JPH032892Y2 - - Google Patents
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- JPH032892Y2 JPH032892Y2 JP1985023614U JP2361485U JPH032892Y2 JP H032892 Y2 JPH032892 Y2 JP H032892Y2 JP 1985023614 U JP1985023614 U JP 1985023614U JP 2361485 U JP2361485 U JP 2361485U JP H032892 Y2 JPH032892 Y2 JP H032892Y2
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- sliding piece
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- frame
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- 210000004709 eyebrow Anatomy 0.000 description 3
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Landscapes
- Eyeglasses (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この考案は多焦点用眼鏡枠に関するものであ
る。この多焦点用眼鏡枠によると、眼鏡を顔に装
用したまま、軽い力による簡単な操作で眼鏡を上
下させることができる。しかも、上下の各位置で
安定よく支持させることもできる。
る。この多焦点用眼鏡枠によると、眼鏡を顔に装
用したまま、軽い力による簡単な操作で眼鏡を上
下させることができる。しかも、上下の各位置で
安定よく支持させることもできる。
(従来の技術)
眼鏡を顔に装用したまま眼鏡を上下させること
ができるようにした多焦点用眼鏡枠としては、例
えば実開昭57−45625号公報に記載されたものが、
すでに知られている。このものは次のようなもの
である。
ができるようにした多焦点用眼鏡枠としては、例
えば実開昭57−45625号公報に記載されたものが、
すでに知られている。このものは次のようなもの
である。
すなわち、左右の眼鏡枠の各内側を中央連結片
で連結し、左右の眼鏡枠の内側の裏面に上下方向
かつ平行にピンをそれぞれ固定している。そし
て、別体の摺動片を用意している。摺動片は、ほ
ぼ門形に形成したフレームの両下端に垂直方向の
パイプの上端をそれぞれ取付けたものである。そ
れらのパイプの下側に、取付けアームの上端を取
付け、取付けアームの先端に鼻当片をそれぞれ取
付けている。それらのパイプを眼鏡枠の左右のピ
ンにはめることで、左右の眼鏡枠の内側に左右の
鼻当片を上下できるように取付ける。なお、ピン
にパイプをはめたときに一定の弾力による摩擦力
が発生する手段を、ピンとパイプとの間に設けて
いる。
で連結し、左右の眼鏡枠の内側の裏面に上下方向
かつ平行にピンをそれぞれ固定している。そし
て、別体の摺動片を用意している。摺動片は、ほ
ぼ門形に形成したフレームの両下端に垂直方向の
パイプの上端をそれぞれ取付けたものである。そ
れらのパイプの下側に、取付けアームの上端を取
付け、取付けアームの先端に鼻当片をそれぞれ取
付けている。それらのパイプを眼鏡枠の左右のピ
ンにはめることで、左右の眼鏡枠の内側に左右の
鼻当片を上下できるように取付ける。なお、ピン
にパイプをはめたときに一定の弾力による摩擦力
が発生する手段を、ピンとパイプとの間に設けて
いる。
鼻当片を上下させるには、摺動片のフレームを
指でつまんでその摩擦力より大きい力を加え、ピ
ンに対してパイプを上下させればよい。例えばこ
の眼鏡枠に遠近両用レンズをはめ込んだ場合は、
鼻当片を持ち上げた状態で装用すれば遠方視の状
態となる。逆に、鼻当片を下げた状態で装用すれ
ば近方視の状態となる。
指でつまんでその摩擦力より大きい力を加え、ピ
ンに対してパイプを上下させればよい。例えばこ
の眼鏡枠に遠近両用レンズをはめ込んだ場合は、
鼻当片を持ち上げた状態で装用すれば遠方視の状
態となる。逆に、鼻当片を下げた状態で装用すれ
ば近方視の状態となる。
(考案が解決しようとする問題点)
眼鏡枠を上下動させるときは軽い力で操作でき
ることが望ましい。そこで、前記従来のものにお
いては、そのためにピンとパイプとの間に発生す
る摩擦力を弱めるものとするしかない。ところ
が、そのようにすると眼鏡枠を所定の位置で止め
ておくことができず、自重でずり落ちてしまう。
最後にはピンからパイプが抜けて、眼鏡枠が落下
してしまうおそれさえ考えられる。このため、や
むを得ず摩擦力を強めてしまうしかないことにな
る。
ることが望ましい。そこで、前記従来のものにお
いては、そのためにピンとパイプとの間に発生す
る摩擦力を弱めるものとするしかない。ところ
が、そのようにすると眼鏡枠を所定の位置で止め
ておくことができず、自重でずり落ちてしまう。
最後にはピンからパイプが抜けて、眼鏡枠が落下
してしまうおそれさえ考えられる。このため、や
むを得ず摩擦力を強めてしまうしかないことにな
る。
ピンとパイプとの間の摩擦力が強いと、軽い力
で上下操作をすることができない。したがつて、
指でフレームをつまみ、引き上げたり押し下げた
りして摺動片を上下させることになる。
で上下操作をすることができない。したがつて、
指でフレームをつまみ、引き上げたり押し下げた
りして摺動片を上下させることになる。
ところで、見えない所にあるフレームを手探り
で探すのは、大変面倒で時間も掛かる。ようやく
探に当てても、フレームが極めて小さいために、
つまむことはなかなかできない。特に指の太い人
や不器用な人にとつては、至難のことである。た
とえうまくつまめた場合でも、今度は上下させる
作業が大変となる。強い摩擦力に抗して上下させ
るのであるから、片手で眼鏡枠をしつかりつか
み、他方の手の指でフレームを上下させるしかな
い。どうしても両手が必要となるだけでなく、面
倒な操作となつてしまう。
で探すのは、大変面倒で時間も掛かる。ようやく
探に当てても、フレームが極めて小さいために、
つまむことはなかなかできない。特に指の太い人
や不器用な人にとつては、至難のことである。た
とえうまくつまめた場合でも、今度は上下させる
作業が大変となる。強い摩擦力に抗して上下させ
るのであるから、片手で眼鏡枠をしつかりつか
み、他方の手の指でフレームを上下させるしかな
い。どうしても両手が必要となるだけでなく、面
倒な操作となつてしまう。
また、このものの摺動片側の部材の構造は、複
雑である。このため、製作が難しく、高価につ
く。なぜなら、フレームの両下端にパイプをそれ
ぞれ取付け、それらパイプの下端に取付けアーム
をそれぞれ取付け、さらにはそれら取付けアーム
の先端に鼻当片をそれぞれ取付けなければならな
いからである。
雑である。このため、製作が難しく、高価につ
く。なぜなら、フレームの両下端にパイプをそれ
ぞれ取付け、それらパイプの下端に取付けアーム
をそれぞれ取付け、さらにはそれら取付けアーム
の先端に鼻当片をそれぞれ取付けなければならな
いからである。
この考案が解決しようとする問題点は、操作が
極めて容易で、製作も容易な多焦点用眼鏡枠を提
供する点にある。
極めて容易で、製作も容易な多焦点用眼鏡枠を提
供する点にある。
(問題点を解決するための手段)
従来のものがもつ以上のような問題点を解決す
るためにこの考案に係る多焦点用眼鏡枠は、顔に
装着したままで軽い操作ができるように次のよう
な構造とした。
るためにこの考案に係る多焦点用眼鏡枠は、顔に
装着したままで軽い操作ができるように次のよう
な構造とした。
すなわち、それぞれ多焦点レンズがはめ込まれ
る左右1対の両眼鏡枠1,1の各内側を中央連結
片2により連結した。両眼鏡枠1,1の各外側に
は、枠脚6,6をそれぞれ取付けた。また、両眼
鏡枠1,1の各内側には、両者間で上端部の間隔
より下端部の間隔がやや広がつてハの字形になる
対向面を備えた保持片7,7を取付けた。さら
に、左右の直線部10,10と、両直線部10,
10の各上端を連結する連結部11とよりなつ
て、両直線部10,10の各外側面を前記対向面
のハの字形よりやや強めのハの字形にした摺動片
9を用意した。この摺動片9は弾力材で製作す
る。そして、それら両直線部10,10を外方へ
の軽い弾力を発生させた状態で前記対向面に上下
動自在に保持させた。しかも、摺動片9と保持片
7,7側との間には、摺動片9を上昇させた位置
及び下降させた位置において摺動片9を係止させ
るための係止手段をそれぞれ設けた。両直線部1
0,10にはそれぞれ取付片14,14を取付
け、それら取付片14,14を介してそれぞれ鼻
当片15,15を取付けた。以上のようにして、
摺動片9を上昇させたときには、前記係止手段に
よつて係止されると同時に、両鼻当片15,15
の間隔l1が縮まつて、下降させたときも前記係止
手段によつて係止されると同時に、両鼻当片1
5,15の間隔l2がやや広広がるようにしたので
ある。
る左右1対の両眼鏡枠1,1の各内側を中央連結
片2により連結した。両眼鏡枠1,1の各外側に
は、枠脚6,6をそれぞれ取付けた。また、両眼
鏡枠1,1の各内側には、両者間で上端部の間隔
より下端部の間隔がやや広がつてハの字形になる
対向面を備えた保持片7,7を取付けた。さら
に、左右の直線部10,10と、両直線部10,
10の各上端を連結する連結部11とよりなつ
て、両直線部10,10の各外側面を前記対向面
のハの字形よりやや強めのハの字形にした摺動片
9を用意した。この摺動片9は弾力材で製作す
る。そして、それら両直線部10,10を外方へ
の軽い弾力を発生させた状態で前記対向面に上下
動自在に保持させた。しかも、摺動片9と保持片
7,7側との間には、摺動片9を上昇させた位置
及び下降させた位置において摺動片9を係止させ
るための係止手段をそれぞれ設けた。両直線部1
0,10にはそれぞれ取付片14,14を取付
け、それら取付片14,14を介してそれぞれ鼻
当片15,15を取付けた。以上のようにして、
摺動片9を上昇させたときには、前記係止手段に
よつて係止されると同時に、両鼻当片15,15
の間隔l1が縮まつて、下降させたときも前記係止
手段によつて係止されると同時に、両鼻当片1
5,15の間隔l2がやや広広がるようにしたので
ある。
(作用)
両眼鏡枠1,1にそれぞれはめ込まれたレンズ
のうち、たとえば遠方用レンズ部4,4を使用し
て通常の状態で使用するには、両眼鏡枠1,1の
各内側にそれぞれ取付けた保持片7,7により上
下動自在に保持させた摺動片9を上昇させ、両鼻
当片15,15も上昇させた状態で装用する。こ
のとき、摺動片9と保持片7,7側との間に設け
られた係止手段により摺動片9が係止され、両眼
鏡枠1,1は下降した位置に支持されている。こ
のため、遠方用レンズ部4,4が遠方視の視線の
ほぼ中央にきている。
のうち、たとえば遠方用レンズ部4,4を使用し
て通常の状態で使用するには、両眼鏡枠1,1の
各内側にそれぞれ取付けた保持片7,7により上
下動自在に保持させた摺動片9を上昇させ、両鼻
当片15,15も上昇させた状態で装用する。こ
のとき、摺動片9と保持片7,7側との間に設け
られた係止手段により摺動片9が係止され、両眼
鏡枠1,1は下降した位置に支持されている。こ
のため、遠方用レンズ部4,4が遠方視の視線の
ほぼ中央にきている。
レンズのうち例えば近点用レンズ部5,5を使
用したい場合は、顔に装用したまま眼鏡を上に上
げるという自然な動作で両眼鏡枠1,1を持上げ
て、両鼻当片15,15の上端部をまゆ毛のはえ
ぎわあたりに軽く押し当てる。すると、それらの
外側面がハの字形になつて外方への軽い弾力をも
つ摺動片9が、両保持片7,7が備えたハの字形
の対向面によりガイドされながらその弾力で下方
へ下がる。下がつた位置においては、摺動片9は
係止手段により軽く係止される。この状態で装用
すると、鼻当片15,15との相対的な位置関係
により両眼鏡枠1,1が上昇した状態になつてい
て、近点用レンズ部5,5が近点視の視線のほぼ
中央にある。さらに、両鼻当片15,15の間隔
l2が、鼻当片15,15の上昇時の間隔l1よりや
や広がつているので、眼鏡枠1,1は鼻の裾野に
そつて目に近づいて、近点視の視野に広がつてい
る。このため、快適に使用できるのである。
用したい場合は、顔に装用したまま眼鏡を上に上
げるという自然な動作で両眼鏡枠1,1を持上げ
て、両鼻当片15,15の上端部をまゆ毛のはえ
ぎわあたりに軽く押し当てる。すると、それらの
外側面がハの字形になつて外方への軽い弾力をも
つ摺動片9が、両保持片7,7が備えたハの字形
の対向面によりガイドされながらその弾力で下方
へ下がる。下がつた位置においては、摺動片9は
係止手段により軽く係止される。この状態で装用
すると、鼻当片15,15との相対的な位置関係
により両眼鏡枠1,1が上昇した状態になつてい
て、近点用レンズ部5,5が近点視の視線のほぼ
中央にある。さらに、両鼻当片15,15の間隔
l2が、鼻当片15,15の上昇時の間隔l1よりや
や広がつているので、眼鏡枠1,1は鼻の裾野に
そつて目に近づいて、近点視の視野に広がつてい
る。このため、快適に使用できるのである。
つぎに、遠方用レンズ部4,4を使用する通常
の状態に切り変える場合は、顔に装用したまま眼
鏡枠1,1を下に下げるという自然な動作で、両
眼鏡枠1,1を鼻当片15,15が当つている鼻
の当接面に向つて下方に押し下げると両保持片
7,7が備えている対向面のハの字形形状に沿つ
て、摺動片9の両直線部10,10がスムーズに
上昇して停止する。このとき、両直線部10,1
0のハの字形形状は前記対向面のハの字形に沿つ
た形状に縮められて、両直線部10,10と前記
対向面との間に軽い摩擦力が発生する。この摩擦
力に加えて、摺動片9と保持片7,7側との間に
設けられた係止手段により、摺動片9が係止さ
れ、眼鏡枠は下降位置に保持される。
の状態に切り変える場合は、顔に装用したまま眼
鏡枠1,1を下に下げるという自然な動作で、両
眼鏡枠1,1を鼻当片15,15が当つている鼻
の当接面に向つて下方に押し下げると両保持片
7,7が備えている対向面のハの字形形状に沿つ
て、摺動片9の両直線部10,10がスムーズに
上昇して停止する。このとき、両直線部10,1
0のハの字形形状は前記対向面のハの字形に沿つ
た形状に縮められて、両直線部10,10と前記
対向面との間に軽い摩擦力が発生する。この摩擦
力に加えて、摺動片9と保持片7,7側との間に
設けられた係止手段により、摺動片9が係止さ
れ、眼鏡枠は下降位置に保持される。
(実施例)
第1図は、この考案の第1実施例を示す斜視図
であるが、1,1は左右の眼鏡枠である。左右の
眼鏡枠1,1は、中央上方で中央連結片2により
連結している。
であるが、1,1は左右の眼鏡枠である。左右の
眼鏡枠1,1は、中央上方で中央連結片2により
連結している。
左右の眼鏡枠1,1内にはそれぞれレンズ3,
3をはめているが、レンズ3,3は、遠方用レン
ズ部4,4内のやや下方寄りに近点用レンズ部
5,5を一体に形成した、遠近両用レンズであ
る。
3をはめているが、レンズ3,3は、遠方用レン
ズ部4,4内のやや下方寄りに近点用レンズ部
5,5を一体に形成した、遠近両用レンズであ
る。
眼鏡枠1,1の各外側には、枠脚6,6を内側
へ折りたためるように取付けている。
へ折りたためるように取付けている。
眼鏡枠1,1の各内側にそれぞれ保持片7,7
を対向させて取付けている。保持片7,7は断面
コの字形としていて、開口部をそれぞれ内側へ向
けて取付けている。なお、後の第2図が明示する
ように保持片7,7は眼鏡枠1,1に対して平行
でなく、下方側が眼鏡枠1,1からやや離れるよ
う傾斜させて取付けているのであるが、そのよう
にした理由については後に説明する。
を対向させて取付けている。保持片7,7は断面
コの字形としていて、開口部をそれぞれ内側へ向
けて取付けている。なお、後の第2図が明示する
ように保持片7,7は眼鏡枠1,1に対して平行
でなく、下方側が眼鏡枠1,1からやや離れるよ
う傾斜させて取付けているのであるが、そのよう
にした理由については後に説明する。
保持片7,7は、第2図に示すように、それら
の内部にそれぞれ合成樹脂片8,8をはめたもの
としているが、合成樹脂片8,8の上方側は肉厚
をやや厚くして、下方へいくほどだんだん肉厚が
薄くなるようにしている。このため、合成樹脂片
8,8の対向面はややハの字形になつている。
の内部にそれぞれ合成樹脂片8,8をはめたもの
としているが、合成樹脂片8,8の上方側は肉厚
をやや厚くして、下方へいくほどだんだん肉厚が
薄くなるようにしている。このため、合成樹脂片
8,8の対向面はややハの字形になつている。
1本の棒材をほぼコの字形に折り曲げて、摺動
片9を形成している。摺動片9は、左右の両直線
部10,10と、両直線部10,10の各上端を
連結する連結部11とよりなつている。連結部1
1は、前方へやや折り曲げている。そして、第3
図が明示するように、両直線部10,10はやや
ハの字形になるようにしているが、このハの字形
は合成樹脂片8,8の対向面のハの字形より下方
側がやや広がるような形状のものとしている。ま
た、両直線部10,10のほぼ中間には、それぞ
れ段部12,12を設け、段部12,12より下
方の部分では幅がやや広くなるようにしている。
直線部10,10の下端は後方へ折り曲げた後
に、途中に湾曲部13,13を形成しながら上方
へ持上げ、その上端に取付片14,14を取付け
ている。そして、取付片14,14により鼻当片
15,15を取付けている。鼻当片15,15の
上端は、それぞれ外側へ湾曲させて湾曲面16,
16を形成している。なお、湾曲部13,13
は、装用者の個人差に合わせて鼻当片15,15
の位置を調節するために設けたものである。
片9を形成している。摺動片9は、左右の両直線
部10,10と、両直線部10,10の各上端を
連結する連結部11とよりなつている。連結部1
1は、前方へやや折り曲げている。そして、第3
図が明示するように、両直線部10,10はやや
ハの字形になるようにしているが、このハの字形
は合成樹脂片8,8の対向面のハの字形より下方
側がやや広がるような形状のものとしている。ま
た、両直線部10,10のほぼ中間には、それぞ
れ段部12,12を設け、段部12,12より下
方の部分では幅がやや広くなるようにしている。
直線部10,10の下端は後方へ折り曲げた後
に、途中に湾曲部13,13を形成しながら上方
へ持上げ、その上端に取付片14,14を取付け
ている。そして、取付片14,14により鼻当片
15,15を取付けている。鼻当片15,15の
上端は、それぞれ外側へ湾曲させて湾曲面16,
16を形成している。なお、湾曲部13,13
は、装用者の個人差に合わせて鼻当片15,15
の位置を調節するために設けたものである。
摺動片9の直線部10,10を保持片7,7内
の合成樹脂片8,8に接合させてはめるのである
が、両直線部10,10が、合成樹脂片8,8の
対向面のハの字形より下方がやや広がるハの字形
をしているので、直線部10,10を合成樹脂片
8,8内にはめたときは、直線部10,10に外
方へ広がる方向へ軽い弾力が発生していることに
なる。この摺動片9は、両直線部10,10を内
側へすぼめながら保持片7,7の内側の開口部を
介して出入させることにより着脱をするのであ
る。そして、取付時はその弾力により保持片7,
7に保持され、しかも保持片7,7内を摺動しな
がら上下動するようになつているのであるが、上
下動の状況を第4図を参照しながら説明する。
の合成樹脂片8,8に接合させてはめるのである
が、両直線部10,10が、合成樹脂片8,8の
対向面のハの字形より下方がやや広がるハの字形
をしているので、直線部10,10を合成樹脂片
8,8内にはめたときは、直線部10,10に外
方へ広がる方向へ軽い弾力が発生していることに
なる。この摺動片9は、両直線部10,10を内
側へすぼめながら保持片7,7の内側の開口部を
介して出入させることにより着脱をするのであ
る。そして、取付時はその弾力により保持片7,
7に保持され、しかも保持片7,7内を摺動しな
がら上下動するようになつているのであるが、上
下動の状況を第4図を参照しながら説明する。
第4図イは摺動片9を上昇させた状態を示して
いるが、保持片7,7内に取付けた合成樹脂片
8,8の対向面には、摺動片9の両直線部10,
10の段部12,12より下方の部分が接触して
いる。そして、両直線部10,10に発生した弾
力のために直線部10,10と合成樹脂片8,8
との間に摩擦力が発生していて、その摩擦力によ
り摺動片9はしつかり保持されている。また、両
直線部10,10の下端部分が合成樹脂片8,8
の下端に当つて、摺動片9は係止されている。
いるが、保持片7,7内に取付けた合成樹脂片
8,8の対向面には、摺動片9の両直線部10,
10の段部12,12より下方の部分が接触して
いる。そして、両直線部10,10に発生した弾
力のために直線部10,10と合成樹脂片8,8
との間に摩擦力が発生していて、その摩擦力によ
り摺動片9はしつかり保持されている。また、両
直線部10,10の下端部分が合成樹脂片8,8
の下端に当つて、摺動片9は係止されている。
そして、第4図イの状態から摺動片9を押し下
げると、前方へやや折れ曲がつた連結部11が保
持片7,7の上端に当つたところで下降を停止す
る。このとき、摺動片9の直線部10,10の段
部12,12が合成樹脂片8,8の下端の位置に
きていて、直線部10,10の間隔がやや広がつ
ている。そして、鼻当片15,15の間隔l2は、
上昇時の間隔l1よりもやや広がつていて、第4図
ロに示す状態となつている。
げると、前方へやや折れ曲がつた連結部11が保
持片7,7の上端に当つたところで下降を停止す
る。このとき、摺動片9の直線部10,10の段
部12,12が合成樹脂片8,8の下端の位置に
きていて、直線部10,10の間隔がやや広がつ
ている。そして、鼻当片15,15の間隔l2は、
上昇時の間隔l1よりもやや広がつていて、第4図
ロに示す状態となつている。
この状態においても、両直線部10,10の弾
力と、段部12,12が合成樹脂片8,8の下端
に当つていることにより、摺動片9はしつかり保
持されている。
力と、段部12,12が合成樹脂片8,8の下端
に当つていることにより、摺動片9はしつかり保
持されている。
以上に示したものは、第5図に示すようにして
使用することになる。
使用することになる。
まず、遠方用レンズ部4,4を使用して通常の
状態で使用するには、第5図イに示すように、摺
動片9を上方に持上げて鼻当片15,15を上方
に位置させた状態で装用する。このとき、摺動片
9は第4図イに示す状態となつていて、両鼻当片
15,15の間隔l1はやや縮まつている。そし
て、鼻の両側に当接する鼻当片15,15が上方
に位置するため、逆に眼鏡枠1,1を下降させた
状態で支持している。したがつて、視線が遠方用
レンズ部4,4のほぼ中央にきている。なお、近
点用レンズ部5,5は視線の邪魔にならない下方
位置にある。このとき、摺動片9はその弾力や、
直線部10,10の下端部分が合成樹脂片8,8
の下端に当つていることにより、保持片7,7間
にしつかり係止されていて、装用中に動いてしま
うことはない。
状態で使用するには、第5図イに示すように、摺
動片9を上方に持上げて鼻当片15,15を上方
に位置させた状態で装用する。このとき、摺動片
9は第4図イに示す状態となつていて、両鼻当片
15,15の間隔l1はやや縮まつている。そし
て、鼻の両側に当接する鼻当片15,15が上方
に位置するため、逆に眼鏡枠1,1を下降させた
状態で支持している。したがつて、視線が遠方用
レンズ部4,4のほぼ中央にきている。なお、近
点用レンズ部5,5は視線の邪魔にならない下方
位置にある。このとき、摺動片9はその弾力や、
直線部10,10の下端部分が合成樹脂片8,8
の下端に当つていることにより、保持片7,7間
にしつかり係止されていて、装用中に動いてしま
うことはない。
つぎに、近点用レンズ部5,5を使用したい場
合は、眼鏡枠1,1を持上げて、鼻当片15,1
5の湾曲面16,16をまゆ毛のはえぎわあたり
に押し当てる。鼻当片15,15の上端に湾曲面
16,16を形成したのは、このときの皮膚への
当たりをやわらかくするためである。鼻当片1
5,15が下方へ押されて、摺動片9も下方へ摺
動するが、このときハの字形に開いて、しかもバ
ネ性をもつた摺動片9が、ややハの字形になつて
いる合成樹脂片8,8の対向面によりガイドされ
ながら、その弾力に加勢されて降下する。そし
て、摺動片9の連結部11が保持片7,7の上端
に当つて、軽い確認音を発して停止する。このと
き同時に、摺動片9に弾力があるために両直線部
10,10がやや開いて、第4図ロに示すように
直線部10,10の段部12,12が合成樹脂片
8,8の下端に当たつて、摺動片9が軽く係止さ
れる。そして、鼻当片15,15は、下降した状
態で安定よく係止されながら支持されるので、装
用中に眼鏡枠が自重等により動いてしまうような
ことはない。
合は、眼鏡枠1,1を持上げて、鼻当片15,1
5の湾曲面16,16をまゆ毛のはえぎわあたり
に押し当てる。鼻当片15,15の上端に湾曲面
16,16を形成したのは、このときの皮膚への
当たりをやわらかくするためである。鼻当片1
5,15が下方へ押されて、摺動片9も下方へ摺
動するが、このときハの字形に開いて、しかもバ
ネ性をもつた摺動片9が、ややハの字形になつて
いる合成樹脂片8,8の対向面によりガイドされ
ながら、その弾力に加勢されて降下する。そし
て、摺動片9の連結部11が保持片7,7の上端
に当つて、軽い確認音を発して停止する。このと
き同時に、摺動片9に弾力があるために両直線部
10,10がやや開いて、第4図ロに示すように
直線部10,10の段部12,12が合成樹脂片
8,8の下端に当たつて、摺動片9が軽く係止さ
れる。そして、鼻当片15,15は、下降した状
態で安定よく係止されながら支持されるので、装
用中に眼鏡枠が自重等により動いてしまうような
ことはない。
この状態で装用すると、第5図ロに示すように
鼻当片15,15との相対的な位置関係により両
眼鏡枠1,1が上昇していて、近点用レンズ部
5,5が近点視の視線のほぼ中央にきている。ま
た、第4図に示すように、両鼻当片15,15の
間隔l2は両鼻当片15,15の上昇位置時の間隔
l1よりやや広がつているので、眼鏡枠1,1は人
間の鼻の骨格にそつてその裾野に向つてやや目に
近づく。このため、もともと視野のせまい近点用
レンズ部5,5が光学的に視野が拡大され、快適
に使用できる状態となつている。
鼻当片15,15との相対的な位置関係により両
眼鏡枠1,1が上昇していて、近点用レンズ部
5,5が近点視の視線のほぼ中央にきている。ま
た、第4図に示すように、両鼻当片15,15の
間隔l2は両鼻当片15,15の上昇位置時の間隔
l1よりやや広がつているので、眼鏡枠1,1は人
間の鼻の骨格にそつてその裾野に向つてやや目に
近づく。このため、もともと視野のせまい近点用
レンズ部5,5が光学的に視野が拡大され、快適
に使用できる状態となつている。
つぎに、遠方用レンズ部4,4を使用する通常
の状態に切り変える場合は、顔に装用したままの
自然な動作で眼鏡枠1,1を鼻当片15,15が
当接している鼻の当接面に向つて下方へ押し下げ
る。合成樹脂片8,8の対向面のハの字形形状に
沿つて、摺動片9,9がスムーズに上昇し、両直
線部0,10の下端部分が合成樹脂片8,8の下
端に当つて停止すると、第4図イや第5図イに示
す状態に帰る。このとき、摺動片9の両直線部1
0,10のハの字形が、両合成樹脂片8,8内面
のハの字形に沿つた形状に縮められたために、直
線部10,10と合成樹脂片8,8との間に軽い
摩擦力が発生する。そして、その摩擦力に加え
て、眼鏡枠の自重が鼻当片15,15を持上げる
方向にかかつて、両直線部10,10の下端部分
が合成樹脂片8,8の下端に当つていることによ
り、摺動片9を持上げた位置に保持することがで
きるのである。
の状態に切り変える場合は、顔に装用したままの
自然な動作で眼鏡枠1,1を鼻当片15,15が
当接している鼻の当接面に向つて下方へ押し下げ
る。合成樹脂片8,8の対向面のハの字形形状に
沿つて、摺動片9,9がスムーズに上昇し、両直
線部0,10の下端部分が合成樹脂片8,8の下
端に当つて停止すると、第4図イや第5図イに示
す状態に帰る。このとき、摺動片9の両直線部1
0,10のハの字形が、両合成樹脂片8,8内面
のハの字形に沿つた形状に縮められたために、直
線部10,10と合成樹脂片8,8との間に軽い
摩擦力が発生する。そして、その摩擦力に加え
て、眼鏡枠の自重が鼻当片15,15を持上げる
方向にかかつて、両直線部10,10の下端部分
が合成樹脂片8,8の下端に当つていることによ
り、摺動片9を持上げた位置に保持することがで
きるのである。
なお、前述したように、摺動片9の直線部1
0,10は保持片7,7により、眼鏡枠1,1に
対して平行でなく、下方側が眼鏡枠1,1からや
や離れるように傾斜させて取付けている。このよ
うにしたのは、第5図ロの状態で眼鏡枠1,1を
鼻に押し当てるときに、鼻当片15,15に加わ
る斜め上方への力と直線部10,10とができる
だけ平行になるようにして、摺動片9をスムーズ
に上昇させるためである。
0,10は保持片7,7により、眼鏡枠1,1に
対して平行でなく、下方側が眼鏡枠1,1からや
や離れるように傾斜させて取付けている。このよ
うにしたのは、第5図ロの状態で眼鏡枠1,1を
鼻に押し当てるときに、鼻当片15,15に加わ
る斜め上方への力と直線部10,10とができる
だけ平行になるようにして、摺動片9をスムーズ
に上昇させるためである。
つぎに、この考案の第2実施例を第6図を参照
しながら説明する。第2実施例においては、摺動
片9の直線部10,10には段部12,12を形
成する代りに突起17,17を形成し、合成樹脂
片8,8の下端付近に突起17,17がはまり込
むことのできるくぼみ18,18を形成してい
る。また、保持片7,7はやや傾斜させて取付
け、合成樹脂片8,8は上下方向で肉厚の変化し
ないものとしている。このようにしても、合成樹
脂片8,8の対向面をハの字形にすることができ
るのである。
しながら説明する。第2実施例においては、摺動
片9の直線部10,10には段部12,12を形
成する代りに突起17,17を形成し、合成樹脂
片8,8の下端付近に突起17,17がはまり込
むことのできるくぼみ18,18を形成してい
る。また、保持片7,7はやや傾斜させて取付
け、合成樹脂片8,8は上下方向で肉厚の変化し
ないものとしている。このようにしても、合成樹
脂片8,8の対向面をハの字形にすることができ
るのである。
そして、摺動片9を上昇させたときは、第6図
イに示すように、両直線部10,10の突起1
7,17が合成樹脂片8,8の上端付近内面に接
して、摺動片9が係止されると同時に、両直線部
10,10間の間隔が縮まつて、両鼻当片15,
15も間隔l1にまで縮まつている。つぎに、摺動
片9を下降させたときは、両直線部10,10の
突起17,17が合成樹脂片8,8のくぼみ1
8,18にはまり込んで、摺動片9が係止される
と同時に、両直線部10,10の間隔が広がつ
て、両鼻当片15,15も間隔l2にまでやや広が
つている。
イに示すように、両直線部10,10の突起1
7,17が合成樹脂片8,8の上端付近内面に接
して、摺動片9が係止されると同時に、両直線部
10,10間の間隔が縮まつて、両鼻当片15,
15も間隔l1にまで縮まつている。つぎに、摺動
片9を下降させたときは、両直線部10,10の
突起17,17が合成樹脂片8,8のくぼみ1
8,18にはまり込んで、摺動片9が係止される
と同時に、両直線部10,10の間隔が広がつ
て、両鼻当片15,15も間隔l2にまでやや広が
つている。
つぎに、第1実施例のものにおいては、上昇し
ている摺動片9を下降させるために鼻当片15,
15をまゆ毛のはえぎわあたりに押し当てるとき
に、皮膚への当たりをやわらかくするために、鼻
当片15,15の上端に湾曲面16,16を形成
したが、皮膚への当たりをやわらかくするための
その他の工夫について、第7図〜第9図により説
明する。
ている摺動片9を下降させるために鼻当片15,
15をまゆ毛のはえぎわあたりに押し当てるとき
に、皮膚への当たりをやわらかくするために、鼻
当片15,15の上端に湾曲面16,16を形成
したが、皮膚への当たりをやわらかくするための
その他の工夫について、第7図〜第9図により説
明する。
第7図に示すものにおいては、鼻当片15の上
端に単に丸みをつけている。
端に単に丸みをつけている。
第8図に示すものにおいては、鼻当片15の上
端にゴム等の弾性体19を取付けている。
端にゴム等の弾性体19を取付けている。
第9図に示すものにおいては、鼻当片15の上
端付近に裏面から切込み20を入れている。鼻当
片15の上面に力が加わつたとき切込み20の部
分で折れ曲がることにより、緩衝作用をする。
端付近に裏面から切込み20を入れている。鼻当
片15の上面に力が加わつたとき切込み20の部
分で折れ曲がることにより、緩衝作用をする。
なお、以上この考案を遠近両用眼鏡枠に適用し
た実施例を示したが、両眼鏡枠1,1には3焦点
以上の多焦点レンズをはめ込むことも可能であ
る。
た実施例を示したが、両眼鏡枠1,1には3焦点
以上の多焦点レンズをはめ込むことも可能であ
る。
また、以上に示した実施例では、枠脚6,6
は、まつすぐに伸ばしたり下方向へ回動させたり
することのできない普通の枠脚であるが、この考
案は、特開昭58−27122号公報、特開昭58−93029
号公報等に示すような、枠脚をまつすぐに伸ばし
たり下方向へ回動させたりすることのできるよう
にした眼鏡枠に適用することも、可能である。
は、まつすぐに伸ばしたり下方向へ回動させたり
することのできない普通の枠脚であるが、この考
案は、特開昭58−27122号公報、特開昭58−93029
号公報等に示すような、枠脚をまつすぐに伸ばし
たり下方向へ回動させたりすることのできるよう
にした眼鏡枠に適用することも、可能である。
(考案の効果)
この考案に係る多焦点用眼鏡枠においては、眼
鏡を顔に装用したままで、軽い力により眼鏡枠
1,1を単に押し下げたり持上げたりするだけ
で、摺動片9を介して鼻当片15,15を上下動
させ、眼鏡枠1,1を上下動させることができ
る。そして、上下各位置においては摺動片9が係
止手段により係止され、鼻当片15,15は安定
よく係止される。また、両鼻当片15,15が当
接する当接面にそのまま鼻当片15,15を押し
付けたり、摺動片9には弾力が生じているが、摺
動片9を押し下げる際にはこの弾力が押し下げる
力を加勢することに加えて、摺動をガイドする保
持片7,7側の対向面がハの字形になつているた
め、スムーズに押し下げることができる。しか
も、その弾力は、摺動片9を上下各位置で安定よ
く係止させるためにも役立つている。
鏡を顔に装用したままで、軽い力により眼鏡枠
1,1を単に押し下げたり持上げたりするだけ
で、摺動片9を介して鼻当片15,15を上下動
させ、眼鏡枠1,1を上下動させることができ
る。そして、上下各位置においては摺動片9が係
止手段により係止され、鼻当片15,15は安定
よく係止される。また、両鼻当片15,15が当
接する当接面にそのまま鼻当片15,15を押し
付けたり、摺動片9には弾力が生じているが、摺
動片9を押し下げる際にはこの弾力が押し下げる
力を加勢することに加えて、摺動をガイドする保
持片7,7側の対向面がハの字形になつているた
め、スムーズに押し下げることができる。しか
も、その弾力は、摺動片9を上下各位置で安定よ
く係止させるためにも役立つている。
また、両鼻当片15,15は、上昇位置時の間
隔l1より下降位置時の間隔l2の方がやや広がるよ
うにしているので、両鼻当片15,15を下降さ
せて近点用レンズ部5,5を使用して近くのもの
を見る場合は、視野が拡大して快適に近くのもの
を見ることができるのである。
隔l1より下降位置時の間隔l2の方がやや広がるよ
うにしているので、両鼻当片15,15を下降さ
せて近点用レンズ部5,5を使用して近くのもの
を見る場合は、視野が拡大して快適に近くのもの
を見ることができるのである。
さらに、このものにおいては、摺動片9側の部
材は構造が簡単である。全体が門形をした摺動片
9の両下端に、取付片14,14を介して鼻当片
15,15を取付けたにすぎない構造のものであ
る。そして、このものを製作するには、棒材を折
り曲げたりして全体が門形をした摺動片9を作
り、その摺動片9の両下端に取付片14,14を
介して鼻当片15,15をそれぞれ取り付けるだ
けでよい。したがつて、製作が容易で、安価に作
ることができる。
材は構造が簡単である。全体が門形をした摺動片
9の両下端に、取付片14,14を介して鼻当片
15,15を取付けたにすぎない構造のものであ
る。そして、このものを製作するには、棒材を折
り曲げたりして全体が門形をした摺動片9を作
り、その摺動片9の両下端に取付片14,14を
介して鼻当片15,15をそれぞれ取り付けるだ
けでよい。したがつて、製作が容易で、安価に作
ることができる。
第1図はこの考案の第1実施例を示す斜視図、
第2図は第1実施例の要部を示す断面図、第3図
は第1実施例の別の要部を示す正面図、第4図及
び第5図はそれぞれ第1実施例の作動を説明する
説明図、第6図は第2実施例の作動を説明する説
明図、第7図、第8図及び第9図はそれぞれ鼻当
片15の変形を示す側面図である。 1……眼鏡枠、2……中央連結片、6……枠
脚、7……保持片、9……摺動片、10……直線
部、11……連結部、14……取付片、15……
鼻当片。
第2図は第1実施例の要部を示す断面図、第3図
は第1実施例の別の要部を示す正面図、第4図及
び第5図はそれぞれ第1実施例の作動を説明する
説明図、第6図は第2実施例の作動を説明する説
明図、第7図、第8図及び第9図はそれぞれ鼻当
片15の変形を示す側面図である。 1……眼鏡枠、2……中央連結片、6……枠
脚、7……保持片、9……摺動片、10……直線
部、11……連結部、14……取付片、15……
鼻当片。
Claims (1)
- それぞれ多焦点レンズがはめ込まれる左右1対
の両眼鏡枠1,1の各内側を中央連結片2により
連結して両眼鏡枠1,1の各外側には枠脚6,6
をそれぞれ取付け、また両眼鏡枠1,1の各内側
には、両者間で上端部の間隔より下端部の間隔が
やや広がつてハの字形になる対向面を備えた保持
片7,7を取付け、さらに左右の直線部10,1
0と両直線部10,10の各上端を連結する連結
部11とよりなつて、両直線部10,10の各外
側面を前記対向面のハの字形よりやや強めのハの
字形にし、弾力材で製作した摺動片9を用意し
て、それら両直線部10,10を外方への軽い弾
力を発生させた状態で前記対向面に上下動自在に
保持させ、摺動片9と保持片7,7側との間には
摺動片9を上昇させた位置及び下降させた位置に
おいて摺動片9を係止させるための係止手段をそ
れぞれ設け、しかも両直線部10,10にはそれ
ぞれ取付片14,14を取付け、それら取付片1
4,14を介してそれぞれ鼻当片15,15を取
付けて、摺動片9を上昇させたときには前記係止
手段によつて係止されると同時に両鼻当片15,
15の間隔l1が縮まつて、下降させたときも前記
係止手段によつて係止されると同時に両鼻当片1
5,15の間隔l2がやや広がるようにした多焦点
用眼鏡枠。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985023614U JPH032892Y2 (ja) | 1985-02-22 | 1985-02-22 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985023614U JPH032892Y2 (ja) | 1985-02-22 | 1985-02-22 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61140319U JPS61140319U (ja) | 1986-08-30 |
JPH032892Y2 true JPH032892Y2 (ja) | 1991-01-25 |
Family
ID=30517006
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985023614U Expired JPH032892Y2 (ja) | 1985-02-22 | 1985-02-22 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH032892Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6211676B1 (ja) * | 2016-12-26 | 2017-10-11 | 有限会社めがねレンズ工房 | 眼鏡 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4790667B2 (ja) * | 2007-06-25 | 2011-10-12 | 正治 杉原 | センサー付き遠近両用眼鏡 |
JP2009036799A (ja) * | 2007-07-31 | 2009-02-19 | Charmant Inc | 鼻あてパッド |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5745625B2 (ja) * | 1979-08-16 | 1982-09-29 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5745625U (ja) * | 1980-08-29 | 1982-03-13 |
-
1985
- 1985-02-22 JP JP1985023614U patent/JPH032892Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5745625B2 (ja) * | 1979-08-16 | 1982-09-29 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6211676B1 (ja) * | 2016-12-26 | 2017-10-11 | 有限会社めがねレンズ工房 | 眼鏡 |
JP2018106004A (ja) * | 2016-12-26 | 2018-07-05 | 有限会社めがねレンズ工房 | 眼鏡 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61140319U (ja) | 1986-08-30 |
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