JPH03294499A - 塗膜形成方法 - Google Patents

塗膜形成方法

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JPH03294499A
JPH03294499A JP9569990A JP9569990A JPH03294499A JP H03294499 A JPH03294499 A JP H03294499A JP 9569990 A JP9569990 A JP 9569990A JP 9569990 A JP9569990 A JP 9569990A JP H03294499 A JPH03294499 A JP H03294499A
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JP
Japan
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cationic
resin
group
epoxy
coating film
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JP9569990A
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Kunio Sawano
沢野 邦雄
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Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、特に平滑性、防錆性及び耐候性などる。
[従来の技術及びその課題] 従来よりエツジ部の防錆性を向上するために防錆鋼板を
用いたり、エツジ部に防食塗料をローラーやへケなどで
塗布することが行なわれているが、コストが高く、そし
て工程数も多くなるという問題点がある。また、エツジ
部の防錆性改善のために、電着塗料に顔料を多量に配合
したり、ゲル仕微粒子を配合する等の種々の試みもなさ
れているが、平滑性とエツジ部の塗膜形成性とは両立せ
ず、これらの平滑性とエツジ部の塗膜形成性を十分に満
足しうるカチオン電@塗膜が得られていない。
このような欠点を改善するために、本出願人はカチオン
電着塗膜の上に水性塗料を塗布することを提案した。し
かしながら該水性塗料として実質的にアニオン系樹脂塗
料が使用されており、このものでは該塗膜の界面でアニ
オンとカチオンによる凝集が起こるために、水性塗料が
電着塗膜中に浸漬し難くなって平滑性、エツジ部の防錆
性などに優れた塗膜が今だに得られないのが実情である
また、従来よりカチオン電着塗料は自動車のボデーなど
の下塗り塗料としてビスフェノールエピクロルヒドリン
型、エポキシ樹脂を基体樹脂としたブロックイソシアネ
ート硬化形のカチオン電着塗料が広く使用されている。
このようなカチオン電着塗料を用いた自動車のボディー
等の塗装系は、一般にカチオン系電着下塗り塗装→中塗
り塗装→上塗り塗装の3コート塗装仕上げが行なわれて
いたが、最近に至って塗装コストの低下をはかるため、
塗装工程数の削減が種々検討され、カチオン系電着下塗
り塗装→上塗り塗装の2コート塗装仕上げで従来の3コ
ート塗装仕上げと同等の塗膜性能(特に耐候性)及び仕
上り性(特に平滑性)を付与することのできる塗装シス
テムの開発が強く要望されている。
本発明は平滑性及び防錆性に優れた塗膜を提供すること
を目的としてなされたものである。
また、本発明は上記した目的以外にも、平滑性、エツジ
防錆性及び耐候性に優れた塗膜を提供することを目的と
してなされたものである。
[問題点を解決するための手段] そこで、本発明者らはエツジ部の防錆性、塗面平滑性、
耐候性などにすぐれた塗膜の開発を目的に鋭意研究を重
ねた結果、カチオン電着塗料を塗装し、ついで未硬化の
ままの電着塗膜上にブロックイソシアネート硬化形カチ
オン化剤液で処理することにより、上記した問題点を全
て解消した塗膜を形成することを見い出し、本発明を完
成するに至った。
かくして、本発明によれば、水酸基およびカチオン性基
を含有する樹脂(A)と脂環式骨格および/または有橋
脂環式骨格にエポキシ基が結合してなるエポキシ基含有
官能基を1分子あたり平均2個以上有するエポキシ樹脂
(B)とを含有するカチオン電着塗料(I)中で電着塗
装し、次に一被塗物を水洗したのち未硬化のままでカチ
オン樹脂及びブロックイソシアネート化合物を含有する
カチオン水性液(II)で処理し、続いて焼付けること
を特徴とする塗膜形成方法に関する。
本発明で使用するカチオン電着塗料用樹脂組成物(以下
、「本組成物」と略称することがある)は、上記(A)
成分と(B)成分とを主な樹脂成分とする組成物である
本組成物を用いて形成される電着塗膜は約250°C以
下の温度で硬化しつる。そして特に、鉛、ジルコニウム
、コバルト、アルミニウム、マンガン、銅、亜鉛、クロ
ム、ニッケル等の金属を含む化合物の単独又は複数を触
媒として配合すると、約70°C〜約160″Cという
低温加熱でも硬化させることができる。これらの硬化は
エポキシ樹脂(B)に含まれるエポキシ基が開環して、
樹脂(A)中の水酸基(好ましくは第1級のもの)と反
応して、さらに、該樹脂(B)中のエポキシ基同士が反
応して、それぞれエーテル結合を形成して架橋硬化する
ものと推察される。
以下、本組成物の主成分である(A)および(B)成分
についてさらに詳細に説明する。
−〇(L戒jニー (B)成分のエポキシ基と反応しつる水酸基を含有し且
つ安定な水性分散物を形成するのに十分な数のカチオン
性基を同一分子中に有する任意の樹脂が包含される。し
かして、(A)成分としては例えば次のものが挙げられ
る。
(1)ポリエポキシ樹脂とカチオン化剤とを反応せしめ
て得られる反応生成物: (II)ポリカルボン酸とポリアミンとの重縮合物(米
国特許筒2.450.940号明細書参叩)を酸でプロ
トン化したもの: (i)ポリイソシアネート及びポリオールとモノ又はポ
リアミンとの重付加物を酸でプロトン化したもの: (1v)水酸基ならびにアミノ基含有アクリル系又はビ
ニル系モノマーの共重合体を酸でプロトン化したもの(
特公昭45−12395号公報、特公昭45−1239
6号公報参照) (V)ポリカルボン酸樹脂とアルキレンイミンとの付加
物を酸でプロトン化したもの(米国特許第3.403.
088号明細書参照):等。
これらのカチオン性樹脂の具体例及び製造方法について
は、例えば特公昭45−12395号公報、特公昭45
−12396号公報、特公昭49−23087号公報、
米国特許第2.450.940号明細書、米国特許第3
.403,088号明細書、米国特許第3.891,5
29号明細書、米国特許第3.963.663号明細書
等に記載されているので、ここではこれらの引用を以っ
て詳細な記述に代える。
本発明における(A)成分として特に望ましいのは、前
記(1)に包含される、ポリフェノール化合物とエピク
ロルヒドリンとから得られる防食性に優れているポリエ
ポキシド化合物のエポキシ基にカチオン化剤を反応せし
めて得られる反応性生成物である。
前記ポリエポキシド化合物は、エポキシ基化合物で、一
般に少なくとも200、好ましくは400〜4,000
、さらに好ましくは800〜2.000の範囲内の数平
均分子量を有するものが適している。そのようなポリエ
ポキシド化合物としてはそれ自体公知のものを使用する
ことができ、例えば、ポリフェノール化合物をアルカリ
の存在下にエピクロルヒドリンと反応させることにより
製造す、ることかできるポリフェノール化合物のポリグ
リシジルエーテルが包含される。ここで使用しつるポリ
フェノール化合物としては、例えば、ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)−2,2−プロパン、4.4′−ジヒド
ロキシベンゾフェノン、ビス(4−ヒドロキシフェニル
)−1,1−エタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)
−1,1−イソブタン、ビス(4−ヒドロキシ−ter
t−ブチル−フェニル)−2,2−プロパン、ビス(2
−ヒドロキシナフチル)メタン、1.5−ジヒドロキシ
ナフタレン、ビス(2,4−ジヒドロキシフェニル)メ
タン、テトラ(4−ヒドロキシフェニル)−1,1,2
,2−エタン、44′−ジヒドロキシジフェニルエーテ
ル、4.4′−ジヒドロキシジフェニルスルポン、フェ
ノールノボラック、クレゾールノボラック等が挙げられ
る。
上記したポリエポキシド化合物の中で、(A)成分の製
造に特に適当なものは、数平均分子量が少なくとも約3
80、より好適には約800〜約2.000、及びエポ
キシ当量が190〜2.000、好適には400〜1,
000の範囲内のポリフェノール化合物のポリグリシジ
ルニー・チルであり、殊に下記式 %式%07) で示されるものである。該ポリエポキシド化合物は、ポ
リオール、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリ
オール、ポリアミドアミン、ポリカルボン酸、ポリイソ
シアネートなどと部分的に反応させてもよく、さらに、
δ−4カプロラクトン、アクリルモノマーなどをグラフ
ト重合させてもよい。
方、上記ポリエポキシド化合物にカチオン性基を導入す
るためのカチオン化剤としては、脂肪族または脂環族ま
たは芳香−脂肪族の第1級もしくは第2級アミン、第3
級アミン塩、第2級スルフィド塩、第3級ホスフィン塩
などが挙げられる。これらはエポキシ基と反応してカチ
オン性基を形成する。さらに第3級アミノアルコールと
ジイソシアネートの反応によって得られる第3級アミノ
モノイソシアネートをエポキシ樹脂の水酸基と反応させ
てカチオン性基とすることもできる。
前記カチオン化剤におけるアミン化合物の例としては、
例えば次のものを例示することができる。
(1)メチルアミン、エチルアミン、n−又は1so−
プロピルアミン、モノエタノールアミン、n−又は1s
o−プロパツールアミンなどの第1級アミン: (2)ジエチルアミン、ジェタノールアミン、ジn−又
は1so−プロパツールアミン、N−メチルエタノール
アミン、N−エチルエタノールアミンなどの第2級アミ
ン: (3)エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、ヒド
ロキシエチルアミノエチルアミン、エチルアミノエチル
アミン、メチルアミノプロピルアミン、ジメチルアミノ
エチルアミン、ジメチルアミノプロピルアミンなどのポ
リアミン。
これらの中で水酸基を有するアルカノールアミン類が好
ましい、また、第1級アミノ基を予めケトンと反応させ
てブロックした後、残りの活性水素でエポキシ基と反応
させてもよい。
さらに、上記アミン化合物以外にアンモニア、ヒドロキ
シルアミン、ヒドラジン、ヒドロキシエチルヒドラジン
、N−ヒドロキシエチルイミダシリン化合物などの塩基
性化合物も同様に使用することができる。これらの化合
物を用いて形成される塩基性基は酸、特に好ましくはギ
酸、酢酸、グリコール、乳酸などの水溶性有機カルボン
酸でプロトン化してカチオン性基とすることができる。
さらに、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、N
、N−ジメチルエタノールアミン、N−メチルジェタノ
ールアミン、N、N−ジエチルエタノールアミン、N−
エチルジェタノールアミンなどの第3級アミンなども使
用でき、これらは酸で予めプロトン化し、エポキシ基と
反応させて第4級塩にすることができる。
また、アミノ化合物以外に、ジエチルスルフィド、ジフ
ェニルスルフィド、テトラメチレンスルフィド、チオジ
ェタノールなどのスルフィド類とホウ酸、炭酸、有機モ
ノカルボン酸などとの塩をエポキシ基と反応させて第3
級スルホニウム塩としてもよい。
更に、トリエチルホスフィン、フエニルジメチルホスフ
ェイン、ジフェニルメチルホスフィン、トリフェニルホ
スフィンなどのホスフィン類と上記の如き酸との塩をエ
ポキシ基と反応させて、第4級ホスホニウム塩としても
よい。
本発明で用いる(A)成分の水酸基としては、例えば、
上記カチオン化剤中のアルカノールアミン、エポキシド
化合物中に導入されることがあるカプロラクトンの開環
物およびポリオールなどから導入できる第1級水酸基:
エポキシ樹脂中の2級水酸基;などがあげられる、この
うち、アルカノールアミンによる導入される第1級水酸
基は(B)成分との架橋硬化反応性がすぐれているので
好ましい。このようなアルカノールアミンは前記カチオ
ン化剤で例示したものが好ましい。
(A)成分における水酸基の含有量は、(B)成分に含
まれるエポキシ基との架橋硬化反応性の点からみて、水
酸基当量で20〜5.000、特に100〜1.000
の範囲内が好ましく、特に第1級水酸基当量は200〜
l、000の範囲内にあることが望ましい、また、カチ
オン性基の含有量は、該(A)成分を安定に分散しつる
必要な最低限以上が好ましく、KOH(mg/g固形分
)(アミン価)換算で一般に3〜200、特に10も、
界面活性剤などを使用して水性分散化して使用すること
も可能であるが、この場合には、水性分散組成物のpH
が通常4〜9、より好ましくは6〜7になるようにカチ
オン性基を調整するのが望ましい。
本発明で用いる(A)成分は、水酸基及びカチオン性基
を有しており、遊離のエポキシ基は原則として含まない
ことが望ましい。
±1F辰公− 上記(A)成分と主として前記のごとくエーテル化反応
などによって架橋硬化塗膜を形成するための硬化剤であ
って、特定の[エポキシ基含有官能基」を1分子あたり
平均2個以上、好ましくは3個以上有するものである。
すなわち、(B)成分における該エポキシ基含有官能基
は、脂環式骨格および/または有橋脂環式骨格とエポキ
シ基とからなり、脂環式骨格は、4〜10員、好ましく
は5〜6員の飽和炭素環式環または鎖環が2個以上縮合
した縮合環を含有し、また、有橋脂環式骨格は、上記環
式または多環式環な構成する炭素原子2個の間に直鎖状
もしくは分岐鎖状の01〜.(好ましくはC1〜4)ア
ルキレン基[例えば−C8m=−CH禦 CHm−1−
CH(CHs  )−−CH,(CH,)CH,−−C
(CHII冨−−CH(C,H,)CH,−など]の橋
(エンドメチレン、エンドエチレンなど)が結合した環
を含有するものである。
えば下記式(II)、(IV)参照]ことが重要である
そのようなエポキシ基含有官能基の具体例としては、下
記式(1)〜(1v)で示されるものが挙げられる。
ポキシ基中の炭素原子の1つが上記脂環式骨格または有
橋脂環式骨格中の環炭素原子に直接結合している[例え
ば、下記式(I)、(II)参照]か、或いは該エポキ
シ基の2個の炭素原子と上記脂環式骨格または有橋脂環
式骨格中の環を構成する隣接する2個の炭素原子とが共
通している[例式中、R1、R2、R1、R,、R6、
R1、R10及びRl+はそれぞれH,CH,またはC
Hsを表わし、そしてR4、R8及びR9はそれぞれH
またはCHsを表わす。
(B)成分は、上記式(I)〜(IV)から選ばれるエ
ポキシ基含有官能基を1分子あたり平均少なくとも2個
、好ましくは2個以上、より好ましくは4個以上有する
ことができ、例えば式(1)または(11)で示される
エポキシ基含有官能基を少なくとも1極右することがで
き、或いは式(III)または(IV)で示されるエポ
キシ基含有官能基を少なくとも1極右することができる
。さらにまた、エポキシ樹脂(B)は、式(I)または
(II)で示されるエポキシ基含有官能基の少なくとも
1種と、式(III)または(IV)で示されるエポキ
シ基含有官能基の少なくとも1種とを同じ分子内または
異なる分子内に有することもできる。
上記のうち、式(I)及び(III )で示されるエポ
キシ基含有基が好ましく、殊に下記式(V)で示される
エポキシ基含有官能基、及び下記式() また、(B)成分のエポキシ当量及び分子量は厳密に制
限されるものではなく、その製造方法や最終の樹脂組成
物の用途等に応じて変えることができるが、−射的に言
えば、エポキシ当量は通常、100〜2.000.好ま
しくは15o〜500、さらに好ましくは150〜25
0の範囲内にあることができ、また、数平均分子量は通
常400〜lOo、ooo好ましくは700〜50.0
00、さらに好ましくは700〜30、fOOの範囲内
にあるのが適当である。
このようなエポキシ基含有官能基を1分子中に2個以上
有する(B)成分は、例えば、特公昭56−8016号
公報、特開昭57−47365号公報、特開昭60−1
66675号公報、特開昭63−221121号公報、
特開昭63−234028号公報などの文献に記載され
ており、それ自体既知のものを使用することができる。
゛或いはまた、上記エポキシ基含有官能基を有する(B
)成分はそれ自体既知の方法によって得られ、その主な
製造法を以下に列挙するが、これらに限定されるもので
はない。
第1の製造方法:1分子中に炭素−炭素二重結合を2個
以上有する脂環化合 物(X)の該二重結合の一部 を部分エポキシ化し、そのエ ポキシ基な開環重合した後、 その重合体に残る該二重結合 をエポキシ化する方法。
第2の製造方法:同一分子中にエポキシ基な2個以上有
する脂環化合物 (Y)を該エポキシ基に基づ いて、該エポキシ基のすべて が消去しない程度に開環重合 する方法。
第3の製造方法:同一分子中にエポキシ基含有官能基と
重合性不飽和結合と を有する化合物(Z)を重合 する方法。
以下、これらの製造方法についてさらに具体的に説明す
る。
策上度製亘五迭二 1分子中に炭素−炭素二重結合を2個以上有する脂環化
合物(以下、「脂環化合物(X)」と略称する)に含ま
れる該二重結合の一部をエポキシ化しく部分エポキシ化
物)、次いで該エポキシ基の開環重合によって該部分エ
ポキシ化物の開環重合体を得たのち、該重合体中に残存
する上記二重結合の一部もしくは全部をエポキシ化する
ことによって(B)成分を得る。
脂環化合物(X)は、脂環式骨格または有橋脂環式骨格
について前述した脂環式環または有橋脂環式環構造を基
本骨格とし、さらに二重結合を、環を構成する隣接炭素
原子2つの間で存在するか、又は該環構造を構成する炭
素原子に他の炭素原子に基づく二重結合が直接結合する
状態で少なくとも2個以上含有する化合物である。
脂環化合物(X)は、例えば共役ジエン化合物を既知の
方法に基いて加熱することによっても得られる。共役ジ
エン化合物は、1分子中に共役関係にある二重結合を1
対以上、好ましくは1〜5対有する炭素数が4〜30の
脂肪族または脂環式の化合物が適しており、具体的には
、ブタジェン、イソプレン、ビリレン、1.3−へキサ
ジエン、2.4−へキサジエン、2,4−ペンタジェン
、2−メチル−6−メチレン−2,7−オクタジエン、
2.6−シメチルー1.5.7−オクタトリエン、シク
ロペンタジェン、シクロへキサジエン、4−エチル−2
−メチルシクロペンタジェン、3−イソプロピル−1−
メチルシクロペンタジェン、5−イソプロピルシクロペ
ンクジエン、1.2.3.4−テトラフェニルシクロペ
ンタジェン、1,2.4−トリフェニルシクロペンタジ
ェン、1.4−ジフェニルシクロペンクジエン、1.3
−オクククロルベンタジエン、ヘキサクロルシクロペン
タジェン、5.5−ジェトキシ−1,2゜3.4−テト
ラクロルシクロペンタジェン、1.2.3.4.5−ペ
ンククロルシクロペンクジエン、1.2.3.4−テト
ラクロルシクロペンタジェン、1.3−シクロペンタジ
ェン、1.3−シクロオフクンジエン、1.3.5−シ
クロオクタトリエン、1.3.6−シクロオクタトリエ
ン、シクロオクタテトラエン、クロルシクロオクタテト
ラエン、プロムシクロオフクチトラエン、5−シクロへ
キシリデンシクロペンクジエンなどがあげられ、これら
はそれぞれ単独でもしくは2種以上組合わせて用いるこ
とができる。
共役ジエン化合物を必要によりチーグラー触媒を用いて
加熱下で反応を行なわしめると脂環化合物(X)が得ら
れる。この加熱反応はそれ自体既知ノ方法で行なうこと
ができ、例えば特開昭49−102643号公報に開示
された方法で行うことができる。このようにして得られ
る脂環化物(X)の代表例を示せば次のとおりである。
−p−メンクジエン、ビロネン、1.3−ジメチル−1
−エチル−3,5−シクロへキサジエン、テルピネン、
フエランドレン、ジペンテン、インリモネン、リモネン
などはすでに脂環式化合物(X)の構造を有しているの
で、上記熱反応に供することなくそのまま使用すること
ができる。
まず、脂環化合物(X)に含まれる炭素−炭素二重結合
の一部を過酸化物などによってエポキシ基に変性する(
部分エポキシ化)0部分エポキシ化物は、前記脂環化合
物(X)に含まれる複数の二重結合のうち一部をエポキ
シ基に変性したものであり、その具体例を示せば次のと
おりである。
上記共役ジエン化合物のうち、シクロペンタジェン、シ
クロヘキサンジエン、4−エチル−2−メチルシクロペ
ンタジェンなどの脂環式構造を有する化合物や、シルベ
ストレン、2.8 (9)天然に得られるエポキシカレ
ンなども部分エポキシ化物として使用することができる
部分エポキシ化物は1分子中にエポキシ基と炭素−炭素
二重結合とをそれぞれ少なくとも1個ずつ有しており、
該二重結合は環を構成する隣接の炭素原子2個の間に存
在するかもしくは鎖環の炭素原子に他の炭素原子に基づ
く二重結合が結合していることが必要である。
次に、この部分エポキシ化物中のエポキシ基に基いて開
環重合して脂環式化合物(X)の重合体を得る。この開
環重合には開始剤を用いることが好ましく、最終製品で
ある(B)成分の末端には該開始剤成分による残基Xが
結合していてもよい、ここで、Xは活性水素を有する有
機化合物残基であり、その前駆体である活性水素を有す
る有機化合物としては、例えば、アルコール類、フェノ
ール類、カルボン酸類、アミン類、チオール類等があげ
られる。このうち、アルコール類としては、1価アルコ
ール及び2価以上の多価アルコールのいずれであっても
よく、具体的には例えば、メタノール、エタノール、プ
ロパツール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール
、オクタツール等の脂肪族1価アルコール:ベンジルア
ルコールのような芳香族1価アルコール:エチレングリ
コール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、
ジプロピレングリコール、1.3−ブタンジオール、1
.4−ブタンジオール、ベンタンジオール、1.6−ヘ
キサンジオール、ネオペンチルグリコール、オキシピバ
リン酸ネオペンチルグリコールエステル、シクロヘキサ
ンジメタツール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリ
セリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタ
ン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトールな
どの多価アルコール等が例示される。
フェノール類としては、例えば、フェノール。
クレゾール、カテコール、プロガロール、ハイドロキノ
ン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、ビスフェノー
ルA、ビスフェノールF、4.4′−ジヒドロキシベン
ゾフェノン、ビスフェノールS、フェノール樹脂、クレ
ゾールノボラック樹脂等が挙げられる。
カルボン酸類としては、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪
酸、動植物油の脂肪酸:フマル酸、マレイン酸、アジピ
ン酸、ドデカン2酸、トリメリット酸、ピロメリット酸
、ポリアクリル酸、フタール酸、イソフタル酸、テレフ
タル酸等を例示することができ、また、乳酸、クエン酸
、オキシカプロン酸等の水酸基とカルボン酸を共に有す
る化合物も使用することができる。
さらに、その他の活性水素を有する化合物として、テト
ラメチルシリケート、テトラエチルシリケート、メチル
トリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ジメ
チルジメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン等
のアルコキシシランと水の混合物又はこれらのシラノー
ル化合物、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル部分
加水分解物、デンプン、セルロース、セルロースアセテ
ート、セルロースアセテートブチレート、ヒドロキシエ
チルセルロース、アクリルポリオール樹脂、スチレン−
アリルアルコール共重合樹脂、スチレン−マレイン酸共
重合樹脂、アルキッドしく脂、ポリエステルポリオール
樹脂、ポリカプロラクトンポリオール樹脂等も使用する
ことができる。また、活性水素と共に不飽和二重結合を
有していてもよく、さらに該不飽和二重結合がエポキシ
化されたものであっても差し支えない、また、アルコキ
シ金属化合物のように触媒と開始剤が同一であってもよ
い。
通常、上記活性水素を有する有機化合物を開始剤にし、
上記部分エポキシ化物、例えば4−ビニルシクロヘキセ
ン−1−オキシト、4−ビニルシクロ[2,2,1] 
3−メチル−4(または5)−t−プロペニル−1−シ
クロヘキセンオキシド、2.4−または1.4−ジメチ
ル−4エチニル−1−シクロヘキセンオキシド、4−ビ
ニルシクロ[2,2゜l]へブテン−1−オキシト(ビ
ニルノルボルネンオキシド)、2−メチル−4−イソプ
ロパニル−シクロヘキセンオキシドなどを単独または複
数用いて開環重合する。このとき更に上記部分エポキシ
化物に属さない他のエポキシ化合物を併存させて、開環
共重合することも可能である。共重合させ得る他のエポ
キシ化合物としては、エポキシ基を有するものであれば
いかなるものでもよいが、好適な例には、エチレンオキ
サイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、
スチレンオキサイド等の不飽和化合物の酸化物:アリル
グリシジルエーテル、2−エチルへキシルグリシジルエ
ーテル、メチルグリシジルエーテル、ブチルグリシジル
エーテル、フェニルグリシジルエーテル等のグリシジル
エーテル化合物、アクリル酸、メタクリル酸のような不
飽和有機カルボン酸のグリシジルエステル化合物3.4
−エポキシシクロヘキシルメチル(メタ)アクリレート
などの脂環式オキシラン基含有ビニル単量体等があげら
れる。
上記開環重合体は、部分エポキシ化物を単独もしくは必
要に応じてその他のエポキシ化合物を併存させて、これ
らに含まれるエポキシ基を開環重合(エーテル結合)さ
せることによって得られる。開環重合体におけるその他
のエポキシ化合物の構成比率は目的に応じて任意に選ぶ
ことができるが、具体的には、得られる開環共重合体1
分子あたり前記構造式(I)〜(rV)のいずれか1種
又は複数種を平均2個以上、好ましくは平均3個以上、
より好ましくは4個以上有する範囲内で選ぶことが望ま
しい。
このようにして得られる該(共)重合体の数平均分子量
は一般に400〜100.000、特に700〜50,
000、さらに700〜30.000の範囲内にあるこ
とが好ましい。
開環重合反応には、一般に触媒の存在下に行なうことが
好ましく、使用しつる触媒としては、例えば、メチルア
ミン、エチルアミン、プロピルアミン、ピペラジン等の
アミン類:ビリジン類、イミダゾール類等の有機塩基類
;ギ酸、酢酸、プロピオン酸等の有機酸類:硫酸、塩酸
等の無機酸:ナトリウムメチラート等のアルカリ金属ア
ルコラード類:KOH,NaOH等のアルカリ類二BF
、、ZnCff、、Al2Cff、、5nC424等の
ルイス酸又はそのコンプレックス類;トリエチルアルミ
ニウム、アルミニウムアセチルアセトナート、チタニウ
ムアセチルアセトナート、ジエチル亜鉛等の有機金属化
合物を挙げることができる。
これらの触媒は反応物に対して一般に 0.001−10重量%、好ましくは0.1〜5重量%
の範囲内で使用することができる。開環重合反応温度は
一般に約−70〜約200℃、好ましくは約−30℃〜
約100℃の範囲内である0反応は溶媒を用いて行なう
ことができ、溶媒としては活性水素を有していない通常
の有機溶媒を使用することが好ましい。
開環重合体には脂環化合物(X)に基づく二重結合が存
在しており、そのすべてもしくは一部をエポキシ化する
ことによって(B)成分が得られる。二重結合のエポキ
シ化は例えば過酸類、ハイドロパーオキサイド類等のエ
ポキシ化剤を用いて行なうことができる。エポキシ化反
応の際の溶媒使用の有無や反応温度は、用いる装置や原
料物性に応じて適宜調整することができる。エポキシ化
反応の条件によって、原料開環重合体中の二重結合のエ
ポキシ化と同時に副反応がおこり、変性された置換基が
、(B)成分の骨格中に含まれることがある。この変性
された置換基としては、例えばエポキシ化剤として過酢
酸を用いる場合には、下記構造の置換基があげられ、こ
れは生成したエポキシ基と副生した酢酸との反応による
ものと思われる。
工業(…製部品名]等があげられ、これは4−ビニルシ
クロヘキセン−1−オキサイドを用いたシクロヘキサン
骨格をもつ下記構造式のエポキシ樹脂である。
これらの変性された置換基が含まれる比率はエポキシ化
剤の種類、エポキシ化剤と不飽和基のモル比、反応条件
によって定まる。
このようにして得られるCB)成分のエポキシ当量は一
般に100〜2.000、特に150〜500、さらに
150〜250の範囲内であることが好ましい。
このような(B)成分としては市販品も使用可能であり
、例えばEHPE−3150、EHPE−3100,E
HPE−1150[ダイセル化学式中、nは2以上であ
り、好ましくは3以上、より好ましくは4以上である。
東19梨盗方恭二 例えば、前記脂環化合物(X’)に含まれる二重結合の
うち少なくとも2個をエポキシ化し、次いでエポキシ基
が残存するように開環重合することによって得られる。
上記1分子あたり平均2個以上のエポキシ基を有する脂
環化合物(Y)としては、単環式もしくは縮合環式の下
記化合物が桟表的に示される。
具体的には、上記エポキシ化物の1種以上を前記第1の
製造方法で述べたのと同様にして、必要に応じ開始剤、
触媒を使用し、開環重合反応を行ないエポキシ基が残存
している所定の反応点で反応を止めることにより(B)
成分を得る0反応を停止させるには、溶剤による希釈、
冷却等任意の手段が使用することができる。この製造方
法においても前記他のエポキシ化合物を第1の製造方法
と同様に共重合させてもよい。
こうして得られる(B)成分は、前記式(I)または(
II)で示されるエポキシ基含有官能基の少なくとも1
種と前記式(II)または(IV)で示されるエポキシ
基含有g能基の少なくとも1種とを同一分子中または異
なる分子中に有するエポキシ樹脂であることもできる。
このようにして得られる開環重合体(B)成分の数平均
分子量は一般に400〜100,000、特に700〜
50.000の範囲内にあることが好ましく、また、エ
ポキシ当量は一般に100〜2.000、特に150〜
500、さらに150〜250の範囲内にあることが好
都合である。
11匹製11迭二 同−分子中にエポキシ基含有官能基と重合性不飽和結合
とをそれぞれ少なくとも1個ずつ有する化合物(Z)と
しては、例えば以下の一般式■〜0に示すものが挙げら
れる。
(ン 上記一般式中、R11は水素原子又はメチル基を表わし
、R1□は炭素数1〜6の2価の脂肪族飽和炭化水素基
を表わし、lR+mは炭素数1−10の2価の炭化水素
基を表わす。
上記化合物(Z)において、R11によって表わされる
炭素数1〜6の2価の脂肪族炭化水素基としては、直鎖
状又は分枝鎖状のアルキレン基、例えばメチレン、エチ
レン、プロピレン、テトラメチレン、エチルエチレン、
ペンタメチレン、ヘキサメチレン基等を挙げることがで
きる。また。
R1,によって表わされる炭素数1−10の2価の炭化
水素基としては、例えばメチレン、エチレン、プロピレ
ン、テトラメチレン、エチルエチレン、ペンタメチレン
、ヘキサメチレン、ポリンできる。
上記一般式■〜@で示される化合物(Z)の具体例とし
ては、3.4−エポキシシクロヘキシルメチルアクリレ
ートおよび3.4−エポキシシクロヘキシルメチルメタ
クリレートなどがあげられる。これらの市販品として、
例えば、ダイセル化学工業製のMETHB、AETHB
 (いずれも商品名)等があげられ、これらはいずれも
前記式(I)または(II)で示されるエポキシ基含有
官能基を有しているものである。さらに、4−ビニルシ
クロヘキセンオキサイドも化合物(Z)として使用でき
る。
化合物(Z)から選ばれる1種もしくは2種以上を重合
することによって(B)成分を製造することができるが
、その際他の重合性不飽和モノマーを共重合させること
もできる。
上記他の重合性不飽和モノマーとしては、得られる(共
)重合体に望まれる性能に応じて広範に選択することが
でき、その代表例を示せば次のとおりである。
(a)アクリル酸又はメタクリル酸のエステル:例えば
、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プ
ロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸ブチル、
アクリル酸ヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸
ラウリル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、
メタクリル酸プロピル、メタクリル酸イソプロピル、メ
タクリル酸ブチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル
酸オクチル、メタクリル酸ラウリル等のアクリル酸又は
メタクリル酸の炭素数1−18のアルキルエステル:ア
クリル酸メトキシブチル、メタクリル酸メトキシブチル
、アクリル酸メトキシエチル、メタクリル酸エトキシブ
チル、アクリル酸エトキシブチル、メタクリル酸エトキ
シブチル等のアクリル酸又はメタクリル酸の炭素数2〜
18のアルコキシアルキルエステル;アリルアゲリレー
ト、アリルアゲリレート等のアクリル酸又はメタクリル
酸の炭素数2〜8のアルケニルエステル:ヒドロキシエ
チルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、
ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシプロピル
メタクリレート等のアクリル酸又はメタクリル酸の炭素
数2〜8のヒドロキシアルキルエステル;アリルオキシ
エチルアクリレート、アリルオキシメタクリレート等の
アクリル酸又はメタクリル酸の炭素数3〜18のアルケ
ニルオキシアルキルエステル。
(b)ビニル芳香族化合物:例えば、スチレン、a−メ
チルスチレン、ビニルトルエン、p−クロルスチレン。
(C)ポリオレフィン系化合物:例えば、ブタジシェン
、イソプレン、クロロプレン。
(d)その他:アクリロニトリル、メタクリレートリル
、メチルイソプロペニルケトン、酢酸ビニルビバレート
−(シェル化学製品)、ビニルプロピオネート、ビニル
ビバレート、ポリカプロラクトン鎖をもつビニル化合物
(例えば、FM−3xモノマ一二ダイセル化学工業製商
品名)。
化合物(Z)と他の重合性不飽和モノマーとの構成比率
は、目的に応じて任意に選択することができ、これらの
共重合反応によって得られる(B)成分の1分子中あた
りエポキシ基含有官能基が平均少なくとも2個、好まし
くは平均3個以上、より好ましくは平均4個以上含有す
るような範囲で選択することができるが、十分な硬化性
を付与する官能基として利用するためには、特に該(B
)成分の固形骨中化合物(Z)含有率が5〜100重量
%、より好ましくは20−100重量%の範囲内となる
ようにするのが好ましい。
上記第3の製造方法によって得られる(B)成分は、通
常のアクリル樹脂やビニル樹脂等の重合性不飽和結合に
基く重合反応と同様の方法、条件を用いて製造すること
ができる。このような重合反応の一例として、各単量体
成分を有機溶剤に溶解もしくは分散せしめ、ラジカル重
合開始剤の存在下で60〜180℃程度の温度で撹拌し
ながら加熱する方法を示すことができる1反応時間は通
常1〜lO時間程度とすることができる。また、有機溶
剤としては、アルコール系溶媒、エーテル系溶媒、エス
テル系溶媒、炭化水素系溶媒等を使用できる。炭化水素
系溶媒を用いる場合には、溶解性の点から他の溶媒を併
用することが好ましい、さらに、ラジカル開始剤として
通常用いられているものをいずれも用いることができ、
その具体例として、過酸化ベンゾイル、t−ブチルパー
オキシ−2−エチルヘキサノエート等の過酸化物;アゾ
イソブチルニトリル、アゾビスジメチルバレロニトリル
等のアゾ化合物等を示すことができる。
上記第3の製造例の(B)成分は、数平均分子量が一般
に約3.000〜約100.000の範囲内にあるもの
が好ましく、特に4.000〜10.000の範囲内に
あるものがより好ましい。
上記した(B)成分の中で、自動車ボデー用に使用され
るカチオン電着塗料のような高度の性能が要求される用
途に用いるのに適しているのは、1分子あたりにエポキ
シ基含有官能基を平均して3個以上、より好ましくは平
均して4個以上、最も好ましくは平均して5個以上有す
るものであり、またエポキシ当量が好ましくは100〜
2.000、より好ましくは150〜500、特に15
0〜250の範囲内にあり、そして数平均分子量が好ま
しくは400−100.000、より好ましくは700
〜50,000、特に好ましくは700〜30.000
の範囲内にあるものである。
(B)成分の使用量は、用いる(A)成分の種類に応じ
て、また得られる塗膜が熱硬化するのに必要な最少量乃
至カチオン電着塗料の安定性をそこなわない最大量の範
囲内で適宜変えることができるが、一般には(B)成分
の(A)成分に対する固形分の重量比が0.2〜1.0
、特に0.25〜0.85、さらに望ましくは0.25
〜0.65の範囲内となるように選択するのが好ましい
本組成物では、(B)成分の一部が(A)成分にあらか
じめ付加したものが含まれていてもさしつかえない。
本発明において、前記樹脂(A)及びエポキシ樹脂(B
)成分以外に顔料、ゲル化微粒子重合体などを含有した
1f着@籾を使用することができる。このものを用いた
電着塗料は、更にエツジ部の防錆性に優れた塗膜を形成
することができる。
上記顔料を含有する電′W塗料としては、塗料中に少な
くとも1種の顔料を含有し、しかも該顔料は吸油量10
0以上の顔料を少なくとも5重量%含有し、かつ顔料の
総吸油量が樹脂(A)及びエポキシ樹脂(B)の総合計
量100重量部(固形分)あたり1.000−10.0
00、好マシくは3.000〜7.000の範囲になる
ように配合されたものが好適に使用できる。
前記した吸油量100以上の二酸化珪素系顔料としては
、例えば日本エアロジル社の商品名[エロジル200J
  (吸油量143〜183)、富士デヴイソン社の商
品名[サイロイド161J  (吸油量128〜135
)、[サイロイド244J(吸油量270〜330)、
rサイロイド308J  (吸油量170〜22o)、
[サイロイド404J  (吸油量170〜230)、
「サイロイ)’978J  (吸油j1180〜23o
)などの市販品を挙げることができ、またカーボン系顔
料としては、通常黒色顔料として用いられているファー
ネス型もしくはチャンネル型カーボンブラック(吸油量
は通常100〜13o)が用いられ、例えば米国コロン
ビアカーボン社の商品名「カーボンBAGJなどを挙げ
ることができ配合される顔料としては、吸油量100以
上の前記顔料以外に、電着塗料において通常用いられて
いる顔料、例えば、ベンガラ、チタン白、カーボンブラ
ック、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン
などの着色顔料;クロム酸ストロンチウム、塩基性硫酸
鉛などの防食顔料;タルク、クレー、炭酸カルシウムな
どの体質顔料を、樹脂(A)及びエポキシ樹脂(B)1
00重量部あたりの顔料の総吸油量が1.000〜10
.000の範囲内となるかぎりにおいて併用することが
できる。
顔料の「吸油量」及び「総吸油量」は、JISK510
1−78 (顔料試験方法)に準じて行なった。
ゲル化微粒子重合体を含有する電着塗料としては、塗料
中に好ましくtま下記組成物を有するカチオン電着性ゲ
ル化微粒子重合体を配合したものが好適に使用できる。
これらの微粒子重合体はに好ましくは50〜100■m
の範囲内の平均粒子径を有することができる。該微粒子
重合体の配合割合は、要求性能に応じて適宜選択できる
が、通常、樹脂(A)及びエポキシ樹脂(B)の総合計
量100重量部(固形分)に対して5〜45重量部、好
ましくは10〜30重量部の範囲内になるように選択で
きる。
上記カチオン電着性ゲル化微粒子重合体としては次のも
のを挙げることができる。これらのものは1種もしくは
2種以上組合わせて使用できる。
■ 分子内に少なくとも2個のラジカル重合可能な不飽
和基を含有する重合性モノマー、および前記以外のラジ
カル重合性不飽和モノマーを、分子内にアリル基を含有
する反応性乳化剤を用いて乳化重合したゲル化微粒子重
合体(特開平2−47107号公報のもの)。
■ 分子内にアリル基を含有するカチオン性反応性乳化
剤を用いて、第一段階として、ビニル性二重結合と加水
分解性アルコキシシラン基を含有する重合性不飽和ビニ
ルシランモノマー、分子内に少なくとも2個のラジカル
重合可能な不飽和基を含有する重合性モノマー、ビニル
性二重結合と水酸基を含有する重合性不飽和モノマー及
びその他の重合性不飽和モノマーから成るモノマー成分
(イ)を乳化重合し、次いで第一段階において得られた
水性ゲル化微粒子重合体の存在下に、第一段階として、
分子内の少なくとも1個のインシアネート基がラジカル
重合性モノヒドロキシ化合物でブロックされたブロック
モノ−またはポリイソシアネート、ビニル性二重結合と
水酸基を含有する重合性不飽和子ツマ−及びその他の重
合性不飽和モノマーから成る七ツマー成分を乳化重合し
て得られる、モノマー成分(イ)の重合物を芯とし、モ
ノマー成分(ロ)の重合物を殻とする芯−殻構造を有す
るゲル化微粒子重合体(特願平1−197929号のも
の)。
■ ビニル性二重結合と加水分解性アルコキシシラン基
を含有する重合性不飽和ビニルシランモノマー、少な(
とも2個のイソシアネ−ト基がラジカル重合性モノヒド
ロキシ化合物でブロックされたブロックポリイソシアネ
ート、ビニル性二重結合と水酸基を含有する重合性不飽
和モノマ及びその他の重合性不飽和モノマーを、分子内
アリル基を含有するカチオン性反応性乳化剤を用いて乳
化重合して得られるゲル化微粒子重合体(特願平1−1
97930号のもの)。
■ 分子内にアリル基を含有するカチオン性反応性乳化
剤を用いて、第一段階として、ビニル性重結合と加水分
解性アルコキシシラン基を含有する重合性不飽和ビニル
シランモノマー、分子内に少なくとも2個のラジカル重
合可能な不飽和基を含有する重合性モノマー、ビニル性
二重結合と水酸基を含有する重合性不飽和子ツマ−及び
その他の重合性不飽和モノマーから成るモノマー成分(
ハ)を乳化重合し、次いで第一段階において得られた水
性ゲル化微粒子重合体の存在下に、第段階として、分子
内の少なくとも1個のインシアネート基がラジカル重合
性モノヒドロキシ化合物でブロックされたブロックモノ
またはボリイソシアネート、ビニル性二重結合と水酸基
を含有する重合性不飽和モノマー、分子内にアミノ基を
含有する重合性不飽和モノマー及びその他の重合性不飽
和モノマーから成るモノマー成分(ニ)を乳化重合せし
めることにより得られる、モノマー成分(ハ)の重合物
を芯とし、モノマー成分(ニ)の重合物を殻とする芯−
殻構造を有するゲル化微粒子重合体(特願平1−265
160号のもの)。
■ ビニル性二重結合と加水分解性アルコキシシラン基
を含有する重合性不飽和ビニルシランモノマー、少なく
とも2個のインシアネート基がラジカル重合性モノヒド
ロキシ化合物でブロックされたブロックポリイソシアネ
ート、ビニル性二重結合と水酸基を含有する重合性不飽
和モノマー分子内にアミノ基を含有する重合性不飽和モ
ノマー及びその他の重合性不飽和子ツマ−を、分子内に
アリル基を含有するカチオン性反応性乳化剤を用いて乳
化重合して得られるゲル化微粒子重合体(特願平1−2
66850号のもの)。
上記した中でも■、■のものを使用することが望ましい
ゲル化微粒子重合体を含有する電着塗料には必要に応じ
て着色顔料、体質顔料及び防食顔料などが使用できる。
また、本発明において、カチオン水性液(II)はブロ
ックイソシアネート化合物と反応しつる水酸基を含有し
且つ安定な水性分散物を形成するのに十分な数のカチオ
ン性基を同一分子中に有するカチオン樹脂、ブロックイ
ソシアネート化合物及び必要に応じて触媒(金属イオン
、第3アミン、有機金属化合物など)を含有する組成物
である。
カチオン樹脂としては前記(A)成分と同様のものが使
用できる。また、カチオン樹脂として前記(A)成分以
外にも表面張力40〜60dyne/cmのエポキシ系
カチオン樹脂及び表面張力25〜45 dyne/cm
の非イオン樹脂を、好ましくはエポキシ系カチオン樹脂
:非イオン樹脂=60 : 40〜98:2(重量比)
の範囲内で含有し且つエポキシ系カチオン樹脂の表面張
力が非イオン樹脂の表面張力よりも大きいものである樹
脂(例えば特開昭62−174277号公報参照)が使
用できる。
ブロックイソシアネート化合物としては例えば芳香族、
脂肪族、脂環族等のイソシアネート化合物を例えばカプ
ロラクタム類、オキシム類、フェノール類、アルコール
等の化合物で遊離インシアネート基が残らない様に反応
させて得られるもの等が使用できる。
イソシアネート化合物は全体として2〜3個のイソシア
ネート基をもち、150〜600の範囲の分子量を有す
ることが好ましい、かかるポリイソシアネートの代表例
は、4.4゛−ジフェニルメタンジイソシアネートのよ
うな芳香族イソシアネート:ヘキサメチレンジイソシア
ネート、タイマー酸ジイソシアネートのような脂肪族ジ
イソシアネート;1,4−ジシクロヘキシルメタンジイ
ソシアネート、イソホロンジイソシアネートのようなシ
クロアルキレン環を含むジイソシアネート:n−または
p−キシリレンジイソシアネートのような芳香−脂肪族
ジイソシアネートなどが挙げられる。これらのものは1
種もしくは2種以上組合わせて使用できるが、上記イソ
シアネート化合物の中でも芳香族イソシアネート化合物
を用いると防錆性に優れた塗膜が得られ、また脂肪族又
は脂環族インシアネート化合物を用いると耐候性が優れ
た塗膜が得られるといった利点がある。
また、カチオン水性液(II)には、必要に応じて前記
したと同様の顔料、ゲル化微粒子重合体並びに着色顔料
、防食顔料などを配合することができる。
本発明において、被塗装物にカチオン電@塗料(I)を
電@塗装する方法としては、特に限定されるものではな
いが、例えばカチオン電着塗料(1)を固形分濃度が約
5〜40重量%、好ましくは約10〜30重量%となる
ように脱イオン水などで希釈し、さらにpHを約5.5
〜9.0、好ましくは約5.8〜7.0の範囲内に調整
した塗料を電着浴とし、浴温的15〜35℃に調整し、
該浴中に被塗装物を浸漬したのち被塗装物と対極との間
で電圧的50〜400Vを印加し約1〜5分間の条件で
電着塗装を行なうことにより実施できる。電着塗装の膜
厚は、通常、約10〜70戸、好ましくは約15〜50
1fll(乾燥膜厚)である。
本発明において、電着塗装後、水洗が行なわれる。水洗
は、通常、脱イオン水、上水塗料の限外濾過液または逆
浸透濾過液を用いて行なわれる。
水洗された塗膜はカチオン水性液(II)で処理する前
に、必要に応じて、例えば約80℃で約30分間加熱し
たり、又はホットエアーで水分を強制的に除去する程度
の加熱を行なっても良い、該加熱は半硬化状態まで行な
ってもかまわない。
本発明において、水洗を行なわずに析出塗膜上に浴塗料
が付着した状態で焼付けると、析出塗膜近傍に存在する
低中和で高濃度の浴塗料が硬化塗膜にワキ、ムラを生じ
る原因となるので好ましくない。
本発明において、カチオン水性液(II)を用いて電着
塗膜を処理する方法は、電着塗装以外の方法、通常、流
し、浸漬、スプレーなどの手段によって行なわれる。ま
た処理する膜厚は、通常、約1〜4P、好ましくは約2
〜30P(乾燥膜厚)である。
該カチオン水性液(II )のpH及び固形分は、特に
限定されるものではないが、固形分濃度約5〜50重量
%、好ましくは10〜30重量%の範囲で、pHを約5
.5〜9.0.好ましくは5.7〜7.0の範囲に調整
することができる。
カチオン水性液(II)で処理した塗膜は、約100〜
約180℃で焼付けて硬化される。全体の塗装塗膜厚は
、前記した電着塗装塗膜厚とその上の塗装塗膜厚の合計
膜厚であることができるが、経済性等の面から10〜7
0Fの範囲である。
かくして形成される塗装塗膜には必要に応じて更に上塗
り塗料を適宜塗り重ねて仕上げることができる。
【作用及び発明の効果] 本発明方法によって形成される塗膜は第1段階として被
塗装物をカチオン電@塗料の洛中で電着塗装し、析出し
た塗膜を水洗することにより多孔質塗膜が形成され、第
2段階としてこの塗膜の上にカチオン水性液を塗布する
ことにより、このものが第1段目の多孔質析出塗膜へ容
易に含浸し、孔部が存在しない均一の塗膜を得ることが
できる。該多孔質析出塗膜はそれ自体加熱時の渚融流動
性が悪いためエツジ部に厚く塗膜が被覆され、防錆性に
優れた効果を発揮する。また、該多孔質析・出塗膜に塗
布したカチオン水性液は塗膜の表面層に存在するカチオ
ン水性液自体の加熱時の溶融流動によって平滑性に優れ
た効果を発揮する。
本発明において、カチオン電@塗料としてエツジ部の防
食性を向上するための流動調整剤(二酸化珪素などのn
料やゲル化微粒子など)を含有したものを用いると特に
エツジ防錆性の優れた塗膜が形成できる。
実施例 以下実施例および比較例を挙げて本発明を具体的に説明
する。「部」および「%Jは「重量部」および「重量%
」を意味する。
(A−1): エポキシ当1950のビスフェノールAタイプエポキシ
樹脂[商品名[エピコート1004J、シェル化学■製
]1900部をブチルセロソルブ993部に溶解し、ジ
ェタノールアミン210部を80〜100℃で滴下後1
00℃で2時間保持して固形分68%、第1級水酸基当
量528、アミン価53をもつ(A−1)を得た。
(A−2) エポキシ当量190のビスフェノールAジグリシジェル
エーテル950部、エポキシ当量330のエポキシ樹脂
XB−4122(チバガイギー社製商品名)330部、
ビスフェノールA456部及びジェタノールアミン21
部を仕込み、120℃まで昇温し、エポキシ価が、1.
02ミリモル/gになるまで反応させた後、エチレング
リコールモノブチルエーテル489部で希釈、冷却した
のち、温度を90℃に保ちなからジェタノールアミン1
26部、上記N、N−ジメチルアミノプロピルアクリル
アミドのモノエタノールアミン付加物53.5部及びN
−メチルアミノエタノール18.5部を加え、粘度上昇
が止まるまで反応させ、樹脂固形分80%、第1級水酸
基当量592、アミ2価55の(A−2)を得た。
工1−皿旦立11 EHPE3150 [エポキシ当量175〜195、ダ
イセル化学工業■製]32.6部とプロピレングリコー
ルモノメチルエーテル8.2部を100℃で加熱溶解し
、固形分80%、エポキシ当量190の(B−1)40
.8部を得た。該樹脂の数平均分子量は約1,500で
あった。
ゲルレイ  M 重A lの1′告 撹拌装置、温度計、冷却管及び加熱マントルを備えたl
J2のフラスコに、脱イオン水3507部及び乳化剤(
ラテムに−180、花王社製、25%水溶液第4級アン
モニウム塩素アリル基含有カチオン性反応性乳化剤)8
0部を加え、撹拌しながら90℃まで昇温した。これに
重合開始剤(VA−086,和光純薬社製、2.2’ 
−7ゾビス[2−メチル−N−(2ヒドロキシエチル)
−プロピオンアミド])12.5部を脱イオン水500
部に溶解した水溶液を加えた。15分後にモノマー混合
物(スチレン/n−ブチルアクリレート/1.6−ヘキ
サンジオールジアクリレート=470/470/60部
)を加えた0重合は90℃で7時間おこなって、固形分
20%、平均粒子径70nn+(コールタ−カウンター
社ナノサイザーN−4で測定)のゲル化粒子重合体を得
た。
ゲル  1  ム 2の一゛比 撹拌機、空気導入管、冷却管、温度制御装置を備えたフ
ラスコに、インホロンジイソシアネート222部及びメ
チルイソブチルケトン50部を仕込み、乾燥空気な液相
に吹き込みながら撹拌して70℃まで昇温した。これに
ジブチルスズジラウレート0.3部を加え、次いで2−
ヒドロキシエチルアクリレート116部を1時間で滴下
し、滴下終了後もさらに1時間70℃に保った。続いて
メチルイソブチルケトキシム115部を1時間で滴下し
た6滴下終了後も加熱して70℃に保ち、反応混合物を
経時的に採取して−NCOの吸収をIRで確認し、−N
GOの吸収がなくなった時点を反応終点とした。かくし
て90%インホロンジイソシアネート/2−ヒドロキシ
エチルアクリレート/メチルイソブチルケトキシムブロ
ック体溶液のイソシアネート化合物を得た。
次に撹拌装置、温度計、冷却管及び加熱マントルを備え
たII2のフラスコに、脱イオン水700部及び前記と
同様のラテムに−180162部を入れ、撹拌しながら
90℃まで昇温した。これに重合開始剤である前記と同
様のVA−0862部を脱イオン水100部に溶解した
水溶液を加えた。15分後に下記子ツマー混合物を加え
た。
スチレン              32部n−ブチ
ルアクリレート       32部1.6−ヘキサン
ジオール      30部ジアクリレート 2−ヒドロキシエチルアクリレート   4部KBM−
503×         2部※γ〜メタクリロキシ
プロピルトリメトキシシラン(信越化学工業製) 重合は90℃で6時間おこなった。次にこのものに下記
モノマー混合物を滴下した。
スチレン              38部n−ブチ
ルアクリレート       38部2−ヒドロキシエ
チルアクリレート   4部上記製造で得たイソシアネ
ート化合物 22部重合は90℃で2時間おこなった。
かくして固形分20%、平均粒子径74nm(コールタ
−社ナノサイザーN−4で測定)のゲル化微粒子重合体
2を得た。
カチオン電 塗 l 前記(A−1)成分91部(固形分)、(B)成分30
部(固形分)、オスチックス鉛3部、酸化チタン(吸油
量22)24部、精製クレー(吸油量43)12部及び
サイロイド244(富士デヴイゾン社製、含水無定形二
酸化珪素顔料、吸油量300)12部を配合してカチオ
ン電着塗料lを調製した。顔料の総吸油量は(A−1)
及び(B)成分100部に対して3870であった。電
着塗料のpHを約5.6になるように10%ギ酸水溶液
で調製した。また電着塗料の固形分濃度(20%)は脱
イオン水で調製した。
カチオン   S2 カチオン電着塗料lにおいて(A−1)成分を(A−2
)成分に同部置き換えた以外はカチオンiIf着塗料l
と同様の配合でカチオン電着塗料2を得た。
カチオン  ゛ +3 前記(A−1)成分91部(固形分)、(B)成分30
部(固形分)、オスチックス鉛3部、酸化チタン24部
及びゲル化微粒子重合体lを12部(固形分)配合して
カチオン電着塗料3を調製した。塗料のpH及び固形分
の調製はカチオン電着塗料lと同様の方法で行なった。
左ヱ遺詠m社A カチオン電着塗料3においてゲル化微粒子重合体1をゲ
ル化微粒子重合体2に同部置き換えた以外はカチオン電
着塗料3と同様の配合でカチオン電着塗料4を得た。
立しエヱ水里蓋ユ n−ブチルアルコール27部及びイソプロピルアルコー
ル27部を反応容器に入れ、加熱して90℃にした0次
にスチレン25部、2−エチルへキシルメタクリレート
35部、ヒドロキシエチルメタクリレート25部、N、
N−ジメチルアミノエチルアクリレート15部、アゾビ
スイソブチロニトリル3.5部の混合物を、この溶液に
約2時間かけて滴下した0反応は窒素注入下で行なった
0反発部度を90℃に保ち、更に4時間反応を行なって
、固形分65%ビニル系共重合体溶液を得た0次にこの
ものにチタン白20部を配合し分散を行なったのち酢酸
2.0部、εカプロラクタムでジブロック化したイソホ
ロンジイソシアネート化合物20部、ジブチルチンオキ
サイド2部を添加し、よく撹拌を行ない続いて脱イオン
水を徐々に滴下して固形分20%のカチオン水性液lを
得た。
i+エヱ水五遭1 表面張力53 dyne/cmカチオン性エポキシ系樹
脂(特開昭63−266097号公報に記載の樹脂E−
1を使用)57.8部(固形分)、表面張力40dyn
e/cm非イオン系被膜形成性樹脂(特開昭63−26
6097号公報に記載の樹脂F−1を使用)24.8 
(固形分)、インホロンジイソシアネートのメチルエチ
ルケトンケトオキシムジブロック17.4部、酸化チタ
ン20部、ジブチルチンオキサイド2部の配合物を酢酸
で中和復水中に分散し固形分20%のカチオン水性液2
を得た。
実施例1 カチオン電着塗ねlを表−1の条件でfit着塗装した
。その後未硬化の電着塗膜上にニレクロン#9400 
(関西ペイント■社製、商品名、エポキシ系ポリアミノ
樹脂)を表−1の条件でスプレー塗装し、焼付けた。
実施例2 カチオン電着塗料2を表−1条件で電着塗装した。その
後未硬化の電着塗膜上に上記と同様のニレクロン#94
00を表−1条件でスプレー塗装し、焼付けた。
実施例3 カチオン電着塗料3を表−1条件で電着塗装した。その
後未硬化の電着塗膜上に上記と同様のニレクロン#94
00を表−1条件でスプレー塗装し、焼付けた。
実施例4 カチオン電着塗料4を表−1条件で電着塗装した。その
後未硬化の電着塗膜上に上記と同様のニレクロン#94
00を表−1条件でスプレー塗装し、焼付けた。
実施例5 カチオン電着塗料lを表−1条件で電着塗装した。その
後未硬化の電着塗膜上にカチオン水性液1を表−1条件
でスプレー塗装し、焼付けた。
実施例6 カチオン電着塗料lを表−1条件で電着塗装した。その
後未硬化の電着塗膜上にカチオン水性液2を表−1条件
でスプレー塗装し、焼付けた。
比較例1 カチオン電着塗料1を用いて、表−1の条件で電着塗装
した後、水洗し、焼付けた。
比較例2 カチオン電着塗料1を用いて、表−1の条件で電着塗装
して、水洗をしないで、そのまま焼付けた。
比較例3〜5 カチオン電着塗料2〜4を用いて、表−1の条件で電着
塗装して水洗をしないでそのまま焼付けた。ただし、塗
料2を用いたものは比較例3、塗料3を用いたものは比
較例4、塗料4を用いたものは比較例5に相当する。
比較例6 カチオン電着塗料1を表−1条件で電着塗装した。その
後未硬化の電着塗膜上にアスカベースMG500 (関
西ペイント■社製、商品名、アニオン水性塗料)を表−
1条件でスプレー塗装し、焼付けた。
表−1 *l 塗面平滑性 塗面の仕上り性を目視で評価する。
[o:良好、○:はぼ良好、■=若干劣る、△:不良、
×:著しく劣る] *2 鮮映性 実施例及び比較例の塗板に、さらにアミノアルキド樹脂
系塗料を35F+1塗装し、140℃、15分焼付けた
。この試験板を用いて、鮮映性測定器rJCRI−GG
D−166型Gd計」 (発売元日本色彩研究所)で測
定した。角度を55°に固定して測定。
本345°工ツジ部防鎖性 SPC軟鋼板を45°の角度に加工し、表面処理パルボ
ンド3050処理を施し、所定の電着塗装を行ない試験
に用いる。防錆試験はJIS  Z2371塩水噴霧試
験による。試験後、黒錆発生の有無を調べた。[0:良
好、○:はぼ良好、O:若干劣る、△:劣る、×:著し
く劣る]*4一般部耐鎖性 JIS  22371塩水噴霧試験による。切りきずを
つけない一般部の塗膜の黒錆、フクレをく劣る] *5 耐水性 40℃上水に浸漬した。塗膜をクロスカット後、セロフ
ァンテープで剥離を行ない、付着劣化を目視で調べた。
[0:良好、○:はぼ良好、■:若干劣る、△:劣る、
×:著しく劣る]*6 耐衝撃性 JIS  K5400−1979 6.13.3B法に
準じて、20℃の雰囲気下において行なう。重さ500
g、撃心の先端半径騒インチの条件で塗膜損傷を生じな
い最大高さを示す(am) 。
50cmを最高値とした。
*7 促進耐候性 実施例及び比較例の塗板に、さらにアミノアルキド樹脂
系塗料クリヤーを35u塗装し、140℃、15分焼付
けた。この塗板を20時間サンシャインウエザオメータ
ーにかけ、40℃の水中に20時間浸漬した後、塗板に
クロスカットを入れて、セロファン粘着テープで剥離試
験を行なう、この試験を繰り返し行なって剥離の生じた
時間を調べた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 [1]水酸基およびカチオン性基を含有する樹脂(A)
    と脂環式骨格および/または有橋脂環式骨格にエポキシ
    基が結合してなるエポキシ基含有官能基を1分子あたり
    平均2個以上有するエポキシ樹脂(B)とを含有するカ
    チオン電着塗料( I )中で電着塗装し、次に■被塗物
    を水洗したのち未硬化のままでカチオン樹脂及びブロッ
    クイソシアネート化合物を含有するカチオン水性液(I
    I)で処理し、続いて焼付けることを特徴とする塗膜形
    成方法。 [2]塗料( I )が顔料及び/又はゲル化微粒子重合
    体を含有する請求項1記載の塗膜形成方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001181574A (ja) * 1999-12-24 2001-07-03 Kansai Paint Co Ltd 塗料組成物及びこの組成物を用いた塗装金属板
JP2003268315A (ja) * 2002-03-19 2003-09-25 Nippon Paint Co Ltd 無鉛性カチオン電着塗料組成物
JP2015159292A (ja) * 2008-09-10 2015-09-03 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッドApplied Materials,Incorporated 冷却が改善されたラピッドサーマルプロセシングランプヘッド
WO2022091912A1 (ja) * 2020-10-30 2022-05-05 東邦化学工業株式会社 ビニル系樹脂粒子

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