JPH0330100Y2

JPH0330100Y2 -

Info

Publication number: JPH0330100Y2
Application number: JP1987074295U
Authority: JP
Priority date: 1987-05-20
Filing date: 1987-05-20
Publication date: 1991-06-26
Also published as: JPS63184013U

Description

【考案の詳細な説明】産業上の利用分野本考案は、特に、病人、寝たきり老人用に的す
るおむつカバーに関するものである。

従来の技術従来、臀部本体に互いに着脱自在に係合する左
右一対の腹部重ね合わせ部分と、股布とを一体に
設けたおむつカバーが知られている。このものは
寝たままで展開状態になるのでおむつの取り換え
が容易であるが、使用者が手で引張ると外れ易
く、臀部本体は均一の厚みを有するので横漏れし
易く、着用したまま長期間寝ていると臀部に褥瘡
を生じるものであつた。

また、パンツ本体の内面に、内面両側にダム部
が突設された吸水布が着脱自在に取り付けられた
おねしよ用パンツが実開昭60−172709号として提
案されている。

このものは横漏れを起こしにくく、寝た時に臀
部が浮いた状態になるので褥瘡をある程度防ぐこ
とができるが、パンツ状をなしており、しかもそ
の前後面に亘つて吸水布が装着されているので、
寝たままで吸水布を取り換え難く、吸水布がパン
ツ本体の内面に直接取り付けられているので、使
用者の動きによつて吸水布がずれたり、外れたり
し易いものであつた。

考案が解決しようとする問題点本考案の目的は、長時間寝たままの状態でいる
時に起こる褥瘡を防ぎ、横漏れを防止し、尿の浸
透を防ぎ、使用者が引張つても外れることがな
く、弾性材のずれや外れを防止するおむつカバー
を提供することにある。

問題点を解決するための手段本考案のおむつカバーは、臀部本体の左右端部
寄りに、縦方向に沿つて袋部を形成すると共に、
該袋部内に弾性材を着脱自在に挿入し、該弾性材
の中間に凹部を形成し、前記臀部本体の両側端
に、互いに着脱自在に係合する腹部重ね合わせ片
を設け、前記臀部本体の下端に該臀部本体の約２
倍の長さを有する股布を設けたことを特徴とする
構成を有するものである。

作用使用者の臀部におむつカバーの臀部本体の左右
端部寄りに設けられた弾性材があたることによつ
て、弾力性をもつて体重を支え、また、弾性材の
厚みにより、臀部の中央部分は寝具からやや浮い
た状態になる。

さらに、弾性材が臀部本体の左右寄りに縦方向
に取付けられているため、中間に凹部が形成さ
れ、排泄物はこの凹部に溜まる。

また、弾性材を袋部に挿入することにより、使
用者の動きに伴う弾性材のずれや外れを防ぎ、股
布を折返して腹部重ね合わせ片の外面を覆うこと
により、股間前部を厚くし、腹部重ね合わせ片を
係合する固着具の外れを防ぐ。

実施例以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。

第１図はおむつカバーを展開して内面より見た
表面図である。

１は下端が幅狭な布体よりなる臀部本体であ
り、該臀部本体１の表面に通気性に富む網状布等
よりなる重ね布１０を重合し、下縁、左右両側縁
及び左右両側縁より間隔をあけた中央寄りを縦方
向に縫着することにより、臀部本体１の左右端部
寄りに、上縁が開口した袋部５，５を形成する。
該袋部５，５は、下端が中央方向に湾曲してお
り、上縁内側には、第２図に示すようにベルベツ
トクロスフアスナー等の固着具１２，１２を取付
けることにより開閉自在とされ、袋部５，５内部
には、合成樹脂、ゴム等の柔軟性のスポンジ等に
よりなる同型の弾性材６，６が着脱自在に装着さ
れ、弾性材６，６の中間に凹部が形成されてる。

臀部本体１の両側縁には、略逆三角形状の布体
よりなる腹部重ね合わせ片２，３が左右方向に一
体に連設されており、一方の腹部重ね合わせ片２
の表面の上縁端部及び中間部にはベルベツトクロ
スフアスナーの横長の固着具７が、他方の腹部重
ね合わせ片３の裏面の上縁端及び中間部には固着
具７に着脱自在に係合する別の横長の固着具８が
取付けられ、使用者の胴囲に応じて固着具７，８
の係合位置をずらすことができるようになつてい
る。また、腹部重ね合わせ片２，３の裏面の下縁
端部には、ベルベツトクロスフアスナー等の固着
具９，９が取付けられている。

４は股布であつて、臀部本体１の下縁に一体に
連設される。該股布４は先端に向けて幅広とな
り、臀部本体１の縦長の略２倍の長さを有する。
そして、股布４の臀部本体１寄りの表面両側端に
は、腹部重ね合わせ片２，３の固着具９，９に着
脱自在に係合するベルベツトクロスフアスナー等
の固着具１１，１１が取付けられる。

そして、臀部本体１と腹部重ね合わせ片２，３
の連設部分の上縁と、臀部本体１と腹部重ね合わ
せ片２，３と股布４の連設部分の下縁に沿つてゴ
ム等の弾性帯片１３，１４を取付け伸縮自在とす
る。

本考案のおむつカバーを使用するにあたつて
は、臀部本体１を使用者の臀部にあて、股布４を
股間を通して腹部まで折り上げ、股布４の上面に
腹部重ね合わせ片２，３を載置し、股布４の固着
具１１，１１と腹部重ね合わせ片２，３の固着具
９，９を係合する。

次に、腹部重ね合わせ片２の上面に腹部重ね合
わせ片３を載せ、腹部重ね合わせ片２の固着具７
と腹部重ね合わせ片３の固着具８を係合し、股布
４を折り下げて腹部重ね合わせ片２，３を被覆す
る。

なお、臀部本体、腹部重ね合わせ片２，３、股
布４は通気性、吸湿性に優れた綿ネル等よりな
る。

考案の効果以上に述べたように、本考案のおむつカバー
は、臀部本体の左右側縁寄りに縦方向に弾性材を
取付けたので、弾力性をもつて体重を支えること
ができ、弾性材の厚さによつて臀部の中央がやや
浮いた状態になるので、尾てい骨部の皮膚に直接
負担をかけることがなく褥瘡を予防することがで
きる。また、左右の弾性材の中間に凹部が形成さ
れるので、排泄物の横漏れを防止することができ
る。

また、弾性体が袋部内に収納されているので、
使用者が働いても弾性体がずれたり、外れたりす
る心配がなく、さらに、股布が臀部本体の縦長の
略２倍の長さを有するので、寝たままでおむつを
取り換え易いように、前部に係合部を有する展開
可能な形状にしても、腹部重ね合わせ片の係合部
の上面を被覆することができ、使用者がおむつカ
バーを引張つても簡単に固着具がはずれて脱げて
しまうことがなく、股前部が二重となり尿が浸み
出ることがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例のおむつカバーの表面
図、第２図は同上Ａ−A′線断面図である。１……臀部本体、２，３……腹部重ね合わせ
片、４……股布、５……袋部、６……弾性材、
７，８，９……固着具、１０……重ね布、１１…
…固着具、１２……固着具、１３，１４……弾性
体片。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

臀部本体の左右端部寄りに、縦方向に沿つて袋
部を形成すると共に、該袋部内に弾性材を着脱自
在に挿入し、該弾性材の中間に凹部を形成し、前
記臀部本体の両側端に、互いに着脱自在に係合す
る腹部重ね合わせ片を設け、前記臀部本体の下端
に該臀部本体の約２倍の長さを有する股布を設け
たことを特徴とするおむつカバー。