JPH03292994A - ミシンの下糸終端検知方法および装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は本縫ミシンにより衣料品などを縫製中におい
て、下糸ボビンに巻かれている下糸が終端付近に達した
ことを検知する方法および装置に関する。

〔従来の技術〕

本縫ミシンは周知のようにミシン頭部の糸立棒あるいは
糸立台上の糸立棒などに装着した糸巻から導いてきた上
糸と、ミシンベツドの下部に設けたカマ機構内の下糸ボ
ビンから引出されてきた下糸とで本縫目（ロックステッ
チ）を縫製する。

〔発明が解決しようとする課題〕

本縫ミシンでは上糸は大きな糸巻に巻かれており、縫製
者から見える糸路で縫製部に導かれているから、上糸の
有無をあらかじめ知ることができるが、下糸はベツドの
下部にあるからベツド上の縫製者の目からは下糸のを無
は全く分からない。

しかも下糸ボビンは小さく、下糸の長さは上糸より朧か
に短かいので、縫製中に下糸がしばしばなくなる。

従って、頻繁に新しい下糸を巻いたボビンを空のボビン
と取替えなければならない。

また、高速ミシンで縫製中に下糸が無くなったことに気
付いたときは既に数１生地が進んでいて縫製されていな
い部分が発生する。

このように縫製されていない部分が生じたとき、縫い直
さなければならないが、飾り縫い部分などの場合、不良
品となる。

このような問題を解決するために、下糸ボビンを取付け
るカマ機構の部分に光電式の下糸検知器を設けたものが
提案さ、れているが、このような従来技術は、カマ機構
部全体を特殊な構造にしなければならないので既製のミ
シンに利用することはできず、高価となるなどの問題が
あった。

この発明の課題は上記のような従来技術の問題を解決し
て、カマ機構はそのままとして、下糸の終端を検知する
方法および装置を提供することである。

〔課題を解決するための手段〕

上記の課題を解決するためにこの発明は下糸ボビンに巻
いた下糸の終端近くに着色部を設け、下糸ボビンから引
出された下糸が針仮に達するまでの間において、上記着
色部を光電式の検知手段で検知する方法、および本縫ミ
シンにおける針板下部のカマ機構と針板の間の位置に、
カマ機構内から引出されて針板へ向かう下糸の着色部を
検知して警告器により縫製者に警告を発する光電式の検
知手段を設けた装置、ならびに本縫ミシンにおける針板
下部のカマ機構と針板の間の位置に、カマ機構内から引
出されて針板へ向かう下糸へ向けて光の反射により下糸
の着色部を検知する反射式光ファイバの検出端を設け、
この光アイバの出力端には下糸の着色部を検知したとき
の光信号を電気信号に変換する回路を設けた装置を提供
する。

〔作用〕

下糸ボビンに下糸を巻く際に巻始めの糸の端部、すなわ
ち、縫製時には終端となる部分の近くに光を反射する塗
料により着色を施す。

こうして端部に着色を施した下糸をボビンに巻き、ミシ
ンの内ガマに装着する。

一方、ミシンの針板の下部に下糸の着色部を光電式に検
知する検知手段を設ける。

この状態で所望の縫製作業を行い、下糸の終端が下糸ボ
ビンから引出されてその着色部分が検知手段の直前を通
過すると、その色彩が検知手段により光電的に検知され
てその信号が制御部に送られ、表示灯の点灯やブザーの
発音およびモータの停止などにより縫製者に知らすと同
時にミシンを停止し、無駄縫いを防止する。

〔実施例〕

第１図ないし第２図において、１はミシン頭部、２はミ
シンヘッドである。上記頭部１の端部の適所にブザーま
たは表示灯などの警告器３を設ける。

第３図、第４図において、５はベツド２の下部に設けた
カマ機構で外ガマ６と内ガマ７からなり、図示例では外
ガマ６が全回転ガマとなっているが、外ガマが固定で内
ガマが半回転する半回転カマ機構のものや水平全回転カ
マ機構などの各種の機構のものがある。

また、上記の内ガマ７内にボビンケース１０を装着し、
このケース１０内に下糸１１を巻いた下糸ボビン１２を
装着する。

１４はミシンベツド２の開口部に取付けた針板で、ボビ
ン１２から引出した下糸１１は針板１４に設けた針孔１
５から針板１４上へ引出される。

１６は針！１４の下面に固定した検知手段で例えば反射
ファイバのようなものを用いる。

この検知手段１６としての反射ファイバはカマ機構５か
ら針孔１５の方へ導かれる下糸１１へ光を当てその反射
を光電的に検知して下糸１１の着色部がカマ機構５と針
板１４の間を通過すると、電気信号を発するものである
。

また、並行形光ファイバの先端の光出口と光入口を検出
端として検知手段１６の位置に設け、この光ファイバの
一方の後端の発光器から送られた光を検出端から下糸に
当て、下糸に当って反射した光を光入口から、他方の光
ファイバに導いてこの光ファイバの後端に位置する光電
素子に光線が入るようにしたものも利用できる。

第２図の１７はベツド２の後部上に設けた制御ボックス
で、その内部には前記警告器３や検知手段１６に電気を
供給する電源回路や検知手段１６からの信号を受けて警
告器３を作動させたり、ミシン駆動用のモータを停止さ
せたりする制御回路を設けである。

従って、上記制御ボックス１７と警告器３や検知手段１
６とは電気供給線や信号線からなる電気コード１９．２
０により接続されている。

第５図は下糸巻き装置２１を示し、この装置２１はミシ
ン駆動用の伝動ベルト２６に近接して設けた基板２２上
に糸巻型２３を設け、この糸巻型２３の軸２４に下糸ボ
ビン１２を装着し、ミシン１の上部から導いた下糸１１
を下糸調節器２５を経てボビン１２に巻き付けるもので
ある。

詳細な機構は省略するが、糸巻型２３はレバー機構など
により伝動ベルト２６に接触あるいは離反自在とし、第
５回のように糸巻型２３をベルト２６に接触させ、ベル
ト２６を矢印方向に駆動して糸巻型２３を回転させ、下
糸１１をボビン１２に巻取る。

そして、ボビン１２に巻取られた下糸１２が一定の長さ
に達すると、自動停止装置が働き、糸巻型２３をベルト
２６から離して停止させる。２７は上記基板２２上に設
けた着色装置で、第６図のように、基板２２上に固定し
た軸受２９に上下−対のレバー３０の中間部を軸３１に
より揺動自在に支承させ、この両レバー３０の先端のフ
ェルトケース３２を軸２４に装着したボビン１２と調節
器２５間の下糸１１の上下に位置させ、この上下のケー
ス３２の対向面に塗料を含浸させたフェルト３３を接着
する。

また、上下のレバー３０間には上下のフェルト３３を離
反させるように作用するバネ３４を装着し、同各レバー
３０の後端にはツマミ３５を設けてこの上下のツマミ３
５を接近させると上下のフェルト３３が下糸１１を挟ん
で所望の塗料で下糸１１に着色部が設けられるようにす
る。

いま、上記のように下糸ボビン１２に下糸１１の先端を
若干巻付けたのち、着色装置２７の上下のツマミ３５を
つまんで上下のフェルト３３で下糸１１を挟み、下糸に
光の反射性の高い塗料による着色部を設ける。

つぎに、前記のように糸巻型２３をベルト２６に接触さ
せてベルト２６を駆動することにより下糸１１をボビン
１２に巻いたのち、下糸を切り、このボビン１２をボビ
ンケース１０に装着し、このボビンケース１０を内ガマ
７に装着して第３図、第４図のように下糸１１とミシン
針３６に装着した上糸３７により布押え金４０で針板１
４上に押し付けた布地４１を送り歯（図示省略）で送り
ながら公知のように縫製する。

こうして縫製が進み、下糸１１の残りが少なくなって、
下糸１１の着色部が検知手段１６の直前を通過すると、
この着色部が検知手段１６により検知されて電気信号が
制御ボックス１７に送られ、警告器３が働きブザーまた
は電灯にて下糸１１の終端が近づいたことを縫製者に知
らせる。また、同時にミシンを停止させる場合もある。

〔発明の効果〕

この発明は上記のように、下糸ポビンに巻いた下糸の終
端近くに着色部を設け、下糸ボビンから引出された下糸
が針板に達するまでの間において、上記着色部を光電式
の検知手段で検知するものであるから下糸がなくなった
ことを知らずにミシンの運転を続けて不良品をつくるこ
とが防止される。

また、この発明は本縫ミシンにおける針板下部のカマ機
構と針板の間の位置に、カマ機構内から引出されて針板
へ向かう下糸の着色部を検知して警計器により縫製者に
警告を発する光電式の検知手段を設けるだけでミシンの
カマ機構やボビンケースなどは従来品のままでよいから
ミシンを改造する必要がなく、現在使用中のミシンにも
容易に取付けられるなどの効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明を実施したミシンの正面図、第２図は
同上の裏面図、第３図は要部の拡大正面図、第４図は同
上の拡大側面図、第５図は下糸巻き装置の側面図、第６
図は着色装置の正面図である。 １１・・・・・・下糸、　　　　　１２・・・・・・下
糸ボビン、１４・・・・・・針板、　　　　　１６・・
・・・・検知手段、１７・・・・・・制御ボックス、２
１・・・・・・下糸巻き装置、２７・・・・・・着色装
置。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）上糸と下糸により本縫を行うように構成した本縫
   ミシンにおいて、下糸ボビンに巻いた下糸の終端近くに
   着色部を設け、下糸ボビンから引出された下糸が針板に
   達するまでの間において、上記着色部を光電式の検知手
   段で検知することを特徴とする下糸終端検知方法。
2. （２）本縫ミシンにおける針板下部のカマ機構と針板の
   間の位置に、カマ機構内から引出されて針板へ向かう下
   糸の着色部を検知して警告器により縫製者に警告を発す
   る光電式の検知手段を設けたことを特徴とする下糸終端
   検知装置。
3. （３）本縫ミシンにおける針板下部のカマ機構と針板の
   間の位置に、カマ機構内から引出されて針板へ向かう下
   糸へ向けて光の反射により下糸の着色部を検知する反射
   式光ファイバの検出端を設け、この光ファイバの出力端
   には下糸の着色部を検知したときの光信号を電気信号に
   変換する回路を設けたことを特徴とする請求項（２）記
   載の下糸終端検知装置。