JPH0330239Y2 - - Google Patents

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JPH0330239Y2
JPH0330239Y2 JP1985048277U JP4827785U JPH0330239Y2 JP H0330239 Y2 JPH0330239 Y2 JP H0330239Y2 JP 1985048277 U JP1985048277 U JP 1985048277U JP 4827785 U JP4827785 U JP 4827785U JP H0330239 Y2 JPH0330239 Y2 JP H0330239Y2
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JP
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hydrofoil
catamaran
hydrofoils
reducing
hull
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、双胴船の双胴船体間に取付けられる
水中翼の改良に関するもので、双胴船一般に利用
できる。
〔背景技術とその問題点〕
双胴船には、航走中におけるトリム姿勢を最適
にし、また、揚力により排水量を減少させること
によつて船体抵抗を軽減し、推進馬力の減少また
は船速の増加を図る目的で水中翼が取付けられる
ことが多い。
従来の双胴船は、第4図に示されるように、双
胴船51の2つの双胴船体52の間に断面翼型形
状の水中翼53をその下部水平に取付けているも
のである。この水中翼53には、双胴船51の航
走に伴つて揚力が生じるとともに、等分布荷重が
鉛直方向、即ち、矢印Pの方向に加わるものであ
る。従つて、水中翼53は、第5図に示されるよ
うに、揚力による曲げ強度を満たすため、厚く丈
夫な翼型構造にする必要がある。このようなこと
から従来の水中翼は、重量が大きくなるととも
に、抗力が大きくなるという問題点がある。ま
た、水中翼が水平に設けられているので水中翼の
水面からの没水深さが十分にとりにくく、揚力効
果が減少するという問題があり、さらに、これを
解決するには、翼面積を増す必要があり、より一
層重量が増大してしまうという問題点がある。
〔考案の目的〕
本考案の目的は、従来の水中翼に比べ厚さを少
なくすることができて重量の軽減、抗力の減少を
図ることのできる双胴船の水中翼を提供するにあ
る。
〔問題点を解決するための手段および作用〕
本考案は、双胴船の双胴船体間に取付けられた
水中翼において、この水中翼を下方に突出させる
とともに、その両端を双胴船体の下部に取付け、
これにより揚力に伴つて水中翼に加わる等分布荷
重による曲げモーメントを減少させて前記目的を
達成しようとするものである。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。
本考案にかかる水中翼を取付けた双胴船の概略
横断面を示す第1図において、水面10に浮かん
でいる双胴船1は、その下部に2つの双胴船体2
が設けられているとともに、この双胴船体2は、
船底に向かつて尖鋭に形成されている。
前記双胴船体2の下部2A,2Bには、水中翼
3が双胴船1の長手方向と直角に取り付けられ、
この水中翼3は、断面形状が第2図に示されるよ
うな翼形であるとともに、適宜な幅と、第5図に
示される従来の水中翼より少ない厚さとを有し、
双胴船1の航行に伴つて揚力が生じるようになつ
ている。また、この水中翼3は、円弧状に湾曲し
て形成され、双胴船体2の下部2A,2Bから下
方に突出されるとともに、その両端部3A,3B
が前記下部2A,2Bに適宜な固定手段により取
付けられている。
このような構成において、双胴船1が航行する
と、その速度の大きさに応じて水中翼3に揚力が
生じる。この揚力は、第1図に示されるように、
水中翼3全体に水中翼3の円弧の中心点に向かつ
て等分布荷重Qを加える。ところが、この等分布
荷重Qは、第4図に示される従来の水中翼53に
加わる等分布荷重Pと異なり、水中翼3がアーチ
構造のため、矢印Rに示されるように水中翼3の
両端部3A,3Bの延長方向にも軸力として伝達
されることになる。従つて、水中翼3に生じる曲
げモーメントは減少されることになる。
前述のような本実施例によれば、水中翼3に生
じる曲げモーメントが減少されるので、水中翼3
の断面厚さを従来の水中翼より少なくすることが
できる。従つて、水中翼3の重量を軽減させ、水
中翼3に生じる抗力を減少させることができる。
このようなことから、本実施例にかかる水中翼3
を双胴船1に用いれば、従来の水中翼より船体抵
抗を軽減させることができ、その上、推進馬力の
減少または船速の増加を図ることができる。ま
た、本実施例による水中翼3は、双胴船体2の下
部2A,2Bに取付けられていることおよび下方
に円弧状に突出していることにより没水深さが従
来の水中翼の場合より大きくとれて揚力効果が増
大する。さらに、第3図に示されるように、双胴
船1がローリングにより、たとえば右に傾斜して
も、水中翼3の両端部における揚力差により、即
ち、揚力の鉛直方向の成分が、水面に近い水中翼
3端部3A近傍QAが他端部3B近傍QBより小さ
いことにより、双胴船1は水平に戻ろうとする。
これは、特に、双胴船1が傾斜して水中翼3の端
部3A近傍が水面上に露出しているときに大きな
効果を有する。
なお、前記実施例では水中翼3の形状を円弧状
としたが、本考案はこれに限られるものではな
く、たとえば、楕円状、放物線形、尖頭形、懸垂
形等アーチ構造であるもの、さらには、平らな水
中翼を1点で屈折させたもの、2点で屈折させた
もの、さらに多点で屈折させたものでもよく、要
するに、水中翼が下方に突出されているならば、
いかなる形状でもよい、ただし、前記実施例のよ
うに円弧状とすれば、アーチ効果をより良く生じ
させて水中翼3に生じる曲げモーメントを十分に
減少させることができるとともに、水中翼3の加
工も容易にできるという利点がある。
〔考案の効果〕
前述のような本考案によれば、双胴船の水中翼
の厚さを従来のものと比べ少なくすることができ
て重量を軽減できるとともに、水中翼に生じる抗
力を減少させ、かつ、没水深さによる揚力を増加
させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかる一実施例の概略横断面
図、第2図は第1図の−線に沿う拡大断面
図、第3図は本実施例の双胴船がローリングによ
り傾斜したときの双胴船の状態を示す概略横断面
図、第4図は従来の水中翼を取りつけた双胴船の
概略横断面図、第5図は第4図の−線に沿う
拡大断面図である。 1……双胴船、2……双胴船体、2A,2B…
…双胴船体下部、3……水中翼、3A,3B……
水中翼の両端部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 双胴船の双胴船体間に取付けられた水中翼にお
    いて、前記水中翼は、下方に突出されるととも
    に、その両端が双胴船体の下部に取付けられたこ
    とを特徴とする双胴船の水中翼。
JP1985048277U 1985-04-01 1985-04-01 Expired JPH0330239Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1985048277U JPH0330239Y2 (ja) 1985-04-01 1985-04-01

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JPS61165291U JPS61165291U (ja) 1986-10-14
JPH0330239Y2 true JPH0330239Y2 (ja) 1991-06-26

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