JPH02182201A - スキーブーツ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、靴底を有し少なくとも足とかかとを包み込む
シェル形式の底部分と、前面部および後面部からなるす
ね部分とによって形成されるスキーブーツに関するもの
である。ここで、少なくとも前記後面部は底部シェル形
状部上においてブーツの横方向に延びる旋回支軸によっ
て連結されている。また、このブーツは、甲部の面上で
ブーツ内部に設置された圧力分散装置により形成される
斜め方向に把持する手段と、前記接合されたすね部分の
後面部上のブーツの後部に取り付けられた伸張機構とを
有し、これによって、圧力分散装置に対してかかと部分
の方向に引張力を加えることができ、これは、ブーツに
対し横方向に配置されている案内手段によって案内され
また前記圧力分散装置上を通過する少なくとも１本のコ
ード等によって達成される。この案内手段は圧力分散装
置上のコードの動作をかかと部の方向に向かわせるため
のものである。

〔従来の技術〕

リアエントリー式と呼ばれるこの形式のスキーブーツは
、過去数年間に広範囲に普及してきている。足をかかと
方向すなわち斜め方向に向けて締付けるためには、締付
は用コードの方向を、すね部分がシェルに接合されてい
る部分で変更させなくてはならない。一部のメーカーは
接合支軸の下方にこのコードを通す方法を採用している
。この場合、すね部分を屈曲させるとコードに引張力が
加わり、その結果足の締め付けが強化される。このよう
な作用は、仏特許第２　３４５　０９７号に記載されて
いるブーツにおいては意図的に与えられるようにさえな
っている。この作用は仏特許第２　５８９　６９０号、
第２　５７７　１１８号、第２　５３６　９６５号、第
２　５５３　６３４号、第２　５１４　６２１号および
第２５６４　３２７号のような後続の多数の特許の中に
も系統的に見出される。しかしながら、脚部が屈曲して
いる状態で、甲部に加わる圧力が増加することは、足に
とっては好ましくないことが認識されている。事実、ス
キーの滑走中には足が十分に保持されていることが好ま
しいので、最初にかなりしっかりと締付ける必要がある
。他方、脚部が屈曲すると、脚部の前面の股がかかと部
分から離れ、甲部の高さのところで足が拡がった状態と
なる。このような状態のもとで、甲部の圧縮力が増加す
ると、はき心地が悪くなり、痛みを感することさえある
ことが分かる。この観点から、圧縮力が増加しないよう
に、コードをすね部分の接合支軸の上方に通過させるこ
とがすでに提案されている。このようなブーツは欧州特
許出願第１５７２４０号に記載されている。この場合に
は、脚部が前方に屈曲した際に弛緩状態が形成されるこ
とは明白である。このような弛緩は、スキー板を適切に
ガイドするためには有害となる場合がある。

脚部が屈曲する場合に、足に作用する圧縮力が増加する
こともなく、足が解放されることもない、中立な動作状
態を得るためには、コードをブーツのすね部分の接合支
軸のすぐ上に通過させるのがよい。このような方法は欧
州特許出願第０１４４２０９号に提案されているが、こ
こにはコードを通すためにすね部分の接合支軸にコード
を通すための横孔が形成されたブーツが記載されている
。コードがこの孔の中で自由に摺動できるようにするた
めには、この孔が十分に湾曲している必要がある。この
ようなデザインはかなり複雑である。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明の目的は、接合支軸を妨害している孔にコードを
通すことなく、上記の中立動作状態を示すブーツを実現
することにある。

［課題を解決するための手段〕 本発明に係るブーツにおいては、コード等が１つのルー
プを形成しており、このループは、すね部分のブーツの
片方の側面上の位置においては接合皮軸から上下にほぼ
等しい距離だけ離れた地点を通過し、ブーツの反対の側
面上においてはシェルの内側に固定された反転機構を自
由に移動可能な状態で貫通し、ブーツのすね部分が屈曲
している間においては、コードによって分散装置上に加
えられる引張力が実質的に変化しないようにされている
。

脚部が屈曲している間、すなわち、すね部分が前方に旋
回している間においては、すね部分の接合支軸の下方を
通過しているコードの部分には弓張力が作用する。しか
し、圧力分散装置に加わる圧力が実質的に変化しないよ
うに、接合支軸の上方を通過しているコードの部分が弛
緩してこの引張力は補正される。

このコードのループは、伸張装置の位置において閉じる
ことができ、この場合にはループの両端はともにその伸
張装置に接続される。同様に、ループを、伸張装置とす
ね部分の接合部との間に位置する１点において閉じるこ
ともできる。

さらに、圧力分散装置上に架かるコードが２本のコート
′部分に分割されているので、この圧力分散装置上した
がってその甲部分上に作用する荷重を分散できるという
好ましい効果も得られる。

〔実施例］ 第１回においては、ブーツを、その内部を示すために透
明なものとして示しである。このブーツは図中で実線で
示されるシェルあるいはシェルベース１を有しており、
このシェルベースは靴底を有し、足とかかととを包み込
むものである。また、シェルベースは甲部分上に広がっ
ている部分とアキレス股部分上に広がっている舌部とを
備えている。このシェルベース１上にはすね部分が接合
されており、このすね部分は前面カバー２とこの前面カ
バー２に重ね合わされた後面カバー３との２つの部分か
ら構成されている。これらのカバー２と３は２つの支点
によりシェルベースの両側面においてシェルベースと接
合されている。図中にはこの実施例に関係する左側面上
の支点４のみを示す。ブーツの内部で足は圧力分散装置
６の上面を通過する１本のコード５によって保持される
。この圧力分散装置は半硬質プラスチックの舌部により
形成され、シェルとコンフォート・ライナー（図示せず
）との間の甲部分にまたがるサドル形状となっている。

この形式のブーツおよび舌部はそれ自体よく知られてい
るものである。この舌部はその下端６ａでライナーに固
定しても良く、他の実施形態としては、その上部で、ラ
イナーに固定するようにしても良い。コード５の両端の
うちの１つは、すね部分の後面カバー３に取り付けられ
ている伸張装置７に接続されている。このような伸張装
置は例えば、欧州特許出願筒０１５７２４０号、同第０
　１１４　２０９号および同第０　２３０　０６３号に
記載されている。この伸張装置７は米国特許第４　６２
０　３７８号に記載されているようなドラム形式のもの
でもよい。

すね部分はリベットによって接合されている。

図中に示される接合支点は、１本のリベット４により形
成されており、このリベットの頭部４ａはブーツの外面
上に出ている（第３図）。ブーツの内側のワッシャはシ
ェル１の内側壁に作られた凹部９を覆っている。第２回
においては、コードの通過状態を示すためにワッシャ８
は取り除かれている。

コード５は、伸張装置７から出発して、まず最初に後面
カバー３の内面端により案内され、この位置で方向を変
え、シェル上に備えられ凹部９内に開口している孔１０
を通過してシェル１の内部に入る。それからコード５は
リベット４に支持された状態でその下部を通って凹部９
を横切る。それから斜めに上昇して、圧力分散装置６の
上面を通過し、その後に反転機構１１に入る。この反転
機構１１は、リベット４の反対側にあるシェルの内面壁
にリベット締めされている折り重ねられた金属シートか
らなっている。その後コード５は圧力分散装置６の上面
を反対方向に戻り、往路のコードの部分５ａと概ね平行
に斜め方向に降下し、ワッシャ８の下の四部９に入り、
リベット４上を摺接しながら、孔１０を通ってシェル外
へ出ている。コードの先端は、孔１０と伸張装置７との
間の図中の１２の位置においてコード自身に固定されて
いる。

脚部が屈曲している間、ブーツのすね部分即ち前記後面
部３はその接合部を中心に前方に旋回する。この動作中
には、圧力分散装置６と伸張装置７との間の経路が引き
延ばされるので、コード５の部分５ａは引張力を受ける
。しかし、それと同時に、部分５ａの取り付は点１２は
圧力分散装Ｗ６に近い位置に移動し、コードの部分５ｂ
が短かくなる。この短縮によって部分５ａの長くなった
分が補正される。部分５ａと５ｂから形成されたループ
は反転機構１１内を摺動し、圧力分散装置６に加えられ
る引張力は結局変わらない。

脚部が屈曲している場合に締付は機構が完全な中立の動
作状態を示すようにするには、ケーブルの部分５ａと５
ｂが、すね部分の幾何学上の接合軸、すなわちリベット
４の軸線から等距離の地点を通過するのがよい。

多数の異なった実施例が可能である。特に、ケーブル５
の両端とも伸張装置７に連結し、例えば共通の案内経路
内に２つの部分５ａと５ｂを互いに平行に案内するよう
にしてもよい。リベット４の部分において、部分５ｂを
、シェル１に固定された旋回支軸の下に通過させるよう
にしてもよい。

２つのケーブルの部分５ａと５ｂはリベット４から一定
の距離の所を通過させるようにしてもよい。

反転機構１１は、保持具１１のような単純な保持具の代
わりに滑車構造とすることもできる。原則としてコード
５と類似の２本口のコードをブーツの反対側に通過さゼ
、圧力分散装置６上を通して、部分５ａの下方へ持って
いくこともできる。

本発明は同様にして後面カバーのみが旋回軸に接合され
ているリアエントリー式のブーツにも適第１図はブーツ
の後部から見た斜視図である。

第２図は第１図のブーツをその縦方向の垂直面で切断し
た部分断面図である。

第３図は第２図の■−■線に沿って切断した詳細断面図
である。

符号の説明 １・・・底部分 ２・・・前面部 ３・・・後面部 ４・・・旋回支軸 ５・・・コード ５ａ・・・コードの上方に位置する部分５ｂ・・・コー
ドの下方に位置する部分６・・・圧力分散装置 ７・・・伸張機構 １１・・・反転機構 １２・・・コードが固定される点。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）靴底を有し、少なくとも足とかかとを包み込むシ
   ェル形式の底部分（１）と、前面部（２）と後面部（３
   ）により構成されるすね部分とから構成され、前面部と
   後面部のうち少なくとも後面部は横方向の旋回支軸（４
   ）により底部分（１）に接合されており、また、甲部分
   の位置におけるブーツ内部に配置された圧力分散装置（
   ６）により形成される斜方把持手段と、すね部分の前記
   接合されている後面部（３）上のブーツの後部において
   取り付けられている伸張機構（７）とを有しており、前
   記圧力分散装置上を通過しブーツに横方向に配置された
   案内手段によって案内される少なくとも１本のコード状
   部材（５）によって、圧力分散装置に引張力を作用させ
   るようになっており、前記案内手段は、前記圧力分散装
   置上のコード（５）の動作をかかと部分の方向へ向ける
   ためのものであり、前記コード状の部材（５）は、１つ
   のループ通路を形成しており、このループ通路は、ブー
   ツの片方の側面上の位置においては、前記接合支軸から
   上下に概ね等しい距離にある地点を通過し、ブーツの反
   対の側面上においては、シェルの内側に固定された反転
   機構（１１）を自由に移動可能な状態で貫通しており、
   これによって、ブーツのすね部分が屈曲している状態で
   は、前記コードから前記圧力分散装置に作用する引張力
   は実質的に変化しないようになっていることを特徴とす
   るスキーブーツ。
2. （２）前記のコードからなるループの２つの端部が前記
   伸張機構に連結されていることを特徴とする請求項第１
   項に記載のスキーブーツ。
3. （３）前記のコードからなるループの端部のうちの１つ
   は、前記伸張機構に連結され、他方の端部は、前記伸張
   機構とすね部分の接合支軸との間に位置する地点（１２
   ）において前記コードに固定されていることを特徴とす
   る請求項第１項に記載のスキーブーツ。
4. （４）すね部分の接合部区域において、前記コードは、
   一方においては、接合支軸（４）によって案内され、他
   方においては、シェルを貫通している孔又はシェル材料
   に形成されている突起によって案内されていることを特
   徴とする請求項第１項に記載のスキーブーツ。