JP2002034566A - ミミズ由来セリンプロテアーゼの遺伝子、当該遺伝子を含むプラスミドベクター及び形質転換体 - Google Patents

ミミズ由来セリンプロテアーゼの遺伝子、当該遺伝子を含むプラスミドベクター及び形質転換体

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JP2002034566A
JP2002034566A JP2000220337A JP2000220337A JP2002034566A JP 2002034566 A JP2002034566 A JP 2002034566A JP 2000220337 A JP2000220337 A JP 2000220337A JP 2000220337 A JP2000220337 A JP 2000220337A JP 2002034566 A JP2002034566 A JP 2002034566A
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earthworm
derived serine
amino acid
cdna
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JP2000220337A
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English (en)
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Nobuyoshi Nakajima
伸佳 中島
Manabu Sugimoto
学 杉本
Hiroki Hamada
博喜 浜田
Katsuhiko Mikuni
克彦 三国
Kozo Hara
耕三 原
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YOKOHAMA KOKUSAI BIO KENKYUSHO
Ensuiko Sugar Refining Co Ltd
Yokohama Kokusai Bio Kenkyusho KK
Original Assignee
YOKOHAMA KOKUSAI BIO KENKYUSHO
Ensuiko Sugar Refining Co Ltd
Yokohama Kokusai Bio Kenkyusho KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ミミズ由来セリンプロテアーゼを大量生産す
る技術を確立することによって、当該酵素の経口投与に
よる血中血栓溶解活性亢進等の作用機作の解明等の詳細
な研究に寄与すると共に、本酵素の薬理、臨床応用の可
能性を開き、当該セリンプロテアーゼを安定的に供給し
て、血栓症等の治療に供すること。 【解決手段】 配列表の特定な塩基配列を有するミミズ
由来セリンプロテアーゼF−III −1の遺伝子、当該遺
伝子を含むプラスミドベクターおよび形質転換酵母並び
に特定な塩基配列を有するミミズ由来セリンプロテアー
ゼF−III −2の遺伝子、当該遺伝子を含むプラスミド
ベクターおよび形質転換酵母。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミミズ由来セリン
プロテアーゼの遺伝子、当該遺伝子を含むプラスミドベ
クター及び形質転換体に関する。ミミズ由来セリンプロ
テアーゼは、ミミズ(Lumbricus rubellus)に由来する
酵素で、活性部位にセリン残基のあるプロテアーゼであ
り、血栓溶解(線溶)作用を触媒する血栓溶解酵素(線
溶酵素)の一種である。
【0002】
【従来の技術】血栓は、末梢動静脈血栓症、肺塞栓症、
心筋梗塞症、冠動脈閉塞症、脳血管閉塞症、網膜動静脈
血栓症をはじめ、種々の疾患に関連し、病原因子として
大きな問題となっている。現在のところ、血栓症の治療
には、微生物由来のストレプトキナーゼ(SK)、ヒト
尿から得られるウロキナーゼ(UK)あるいはメラノー
マ培養液から得られる組織プラスミノーゲンアクチベー
ター(TPA)などが点滴剤として用いられている。し
かし、いずれも血中での半減期が20分以内と極めて短
いため、一時的な効果しか期待できなかった。しかも、
いずれも高価である。
【0003】近年、血栓等の治療を目的として、線溶酵
素の一つであるミミズ由来セリンプロテアーゼの薬理、
臨床応用についてその可能性を強く実証する研究結果が
報告されており(Thromb Haemostas. ,62,545 (198
9))、当該線溶酵素の経口投与による血中線溶活性亢
進等の作用機作の解明をはじめとして、当該線溶酵素の
詳細な研究に期待が寄せられている。しかしながら、ミ
ミズからセリンプロテアーゼを抽出するためには、ミミ
ズを育成するのに時間がかかると同時に、大量のミミズ
を必要とする等の問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ミミズ由来
セリンプロテアーゼを大量生産する技術を確立すること
によって、当該酵素の経口投与による血中線溶活性亢進
等の作用機作の解明等の詳細な研究に寄与することを目
的とするものである。さらに、このミミズ由来セリンプ
ロテアーゼの研究が進んで薬理、臨床応用の可能性が開
ければ、大量生産により安定的に当該酵素を供給し、血
栓症等の治療を効率よく行うことが可能となる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意検討の結果、ミミズ由来セリンプロテ
アーゼの遺伝的情報を得ることができた。すなわち、ミ
ミズから全RNAおよびmRNAを抽出後、全RNAか
らディジェネレートプライマーを用いたcDNA断片を
単離し、前記cDNA断片を基にして作成したプライマ
ーを用いて、前記mRNAから得たcDNAを鋳型とし
たRACE法によりcDNAを単離して塩基配列を決定
し(配列表の配列番号1および2)さらに、その翻訳産
物であるミミズ由来セリンプロテアーゼF−III −1お
よびF−III −2の遺伝子のアミノ酸配列を決定し(配
列表の配列番号3および4)、哺乳類におけるトリプシ
ンファミリーに属するセリンプロテアーゼとの相同性の
確認やアライメント解析を行った。
【0006】また、本発明者らは、ミミズ由来セリンプ
ロテアーゼF−III −2のcDNAからPCRによりオ
ープンリーディングフレーム領域を単離して、これを制
限酵素発現部位を利用して酵母発現ベクターに組み込ん
だプラスミドを作製した。そして、得られたプラスミド
を用いて酵母に形質転換し、形質転換酵母がセリンプロ
テアーゼ活性を発現していることを確認した。本発明
は、これらの知見に基づいて完成された。
【0007】すなわち、請求項1記載の本発明は、配列
表の配列番号1に記載の塩基配列を有するミミズ由来セ
リンプロテアーゼF−III −1の遺伝子である。請求項
2記載の本発明は、請求項1記載のミミズ由来セリンプ
ロテアーゼF−III −1の遺伝子を含むプラスミドベク
ターである。請求項3記載の本発明は、請求項2記載の
プラスミドを保有する形質転換酵母である。請求項4記
載の本発明は、配列表の配列番号2に記載の塩基配列を
有するミミズ由来セリンプロテアーゼF−III −2の遺
伝子である。請求項5記載の本発明は、請求項4記載の
ミミズ由来セリンプロテアーゼF−III −2の遺伝子を
有するプラスミドベクターである。請求項6記載の本発
明は、請求項5記載のプラスミドを保有する形質転換酵
母である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のミミズ由来セリンプロテアーゼに関する遺伝的
情報は、以下に示す方法により決定することができる。
【0009】(1)原料の調製 本発明に係る酵素の原料はミミズであり、その種類は制
限されない。消化管内の糞土を排出させた後、凍結す
る。
【0010】(2)全RNAおよびmRNAの調製 ミミズからの全RNAの調製は、公知の方法で行うこと
ができる。例えば「植物のPCR実験プロトコール」
(秀潤社、56〜62頁(1997))に記載されてい
るように、ミミズを液体窒素中で凍結粉砕し、適当な溶
媒に懸濁して遠心分離を繰り返すことにより得ることが
できる。また、mRNAは全RNAから調製できるが、
これも公知の方法で行うことができる。例えばベリタス
社の「Dynabeads Oligo (dT)25」を用い、添付されたプ
ロトコールに従ってmRNAを調製することができる。
【0011】(3)ミミズ由来セリンプロテアーゼcD
NA断片の単離 ミミズ由来セリンプロテアーゼcDNA断片とは、ミミ
ズ細胞中で発現している遺伝子に相補的な遺伝子断片を
意味する。ミミズ由来セリンプロテアーゼcDNA断片
の単離は、実施例に示したように、ミミズ細胞より調製
した全RNA配列についてディジェネレートプライマー
を用いたRT−PCR(reverse transcription-polyme
rase chain reaction)法により行うことができる。
【0012】こうしたRT−PCR法やディジェネレー
トプライマーを用いたPCR法は、公知の方法に従って
実施することができ、例えばPEバイオシステムズジャ
パン社の「GeneAmp RNA PCR Kit 」に添付されたプロト
コールや、「植物のPCR実験プロトコール」(秀潤
社、75〜78頁、106〜109頁(1997))に
記載の方法に従って行うことができる。
【0013】例えば、ミミズ細胞全RNAから、Oligo
d(T)16をプライマーとした逆転写反応により1st stran
d cDNA を作製し、この1st strand cDNA を鋳型とし
て、ミミズ由来セリンプロテアーゼF−III −2の部分
アミノ酸配列を基にして作製したN末端側ディジェネレ
ートプライマーおよびC末端側ディジェネレートプライ
マー(それぞれ配列表の配列番号5および6参照)を用
いたPCRを行うことにより、目的のcDNA断片を得
ることができる。
【0014】なお、次の反応のためには、RT−PCR
反応液から、491塩基対のミミズ由来セリンプロテア
ーゼcDNA断片をアガロース電気泳動等で単離後、こ
のミミズ由来セリンプロテアーゼcDNA断片を、プロ
メガ社の「pGEM-T and pGEM-T Easy Vector Systems 」
を用いて、pGEM-Tに連結してプラスミドを作製しておく
ことが望ましい。
【0015】本発明者らは、こうして得られたcDNA
断片の塩基配列を、パーキンエルマー社「BigDye Termi
nator Cycle Sequencing FS Ready Reaction Kit」およ
びジェネティックアナライザー(パーキンエルマー社、
ABI PRISM 310 )を用いて決定した。その結果、2種類
の異なる塩基配列を持つミミズ由来セリンプロテアーゼ
cDNA断片が単離されたことが明らかとなった。
【0016】(4)ミミズ由来セリンプロテアーゼcD
NAの単離 ミミズ由来セリンプロテアーゼcDNAとは、ミミズ細
胞で発現している遺伝子の全長cDNAを意味する。ミ
ミズ細胞で発現している遺伝子の全長cDNAの単離
は、ミミズ細胞より作製したcDNAをもとに、ミミズ
由来セリンプロテアーゼプライマーを用いたRACE法
(rapid amplification of cDNA ends)によって行うこ
とができる。このRACE法は、公知の方法で行うこと
ができ、例えばクローンテック社の「Marathon cDNA Am
plification Kit 」に添付されたプロトコールに記載の
方法等で行うことができる。
【0017】例えば、RACE法は以下のようにして行
うことができる。ミミズ細胞mRNAからcDNAを合
成した後、T4 DNA Polymerase で両端を平滑末端化し
て、さらにT4 DNA Ligase を用いてcDNAアダプター
を連結する。こうして得られるアダプターが連結したc
DNAを鋳型として、ミミズ由来セリンプロテアーゼc
DNA断片の塩基配列をもとにして作製したプライマー
(配列表の配列番号7〜10参照)とアダプターに特異
的なプライマーとを用いて、PCR法により増幅合成す
る。
【0018】こうして、RACE法により得られたPC
R増幅断片を、pGEM−Tに連結して、ミミズ由来セ
リンプロテアーゼの全長cDNAを単離した。
【0019】(5)ミミズ由来セリンプロテアーゼcD
NAの全塩基配列および翻訳産物のアミノ酸配列の決
定) 単離されたミミズ由来セリンプロテアーゼcDNAの塩
基配列の決定は、公知の方法で行うことができる。例え
ば、パーキンエルマー社の「BigDye Terminator Cycle
Sequencing FS Ready Reaction Kit」およびジェネティ
ックアナライズ(パーキンエルマー社、ABI PRISM 310
)に添付されたプロトコールに記載の方法等で行うこ
とができる。
【0020】ここで決定された2種類のミミズ由来セリ
ンプロテアーゼcDNAの塩基配列を、それぞれ配列表
の配列番号1と配列番号2に示す。また、2種類の塩基
配列より推定される翻訳産物のアミノ酸配列を配列表の
配列番号3と配列番号4に示す。
【0021】第一のミミズ由来セリンプロテアーゼcD
NAの翻訳産物のアミノ酸配列(配列表の配列番号3参
照)のうち9〜32番目のアミノ酸配列が、ミミズ由来
セリンプロテアーゼF−III −1のN末端アミノ酸配列
(Biosci.Biotech .Biochem.,57,1726(1993))に完
全に一致する。このことから、第一のミミズ由来セリン
プロテアーゼcDNAの翻訳産物のアミノ酸配列(配列
表の配列番号3参照)に相当する塩基配列を持つcDN
Aが、ミミズ由来セリンプロテアーゼF−III−1の遺
伝子であることが明らかとなった。すなわち、配列番号
1記載の塩基配列を有する遺伝子が、請求項1記載の本
発明のミミズ由来セリンプロテアーゼF−III −1の遺
伝子である。
【0022】また、第二のミミズ由来セリンプロテアー
ゼcDNAの翻訳産物のアミノ酸配列(配列表の配列番
号4参照)のうち8〜78番目のアミノ酸配列がミミズ
由来セリンプロテアーゼF−III −2のN末端アミノ酸
配列(Biosci.Biotech .Biochem.,60,293 (1996))
に完全に一致し、104から130番目のアミノ酸配列
がミミズ由来セリンプロテアーゼF−III −2の部分ア
ミノ酸配列に完全に一致する。このことから、第二のミ
ミズ由来セリンプロテアーゼcDNAの翻訳産物のアミ
ノ酸配列(配列表の配列番号4参照)に相当する塩基配
列を持つcDNAが、ミミズ由来セリンプロテアーゼF
−III −2の遺伝子であることが明らかとなった。すな
わち、配列表の配列番号2に記載の塩基配列を有する遺
伝子が、請求項4記載の本発明のミミズ由来セリンプロ
テアーゼF−III −2の遺伝子である。
【0023】トリプシンファミリー酵素の活性型は、N
末端アミノ酸配列Ile Val Gly Glyが良く保存されてお
り、前駆体型は活性型のN末端アミノ酸に6〜8個のア
ミノ酸配列(activation peptide)が付加されている
(Biochem .J.,307 ,471 (1995)) 。このことから、
配列表の配列番号3記載のアミノ酸配列のうちの1〜8
番目のアミノ酸配列と、配列番号4の記載のアミノ酸配
列のうちの1〜7番目のアミノ酸配列が、activation p
eptideであると考えられる。
【0024】また、ミミズ由来セリンプロテアーゼF−
III −1とF−III −2の各cDNAの塩基配列より推
定されるアミノ酸配列(それぞれ配列表の配列番号3お
よび4参照)同士を比較した結果、活性型酵素のアミノ
酸配列の全長は共に238アミノ酸残基数であり、この
うちの215個のアミノ酸残基が保存されている。
【0025】次に、既知のアミノ酸配列と得られたミミ
ズ由来セリンプロテアーゼcDNAの塩基配列より推定
されるアミノ酸配列(配列表の配列番号3および4参
照)との相同性を比較した。その結果、このアミノ酸配
列は哺乳類においてトリプシンファミリーに属するセリ
ンプロテアーゼのアミノ酸配列と高い相同性を有してい
ることが分かった(図1の*参照)。
【0026】すなわち、ミミズ由来セリンプロテアーゼ
cDNAの塩基配列より推定されるアミノ酸配列(配列
表の配列番号3および4参照)は、相同性が高いウシ由
来トリプシンの活性中心アミノ酸残基である40番目の
His、84番目のAsp、177番目のSerが、配
列表の配列番号3と4における43番目のHis、91
番目のAsp、188番目のSerとそれぞれ一致し、
保存されているものと考えられる。また、ウシ由来トリ
プシンの基質の特異的認識に関与するアミノ酸残基であ
る171番目のAspが、配列表の配列番号3と4の1
82番目のAspと一致し、保存されていると考えられ
る。また、ウシ由来トリプシンのサブサイトS1である
192番目のSer、サブサイトS2である193番目
のTrp、サブサイトS3である194番目のGly
が、配列表の配列番号3と配列番号4に記載のアミノ酸
配列の208番目のSer、209番目のTrp、21
0番目のGlyとそれぞれ一致し、保存されていること
が分かる。
【0027】さらに、ミミズ由来セリンプロテアーゼc
DNAの塩基配列より推定されるアミノ酸配列(配列表
の配列番号3および4参照)には、ウシ由来トリプシン
の自己消化領域に存在する自己消化部位であるLysや
Argも存在しない。このことは、ミミズ由来セリンプ
ロテアーゼが、少なくとも1年間以上、室温条件下で安
定であることをタンパク質構造的に示唆している。
【0028】(6)ミミズ由来セリンプロテアーゼ(F
−III −2)のcDNAの活性型オープンリーディング
フレームの単離 ミミズ由来セリンプロテアーゼ(F−III −2)のcD
NAの活性型オープンリーディングフレームとは、ミミ
ズ細胞で発現しているcDNAの塩基配列のうち、活性
型ミミズ由来セリンプロテアーゼのN末端アミノ酸のコ
ドンから終止コドン(TGA、TAG、TAA)を含む
領域を意味する。
【0029】この領域は、ミミズ由来セリンプロテアー
ゼcDNAを鋳型とし、制限酵素切断部位配列を有する
プライマー(例えば、配列表の配列番号11および12
に示す配列を有するプライマー)によるPCR法を用い
た公知の方法で単離することができる。例えば、「植物
のPCR実験プロトコール」(秀潤社、69頁(199
7))に記載の条件や、クローンテック社の「Advantag
e 2 PCR Kit 」を用いて、添付されたプロトコールに従
って行うことができる。その結果、801塩基対のミミ
ズ由来セリンプロテアーゼF−III −2のcDNAの活
性型オープンリーディング領域を得ることができる。
【0030】(7)ミミズ由来セリンプロテアーゼ(F
−III −2)のcDNAの活性型オープンリーディング
領域の発現 ミミズ由来セリンプロテアーゼ(F−III −2)のcD
NAの活性型オープンリーディング領域の発現は、酵母
発現系を用いる公知の方法で実施することができる。例
えば、インビトロジェン社の「EasySelect Pichia Expr
ession Kit」を用い、添付されたプロトコールに従って
行うことができる。
【0031】具体的には、前記(6)のミミズ由来セリ
ンプロテアーゼ(F−III −2)のcDNAの活性型オ
ープンリーディング領域を、アガロース電気泳動で単離
し、プロメガ社の「pGEM-T and pGEM-T Easy Vector Sy
stems 」を用いて、pGEM-Tをベクターとしてプラスミド
を作製する。このプラスミドを、(6)で用いたものと
同じ制限酵素(例えば、Pst I とXba I)で消化した後の
断片をインビトロジェン社の「A Manual of Methods of
Recombinant Proteins Using pPICZ and pPICA α in
Pichia Pastoris 」に従い、pPICZαB の制限酵素部位
に挿入する。
【0032】得られたプラスミドpPICMMZ-1 を用いて、
インビトロジェン社の「Pichia EasyComp Kit (For the
preparation and transformation of competent Pichi
a cells)」を用い、添付されたプロトコールに従い、酵
母Pichia pastoris GS115 を形質転換し、これを培養し
てミミズ由来セリンプロテアーゼF−III −2のcDN
Aの活性型オープンリーディングフレームを発現させ
る。
【0033】その結果、図2に示すように、ミミズ由来
セリンプロテアーゼF−III −2のcDNAの活性型オ
ープンリーディングフレームを発現させた酵母培養液
(図2のA)は、ミミズ細胞のホモジネート(図2の
B)、ミミズ由来セリンプロテアーゼF−III −2の活
性型オープンリーディングフレームを発現させた10倍
濃度の酵母培養液(図2のC)と同様に、フィブリン溶
解活性が認められる。すなわち、本発明者が単離したミ
ミズ由来セリンプロテアーゼF−III −2のcDNAの
活性型オープンリーディングフレームは、ミミズ由来セ
リンプロテアーゼF−III −2のcDNAに確実に存在
し、遺伝子が発現していることが明らかである。
【0034】ミミズ由来セリンプロテアーゼF−III −
1についても上記の方法と同様にして形質転換酵母を
得、遺伝子の発現を確認することができる。
【0035】
【実施例】次に、本発明を実施例により詳しく説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1 (1)ミミズの調製 ミミズ(Lumbricus rubellus)をセルロースで一昼夜飼
育して、消化管内の糞土を排出させた後、液体窒素で凍
結した。
【0036】(2)ミミズ細胞の全RNAおよびmRN
Aの調製 ミミズ細胞の全RNAおよびmRNAの調製は、以下の
通り行った。ミミズを液体窒素中で凍結粉砕し、グアニ
ジンイソチオシアン酸溶液(4Mグアニジンイソチオシ
アン酸、25mM クエン酸ナトリウム(pH7.
0)、0.5% N−ラウリルザルコシンナトリウム、
0.1M 2−メルカプトエタノール)に懸濁して、遠
心分離(10,000rpm、15分、20℃)した。
得られた上清を塩化セシウム溶液に重層し、遠心分離
(100,000rpm、3時間、20℃)した。沈殿
をTES溶液(10mM Tris−HCl(pH7.
4)、5mM EDTA、1% SDS)に溶解し、フ
ェノール・クロロホルム抽出を行った後、1/10倍量
の3M 酢酸ナトリウム(pH5.2)、2.5倍量の
エタノールを加え、−20℃で一晩放置した。次いで、
遠心分離(15,000rpm、20分、4℃)した
後、沈殿を水に溶解し、全RNAサンプルとした。この
全RNAサンプルから、ベリタス社の「Dynabeads Olig
o (dT)25」を用い、添付されたプロトコールに従って
mRNAを調製した。
【0037】(3)ミミズ由来セリンプロテアーゼcD
NA断片の単離 ここでは、ディジェネレートプライマーを用いたRT−
PCR法によりミミズ由来セリンプロテアーゼcDNA
断片の単離を行った。具体的には、ミミズ由来セリンプ
ロテアーゼcDNA断片の単離のためのRT−PCRに
は、PEバイオシステムズジャパン社の「GeneAmp RNA
PCR Kit 」を用い、添付されたプロトコールに従って、
以下のような手順で行った。
【0038】上記(2)で得たミミズ細胞全RNAか
ら、Oligo d(T)16をプライマーとして、逆転写反応に
より1st strand cDNA を合成した。この1st strand cDN
A を鋳型として、ミミズ由来セリンプロテアーゼF−II
I −2の部分アミノ酸配列を基にして作製したN末端側
ディジェネレートプライマーおよびC末端側ディジェネ
レートプライマーを用いて、PCR法により増幅合成し
た。
【0039】ここで用いたプライマー対、すなわちN末
端側ディジェネレートプライマーとC末端側ディジェネ
レートプライマーのそれぞれの塩基配列を、配列表の配
列番号5および配列番号6に示す。なお、N末端側ディ
ジェネレートプライマー(配列表の配列番号5参照)
は、配列表の配列番号4に記載のアミノ酸配列のうち1
6〜22番目に位置するProTyr Glu Phe Pro Trp Gln
に相当する部分アミノ酸配列に基づいて合成したもので
ある。また、C末端側ディジェネレートプライマー(配
列表の配列番号6参照)は、配列表の配列番号4に記載
のアミノ酸配列のうち173〜179番目に位置するTy
r Asp Asp Met Ile Cys Ala に相当する部分アミノ酸配
列を基にして合成したものである。
【0040】RT−PCR反応液から、491塩基対の
ミミズ由来セリンプロテアーゼcDNA断片をアガロー
ス電気泳動で単離した。このミミズ由来セリンプロテア
ーゼcDNA断片を、プロメガ社の「pGEM-T and pGEM-
T Easy Vector Systems 」を用いて、pGEM-Tに連結して
プラスミドを作製した。
【0041】(4)ミミズ由来セリンプロテアーゼcD
NA断片の塩基配列の決定 ミミズ由来セリンプロテアーゼcDNA断片の塩基配列
を決定した。塩基配列の決定は、パーキンエルマー社
「BigDye Terminator Cycle Sequencing FS Ready Reac
tion Kit」およびジェネティックアナライザー(パーキ
ンエルマー社、ABI PRISM 310 )を用いて行った。
【0042】ここで決定された塩基配列から、2種類の
異なる塩基配列を持つミミズ由来セリンプロテアーゼc
DNA断片が単離されたことが明らかとなった。2種類
のcDNA断片のそれぞれの塩基配列は、配列表の配列
番号1に記載の塩基配列のうち155〜645番目の塩
基配列と、配列表の配列番号2に記載の塩基配列のうち
152〜642番目の塩基配列に相当する。
【0043】(5)ミミズ由来セリンプロテアーゼcD
NAの単離 クローンテック社の「Marathon cDNA Amplification Ki
t 」を用いて、ミミズ由来セリンプロテアーゼの全長c
DNAを単離した。
【0044】まず、上記(2)で得たミミズ細胞mRN
AからcDNAを合成した後、T4 DNA Polymerase で両
端を平滑末端化した。平滑末端化したcDNAの両端
に、T4 DNA Ligase を用いてcDNAアダプターを連結
した。アダプターが連結したcDNAを鋳型として、上
記(3)で得られたミミズ由来セリンプロテアーゼcD
NA断片の塩基配列をもとにして作製したプライマーと
アダプターに特異的なプライマーとを用いて、PCR法
により増幅合成した。ここで用いたプライマーのうち、
ミミズ由来セリンプロテアーゼcDNA断片の塩基配列
をもとにして作製したプライマー対の塩基配列を、配列
表の配列番号7〜10に示す。
【0045】なお、ミミズ由来セリンプロテアーゼcD
NA断片の塩基配列をもとにして作製したプライマー対
のうちの、一方のプライマー対(配列表の配列番号7、
8記載の塩基配列参照)は、それぞれ後述の第一のcD
NAの塩基配列(配列表の配列番号1参照)のうちの3
61〜383番目の部分配列および当該部分配列に相補
的な配列に相当する。また、他方のプライマー対(配列
表の配列番号9、10記載の塩基配列参照)は、それぞ
れ後述の第二のcDNAの塩基配列(配列表の配列番号
2参照)の塩基配列のうちの372〜394番目の部分
配列および当該部分配列に相補的な配列に相当する。
【0046】こうして、RACE法により得られたPC
R増幅断片を、pGEM-Tに連結して、ミミズ由来セリンプ
ロテアーゼの全長cDNAを単離した。
【0047】(6)ミミズ由来セリンプロテアーゼcD
NAの全塩基配列および翻訳産物のアミノ酸配列の決定 上記(5)でRACE法により得られたPCR増幅断片
の塩基配列を解明することにより、ミミズ由来セリンプ
ロテアーゼcDNAの全塩基配列を決定した。塩基配列
の決定は、パーキンエルマー社の「BigDye Terminator
Cycle Sequencing FS Ready Reaction Kit」およびジェ
ネティックアナライザー(パーキンエルマー社、ABI PR
ISM 310 )を用いて行った。
【0048】ここで決定された2種類のミミズ由来セリ
ンプロテアーゼcDNAの塩基配列を、それぞれ配列表
の配列番号1と配列番号2に示す。また、2種類の塩基
配列より推定される翻訳産物のアミノ酸配列を、それぞ
れ配列表の配列番号3と配列番号4に示す。なお、第一
のミミズ由来セリンプロテアーゼcDNAの翻訳産物の
アミノ酸配列(配列表の配列番号3参照)は、第一のミ
ミズ由来セリンプロテアーゼcDNA(配列表の配列番
号1記載参照)の塩基配列のうち、開始コドン(107
〜109番目のATG)から終止コドン(845〜84
7番目のTAA)までの塩基配列に相当するアミノ酸配
列である。また、第二のミミズ由来セリンプロテアーゼ
cDNAの翻訳産物のアミノ酸配列(配列表の配列番号
4参照)は、第二のミミズ由来セリンプロテアーゼcD
NA(配列表の配列番号2参照)の塩基配列のうち、開
始コドン(107〜109番目のATG)から終止コド
ン(842〜844番目のTAA)までの塩基配列に相
当するアミノ酸配列である。
【0049】第一のミミズ由来セリンプロテアーゼcD
NAの翻訳産物のアミノ酸配列(配列表の配列番号3参
照)のうち9〜32番目のアミノ酸配列が、ミミズ由来
セリンプロテアーゼF−III −1のN末端アミノ酸配列
(Biosci.Biotech .Biochem.,57,1726(1993))に
完全に一致する。このことから、第一のミミズ由来セリ
ンプロテアーゼcDNA(配列表の配列番号1参照)を
有する遺伝子が、ミミズ由来セリンプロテアーゼF−II
I −1の遺伝子であることが明らかとなった。すなわ
ち、配列番号1記載の塩基配列を有する遺伝子が、請求
項1記載の本発明のミミズ由来セリンプロテアーゼF−
III−1の遺伝子である。
【0050】また、第二のミミズ由来セリンプロテアー
ゼcDNAの翻訳産物のアミノ酸配列(配列表の配列番
号4参照)のうち8〜78番目のアミノ酸配列がミミズ
由来セリンプロテアーゼF−III −2のN末端アミノ酸
配列(Biosci.Biotech .Biochem.,60,293 (199
6))に完全に一致し、104〜130番目のアミノ酸
配列がミミズ由来セリンプロテアーゼF−III −2の部
分アミノ酸配列に完全に一致する。このことから、第二
のミミズ由来セリンプロテアーゼcDNA(配列表の配
列番号2参照)を持つcDNAが、ミミズ由来セリンプ
ロテアーゼF−III −2の遺伝子であることが明らかと
なった。すなわち、配列表の配列番号2記載の塩基配列
を有する遺伝子が、請求項4記載の本発明のミミズ由来
セリンプロテアーゼF−III −2の遺伝子である。
【0051】トリプシンファミリー酵素の活性型は、N
末端アミノ酸配列Ile Val Gly Glyが良く保存されてお
り、前駆体型は、活性型のN末端アミノ酸に6〜8個の
アミノ酸配列(activation peptide)が付加されている
(Biochem. J., 307, 471 (1995))。このことから、配
列表の配列番号3記載のアミノ酸配列のうちの1〜8番
目のアミノ酸配列と、配列番号4の記載のアミノ酸配列
のうちの1〜7番目のアミノ酸配列が、activation pep
tideであると考えられる。
【0052】(7)ホモロジー検索 上記(6)で得られたミミズ由来セリンプロテアーゼF
−III −1とF−III−2の各cDNAの塩基配列より
推定されるアミノ酸配列(それぞれ配列表の配列番号3
および4参照)同士を比較した。その結果、活性型酵素
のアミノ酸配列の全長は共に238アミノ酸残基数であ
り、このうちの215個のアミノ酸残基が保存されてい
ることがわかった。
【0053】次に、既知のアミノ酸配列と得られたミミ
ズ由来セリンプロテアーゼcDNAの塩基配列より推定
されるアミノ酸配列(それぞれ配列表の配列番号3およ
び4参照)との相同性を比較した。その結果、このアミ
ノ酸配列は哺乳類においてトリプシンファミリーに属す
るセリンプロテアーゼのアミノ酸配列と高い相同性を有
していた。具体的には、ヒツジ由来プラスミン(Protei
n Seq .Data Anal.,5 ,21(1992))、ウシ由来トリ
プシン(Biochem. Biophys.Res. Commun.,24,346 (1
966))、ウシ由来キモトリプシン(Biochem. J., 101,
214 (1966))と比較して37〜42%のホモロジーが認
められた。
【0054】(8)アライメント解析 上記(6)で得られたミミズ由来セリンプロテアーゼc
DNAの塩基配列より推定されるアミノ酸配列(それぞ
れ配列表の配列番号3および4参照)を、相同性が高い
ウシ由来トリプシンのアミノ酸配列とアライメント解析
した。その結果を図1に示す。図1中、上段はミミズ由
来セリンプロテアーゼF−III −1の塩基配列より推定
されるアミノ酸配列(配列表の配列番号3参照)、中段
はミミズ由来セリンプロテアーゼF−III −2の塩基配
列より推定されるアミノ酸配列(配列表の配列番号4参
照)、下段はウシ由来トリプシンのアミノ酸配列を示
す。また、*は3種類のアミノ酸配列の間に保存されて
いるアミノ酸残基を示す。
【0055】その結果、ウシ由来トリプシンの活性中心
アミノ酸残基である40番目のHis、84番目のAsp 、
177番目のSer が、配列表の配列番号3および4の4
3番目のHis 、91番目のAsp 、188番目のSer とそ
れぞれ一致し、保存されているものと考えられる。ま
た、ウシ由来トリプシンの基質の特異的認識に関与する
アミノ酸残基である171番目のAsp が、配列表の配列
番号3および4の182番目のAsp と一致しており、保
存されているものと考えられる。さらに、ウシ由来トリ
プシンのサブサイトS1である192番目のSer 、サブ
サイトS2である193番目のTrp 、サブサイトS3で
ある194番目のGly が、配列表の配列番号3と配列番
号4記載の両アミノ酸配列の208番目のSer 、209
番目のTrp 、210番目のGlyとそれぞれ一致し、保存
されていることがわかった。
【0056】ウシ由来トリプシンのアミノ酸配列のうち
123番目のAsn から133番目のAsp は自己消化領域
であり、自己消化されるアミノ酸残基が125番目のLy
s である。一方、配列表の配列番号3と配列番号4のア
ミノ酸配列のうちの自己消化領域と推定される131番
目のThr から141番目のAla の間には、自己消化され
るLys やArg が存在しない。このことは、ミミズ由来セ
リンプロテアーゼが、少なくとも1年間以上、室温条件
下で安定であることをタンパク質構造的に示唆するもの
である。
【0057】(9)ミミズ由来セリンプロテアーゼF−
III −2のcDNAの活性型オープンリーディングフレ
ームの単離 ミミズ由来セリンプロテアーゼF−III −2のcDNA
の活性型オープンリーディングフレームの単離は、以下
のようにして行った。上記(5)で作製したミミズ細胞
cDNAを鋳型とし、配列番号2に記載の126〜91
8番目の遺伝子断片を、制限酵素Pst I 切断配列を含む
プライマーと制限酵素Xba I 切断配列を含むプライマー
とを用いて、PCR法により増幅合成した。ここで用い
たプライマー対の塩基配列を配列番号11および配列番
号12に示す。なお、プライマー(配列表の配列番号1
1記載の塩基配列参照)の配列は、配列表の配列番号2
に記載の塩基配列のうち126〜144番目の配列に相
当する配列を持ち、126番目の5’側にCCCTGC
AGの塩基配列が付加されたものである。他方のプライ
マー(配列表の配列番号12記載の塩基配列参照)は、
配列番号2に記載の塩基配列のうちの891番目から9
18番目の配列に相補的であり、904番目のGがC
に、905番目のCがTにそれぞれ置換されたものであ
る。
【0058】上記PCR反応は、クローンテック社の
「Advantage 2 PCR Kit 」を用いて、添付されたプロト
コールに従って行った。また、反応条件は[94℃15
秒、65℃15秒、72℃60秒]を30サイクル行っ
た後、72℃で5分間反応させた。上記PCR反応液か
ら、801塩基対のミミズ由来セリンプロテアーゼF−
III −2のcDNAの活性型オープンリーディング領域
を、アガロース電気泳動で単離した。ミミズ由来セリン
プロテアーゼF−III −2のcDNAの活性型オープン
リーディング領域から、プロメガ社の「pGEM-T and pGE
M-T Easy Vector Systems 」を用いて、pGEM-Tをベクタ
ーとしてプラスミドを作製した。
【0059】(10)ミミズ由来セリンプロテアーゼF
−III −2のcDNAの活性型オープンリーディング領
域の発現 上記(9)において単離されたミミズ由来セリンプロテ
アーゼF−III −2のcDNAの活性型オープンリーデ
ィング領域を酵母発現ベクターに導入したプラスミドを
作製し、タンパク質の発現誘導を行った。具体的には、
この発現プラスミドの作製とタンパク質の発現誘導に
は、インビトロジェン社の「EasySelect Pichia Expres
sion Kit」を用い、添付されたプロトコールに従って行
った。
【0060】まず、上記で作製したミミズ由来セリンプ
ロテアーゼF−III −2のcDNAの活性型オープンリ
ーディング領域をpGEM-Tに導入したプラスミドを、制限
酵素Pst I とXba I とで消化した。Pst I とXba I 消化
後の断片を、インビトロジェン社の「A Manual of Meth
ods of Recombinant Proteins Using pPICZ and pPICA
α in Pichia Pastoris 」に従い、pPICZ αB のPst I
とXba I に挿入した。
【0061】次に、インビトロジェン社の「Pichia Eas
yComp Kit (For the preparation and transformation
of competent Pichia cells)」を用い、添付されたプロ
トコールに従い、得られたプラスミドpPICMMZ-1 を用い
てPichia pastoris GS115 を形質転換し、ミミズ由来セ
リンプロテアーゼF−III −2のcDNAの活性型オー
プンリーディングフレームを発現させた。具体的には、
形質転換 P.pastoris GS115を、BMGY培地で600
nmの吸光度が3になるまで30℃で生育させた。その
後、菌体を遠心分離により集め、600nmの吸光度が
1になるようにBMMY培地に懸濁した。メタノールを
0.5%(w/w) になるように菌体懸濁液に加え、3
0℃で24時間振盪培養した。その後、遠心分離により
菌体を取り除いた培養上清を限外濾過膜で濃縮し、発現
誘導されたタンパク質のフィブリン溶解活性の測定をフ
ィブリン平板法(37℃、10時間)で行った。その結
果を図2に示す。
【0062】図2において、Aは精製したミミズ由来セ
リンプロテアーゼF−III −2(タンパク質量20μ
g)の結果を、Bはミミズ細胞のホモジネート(タンパ
ク質量20μg)の結果を、Cはミミズ由来セリンプロ
テアーゼF−III −2の活性型オープンリーディングフ
レームを発現させた10倍濃度の酵母培養液(タンパク
質量20μg)の結果を示すものである。
【0063】図2に示すとおり、ミミズ由来セリンプロ
テアーゼF−III −2のcDNAの活性型オープンリー
ディングフレームを発現させた酵母培養液には、フィブ
リン溶解活性が認められる。このことは、上記において
単離されたミミズ由来セリンプロテアーゼF−III −2
のcDNAの活性型オープンリーディングフレームがミ
ミズ由来セリンプロテアーゼF−III −2のcDNAに
確実に存在することを示すものである。
【0064】
【発明の効果】近年、血栓症等の治療を目的としたミミ
ズ由来セリンプロテアーゼの薬理、臨床応用について、
その可能性を強く実証する研究結果が報告されており
(ThrombHaemostas., 62, 545 (1989))、本酵素の経
口投与による血中血栓溶解活性亢進等の作用機作の解明
をはじめとして、本酵素の詳細な研究に期待が寄せられ
ている。本発明により、ミミズ由来セリンプロテアーゼ
の遺伝的情報が提供され、かつ本酵素の大量生産の実現
が可能であることから、上記の研究に供することができ
る。
【0065】さらに、本発明のミミズ由来セリンプロテ
アーゼ遺伝子の有する塩基配列(配列表の配列番号1、
2参照)から推定されるアミノ酸配列(それぞれ配列表
の配列番号3および4参照)には、ウシ由来トリプシン
の自己消化領域に存在する自己消化部位であるLys やAr
g も存在しない。このことは、ミミズ由来セリンプロテ
アーゼが、少なくとも1年間以上、室温条件下で安定で
あることをタンパク質構造的に示唆している。それ故、
ミミズ由来セリンプロテアーゼは、血栓症等の治療に対
する安定した効果が十分に期待できる。
【0066】本発明に係るミミズ細胞で発現しているミ
ミズ由来セリンプロテアーゼ遺伝子の利用により、活性
型ミミズ由来セリンプロテアーゼを遺伝子工学技術によ
って生産することが可能である。そのため、パルプ工
場、食品工業、畜産業等から排出される有機性廃棄物の
処理に貢献することが期待される。また、本酵素の安定
性に関するタンパク質構造を、他のトリプシンファミリ
ー酵素の構造に導入することにより、安定な酵素の開
発、改良に大きく寄与することが期待される。
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> 株式会社横浜国際バイオ研究所 <120> ミミズ由来セリンプロテアーゼの遺伝子、当該遺伝子を含むプラスミド ベクター及び形質転換体 <130> P121117K <160> 12 <210> 1 <211> 973 <212> DNA <213> Lumbricus rubellus <400> 1 gttacttctc gctcttgcat cgctcgtagc ggtgggcttt gcccaaccac cagtctggta 60 ccccggtggt caatgcggtg tcagccagta ctcagatgct ggtgacatgg aacttcctcc 120 cggaacaaaa attgtcggag gaattgaagc cagaccatac gagttcccat ggcaggtgtc 180 cgtccgaagg aagtcttccg attcccattt ctgcggaggt agcatcatca acgatcgttg 240 ggttgtctgc gctgctcact gcatgcaggg agaggccccc gctctggttt cattggtcgt 300 gggtgagcac gacaggagtg cagcgagtac agtacgtcag actcatgacg ttgatagcat 360 cttcgtccac gaggactaca acgcaaatac cctagagaac gacgtttctg tcatcaagac 420 atctgttgcc atcactttcg acatcaacgt tggtccaatc tgcgccccag atccggctaa 480 cgactacgtc taccgtaaga gccagtgttc cggatgggga actatcaatt caggtggaat 540 ctgctgtccc aacgttctgc gatacgtgac gctgaatgtc acaaccaacc aattctgcga 600 agatgtatac ccactaaatt caatctacga cgatatgatt tgcgcgtcgg acaacactgg 660 gggtaacgac agagactcct gccagggtga ctccggcggc cctctgagcg tcaaggatgg 720 cagtggaatc ttcagcctga ttggtattgt gtcttgggga attggttgcg cttctggcta 780 tccaggagtc tactcccgcg tcggattcca tgctgcatgg atcaccgaca tcatcaccaa 840 caactaaacc ggagttatcc agtcgactat aactggaacg actttaccat cacgaacgac 900 acattaatta aaattattgt attaaacata aaataaaatc tctctactca cagatcgttt 960 gtagaacaattgt 973 <210> 2 <211> 1011 <212> DNA <213> Lumbricus rubellus <400> 2 gttacttctc gctcttgcat cgctggtagc ggtgggcttt gcccaaccac ctgtctggta 60 ccccggtggt caatgcggtg tcagccagta ttcagatgct ggcgacatgg aacttcctcc 120 cggaaagatt gtcggaggaa ttgaagccag accatacgag ttcccatggc aggtgtccgt 180 ccgaaggaag tcttctgatt cccatttctg cggaggtagc atcatcaacg atcgttgggt 240 tgtctgcgct gctcactgca tgcagggaga gagccctgcc ctggtctcat tggtcgtcgg 300 cgagcacgat agcagcgctg cgagtacagt acgtcagact catgatgttg atagcatctt 360 cgtcaacgaa aactacgatc cccgtacact agaaaacgac gtttctgtca tcaagacagc 420 tatcgctatc accttcgaca tcaacgttgg accaatctgt gctccagatc cggctaacga 480 ctacgtctac cgtaagagcc agtgttccgg atggggaact atcaattcag gtggaatctg 540 ctgtcccgca gttttgcgat atgttacact gaacatcacg accaacgcct tctgcgacgc 600 cgtctacaca tcggacacta tctacgacga tatgatctgc gccacagaca acactgggat 660 gaccgacaga gactcctgcc agggtgactc cggcggccct ctgagcgtca aggatggcag 720 cggaatcttc agtctgggtg gcattgtgtc ttggggaatt ggttgcgcct ctggctatcc 780 aggagtttac tcccgcgtcg gatttcatgc tggatggatc accgacacga tcaccaacaa 840 ctaaaccgac gatggccagt caactataac ggactcttat tacctgcagt taacgttgct 900 catgcagaac gaacatgcac tttcatcgcc tataggtcca ctaaacacag catggatgac 960 atatgagtta aaagtatcgt ggtgacacga aataaaaatc tatctactgg g 1011 <210> 3 <211> 246 <212> peptide <213> Lumbricus rubellus <400> 3 Met Glu Leu Pro Pro Gly Thr Lys Ile Val Gly Gly Ile Glu Ala Arg 1 5 10 15 Pro Tyr Glu Phe Pro Trp Gln Val Ser Val Arg Arg Lys Ser Ser Asp 20 25 30 Ser His Phe Cys Gly Gly Ser Ile Ile Asn Asp Arg Trp Val Val Cys 35 40 45 Ala Ala His Cys Met Gln Gly Glu Ala Pro Ala Leu Val Ser Leu Val 50 55 60 Val Gly Glu His Asp Arg Ser Ala Ala Ser Thr Val Arg Gln Thr His 65 70 75 80 Asp Val Asp Ser Ile Phe Val His Glu Asp Tyr Asn Ala Asn Thr Leu 85 90 95 Glu Asn Asp Val Ser Val Ile Lys Thr Ser Val Ala Ile Thr Phe Asp 100 105 110 Ile Asn Val Gly Pro Ile Cys Ala Pro Asp Pro Ala Asn Asp Tyr Val 115 120 125 Tyr Arg Lys Ser Gln Cys Ser Gly Trp Gly Thr Ile Asn Ser Gly Gly 130 135 140 Ile Cys Cys Pro Asn Val Leu Arg Tyr Val Thr Leu Asn Val Thr Thr 145 150 155 160 Asn Gln Phe Cys Glu Asp Val Tyr Pro Leu Asn Ser Ile Tyr Asp Asp 165 170 175 Met Ile Cys Ala Ser Asp Asn Thr Gly Gly Asn Asp Arg Asp Ser Cys 180 185 190 Gln Gly Asp Ser Gly Gly Pro Leu Ser Val Lys Asp Gly Ser Gly Ile 195 200 205 Phe Ser Leu Ile Gly Ile Val Ser Trp Gly Ile Gly Cys Ala Ser Gly 210 215 220 Tyr Pro Gly Val Tyr Ser Arg Val Gly Phe His Ala Ala Trp Ile Thr 225 230 235 240 Asp Ile Ile Thr Asn Asn 245 246 <210> 4 <211> 245 <212> peptide <213> Lumbricus rubellus <400> 4 Met Glu Leu Pro Pro Gly Lys Ile Val Gly Gly Ile Glu Ala Arg Pro 1 5 10 15 Tyr Glu Phe Pro Trp Gln Val Ser Val Arg Arg Lys Ser Ser Asp Ser 20 25 30 His Phe Cys Gly Gly Ser Ile Ile Asn Asp Arg Trp Val Val Cys Ala 35 40 45 Ala His Cys Met Gln Gly Glu Ser Pro Ala Leu Val Ser Leu Val Val 50 55 60 Gly Glu His Asp Ser Ser Ala Ala Ser Thr Val Arg Gln Thr His Asp 65 70 75 80 Val Asp Ser Ile Phe Val Asn Glu Asn Tyr Asp Pro Arg Thr Leu Glu 85 90 95 Asn Asp Val Ser Val Ile Lys Thr Ala Ile Ala Ile Thr Phe Asp Ile 100 115 110 Asn Val Gly Pro Ile Cys Ala Pro Asp Pro Ala Asn Asp Tyr Val Tyr 115 120 125 Arg Lys Ser Gln Cys Ser Gly Trp Gly Thr Ile Asn Ser Gly Gly Ile 130 135 140 Cys Cys Pro Ala Val Leu Arg Tyr Val Thr Leu Asn Ile Thr Thr Asn 145 150 155 160 Ala Phe Cys Asp Ala Val Tyr Thr Ser Asp Thr Ile Tyr Asp Asp Met 165 170 175 Ile Cys Ala Thr Asp Asn Thr Gly Met Thr Asp Arg Asp Ser Cys Gln 180 185 190 Gly Asp Ser Gly Gly Pro Leu Ser Val Lys Asp Gly Ser Gly Ile Phe 195 200 205 Ser Leu Gly Gly Ile Val Ser Trp Gly Ile Gly Cys Ala Ser Gly Tyr 210 215 220 Pro Gly Val Tyr Ser Arg Val Gly Phe His Ala Gly Trp Ile Thr Asp 225 230 235 240 Thr Ile Thr Asn Asn 245 <210> 5 <211> 20 <212> DNA <213> Lumbricus rubellus <220> <222> 3 <223> A,C,G又はT <220> <222> 15 <223> A,C,G又はT <400> 5 ccntaygart tyccntggca 20 <210> 6 <211> 20 <212> DNA <213> Lumbricus rubellus <400> 6 gcrcadatca trtcrtcrta 20 <210> 7 <211> 23 <212> DNA <213> Lumbricus rubellus <400> 7 cttcgtccac gaggactaca acg 23 <210> 8 <211> 23 <212> DNA <213> Lumbricus rubellus <400> 8 cgttgtagtc ctcgtggacg aag 23 <210> 9 <211> 23 <212> DNA <213> Lumbricus rubellus <400> 9 actacgatcc ccgtacacta gaa 23 <210> 10 <211> 23 <212> DNA <213> Lumbricus rubellus <400> 10 ttctagtgta cggggatcgt agt 23 <210> 11 <211> 27 <212> DNA <213> Lumbricus rubellus <400> 11 ccctgcagag attgtcggag gaattga 27 <210> 12 <211> 28 <212> DNA <213> Lumbricus rubellus <400> 12 gcatgttcgt tctagatgag caacgtta 28
【図面の簡単な説明】
【図1】 ミミズ由来セリンプロテアーゼF−III −1
とF−III −2の塩基配列より推定されるアミノ酸配列
を、ウシ由来トリプシンのアミノ酸配列とアライメント
解析したものである。
【符号の説明】
*は3種類のアミノ酸配列の間に保存されているアミ
ノ酸残基を示す。
【図2】 ミミズ由来セリンプロテアーゼF−III −2
のcDNAオープンリーディングフレームを発現させた
酵母培養液をフィブリン平板で測定したものである。
【符号の説明】
Aはミミズ由来セリンプロテアーゼF−III −2(タ
ンパク質量20μg)、Bはミミズ細胞のホモジネート
(タンパク質量20μg)、Cはミミズ由来セリンプロ
テアーゼF−III −2の活性型オープンリーディングフ
レームを発現させた10倍濃度の酵母培養液(タンパク
質量20μg)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) (C12N 1/19 (C12N 9/64 Z C12R 1:84) C12R 1:19) (C12N 9/64 C12N 15/00 ZNAA C12R 1:19) C12R 1:84) (72)発明者 杉本 学 岡山県倉敷市中央町2−20−1 岡山大学 資源生物科学研究所内 (72)発明者 浜田 博喜 岡山県岡山市理大町1−1 岡山理科大学 内 (72)発明者 三国 克彦 神奈川県横浜市鶴見区大黒町13−46 株式 会社横浜国際バイオ研究所内 (72)発明者 原 耕三 神奈川県横浜市鶴見区大黒町13−46 株式 会社横浜国際バイオ研究所内 Fターム(参考) 4B024 AA01 BA14 CA04 DA12 EA04 GA11 GA19 HA01 HA14 4B050 CC03 DD11 LL01 4B065 AA77X AA99Y AB01 AC14 BA02 BA24 CA33 CA44

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列表の配列番号1に記載の塩基配列を
    有するミミズ由来セリンプロテアーゼF−III −1の遺
    伝子。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のミミズ由来セリンプロテ
    アーゼF−III −1の遺伝子を含むプラスミドベクタ
    ー。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のプラスミドを保有する形
    質転換酵母。
  4. 【請求項4】 配列表の配列番号2に記載の塩基配列を
    有するミミズ由来セリンプロテアーゼF−III −2の遺
    伝子。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のミミズ由来セリンプロテ
    アーゼF−III −2の遺伝子を有するプラスミドベクタ
    ー。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のプラスミドを保有する形
    質転換酵母。
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