JPH03291322A - 溶銑の精錬方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、高炉鋳床上の溶銑流路中での溶銑処理方法に
関するものである。

〈従来の技術〉 高炉の鋳床上の溶銑流路内での溶銑予備処理において、
精錬剤から生成されるスラグと溶銑を鋳床上において分
前する反応槽ではスラグの流動性排滓性を改善すること
が円滑な処理を連続して行なうための重要なポイントで
ある。

スラグの流動性を改善するためには、 ■ホタル石等の流動性を著しく改善する添加剤を添加す
る（一般的によく用いられる方法ン。■高炉で製造され
る溶銑の温度が高くなるように、高炉の操業をコントロ
ールする。■反応槽で生成するＣＯガスを酸素気流でＣ
Ｏｚまで燃焼させ、スラグに着熱させる方法（一般的に
よく用いられる方法）等がある。

〈発明が解決しようとする課題〉 以下に従来技術の問題点について記す。

まず、ホタル石等の滓化促進のだめの添加剤の添加であ
るが、これらの添加剤は反応槽の耐火物を侵蝕し、反応
槽の寿命低下、耐火物コストの上昇を招いている。また
添加剤自身が高価なことも欠点のひとつである。

次に、高炉で溶銑温度を高く操業する方法であるが、こ
の方法は溶銑が通過するすべての通過部耐火物の溶損ス
ピードを上昇させ、滓化促進のための添加剤の添加と同
様の問題点をもつ。

反応槽内のＣＯガスを燃焼させる方法は、反応槽内の雰
囲気温度は上昇させるものの、ガスとして集塵機に吸引
されるため、スラグへの着熱効率の不良という問題があ
った。

本発明は、前記問題点、すなわち、添加剤のコストの上
昇１反応槽等の耐火物の溶損スピードの上昇、スラグへ
の着熱効率の不良を、解決し得るスラグの流動性改善方
法を提供するためになされたものである。

〈課朋を解決するための手段〉 本発明は、溶銑表面上から精錬剤を吹付けもしくは落し
込み、または溶銑中に精錬剤を吹込む溶銑の精錬方法に
おいて、 平均粒径６町以下のコークスまたは石炭等の炭材を反応
槽内で生成するスラグの２０重量％以下の割合で、流速
１〜１０ｍ／ｓの搬送方法と共にスラグ表層に鉛直方向
に吹付けると共に、スラグ表層上に浮遊するコークスま
たは石炭等の炭材を別途排滓シュート側に配設した酸素
吹付はランスから吹付ける酸素気流で燃焼させ、スラグ
の流動性。

排滓性を改善することを特徴とする溶銑の精錬方法であ
る。

く作用〉 本発明方法の特徴は次の３点である。

■　コークスまたは石炭（以下炭材と称す）の粒度を一
６ｍに制限したこと。

■　炭材のスラグへの混入方法を１〜１０ｍ／ｓの搬送
気流によるスラグ鉛直方向への加速吹付けによるものと
したこと。

■　炭材のスラグへの混入率を２０重量％以下としたこ
と。

これら■〜■は、炭材の燃焼・着熱効率を高めると共に
、滓化・熔融したスラグの流動性を損わないための条件
として提案したものである。

各条件の具体的な狙いは以下の通りである。

■吹付ける炭材の粒度を一６１１Ｉｍに制限することに
よって、反応槽内に滞留する炭材の燃焼効率を上昇させ
る。■炭材の吹付は時の気流速度を１〜１０ｍ／ｓと適
正化することによって、炭材の飛散とスラグ深層部まで
の潜り込みを抑制し、燃焼効率を上げ、また、スラグ中
への潜り込みによるスラグの流動性低下を防止する。■
炭材の混入割合をスラグの２０重置％以下に制限するこ
とによってスラグの流動性低下を防止する。

これらの条件の限定理由を以下に説明する。

炭材平均粒径と反応槽内の炭材の燃焼性との関係を調査
した結果を第１１１ｉ１４こ示す。燃焼性については、
反応槽内からそれを評価する物質バランスデータの採集
が難しいため、排滓スラグ中に含まれる炭材含有量で代
替評価した。図から明らかなように平均粒径６ｍ以下で
、炭材の燃焼性が著しく改善される。

従って、吹付ける炭材の粒度を一６１１Ｉ１１に制限し
炭材搬送気流速度と燃焼性との関係を調査した結果を第
２図に示す。燃焼性の尺度は前述の通りとし、炭材は粉
コークスを６！１１１１の篩でカッティングした一６鴫
サイズの粉を用いた。燃焼性は５ｍ／Ｓの気流速度時に
最大となり、１０ｍ／ｓを越えると著しく効率が低下す
る。これは］Ｏｍ／ｓ以上の気流速度では炭材がスラグ
中に潜り込み、酸素と接触しないためと考えられる。

従って、炭材は気流速度１〜１０ｍ／ｓの気流と共に吹
付ける。

炭材配合比と反応槽の１日当りの排滓シュート掃除回数
との関係を調査した結果を第３図に示す。

スラグ中に固体である炭材が混しることによって、スラ
グの流動性が低下するが、２０％以上の混入率でシュー
ト掃除回数が増す。すなわち、スラグの流動性が低下す
ることがわかる。

従って、炭材を反応槽内で１戚するスラグの２０重量％
以下のｇ＋＋合で吹付番ノる。

〈実施例〉 本発明の実施例の状況を第４図に示ず。第４図には反応
槽ｌ中の溶銑２中に精錬剤吹込みランス４を浸漬し、精
錬剤５をこのランスから吹込んでいる例について示す０
本法ではスラグ３上から炭材吹付はランス６を通し、上
方から炭材７をスラグ表面に吹付け、下流の排滓シュー
ト１０例の酸素吹付はランス８から酸素９を吹付け、前
記炭材７を燃焼させるものである。

第４図に示す設備を用いて操業条件はすべて同一として
、炭材の粒度、炭材搬送気流速度、炭材配合比を第１表
に示すように変化させて操業し、炭材の燃焼効率、スラ
グ流動性を前述と同様な方法で評価しその結果を第１表
に併せて表示した。

第１表から明らかなように、本発明に係る精錬方法によ
ると、炭材の燃焼効率が向上し、スラグの流動性、排滓
性が改善されることが明らかである。

〈発明の効果〉 本発明は方法によると、前述のとおり添加剤耐火物のコ
ストの上昇や作業性悪化を招くことなしに、安定して鋳
床での溶銑予備処理ができるようになった。

【図面の簡単な説明】

第１図は、炭材粒度と燃焼性との関係を示す特性図、第
２図は、炭材搬送気流速度と燃焼性との関係を示す特性
図、第３図は、炭材配合比とｆＪｌ：滓シュート掃除回
数との関係を示す特性図、第４図は、本発明に係る実施
例の説明図である。 １・・・反応槽、　　　　２・・・溶銑、３・・・スラ
グ、　　　　　４・・・精錬剤吹込みランス、５・・・
精錬剤、　　　　　６・・・炭材吹付はランス、７・・
炭材、　　　　　　８・・・酸素吹付はランス、９・・
・酸素、　　　　　ｌＯ・・・排滓シュート。 特許出醐大　　　川＠製鉄株式会社 炭材搬送気流速度（ｍ／ｓ）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 溶銑表面上から精錬剤を吹付けもしくは落し込み、また
   は溶銑中に精錬剤を吹込む溶銑の精錬方法において、 平均粒径６ｍｍ以下のコークスまたは石炭等の炭材を反
   応槽内で生成するスラグの２０重量％以下の割合で、流
   速１〜１０ｍ／ｓの搬送気流と共にスラグ表層に鉛直方
   向に吹付けると共に、スラグ表層上に浮遊するコークス
   または石炭等の炭材を別途排滓シュート側に配設した酸
   素吹付けランスから吹付ける酸素気流で燃焼させ、スラ
   グの流動性、排滓性を改善することを特徴とする溶銑の
   精錬方法。