JPH0329347Y2 - - Google Patents

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JPH0329347Y2
JPH0329347Y2 JP1984187532U JP18753284U JPH0329347Y2 JP H0329347 Y2 JPH0329347 Y2 JP H0329347Y2 JP 1984187532 U JP1984187532 U JP 1984187532U JP 18753284 U JP18753284 U JP 18753284U JP H0329347 Y2 JPH0329347 Y2 JP H0329347Y2
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JP
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knitted fabric
pile
layer
yarn
loop
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JP1984187532U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は表裏編地層の中間層にループパイル構
造を有する三層構造編地に関する。
〔従来の技術〕
従来の両面編地におけるパイル構造編地は一般
に裏編地もしくは表編地と共に表面又は裏面にル
ープ形成されたパイル構造を有する二層構造編地
であり、また最近、保温や嵩高性等、機能性を持
たせるために、中間層にパイル部を設けた三層構
造編地が提案されているが、これらの三層構造編
地においてはループパイル構造が表裏編地と一般
的に形成されているものはタツク接結等による比
較的緩い結合構造の編地である。
〔考案が解決しようとする問題点〕
従つて、二層構造編地においてはループパイル
糸が表編地もしくは裏編地と共に一層のみで外面
と形成されており、ループパイルは1ループごと
に自由に移動するため、編地に凹凸部が出来、表
面が均一にならず弾力性及びクツシヨン性が編地
面において部分的に変化し、又、空気層の包合が
困難なため保温性にも問題がある。
また現在提案されているパイル構造を有する三
層構造編地においても裏編地もしくは表編地と共
に一体的に形成されている中パイル構造はタツク
接結でループパイルが表裏編地と共に形成されて
いるのみで、表編地もしくは裏編地に固定されて
いないため、ループパイルは自由に動くこととな
り、外側二層の編地のつなぎの役目にとどまり、
中間層としての機能をはたしていない。
すなわち、パイル形状の安定性に欠け、中間層
のヘタリが生じ易く、保温や嵩高性等の機能を持
たせることができない。
従つて、保温や嵩高性をもたせるため、一般に
は布厚の大きな編地とするが、従来の三層構造編
地では、布厚の大きな編地は得られず、布厚を大
きくするために中間層のループパイル糸に太い糸
を使用する方法が一般に用いられる。しかしなが
ら得られる布帛は目付の重いかたい布帛とならざ
ぬを得ない等の問題点が多い。
本考案はこのような問題点を解決することを目
的としたものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、両面編地を構成する表裏編地の中間
層に表編地又は裏編地と共に形成されたループパ
イル構造を有し、かつ該ループパイルの基部が表
編地又は裏編地の編目により固定されている中パ
イルを有する三層構造編地にあり、中間層のパイ
ルはループ形状を維持したままで存在し、編目に
より完全に基部を固定されていない側のパイルは
タツク接結により緩く固定するため片面のパイル
のみが外層の編地との間で自由に動くことが出来
るようになした三層構造編地である。
以下、本考案の構成図面により説明する。
第1図は本考案の基本的な中パイル三層構造編
地の横断図面をモデル的に示したもので、裏編地
1と一体的に形成されたループパイル2は裏編目
のシメ糸4によりループパイルの基部が完全に固
定されている。又、反対側のループパイルの頂点
2は表地3とタツク結合され、比較的緩い結合状
態となつている。
本考案における三層構造編地に使用する繊維素
材は特に限定されないが、目的に応じ親水性や疎
水性糸条の併用、帯電防止性能を有する糸条等を
選択して混用することができる。又、パイルの大
きさも裏地、表地を構成する糸条との関係や使用
目的を考慮し、適宜選択すればよい。
第2図イは第1給糸口、第2図ロは第2給糸口
の編組織をそれぞれ示したものである。第1給水
口においてダイヤル針aによつてループパイル糸
2とシメ糸4を同時に編成しかつシリンダー針b
によつてタツク状態にてループパイル糸2を編成
し、第2給糸口において第1給糸口でタツク状態
のループパイル糸2をシリンダー針bで形成した
表編目3で脱出させることにより得ることが出来
るものである。
〔作用及び考案の効果〕
本考案の中パイル三層構造編地は、中パイル基
部の一方が表裏編地のいずれか一方のループによ
り強く固定され、他方の中パイル基部が表裏編地
の他方との間で、タツク接結により緩く継合され
る編地構造を有するため、従来の三層構造編地に
比べ、中間層のループパイルはパイル形状の形態
維持に優れ、中間間層にヘタリのない弾力性ある
保温、嵩高性に優れた編地を得ることができる。
更にスポーツウエアに見られるように、使用中
強い衝撃を受けた際、表編地層と裏編地層の継合
の強さに差があるため、二層間のズレによつて衝
撃を吸収し内部を保護する等の優れた効果を有す
る。また一方のパイル基部が固定されているた
め、ループパイルのはずれがなく、表編地層と裏
編地層との剥離が生じない等強力的にも優れた編
地となつている。
しかも中間層のパイル形状の形態維持効果が優
れているため、従来の三層構造編地に比べ、パイ
ルの大きさは自由に変更することができ、従来の
厚さのものから3mm以上のものまで巾広く作成す
ることができ、ダンボール紙と同じ様な中空構造
の布帛が容易に得られる。特にパイルの大きなも
のは、中間層に多くの空気を含むことができ、保
温性のみならず、クツシヨン性、弾力性において
も優れた編地を得ることができる。更に着用時に
おいてもパイル基部の他方が緩く継合されている
ため、両面が固定されてなる編地には得られない
適度のドレープ性、形態安定性を有する。
〔実施例〕
以下、本考案を実施例により具体的に説明す
る。
実施例 1 18ゲージのダブルジヤージイ機を用い、ループ
パイル糸にポリエステル先染糸150d/48fを用、
シメ糸にポリエステル加工糸SD75d/36fを用い、
表編地に紡績糸1/48を用いて中パイル三層構造
編地を作成した。
ホフマンセツトをおこなつて得られた編地でト
レーナーを作成し、着用した結果、非常にソフト
で軽くボリユームがあり、保温性の優れたもので
あつた。
実施例 2 24ゲージのダブルジヤージイ機を用い、シメ糸
に綿混紡糸42/1を用い、ループパイル糸をポリ
エステル加工糸SD100d/72fを用い、表編地にポ
リエステル加工糸SD150d/48fを用いて中パイル
三層構造編地を作成し、染色仕上げで得られた編
地でジヨギングウエアを試作し、着用した結果、
肌に接する面より汗は親水性繊維を通りパイル層
に移動し、肌に接する面のベトツキはなく快適な
ものであつた。
また、同じ24ゲージジヤージイ機を用いてパイ
ル層を大きくすることにより上記の特長のほかに
クツシヨン性が増加し、安全性が加わり、快適安
全性に富んだ布帛が得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による中パイル三層構造編地の
横断面のモデル図、第2図は本考案の編地の一例
の組織図である。 1……裏編地、2……ループパイル、3……表
編地、4……シメ糸、a……ダイヤル針、b……
シリンダー針。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 両面編地を構成する表裏編地の中間層に、表編
    地又は裏編地と共に構成される中パイル構造を有
    し、かつ中パイル構造の基部の一方が表裏編地の
    いずれか一方のループにより強く固定され、中パ
    イル構造の基部の他方が、表裏編地の他方とタツ
    ク接結により緩く継合されてなる中パイルを有す
    る三層構造編地。
JP1984187532U 1984-12-10 1984-12-10 Expired JPH0329347Y2 (ja)

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JPS61103489U JPS61103489U (ja) 1986-07-01
JPH0329347Y2 true JPH0329347Y2 (ja) 1991-06-21

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60181351A (ja) * 1984-02-28 1985-09-17 名草繊維株式会社 編地と編機

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60181351A (ja) * 1984-02-28 1985-09-17 名草繊維株式会社 編地と編機

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JPS61103489U (ja) 1986-07-01

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