JPH032A - スキー靴 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、少なくとも屈曲部及びそれに続く甲部におい
てほぼ長手方向中心線に沿いその上端まで開き、且つ後
部踵側において開く下方殻部と、これら下方殻部の開口
部を跨ぐまたが）るように被（おお）うカバー手段とを
有するスキー靴に関するものである。

〔従来の技術〕

従来のスキー靴では、スキーヤ−の前傾姿勢において又
は靴の前部に足の圧力がかかるとき、前部が下方に屈曲
し易くなるように、屈曲部及び甲部を被う前方部分は、
例えばベローズのような襞（ひだ）をもつシールド（層
形の物）として作られている。靴の前方部分をこのよう
に作ると、靴が前方に屈曲したとき、折り目部分が互い
に押圧されて側方にふくれ上がり、そのため、下方殻部
への力の伝達が充分に行われず、スキーヤ−の足に不快
な圧力がかかる欠点がある。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明の課題は、上述の欠点が改善され、スキーヤ−が
前傾したときその足によって靴の前方に加わる圧力を下
方殻部のつま先方向に、該殻部を側方にふくらますこと
なく、転換させるスキー靴を提供することにある。

〔課題を解決するだめの手段〕

本発明は、下方殻部の中央開口部を跨るように被うカバ
ー手段を鱗（うろこ）状に互いに重ねた一連の素子より
成るシールドの形に構成した。このシールドは、スキー
ヤ−の足によって加わる圧力を下方殻部のつま先方向に
そらすものである。

また、本発明は、踵（かかと）側の開口部を跨るように
被うカバー手段を後方に開くカバー・フラップ（可動板
）の形に構成すると共に、引張れるようにした少なくと
も１つのケーブル部材により、下方殻部の中央開口部の
少なくとも一部が閉まるようにし、該ケーブル部材の少
なくとも一部により、上記中央開口部をスキー靴の長手
方向の軸と直角方向にシールドの下面で橋絡するように
した。

更に、本発明は、上記の各素子をスキーヤ−の足の動き
に適合させるという副次的な目的を達成するため、少な
くとも甲部において靴の長手方向に相互に可動であるよ
うに、各素子を可撓性の部材くケーブル芯）で互いに連
結した。更に、各素子はしなやかに連結するのがよい。

本発明の他の特徴は、最も下方のシールド素子を下方殻
部に連結することである。

また、本発明は、２つの隣接するシールド素子の２つの
対向する端縁の少なくとも一方に沿って、隣りのシール
ド素子の端縁のストリップ（細長片）等の下側に鱗（う
ろこ）状に係合するス）　ＩＪツブ又は突起のようなも
のを設ける。

本発明の他の特徴は、少なくとも一端を靴又は下方殻部
もしくはカバーに固定したケーブル（ローブ）により、
シールド素子を靴の上に保持することである。

本発明の他の特徴は、シールド素子の間に例えばストリ
ップ又はホースのような圧縮可能な素子を設けることで
ある。

〔実施例〕

以下、図面により本発明を具体的に説明する。

第１図は、本発明によるスキー靴の第１の具体例を示す
側面図である。

第２図は、シールドの一部分を含む下方殻部の例を示す
斜視図である。

第３図は、一部のシールド素子を示す分解斜視図である
。

第４図は、本発明の第２の具体例を示す斜視図である。

第５図は、第４図の■−ｖ線に沿う断面図である。

第６図は、踵部の具体例を示す説明図である。

第７ａ及び第７ｂ図は、それぞれ躍制に設ける閉止手段
の異なる具体例を示す斜視図である。

第１図のスキー靴は、前方部材（２２）及び後方部材（
２３）をもつ下方殻部（２１）を有する。両部材（２２
）及び（２３）は、特殊なスキー留め具にスキー靴を取
付けるとき交換して用いうるものである。第２図に示す
ように、下方殻部（２１）は、屈曲部及び甲部において
前方が開いており、つま先部まで伸びるスリット　（細
隙）　（２５）を有する。該スリット（２５）は、第５
図に破線で示すように、開いていたり、重ねフラップ（
３１）、　（３２）　　によって被われたりする。

スキー靴の踵側には、枢着（回動可能に取付ける）手段
（５）又は（５′）により下方殻部（２１）の方又は側
方に回動するように取付けたカバー（４）がある。カバ
ー（４）を枢着手段（５）により下方殻部（２１）の方
に回動させるようにした場合、オーストリア特許第Ａ２
０２３　／８７号公報に記載したような閉止手段を設け
る。下方殻部（２１）の前方は、一連のく本例では５個
）シールド素子Ａ、Ｂ、・・・・、Ｅより成るシールド
（２４）で被われる。これらの素子Ａ−Ｅは、第３図に
示すように、はぼＵ字形に構成され、その中心部に通路
（２６）を有する。この通路（２６）は、外側に向かっ
て開いており、シールド素子Ａ−Ｅを相互連結する可撓
性部材（６）を収容する。この可撓性部材（６）は、終
端の素子Ａ、Ｂにおいて固着され、各シールド素子Ａ−
Ｅの通路（２６）を貫いている。

したがって、該部材（６）は、シールド素子に対して一
種のケーブル芯となるので、例えば硬いゴムで作るのが
よい。各シールド素子Ａ−Ｅの間に、例えばゴムやプラ
スチックのような弾性材料でストリップ、クツション、
ホースのように構成した、互いに交換可能な圧縮可能ス
）　ＩＪツブ（７）を設ける。

これらは、例えばシールド素子に差込むようにして、隣
接するシールド素子の少なくとも片方に連結することが
できる。

各シールド素子Ａ−Ｅは、隣接シールド素子の端縁の下
方に、隣接シールド素子に面する２つの端縁の一方に沿
って突出する弾撥性の出っ張り（２７）を有する。本例
では、かような出っ張りは、シールド素子Ｂ−Ｅの下方
の端縁に沿って設けられている。したがって、足の力が
加わったときに、シールド素子Ａ−Ｅはシールド（２４
）上を一緒に摺動するので、足に不快な局部的圧力がか
からない。

シールド（２４）は、１番目のシールド素子Ａによりそ
の最下部で下方殻部（２１）に連結される。また、シー
ルド素子已に隣接するシールド素子Ａの境界部Ａ′又は
シールド素子Ａ全体を、硬いゴムのような弾性体より成
る衝撃減衰材料で作るのがよい。

これを、例えば可撓性部材（６）と一体化してもよい。

これは、スキー靴のはき心地をよくする効果がある。

可撓性部材（６）の代わり又はこれに加え、第１図に破
線で示すようなリンク（連ｆｆ１）　（４０）により、
第１図に示すように、シールド素子をその隣接して互い
に重なり合う隅（コーナー）部で一緒にしなやかに連結
してもよい。

各シールド素子Ａ−Ｅの間を通るケーブル（８）は、こ
れらの素子を足又は下方殻部（２１）に対して押付ける
ためのものである。第１図の例では、シールド素子Ｃ及
びＤ又はＤ及びＥを通るケーブル（３ｃｄ）及び（８ｄ
ｅ）　　は、一端をカバー（４）に連結し、他端は、。

第６図に示すように点（３７）で回動可能に取付けた閉
止手段としての引張り締め具（１５）の中に引っかけて
いるが、下側のケーブル（８Ｃ［ｌ）　　を例えばカバ
ー（４）の左側面の個所（９［ｉ）　（第１図）に枢着
し、上側のケーブル（８ｄｅ）　　をカバー（４）の反
対側に枢着してもよい。ケーブル（８Ｃｄ）及び（８ｄ
ｅ）　　は、第７ａ図に示すように、引張り締め具（１
５）の引っかけ部に引っかけるようにした共通のループ
（３８）により踵部側で相互連結して、引張り締め具（
１５）を閉じることにより、ケーブル（８ｃｃｌ）、　
（８ｄｅ）　　を引張るだけでなく、同時に点（５）で
下方殻部（２１）に枢着されたカバー（４）を閉めるよ
うにしてもよい。他の例において、第７ｂ図に示すよう
に、２本のケーブル（８ｃｄ）、　（８ｄｅ）　　の一
端をそれぞれ対応する論整可能の引っかけ手段（４１）
、　（４２）　　に連結して、２本のケーブル（８ｃｄ
）、　（８ｃｌｅ）に異なる張力を加えカバー（４）及
び部分的にシールド（２４）の傾斜を調整できるように
することができる。

第６図の例では、一番上のループ（３８）に続くケーブ
ル部分（３３）を下方殻部（２１）の内部上方に偏向部
材（３６）を回って通し、枢着位置（５）と反対のカバ
ー（４）の下端縁（２９）の部分における点（３４）で
カバー（４）に固定することにより、上述の如く引張り
締め具（１５）を閉じるとカバー（４）も閉まるように
している。

ケーブル対（３ａｂ）　及び（３ｂｃ）　　は、それぞ
れシールド素子Ａ、Ｂ間及びＢ、Ｃ間を通り、これらの
ケーブルの一方は下方殻部（２１）の片側の点（９）に
枢着し、他方のケーブルは、その反対側に枢着する。

第２図に示すように、これらのケーブルは、それぞれス
トリップ状の出っ張り（２７）の上を通って孔（１８）
に至り、そこから出っ張り（２７）の下を通ってシール
ド素子の中央に至り、ケーブルは、そこで偏向用突起（
２０）により向きをつま先方向に転じ、つま先部の引張
り素子（１１）　（第１図）に保持され、引張ることが
できるようになっている。上述のホース状の圧縮可能ス
トリップ（７〕は、出っ張り（２７）の領域にてこれら
のケーブルを通すことができる。

なお、内靴（３０）は、スキー靴の中に挿入して使用す
るものである。

このようにシールド（２４）を鱗状にすると、スキーヤ
−の前傾によりこれに圧力がかかっても、この圧力は一
番下のシールド素子Ａ又は下方殻部（２１）に伝達され
、スキーの操縦に必要な力を大幅に減らすことができる
。これに対し、従来のスキー靴では、靴全体が変形せず
単にその最前部が変形するだけであったので、大きな力
を必要とした。

また、シールドを足の解剖学的形状に合せることにより
、足に不快な局部的圧力がかかるのを防ぐことができる
。更に、以前の靴のカラー（輪縁）と共に必要であった
足首リンク装置（ａｎｋｌｅ　ｌｉｎｋ−ａｇｅ）が不
要となる。靴に加わる圧力が前方向か後方向かにより、
可撓性部材すなわちケーブル芯（６）が受ける張力は、
減少又は増大する。

カバー（４）の回転運動を制限するため、カバー（４）
を下方殻部（２１）に（５）の点で枢着する場合、前述
のオーストリア特許第Ａ２０２３／８７号公報に記載さ
れているような手段を設ける。該カバーを点（５）で下
方殻部（２１）に枢着する場合、カバー（４）が前方に
動くとき、その下端縁（２９＞が当接するような型部材
（２８）を下方殻部（２１）に設ける。

第４図に示すスキー靴の具体例では、シールド素子Ａ、
Ｂ及びＢ、Ｃ間に上述のようなケーブル対の代わりに１
本のケーブル（８ａｂ）　　及び（８ｂＣ）　　を設け
、その両端を下方殻部（２１）に連結する。その両端の
少なくとも一方は、引張りバックル（締め具）を介して
連結する。ケーブル（８ａｂ）　又は（８ｂｃ）の一端
は、外側からナラ）　（１７）で軸方向に調節可能なネ
ジ付きポル）　（１６）に連結し、ケーブル（８ａｂ）
又は（８ｂｃ）　　の張力を変えられるようにするのが
よい。

本発明の範囲内において、構造上程々の変形を行うこと
ができる。例えば、ケーブルの数、デザイン及び案内方
法を一番よいように選択しうる。

ケーブル（８ｂＣ）　　を、第５図に（３ｂｃ’）で示
すように、はじめシールド素子Ｃの上を通し、その後孔
（１８）を経て該シールド素子の下に通し、それから該
シールド素子と下方殻部（２１）の重ねフラップ（３２
）。

（３１）との間に通すようにしてもよい。こうすると、
ケーブル（８ｂＣ’）を引張ることにより内靴の方に重
ねフラップ（３１）、　＜３２＞　及びシールド素子（
本例ではシールド素子Ｃ）を押付けることができる利点
がある。しかし、ケーブル（８ｂＣ’）を第２図に示す
ような偏向部材（２０）を経由して引張り手段の方に通
してもよい。

更に、第４図に示すように、屈曲部（本例ではシールド
素子Ｃに対応する部分）に足を囲む補助ケーブル（８′
）を設け、これを踵部において引張り手段（１６’、　
１７　’）に保持するようにしてもよい。こうすると、
シールド素子を踵部に向かって引張り、踵部が固定され
ることになる。その目的で引張り手段（１６’、　１７
　’）を、前述と同様、片側又は両側に設けることがで
きる。補助ケーブル（８′）は、屈曲部において靴内部
を通り、第５図に示したと同様に、下方殻部（２１）の
重ねフラップ領域を押付ける。

〔発明の効果〕

以上説明したとおり、本発明によれば、スキーヤ−の足
により加わる圧力を下方殻部のつま先方向に転換させる
ことができ、スキーの操縦に要する力及びスキーヤ−の
足にかかる不快な圧力を大幅に減少すると共に、スキー
のはき心地を向上させる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の具体例を示す側面図、第２図は
シールドの一部分を含む下方殻部の斜視図、第３図は一
部のシールド素子を示す分解斜視図、第４図は本発明の
第２の具体例を示す斜視図、第５図は第４図の■−■線
に沿う断面図、第６図は踵部の具体例を示す説明図、第
７ａ及び第７ｂ図はそれぞれ画側に設ける閉止手段の異
なる具体例を示す斜視図である。 （２１）・・・・下方殻部、（２５）・・・・中央開口
部、（２４）・・・・シールド、Ａ−Ｅ・・・・シール
ドｉ子、（４）・・・・カバー（フラップ）、（８，８
ａｂ、　８ｂｃ、　８ｃｄ、　８ｄｅ）・・・・ケーブ
ル、（６）・・・・可撓性ケーブル芯部材、（７）・・
・・圧縮可能素子。 第１ −もｐのシールド素子 第３図 第４ 図 第７ｂ図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、少なくとも屈曲部及びそれに続く甲部においてほぼ
   長手方向中心線に沿いその上端まで開き、且つ後部踵側
   において開く下方殻部と、これら下方殻部の開口部を跨
   るように被うカバー手段とを有するスキー靴において、 上記下方殻部の中央開口部を跨るように被うカバー手段
   は、各々を鱗状に互いに重ねた一連のシールド素子より
   成るシールドの形に構成し、上記踵側の開口部を跨るよ
   うに被うカバー手段は、後方に向かって開くカバー・フ
   ラップの形に構成し、 上記中央開口部は、該開口部に上記シールドの下を通っ
   てスキー靴の長手方向の軸を横切るように跨る部分をも
   ち、且つ引張れるように設けたケーブルにより、少なく
   とも部分的に閉じるように構成したことを特徴とするス
   キー靴。 ２、上記シールド素子は、少なくとも上記甲部上で上記
   靴の長手方向に互いに動けるようになっており、１つの
   可撓性ケーブル芯部材により相互連結したことを特徴と
   する請求項１記載のスキー靴。 ３、上記シールド素子は、少なくとも隅部において両側
   に回動可能に保持したことを特徴とする請求項１記載の
   スキー靴。 ４、一番下の上記シールド素子は、少なくとも隣接シー
   ルド素子に面する端縁に沿って衝撃吸収材料より成るこ
   とを特徴とする請求項１記載のスキー靴。 ５、１本のケーブルが少なくとも１つのシールド素子の
   少なくとも一方の端縁を上記下方殻部に押圧することを
   特徴とする請求項１記載のスキー靴。 ６、上記の一番下のシールド素子を上記下方殻部に連結
   したことを特徴とする請求項１記載のスキー靴。 ７、上記シールド素子間に圧縮可能な素子を設けたこと
   を特徴とする請求項１記載のスキー靴。 ８、対をなすケーブルを有し、各対の一方のケーブルの
   一端は上記下方殻部の両側の一方に固着され、該ケーブ
   ルは、上記素子の中央部に至りそこで偏向手段により靴
   のつま先方向に方向転換し、一番下の上記シールド素子
   に固定されることを特徴とする請求項１記載のスキー靴
   。