JPH0329427Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、局部洗浄器製品組立点検時あるいは
保守点検時における作動のチエツクを容易にした
局部洗浄器の改良に係わるものである。

［従来の技術］ 上ケース及び下ケースよりなり、内部に温風乾
燥装置、温水タンク、ポンプ、配線等を備えスイ
ツチにより電気的に温水を噴射させて局部を洗
浄・乾燥させる局部洗浄器は、製品組立ての点検
時、あるいは保守点検時には、上ケースを外した
状態で各種装置の作動をチエツクする必要があ
る。特に安全性及び作動不良の点を考慮すると、
スイツチ部全体が上ケースを外した状態で見える
構造になつていなければならない。

従来の局部洗浄器のスイツチ構造は、第３図に
示すように略Ｌ字状の局部洗浄器の外装ケース１
６の上面開口した下ケース１２前部に、下方に配
線が見えるよう空間を設けて複数のスイツチ１０
からなるスイツチ部１３を上方へ向かつて突出し
て設け、スイツチ部１３の複数のスイツチ１０表
面に押し操作部５を形成させた押部表面材４を張
着さるとともに、下ケース１２と逆同形の上ケー
ス３の前部にスイツチ部１３の上面が嵌合する嵌
合孔１４を設け、下ケース１２のスイツチ部１３
に上ケース３の嵌合孔１４を嵌合させて全体を合
わせて組み立てていた。そして上ケース３を取り
外すことにより点検を行つていた。

また、第４図に示すように、上面に複数のスイ
ツチ１０が嵌合する複数の挿入孔を設けるととも
に該孔上面に押し操作部５を形成させた押部表面
材４を張着させて一体的に独立ケース１５を形成
し、独立ケース１５内に複数のスイツチ１０から
なるスイツチ部１３を上方へ向かつて突出固定
し、独立ケース１５をＬ字状の下ケース１２の前
部に固定するとともに独立ケース１５以外の下ケ
ース１２の部分に上ケース３を合わせて組み立て
ていた。そして、上ケース３及び独立ケース１５
を外すことにより点検を行つていた。

［考案が解決しようとする課題］ 第３図に示す考案においては、下ケース１２の
スイツチ部１３外周と上ケース３の嵌合孔１４内
周との位置合わせがむずかしく隙間が生ずる。こ
のため、その隙間から水が浸入したり、侵入した
水を外へ流すための樋等を設ける必要があり、煩
雑な構造になるとともに隙間からごみ、汚れ等が
下ケース内に入り込み充分に清掃ができないとい
う欠点がある。

また、第４図に示す考案においては、下ケース
１２の独立ケース１５と上ケース３との隣接する
接続部に第４図と同様、水の浸入、ごみ、汚れの
付着が発生するとともに点検するにあたつて独立
ケース１５を取り外した後独立ケース１５内に固
定されているスイツチ部１３を取り外さなくては
ならず、煩雑な作業になるという欠点がある。

本考案は、上記の欠点に鑑みてなされたもので
あり、水の浸入、ごみ、汚れの付着及び浸入がな
く点検作業の容易な局部洗浄器を提供することを
目的としたものである。

［課題を解決するための手段］ 上記の目的を達成するための本考案の構成を実
施例に対応する第１図乃至第２図を用いて説明す
ると、本考案は、下ケース１２に収納された複数
のスイツチ１０を上方に向け突設するとともに該
スイツチ１０と対向する上ケース３に複数のスイ
ツチ挿入孔１７を設け、該挿入孔１７上面を押部
表面材４で一体に覆い周囲を密閉固固定させ、下
ケース１２の複数のスイツチ１０頭部を上ケース
のスイツチ挿入孔１７に挿入させるとともに該頭
部を押部表面材４に当接させて上ケース３と下ケ
ース１２とを一体に結合させた技術手段を講じて
いる。

［実施例］ 本考案の実施例を第１図乃至第２図に基づき以
下説明する。

１２は、洗浄用ノズル１１、温風乾燥装置７、
タンク９、ポンプ８等をシヤーシ６にに組込み上
面開口した略Ｌ字状の下ケースであり、下ケース
１２のＬ字状先端部には複数のスイツチ１０を有
するスイツチ部１３が下ケース１２底部と配線用
の空間部を介して設けられ、そして複数のスイツ
チ１０の頭部上面には機能を表示する銘板が付さ
れている。

３は、平面形状下ケース１２と同形の上ケース
であり、下ケース１２のスイツチ部１３の複数の
ケース１０と対応する上ケース３には複数のスイ
ツチ１０の挿入孔１７が設けられ、挿入孔１７上
面及びその周囲には合成樹脂板等によつて形成さ
れた押部表面材４が接着固定され、そして複数の
挿入孔１７に対応する押部表面材４には上方へ半
円状に突出する押し操作部５が形成されている。

２は、上ケース３の背面部に回転自在に取り付
けられた便座であり、便座２上部には便座２同様
便蓋１が回転自在に取り付けられている。

９は、給水源からの水を熱源により温めて貯蔵
する温水タンクであり、温水タンク９内で温めら
れた湯は隣接するポンプ８により吸引されて洗浄
用ノズル装置１１より上方へ向け噴出される。

７は、局部を洗浄後局部を乾燥させるための温
風乾燥装置である。

そして、局部洗浄器を組立てするには、下ケー
ス１２に設けたスイツチ部１３の複数のスイツチ
１０頭部に、便座２及び便蓋１を取り付けた上ケ
ース３の複数の挿入孔１７を嵌挿するとともに該
頭部を該孔１７よりやや上方へ突出させて押部表
面材４の押し操作部５裏面に当接させて下ケース
１２に上ケース３を連結し相互をねじ等により固
定する。そして、局部洗浄器を使用するには、押
部表面材４の任意の押し操作部５を押すことによ
りスイツチ１０が入り作動する。

［考案の効果］ 本考案は、下ケースに収納された複数のスイツ
チを上方に向け突設するとともに該スイツチと対
向する上ケースに複数のスイツチ挿入孔を設け、
該挿入孔上面を押部表面材で一体に覆い周囲を密
閉固定させ、下ケースの複数のスイツチ頭部を上
ケースのスイツチ挿入孔に押入させるとともに該
頭部を押部表面材に当接させて上ケースと下ケー
スとを一体に結合させた構成としたので、上ケー
スにおける隙間の発生はなくなり、防水性及びご
み、汚れ等の付着及び浸入に対する清掃性は向上
する。また、上ケースを取り外した場合総ての部
品が見えるので、容易に保守点検が可能になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す分解斜視図、第
２図は第１図のＡ−Ａ断面図、第３図及び第４図
は従来の実施例を示す分解斜視図である。 符号の説明、１…便蓋、２…便座、３…上ケー
ス、４…押部表面材、５…押し操作部、６…シヤ
ーシ、７…温風乾燥装置、８…ポンプ、９…温水
タンク、１０…スイツチ、１１…洗浄用ノズル装
置、１２…下ケース、１３…スイツチ部、１４…
嵌合孔、１５…独立ケース、１６…外装ケース、
１７…挿入孔。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 複数のスイツチに連動する洗浄用ノズル装
   置、温水タンク、ポンプ等を上ケース及び下ケ
   ースからなる外装ケースに組み込んだ局部洗浄
   器において、下ケース１２に収納された複数の
   スイツチ１０を上方に向け突設するとともに該
   スイツチ１０と対向する上ケース３に複数のス
   イツチ挿入孔１７を設け、該挿入孔１７上面を
   押部表面材４で一体に覆い周囲を密閉固定さ
   せ、下ケース１２の複数のスイツチ１０頭部を
   上ケースのスイツチ挿入孔１７に挿入させると
   ともに該頭部を押部表面材４に当接させて上ケ
   ース３と下ケース１２とを一体に結合させたこ
   とを特徴とする局部洗浄器。 ２ 複数のスイツチ挿入孔１７上面の押部表面材
   ４が、上方へ湾曲成形されたものであることを
   特徴とする請求項１記載の局部洗浄器。 ３ 複数のスイツチ１０頭部が、その表面に機能
   の表示が付されたものであることを特徴とす請
   求項１記載の局部洗浄器。