JPH03296316A - 弾性表面波共振子フィルタ - Google Patents

弾性表面波共振子フィルタ

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JPH03296316A
JPH03296316A JP9842690A JP9842690A JPH03296316A JP H03296316 A JPH03296316 A JP H03296316A JP 9842690 A JP9842690 A JP 9842690A JP 9842690 A JP9842690 A JP 9842690A JP H03296316 A JPH03296316 A JP H03296316A
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JP
Japan
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surface acoustic
idts
acoustic wave
band
idt
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JP9842690A
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Shusuke Abe
秀典 阿部
Masashi Omura
正志 大村
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Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Mining Co Ltd
Nikko Kyodo Co Ltd
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  • Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は.四ほう酸リチウム単結晶の圧電基板上に一対
の反射器で挟んだIDTが形成された弾性表面波共振子
フィルタに関する。
[従来の技術] 近年、VHP帯およびUHF帯を使用した無線通信用フ
ロントエンドフィルタとして弾性表面波デバイスを利用
し、無線機を小型、軽量化することが提案されている。
フロントエンドフィルタとして必要な電気的特性は、■
挿入損失が小さいこと、■帯域内リップルが小さいこと
、■帯域外スプリアスレベルが低いこと、■帯域外減衰
量が大きいこと、■通信システムに要求されるチャンネ
ル数を確保するために適当な帯域幅を持つことであり、
これらの条件を全て満足することが要求される。
従来の弾性表面波フィルタとしてインタディジタル形電
極を一対の反射器で挟んだ共振子型フィルタがある。こ
の弾性表面波共振子フィルタは、挿入損失は小さいもの
の、比帯域幅が0.05%程度で狭いという特性を有し
ており、上述した条件を満足するようになるための改良
が必要とされていた。
従来の弾性表面波共振子フィルタとして、リチウムタン
タレート(L i T a Os )基板及び水晶基板
を使用し、入力用IDTと出力用IDTを一対の反射器
で挟んで構成したものがある。これら入力用IDT及び
出力用IDTにより構成された共振子内に生起する縦0
次及び*i次の2つのモードの振動を利用して縦型2重
モード帯域通過フィルタを構成し、比帯域幅を広くしよ
うとした弾性表面波共振子フィルタが知られている(特
開昭61、−285814号公報)。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、この縦型2重モード帯域通過フィルタで
は、圧電基板として水晶基板を用いた場合、電極の規格
化膜厚を4%と大きくしても比帯域幅は0.3%までし
か達成できず、しかも帯域内リップルが大きいという問
題があった。
また、圧電基板としてリチウムタンタレートを用いた場
合も、規格化膜厚を4%と大きくすると比帯域幅は0.
47%まで達成するものの、帯域内リップルが大きいと
いう問題があった。
このように従来の弾性表面波共振子フィルタは、比帯域
幅が0.3%以上で、帯域内リップルが小さく、帯域外
スプリアスレベルが低く、しかも、大きな帯域外減衰量
が要求される無線通信用フロントエンドフィルタのよう
な用途に用いることが難しかった。
本発明の目的は、比帯域幅が0.3%以上で、帯域内リ
ップルが小さく、帯域外スアリアスレベルが低く、帯域
外減衰量が大きいという条件を満足させる弾性表面波共
振子フィルタを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本願発明者は、弾性表面波共振子フィルタを、無線通信
用フロントエンドフィルタのような用途に用いる場合に
要求される種々の条件について検討し、これら条件を満
足できる弾性表面波共振子フィルタを実現することがで
きた。この検討の過程について説明する6 弾性表面波共振子フィルタをフロントエンドフィルタに
使用するには、前述したように、■挿入損失が小さいこ
と、■帯域内リップルが小さいこと、■帯域外スプリア
スレベルが低いこと、■帯域外減衰量が大きいこと、■
必要なチャンネル数を確保するために適当な帯域幅を持
つこと、という厳しい電気的特性を満足させる必要があ
る。
このような電気的特性を満足させるためには弾性表面波
共振子フィルタの設計の自由度が多いことが望ましい。
そこで、先ずインタディジタル形電極を有するIDTの
個数を3つに増やすことにより設計の自由度を増やすこ
ととした。すなわち、圧電基板に形成されたN1対の第
1のIDTを、並列接続されたN2対の第2のIDTと
N、対の第3のIDTとで挟むようにして形成する。こ
れら第1乃至第3のIDTを一対の反射器とで挟んで弾
性表面波共振子フィルタを構成する。
次に、帯域内リップルを小さくする点について検討した
。帯域内リップルとは、通過帯域内における挿入損失の
最大値と最小値の差のことをいうもので、帯域内リップ
ルがあると帯域内における感度が異なることになり、実
際に弾性表面波共振子フィルタを使用する上で、帯域内
リップルの大きさは非常に重要な特性である。
本願発明者は、弾性表面波共振子フィルタの帯域内特性
をよくするための設計手法として、−船釣なフィルタの
設計手法を応用する。多@極対モノリシックフィルタを
、フィルタ中央の対称面に関して対称なモードのインピ
ーダンスZaを直列腕に配し、反対称なモードのインピ
ータンスzbを格子腕に配した対称格子型回路に変換す
る。この対称格子型回路の影像インピーダンスZinは
5Zi1=(Za−Zb)”’     −(1)で与
えられる0次に、対称モードの数をp、反対称モードの
数をqとし、対称モードのi番目の共振周波数をfaR
i、反共振周波数をfaAiとし、反対称モードの1番
目の共振周波数をfbRj、反共振周波数をfbAjと
すると、インピーダンスZa、Zbは次式で近似できる
この設計手法は、上式(2)、(3)においてf aA
i = f bRi  (i = 1+2s・”+D−
1>  lH+ (4)f  aRj+1  =  f
  bAj   (J  = 1.2.、−、q−1)
  ・  (s)の周波数合せを行うことにより帯域内
特性を改善するものである。すなわち、対称モードのi
番目の反共振周波数faAiと反対称モードのi番目の
共振周波数fbRiを同じにし、対称モードのj+1番
目の共振周波数f aRj+1と反対称モードの1番目
の共振周波数をf bAjを同じにすることにより、帯
域内リップルを改善しようとするものである。なお、こ
のときの帯域幅は(fbRq =faR1)又は<fa
Rp −faRl )となる。
本願発明者は、この設計手法を弾性表面波共振子フィル
タの設計に適用することを考えた。すなわち、圧電基板
上に形成された第1乃至第3のIDTにより構成される
電極構造列を縦続接続した弾性表面波共振子フィルタの
通過帯域近傍の電気的特性は、対称格子型回路で表すこ
とができる。
したがって、弾性表面波共振子フィルタの1つの電極構
造列のIDTを短絡したときの入力インビーダンスZa
と開放したときの入力インピーダンスzbの共振周波数
及び反共振周波数を、前述の式f4) (5)を満足さ
せるようにすれば、通過帯域内リップルを無くすことが
できると考えられる。
しかしながら、従来の弾性表面波共振子フィルタでは影
像インピーダンスと終端インピータンスの差によって複
雑な帯域内リップルが発生していた。帯域内リップルを
無くすなめには、前述の式f4) (5)を満足させれ
ばよいが、完全に満足させるように弾性表面波共振子フ
ィルタを設計することは非常に困難である。このため、
帯域内リップルが許容値範囲内になるように弾性表面波
共振子フィルタの共振周波数及び反共振周波数を設定す
ることが重要となる。
本願発明者は、弾性表面波共振子フィルタの通過帯域特
性を決定する有効なパラメータとして、第1乃至第3の
IDTの電極膜厚と、第1乃至第3のIDTの総対数N
T  (=Nl +N2 +Ns )と、第1のIDT
の対数Nよと第2及び第3のIDTの対数の和N2+N
sの比Nc(=(N2+N))/N、)が重要なパラメ
ータであることを見出だした。
そこで本願発明者は、後述するように、種々の電極厚さ
、線対数、対数比の弾性表面波共振子フィルタを製造し
て通過帯域特性を測定した。
その結果、線対数N↑については、 α十β(h/λ)−γ≦Nt≦α+β(h/λ)+γ但
し、h/λは前記第1乃至第3のIDTのインタディジ
タル形電極の厚さhを 弾性表面波の波長λで規格化した規 格化膜厚、 α、β、γは定数で、α=150、 β=−2000、γ=30 の範囲内であることが望ましいとの結論を得た。
また、対数比Ncについては、 p + q (h/λ)−r≦(N2 +Na >/N
1≦p + q (h/λ)+r 但し、p、q、rは定数で、p=1.8、q=20、r
=0.8 の範囲内であることが望ましいとの結論を得た。
なお、開口長については、弾性表面波共振子フィルタを
フロントエンドフィルタとして使用するとき終端インピ
ーダンスが50Ωであることが望ましいが、場合によっ
ては50〜500Ω程度にする場合もある。このとき終
端インピーダンスに最も整合するように最大開口長を調
整して帯域内リップルや挿入損失を低減することができ
る。
[作用] 本発明によれば、電極厚さに対してIDTの線対数を所
定範囲内にすることにより、広い比帯域幅で帯域内リッ
プルを小さくすることができる。
また、IDTの対数比を所定範囲内にすることにより、
帯域内リップルを更に小さくすることができる。
[実施例] 本発明による弾性表面波共振子フィルタの基本的構造を
第1図に示す。
第1図に示すように、圧電基板10表面には、3つのI
DTと一対の反射器により構成された2つの″@極構造
列20.30が形成されている。電極構造列20として
は、中央にN1対のインタディジタル形電極を有する接
続用IDT22が形成され、接続用IDT22を挾んで
N2対のインタディジタル形電極を有する入力用IDT
24と、N)対のインタディジタル形電極を有する入力
用IDT26が形成されている。入力用IDT24.2
6は互いに並列II続され、入力端INと接地点に接続
されている。接続用IDT22、入力用IDT24.2
6を挾んで、グレーティングによる反射器28.29が
形成されている。
を極構造列20に並んで同し構成の電極構造列30が併
設されている。@極構遺列30は、中央にN、対のイン
タディジタル形電極を有する接続用IDT32が形成さ
れ、接続用IDTを挟んでN2対のインタディジタル形
電極を有する出力用IDT34と、N、対のインタディ
ジタル形電極を有する出力用IDT36が形成されてい
る。出力用IDT34.36は互いに並列接続され、出
力端OUTと接地点に接続されている。接続用IDT3
2、出力用IDT34.36を挾んで、グレーティング
による反射器38.39が形成されている。
電極構造列20と電極構造列30は接続用IDT22及
び接続用IDT32を介して接続されている。接続用I
DT22と接続用IDT32は相互に接続され、それぞ
れ接地点に41続されている。
入力端INと接地点の間には、UHF帯で多く使用され
る50Ωの終端インピーダンス12と共に信号源14が
挿入され、出力端OUTと接地点の間には同じく50Ω
の終端インピーダンス16が接続されている。
本実施例では、圧電基板10として45°回転X板Z伝
播四ホウ酸リチウム(Li2 B40? )基板を用い
た。弾性表面波の伝播速度は3440m/秒である。圧
電基板10のZ軸方向に弾性表面波が伝播するように、
電極構造列20.30における弾性表面波の伝播方向を
圧電基板10である45°回転X板Z伝播四ホウ酸リチ
ウム基板のZ軸方向とした。
本実施例におけるIDT22.24.26.32.34
.36のインタディジタル形電極は、アルミニウム層又
はアルミニウム合金層により形成した。ただし、圧電基
板である四ホウ酸リチウム基板はアルミニウムのエツチ
ング液に対して溶解するため電極の形成はリフトオフ法
により行った。
IDT22〜36におけるインタディジタル形電極の最
大交差幅は、最終的にはフィルタの影像インピーダンス
が50Ωに整合するように決定するが、当初は予備的な
検討により、弾性表面波の波長λで規格化した規格化最
大交差幅W/λを170とした。横モード抑圧のための
重み付けは一般的なコサインアボタイズとした。
反射器28.29.38.39の反射体はアルミニウム
層又はアルミニウム合金属からなる金属ストリップとし
てグレーティングを形成した。金属ストリップの本数は
、アルミニウムストリップ1本当りの弾性表面波の反射
率を考慮し、それぞれ100本とした。
上述のような構成の弾性表面波共振子フィルタにおいて
、インタディジタル形電極のアルミニウム層の規格化膜
厚(膜厚りを弾性表面波の波長λで規格化したもの)h
/λと、接続用IDT22.32の対数N1と入力用I
DT24.26又は出力用IDT34.36の対数の和
N2 +N3の比Nc  (= <N2 +Ni )7
N、)と、IDT22〜26スは32〜36の線対数N
T (=N 、+ N、 +Na )とをそれぞれ変化
させた場合の弾性表面波共振子フィルタの特性を測定し
た。
すなわち、電極構造列20と電極構造列3oの接続を切
断し、電極構造列20の接続用IDT22の出力端を短
絡させたとき(対称モード)の入力インピーダンスZa
の共振周波数faRi及び反共振周波数fa^1と、接
続用IDT22の出力端を開放させたとき(反対称モー
ド)の入力インピーダンスzbの共振周波数fbRj及
び反共振周波数fbAJと共に、挿入損失の帯域内リッ
プルの大きさく通過帯域内の最大値と最小値の差〉を測
定しな、その測定結果を第2図乃至第8図に示す。
第2図と第3図は規格化膜厚h/λと対数比N0を一定
値にして線対数NTを変化させた場合の周波数差と帯域
内リップルの変化を示すものである。
第2図に、規格化膜厚h/λを0.0115とし、対数
比Ncを1.95とした場合に、線対数N7を約100
対から約170対まで変化させた場合の、式(4) (
5)の周波数差と帯域内リップルの大きさの変化を示す
、第2図(a)には、■対称モードの1番目の反共振周
波数f aAlと反対称モードの1番目の共振周波数f
 bRlの周波数差(=fa^1−fbR1)、■対称
モードの2番目の反共振周波数fa^2と反対称モード
の2番目の共振周波数f bR2の周波数差(=faA
2−fbR2’) 、■反対称モードの1番目の反共振
周波数f bAlと対称モードの2番目の反共振周波数
f aR2との周波数差(=fb^1−faR2)の変
化が示されている。
第2図(b)には帯域内リップルの大きさの変化が示さ
れている。
第2図から明らかなように、周波数差(fa^1−fb
Rl)は線対数NTが110対より小さくなると急激に
大きくなり、周波数差(faA2−fbR2)は総対数
N丁が変化してもほぼ一定値で変化せず、周波数差(f
bAl −faR2)は線対数NTが約130対のとき
に0で、線対数N7の変化にほぼ比例して正負に変化す
る。帯域内リップルは線対数NTが約110〜140対
の範囲で1.5dB以下となる。
第3図に、規格化膜厚h/λを0.025とし5対数比
Ncを2.1〜2.2とした場合に、総対数Nアを約6
0対から約130対まで変化させた場合の、式(4) 
(5)の周波数差と帯域内リップルの大きさの変化を示
す、第3図(a)には、第2図(a)と同様に3つの周
波数差(faAl −fbRl )、周波数差(faA
2− fbR2) 、周波数差(f bAl−faR2
)の変化が示され、第3図(b)には帯域内リップルの
大きさの変化が示されている。
第3図から明らかなように、周波数差(f aAl−f
bRl)及び周波数差(fa^2−fbR2)は線対数
N7が変化してもほぼ一定値で変化せず、周波数差(f
bAl −faR2)は総対数NTが約1゜O対のとき
に0で、第2図(b)と同様に総対数N工の変化にほぼ
比例して正負に変化する。帯域内リップルは総対数NT
が約85〜115対の範囲で1.5dB以下となる。
第4図は規格化膜厚h/λと総対数NTを一定値にして
対数比Ncを変化させた場合の周波数差と帯域内リップ
ルの変化を示すものである。すなわち、規格化膜厚h/
λを0.025とし、総対数N丁を94.5対とした場
合に、対数比Ncを1.0から6,0まで変化させた場
合の、式(4)15)の周波数差と帯域内リップルの大
きさの変化を示す。第4図(a)には、第2図(a)と
同様に3つの周波数差(faAl −fbRt ) 、
周波数差(fa^2−fbR2)、周波数差(fbAl
 −faR2)の変化が示され、第4図(b)には帯域
内リップルの大きさの変化が示されている。
第4図から明らかなように、周波数差(faAl−fb
Rl>は対数比Ncが大きいと0であるが対数比Ncが
小さくなるにつれて大きくなる。周波数差(faA2−
 f bR2)は対数比Ncが2.5で0であるが対数
比Ncの変化にほぼ比例して正負に変化する。周波数差
(f bAl −faR2)は常に負の値であるが、対
数比NCが約1.5で絶対値が最も小さくなり対数比N
cがそれより小さくなっても大きくなっても周波数差(
fbAl −faR2)の絶対値が大きくなる。帯域内
リップルは対数比Ncが約2.0〜3゜6の範囲で1.
5dB以下となる。
第5図乃至第7図は規格化膜厚h/λを一定値(こして
総対数NTと対数比Ncを変化させた場合の帯域内リッ
プルの分布を示すものである。帯域内リップルが1.5
dB以下になる点を◎で示し、帯域内リップルが1.5
〜3dBの範囲になる点をOで示し、帯域内リップルが
3dB以上になる点を×で示している。
第5図に規格化膜厚h/λが0.01のときの帯域リッ
プルの分布を示した。帯域内リップルが3dB以下にな
る領域(◎と○)は、総対数N丁が約115〜160対
の範囲で対数比Ncが約1゜5〜2.6の範囲の領域で
あり、この領域内に帯域内リップルが1.5dB以下に
なる領域(◎)が含まれている。
第6図に規格化膜厚h/λが0.02のときの帯域内リ
ップルの分布を示した。帯域内リップルが3dB以下に
なる領域(◎と○)は、総対数N1が約90〜135対
の範囲で対数比Ncが約1゜4〜3.1の範囲の領域で
あり、この領域内に帯域内リップルが1.5dB以下に
なる領域(◎)が含まれている。
第7図に規格化膜厚h/λが0.03のときの帯域リッ
プルの分布を示した。帯域内リップルが3dB以下にな
る領域(◎とO)は、総対数NTが約70〜100対の
範囲で対数比Ncが約17〜3.4の範囲の領域であり
、この領域内に帯域内リップルが1.5dB以下になる
領域(◎)が含まれている。
第8図は、第2図から第7図に示す測定結果をまとめた
グラフである。
第8図(a)に規格化膜厚h/^を横軸とし、総対数N
Tを縦軸として、帯域内リップルが所定値以下になる領
域を示す。第8図(a)から明らかなように帯域内リッ
プルが所定値以下になる領域は、総対数NTが次式で示
される規格化膜厚h/λの関数の範囲となる。
α+、βjh/λ)−γ≦NT≦α+βjh/λ)−γ
但し、α、β、γは定数である。
第8図(a)から明らかなように、帯域内リップルが3
dB以下になる領域を示す関数の定数は、α=150、
β=−2000、γ=30となる。
なお、更に小さな帯域内リップルを実現するにはγを小
さくすればよい。第8図(a)にγ=20の範囲とγ=
10の範囲を示す。γ=20とすると帯域内すγズルが
1.5dB以下になり、γ=10とすると帯域内リップ
ルを更に小さくすることができる。
第8図(b)に規格化膜厚h/λを横軸とし、対数比N
Cを縦軸として、帯域内リップルが所定値以下になる領
域を示す、同図から明らかなように帯域内リップルが所
定値以下になる領域は、総対数NTが次式で示される規
格化膜厚h/λの関数の範囲となる。
p+q(h/λ)−r≦(N2十NS )/Nl≦p 
+ q fh/λ) −r 但し、p、q、rは定数である。
第8図(b)から明らかなように、帯域内リップルが3
dB以下になる領域を示す関数の定数は、p=1.8、
q=20、r=o、8となる。なお、更に小さな帯域内
リップルを実現するにはrを小さくすればよい、第8図
(b)にr=0.6の範囲とr=0.2の範囲を示す。
r=0.6とすると帯域内リップルが1.5dB以下に
なり、r=0゜2とすると帯域内リップルを更に小さく
することができる。
なお、帯域内リップルの小さな弾性表面波共振子フィル
タを実現するためには、第8図に示すように、規格化膜
厚h/λが0.005〜0.04の範囲内であることが
望ましい。
第9図と第10図に弾性表面波共振子フィルタの具体例
の帯域内リップルの形状と、インピーダンスZa、Zb
を示す、実線で挿入損失を示し、破線でインピーダンス
Zaを示し、−点鎖線でインピーダンスzbを示してい
る。
第9図には、本発明の実施例である弾性表面波共振子フ
ィルタの特性を示している0本実施例の弾性表面波共振
子フィルタは第1図に示すように2つの同一構成の電極
構造列を縦続接続したものであり、種々の定数は次の通
りである。
圧電基板=45°回転X板Z伝播四ホウ酸リチウム基板 各IDT22.24.26 <32.34.36)のイ
ンタディジタル形電極の膜厚=1550A規格化膜厚h
/^=0.0115 各IDT22.24.26(32,34,36)の開口
長=2300μm 各I DT22.24.26 (32,34,36)の
重み付は一直線アボタイズ 総対数NT=122.5対 対数比NC=1.952 IDT22 (32)の対数N、=41.5IDT24
 (34)の対数N2=39.5IDT26 (36>
の対数N1=41.5各反射器28.29 (38,3
9)のストリップ′rjh極の本数=100本 このときの帯域内リップルの大きさは0.8dBと非常
に小さい値が実現できた。インピーダンスZa、Zbの
グラフから明らかなように、本実施例では、インピーダ
ンスZaの極大値の周波数(反共振周波数)とインピー
ダンスzbの極小値の周波数(共振周波数)がほぼ一致
し、インピーダンスZaの極小値の周波数(共振周波数
)とインピーダンスzbの極大値の周波数(反共振周波
数)がほぼ一致していることがわかる。
第10図には、本発明の比教例である弾性表面波共振子
フィルタの特性を示している0本比較例の弾性表面波共
振子フィルタの各定数は次の通りである。
圧電基板=45°回転X板Z伝播四ホウ酸リチウム基板 各IDT22.24.26 (32,34,36)のイ
ンタディジタル形電極の膜厚=155OA規格化膜厚h
/λ=0.0115 各IDT22.24.26 <32.34.36)の開
口長=2300μm 各I DT22.24.26 (32,34,36)の
重み付は一直線アボタイズ 総対数N?=170.5対 対数比Nc”1.965 IDT22 (32)の対数N+=57.5IDT24
 (34)の対数N2=55.5IDT26 (36)
の対数N5=57.5各反射器28.29 (38,3
9)のストリップ電極の本数=100本 このときの帯域内リップルの大きさは4.6dBもの大
きさとなった。インピーダンスZa、Zbのグラフから
明らかなように、本比較例では、インピーダンスZaの
極大値の周波数(反共振周波数)とインピーダンスzb
の極小値の周波数(共振周波数)が一致せず、インピー
ダンスZaの極小値の周波数(共振周波数)とインピー
ダンスzbの極大値の周波数(反共振周波数)が一致し
ていないことがわかる。
本発明は上記実施例に限らず種々の変形が可能である。
例えば、上記実施例では2つの電極構造列を縦続接続し
て弾性表面波共振子フィルタを構成したが、単一の電極
構造列で弾性表面波共振子フィルタを構成してもよい、
また、3つ以上の電極構造列を縦続接続して弾性表面波
共振子フィルタを構成してもよい、複数の電極構造列を
縦続接続することにより、帯域外スプリアスレベルが低
く帯域外減衰量を大きい弾性表面波共振子フィルタを実
現することができる。
また、上記実施例では横モードを抑圧するためにコサイ
ンアポタイズ又は直線アボタイズでIDTに重み付けを
したが、コサイン2乗アボタイズや変形コサインアポタ
イズ等の他の重み付は方法を用いてもよい0重み付は方
法を変えた場合には各IDTのインタディジタル形電極
の本数を増減すれば、同様の特性の弾性表面波共振子フ
ィルタを実現することができる。
さらに、弾性表面波共振子フィルタのIDT間に適当な
幅を有するシールド電極を設けて、このシールド電極を
接地してもよい。また、IDTのインタディジタル形電
極の端の電極間を接地することによりIDT間の直達波
を阻止するようにしてもよい。
[発明の効果] 以上の通り、本発明は.四ほう酸リチウム単結晶の圧電
基板上に、N1対のインタディジタル形電極を有する第
1のIDTと、前記第1のIDTを挟む位置に、N2対
のインタディジタル形電極を有する第2のIDT及びN
)対のインタディジタル形電極を有する第3のIDTと
、前記第1乃至第3のIDTを挟む一対の反射器とが形
成され、前記第2及び第3のIDTが並列に接続されて
いる弾性表面波共振子フィルタにおいて、前記第1乃至
第3のIDTのインタディジタル形電極の対数N1、N
2 、Nsの総和NTが、 α+β(h/λ)−γ≦Nア≦α+β(h/λ)十γ但
し、h/λは前記第1乃至第3のIDTのインタディジ
タル形電極の厚さhを弾性 表面波の波長λで規格化した規格化膜 厚、 α、β、γは定数で、α=150、 β=−2000、γ;30 の範囲内であることを特徴とするものであるので、比帯
域幅が0.3%以上で、帯域内リップルが小さく、帯域
外スプリアスレベルが低く、帯域外減衰量が大きい弾性
表面波共振子フィルタを実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による弾性表面波共振子フィルタの基本
的構造を示す斜視図、 第2図及び第3図は弾性表面波共振子フィルタの規格化
膜厚h/λと対数比Ncを一定値にして総対数N丁を変
化させた場合の周波数差と帯域内リップルの変化を示す
グラフ、 第4図は弾性表面波共振子フィルタの規格化膜厚h/λ
と総対数NTを一定値にして対数比Ncを変化させた場
合の周波数差と帯域内リップルの変化を示すグラフ、 第5図乃至第7図は弾性表面波共振子フィルタの規格化
膜厚h/λを一定値にして総対数NTと対数比Ncを変
化させた場合の帯域内リップルの分布を示すグラフ、 第8図は、第2図から第7図に示す測定結果をまとめて
弾性表面波共振子フィルタの帯域内リップルが所定値以
下になる領域を示すグラフ、第9図は本発明による弾性
表面波共振子フィルタの実施例の挿入損失特性を示すグ
ラフ、第10図は弾性表面波共振子フィルタの比較例の
挿入損失特性を示すグラフである。 図において、 10・・・圧電基板 12.16・・・終端インピーダンス 14・・・信号源 20.30・・・@極構造列 22.32・・・接続用IDT 24.26・・・入力用IDT 34.36・・・出力用IDT 28.29.38.39・・・反射器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.四ほう酸リチウム単結晶の圧電基板上に、N_1対
    のインタディジタル形電極を有する第1のIDTと、前
    記第1のIDTを挟む位置に、N_2対のインタディジ
    タル形電極を有する第2のIDT及びN_3対のインタ
    ディジタル形電極を有する第3のIDTと、前記第1乃
    至第3のIDTを挟む一対の反射器とが形成され、前記
    第2及び第3のIDTが並列に接続されている弾性表面
    波共振子フィルタにおいて、 前記第1乃至第3のIDTのインタディジタル形電極の
    対数N_1、N_2、N_3の総和N_Tが、α+β(
    h/λ)−γ≦N_T≦α+β(h/λ)+γ但し、h
    /λは前記第1乃至第3のIDTのインタディジタル形
    電極の厚さhを弾性 表面波の波長λで規格化した規格化膜 厚、 α、β、γは定数で、α=150、 β=−2000、γ=30 の範囲内であることを特徴とする弾性表面波共振子フィ
    ルタ。
  2. 2.請求項1記載の弾性表面波共振子フィルタにおいて
    、 前記第1のIDTのインタディジタル形電極の対数N_
    1と、前記第2及び第3のIDTのインタディジタル形
    電極の対数の和N_2+N_3の比(N_2+N_3)
    /N_1が、 p+q(h/λ)−r≦(N_2+N_3)/N_1≦
    p+q(h/λ)+r 但し、p、q、rは定数で、p=1.8、 q=20、r=0.8 の範囲内であることを特徴とする弾性表面波共振子フィ
    ルタ。
  3. 3.請求項1又は2記載の前記第1乃至第3のIDT及
    び前記一対の反射器による電極構造列を少なくとも2列
    備え、一方の電極構造列の第2及び第3のIDTのイン
    タディジタル形電極を入力用端子に接続し、他方の電極
    構造列の第2及び第3のIDTのインタディジタル形電
    極を出力用端子に接続し、前記一方の電極構造列の第1
    のIDTのインタディジタル形電極と前記他方の電極構
    造列の第1のIDTのインタディジタル形電極を共通接
    続することにより、電極構造列同志を縦続接続したこと
    を特徴とする弾性表面波共振子フィルタ。
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