JPH0330278A - 面状発熱体及びその製造方法 - Google Patents
面状発熱体及びその製造方法Info
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
持されてなるタイプの面状発熱体の構造及びその製造方
法に関するもので、主として電子ジャー.暖房器,複写
機等の熱源として用いられる。
、絶縁層として耐熱塩化ビニル樹脂,シリコーンゴム,
ガラス繊維等が被覆されている。
耐熱塩化ビニル樹脂を用いたものは10500以下、シ
リコーンゴムを用いたものは180゜C以下、ガラス繊
維を用いたものはそれ以上の温度領域で使用されている
。このようにガラス繊維を用いたものは、最も耐熱性に
優れ、,高熱量を提供できる。この為、耐熱塩化ビニル
樹脂やシリコーンゴムを被覆したコード状発熱体(以下
、押出被覆式発熱体という。)が被加熱物の必要とする
熱量を供給するためには蛇行状パターン(例えば第6図
のパターン)に配設されなければならないのに対し、ガ
ラス繊維を被覆したコード状発熱体(以下、ガラス被覆
式発熱体という。)は直線的パターン(例えば第1図の
パターン)に配設できるので、コンパクトな面状発熱体
となり、狭いスペースにも利用できるなどの利点がある
。
芯l上に発熱導体2が螺線状に巻かれ、その上にガラス
繊維3が一重毎に巻方向を変えて四重横巻きされ、更に
ガラス編組4が施され、これら全体を熱処理(以下、ヒ
ートクリーニングという。)した後、ゴム系シリコーン
ワニス5にて処理されている。これらに使用されるガラ
ス繊維には澱粉系の集束痢が使用されており、これが1
50’O以上の雰囲気に曝されると炭化して絶縁不良の
原因となる為に、あらかじめヒートクリーニングを行っ
ている。しかし、このヒートクリーニングによってガラ
ス繊維が熱劣化して脆くなり、また毛羽立ち易くなる為
、ゴム系シリコーンワニスにて処理している。この処理
によってガラス繊維は十分にその強度を回復し、更には
電気絶縁性,耐湿性も向上する。また、ゴム系のフェス
を使用している為、柔軟性も確保されている。
被覆式発熱体l7は、そのゴ二系シリコーンワニスに離
型効果があるために両面接着紙llの接着面に貼付き難
く、特に直線的パターン(例えば第1図のパターン)に
配設して面状発熱体を形戊した場合は、ガラス被覆式発
熱体l7がずれたり、抜け落ちたりすることがある。ま
た、直線的でないパターンに配設する場合、両面接着紙
1lの接着面とガラス被覆式発熱体17との接着力が弱
くそのままでは配役パターンが保持されない為、例えば
第6図のようにテープ16等にて仮止めを施さなければ
ならず、製造作業性に劣りコスト高の要因となっている
。尚、押出被覆式発熱体であっても補強等の目的で編組
が施されているものは、前記同様の問題点を有している
。
なガラス編組を施したコード状発熱体が両面接着紙と金
属箔とに挾持されてなる面状発熱体において、前記コー
ド状発熱体と両面接着紙の接着面との接着を強固にし、
安全性の向上を図ると共に製造作業性も向上されること
にある。
、ガラス編組を施したコード状発熱体が両面接着紙と金
属箔とに挾持されてなる面状発熱体であって、前記コー
ド状発熱体のガラス編組にゴム系シリコーンワニスが含
浸加熱硬化され,次に樹脂系シリコーンワニスが塗布加
熱硬化されている。
したコード状発熱体に、ゴム系シリコーンワニス,樹脂
系シリコーンワニスを含浸,塗布加熱硬化する工程と、
上記工程によって形戊されたコード状発熱体を、出没自
在の係止具を有する治具に配設し、その上に片面に離形
紙を有する両面接着紙の接着面を下にして重ね合せ、押
圧によりコード状発熱体を両面接着紙の接着面に接着固
定する工程からなる。
コーンワニスの含浸量より少ない方が好ましい。
状態においてゴム弾性を有し、被着体に接着し難いなど
の特徴を有する。ゴム系シリコーンワニスとしては、通
常、ゴムゲルを溶解したものやゴムディスバージョンタ
イプのシリコーンワニスを使用するが、架橋密度の低い
シリコーンレジンを使用することも可能である。
させた状態においてゴム弾性がなく、被着体に接着し易
いなどの特徴を有する。樹脂系シリコーンワニスとして
は、通常、シリコーンレジンが溶剤に溶かされたシリコ
ーンワニスを使用するが、架橋密度の高いゴムディスバ
ージョンタイプのシリコーンワニスを使用することも可
能である。
れるが、この違いは官能基の違いによるものではなく、
架橋密度の差によるところが大きく、明確に区別するこ
とができない。本発明のシリコーンワニスにおいてゴム
系と樹脂系との区別は加熱硬化の状態における特性の相
違によって行っている。尚、本発明のシリコーンワニス
はゴム系.樹脂系に拘らずキシレン等によって適宜に希
釈して使用される。
リル系,シリコーン系またはクロロブレンなどのゴム系
接着剤を使用した一般に市販されているもので良く、中
でもアクリル系接着剤を使用したものが好ましい。
ゴム系シリコーンワニスによる処理を施している為、ガ
ラス繊維の吸湿を防ぎ、電気絶縁性能が、より向上して
いる。
ーンワニスによる処理を施している為、コード状発熱体
が両面接着紙の接着面に強固に固定されている。
系シリコーンワニスを含浸加熱硬化し、次に該ゴム系シ
リコーンワニスより少ない量の樹脂系シリコーンワニス
を塗布加熱硬化することにより、コード状発熱体の柔軟
性が確保されている。
例を示す一部切欠平面図である。このコード状発熱体の
基本的構造は、ヒータ芯1に発熱導体2,ガラス繊維3
を順次巻装し、その外周にガラス編組4を施した後、ゴ
ム系シリコーンワニス5を含浸加熱硬化し、次に樹脂系
シリコーンワニス6を塗布加熱硬化している。尚、ヒー
タ芯を用いずに発熱導体のみを一本又は複数本撚り合わ
せて使用する構造としたり、ガラス繊維にかわりシリコ
ーンゴムを押出被覆して絶縁体としたりするものであっ
ても本発明に使用できるコード状発熱体である。
ッケルクロム線−0.09mmの発熱導体2を螺線状に
巻装し、その上にガラス繊維3として無アルカリガラス
を数本合糸したものを一重毎に巻方向を変えて四重横巻
きし、更にその外周に無アルカリガラスを数本合糸した
ものを用いて20打1重にガラス編組4を施した。これ
を加熱炉に入れ、395゜Cで9時間ヒートクリーニン
グを行い、ガラス繊維表面に付着している集束剤をほと
んど飛散させた。次に不揮発分約15%,粘度5ooc
pのゴムディスバージョンタイプのゴム系シリコーンワ
ニス液槽7を3個と、不揮発分約25%,粘度100C
Pの樹脂系シリコーンヮニス液槽8を1個用意し、ヒー
トクリーニングされた中間製品をガイドローラーを用い
て各槽に案内した。第3図に示すように、まず最初にヒ
ートクリニングされた中間製品にゴム系シリコーンワニ
スを含浸させ、次に乾燥機9(150゜OXl5min
)に通して加熱硬化を行う工程を3回繰り返した後、樹
脂系シリコーンワニスを塗布させ乾燥機9 ( 1 5
o’cx 1 5min)に通して加熱硬化ヲ行ッた
。
経て形成されたコード状発熱体10を片面に離形紙を有
する両面接着紙11の接着面(アクリル系接着剤使用)
に直線的パターンに配設し、その上に厚さ0.05mm
のアルミ箔12を載置し、押圧して両面接着紙と一体化
して第1図のような面状発熱体を作戒した。
経て形戊されたコード状発熱体10を、第4図のような
出没自在の係止具l3を有する治具l4に蛇行配設し、
その上に片面に離形紙を有する両面接着紙11の接着面
を下にして重ね合せし、ブレス15の押圧によりコード
状発熱体10を両面接着紙11の接着面に接着固定し、
それらを治具l4から取り外して実施例A同様厚さ0.
05+++n+のアルミ箔12と一体化し、第5図のよ
うな面状発熱体を作戊しt;。
料を用い、樹脂系シリコーンワニスの塗布加熱硬化の工
程を省いて実施例Aと同様の形状の試料を作戊した。
テーグl6を用い樹脂系シリコーンワニスの塗布加熱硬
化の工程を省いて第6図に示すように実施例Bと同様の
形状の試料を作成した。ただし、実施例Bと製造方法は
全く異なり、両面接着紙l1の接着面にガラス被覆式発
熱体l7を手作業により曲線部近傍をアルミ箔テープに
て仮止めしながら蛇行配設し、その上にアルミ箔を載置
し、押圧して両面接着紙と一体化している。
コーンワニスの含浸加熱硬化の工程を省いて実施例Bと
同様の形状に、実施例Bと同様の製造方法にて試料を作
戊した。
て(1)コード状発熱体と両面接着紙との接着強度,(
2)コード状発熱体の配設から完或品になるまでの作業
時間,(3)柔軟性,(4)折曲げ性,以上4項目を比
較した。
が高い値を示していることから、樹脂系シリコーンワニ
スを塗布加熱硬化してなるコード状発熱体は両面接着紙
の接着面に接着し易いと言える。
56秒の作業時間が短縮していることから、本発明の製
造方法は製造作業性に優れていると言える。また、本発
明の製造方法では仮止めテープを使用しなくても良く、
合理的に製造することができる。
比較からわかるように、樹脂系シリコーンワニスを塗布
加熱硬化しているにも拘らず柔軟性を有している。
の比較からわかるように、樹脂系シリコーンワニスを塗
布加熱硬化しているにも拘らず折曲げ性に優れている。
ド状発熱体を接着面に対して垂直に引張り、コード状発
熱体のはく離強度を測定した。
検査。
体上に樹脂系シリコーンワニスを塗布加熱硬化したコー
ド状発熱体を用いているので、コード状発熱体が両面接
着紙の接着面に強固に接着し、例えば第1図のように直
線的パターンにコード状発熱体が配設されてなる面状発
熱体であっても、コード状発熱体がずれたり、抜け落ち
たりすることがなく、安全性に優れている。
熱体は柔軟性が有り、更に両面接着紙の接着面に接着し
易い為、出没自在の係止め具を有する治具に配設し易く
、またその上から両面接着紙を押し当てるだけで仮止め
することなく両面接着紙に接着することができる。すな
わち、本発明の面状発熱体の製造方法は、従来の製造方
法に比して製造作業性に優れ、面状発熱体を合理的に生
産することができるものである。
欠平面図、第2図は本発明に使用されるコード状発熱体
の実施例を示す一部切欠平面図、第3図は本発明に使用
されるコード状発熱体のワニス含浸,塗布加熱硬化工程
の説明図、第4図は本発明の他の実施例に係るコード状
発熱体の蛇行配設説明図、第5図は本発明による面状発
熱体の他の実施例を示す一部切欠平面図、第6図は、従
来の面状発熱体の一部切欠平面図、第7図は従来のガラ
ス被覆式発熱体の一部切欠平面図である。 l・・・ヒータ芯 2・・・発熱導体3・・
・ガラス繊維 4・・ガラス編組5・・・ゴム
系シリコーンワニス 6・・・樹脂系シリコーンワニス 7・・・ゴム系シリコーンワニス液槽 8・・・樹脂系シリコーンワニス液槽 9・・・乾燥機 lO・・・コード状発熱体11・
・両面接着紙 l2・・・アルミ箔l3・・係止具
l4・・・治具 15・・プレス l6・・・アルミ箔テープ17・
・ガラス被複式発熱体 ■ 2 3 4 5 6 第3図 第4図 第5 図
Claims (3)
- (1)ガラス編組を施したコード状発熱体が両面接着紙
と金属箔とに挾持されてなる面状発熱体において、前記
コード状発熱体のガラス編組に、まずゴム系シリコーン
ワニスが含浸加熱硬化され、次に樹脂系シリコーンワニ
スが塗布加熱硬化されてなる面状発熱体。 - (2)ガラス編組を施してなるコード状発熱体に、ゴム
系シリコーンワニスを含浸加熱硬化し、次に樹脂系シリ
コーンワニスを塗布加熱硬化する工程と、上記工程によ
って形成されたコード状発熱体を、出没自在の係止具を
有する治具に配置し、その上に片面に離型紙を有する両
面接着紙の接着面を下にして重ね合せ、押圧によりコー
ド状発熱体を両面接着紙の接着面に接着固定する工程と
、固定したコード状発熱体全体を覆うよう金属箔を載置
し、両面接着紙の接着面に接着固定する工程からなるこ
とを特徴とする面状発熱体の製造方法。 - (3)ゴム系シリコーンワニス含浸量Yと樹脂系シリコ
ーンワニス塗布量Zにおいて、使用量がY>Zとなるこ
とを特徴とした特許請求の範囲第1項及び第2項に記載
の面状発熱体及び面状発熱体の製造方法。
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---|---|---|---|
JP16636689A JP2805161B2 (ja) | 1989-06-27 | 1989-06-27 | 面状発熱体及びその製造方法 |
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JP16636689A JP2805161B2 (ja) | 1989-06-27 | 1989-06-27 | 面状発熱体及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0330278A true JPH0330278A (ja) | 1991-02-08 |
JP2805161B2 JP2805161B2 (ja) | 1998-09-30 |
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ID=15830070
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---|---|---|---|
JP16636689A Expired - Lifetime JP2805161B2 (ja) | 1989-06-27 | 1989-06-27 | 面状発熱体及びその製造方法 |
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JP (1) | JP2805161B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008509401A (ja) * | 2004-08-07 | 2008-03-27 | ウオーターズ・インベストメンツ・リミテツド | サンプル帯域拡張を減少させる特徴を有する受動式カラム予熱器 |
-
1989
- 1989-06-27 JP JP16636689A patent/JP2805161B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008509401A (ja) * | 2004-08-07 | 2008-03-27 | ウオーターズ・インベストメンツ・リミテツド | サンプル帯域拡張を減少させる特徴を有する受動式カラム予熱器 |
US8956534B2 (en) | 2004-08-07 | 2015-02-17 | Waters Technologies Corporation | Passive column pre-heater with sample band spreading reduction feature |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2805161B2 (ja) | 1998-09-30 |
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