JPH0329120B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0329120B2
JPH0329120B2 JP16152184A JP16152184A JPH0329120B2 JP H0329120 B2 JPH0329120 B2 JP H0329120B2 JP 16152184 A JP16152184 A JP 16152184A JP 16152184 A JP16152184 A JP 16152184A JP H0329120 B2 JPH0329120 B2 JP H0329120B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lubricant
weight
parts
test
reaction product
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP16152184A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6140400A (ja
Inventor
Tadashi Katabuchi
Hideo Kanamori
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Idemitsu Kosan Co Ltd filed Critical Idemitsu Kosan Co Ltd
Priority to JP16152184A priority Critical patent/JPS6140400A/ja
Publication of JPS6140400A publication Critical patent/JPS6140400A/ja
Publication of JPH0329120B2 publication Critical patent/JPH0329120B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は水溶性潤滑剤に関し、詳しくは潤滑性
が改善され、防錆性、腐食防止性、耐腐敗性など
にすぐれた水溶性潤滑剤に関する。 火災のおそれがある場所で用いる潤滑剤として
不燃性の水溶性潤滑剤の有用性が高まつている。 しかしながら、水溶性潤滑剤は油性潤滑剤に比
べて潤滑性(耐摩耗性、金属加工性等)が不十分
であり、また使用する装置等に腐食、錆、腐敗な
どの問題が生じる等の欠点があることが指摘され
ている。 水溶性潤滑剤としては従来より各種のものが知
られており、たとえば低炭素数の二塩基酸のアル
カノールアミン塩もその一つであるが、これは上
記した欠点のほか液体自体の安定性にも問題があ
つた。 本発明者らは、上記欠点のない水溶性潤滑剤を
開発すべく検討を重ねた結果、炭素数12以上の長
鎖脂肪族ジカルボン酸とアルカノールアミンとの
反応生成物(第四級アンモニウム塩、アミドな
ど)を水溶性潤滑剤として用いると、潤滑性が著
しく向上し、かつ防錆性、腐食防止性、耐腐敗性
などにもすぐれていることが判明した。本発明は
かかる知見に基いて完成されたものである。 すなわち本発明は、下記の式で表される脂肪族
ジカルボン酸またはその水添生成物 (式中、xは0または1を示す。) とアルカノールアミンとの反応により生成する塩
を含有することを特徴とする水溶性潤滑剤を提供
するものである。 本発明に用いられる脂肪族ジカルボン酸または
その水添生成物は、前記式により表されるもので
あり、その代表例を示すと以下の通りである。 HOOC(CH26C(CH3)=CH−(CH22CH=C
(CH3)−(CH26COOH、HOOC(CH26C(CH3
−(CH24C(CH3)−(CH26COOH また、アルカノールアミンとしては各種のもの
を用い得るが、アルカノール基の炭素数が2〜4
のものが好ましい。アルカノールアミンの具体例
としては以下のものがある。 モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、
トリエタノールアミン、モノプロパノールアミ
ン、ジプロパノールアミン、トリプロパノールア
ミン、モノブタノールアミン、ジブタノールアミ
ン、トリブタノールアミン、モノメチルジエタノ
ールアミン、モノメチルジプロパノールアミン、
モノメチルジブタノールアミン、モノエチルジエ
タノールアミン、モノイソプロパノールアミン、
ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノー
ルアミン、モノエチルジプロパノールアミン、モ
ノエチルジブタノールアミン、モノプロピルジエ
タノールアミン、モノブチルジエタノールアミ
ン、ジメチルモノエタノールアミン、ジメチルモ
ノプロパノールアミン、ジメチルモノブタノール
アミン、ジエチルモノエタノールアミ、ジエチル
モノプロパノールアミン、ジエチルモノブタノー
ルアミン、ジプロピルモノエタノールアミン、ジ
プロピルモノプロパノールアミン、ジプロピルモ
ノブタノールアミン、ジブチルモノエタノールア
ミン。 上記脂肪族ジカルボン酸(A)とアルカノールアミ
ン(B)との反応は両者を(B)/(A)=0.5〜5(モル比)、
好ましくは0.8〜3(モル比)の割合で使用し、室
温乃至200℃の温度、好ましくは30〜170℃の温度
で5〜90分、好ましくは10〜60分の条件で行な
う。 代表的な反応生成物としては以下のものがあ
る。 6―エチル―ドデカン1,12―ジカルボン酸,
6―エチル―ヘキサデカン1,16―ジカルボン
酸、1,18―オクタデカンジカルボン酸、1,22
―ドコサンジカルボン酸等のジカルボン酸のモノ
エタノールアミン塩,ジエタノールアミン塩、ト
リエタノールアミン塩などがある。 これら反応生成物は単独で用いてもよく、2種
以上を組合せて用いてもよい。 本発明の水溶性潤滑剤は上記反応生成物を0.05
重量%以上、好ましくは1〜50重量%含有し、こ
のほか必要に応じて乳化剤、増粘剤、酸化防止
剤、金属イオン封鎖剤、流動点降下剤、油性向上
剤、防錆剤、極圧剤、消泡剤などを適宜添加して
物性の改良を図ることができる。 本発明の水溶性潤滑剤は、上記各成分の配合量
などを調整することによつてソリユーシヨン型潤
滑剤およびエマルジヨン型潤滑剤とすることが出
来、その用途に応じて利用することが可能であ
る。したがつて、本発明の潤滑剤は切削油剤、研
削油剤、塑性加工油剤(圧延、絞り、打抜き、抽
伸、引抜など)、油圧作動油剤等として極めて有
用である。 次に、本発明をその実施例により詳しく説明す
る。 製造例 1 式
【式】 で表わされる6―エチル―ヘキサデカン―1,16
―ジカルボン酸とジエタノールアミンとを1:1
(モル比)で混合し、60℃で1時間撹拌しながら
反応を行ない反応生成物を得た。 製造例 2 製造例1において原料のモル比を前者:後者=
1:2としたこと以外は同様にして反応生成物を
得た。 製造例 3 製造例1においてジエタノールアミンの代りに
トリエタノールアミンを用い、原料のモル比を前
者:後者=1:3とし、かつ反応温度を50℃とし
たこと以外は同様にして反応生成物を得た。 製造例 4 製造例3において原料のモル比を1:1とし、
かつ反応時間を40分としたこと以外は同様にして
反応生成物を得た。 製造例 5 1,18―オクタデカンジカルボン酸とトリエタ
ノールアミンとを1:2(モル比)で混合し、60
℃で40分間撹拌しながら反応を行ない反応生成物
を得た。 製造例 6 6―エチル―ドデカン―1,12―ジカルボン酸
とジエタノールアミンとを1:2(モル比)で混
合し、60℃で1時間撹拌しながら反応を行ない反
応生成物を得た。 製造例 7 式HOOC(CH26C(CH3)=CH−(CH22CH=
C(CH3)−(CH26COOHで表される化合物とジ
エタノールアミンとを1:2(モル比)で混合し、
60℃で1時間反応を行い反応生成物を得た。 製造例 8 式HOOC(CH26C(CH3)−(CH24C(CH3)−
(CH26COOHで表される化合物とジエタノール
アミンとを1:2(モル比)で混合し、60℃で1
時間反応を行い反応生成物を得た。 実施例 1 製造例1で得た反応生成物40重量部、乳化剤
(ポリオキシエチレンノニルフエニルエーテル、
n=10)10重量部、防錆剤10重量部、炭酸ナトリ
ウム5重量部および水35重量部を配合してソルブ
ル型水溶性潤滑剤(切削油剤)を得た。この潤滑
剤について各種の試験を行ない評価した。結果を
第1表に示す。 比較例 1 実施例1において製造例で得た反応生成物の代
りにオレイン酸ジエタノールアミン塩40重量部を
用いたこと以外は同様にして潤滑剤を得た。この
潤滑剤についての試験結果を第1表に示す。 第1表から明らかなように、本発明の潤滑剤は
比較例のものよりも潤滑性(研削性)が大きく、
しかも耐腐敗性の向上が顕著である。 なお、評価試験は以下の方法により行なつた。 研削試験 50倍希釈液を用い、WA−60砥石にて周速
1700m/min.の研削を行ない、被削剤S―45C
を約20Kg/cm2の押しつけ圧にて1回に1mm研削
する。砥石を再生研摩せず試験を繰返し行な
い、正常な研削が可能な回数を測定する。 切削切粉錆試験 ボール盤にてエンドルン工具を用い、FCD
−40材の切削を行なう。この加工は試料油(切
削油剤)を給油して行なう。加工後、7日間に
亘り被削材の錆発生状況を観察し、切削油剤の
防錆力の評価を行なう。 耐腐敗性試験 潤滑剤に好気性細菌、嫌気性細菌、硫酸還元
菌、カビ、酵母を植菌し、30℃で14日培養後の
各菌の生菌数を測定し、その繁殖度合い(腐敗
しにくさの度合い)を評価する。すなわち、潤
滑剤を水道水で50倍に希釈し、その20mlを試験
管に採取したのち、この試験管に鋳物切粉200
mgおよび腐敗油1滴を添加し、上記条件で静置
培養する。また、培養後の生菌数の測定は微生
物ごとに次の倍地と培養方法を採用した。 (1) 好気性細菌(寒天平板法、ブイヨン) 培地組成:肉エキス0.5%、ペプトン1.0% 塩化ナトリウム0.5%、寒天1.5%(PH7.0) (2) 嫌気性細菌(VL基礎培地を用いたロール
チユーブ法) 培地組成:ペプトン1.0%、酵母エキス0.5
%、ハートエキス0.14%、ブドウ糖0.2%、
リン酸二水素カリウム0.045%、リン酸一
水素カリウム0.045%、硫安0.09%、塩化
ナトリウム0.09%、硫酸マグネシウム(無
水塩)0.009%、塩化カルシウム(無水塩)
0.09%、寒天1.5%、システイン塩酸塩0.03
%、水酸化ナトリウム0.4%(PH7.0) (3) 硫酸還元菌(ロールチユーブ法) スターキー培地〔アメリカン・タイプ・カ
ルチユア・コレクシヨン第12版、331頁
(1976年)〕に寒天1.5%を添加して使用する。 (4) カビ、酵母(寒天平板法) ポテトデキストロース寒天培地: ポテト浸出液200g/、ブドウ糖20g/、
寒天15g/(PH4.0) 腐敗油添加時の生菌数は次の通りである。 好気性細菌 2.0×105個/ml 嫌気性細菌 1.1×104個/ml 硫酸還元菌 5.3×102個/ml カ ビ 3.0×102個/ml 酵 母 1.5×104個/ml 希釈液安定性試験 潤滑剤を水で50倍希釈し、1容のガラス瓶
中に室温で24時間放置後、分離物(くもり、浮
遊物、沈澱物)の有無を観察する。 原液貯蔵試験 潤滑剤を1容のガラス瓶にとり、その中に
鉄触媒(JIS G3141規定のSPCC25×145×1
mm)を入れ、60℃で7日間放置後、分離物(く
もり、浮遊物、沈澱物)の有無を観察する。
【表】 実施例 2 製造例2で得た反応生成物25重量部、エチレン
―プロピレン共重合体(平均分子量30000)40重
量部、PH調整剤0.8重量部、消泡剤0.2重量部およ
び水34重量部を配合してソルブル型水溶性潤滑剤
(絞り油用潤滑剤)を得た。この潤滑剤について
各種の試験を行ない評価した。結果を第2表に示
す。 なお、評価試験は以下の方法により行なつた。 引抜きしごき試験 ダイスSK−3を用い、押しつけ力800〜1200
Kgにて金属板材の引抜きしごきを行なう。この
とき、ダイスと被加工材の両者に供試油(水道
水で5倍希釈)をハケ塗りで塗布し、潤滑性を
かじり傷の有無により評価する。焼付を起こさ
ない(かじり傷のない)最大荷重を測定する。
なお、金属板としてSPCC−SDを用い、引抜
き速度40mm/min.、引抜き距離150mmにて行な
う。 テストピースの錆の有無 引抜きしごき試験後7日目にテストピース
(金属板)の錆の有無を観察する。 〜は第1表と同じ。 比較例 2 ジラウリルハイドロゲンホスフエイト10重量部
とトリエタノールアミン15重量部との反応生成物
25重量部、エチレン―プロピレン共重合体(平均
分子量30000)40重量部、水酸化カリウム0.8重量
部、シリコン系消泡材0.2重量部および水34重量
部を配合して潤滑剤を得た。この潤滑剤について
の試験結果を第2表に示す。 第2表から明らかなように、本発明の潤滑剤の
方が潤滑性(引抜き性)が良好であり、防錆性、
耐腐敗性も良い。
【表】 実施例 3 製造例3で得た反応生成物4重量部、オレイン
酸ジエタノールアミン塩10重量部、ポリオキシエ
チレンノニルフエニルエーテル(n=2)8重量
部、イオウ系極圧剤5重量部、ナフテン系鉱油
(50cSt(40℃))72.3重量部、金属不活性剤0.2重
量部および酸化防止剤0.5重量部を配合してエマ
ルジヨン型潤滑剤(切削油剤)を得た。この潤滑
剤について各種の試験を行ない評価した。結果を
第3表に示す。 なお、評価試験は以下の方法により行なつた。
また、既出の試験項目は前記と同様にして行なつ
た。 切削試験 30倍希釈の試料油を用い、超硬(P20)工具
を使用してアルミ合金鋳物を旋盤により加工す
る実験を行なつた。すなわち、周速100m/
min、送り速度0.1mm/rev.、切り込み深さ2
mm、切削距離4800mの条件で行ない、このとき
の工具の摩耗量(フランク摩耗量、横逃げ面摩
耗量)を測定した。 乳化安定性試験(シリンダー法) 試料油(30倍希釈液)を100mlメスシリンダ
ーに静置し、1ヶ月後の該油の分離状況(油
分、水分、クリームノを観察した。 実施例 4 実施例3において反応生成物として製造例5で
得たものを使用したこと以外は実施例3と同様に
行ない潤滑剤(切削油剤)を得た。この潤滑剤に
ついて実施例3と同様に試験した。結果を第3表
に示す。 比較例 3 実施例3において反応生成物4重量部を除外
し、ポリオキシエチレンノニルフエニルエーテル
(n=2)を7重量部とし、ナフテン系鉱油を
77.3重量部としたこと以外は同様にして潤滑剤を
得た。この潤滑剤についての試験結果を第3表に
示す。 比較例 4 比較例3においてイオウ系極圧剤を除外し、ナ
フテン系鉱油の使用量を82.3重量部としたこと以
外は同様にして潤滑剤を得た。この潤滑剤につい
ての試験結果を第3表に示す。 第3表から明らかなように、本発明品は潤滑
性、切削性、防錆性のいずれも優れている。
【表】
【表】 実施例 5 製造例4で得た反応生成物4重量部、防錆剤10
重量部、オレイン酸ジエタノールアミン塩20重量
部、ポリオキシエチレンノニルフエニルエーテル
(n=4)15重量部およびナフテン系鉱油(50cSt
(40℃))51重量部を配合してエマルジヨン型潤滑
剤(油圧作動油剤)を得た。 この潤滑剤について各種の試験を行ない評価し
た。結果を第4表に示す。 なお、評価試験は以下の方法により行なつた。
また、既出の試験項目は前記と同様にして行なつ
た。 プランジヤーポンプ試験 プランジヤーポンプPSV−16CIA−A70(萱
場工業(株)製)を使用し、1800rpm、29.5/
min、圧力50Kg・f/cm2を1.8秒、70Kg・f/
cm2を1.8秒のサイクル試験を1000時間(100万パ
ルス)行なつた。試験後、各部の摩耗、フイル
ター目詰り、容積効率の低下を測定した。 比較例 5 実施例5において反応生成物を除外し、オレイ
ン酸ジエタノールアミン塩の配合量を24重量部と
したこと以外は同様にして潤滑剤を得た。この潤
滑剤についての試験結果を第4表に示す。 表から明らかなように、本発明の潤滑剤は比較
例のものより耐摩耗性が良く、液の安定性も良好
である。比較例のものはフイルターの目詰りを生
じ、液の透明性を失う。
【表】
【表】 あり
実施例 6 製造例4で得た反応生成物4重量部、ナフテン
系鉱油(50cSt(40℃))49.8重量部、ポリオキシ
エチレンノニルフエニルエーテル(n=2、4お
よび9の混合物)20重量部、水溶性防錆剤5.5重
量部、酸化防止剤0.5重量部、金属不活性剤0.2重
量部および水20重量部を配合してソルブル型潤滑
剤(油圧作動油剤)を得た。この潤滑剤について
各種の評価試験を行なつた。結果を第5表に示
す。 なお、評価試験は以下の方法により行なつた。
また、既出の試験項目は前記と同様にして行なつ
た。 ペーンポンプ試験 ペーンV−1040(東京計器製)を使用し、回
転数1500rpm、圧力70Kg/cm2にて250時間の試
験を行なつた。試験後、各部の摩耗量、異常の
有無を測定、観察した。なお、試験は油温50
℃、油量30/min、フイルター目の粗さ20μ
mの条件で行なつた。 金属腐食試験 JIS K2234に準拠。アルミニウム、銅および
鉄の角試片を供試油中に半浸漬し、60℃で7日
間保持後の腐食の状態を観察した。 比較例 6 実施例6において反応生成物の代りにジチオリ
ン酸亜鉛(日本ルブリゾール(株)製
「Lubrizol1060」)1重量部を用い、ナフテン系鉱
油の配合量を52.8重量部としたこと以外は同様に
して潤滑剤を得た。この潤滑剤について試験結果
を第5表に示す。 表から明らかなように、本発明の潤滑剤は比較
例のものよりも耐腐食性が優れており、しかも耐
摩耗性は同等である。
【表】 原液貯蔵試験 異常なし 異常なし
実施例 7 製造例1で得た反応生成物3重量部、牛脂25重
量部およびパラフイン系鉱油(500ニユートラル)
72重量部を配合して水溶性潤滑剤(圧延用潤滑油
剤)を得た。この潤滑剤について各種の評価試験
を行なつた。結果を第6表に示す。 なお、評価試験は以下の方法により行なつた。
また、既出の試験項目は前記と同様にして行なつ
た。 圧延試験 可逆式精密二段圧延機(吉田第二記念製、中
央冷却式、ロール寸法200φ×200L、ロール材
質SUJ−2、硬度HSS97、ロール粗さ
0.4μRnax)にてSPCCコイル(1.0mm×50mm×
100m)の4パス圧延を行ない、焼付疵の発生
とそのときの圧延圧力の測定を行ない圧延油
(水道水で30倍希釈)の潤滑性を評価した。試
験の詳細を以下に示す。 最大圧下能力:40t ミルモーター:100 張力:70〜500Kg 圧延速度:最大200m/min 圧延条件 圧延材:JIS−G−3131、1.0mm×50mm×100m
のコイル 圧延速度:200m/min 試料油:5%水溶液 圧下スケジユール(各パス毎の圧下率):10%
(1パス)―40%(2パス) −40%(3パス)−40%(4パス) 給油量:5/min 乳化安定性試験(ESI法) 一定の撹拌(9000rpm×3分)を行なつた試
料エマルジヨンを30分間静置した後、上層部と
下層部を分取する。50℃における下層部の油分
xと上層部の油分yとを測定し、ESI=x/y
を求める。 実施例 8 実施例7において製造例1の反応生成物の代り
に製造例6の反応生成物3重量部を用い、パラフ
イン系鉱油の使用量を69.5重量部とし、さらにポ
リオキシエチレンノニルフエニルエーテル(n=
6)0.5重量部を用いたこと以外は実施例7と同
様にして潤滑剤を得た。この潤滑剤についての評
価試験の結果を第6表に示す。 比較例 7 実施例7において製造例1の反応生成物を削除
し、パラフイン系鉱油の使用量を71重量部とし、
さらにポリオキシエチレンノニルフエニルエーテ
ル(n=6)2重量部を用いたこと以外は実施例
7と同様にして潤滑剤を得た。この潤滑剤につい
ての試験結果を第6表に示す。
【表】
【表】 乳化安定性試験
ESI値 0.90 0.90 0.90

実施例 9 実施例7において、製造例1で得た反応生成物
の代わりに製造例7で得た反応生成物を使用した
こと以外は同様にして水溶性潤滑剤を得た。この
潤滑剤についての試験結果を第7表に示す。 実施例 10 実施例7において、製造例1で得た反応生成物
の代わりに製造例8で得た反応生成物を使用した
こと以外は同様にして水溶性潤滑剤を得た。この
潤滑剤についての試験結果を第7表に示す。
【表】 比較例 8 実施例1において、6−エチル―ヘキサデカン
―1,16−ジカルボン酸の代わりにダイマー酸を
使用したこと以外は同様にして水溶性潤滑剤を得
た。この潤滑剤についての試験結果を第8表に示
す。 比較例 9 実施例1において、6−エチル―ヘキサデカン
1,16―ジカルボン酸の代わりにデカン二酸(セ
バシン酸)を使用したこと以外は同様にして水溶
性潤滑剤を得た。この潤滑剤についての試験結果
を第8表に示す。 比較例 10 実施例1において、6−エチル―ヘキサデカン
―1,16−ジカルボン酸の代わりにアルケニルコ
ハク酸(炭素数20〜26のオレフインと無水マレイ
ン酸との反応生成物)を使用したこと以外は同様
にして水溶性潤滑剤を得た。この潤滑剤について
の試験結果を第8表に示す。
【表】 し あり し

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記の式で表される脂肪族ジカルボン酸また
    はその水添生成物 (式中、xは0または1を示す。) とアルカノールアミンとの反応により生成する塩
    を含有することを特徴とする水溶性潤滑剤。 2 アルカノールアミンが炭素数2〜4のアルカ
    ノール基のものである特許請求の範囲第1項記載
    の水溶性潤滑剤。
JP16152184A 1984-08-02 1984-08-02 水溶性潤滑剤 Granted JPS6140400A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16152184A JPS6140400A (ja) 1984-08-02 1984-08-02 水溶性潤滑剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16152184A JPS6140400A (ja) 1984-08-02 1984-08-02 水溶性潤滑剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6140400A JPS6140400A (ja) 1986-02-26
JPH0329120B2 true JPH0329120B2 (ja) 1991-04-23

Family

ID=15736657

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16152184A Granted JPS6140400A (ja) 1984-08-02 1984-08-02 水溶性潤滑剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6140400A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5778404B2 (ja) * 2010-10-05 2015-09-16 小野 真児 水溶性切削液
WO2014084171A1 (ja) * 2012-11-27 2014-06-05 日本クエーカー・ケミカル株式会社 水溶性金属加工油剤組成物、金属研削方法および研削加工物
JP5830814B1 (ja) * 2015-02-20 2015-12-09 大同化学工業株式会社 水溶性金属加工油剤組成物、クーラント、及び金属加工方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2428689A1 (de) * 1974-06-14 1975-12-18 Basf Ag Laufflaechenmischung
US4253975A (en) * 1979-08-27 1981-03-03 Mobil Oil Corporation Aqueous lubricants containing metal hydrocarbyl dithiophosphates
JPS6050398B2 (ja) * 1980-03-22 1985-11-08 本田技研工業株式会社 水溶性油剤
JPS5821487A (ja) * 1981-07-29 1983-02-08 Kao Corp 水性作動油
JPS60118799A (ja) * 1983-11-29 1985-06-26 Nippon Oil Co Ltd 金属加工用潤滑剤

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6140400A (ja) 1986-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102002424A (zh) 一种微乳化切削液组合物及其制备方法
NZ275005A (en) Water soluble metal working fluids comprising polyaspartic acid
CN111004676A (zh) 乳化型切削液及其制备方法
CN104531308A (zh) 一种高性能微乳化切削液
JPH04516B2 (ja)
US5171903A (en) Lubricating oil composition
CN104073328A (zh) 一种微乳化切削液、切削稀释液及其制备和使用方法
US4749503A (en) Method and composition to control microbial growth in metalworking fluids
CA1190541A (en) Aqueous functional fluid composition
US8044004B2 (en) Metalworking oil composition, metalworking method and metalwork
JP5131258B2 (ja) 金属加工用油剤、金属加工方法及び金属加工品
JPH0329120B2 (ja)
JP2510233B2 (ja) 水溶性金属加工油剤
US3195332A (en) Aluminum hot rolling processes using aqueous lubricant compositions
JP3314201B2 (ja) 水性冷間鍛造潤滑剤
JPS62290799A (ja) 摺動面兼金属加工油剤および該摺動面兼金属加工油剤を用いた工作機械の潤滑方法
JP3567311B2 (ja) 水性冷間鍛造潤滑剤
US6818609B2 (en) Metal deformation compositions and uses thereof
JP2885011B2 (ja) 熱間圧延加工用潤滑剤組成物
JPH01301793A (ja) 潤滑油
JP2005232417A (ja) 金属変形組成物及びその使用
CN102911778B (zh) 一种多功效全合成切削液
CN106675757A (zh) 一种新型切削液
JPH0241392A (ja) 潤滑油
Watanabe et al. Characteristic properties of cutting fluid additives derived from fatty alcohols