JPS5837373Y2 - 排尿および排便処理具用サポ−タ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は排尿および排便処理具用サポータ−に関し、さ
らに詳しくは尿および便の夫々専用の処理具のサポータ
−に係り、便専用すなわち汎用おむつを保持する臀部抑
えと、尿専用すなわち排尿袋を保持する局部抑えとを備
えたことを特徴とする。

おむつには三つの機能がある。

一つは排泄物を受止める（吸収を含む）機能であり、一
つは洩れを防ぐ機能であり、一つは排泄物を受止めるも
の（吸収体）を体にフィツトさせ保持するホールド機能
の３つである。

おむつの代表的な商品形態は ■ 布おむつ（吸収）＋おむつカバー（防波・ホールド
） ■ 使い捨ておむつ（吸収・防波）十おむつカバー（防
波・ホールド） ■ 使い捨ておむつ（吸収・防波・ホールド）＋おむつ
カバー（防波・ホールド） の３つに集約される。

このうち■は機能分担が明確で合理的だが、■と■とは
重複があり、極めて不合理であるばかりでなく、防洩機
能が二重となるため、ムレ等により皮フ生理学的に見て
好ましくない。

このような使われ方がされているのは、おむつの防洩機
能が不充分なため、看護者や母親が不安を抱くため（実
際に衣服や夜具を汚す例が多い）と考えられる。

洩れの現象は主として尿によるものであり、時には、下
痢便若しくは尿と大便が同時に排泄された時に生ずる。

従って、一つのおむつで尿と大便を同時処理することな
く、排尿に対しては専用のおむつを通常のおむつと併用
すれば、洩れの問題は殆んど解決出来、防洩機能の二重
使用の弊から免れ得る。

即ち、尿専用の排尿袋を装着し、通常おむつを併用すれ
ば、排尿袋から尿が洩出しても、その量は僅かであり、
汎用おむつが吸収してしまう。

一方、大便は、健康な通常便のみなら、水分が少い故、
充分汎用おむつで受は止め得、下痢便の場合でも尿と一
緒に汎用おむつに排泄されないため、現在一般市販され
ている使い捨ておむつの吸収能力で吸収処理可能である
。

又、おむつ交換は、看護者にとって負担である丈けでな
く、おむつを必要とする病人や老人の場合、毎回恥づか
しい姿勢を余儀なくされ、おむつを忌避する一因ともな
っている。

したがって、尿専用の排尿袋を用いれば、極めて簡単に
交換出来、然も排尿頻度は排便頻度の５〜１０倍と考え
られるから、看護者の負担は著しく軽減され、便専用の
汎用おむつはその都度交換すればよくなる。

本考案は斯る専用処理具を夫々保持し固定化すると共に
交換容易に改良したものであり、以下図面に基づいてそ
の実施の一例を詳細に説明する。

腰ベルト１は、皮膚に強い刺激を与えず且つ保形性を失
なわぬ程度の柔軟性を有し、両先端にはベルト閉じ用の
ベルベット式ファスナー５，５を備えると共に腹側相当
個所にベルベット式ファスナー６．６を設ける。

この腰ベルト１の腰側両脇には二本の締付バンド２，２
基端を逆ハ字状に縫着する。

左右の締付バンド２，２は、臀部側間に臀部抑え３を縫
着して張設すると共に局部側間に局部抑え４を取付ける
。

又、両締付バンド２は後部側の一部を長さ調整且つ伸縮
自在な調整部２ａとし、且つバンド先端にはベルベット
式ファスナー７を設けて、腰ベルト１におけるベルベッ
ト式ファスナー６に掛止自在にする。

臀部抑え３は通気性に優れるメツシュその他の素地で、
臀部を覆い得る大きさに形成する。

局部抑え４は幾分の柔軟性を持つ半硬質性部材で下部よ
りも上部が巾広い倒台形状（装着状態）に成形し、左右
側縁近くには上記締付バンド２が貫通する孔８，８を夫
々開口し、バンド２，２に沿い移動調整自在にする。

これにより、腰に腰ベルト１を巻付け、臀部抑え３と臀
部との間に汎用おむつ９を入れ、局部に排尿袋１０を当
てがい、排尿袋１０上におむつ９の一部を折返して被せ
たる後、締付バンド２，２を腰ベルト１におけるベルベ
ット式ファスナー６．６に掛止し、局部抑え４で排尿袋
１０を局部位置に固定せしめ得、又、締付バンド２，２
を外して、排尿袋１０のみ或いは汎用おむつ９とも交換
自在である。

尚、汎用おむつ９は通常の布おむつ又は使い捨ておむつ
であり、排尿袋１０は、合成樹脂フィルム製袋１１を下
部よりも上部が巾広い略倒台形状に成形し、この袋内に
筒状の吸収体１２を略■字状にその折曲部を下側として
収容すると共に吸収体１２で囲む略Ｖ字状空間室ａを形
威し、同空間室上部に対応する貸玉面部に開口１３を設
けて成形したものである。

本考案は以上のように構成したるをもって、臀部抑えで
優等用のおむつを臀部に所定ホールドすることができる
と共に局部抑えにて尿専用の排尿袋を局部に当てかい密
着状に固定せしめることができる。

しかも、排尿袋が局部に隙間なくフィツトするように、
その局部抑えを二本の締付バンドに沿い移動させて最適
なポジションに移し調整できて、性別および年令を問わ
ず、各人の体躯に応じて常に望ましい抑え状態が得られ
、尿洩れがない。

そして、人体に対しての被覆部分が両押えだけに限定さ
れて、通気性に富み、ムレがなく、皮膚衛生上極めて有
効であり、又尿専用の排尿袋のみを装着利用し得て、よ
り快適に利用できる有用性がある。

さらに二本の締付バンドを掛外し操作するだけで、おむ
つおよび排尿袋を迅速且つ容易に交換できるものであり
、その取扱いが簡便である効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案サポータ−の一実施例を示す正面図。 第２図は使用状態を示す縦断面図である。図中 １・・
・・・・腰ベルト、２・・・・・・締付バンド、３・・
・・・・臀部抑え、４・・・・・・局部抑え。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 腰ベルトに、同ベルトの腰側両脇から股間を通り腹側に
   着脱自在に達する二本の締付バンドを設け、該両バンド
   の臀部側間に臀部抑えを張設すると共に局部側間に局部
   抑えをバンドに沿い移動自在に取付けて成る排尿および
   排便処理具用サポータ−０