JPH03296007A - プラスチック光ファイバコードの製造方法 - Google Patents

プラスチック光ファイバコードの製造方法

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JPH03296007A
JPH03296007A JP2099617A JP9961790A JPH03296007A JP H03296007 A JPH03296007 A JP H03296007A JP 2099617 A JP2099617 A JP 2099617A JP 9961790 A JP9961790 A JP 9961790A JP H03296007 A JPH03296007 A JP H03296007A
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JP
Japan
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optical fiber
coating
plastic optical
die
nozzle
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JP2099617A
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Inventor
Hiroshi Fujita
寛 藤田
Akihiko Nagai
明彦 永井
Toshimasa Kuroda
黒田 俊正
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は光通信に用いられるプラスチック光ファイバコ
ードの製造方法の改良に関するものであり、さらに詳し
くは、集合光ファイバコード、及び光ファイバケーブル
に使用することができるプラスチック光ファイバコード
の製造方法に関する。
[従来の技術] プラスチック光ファイバは無機ガラス系の光ファイバに
比べて伝送損失のレベルは劣るものの、可撓性、加工性
が良く、また大口径のものが得やすく安価であるという
特徴を有するため、短距離用の光ファイバとして使用さ
れている。そして、自動車の車室内やエンジンルーム、
電子機器内部などの高温場所に設置する光通信手段や光
センサー手段に使用するため、耐熱性コア材、クラツド
材を用いた各種の耐熱性プラスチック光ファイバが開発
されてきている。
プラスチック光ファイバ素線は通常コア・クラッド型で
あり、屈折率が大きく光透過性が優れたポリマーをコア
とし、該コアよりも屈折率が小さく透明なポリマーをク
ラッドとして、複合紡糸方式またはコーティング方式に
より、芯−鞘構造を有する繊維となすことによって得ら
れる。そしてプラスチック光ファイバ素線は、一般に耐
屈曲性。
耐引張性、耐摩擦性、耐摩耗性、耐熱性などの耐久性が
不十分であり、このためこれらの耐久性を付与するため
に、光ファイバの周囲を押出被覆法により熱可塑性樹脂
で被覆して被覆層を有するコードにすることや、集合コ
ードをテンションメンバー等で補強したケーブルにする
ことが一般に行われている。光ファイバコードを製造す
るにはクロスヘッドケーブル加工機などの溶融押出被覆
装置によって、被覆材をプラスチック光ファイバ素線に
被覆する方法が一般的である。
被覆層を形成する熱可塑性樹脂としては、一般にはポリ
エチレンなどのポリオレフィン系樹脂。
ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのポ
リビニル系樹脂が用いられているが、これらは軟化点が
低く、また、例えば90℃以上といった高温下では熱収
縮率が高く、耐熱性に劣るため、上記耐熱性プラスチッ
ク光ファイバの高温下での光伝送特性を発揮できない。
そのなめ、耐熱性プラスチック光ファイバを被覆コード
やケーブルとして用いる際には耐熱性の被覆材を用いる
必要がある。しかし、これらの熱可塑性樹脂を溶融押出
被覆加工するなめには高温度で押し出す必要があり、こ
のような高温ではプラスチック光ファイバ素線が熱や張
力により延伸・熱収縮・熱劣化を生したり、また冷却固
化する際に圧縮方向の応力によりコア・クラッドの界面
に構造の不均一な部分が生じたりして、光伝送損失の増
加を招くなどの問題が生じやすい。
この問題は、プラスチック光ファイバ素線の耐熱性が低
いもの程大きく、プラスチック光ファイバの被覆加工時
の光伝送損失悪化を防止するために、被覆層の内側にフ
ィラメントのような熱遮蔽物を設ける方法(特開昭53
−36246号など)が提案されているが、設備や工程
が増え生産性の点で好ましくない。またクラッドの外側
に保護層を設けた3層構造のプラスチック光ファイバ素
線とする方法(特開昭60−247605号など)も提
案されているが、光を実質的に伝送できる断面積が小さ
くなるという問題がある。また、水架橋ポリオレフィン
のような低温押出可能な被覆材を用いる方法(特開昭6
1−128215号など)も提案されているが、押出被
覆厚を厚くしようとする場合、前記した熱移動と張力に
よる損傷により被覆加工時の光伝送損失増加の問題が生
じやすい。さらに特定のダイス径で被覆する方法く特開
昭61−279812号)が提案されているが、この場
合被覆加工時の損傷をある程度抑えることはできるが、
被覆厚を一定以上厚くすることは困難である。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明はこのような現状を踏まえ、押出被覆厚が厚い場
合でも熱移動と張力による損傷が極めて抑制され、プラ
スチック光ファイバ被覆加工時の光伝送損失悪化がなく
なって、プラスチック光ファイバ素線が持っている伝送
損失特性をそのまま保持したプラスチック光ファイバコ
ードが、容易に得られる新規な製造方法を提供すること
を目的とする。
[問題を解決するための手段] 本発明者らは、上記問題点を解決するため、被覆加工に
用いられるクロスヘッド型溶融押出被覆装置のダイス形
状の検討を実施した結果、特定のダイス形状を有する溶
融押出被覆装置を用いることが有効であることを見出し
、本発明に到達した。
即ち、本発明は、クロスヘッド内のニップルの先端に突
出したノズルを有し、かつ下記(i)及び(11)式を
満足するクロスヘッド型溶融押出被覆装置を用いて、下
記(iir)式を満足する条件で被覆することを特徴と
するものである。
(f)  L 1/Do ≦5.0 (ii)  0.5 ≦L2 /DO≦5.0(!!り
  S 1/So ≦1.2 但し、 Lo :光ファイバ素線がダイス内で溶融ポリマーに直
接接触する長さ L2:ニップルの先端に突出したノズルの長さD0:ダ
イスのノズル径 So:光ファイバ素線の走行速度 Sl :突出ノズル先端部での光コアイノく素線の走行
方向に平行な溶融ポリマーの平均線速度を表わす。
本発明で製造されるプラスチック光ファイバコードは、
例えば第1図に示すように、コア1.クラッド2からな
るプラスチック光ファイバ素線3が、被覆層4で被覆さ
れている構造をしている。
プラスチック光ファイバ素線3は、使用目的に応じてス
テップインデックス型だけでなくクラッドの屈折率が段
階的に変化しているグレーデッドインデックス型のもの
でもよく、またクラッド2の周囲にテンションメンバ、
またはフィルム等を被覆層4より内側に設けてもよい。
さらに第2図に示すような複数本のプラスチック光ファ
イバ素線を被覆層4で被覆した集合光ファイバコード、
第3図に示すような被覆層4で被覆した外側にさらに別
の被覆層5を設けた光ファイバコード、第4図に示すよ
うな被覆層4で被覆された複数本の光ファイバコードを
テンションメンバ6と組み合わせた光ファイバケーブル
とすることもできる。
本発明で用いられるプラスチック光ファイバ素線3にお
いて、コア1の成分として使用される樹脂としては、非
品性ポリマーであれば特に制限はなく、例えばメタクリ
ル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリスチレン等が
使用可能である。優れた光伝送損失の点ではメタクリル
系樹脂が好適に使用でき、より高温の耐乾熱性と力学的
特性を確保する上では、ポリカーボネート系樹脂がより
好ましい。メタクリル系樹脂は、メタクリル酸アルキル
の単独重合体又は共重合体を初めとして、メタクリル系
重合体を脱アルコール環化して得られる六員環酸無水物
単位を有するものや、脂肪族アミン類でイミド化したN
−置換アクリルイミド成分やN−置換メタクリルイミド
成分を有する重合体などが挙げられる。また、ポリカー
ボネート系樹脂は、一般に二価フェノールとホスゲン等
のカーボネート前駆体との反応によって製造され、要求
される耐熱性と光弾性率、配向複屈折に応じて一成分系
だけでなく、二成分系以上の共重合ポリカーボネートと
することもできる。クラッド2としては、コア1を構成
するポリマーの屈折率より小さい屈折率を有するポリマ
ーである限り、その種類については特に制限はなく、従
来公知のものでよい。
本発明において被覆層4として使用する被覆材としては
、熱可塑性ポリマーであれば特に制限はなく、用いるプ
ラスチック光ファイバ素線の性能に応じ、プラスチック
光ファイバコードに要求される耐熱性と機械的特性の程
度を考慮して、各種の被覆材を選択できる。例えば、ポ
リエチレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体
エチレン−酢酸ビニル共重合体などのポリビニル系樹脂
、また耐熱用途には、ポリプロピレン、水架橋ポリエス
テル、水架橋ポリプロピレン、EPMやEPDMなどの
エチレン−プロピレンゴム。
ポリブテン、ポリ4−メチルペンテン−1などのポリオ
レフィン系樹脂、ポリフッ化ビニリデン・エチレンテト
ラフルオロエチレンコポリマーなどのフッ素系樹脂、ポ
リエチレンテレフタレート・2ポリエステルエラストマ
ー・ポリブチレンテレフタレート・ポリヘキサメチレン
テレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ナイロン−
12・ナイロン−1トナイロン−6,12・ナイロン−
6・ナイロン−6・6などのポリアミド系樹脂、シリコ
ーンゴム、アクリル系ゴム、イソブチレン−イソプレン
系ゴム、熱可塑性エラストマー、ポリウレタン、ポリフ
ェニレンオキシド、ポリカーボネート系樹脂、ボリアリ
レート系樹脂、ポリスルホン系樹脂などである。
これらのポリマーには必要に応じて、任意の添加削、例
えば熱安定剤、紫外線吸収剤、艷消剤。
帯電防止剤、難燃化剤、末端停止剤、蛍光増白剤のほか
、カーボンブラック、顔料、タルク、ガラス繊維、芳香
族ポリアミド繊維、炭素繊維などのフィラーを添加する
ことも可能である。これらの添加剤は、高温下でも光フ
ァイバ構成材と化学反応を起こすなどの、光ファイバへ
の影響がない範囲で使用することが好ましい。
本発明のプラスチック光ファイバコードを製造する方法
は、上記プラスチック光ファイバ素線に被覆剤4を、特
定のクロスへラドダイク−プル加工機にて溶融押出被覆
して巻き取る方法である。
この際、プラスチック光ファイバの熱安定性向上や力学
特性向上などを目的として、必要に応じて押出被覆工程
の中で熱処理しても、また被覆されたコードを後工程で
熱処理しても差し支えない。
以下、本発明の製造方法を図により説明する。
第5図は、クロスヘッドダイケーブル加工機で光ファイ
バコードを製造する方法の一例を示す工程概略図、第6
図は従来の製造方法におけるクロスヘッドの構造の一例
、第7図は本発明の被覆方法におけるクロスヘッド構造
の一例である。
第5図で、プラスチック光ファイバ素線3は、供給ロー
ル7を経て押出機のクロスヘッド8内の光ファイバ素線
導入部にニップル)9に導がれる。
ホッパー11から供給されシリンダー12内で溶融混練
されクロスヘッド8内のダイス14内へ押し出されてく
る溶融被覆ポリマー13により、プラスチック光ファイ
バ素線3はニップル孔10から出なところで接触して被
覆され、ダイス孔15から吐出されて光ファイバコード
17となり、引取りロール16を経て、巻取りボビン1
8に巻き取られる。
従来用いられていたクロスヘッドダイケーブル加工機で
は、第6図に示されるようにニップル9の先端にあるニ
ップル孔10が円錐状または台形状であり、光ファイバ
素線3はニップル孔10で溶融状態の被覆ポリマー13
に接触して、ダイス14内を経た後ダイス孔15から吐
出されて光ファイバコード17どなる。そのため、ダイ
ス14内に押し出されてくる溶融被覆ポリマーがニップ
ル孔10から出て走行する光ファイバ素線に接触すると
き、溶融被覆ポリマー13の流れの一部は、光ファイバ
素線表面に力を及ぼしながら次第にその流れの方向を変
じ、光ファイバ素線の走行方向とほぼ平行になる。
このとき、光ファイバ素線表面は、溶融被覆ポリマーの
背圧による力と、溶融被覆ポリマー流との剪断による力
とが作用する。背圧による力はダイス内の管構造によっ
て定まり、溶融粘度と流量に比例した力で光ファイバ素
線を圧縮固定しようとする。また、溶融被覆ポリマーの
流れ方向の平均線速度νを考えたとき、光ファイバ素線
の走行方向に垂直なベクトル成分ν1による力も光ファ
イバ素線を圧縮固定しようとする。さらには、走行する
光ファイバ素線表面と溶融ポリマー流との剪断により生
ずる力は、素線表面に損傷を及ぼす力として作用する。
特にこの作用は、溶融ポリマー流が乱流となる場合大き
くなる。したがって、このような装置を用いて被覆する
際には、特に被覆ポリマーの温度が高いと、プラスチッ
ク光ファイバ素線が熱と張力により延伸・熱収縮・熱劣
化を生じたり、コア・クラッドの界面に構造の不均一な
部分が生じたりして、光伝送損失の増加を招きやすい欠
点がある。本発明者等の検討した結果では、プラスチッ
ク光ファイバ素線の耐熱性によっても異なるが、押出被
覆厚を500μ以上に厚くしようとする場合、被覆ポリ
マー温度がプラスチック光ファイバ素線を構成するコア
のガラス転移点+約50℃をこえると光伝送損失が悪化
し始めることが見い出された。
これに対して、本発明の製造方法におけるクロスヘッド
は、第7図に示されるようにニップル9の先端が突出し
た形状を有しており、光ファイバ素線3はこの長さL2
の突出したノズル19の先端10で溶融状態の被覆ポリ
マー13と接触し、ダイス14内に導かれ接触長さLl
を経た後、長さLoのダイス孔15から吐出されて光フ
ァイバコード17どなる。本発明は、かかる製造方法に
おいて、下記3点を特徴とするものである。
まず第1は、ニップル9の先端に、長さL2がダイスの
ノズル径り。に対して0.5≦L2/D。
≦5.0の関係にある突出ノズル19を有していること
である。該突出ノズルを設けることにより、ニップ孔付
近での溶融被覆ポリマーの流れは光ファイバ素線の走行
方向とほぼ平行方向に変するため、前記した溶融被覆ポ
リマーの流れ線速度のベクトル成分ν1が小さくなる。
光ファイバ素線は、光ファイバ素線の走行方向とほぼ平
行に流れる溶融被覆ポリマーに接触するため、前記した
νlによる光ファイバ素線の圧縮固定作用及び走行する
光ファイバ素線表面との剪断により生ずる力が小さくな
り、素線表面への損傷が抑制される。突出ノズル19の
長さL2はダイスのノズル径り。に対して0.5≦L 
2 / D O≦5.0、より好ましくは1.0≦L 
2 / D o≦4.0の関係にあることが必要である
。長さL2が長いほど前記したν1は小となるが、L 
2 / D oが5.0をこえると、突出ノズル内で空
気を介して走行する光ファイバ素線の表面が、溶融被覆
ポリマーで加熱された突出ノズルからの熱によって加熱
されて酸化劣化したり、コア・クラッドの界面に構造の
不均一な部分が生じて、光伝送損失の増加を招きやすい
。逆にL 2 / D oが0.5未満では、前記しな
り1の低下が少なく、突出ノズルの前記した効果が小さ
くなる。突出ノズルの形状は特に制限はなく、円筒型、
四角筒型。
ニップルの円錐形状より鋭角の円錐型、ラッパ型など任
意な形状がとれる。また突出ノズルの厚さも特に制限は
ないが、突出ノズルの先端部の厚さは、溶融被覆ポリマ
ーの乱流や滞留を防止する上では極力薄い方が好ましく
0.1〜]、Omm程度が適当である。
第2は、突出ノズル先端部での光ファイバ素線の走行方
向に平行な溶融ポリマーの平均線速度S1が、プラスチ
ック光ファイバ素線の走行速度Soに対してS1/So
≦1.2、好ましくはS1/SO≦0.7の関係にある
ことである。但し、S、は、ダイス】4内に押し出され
てくる溶融被覆ポリマーの単位時間あたりの流fiWと
、突出ノズルの先端部での光ファイバ素線に垂直方向の
溶融ポリマ一部分の断面積Sがら、S 1=W/sで計
算される値である。S 1 / S Oが1.2を越え
ると、前記した溶融ポリマー流と光ファイバ素線表面と
の剪断により生ずる力が大きくなって被覆張力が増大し
、プラスチック光ファイバ素線が熱と張力により延伸・
熱劣化を生じやすくなるとともに、光ファイバ素線に接
触する溶融ポリマー流が乱流となって光ファイバ素線に
構造不均一な部分を生じせしめるため好ましくない。
また、第3は、プラスチック光ファイバ素線が突出ノズ
ルの先端10で溶融状態の被覆ポリマー13に接触して
からダイス孔出口15から吐出されるまでの接触長さL
lが、ダイスのノズル径り。に対してL 1/ D o
≦5.0、より好ましくはLl/Do≦3.0の関係に
あることである。L 1 / D 。
が5.0を越えると、溶融ポリマーがらプラスチック光
ファイバ素線への移動熱量が大きくなるとともに前記し
た背圧による力が大きくなって、素線表面が損傷したり
、コア・クラッドの界面に構造の不均一な部分が生じて
、光伝送損失の増加を招きやすくなる。
なお、ダイスのノズルの長さし。は特に制限はないが、
ダイスのノズル内での溶融ポリマー流を層流に近づける
ために、従来から公知のように、]、 o / D o
を1.5以上、より好ましくは2.0以上とすることが
適当である。
[発明の効果] 以上に詳述した通り、特定のダイス形状を有する溶融押
出被覆装置を用いかつ特定の条件で被覆する本発明によ
れば、押出被覆厚が500μを越える厚い場合でも被覆
加工時の熱移動と張力による損傷が抑制され、光伝送損
失悪化の少ないプラスチック光ファイバコードが得られ
る。また、融点の高い被覆材を用いた場合でもプラスチ
ック光ファイバ素線の伝送損失特性を保持したプラスチ
ック光ファイバコードの製造が可能であり、プラスチッ
ク光ファイバの用途が大幅に拡大でき、その工業的な価
値及び意義は極めて高い。
[実施例] 本発明をさらに具体的に説明するために、以下実施例を
あげて説明するが、本発明はこれらの実施例に限定され
るものではない。
なお、実施例及び比較例において、突出ノズル先端部で
の光ファイバ素線の走行方向に平行な溶融ポリマーの平
均線速度S1は、溶融被覆ポリマーの単位時間あたりの
流量Wと、突出ノズルの先端部での光ファイバ素線に垂
直方向の溶融ポリマ一部分の断面積Sから、S 1=W
/sで計算した。
また光伝送損失は、安定化電源によって駆動される77
0nmの発光ダイオードからの散乱光を光源とし、30
mの長さの光ファイバ試料を使用して、カットバック法
(カット長さし=10m)による入射光量■。、出射光
量■を光パワーメータで測定し、[光伝送損失=  (
10/L) log  (I/ Io ) ](d B
/m >で求めた。プラスチック光ファイバ素線及びこ
れを被覆したプラスチック光ファイバコードの光伝送損
失を測定し、プラスチック光ファイバ素線の光伝送損失
からの増分で被覆加工時の光伝送損失悪化を判断した。
実施例1 コア用ポリマーとして、極限粘度0.50、ガラス転移
温度が145℃のポリカーボネート(パンライト、帝人
化成■製)を用い、スクリュー型押出機で溶融し、ギヤ
ポンプを経て二成分複合紡糸ヘッドに供給した。一方、
クラッド用ポリマーとして、α−フルオロアクリル酸ト
リフルオロエチル/αフルオロアクリル酸メチル共重合
体<85/15モル比〉を、スクリュー型押出機で溶融
し、同様に複合紡糸ヘッドに供給しな。
同時に供給されたコアとクラッドの溶融ポリマーは、ノ
ズル口径3IffIIφの複合紡糸口金から吐出された
後、ゴデツトロールを介して20〜30m/分の速度で
一旦巻き取った。巻き取られた未延伸糸を、供給ロール
と延伸ロール間に設置された非接触型加熱炉にて、17
0℃、1.8倍で延伸した。得られたプラスチック光フ
ァイバ素線のコアの直径は730μm、クラッドの厚さ
は10μmで、外径が750μmφの同心円状であり、
光伝送損失は、0、680 d B / mであった。
次に、ポリプロピレン樹脂(宇部興産−社製S−115
M+にカーボンブラックを0.5重量%添加したポリマ
ーを被覆材として、260℃に設定されたスクリュー押
出機で、ダイスのノズル径(以下、ダイス径と略す) 
Do =2.2 mmφ、ダイスのノズルの長さく以下
、ダイス長と略す) Lo =5.0 nwn、円筒型
の突出ノズル部の長さく以下、突出長と略す) L2 
=3.Omn、円筒型の突出ノズル部の厚さ(以下、突
出厚さと略す)=Ojmm、プラスチック光ファイバ素
線が突出ノズルの先端で溶融状態の被覆ポリマーに接触
してからダイス孔出口から吐出されるまでの接触長さく
以下、接糸長と略す〉L 1 = 10. Ownのク
ロスヘッドに、突出ノズル先端部での光ファイバ素線の
走行方向に平行な溶融ポリマーの平均線速度(以下、ポ
リマー線速と略す)S+ =0.8 m/分となるよう
に供給し、光ファイバ素線の走行速度(以下、被覆速度
と略す)S。
−10,0m7分、ダイス温度190℃で押出被覆を行
って、被覆径D1=2.17mmφの光ファイバコード
を得た。かくして得られた光ファイバコードの光伝送損
失は、0.740 d B / mであり、被覆加工時
の伝送損失悪化は+0.060 dB/mと小さいもの
であった。
実施例2〜10および比較例1〜11 実施例1で得られたプラスチック光ファイバ素線を、第
1表および第2表に示すダイス径り。。
ダイス長し。、接糸長Ll 、突出長L2のクロスヘッ
ドをもつ溶融押出被覆装置を用い、被覆速度Soとポリ
マー線速S1を変えて被覆径D1を変える以外は、実施
例1と全く同様にして実験を行ったところ、第1表およ
び第2表に示すような結果を得た〈実施例1の結果も併
せて示す)。
実施例11 実施例1で得られたプラスチック光ファイバ素線に、常
法に従ってヘキサメチレングリコールとテレフタル酸ジ
メチルから得られたオルトクロロフェノール中35℃の
極限粘度0.80のポリへキサメチレンテレフタレート
樹脂にカーボンブラックを0.5重量%添加したポリマ
ーを被覆材として、220℃に設定されたスクリュー押
出機、第1表に示すダイス径D1,ダイス長L1,接糸
長L1゜突出長L2のクロスヘッドをもつ溶融押出被覆
装置を用い、第1表に示す被覆速度S。とボリマー線速
S1の条件下ダイス温度160℃で被覆して、被覆径D
 1= 2.95wnφの光ファイバ′コードを得た以
外は、実施例1と全く同様にして実験を行ったところ、
第1表に示すような結果を得た。得られた光ファイバコ
ードの光伝送損失は、0.655dB/mであり、被覆
加工時の伝送損失悪化は認められなかった。
実施例12 市販のポリメチルメタクリレート樹脂をコアとする光伝
送損失< 770nm)が0.780 dB/mのプラ
スチック光ファイバ素線(三菱レイヨン−社製5K−3
〇二直径0.75mn)に、低密度ポリエチレン樹脂に
カーボンブラック0.5重量%添加したポリマーを被覆
材として、220℃に設定されたスクリュー押出機、実
施例11と同じダイス径り。、ダイス長L1,接糸長L
1.突出長L2のクロスヘッドをもつ溶融押出被覆装置
を用い、第1表に示すポリマー線速S1及び被覆速度S
oの下にダイス温度150℃で被覆し、被覆径Dx=2
.95nwnφの光ファイバコードを得て、第1表に示
すような結果を得た。得られた光ファイバコードの光伝
送損失は、0.795 dB/mであり、被覆加工時の
伝送損失悪化はわずかであった。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図はプラスチック光ファイバコードの構成
例を説明するための図、第5図は、クロスヘッドダイケ
ーブル加工機で光ファイバコードを製造する方法の一例
を示す工程概略図、第6図は従来の製造方法におけるク
ロスヘッドの構造の一例、第7図は本発明の被覆方法に
おけるクロスヘッド構造の一例である。 1・・・コア、2・・・クラッド、3・・・プラスチッ
ク光ファイバ素線、4,5・・・被覆層、6・・・テン
ションメンバ、7・・・供給ロール、8・・・クロスヘ
ッド、9・・・ニップル、10・・・ニップル孔、11
・・・ホッパー、12・・・シリンダー、13・・・溶
融被覆ポリマー、14・・・ダイス、15・・・ダイス
孔、16・・・引取りロール、17・・・光ファイバコ
ード、18・・・巻取りボビン、19・・・突出ノズル

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 プラスチック光ファイバ素線の外層にクロスヘッド型溶
    融押出被覆装置で被覆材を被覆してプラスチック光ファ
    イバコードを製造する方法において、該クロスヘッド型
    溶融押出被覆装置としてはクロスヘッド内のニップルの
    先端に突出したノズルを有しかつ下記(i)及び(ii
    )式を満足する装置を用い、下記(iii)式を満足す
    る条件で被覆することを特徴とするプラスチック光ファ
    イバコードの製造方法。 (i)L_1/D_0≦5.0 (ii)0.5≦L_2/D_0≦5.0 (iii)S_1/S_0≦1.2 但し、L_1,L_2,D_0,S_0,S_1は夫々
    下記を表す。 L_1:光ファイバ素線がダイス内で溶融ポリマーに直
    接接触する長さ L_2:ニップルの先端に突出したノズルの長さD_0
    :ダイスのノズル径 S_0:光ファイバ素線の走行速度 S_1:突出ノズル先端部での光ファイバ素線の走行方
    向に平行な溶融ポリマーの平均線速度
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