JPH03292158A - 記録ヘツド及び前記記録ヘツドを用いた記録装置 - Google Patents

記録ヘツド及び前記記録ヘツドを用いた記録装置

Info

Publication number
JPH03292158A
JPH03292158A JP9314290A JP9314290A JPH03292158A JP H03292158 A JPH03292158 A JP H03292158A JP 9314290 A JP9314290 A JP 9314290A JP 9314290 A JP9314290 A JP 9314290A JP H03292158 A JPH03292158 A JP H03292158A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
ink sheet
head
ink
recording medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9314290A
Other languages
English (en)
Inventor
Masakatsu Yamada
昌克 山田
Minoru Yokoyama
実 横山
Takashi Awai
孝 粟井
Yasushi Ishida
靖 石田
Akihiro Asada
昭宏 朝田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP9314290A priority Critical patent/JPH03292158A/ja
Priority to EP90123455A priority patent/EP0431621B1/en
Priority to DE1990627654 priority patent/DE69027654T2/de
Publication of JPH03292158A publication Critical patent/JPH03292158A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は電気熱変換体を発熱駆動して記録を行う記録ヘ
ッドと、前記記録ヘッドを備えた記録装置に関するもの
である。
[従来の技術] 一般に、熱転写プリンタは熱溶融性(或は熱昇華性等)
インクをベースフィルムに塗布したインクシートを使用
し、サーマルヘッドによりそのインクシートを画像信号
に対応して選択的に加熱し、溶融(或は昇華等)したイ
ンクを記録紙に転写して画像記録を行っている。一般に
、このインクシートは、1回の画像記録により完全にイ
ンクが記録紙に転写されるもの(所謂ワンタイムシート
)であるため、1文字或いは1ラインの記録終了後、そ
の記録された長さに対応する分だけインクシートを搬送
し、次に記録する位置に確実にインクシートの未使用部
分をもってくる必要があった。このため、インクシート
の使用量が増大し、感熱紙に記録する通常の感熱プリン
タに比べ、熱転写プリンタのランニングコストが高くな
る傾向があった。
このような問題点を解決するために、特開昭57−83
471号や特開昭58−201686号公報あるいは特
公昭62−58917号公報にみられるように、記録紙
とインクシートとを速度差を設けて搬送するようにした
熱転写プリンタが提案されている。
このような熱転写プリンタで使用される複数(n)回の
画像記録が可能なインクシート(所謂マルチプリントシ
ート)が知られており、このインクシートを用いれば、
記録長さLを連続して記録するとき、各画像記録の終了
後あるいは画像記録中に搬送されるインクシートの搬送
長をその長さLよりも小さく (L/n : n>1)
 して記録することができる。
第9図は、このようなマルチプリント方式における記録
部の権威を示す拡大図で、ここではインクシート203
と記録紙204とは対向する方向に搬送されて記録され
る。201はライン型のサーマルヘッドで、このサーマ
ルヘッド201の発熱抵抗体20’5により溶融(或は
昇華)されたインクシート203のインク層206は、
サーマルヘッド201とプラテンローラ202の間で記
録紙204に押圧され、記録紙204と相対速度を有し
て擦られることにより、記録紙204上に転写されて記
録が行われている。
[発明が解決しようとする課題] ここでは、第9図からも明らかなように、サーマルヘッ
ド201の凸部の頂点に発熱体の中心があるため、サー
マルヘッド201の発熱体205の中心とプラテンロー
ラ202の中心とが、プラテンローラ202の法線20
6上にくるように配置されて押圧されている。そして、
インクシート203の溶融(或は昇華)されたインク層
部分206は、記録紙204の搬送方向(b方向)と逆
のa方向に移動しながら転写記録される。
従って、インクシート203のインクが実際に記録紙2
04に転写されるのは、インクシート203と記録紙2
04の押圧力が最大値(線206が通過する位置)より
も若干減少した、インクシート203の搬送方向の上流
側に少しずれた位置で行われることになる。このため、
インクが実際に転写されるときの押圧力が低下すること
により、記録されたドツトがかすれたり、濃度むらが発
生するなどの不具合が生じる虞れがある。またこのよう
な濃度むらを防止するためには、サーマルヘッド201
への印加エネルギーを大きくして、記録濃度を濃く保つ
必要があった。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、記録ヘッ
ドの電気熱変換体を記録ヘッドの押圧中心である凸部の
頂点に対してずれた位置に配置した記録ヘッドを提供す
ることを目的とする。
また本発明は、記録ヘッドの凸部の頂点より電気熱変換
体の位置方向に記録媒体を相対的に移動させて記録を行
うことにより、記録するときの押圧力を最大にして、記
録濃度を安定させ、高品位な画像を記録できる前記記録
ヘッドを備えた記録装置を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために本発明の記録ヘッドは以下の
様な構成からなる。即ち、 複数の電気熱変換体を列状に配してなる記録へラドであ
って、前記電気熱変換体は記録材或は記録媒体を押圧す
る前記記録ヘッドの凸部先端より前記記録ヘッドと前記
記録媒体が相対的に移動する方向に所定距離ずれて設け
られている。
また他の発明の前記記録ヘッドを用いた記録装置は以下
の様な構成からなる。即ち、 複数の電気熱変換体を列状に配してなる記録ヘッドであ
って、前記電気熱変換体は記録材或は記録媒体を押圧す
る前記記録ヘッドの凸部先端より所定距離ずれて設けら
れている記録ヘッドと、前記記録ヘッドに対向して記録
媒体を支持する支持手段と、前記記録媒体の相対的移動
方向が、前記記録ヘッドの前記凸部先端より前記電気熱
変換体方向になるように前記記録媒体あるいは前記記録
ヘッドを搬送して前記記録媒体に記録を行う記録手段と
を有する。
[作用] 以上の構成において、記録ヘッドの電気熱変換体は記録
材或は記録媒体を押圧する記録ヘッドの凸部先端より、
その記録ヘッドと記録媒体とが相対的に移動する方向に
所定距離ずれて設けられている。
そして、記録媒体の相対的移動方向が、記録ヘッドの凸
部先端より電気熱変換体方向になるように、記録媒体あ
るいは記録ヘッドを搬送してその記録媒体に記録を行う
ように動作している。
[実施例] 以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施例を詳細
に説明する。
[ファクシミリ装置の説明(第1図〜第4図)]第1図
〜第4図は本発明の一実施例を用いた熱転写プリンタを
ファクシミリ装置に適用した例を示す図で、第1図は実
施例のファクシミリ装置の記録部の構成を拡大して示し
た図、第2図は実施例のファクシミリ装置の機構部の構
成を示す側断面図、第3図はファクシミリ装置の概略構
成を示すブロック図、そして第4図はファクシミリ装置
における制御部101と記録部102との電気的接続を
示す図である。
まず、第2図をもとに装置の概略構成を説明する。
図において、10は普通紙である記録紙11をコア10
aにロール状に捲回したロール紙である。このロール紙
10はプラテンローラ12の矢印方向への回転により記
録紙11をサーマルヘッド13に供給できるように、回
転自在に装置内に収納されている。なお、10bはロー
ル紙装填部であって、ロール紙10を着脱可能に装填し
ている。さらに、12はプラテンローラであって、記録
紙11を矢印す方向に搬送するとともに、サーマルヘッ
ド13の発熱体132との間で、インクシート14や記
録紙11を押圧するものである。
サーマルヘッド13の発熱により画像記録の行われた記
録紙11は、プラテンローラ12のさらなる回転によっ
て排出ローラ16 (16a、 16b)方向に搬送さ
れ、1頁分の画像記録が終了するとカッタ15 (15
a、 15b)の噛合によって頁単位に切断される。
17はインクシート14を捲回しているインクシート供
給ロール、18はインクシート巻取り用ロールであって
、後述するインクシート搬送用モータにより駆動され、
インクシート14の矢印a方向に巻取るものである。な
お、このインクシート供給ロール17及びインクシート
巻取りロール18は、装置本体内のインクシート装填部
70に着脱可能に装填されている。さらに、19はイン
クシート14の残量検出やインクシート14の搬送速度
を検出するためのセンサである。また、20はインクシ
ート14の有無、およびインクシート14に付されたマ
ークを基にインクシート14の残量を検出するためのイ
ンクシートセンサ、21はスプリングで、記録紙11や
インクシート14を介して、前記プラテンローラ12に
対してサーマルヘッド13を押圧するものである。また
、22は記録紙の有無を検出するための記録紙センサで
ある。なお、この記録部102におけるサーマルヘッド
13の位置に関する詳細な説明は、第1図を参照して後
述する。
次に、読取部100の構成を説明する。
図において、30は原稿32を照射する光源で、原稿3
2で反射された光は光学系(ミラー50.51. レン
ズ52)を通してCCDセンサ31に入力され、電気信
号に変換される。原稿32は、図示しない原稿搬送用モ
ータにより駆動される搬送用ローラ53.54.55.
56により、原稿32の読取り速度に対応して搬送され
る。な°お、57は原稿積載台であって、この積載台5
7に積載された複数枚の原稿32は、搬送用ローラ54
と押圧分離片58との協動によって1枚ずつに分離され
て読取部100へ搬送される。
41は制御部101の主要部を構成する制御基板で、こ
の制御基板41より装置の各部に各種制御信号が出力さ
れる。また106はモデム基板ユニット、107はNC
U基板ユニットである。
次に、第3図を参照して本実施例のファクシミリ装置の
概略構成を説明する。
図において、100は原稿を光電的に読取ってデジタル
画像信号として制御部101に出力する読取部で、原稿
搬送用モータやCODイメージセンサなどを備えている
。次に、この制御部101の構成を説明する。110は
画像データの各ラインのイメージデータな格納するライ
ンメモリで、原稿の送信あるいはコピーのときは読取部
100よりの1ライン分のイメージデータが格納され、
画像データの受信のときは復号された受信画像データの
1ラインデータが格納される。そして格納されたデータ
が記録部102に出力されることによって記録紙などの
記録媒体に画像形成が行われる。111は送信する画像
情報をMH符号化などにより符号化するとともに、受信
した符号化画像データを復号してイメージデータに変換
する符号化/復号化部である。また、112は送信する
或いは受信された符号化画像データを格納するバッファ
メモリである。これら制御部101の各部は、例えばマ
イクロプロセッサなどのCPUll3により制御されて
いる。制御部101にはこのCPU113の他に、CP
U113の制御プログラムや各種データを記憶している
ROM114、CPU113のワークエリアとして各種
データを一時保存するRAM115などを備えている。
102はサーマルラインヘッドを備え、熱転写記録法に
より記録紙に画像記録を行う記録部である。103は送
信開始などの各種機能指示キーや電話番号の入カキ−な
どを含む操作部で、103aはオペレータにより操作さ
れ、使用するインクシート14の種類を指示するスイッ
チで、スイッチ103aがオンのときはマルチプリント
用のインクシートが、オフのときは通常のインクシート
14が装填されていることを指示する。104は通常、
操作部103に設けられており、各種機能や装置の状態
などを表示する表示部である。105は装置全体に電力
を供給するための電源部である。また、106はモデム
(変復調器)、107は網制御部(NCU)   10
8は電話器である。
第4図は実施例のファクシミリ装置における制御部10
1と記録部102との電気系の接続を示す図で、他の図
面と共通する部分は同一番号で示している。
サーマルヘッド13はラインヘッドである。そして、こ
のサーマルヘッド13は、制御部101よりの1ライン
分のシリアル記録データ43を入力するためのシフトレ
ジスタ130、ラッチ信号44によりシフトレジスタ1
30のデータをラッチするラッチ回路131.1ライン
分の発熱抵抗体からなる発熱抵抗体132を備えている
。ここで、発熱抵抗体132は132−1〜132−m
で示されたm個のブロックに分割して駆動されている。
また、133はサーマルヘッド13に取付けられている
、サーマルヘッド13の温度を検出するための温度セン
サである。この温度センサ133の出力信号42は、制
御部101内でA/D変換されてCPU113に入力さ
れる。これにより、CPU113はサーマルヘッド13
の温度を検知し、その温度に対応して駆動回路46より
出力されるストローブ信号47のパルス幅を変更したり
、あるいはサーマルヘッド13の駆動電圧などを変更し
て、インクシート14の特性に応じてサーマルヘッド1
3への印加エネルギーを変更している。このインクシー
ト14の特性(種類)は、前述した操作部103のスイ
ッチ103aにより指示されている。
なお、このインクシート14の種類や特性などは、イン
クシート14に印刷されたマーク、あるいはインクシー
トのカセットやカートリッジに付されたマークや切り欠
きなどにより判別するようにしてもよい。
46は制御部101よりサーマルヘッド13の駆動信号
を入力し、サーマルヘッド13を各ブロック単位で駆動
するストローブ信号47を出力する駆動回路であ□る。
なお、この駆動回路46は制御部101の指示により、
サーマルヘッド13の発熱抵抗体132に電流を供給す
る電源線45に出力する印加時間を変更してサーマルヘ
ッド13の印加エネルギーを変更することができる。2
2は前述した記録紙センサ、20はインクシート14の
有無や、インクシート14の搬送速度を検出するための
インクシートセンサである。31.32.40はそれぞ
れ対応する記録紙搬送用モータ24、インクシート搬送
用モータ25及びインクシート巻上げ用モータ41を回
転駆動するドライバ回路である。また、33.34.3
5はそれぞれピックアップモータ37、インクシート巻
戻し用モータ38、排紙用モータ39を回転駆動するド
ライバ回路である。なお、この実施例で使用される各モ
ータは、この実施例ではステッピングモータであるがこ
れに限定されるものでなく、例えばDCモータなどであ
っても良い。
第1図は本実施例の特徴を最も良く表わした記録部の拡
大図面で、ここではサーマルヘッド13の発熱抵抗体1
32の中心が、サーマルヘッド13の凸部13aの頂点
206よりも距離fだけ矢印すで示されるインクシート
14の搬送方向の上流側にずれている。このため、サー
マルヘッド13の発熱抵抗体132の中心が、サーマル
ヘッド13がプラテンローラ12に押圧される中心位置
206よりも距離fだけ矢印aで示されるインクシート
14の搬送方向の上流側(記録紙11の搬送方向(矢印
す方向)の下流側)にくるように配置されている。
これにより、1ラインの記録時間な△t、1ライン当た
りの記録長さを△βとすると、△tの間にインクシート
14は矢印a方向に△j2/n(n〉1)、記録紙11
は矢印す方向に△βだけ搬送される。こうして、サーマ
ルヘッド13の発熱抵抗体132によって溶融(或は昇
華)されたインクシート14のインク層が記録紙11に
転写されて記録される。
[本実施例の特徴説明(第5図、第6図)]第5図は本
実施例を説明するために、サーマルヘッド13における
発熱抵抗体132近傍を更に拡大して示した図で、他の
図面と共通する部分は同一番号及び記号で示している。
発熱抵抗体132によって溶融(或は昇華)されたイン
ク90は、矢印a方向に移動しながら、同時に矢印す方
向に移動している記録紙11と擦れて転写記録される。
この転写記録位置は、92で示される位置になる。ここ
で、206はサーマルヘッド13の凸部13aの頂点を
通る法線を示しており、かつ前述したようにプラテンロ
ーラ12の法線方向に相当する抑圧中心をも示している
。こうして、インクシート14のインクが転写される位
置(92)は、インクシート14が加熱された位置より
も最も押圧力が太きなる押圧中心方向にずれた位置にな
っている。これにより、インクシート14及び記録紙1
1の押圧力が大きくなる方向に押圧されながら記録紙1
1にインクシート14のインクが転写されるため、濃度
もらなく確実に転写を行うことができる。
次に、以上の構成に基づく本実施例のファクシミリ装置
の動作を、第6図のフローチャートを参照して説明する
[動作説明(第1図〜第6図)] 第6図は本実施例のファクシミリ装置における1頁分の
記録処理を示すフローチャートで、この処理を実行する
制御プログラムは制御部101のROM114に記憶さ
れている。
この処理は記録する1ライン分のイメージデータが制御
部101のラインメモリ110に格納されて、記録動作
が開始できる状態になることにより開始される。なお、
ここでは、インクシート13がマルチインクシートの場
合で説明する。
まずステップS1で1ライン分の記録データをシリアル
でシフトレジスタ130に出力する。そして、1ライン
の記録データの転送が終了すると、ステップS2でラッ
チ信号44を出力して、ラッチ回路131に1ライン分
の記録データを格納する。次にステップS3でインクシ
ート用モータ25を駆動し、インクシート14を(1/
n)ライン分、第1図の矢印a方向に搬送する。そして
、ステップS4で記録紙搬送用モータ24を駆動して、
記録紙11を矢印す方向に1ライン分搬送する。なお、
この1ライン分はサーマルへラド13により記録される
1ドツトの長さに相当する長さである。
次にステップS5に進み、サーマルヘッド13の発熱抵
抗体132の各ブロックに通電する。そして、ステップ
S6でブロック数mの全てに通電されたかを調べ、発熱
抵抗体132の全ブロックに通電されて1ラインの記録
が終了するとステップS7に進み、1頁分の記録が終了
したかをみる。1頁分の記録が終了していないときはス
テップS8に進み、次のラインの記録データをサーマル
ヘッド13に転送してステップS2に戻る。
ステップS7で1頁分の記録が終了するとステップS9
に進み、記録紙11を所定量排紙ローラ16a、16b
方向に送る。そして、ステップS10でカッタ15a、
15bを駆動して噛合させ、記録紙11を頁単位に切断
する0次にステップSllで記録紙11を、サーマルヘ
ッド13とカッタ15の間隔に相当する距離だけ戻して
、1頁の記録処理を終了する。
なお、前述したインクシート14の送りを決定するnの
値は、記録紙搬送用モータ24とインクシート搬送用モ
ータ25の回転量によるだけではなく、プラテンローラ
12の駆動系の伝達ギアおよび巻取りローラ18の駆動
系の伝達ギアの減速比を変更することによっても変える
ことができる。また、記録紙搬送用モータ24とインク
シート搬送用モータ25がともにステッピングモータで
構成されているときは、そのモータの最小ステップ角が
それぞれ互いに異なるものに選択することにより設定で
きる。このようにして、記録紙11とインクシート14
の相対速度を、(1+1/n)V、とすることができる
また、ステップS3とステップS4で示したように、イ
ンクシート搬送用モータ25の搬送駆動は記録紙搬送用
モータ24の搬送駆動よりも先にすることが望ましい。
これは、インクシート搬送用モータ25が駆動されても
、そのモータの特性や駆動伝達系の特性などにより、実
際にインクシート14の搬送が開始されるまでに時間的
な遅れが生じるためである。なお、記録紙搬送用モータ
24の駆動を先に行っても同様の効果が得られるが、記
録紙11の搬送を開始してからサーマルヘッド13の駆
動(ステップS4に示した記録動作)までの時間が大き
くなると、記録されたドツト間に隙間ができるなどの不
具合が発生するおそれがある。
[記録原理の説明 (第7図)] 第7図はこの実施例における記録紙11とマルチインク
シート14の搬送方向を逆にして、画像記録を行うとき
の画像記録状態を示す図である。
図示したように、プラテンローラ12とサーマルヘッド
13との間には記録紙11とインクシート14が挾持さ
れており、サーマルヘッド13はスプリング21により
所定圧でプラテンローラ12に押圧されている。但し、
ここでは前述したように、スプリング21によるプラテ
ンローラ12への抑圧中心に対して、発熱抵抗体132
の中心が若干インクシート14の搬送方向上流側にずれ
ている。そして記録紙11はプラテンローラ12の回転
により矢印す方向に速度V、で搬送され、インクシート
14はインクシート搬送用モータ25の回転により矢印
a方向に速度■、で搬送される。
いま、サーマルヘッド13の発熱抵抗体132に電源部
(図示せず)から通電されて加熱されると、インクシー
ト14の斜線部81で示す部分が加熱される。ここで、
14aはインクシート14のベースフィルム、14bは
インクシート14のインク層を示している。発熱抵抗体
132に通電することにより加熱されたインク層81の
インクは溶融し、そのうち82で示す部分が記録紙11
に転写される。この転写されるインク層部分82は、8
1で示すインク層のほぼ1 / nに相当している。
この転写時において、インク層14bの境界線83で、
インクに対する剪断力を生じさせて82で示すインク層
部分だけを記録紙11に転写する必要がある。しかしな
がら、この剪断力はインク層の温度により異なり、イン
ク層の温度が高いほど剪断力が小さくなる傾向にある。
そこで、インクシート14の加熱時間を短くするとイン
ク層内での剪断力が大きくなることから、インクシート
14と記録紙11との相対速度を大きくすれば、転写す
べきインク層をインクシート14から確実に剥離させる
ことができる。
この実施例によれば、ファクシミリ装置におけるサーマ
ルヘッド13の加熱時間は約0.6msと短いため、イ
ンクシート14の搬送方向と記録紙11の搬送方向を逆
方向(対向させる)とすることにより、インクシート1
4と記録紙11との相対速度を上げるようにしている。
[インクシートの説明 (第8図)コ 第8図は本実施例のマルチプリントに使用されるインク
シート14の断面図で、ここでは3層で構成されている
まず第2層はインクシート14の支持体となるベースフ
ィルムである。マルチプリントの場合、同一個所に何回
も熱エネルギーが印加されるため、耐熱性の高い芳香族
ポリアミドフィルムやコンデンサ紙が有利であるが、従
来のポリエステルフィルムでも使用に耐える。これらの
厚さは、媒体という役割から、なるべく薄い方が印字品
質の点で有利となるが、強度の点から3〜8μmが望ま
しい。
第3層は記録紙(記録シート)にn回分の転写が可能な
量のインクを含有したインク層である。
この成分は、接着剤としてのEVAなとの樹脂、着色の
ためのカーボンブラックやニグロシン染料、パインディ
ング材としてのカルナバワックス、パラフィンワックス
などを主成分として同一個所でn回の使用に耐えるよう
に配合されている。また、第3層のインクは記録紙11
と擦れて地汚れが発生する虞れがあるが、この実施例の
マルチインクシートでは、約3〜5Kg程度の押圧力で
は、インク層の温度がある温度以上にならない限り記録
紙11に転写されないように構成されている。この塗布
量は4〜8 g / m ”が望ましいが、塗布量によ
って感度や濃度が異なり、任意に選択できる。
第1層はサーマルヘッド13の熱から、第2層のベース
フィルムを保護する耐熱コート層である。これは、同一
個所にnライン分の熱エネルギーが印加される可能性の
ある(黒情報が連続したとき)マルチプリントには好適
であるが、用いるか用いないかは適宜選択できる。また
、ポリエステルフィルムのように比較的耐熱性の低いベ
ースフィルムには有効となる。
なお、加熱方式は、前述したサーマルヘッドを用いるサ
ーマルヘッド方式に限定されるものでなく、例えば通電
方式あるいはレーザ転写方式を用いても良い。
また、記録媒体としては記録紙に限らずに、インク転写
が可能な材質であれば、例えば布、プラスチックシート
などが挙げられる。また、インクシートは実施例で示し
たロール構成に限定されずに、例えば記録装置本体に着
脱可能な筐体内にインクシートを内蔵して、この筐体ご
と記録装置本体に着脱する、所謂インクシートカセット
タイプなどであっても良い。
本発明で使用する感熱転写材は、支持体としてバインダ
と着色材を混合したインク層を有するもので、インク層
に使用されるバインダとしては、例えばカルナバワック
ス、パラフィンワックス、サゾールワックス、マイクロ
クリスタリンワックス、カスターワックス等のワックス
類、ステアリン酸、バルミチン酸、ラウリル酸、ステア
リン酸アルミニウム、ステアリン酸鉛等の高級脂肪酸あ
るいはその金属塩、エステル等の誘導体、ポリアミド系
樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリウレ
タン系樹脂、アクリル系樹脂等、従来から公知の樹脂の
中から1種または2種以上混合して用いることができる
。またさらに、着色材としては、例えばカーボンブラッ
ク、ニグロシン染料、ランプブラック、スーダンブラッ
クSM、ファスト・エロー01ベンジン・エロー ピグ
メント・エロー、インドファストオレンジ、イルガジン
・レッドなど従来から公知の着色材を1種または2種以
上混合して使用する。なお、インク層の厚さは、1〜2
5μmが好ましく、さらには3〜15μmが望ましい。
ここで、インク層の厚さが1μm未満であると、倍密記
録で十分な記録濃度が得られにくくなる虞れがあり、ま
た25μmを越えると支持体からの剥落や記録エネルギ
ーを増加させなければならないなどの虞れが発生し、好
ましくない。
以上説明したようにこの実施例によれば、サーマルヘッ
ド13の発熱抵抗体132の中心位置を、サーマルヘッ
ド13の凸部13aの頂点よりもインクシート14の搬
送方向上流側に配置することにより、インクシート14
と記録紙11との押圧を強くして、記録ドツトのむらや
かすれなどをなくして、確実に転写記録することができ
る効果がある。
また、この実施例ではフルライン型の記録装置の場合で
説明したがこれに限定されるものでなく、シリアル型の
記録装置の場合にも適用できることはもちろんである。
また前述した各実施例では、熱転写記録装置をファクシ
ミリ装置に適用した場合で説明したが、本発明はこれに
限定されるものでなく、例えば本発明の熱転写記録装置
はワードプロセッサやタイプライタあるいは複写装置な
どにも適用できることはもちろんである。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、記録ヘッドの電気
熱変換体の位置を、記録ヘッドの凸部の頂点よりも記録
媒体の搬送方向の下流側に配置することにより、記録媒
体への押圧力を最大にして記録濃度を安定させ、高品位
な画像を記録できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例のファクシミリ装置の記録部を拡大して
示した図、 第2図は実施例のファクシミリ装置の機構部の構成を示
す側断面図、 第3図は実施例のファクシミリ装置の構成を示すブロッ
ク図、 第4図は実施例のファクシミリ装置の制御部と記録部の
電気的接続を示す図、 第5図は第1図の記録部を更に拡大して示した図、 第6図は実施例のファクシミリ装置における記録処理を
示すフローチャート、 第7図はマルチインクシートを用いたときの記録原理を
説明するための図、 第8図はこの実施例で使用したマルチインクシートの断
面図、そして 第9図は従来の記録部における発熱抵抗体の位置を示し
た図である。 図中、11・・・記録紙、12・・・プラテンローラ、
13・・・サーマルヘッド、14・・・インクシート、
16・・・排出ローラ、17・・・インクシート供給ロ
ール、18・・・インクシート巻取ロール、22・・・
記録紙センサ、24・・・記録紙搬送用モータ、25・
・・インクシート搬送用モータ、31〜35.40・・
・ドライバ回路、37・・・ピックアップモータ、38
・・・巻戻し用モータ、39・・・排紙用モータ、10
0・・・読取部、101・・・制御部、103・・・操
作部、104・・・表示部、106・・・モデム、10
7・・・NCU。 113・・・CPU、114・・・ROM、115・・
・RAM、132・・・発熱抵抗体、206・・・押圧
中心である。 第4 図 第8図

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)複数の電気熱変換体を列状に配してなる記録ヘッ
    ドであつて、 前記電気熱変換体は記録材或は記録媒体を押圧する前記
    記録ヘッドの凸部先端より、前記記録ヘッドと前記記録
    媒体が相対的に移動する方向に所定距離ずれて設けられ
    ていることを特徴とする記録ヘッド。
  2. (2)記録媒体と前記記録ヘッドの相対的な移動方向は
    、前記記録媒体が前記凸部より前記電気熱変換体に向か
    う方向であることを特徴とする請求項第1項に記載の記
    録ヘッド。
  3. (3)複数の電気熱変換体を列状に配してなる記録ヘッ
    ドであつて、前記電気熱変換体は記録材或は記録媒体を
    押圧する前記記録ヘッドの凸部先端より所定距離ずれて
    設けられている記録ヘッドと、 前記記録ヘッドに対向して記録媒体を支持する支持手段
    と、 前記記録媒体の相対的移動方向が、前記記録ヘッドの前
    記凸部先端より前記電気熱変換体方向になるように前記
    記録媒体あるいは前記記録ヘッドを搬送して前記記録媒
    体に記録を行う記録手段と、 を有することを特徴とする記録装置。
  4. (4)前記記録手段はインクシートのインクを前記記録
    媒体に転写して記録を行う熱転写記録法により記録を行
    うことを特徴とする請求項第3項に記載の記録装置。
  5. (5)前記記録手段は前記インクシートの搬送距離を前
    記記録媒体の搬送距離の1/n(n>1)として記録す
    るようにしたことを特徴とする請求項第4項に記載の記
    録装置。
  6. (6)前記記録手段は前記インクシートと前記記録媒体
    の搬送方向を互いに対向するようにして記録を行うよう
    にしたことを特徴とする請求項第4項に記載の記録装置
JP9314290A 1989-12-08 1990-04-10 記録ヘツド及び前記記録ヘツドを用いた記録装置 Pending JPH03292158A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9314290A JPH03292158A (ja) 1990-04-10 1990-04-10 記録ヘツド及び前記記録ヘツドを用いた記録装置
EP90123455A EP0431621B1 (en) 1989-12-08 1990-12-06 Thermal transfer recording apparatus
DE1990627654 DE69027654T2 (de) 1989-12-08 1990-12-06 Thermoübertragungsaufzeichnungsgerät

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9314290A JPH03292158A (ja) 1990-04-10 1990-04-10 記録ヘツド及び前記記録ヘツドを用いた記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH03292158A true JPH03292158A (ja) 1991-12-24

Family

ID=14074278

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9314290A Pending JPH03292158A (ja) 1989-12-08 1990-04-10 記録ヘツド及び前記記録ヘツドを用いた記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH03292158A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USRE38473E1 (en) * 1998-11-11 2004-03-23 Zih Corp. Printer with floating print head with alignment surfaces to position printhead

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USRE38473E1 (en) * 1998-11-11 2004-03-23 Zih Corp. Printer with floating print head with alignment surfaces to position printhead

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR950010442B1 (ko) 열전사 기록방법 및 그 방법을 사용하는 기록장치
US5369422A (en) Thermal transfer recording method in which an ink sheet is moved at a selected speed and apparatus for performing the same
JP2885835B2 (ja) 熱転写記録装置及び方法
JPH03218860A (ja) サーマルプリンタ及びフアクシミリ装置
US5248994A (en) Thermal transfer recording method and recording apparatus using the same
JPH0358860A (ja) 熱転写記録装置及び該装置を用いたフアクシミリ装置
US5262799A (en) Recording apparatus with auxiliary recording and method for same
JPH03292158A (ja) 記録ヘツド及び前記記録ヘツドを用いた記録装置
JPH03176175A (ja) 熱転写記録装置
JPH0286478A (ja) 熱転写記録装置
JPH02121866A (ja) 熱転写記録装置及び該装置を用いたフアクシミリ装置
JPH02125772A (ja) 熱転写記録装置及び該装置を用いたフアクシミリ装置
JP2766025B2 (ja) 熱転写記録装置及び該装置を用いたフアクシミリ装置
JPH03180362A (ja) 熱転写記録装置
JPH02128877A (ja) 熱転写記録装置及び該装置を用いたフアクシミリ装置
JP2922558B2 (ja) フアクシミリ装置
US5248996A (en) Thermal transfer recording apparatus which avoids ink sheet sticking after recording data reception is interrupted
JPH02128855A (ja) 熱転写記録装置及び該装置を用いたフアクシミリ装置
JPH04223177A (ja) 熱転写記録装置及び該装置を用いたファクシミリ装置
JPH0298473A (ja) 熱転写記録装置及び該装置を用いたフアクシミリ装置
JPH0361057A (ja) 熱転写記録装置
JPH02128856A (ja) 熱転写記録装置及び該装置を用いたフアクシミリ装置
JPH02111582A (ja) 熱転写記録装置及び該装置を用いたフアクシミリ装置
JPH02206574A (ja) 熱転写記録装置
JPH0286481A (ja) 熱転写記録装置