JPH0329143Y2 - - Google Patents

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JPH0329143Y2
JPH0329143Y2 JP14721883U JP14721883U JPH0329143Y2 JP H0329143 Y2 JPH0329143 Y2 JP H0329143Y2 JP 14721883 U JP14721883 U JP 14721883U JP 14721883 U JP14721883 U JP 14721883U JP H0329143 Y2 JPH0329143 Y2 JP H0329143Y2
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sheet
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resin
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resin molded
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、FRP樹脂(ガラス繊維強化不飽
和ポリエステル樹脂)のような接着しにくい樹脂
からなる樹脂成形品同志の接合に用いる接合用シ
ートに関するものである。 貯水タンク,沿岸用水パイプ,排水パイプ等の
大型の製品もしくは長尺の製品を、FRP樹脂の
ような合成樹脂で構成する場合には、一度に成形
できないため分割型を用いて複数個の分割樹脂成
形品をつくり、これを接合して1個の製品とする
ことが行われている。この接合に際しては、分割
樹脂成形品の表面を単にプライマー処理したりも
しくは接着剤を塗布しただけで接合強度が不充分
となるため、殆どの場合、分割成形品の接合すべ
き面をサンドブラストしたりもしくはサンデイン
グ掛けをしたりして粗面化したのち接着剤を用い
て接合することが行われている。このようにして
接合する場合には分割樹脂成形品の表面のサンデ
イング等により粉塵が発生して作業環境が悪化
し、発生粉塵の膚への付着により非常にかゆみが
感じられたり、耳等に入つて難聴を招いたり、呼
吸器障害を引き起こす等衛生上非常に大きな問題
を生じ、そのうえ、このようなサンデイング掛け
等によつて粗面化する場合には粗面の状態が人間
の手によつて形成されるため、極めて不安定でむ
らがあり、高い接合力が得られないという欠点が
ある。また、サンデイング等により完全な粗面を
形成しても充分な接合強度が得られていないとい
う問題も生じている。このため、このようなサン
デイング掛けに代わる新しい方法の開発が強く要
望されているのが実情である。 この考案は、このような事情に鑑みなされたも
ので、経糸と緯糸が、長繊維よりなる撚糸単独か
もしくは、単糸および線体の少なくとも一方と長
繊維よりなる撚糸とから構成されている織布の裏
面側に、その織布を所定の厚みだけ埋め込んだ状
態でシート状弾性体が設けられている接合用シー
トをその要旨とするものである。 すなわち、この考案の接合用シートは、これま
でのように接着に先立つて樹脂成形品の表面を研
磨して粗面化するのではなく、樹脂成形品の成形
に際して、もしくは成形の後に、未硬化状態の成
形品の表面に、それ自身の表面の織布側を押しつ
け、その状態で成形品を硬化させて、硬化した成
形品の表面から剥離することにより、成形品の表
面に、 (a) 接合用シートの織布の織目の凹凸の転写によ
つて凹凸面を形成し、かつ (b) 接合用シートの織布の撚糸の一部を成形品の
表面に移行させて植立させ、 それによつて成形品の表面を極めて特殊な構造
の粗面に構成するものである。したがつて、この
粗面に接着剤かもしくは樹脂成形品と同種の樹脂
を塗布し、同様にして得られた他の成形品の粗面
と重ね合わせて加圧することにより、強固な接合
状態が得られるようになるのである。すなわち、
サンデイング等では成形品の表面は単に荒れた状
態になつているだけであつてそれ程凹凸面になつ
てはいない。したがつて、接合面に対してセン断
応力が加わつた場合、接合面の剥離が比較的早く
起こり、引張応力が加わつた時には一層剥離が早
くなる。これに対して、この考案によれば成形品
の表面が凹凸の粗面となるため、接合面では一方
の成形品の粗面の凹凸と他方の成形品の粗面の凹
凸がいわば噛合した状態になる。したがつて、セ
ン断応力に対して強い抵抗性を示す。また、成形
品の凹凸の粗面には、接合用シートの織布から移
行した撚糸が毛羽状に植立しているため、接合面
では、この植立撚糸が接着剤層に入り込んで投錨
効果を奏する。したがつて、引張応力に対しても
かなりの抵抗性を示すのである。 つぎに、この考案を詳しく説明する。 第1図はこの考案の接合用シートの一例の構成
図であり、1は経糸と緯糸を構成する糸が長繊維
単独よりなる撚糸によつて織成された織布、2は
織布表面の起毛、3は織布1を裏打ちするシート
状弾性体である。 上記の織布1を構成する繊維としてはテトロ
ン,ナイロン,ビニロン,ガラス繊維等汎用され
ている繊維があげられ、それらの繊維を、長繊維
状にし、かつ撚糸に構成して用いられる。ここで
長繊維とは、繊維長が100mmを超えるもののこと
をいう。なお、上記織布1としては、長繊維単独
よりなる撚糸と、マルチフイラメントのような線
体もしくは各種繊維の単糸を組み合わせて用いた
ものを用いてもよい。ただし、このような線体お
よび単糸は成形品表面の凹凸粗面化には寄与する
が、その凹凸粗面の毛羽立ちには殆ど寄与しない
ため、長繊維単独よりなる撚糸の数本ないし数十
本おきに用いるようにすることが好ましい。シー
ト状弾性体3は、天然,合成ゴム,合成樹脂等か
らなりシート形成能をもつものにより構成され
る。そして、織布1の表面にトツピング加工,ラ
ミネート加工,刷毛塗り等を行うことにより設け
られる。 このような接合用シートを用いての樹脂成形品
の表面の粗面化は、例えばつぎのようにして行わ
れる。すなわち、樹脂成形品の未硬化時に、上記
接合用シートを、その織布側を樹脂成形品の表面
に押しつけて貼りつける。この貼りつけにより樹
脂成形品の表面の樹旨の一部が流動し、接合用シ
ートの織布の織目の凹凸に沿つて動き、かつ、そ
の織目から内部へ浸透する。接合用シートの織布
の織目内に侵入する樹脂は、この接合用シートが
裏面側にシート状弾性体3を有しているため、弾
性体3の存在する部分まで侵入して、そこで、ス
トツプされ織布の奥や反対面まで到達しない。こ
のようにして接合用シートを貼りつけた状態で樹
脂成形品の硬化を完了させる。第2図において、
1は織布、2はその起毛、3はシート状弾性体、
4は樹脂成形品である。樹脂成形品4の硬化後に
接合用シート5を剥離すると、 接合用シートの織布の織目の表面の凹凸に沿
つて形成される凹凸面と、 接合用シートの織布を構成する撚糸の糸が樹
脂成形品の表面に移行され、植毛された形とな
ること、 によつて樹脂成形品の表面が、凹凸面(前記)
となり、かつ、その凹凸面から、接合用シートの
織布の長繊維糸の移行による糸(前記)が起毛
していて、極めて良好な粗面となる。これを第3
図に示す。第3図において、6は接合用シートの
織布(平織りの織目に侵入した部分)で構成され
る凸部であり、7は織布1の経撚糸と緯撚糸との
重なり合つた部分と押された部分とによつて構成
される凹部である。この凸部6および凹部7によ
つて樹脂成形品の表面が凹凸面になる。8は織布
1の表面から移行した起毛である。この場合、樹
脂成形品の表面からの接合用シートの剥離は、前
記のように裏面にシート状弾性体が裏打ちされて
いて樹脂成形品の構成樹脂の侵入がその部分でお
さえられるようになるため、容易に剥離しうるの
である。特に、剥離性を考慮すると接合用シート
としては幅の狭いテープ状(50mm幅,100mm幅)
に構成しておくことが好ましい。 このようにして形成された成形品の接合は、そ
の粗面に樹脂成形品の樹脂と同系統の樹脂を塗布
し同様にして得られた樹脂成形品の接合面に圧接
し、樹脂を硬化させることにより行うことができ
る。この場合、樹脂成形品の接合は接合面が凹凸
面になつていてその凹凸と織布から移行した糸と
の作用によつて接合性が著しく向上しているた
め、極めて強固になされている(特に、接合面に
おいて一方の成形品の凹凸と他方の成形品の凹凸
が噛合した状態になることにより、セン断応力に
対して強い抵抗性を有する)のである。 なお、接合用シートの使用方法は、前記のよう
な、未硬化状態の樹脂成形品の表面に接合用シー
トを押しつけるという方法だけに限らず、例えば
成形用金型の所定部分に、接合用シートを、その
裏面のシート状弾性体を接合用金型に対面させた
状態で接着し、その状態で樹脂成形を行つて樹脂
成形品をつくり、ついで得られた樹脂成形品(硬
化済)より接合用シートを剥離するようにしても
よい。このように接合用シートを金型に貼着して
使用する場合には、接合用シートの裏面のシート
状弾性体として、それ自身の粘着力で金型に貼着
しうるようなものを用いることが好ましい。その
ようなものとして、例えばウレタンシール材(保
土谷化学社製,ミリオネートNS−12)があげら
れる。 さらに、船体等の長尺物を一体的に成形するよ
うな場合には、金型上に成形用樹脂(ガラス繊維
入り)を積層して所定の厚みにしたのち、その上
にテープ状に形成された接合用シートを、その表
面を樹脂面に合わせて列状に置いて樹脂を硬化さ
せ、ついでテープ状の接合用シートを順次剥離し
て粗面を形成し、その粗面の上に新たに積層し、
その上にさらに接合用シートを置くという工程を
繰り返すことにより、簡単に成形できるのであ
る。 この考案の接合用シートは、以上のように構成
されているため、これまでのようにサンデイング
掛け等を行うことなく、樹脂成形品の表面を簡単
【表】
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に用いる接合用シートの側面
図、第2図はその使用説明図、第3図は粗面の部
分的拡大斜視図である。 1……織布、2……起毛、3……シート状弾性
体、4……樹脂成形品、5……接合用シート、8
……糸状体。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 経糸と緯糸が、長繊維よりなる撚糸単独かも
    しくは、単糸および線体の少なくとも一方と長
    繊維よりなる撚糸とから構成されている織布の
    裏面側に、その織布を所定の厚みだけ埋め込ん
    だ状態でシート状弾性体が設けられている接合
    用シート。 (2) 前記シート状弾性体が、粘着性を有している
    ものである実用新案登録請求の範囲第1項記載
    の接合用シート。
JP14721883U 1983-09-20 1983-09-20 接合用シ−ト Granted JPS6053541U (ja)

Priority Applications (1)

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JP14721883U JPS6053541U (ja) 1983-09-20 1983-09-20 接合用シ−ト

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JP14721883U JPS6053541U (ja) 1983-09-20 1983-09-20 接合用シ−ト

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Publication Number Publication Date
JPS6053541U JPS6053541U (ja) 1985-04-15
JPH0329143Y2 true JPH0329143Y2 (ja) 1991-06-21

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JP14721883U Granted JPS6053541U (ja) 1983-09-20 1983-09-20 接合用シ−ト

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