JPH03297382A - ヒト―ヒトハイブリドーマ作製用親細胞株及びその取得方法 - Google Patents
ヒト―ヒトハイブリドーマ作製用親細胞株及びその取得方法Info
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- JPH03297382A JPH03297382A JP2099842A JP9984290A JPH03297382A JP H03297382 A JPH03297382 A JP H03297382A JP 2099842 A JP2099842 A JP 2099842A JP 9984290 A JP9984290 A JP 9984290A JP H03297382 A JPH03297382 A JP H03297382A
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Landscapes
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
「産業上の利用分野」
本発明は、ヒト型モノクローナル抗体を産生ずるヒト−
ヒトハイブリドーマを高頻度に作製し得る新規親細胞株
及びその取得方法に関する。
ヒトハイブリドーマを高頻度に作製し得る新規親細胞株
及びその取得方法に関する。
「従来の技術」
抗体を、予防、治療または診断を目的としてヒトに投与
する場合、ヒト型モノクローナル抗体は、マウスモノク
ローナル抗体に比べ抗原性に関する問題が少く、臨床治
療上利用範囲が非常に大きい。ヒト型モノクローナル抗
体は、ヒト由来の抗体産生細胞とミエローマ細胞(親細
胞)とを融合させて得られたバイブリドーマによって生
産される。
する場合、ヒト型モノクローナル抗体は、マウスモノク
ローナル抗体に比べ抗原性に関する問題が少く、臨床治
療上利用範囲が非常に大きい。ヒト型モノクローナル抗
体は、ヒト由来の抗体産生細胞とミエローマ細胞(親細
胞)とを融合させて得られたバイブリドーマによって生
産される。
しかし、ヒト型モノクローナル抗体を産生ずるハイブリ
ドーマにおいては、マウスの場合と比べて、抗体産生細
胞と親細胞との融合効率が悪く、また、抗体産生の安定
性も悪く、抗体を大量に得ることが困難であり、免疫さ
れたリンパ球が自由に得られず、IgGタイプの抗体を
得ることが難しいなどの不利な点があった。
ドーマにおいては、マウスの場合と比べて、抗体産生細
胞と親細胞との融合効率が悪く、また、抗体産生の安定
性も悪く、抗体を大量に得ることが困難であり、免疫さ
れたリンパ球が自由に得られず、IgGタイプの抗体を
得ることが難しいなどの不利な点があった。
これらを克服するために、ヒト型の親細胞株を改良する
方法、例えば(ヒト・マウス)へテロミエローマを親細
胞として用いる方法[プロシープインク 才ブ ナショ
ナル アカデミ−オブサイエンス(Proc、 Nat
、 Acad、 Sci、 USAI 807308、
f19831等]、又はマウスミエローマを親細胞と
して用いる方法[ジャーナル 才ブ クリニカル イン
ベスティゲーション(J、 Cl1n。
方法、例えば(ヒト・マウス)へテロミエローマを親細
胞として用いる方法[プロシープインク 才ブ ナショ
ナル アカデミ−オブサイエンス(Proc、 Nat
、 Acad、 Sci、 USAI 807308、
f19831等]、又はマウスミエローマを親細胞と
して用いる方法[ジャーナル 才ブ クリニカル イン
ベスティゲーション(J、 Cl1n。
Invest、) 70.1306. f19821
等1などが考えられている。また、in vitroで
抗原刺激することにより特異抗体産生ハイブリドーマを
効率よく得る方法[ヨーロピアン ジャーナル オブ
イミュノロジー(Eur、 J、 Immunol、l
14.23. f19841等]、又は向リンパ性
ウィルスであるエプスタイン・バーウィルス(EBV)
で抗体産生細胞を形質転換する方法[サイエンス(5c
iencel 199゜1439、 f19781
等]、更にはEBV形質転換細胞を親細胞と融合する方
法[プロシーディング 才ブ ナショナル アカデミ−
才ブ サイエンスfProc、 Nat−Acad、
Sci、 USA) 79.6651. f1982
1等]などが試みられている。
等1などが考えられている。また、in vitroで
抗原刺激することにより特異抗体産生ハイブリドーマを
効率よく得る方法[ヨーロピアン ジャーナル オブ
イミュノロジー(Eur、 J、 Immunol、l
14.23. f19841等]、又は向リンパ性
ウィルスであるエプスタイン・バーウィルス(EBV)
で抗体産生細胞を形質転換する方法[サイエンス(5c
iencel 199゜1439、 f19781
等]、更にはEBV形質転換細胞を親細胞と融合する方
法[プロシーディング 才ブ ナショナル アカデミ−
才ブ サイエンスfProc、 Nat−Acad、
Sci、 USA) 79.6651. f1982
1等]などが試みられている。
「発明が解決しようとする課題」
このようにヒト型モノクローナル抗体を産生ずるハイブ
リドーマを高頻度に作製し得る親細胞株を得る試みが種
々なされているが、現在までのところ、ヒトリンパ球と
の融合効率が高く、また、IgGタイプのヒト型モノク
ローナル抗体産生ハイブリドーマを作製するための親細
胞株、特にヒト由来の親細胞株は得られていない。
リドーマを高頻度に作製し得る親細胞株を得る試みが種
々なされているが、現在までのところ、ヒトリンパ球と
の融合効率が高く、また、IgGタイプのヒト型モノク
ローナル抗体産生ハイブリドーマを作製するための親細
胞株、特にヒト由来の親細胞株は得られていない。
また、ヒト由来の親細胞株を用いたヒト−ヒトハイブリ
ドーマの大きな特徴は、マウス−ヒトあるいはマウス−
ヒト−ヒトバイブリドーマと比較し、マウス由来の物質
が混入することがなく、また、ヒト型モノクローナル抗
体産生に必要な遺伝子を細胞外に放出する可能性も少な
く、安定性が高いことなどである。
ドーマの大きな特徴は、マウス−ヒトあるいはマウス−
ヒト−ヒトバイブリドーマと比較し、マウス由来の物質
が混入することがなく、また、ヒト型モノクローナル抗
体産生に必要な遺伝子を細胞外に放出する可能性も少な
く、安定性が高いことなどである。
従って、本発明の目的は、これらの条件を満足するヒト
型モノクローナル抗体産生用ヒト−ヒトハイブリドーマ
を作製するための新規な親細胞株及びその取得方法を提
供することにある。
型モノクローナル抗体産生用ヒト−ヒトハイブリドーマ
を作製するための新規な親細胞株及びその取得方法を提
供することにある。
「課題を解決するための手段」
本発明者らは、ヒトプラズマ細胞腫細胞株LICR−L
ON−HMy2を、繰り返しクローニングすることによ
り、1個の細胞から増殖し得るようにした後、更に高濃
度の8−アザグアニンで耐性化することによって、ヒト
リンパ球との融合効率が高(、IgG抗体を安定に産生
ずる親細胞株が得られることを見出し、本発明を完成す
るに至った。
ON−HMy2を、繰り返しクローニングすることによ
り、1個の細胞から増殖し得るようにした後、更に高濃
度の8−アザグアニンで耐性化することによって、ヒト
リンパ球との融合効率が高(、IgG抗体を安定に産生
ずる親細胞株が得られることを見出し、本発明を完成す
るに至った。
すなわち、本発明のヒト−ヒトハイブリドーマ作製用親
細胞株は、ヒトプラズマ細胞腫細胞株LI(:R−LO
N−HMy2 (以下、rHM、y2Jとする)を、
繰り返しクローニングすることにより、1個の細胞から
増殖し得るようにした後、更に高濃度の8−アザグアニ
ンで耐性化して得られ、以下の性質を有することを特徴
とする。
細胞株は、ヒトプラズマ細胞腫細胞株LI(:R−LO
N−HMy2 (以下、rHM、y2Jとする)を、
繰り返しクローニングすることにより、1個の細胞から
増殖し得るようにした後、更に高濃度の8−アザグアニ
ンで耐性化して得られ、以下の性質を有することを特徴
とする。
a ヒトリンパ球との融合効率が高い。
b、ヒトリンパ球と融合して得られたハイブリドーマは
抗体、特にIgG抗体を安定に産生ずる。
抗体、特にIgG抗体を安定に産生ずる。
C,ヒトリンパ球と融合して得られたハイブリドーマの
抗体産生量が高い。
抗体産生量が高い。
また、本発明のヒト−ヒトハイブリドーマ作製用親細胞
株の取得方法は、ヒト由来の腫瘍細胞株を、繰り返しク
ローニングすることにより、1個の細胞から増殖し得る
ようにした後、更に高濃度の8−アザグアニンで耐性化
することを特徴とする。
株の取得方法は、ヒト由来の腫瘍細胞株を、繰り返しク
ローニングすることにより、1個の細胞から増殖し得る
ようにした後、更に高濃度の8−アザグアニンで耐性化
することを特徴とする。
このように、本発明の一つは、特定のヒトプラズマ細胞
腫細胞株HMy2から作製された新規の親細胞株を対象
とするものである。また、本発明のもう一つは、ヒト由
来の腫瘍細胞株から優れた性質を有する親細胞株を取得
する方法を対象とするものである。
腫細胞株HMy2から作製された新規の親細胞株を対象
とするものである。また、本発明のもう一つは、ヒト由
来の腫瘍細胞株から優れた性質を有する親細胞株を取得
する方法を対象とするものである。
以下に本発明について詳細に説明する。
本発明のヒト−ヒトハイブリドーマ作製用親細胞株につ
いて説明すると、親細胞株を得るための元の細胞株とし
ては、ヒトプラズマ細胞腫細胞株LICR−LON−H
My2 (微工研菌寄第11404号)を用いる。こ
の細胞株は、融合効率が低いこと、作製したハイブリド
ーマが安定した抗体産生をしないこと、バイブリドーマ
の抗体産生量が低いこと、などの多(の問題点がある。
いて説明すると、親細胞株を得るための元の細胞株とし
ては、ヒトプラズマ細胞腫細胞株LICR−LON−H
My2 (微工研菌寄第11404号)を用いる。こ
の細胞株は、融合効率が低いこと、作製したハイブリド
ーマが安定した抗体産生をしないこと、バイブリドーマ
の抗体産生量が低いこと、などの多(の問題点がある。
そこで、本発明では、これらの問題を解決するため、ま
ず、1個の細胞からでも増殖可能な、増殖能力の優れた
強い細胞を得る。すなわち、上記細胞株HMy2を用い
て限界希釈法によりクローニングを繰り返し行う。クロ
ーニングの方法としては、例えば、96ウエルマイクロ
プレートに1個/ウェルの割合で細胞を植え込み、増殖
能力の優れた細胞を繰り返し選択する。最初のクローニ
ング効率は4%程度であるが、約4回クローニングを行
なうことにより 100%になり、増殖能力の優れた強
いクローンを得ることができる。
ず、1個の細胞からでも増殖可能な、増殖能力の優れた
強い細胞を得る。すなわち、上記細胞株HMy2を用い
て限界希釈法によりクローニングを繰り返し行う。クロ
ーニングの方法としては、例えば、96ウエルマイクロ
プレートに1個/ウェルの割合で細胞を植え込み、増殖
能力の優れた細胞を繰り返し選択する。最初のクローニ
ング効率は4%程度であるが、約4回クローニングを行
なうことにより 100%になり、増殖能力の優れた強
いクローンを得ることができる。
更に、高濃度の8−アザグアニン含有培地で細胞を処理
することにより、更に強いクローンを得る。この処理は
、好ましくは8−アザグアニンを添加した培地で7日間
程度培養し、8−アザグアニンの添加濃度を更に高めた
培地に移して再び7日間程度培養し、この操作を何回か
繰り返すことによって行なわれる。より好ましくは、8
−アザグアニンの添加濃度を50〜200μg/mlの
範囲で段階的に高めた培地で、順次培養することによっ
て行なわれる。こうして得られたクローンの中で、ヒト
リンパ球との融合効率が高いものを選択することによっ
て、本発明のヒト−ヒトハイブリドーマ作製用親細胞株
を得ることができる。
することにより、更に強いクローンを得る。この処理は
、好ましくは8−アザグアニンを添加した培地で7日間
程度培養し、8−アザグアニンの添加濃度を更に高めた
培地に移して再び7日間程度培養し、この操作を何回か
繰り返すことによって行なわれる。より好ましくは、8
−アザグアニンの添加濃度を50〜200μg/mlの
範囲で段階的に高めた培地で、順次培養することによっ
て行なわれる。こうして得られたクローンの中で、ヒト
リンパ球との融合効率が高いものを選択することによっ
て、本発明のヒト−ヒトハイブリドーマ作製用親細胞株
を得ることができる。
本発明者らは、後述する実施例において、上記の方法で
得られたヒト由来の親細胞株をrHK−128−57J
(微工研菌寄第11392号)と命名した。このHK−
128−S7は、融合効率が高く、しかもHK−128
−37を用いて作製したヒト−ヒトハイブリドーマはク
ローニング効率がよく、IgG抗体産生も安定している
ことが確認された。
得られたヒト由来の親細胞株をrHK−128−57J
(微工研菌寄第11392号)と命名した。このHK−
128−S7は、融合効率が高く、しかもHK−128
−37を用いて作製したヒト−ヒトハイブリドーマはク
ローニング効率がよく、IgG抗体産生も安定している
ことが確認された。
また、本発明のヒト−ヒトハイブリドーマ作製用親細胞
株の取得方法においては、親細胞株を得るための元の細
胞株として、前記HMy2に限らず、各種のヒト由来の
腫瘍細胞株を用いることができる。このような細胞株と
しては、例えば従来よりヒト−ヒトハイブリドーマ作製
に用いられてきた各種の親細胞株が挙げられる。
株の取得方法においては、親細胞株を得るための元の細
胞株として、前記HMy2に限らず、各種のヒト由来の
腫瘍細胞株を用いることができる。このような細胞株と
しては、例えば従来よりヒト−ヒトハイブリドーマ作製
に用いられてきた各種の親細胞株が挙げられる。
これらの細胞株を用いて、上記と同様な方法でクローニ
ングし、高濃度の8−アザグアニンで耐性化することに
よって、上記HK−128−57のように、融合効率が
高く、クローニング効率がよ(、IgG抗体産生も安定
している親細胞株を得ることができる。
ングし、高濃度の8−アザグアニンで耐性化することに
よって、上記HK−128−57のように、融合効率が
高く、クローニング効率がよ(、IgG抗体産生も安定
している親細胞株を得ることができる。
「作用及び効果」
本発明のヒト−ヒトハイブリドーマ作製用親細胞株は、
後述する実施例で得られたHK−128−57に示され
るように、ヒト−ヒトバイブリドーマの作製に際して親
細胞株として用いたときに融合効率が高く、得られたハ
イブリドーマは高頻度でIgGクラスのヒト型モノクロ
ーナル抗体を生産する。従って、この親細胞株を用いる
ことにより、ヒトに投与可能な種々の抗原に対するヒト
型モノクローナル抗体産生ヒト−ヒトハイブリドーマの
作製が容易となり、その有用性は非常に高い。
後述する実施例で得られたHK−128−57に示され
るように、ヒト−ヒトバイブリドーマの作製に際して親
細胞株として用いたときに融合効率が高く、得られたハ
イブリドーマは高頻度でIgGクラスのヒト型モノクロ
ーナル抗体を生産する。従って、この親細胞株を用いる
ことにより、ヒトに投与可能な種々の抗原に対するヒト
型モノクローナル抗体産生ヒト−ヒトハイブリドーマの
作製が容易となり、その有用性は非常に高い。
また1本発明のヒト−ヒトハイブリドーマ作製用親細胞
株の取得方法によれば、元の細胞株として、ヒトプラズ
マ細胞腫細胞株HMy2に限らず各種のヒト由来の腫瘍
細胞株を用いて、上記HK−128−37のように、ヒ
ト−ヒトハイブリドーマ作製時の融合効率が高く、得ら
れたハイブリドーマがIgG抗体を高頻度で産生ずる親
細胞株を得ることかできる。
株の取得方法によれば、元の細胞株として、ヒトプラズ
マ細胞腫細胞株HMy2に限らず各種のヒト由来の腫瘍
細胞株を用いて、上記HK−128−37のように、ヒ
ト−ヒトハイブリドーマ作製時の融合効率が高く、得ら
れたハイブリドーマがIgG抗体を高頻度で産生ずる親
細胞株を得ることかできる。
「実施例」
(1,)ヒト親細胞株HK−128−57の作製ヒトプ
ラズマ細胞腫細胞株HM、y2を、10%の非動化牛胎
児血清(以下FC3と記す)を含むRDF培地(RPM
I 1640.ダルベツコMEM及びハムF−12培地
を2:1:1で混合した培地)を用いて繰り返しクロー
ニングした。
ラズマ細胞腫細胞株HM、y2を、10%の非動化牛胎
児血清(以下FC3と記す)を含むRDF培地(RPM
I 1640.ダルベツコMEM及びハムF−12培地
を2:1:1で混合した培地)を用いて繰り返しクロー
ニングした。
まず、10枚の96ウエルマイクロプレートに、HMy
2細胞を1個/ウェルとなるように植え込んだ、植え込
んだ後2〜3時間経過した細胞を検鏡し、1個の細胞が
入っているウェルをマークした。6〜7日後、マークし
たウェルのうち最も増殖の速やかなウェルの細胞を次の
クローニングに供した。
2細胞を1個/ウェルとなるように植え込んだ、植え込
んだ後2〜3時間経過した細胞を検鏡し、1個の細胞が
入っているウェルをマークした。6〜7日後、マークし
たウェルのうち最も増殖の速やかなウェルの細胞を次の
クローニングに供した。
このようなりローニングを繰り返し、クローニング毎に
クローニング効率を測定したところ、第1図に示すよう
に、最初のクローニングでは4%の効率であったが4回
目のクローニングで100%に達した。また、5回クロ
ーニングを繰り返した結果、全てのウェルで細胞の旺盛
な増殖が認められ、その増殖能についても、はとんど差
異が認められなくなった。すなわち、1個の細胞からで
も増殖可能な強い細胞株が得られた。
クローニング効率を測定したところ、第1図に示すよう
に、最初のクローニングでは4%の効率であったが4回
目のクローニングで100%に達した。また、5回クロ
ーニングを繰り返した結果、全てのウェルで細胞の旺盛
な増殖が認められ、その増殖能についても、はとんど差
異が認められなくなった。すなわち、1個の細胞からで
も増殖可能な強い細胞株が得られた。
このことは、ヒトリンパ球と融合した場合に、増殖能力
が優れたヒト−ヒトハイブリドーマが得られることを意
味しており、従来の親細胞では増殖能力が低く増殖でき
なかったハイブリドーマも本細胞株を用いることにより
、増殖可能となることを示唆している。
が優れたヒト−ヒトハイブリドーマが得られることを意
味しており、従来の親細胞では増殖能力が低く増殖でき
なかったハイブリドーマも本細胞株を用いることにより
、増殖可能となることを示唆している。
更に、この細胞株を10%FC3添加RDF培地で3週
間培養し、細胞株を増加させた後、50.100及び2
00μg/mlに順次高めた8−アザグアニン添加培地
で、それぞれ7日間培養を行い、高濃度の8−アザグア
ニン耐性細胞株を得た。
間培養し、細胞株を増加させた後、50.100及び2
00μg/mlに順次高めた8−アザグアニン添加培地
で、それぞれ7日間培養を行い、高濃度の8−アザグア
ニン耐性細胞株を得た。
この細胞株を再度クローニングし、増殖能力が高い10
クローンを得た。これらについてヒトリンパ球との融合
を行い、最も融合効率の高いクローンをHK−128−
57と命名した。
クローンを得た。これらについてヒトリンパ球との融合
を行い、最も融合効率の高いクローンをHK−128−
57と命名した。
HK−128−37を100μMヒボキサンチン、0.
044μMアミノプテリン及び16μMチミジンを含む
15%FC5添加RDF培地(以下HATと記す)で培
養したところ、約5日間の培養で死滅し、HK−128
−57のHAT感受性が確認された。
044μMアミノプテリン及び16μMチミジンを含む
15%FC5添加RDF培地(以下HATと記す)で培
養したところ、約5日間の培養で死滅し、HK−128
−57のHAT感受性が確認された。
(2)ヒト−ヒトバイブリドーマの出現効率ヒトリンパ
球としては、リンパ節リンパ球及び末梢血リンパ球を用
いた6 リンパ節リンパ球の分離は、以下の方法により
行った。まず、ヒトリンパ節から余分な脂肪及び結合組
織をハサミで切り離した。その後、リンパ節をメスで3
mm角程度の大きさのブロックに刻んだ。リンパ節のブ
ロックをスライドグラス2枚で挟みすりつぶすことによ
りリンパ球を得た。得られたリンパ球をRDF培地で3
回洗浄した後、融合に供した。また、ヒト末梢血リンパ
球は、末梢血をフィコールハイパツクでの比重遠心法に
より分離し、RDF培地で3回洗浄後、融合に供した。
球としては、リンパ節リンパ球及び末梢血リンパ球を用
いた6 リンパ節リンパ球の分離は、以下の方法により
行った。まず、ヒトリンパ節から余分な脂肪及び結合組
織をハサミで切り離した。その後、リンパ節をメスで3
mm角程度の大きさのブロックに刻んだ。リンパ節のブ
ロックをスライドグラス2枚で挟みすりつぶすことによ
りリンパ球を得た。得られたリンパ球をRDF培地で3
回洗浄した後、融合に供した。また、ヒト末梢血リンパ
球は、末梢血をフィコールハイパツクでの比重遠心法に
より分離し、RDF培地で3回洗浄後、融合に供した。
HK−128−S7細胞とリンパ球とをそれぞれlXl
0’個ずつ混合し、 200 X gで5分間遠心した
。遠心上清を除去し、細胞ペレットを充分に分散した後
、50%ポリエチレングリコール(平均分子量4,00
0 )を、1分間にわたって1ml添加した。37℃で
1分間保温した後、RDF培地を30秒間に1mlずつ
添加して最終的に9ml添加した。200Xgで5分間
遠心後、15%FC5添加RDF培地50m1に再懸濁
して96ウエル培養プレートに100μmずつ分注し、
37℃、5%CO□、7%02.88%N2に調整した
インキュベーター中で培養した。翌日、培地をHAT培
地に交換し、以降3〜4日間隔で培地の交換を行った。
0’個ずつ混合し、 200 X gで5分間遠心した
。遠心上清を除去し、細胞ペレットを充分に分散した後
、50%ポリエチレングリコール(平均分子量4,00
0 )を、1分間にわたって1ml添加した。37℃で
1分間保温した後、RDF培地を30秒間に1mlずつ
添加して最終的に9ml添加した。200Xgで5分間
遠心後、15%FC5添加RDF培地50m1に再懸濁
して96ウエル培養プレートに100μmずつ分注し、
37℃、5%CO□、7%02.88%N2に調整した
インキュベーター中で培養した。翌日、培地をHAT培
地に交換し、以降3〜4日間隔で培地の交換を行った。
この結果は、第1表に示す如(、HK−128−37を
用いた場合には、HK−128−57の元株であるHM
、y−2より約40倍もの高い融合効率が得られた。ま
た、この融合効率は、マウス−マウス系の融合効率に匹
敵する高い値を示している。
用いた場合には、HK−128−57の元株であるHM
、y−2より約40倍もの高い融合効率が得られた。ま
た、この融合効率は、マウス−マウス系の融合効率に匹
敵する高い値を示している。
(以下、余白)
第1表 種々の親細胞株の融合効率
(なお、上記において胃癌のリンパ球は、末梢血由来の
リンパ球である。また、HO−323−MO7は、微工
研菌寄11393号として寄託しである。) (3)ハイブリドーマの産生ずる抗体のクラス前記と同
様な方法で各種の融合実験を行なった結果、HK−12
8−57を融合して得られたハイブリドーマの90%は
、IgGのみを産生ずることがわかった。また、残りの
10%のハイブリドーマはIgGとIgMとを産生じた
。すなわち、HK−128−57を親細胞株として用い
ることにより、非常に高い確率でIgG産生ハイブリド
ーマが得られることがわかる。
リンパ球である。また、HO−323−MO7は、微工
研菌寄11393号として寄託しである。) (3)ハイブリドーマの産生ずる抗体のクラス前記と同
様な方法で各種の融合実験を行なった結果、HK−12
8−57を融合して得られたハイブリドーマの90%は
、IgGのみを産生ずることがわかった。また、残りの
10%のハイブリドーマはIgGとIgMとを産生じた
。すなわち、HK−128−57を親細胞株として用い
ることにより、非常に高い確率でIgG産生ハイブリド
ーマが得られることがわかる。
こうして得られた各種のIgG産生ハイブリドーマHK
A1.HKBIO1HKC2、HKC8、HKF7につ
いて、IgGの生産量を測定した結果を第2表に示す。
A1.HKBIO1HKC2、HKC8、HKF7につ
いて、IgGの生産量を測定した結果を第2表に示す。
なお、測定は、上記ハイブリドーマを10’細胞/+1
で植え込み、3日間培養した後、培地中のIgG濃度を
、通常の酵素抗体法により測定することにより行なった
。
で植え込み、3日間培養した後、培地中のIgG濃度を
、通常の酵素抗体法により測定することにより行なった
。
また、上記のハイブリドーマは、親細胞としてHK−1
28−57を用い、抗体産生細胞として次に示す細胞を
用いて、これらを融合して得たものである。
28−57を用い、抗体産生細胞として次に示す細胞を
用いて、これらを融合して得たものである。
(ハイブリドーマ) (抗体産生細胞)HKA 1
・・・乳癌患者由来リンパ節リンパ球HKBIO・・
・ 〃 HKC2・・−〃 HKC8・・・胃癌患者由来抹消血リンパ球HKF7
−・・ 〃第2表(ヒト−ヒト
ハイブリドーマの IgG生産量)
・・・乳癌患者由来リンパ節リンパ球HKBIO・・
・ 〃 HKC2・・−〃 HKC8・・・胃癌患者由来抹消血リンパ球HKF7
−・・ 〃第2表(ヒト−ヒト
ハイブリドーマの IgG生産量)
第1図はクローニング回数とクローニング効率との関係
を示す図表である。 4 フローニンデ四1処 手糸売ネ南正書(自発)
を示す図表である。 4 フローニンデ四1処 手糸売ネ南正書(自発)
Claims (3)
- (1)ヒトプラズマ細胞腫細胞株LICR−LON−H
My2を、繰り返しクローニングすることにより、1個
の細胞から増殖し得るようにした後、更に高濃度の8−
アザグアニンで耐性化して得られ、以下の性質を有する
ことを特徴とするヒト−ヒトハイブリドーマ作製用親細
胞株。 a、ヒトリンパ球との融合効率が高い。 b、ヒトリンパ球と融合して得られたハイブリリドーマ
は抗体、特にIgG抗体を安定に 産生する。 c、ヒトリンパ球と融合して得られたハイブリドーマの
抗体産生量が高い。 - (2)ヒト由来の腫瘍細胞株を、繰り返しクローニング
することにより、1個の細胞から増殖し得るようにした
後、更に高濃度の8−アザグアニンで耐性化することを
特徴とするヒト−ヒトハイブリドーマ作製用親細胞株の
取得方法。 - (3)50〜200μg/mlの8−アザグアニン添加
培地で培養することによって耐性化する請求項2記載の
ヒト−ヒトハイブリドーマ作製用親細胞株の取得方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2099842A JPH03297382A (ja) | 1990-04-16 | 1990-04-16 | ヒト―ヒトハイブリドーマ作製用親細胞株及びその取得方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2099842A JPH03297382A (ja) | 1990-04-16 | 1990-04-16 | ヒト―ヒトハイブリドーマ作製用親細胞株及びその取得方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03297382A true JPH03297382A (ja) | 1991-12-27 |
Family
ID=14258059
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2099842A Pending JPH03297382A (ja) | 1990-04-16 | 1990-04-16 | ヒト―ヒトハイブリドーマ作製用親細胞株及びその取得方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03297382A (ja) |
-
1990
- 1990-04-16 JP JP2099842A patent/JPH03297382A/ja active Pending
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