JP3459190B2 - 使い捨ておむつ用品 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】 本発明は特に、歩行不可能な成
人、幼児の排泄物を収容保持する使い捨ておむつ用品。

【０００２】

【従来の技術】 従来、排泄物の処理には、特開平５−
７６５６５号公報に開示されているように、液透過性の
トップシートとこれに相対する液不透過性のバックシー
トの中間に吸収体を有して本体を構成したパンツ型のお
むつが一般的であるが、最近では、フラット型の使い捨
ておむつなどが提案されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】 上述のパンツ型のお
むつやフラット型のおむつは排泄物の収容保持をウエス
ト部から股下部まで全てを囲んだ状態で収容し、漏れを
防止するのに各部を包んだ状態で保持しているので排泄
物が広がって不衛生であり、皮膚炎症や不快感などがあ
った。また、使用後のおむつをそのまま捨てるのでは公
衆衛生の面から望ましくはなく、収容した排便をトイレ
で処分して使い捨ておむつのみをごみ処理するのが一般
的である。

【０００４】 さらに、従来の使い捨ておむつにおいて
は、排泄物を収容保持するのにウエスト部から股下部ま
で全てを囲んだ状態で保持しており、実質的にはかかる
部分のみが汚れて他の部分、例えば、ウエストの側部な
どは汚れることがないので全てを捨てるのでは無駄を生
じるとともに不経済である。

【０００５】上記、従来技術の欠点に鑑み本発明は、パ
ンツ本体15におむつ本体１を装着し、おむつ本体を排泄
部位の周囲膚面と股間膚面に密着させて着用することに
よって排泄物を排尿と排便を分別して収容保持し、排尿
と排便の混合や拡散、漏出を防止しようとするものであ
る。さらには排尿と排便とを分別して収容保持すること
によって、汚れたおむつのみの取り替えができるととも
に、全体としてコンパクト化することがてきし、おむつ
と排泄物だけをトイレで処分することが可能な使い捨て
おむつ用品を提供することを目的とするものである。

【０００６】上記課題を解決する手段として、この発明
は全体をおむつ本体１とパンツ本体15で構成する。パン
ツ本体15は、股間部を分離させ、分離させた股間部を股
間係止部22ａ，22ｂによって係止させることができると
ともに、股間部の排尿部と排便部の位置に対応する部位
に形状保持部材21によって開口形状が保持される挿着開
口部20ａ，20ｂを設けておく。一方おむつ本体１は、パ
ンツ本体15の挿着開口部20ａ，20ｂに挿入することがで
きる大きさの排泄物収容部５と、排泄物収容部５の開口
部に鍔状の吸収性本体14を設けた構造とし、吸収性本体
14の表面を膚面着接部３及び股間密着部8ａ，8ｂとす
る。この構成としたおむつ本体１をパンツ本体15の挿着
開口部20ａ，20ｂに内側から挿入して装着した状態で着
用すると、パンツ本体15がおむつ本体1を保持し、膚面
着接部３及び股間密着部8ａ，8ｂが着用者の股間及び周
囲の膚面に押圧されて密接し、排尿や排便がそれぞれ別
のおむつ本体１内に収容される。したがって、排尿や排
便が外部に漏れることや、排尿と排便が混ざることがな
くなる。

【０００７】パンツ本体15の挿着開口部20ａ，20ｂに挿
着するおむつ本体１は、透液性の内面シート材７と不透
液性の外面シート材11との間に吸収体12を配置して形成
した吸収性本体14のほぼ中央に排泄物収容部５を開口さ
せる。排泄物収容部５の構造は特に限定されるものでは
ないが、吸収性本体14の外面シート材11で形成しておく
とよい。また、排泄物収容部５の内部に排泄物を吸収す
る吸水性ポリマー10を配置しておくと、排泄物を多く吸
収保持させることができ、外部に漏れるのを防止するこ
とができる。さらに、吸水性本体14の表面である膚面着
接部３に、股間からの排泄物の拡散や漏出を防止する股
間密着部8a、8bを凸形状に形成し、かつ吸水性本体の一
部に取出しつまみ部４を突出させておけば、排泄物が漏
れることを効果的に防止し、しかもおむつ本体１の着脱
その他の取り扱いに極めて便利である。

【０００８】おむつ本体１を装着するパンツ本体15は、
伸縮性を有するナイロンとポリウレタンの複合材からな
る布体を用い、股間部19の前半部分を含む前身頃16と、
股間部19の後半部分を含む後身頃17で構成し、前身頃16
の股間部に縫着した股間係止部22ａと、後身頃17の股間
部に縫着した股間係止具22ｂを着脱させて排尿部と排便
部の離間寸法を調節可能としておくとよい。また、前身
頃16と後身頃17の股間部19に配置する挿着開口部20ａ，
20ｂの開口形状を保持する形状保持部材21は、膚面着接
部３と股間密着部8ａ，8ｂを排泄部位の周囲膚面に押圧
するのに適した弾性部材で形成し、凹陥部23を有するこ
とによって湾曲しやすいようにしておくと、着脱その他
の取り扱いが容易であるとともに快適に使用することが
できる。 さらに、前身頃16と後身頃17は、後身頃17の側
方に延びる腰帯18に縫着した緊緩係止部24ｂと、前身頃
16の外側に縫着した緊緩係止部24ａを着脱させるように
しておけば、着脱及び緊緩調節を容易に行なうことがで
きる。

【０００９】

【作用】 請求項１に記載の発明は、人体の排尿部と排
便部との対応する位置に挿着開口部を有するパンツ本体
に排泄物収容部を有して本体を形成したおむつ本体の排
泄物収容部を挿着して着用するが、パンツ本体は展開し
た状態で着用者に着用できるので容易であると共に、排
尿と排便とを分別して収容できるので排泄物の混合化や
拡散、漏出も防止して、排泄物を収容したおむつのみの
取り替えも容易になる。また、係止体にて緊緩調節する
ことにより、排泄部位にフィットし擦れや漏出を確実に
防止する。さらに、排尿と排便とを分別して収容する構
成としたことでおむつ本体はコンパクトになり、トイレ
でそのまま処分することも可能になった。

【００１０】 請求項２に記載の発明は、おむつ本体の
形態において、人体の排尿部と排便部の周囲膚面に着接
する膚面着接部と取出つまみ部の形体を相違した形にし
たことで挿着する方向を決定し、排泄部の中心から股間
部中央方向に取出つまみ部側を挿着することで着用者が
歩行の状態であっても変化する股間形態に対応でき、股
間密着部を設けたことで拡散や漏出を防止する。また、
排泄物収容部と鍔状部を外面シート材で熱融着し一体成
型することにより、連続的に形成することができ、排泄
物収容部の密閉底部に吸水性ポリマー１０を多量に配置
することでコンパクトにしながら排泄物の吸収能力を向
上させることができる。

【００１１】 請求項３に記載の発明は、伸縮性の布体
を用いてパンツ本体を形成し、挿着開口部と形状保持部
材を設けたことで容易におむつ本体を挿着でき、排泄部
位にフィットして擦れを防止し、安定した固定性を向上
させる。また、展開した状態で着用できるので着用者の
身体的条件にも対応でき、股間係止部によって排尿部と
排便部の離間寸法を調節することができるので男性用と
女性用とに区別することなく着用することができる。

【００１２】

【実施例】 本発明の実施例を添付図面の図１〜図９を
参照して説明する。

【００１３】 図１は本発明のおむつ本体１の平面図で
あり、図２（Ａ）は図１におけるＸ−Ｘ’断面図であ
る。（Ｂ）は図１におけるＹ−Ｙ’断面図である。図３
（Ａ）は本発明の実施形態における排泄物収容部５と鍔
状部６の平面図であり、（Ｂ）は（Ａ）図におけるＸ−
Ｘ’の断面図である。本発明の実施例によるおむつ本体
１は図１、図２、図３、に示すように、外面シート材１
１で形成した排泄物収容部５と鍔状部６を融着接合して
一体成型し、鍔状部６の表面、即ち膚面着接部３の表面
に吸収体１２を配置して内面シート材７とに接着接合し
た。取出つまみ部４は膚面着接部３よりも小さく延出し
て形成し、着用者の股間形態に対応した。また、膚面着
接部３の所定位置に股間に密着して排泄物の拡散や漏出
を防止する股間密着部８ａ、８ｂを設け、排泄物収容部
５の密閉底部９に吸水性ポリマー１０を包容した解繊パ
ルプ１０’を配置し、収容部内面シート７’を挿着して
収容口部２にて接着接合した。

【００１４】 股間密着部８ａ、８ｂは常に排泄部位の
股間に密着していることが好ましく、従来のおむつでは
排泄物は拡散され、女性の腟部への侵入は避けられず清
掃に手間を要し、不衛生から陰部に各種の疾病を発生さ
せる原因ともなっている。このような問題を解決するた
めに、吸収体１２を高さ１２ｍｍ、幅１５ｍｍ、長さ３
０ｍｍの山形の積層体にして内面シート材７で包容し、
吸収性本体１４の膚面着接部３の所定位置、Ｘ−Ｘ’線
を中心とした線上に接着接合した。ここで用いた吸収体
は解繊パルプを主材とした公知のものである。

【００１５】 おむつ本体１をＸ−Ｘ’線を中心とした
断面図を介して説明すると、外面シート材１１で形成し
た排泄物収容部５を中心から二等分するとその左右半分
の内側に沿う縦長さ方向に伸縮する複数本の弾性糸（図
示せず）を伸長した状態で接着剤を介して取りつけ、排
泄物収容部５の全周を弾性化させることで均等に収縮さ
せることができた。したがって、図２（Ｂ）に示すよう
に、排泄物収容部５は排泄物を収容した重さによって伸
長する。使用した弾性糸の弾性力は１５０％伸長時の応
力が７０ｇ〜１００ｇ程度のものを使用した。

【００１６】 また、排泄物収容部５の収容部外側面１
３、即ち外面シート材１１が収縮するとその応力で収容
部内面シート７’も収縮するが、外面シート材１１と収
容部内面シート７’の中間、密閉底部９のみに配置した
解繊パルプ１０’に包容した吸水性ポリマー１０が排泄
物を吸収して保持し得る吸収保持性能を成し得ることが
できるように排泄物収容部５の外面シート材１１に収容
部内面シート７’を収容口部２で接着接合した。

【００１７】 図示してないが、吸収性本体１４の膚面
着接部３は内面シート材７の外周縁を外方向に延出し、
伸縮する弾性糸を用いて収縮させ、ギャザーを形成させ
てあってもよい。

【００１８】 吸収性本体１４は、着用者の肌に接する
側を透液性の内面シート材７と不透液性の外面シート材
１１との間に吸収体１２を配置して成るが、内面シート
材７、７’は肌着に近い感触を有したものが好ましく、
不織布を使用し、外面シート材１１はプラスチックフィ
ルムと不織布のシートを使用した。吸収体１２は解繊パ
ルプを主材とした公知のものを用いた。

【００１９】 吸収性本体１４に開口して成る収容口部
２の開口寸法として短径ｙは４５ｍｍ、長径ｘは６３ｍ
ｍの楕円形体で収容口部２の外周に排泄部位の周囲膚面
に着接する膚面着接部３として短辺外径Ｙ−Ｙ’は９０
ｍｍ、長辺外径Ｘ−Ｘ’は１４８ｍｍであり、ほぼ１／
３外方は取出つまみ部４となる。また、排泄物収容部５
は収容口部２の開口寸法と形状に同寸同形であり、筒体
長は伸長状態で８０ｍｍ、収縮状態では２０ｍｍ程とな
る。

【００２０】 次に、添付図面の図４〜図９を参照して
説明するが、図４は本発明の実施形態を表す斜視図であ
り、図５は本発明のパンツ本体１５の展開平面図であ
る。図６（Ａ）は本発明の実施形態において、股間部１
９における形状保持部材２１並びに股間係止部２２ａ、
２２ｂの平面図であり、（Ｂ）は（Ａ）図における挿着
開口部２０ａと２０ｂの中心離間寸法Ｐ１の延長Ｐ２と
なるときの平面図である。図７（Ａ）は図６（Ａ）図に
おけるＸ−Ｘ’断面図であり、（Ｂ）は図６（Ａ）図に
おけるＹａ−Ｙａ’断面図である。図８は本発明のおむ
つ本体１を本発明の実施形態における挿着開口部２０ａ
（２０ｂ）に挿着し、図示のように湾曲したときの膚面
着接部３、排泄物収容部５、股間密着部８ａ（８ｂ）並
びに形状保持部材２１、各々の形態を明示する股間部１
９のＹａ−Ｙａ’断面図である。図９は人体５０の排泄
部位において、本発明のパンツ本体１５が本発明のおむ
つ本体１を押圧保持する概念図である。本発明の実施例
によるパンツ本体１５は伸縮性を有した布体を用いて形
成し、前身頃１６と後身頃１７とを緊緩係止部２４ａ、
２４ｂを有する前身頃１６と腰帯１８により展開した状
態で着用することができる。また、股間部１９には人体
の排尿部と排便部の位置に対応する開口として排泄物収
容部５が挿脱容易な挿着開口部２０ａ、２０ｂを設け、
該挿着開口部２０ａ、２０ｂの外周に開口形状を保持す
る形状保持部材２１と、排尿部と排便部の離間寸法を調
節する股間係止部２２ａ、２２ｂを縫着した。

【００２１】 パンツ本体１５を形成する布体としてナ
イロンとポリウレタンの複合材を用い、かかる弾性力は
１５０％伸長時の応力が１ｋｇ程度の布体を使用した。
また、着用者へのフィット性を高め、擦れを防止するた
めに後身頃１７の端部から両側外方向へ延出して腰帯１
８を形成し、前身頃１６に係合する部分とに緊緩調節が
容易な係止体を縫着して、着用者のウエストにて締め付
ける。両身頃部の股間部１９に設けた挿着開口部２０
ａ、２０ｂは排泄部のほぼ中心に位置するのが好ましい
が、収容口部２の開口を楕円形体にすることで排泄ポイ
ントを広くすることができる。また、男性や女性、体格
によっても排泄部の位置が異なるため、股間部１９に係
止体を縫着して長さ調節ができるようにした。

【００２２】 着用者が着用時に生活行動を行っても開
口形状を保持して安定した固定性を維持することができ
るように直径８ｍｍ、厚さ２ｍｍからなる板状のシリコ
ーン樹脂材を挿着開口部２０ａ、２０ｂの外周に縫着し
たが、このシリコーン樹脂材は排泄部位の形態に対応で
きるように凹陥部２３を有している。この形状保持部材
２１は糸状のシリコーン樹脂材でも構わないがこの場合
は直径３ｍｍ程度のものが好ましい。

【００２３】 図６を参照して説明するが、実施例によ
る挿着開口部２０ａ、２０ｂの開口寸法は、短辺は４５
ｍｍ、長辺６５ｍｍの楕円形体とした。股間係止部２２
ａ、２２ｂの長さ寸法は最小寸法Ｐ１は１２０ｍｍ、最
大寸法Ｐ２は１５０ｍｍである。ほかに排泄部の離間寸
法を調節する方法として、前身頃１６の股間部（図示で
は２２ａ）に２本の交差する伸縮性の帯体を後身頃１７
方向に延出させて２２ａで縫着、２本の帯体には係止体
を縫着して２２ｂで係止する。帯体が交差した部分は自
由交になっており、このような構成を有することで股間
部幅は小さくなり、最小寸法Ｐ１は８０ｍｍ、最大寸法
Ｐ２は２００ｍｍ以上も可能となる。この場合の帯体の
幅は１５ｍｍ程度のものが好ましく、図示例に限定され
ない。

【００２４】 ここで使用した係止体は多数のループ状
態から成る引掛り表面を有するものをいい、基布と該基
布から突設されるループ状態から成るパイル地等であ
る。

【００２５】 上記構成を有する使い捨ておむつ用品
は、パンツ本体１５の挿着開口部２０ａ、２０ｂにおむ
つ本体１の排泄物収容部５を挿着するが、このとき股間
部中央方向に取出つまみ部４側を挿着し、着用者のウエ
ストの背側から腹側に腰帯１８を回し、前身頃１６を股
下に通してから腹側にて緊緩係止部２４ａ、２４ｂを係
止する。また、排泄部位の中心におむつ本体１の収容口
部２の開口が位置するように股間部１９の股間係止部２
２ａ、２２ｂによって調節される。排泄物を収容したお
むつ本体１を取り替える場合は、腰帯１８を外してから
両身頃部より取り出せばよい。

【００２６】 図８、図９に示すように、人体の股間部
は立位の状態と横になった時の状態では股間形態は相違
するが、このような変化する股間形態に対応するために
パンツ本体１５は着用者の排泄部位にフィットしながら
おむつ本体１を安定して固定する必要があり、人体５０
に示すように横になった状態おいては、股間とパンツ本
体１５の間に隙間が生じるが、このような状態に対応す
るようにおむつ本体１の股間密着部８ａ、８ｂが凹陥部
２３を有した形状保持部材２１にて押圧保持されること
を特徴としている。

【００２７】 この使い捨ておむつ用品は、男女の区別
をすることなく使用することができ、排尿や排便とを区
別することなく収容保持することができる。また、通常
の下着と同様にして使用されるパンツ本体１５は着用者
が立位の状態においても何ら支障なく使用することがで
き、失禁者のリハビリ用としても有用である。このよう
におむつ本体１とパンツ本体１５とを具備することによ
り、排尿と排便とを分別収容保持すると共に排泄物の混
合化や拡散、漏出を防止し、排泄物を収容したおむつ本
体１のみの取り替えも容易にすることができる。

【００２８】 なお、図示例においては、おむつ本体１
の排泄物収容部５は、形体を楕円形の筒体としている
が、円形の筒体でもよく、使用する透液性の内面シート
材７も織布や多孔性フィルムなどを用い、不透液性の外
面シート材１１もフィルムと織布の複合材やフィルムの
両面を不織布でラミネート加工したものなど公知のもの
を使用して形成することができる。また、パンツ本体１
５は展開した状態で着用できるいわゆるオープンタイプ
を示したが、ウエスト回りを予め連結したパンツタイプ
にすることもできる。このおむつ本体１やパンツ本体１
５のサイズも幼児から大人まで着用者によって変更す
る。本発明は上述した実施例に限定されず、本発明の主
旨を逸脱しない範囲で変形可能である。

【００２９】

【発明の効果】 以上のように、本発明の使い捨ておむ
つ用品は排泄物を分別して収容することができ、排泄物
の混合化や拡散、漏出を防止し、コンパクトにしながら
吸収能力を向上させ、排泄物を収容したおむつのみを取
り替えればよく着用者にとっては膚の不快感が減少でき
て衛生的である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のおむつ本体１の平面図。

【図２】（Ａ）は

【図１】におけるＸ−Ｘ’断面図。（Ｂ）は

【図１】におけるＹ−Ｙ’断面図。

【図３】（Ａ）は本発明の実施形態における排泄物収容
部５と鍔状部６の平面図（Ｂ）は（Ａ）図におけるＸ−
Ｘ’の断面図。

【図４】本発明の実施形態を表す斜視図。

【図５】本発明のパンツ本体１５の展開平面図。

【図６】（Ａ）は本発明の実施形態において、股間部１
９における形状保持部材２１並びに股間係止部２２ａ、
２２ｂの平面図。（Ｂ）は（Ａ）図における挿着開口部
２０ａと２０ｂの中心離間寸法Ｐ１の延長Ｐ２となると
きの平面図。

【図７】（Ａ）は

【図６】（Ａ）図におけるＸ−Ｘ’断面図。（Ｂ）は

【図６】（Ａ）図におけるＹａ−Ｙａ’断面図。

【図８】本発明のおむつ本体１を本発明の実施形態にお
ける挿着開口部２０ａ（２０ｂ）に挿着し、図示のよう
に湾曲したときの膚面着接部３、排泄物収容部５、股間
密着部８ａ（８ｂ）並びに形状保持部材２１、各々の形
態を明示する股間部１９のＹａ−Ｙａ’断面図。

【図９】人体５０の排泄部位において、本発明のパンツ
本体１５が本発明のおむつ本体１を押圧保持する概念
図。

【符号の説明】

１ おむつ本体 ２ 収容口部 ３ 膚面着接部 ４ 取出つまみ部 ５ 排泄物収容部 ５’楕円形筒体 ６ 鍔状部 ７ 内面シート材 ７’収容部内面シート ８ａ、８ｂ 股間密着部 ９ 密閉底部 １０ 吸水性ポリマー １０’解繊パルプ １１ 外面シート材 １２ 吸収体 １３ 収容部外側面 １４ 吸収性本体 １５ パンツ本体 １６ 前身頃 １７ 後身頃 １８ 腰帯 １９ 股間部 ２０ａ、２０ｂ 挿着開口部 ２１ 形状保持部材 ２２ａ、２２ｂ 股間係止部 ２３ 凹陥部 ２４ａ、２４ｂ 緊緩係止部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) A61F 13/15 - 13/84 A61F 5/44

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】股間部を分離させ、分離させた股間部を股
   間係止部22ａ，22ｂによって係止させることができると
   ともに、股間部の排尿部と排便部の位置に対応する部位
   に形状保持部材21によって開口形状が保持される挿着開
   口部20ａ，20ｂを設けたパンツ本体15と、 前記、パンツ本体15の挿着開口部20ａ，20ｂに挿入する
   ことができる大きさの排泄物収容部５と、該排泄物収容
   部５の開口部に鍔状の吸収性本体14を備え、該吸収性本
   体14の表面を膚面着接部３及び股間密着部8ａ，8ｂとし
   たおむつ本体１とで構成し、パンツ本体15の挿着開口部
   20ａ，20ｂに内側からおむつ本体１を装着した状態で着
   用することによってパンツ本体15がおむつ本体１を押圧
   保持し、膚面着接部３及び股間密着部8ａ，8ｂが着用者
   の股間及び周囲の膚面に密接して排尿や排便がそれぞれ
   別のおむつ本体１内に収容されるようにし、前記、パンツ本体15の挿着開口部20ａ，20ｂに挿着する
   おむつ本体１を、透液性の内面シート材７と不透液性の
   外面シート材11との間に吸収体12を配置して形成し、そ
   のほぼ中央に排泄物収容部５を開口させるとともに、 上記、排泄物収容部５は吸収性本体14の外面シート材11
   で形成し、該排泄物収容部５の内部に排泄物を吸収する
   吸水性ポリマー10を配置し、 吸水性本体14の表面である膚面着接部３に、股間からの
   排泄物の拡散や漏出を防止する股間密着部8ａ，8ｂを凸
   状形体に形成し、かつ吸水性本体14の一部に取出しつま
   み部４を突出させたことを特徴とする使い捨ておむつ用
   品。
2. 【請求項２】おむつ本体１を装着するパンツ本体15が、
   伸縮性を有するナイロンとポリウレタンの複合材からな
   る布体を用い、股間部19の前半部分を含む前身頃16と、
   股間部19の後半部分を含む後身頃17で構成し、前身頃16
   の股間部に縫着した股間係止部22ａと、後身頃17の股間
   部に縫着した股間係止具22ｂを着脱させて排尿部と排便
   部の離間寸法を調節可能とし、 前身頃16と後身頃17の股間部19に配置する挿着開口部20
   ａ，20ｂの開口形状を保持する形状保持部材21は、膚面
   着接部３と股間密着部8ａ，8ｂを排泄部位の周囲膚面に
   押圧するに適した弾性部材で形成し、凹陥部23を有する
   ことによって湾曲を容易とするとともに、 前身頃16と後身頃17は、後身頃17の側方に延びる腰帯18
   に縫着した緊緩係止部24ｂと、前身頃16の外側に縫着し
   た緊緩係止部24ａを着脱させることによって緊緩調節を
   行なうことを特徴とする請求項１に記載の使い捨ておむ
   つ用品。