506−522の位置
に存在する塩基配列に相補的な2種類の17b、90合
成りNAP4.P5の混合物を用いた。前述のようにし
て得たボIJ(A)RNA8μgと、ブライマー混合物
1.2μgを加え、アマジャム社製cDNA合成キット
を使ってcDNAを合成した。このcDNAを前述のと
おり、λgtloのEcoRIサイトに組込んだものを
、ラムダファージにパッケージした。このc DNAラ
イブラリーをC600Hf1株を用いてブレーティング
を行い、角シャーレ23枚に、1枚当り13.000個
のファージを形成させ、これをフィルターに移し、フィ
ルター処理を行った。プローブとして塩基配列の68−
92の配列に相補的な26b、9.の合成りNAP7を
用いた。
合成りNAプローブP7の50ngを、メガラベル(全
酒造)を用いて32pで標識し、1.7×10 ’ c
pm /μgの比活性のプローブを得た。
このプローブ2,7X 10 ’ cpmと先に調製し
たフィルターを用い前述のハイブリダイゼーション用緩
衝液40m1!中65℃で一部ハイブリダイゼーション
を行った。次に室温のaxssc中で10分間フィルタ
ーを洗浄した。更に室温の2XSSC中で30分間を2
回洗浄した後、フィルターを口紙上に移し余分な水分を
除いた後、ワットマン3MM口紙にはりつけ、増感紙を
あてて、−晩−70℃でオートラジオグラフを行った。
その結果2個のポジティブシグナルを得た。この2個の
ファージに対し2次スクリーニングを行い、シングルプ
ラークを単離した(λAA□521、λAA□522と
命名した)。
くλDNAの調製と挿入断片の同定〉 ファージを前述のとおり、液体培養法によって40al
l!の培養液より調製し、これから約20μgのDNA
を得た。このDNA0.3μgを12ユニツトのEco
RIで37℃2時間酵素消化し、1.0%アガロースゲ
ルで電気泳動を行ったが、挿入断片は確認できなかった
。そこで0.3μgのλDNAを1O−L=ワットBg
lII、HindII単独と、BgIn、HindII
I両方とで37℃2時間酵素消化して、1.0%アガロ
ースゲルで電気泳動を行った。lμg / mj’エチ
ジウムブロマイド溶液に10分間浸し、染色写真撮影後
、サザンプロット法(文献:遺伝子研究法■、第218
〜221頁、東京化学同人)によりアマジャム社製ナイ
ロン膜にDNAを移した。このフィルターをUVランプ
で5分間照射してDNAを固定化し、プラークハイブリ
ダイゼーションの時と同じ条件でハイブリダイゼーショ
ンを行い、洗浄後オートラジオグラフを行った。その結
果λAA□521では4kb、po、λAA、、522
では2.2kb、P、の断片がポジティブのシグナルを
与えた。
く断片の塩基配列の決定〉 次にこの断片を得るために、各λDNA15μgを20
0μj21XBglff緩衝液中60ユニットのBgl
nと60ユニツトのHindI[I50μl /mj!
RNa5e Aと共に37℃2時間保温した。この反応
液をフェノール/クロロホルム処理を行って各酵素を失
活させた後エタノール沈殿を行ってDNAを回収した。
これを100μlの1×クレノウフラグメント緩衝液(
組成は全酒造、遺伝子工学用試薬カタログ記載)に溶解
し、4ユニツトのフレノウフラグメントを加え37℃で
30分間保温してDNAの末端を平滑化した。
この反応液に20μlの6XEP緩衝液を加え、1%ア
ガロースゲル電気泳動にかけ、目的のDNA断片を含む
部分を切出し、DNAを電気的に抽出し、約200ng
を得た。得られたDNA断片60ngとM13+np1
8  RFDNAHincII消化物500gをライゲ
ーションキット(全酒造)を用いて、ライゲーションを
行った。
このライゲーション反応液5μmを用いてJM109株
を形質転換し、前述した方法と同様にして組換え体クロ
ーンを得た。λAA□521の断片より得られたそれぞ
れ逆向きのクローンをMAARR521A −8、MA
A、t+521 A−15と命名した。λAA□522
の断片より得られたクローンは、一方の向きしか得られ
なかった。これをMAAIl[1522−1と命名した
これらのクローンについてデレージョンを行い、いろい
ろな挿入断片を持つ誘導体を作製した。M AA□52
1A−8、MAA、[1521A−15より誘導した欠
失クローンをそれぞれM A A HE521AF1〜
28、F101〜128、M AAIIE 521 A
 R1〜28、RIOI〜128、MAA、p、522
−1より誘導したクローンをM A ARr、 F 1
〜42と命名した。これら誘導体クローンの中から適当
なものをジテ゛オキシ法によってDNAシークエンシン
グを行ってλAARE 521のB gllI Hin
d II[断片とλAAiiE5228gl■断片の塩
基配列を調べた。
実施例(1−1) 、及び(1−2)での塩基配列分析
の結果からブタアシルアミノ酸遊酵素構成遺伝子の全塩
基配列及びアミノ酸配列が決定された。
その結果を第2図に示す。すなわち第2図はcDNAの
塩基配列分析より得たアシルアミノ酸遊離酵素の1例の
塩基配列及びそれに対応するアミノ酸配列を示す図であ
る。
〔発明の効果〕
以上の結果から、本発明によりブタアシルアミノ酸遊離
酵素のアミノ酸配列及びそのDNA配列が明らかとなり
、ブタアシルアミノ酸遊離酵素様ポリペプチドを遺伝子
工学的に製造する可能性が明らかになった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のアシルアミノ酸遊離酵素様ポリペプチ
ドのアミノ酸配列を示す図、第2図はcDNAの塩基配
列分析より得た本発明のアシルアミノ酸遊離酵素の1例
の塩基配列及びそれに対応するアミノ酸配列を示す図、
第3図はブタアシルアミノ酸遊離酵素cDNAの制限酵
素地図及び得られたクローンの位置を示す図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、図面の第1図で表されるアミノ酸配列を有している
    ことを特徴とするアシルアミノ酸遊離酵素様ポリペプチ
    ド。 2、請求項1記載のポリペプチドをコードする塩基配列
    。 3、請求項2記載の塩基配列が、図面の第2図で表され
    るものである塩基配列。
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