JPH0328731A - 耐熱部材の熱応力予測方法 - Google Patents

耐熱部材の熱応力予測方法

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JPH0328731A
JPH0328731A JP2026392A JP2639290A JPH0328731A JP H0328731 A JPH0328731 A JP H0328731A JP 2026392 A JP2026392 A JP 2026392A JP 2639290 A JP2639290 A JP 2639290A JP H0328731 A JPH0328731 A JP H0328731A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、一部分もしくは全体が500℃以上の高温に
加熱される耐熱部材の熱応力を予測する方法に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題]繰り返
し加熱・冷却条件におかれる断熱部材、例えば自動車等
の内燃機関に用いられるマニホールド等の排気機器は、
運転時の割れなどの破壊を防止するために、熱歪量が最
小になるように設計する必要がある。例えば自動車にお
ける排気マニホールドの場合、エンジンの高性能化に伴
って次第に高温で使用されるようになり、大きな熱負荷
を受けるので、熱歪により亀裂等が発生しないように、
設計しなければならない。
従来、マニホールド等の熱歪分布の測定には、測定部位
の温度が200℃以上の場合は、例えば特公昭51−4
2947号に示される高温歪ゲージ等を使用していた。
しかし、前記高温歪ゲージは剛性が高く、また溶接によ
って計測部に貼り付けるために大きな乱歪が生じる。こ
のため曲率の小さな部位では、計測部からの剥離により
応答性が悪く、正しい数値を得ることが困難であった。
更に前記ゲージを用いても500℃以上ではデータの直
線性が補償されず、高温におけるマニホールド表面全体
の歪分布は、500℃以下のデータからの類推に頼って
いた。
また、上記方法では鋳造により試作品を作威して台上試
験を行い、試験結果に基づく設計変更を繰り返していた
。しかし、そのような方法では、設計、開発の期間が長
くなり、従って開発コストも高くなるという問題がある
従って、本発明の目的は、運転時に500℃以上の高温
に加熱される耐熱部材の熱応力分布の予測を、効率的に
高い信頼性をもって行う方法を提供することである。
〔課題を解決するだめの手段〕
上記目的に鑑み鋭意研究の結果、本発明者は、測定すべ
き耐熱部材と相似形状の高熱膨張材で成形したモデルを
用い、そのモデルを加熱することにより、前記耐熱部材
の熱応力分布が高い信頼性をもって得られることを発見
し、本発明を完或した。
すなわち、本発明の方法は、少なくとも一部分もしくは
全体が高温に加熱される耐熱部材の熱応力予測方法であ
って、前記耐熱部材と相似形状の高熱膨張材で成形した
モデルを加熱し、前記モデルの所定部位に貼付した歪ゲ
ージを用いて熱応力を測定することを特徴とする。
特に、前記モデルを拘束状態と自由状態で加熱して応力
を測定するか、または拘束状態と自由状態で高温から低
温に冷却して応力を測定すれば、それによって得られる
熱応力分布の信頼度が高くなる。
あるいは、加熱時と冷却時の両方において、それぞれ拘
束状態と自由状態で応力を測定すれば、さらに理想的な
結果が得られる。
さらにまた、前記モデルの温度を温度センサによって測
定し、前記歪ゲージによる歪量の測定値を前記温度セン
サーによる温度の測定値によって補正し、所定温度にお
ける真の応力を算出すれば、より正確な結果が得られる
〔実施例〕
本発明においては、測定を必要とする耐熱部材よりも数
十倍の熱膨張率を有する材料により、当該部材と相似形
状のモデルを作戊する。そのようなモデル用の材料とし
ては、例えば、球状黒鉛鋳鉄よりも20〜25倍の熱膨
張率を有するポリウレタン等の硬質発泡材料を用いる。
その理由は、球状黒鉛鋳鉄製のマニホールドが運転時に
例えば800℃に加熱されるとすると、800 X  
1/(20〜25)32〜40であるから、ポリウレタ
ンモデルを用いれ5 6 ば32〜40℃に加熱するだけで、実体に相当する熱膨
張量が得られるからである。また発泡材料は加工も容易
である。
ポリウレタンは連続発泡処理によって作るが、密度(0
. []3〜0. 10g/cil )の均一性が高く
、熱伝導IZ (0. 022kca II /m ・
hr − ℃以下)は低いので、加熱すると比較的長時
間かかって昇温、膨張する。
測定方法を具体的に説明すれば、第1図に示すように、
例えばマニホールドのモデル2を台(図示せず)上に置
き、表面に複数の歪ゲージ4、4、・を貼り付ける。ま
た、排気の人口3に排風用パイプ(図示せず)を取り付
ける。フランジ部6をボルトで台に固定して拘束状態に
した後、ドライヤー(図示せず)等による熱風をポート
8、8、・・・からモデル2の内側に当てて表面が50
℃程度になるように加熱する。そして、このような高温
、拘束状態での歪量ε1を測定する。また、フランジ部
6での固定をせずに自由状態で、同様にして加訊し、歪
量ε2を測定する。そして(ε1−ε2)を、拘束条件
の影響が排除された加熱時の歪量とみなす。次に、応力
をσ、実体のヤング率をE(例えば800℃での球状黒
鉛鋳鉄のヤング率)とすると、σ一(εドε2〉Eであ
るから、この式によって応力σを算出する。そしてその
値に基づいて、実際のマ二ホールドの設計を行う。
このようにして得られた応力分布においては、拘束条件
の影響が排除されているので、形状変更による効果のみ
を確認することができる。
熱膨張した時の応力と冷却して収縮したときの応力が一
致しない場合があるので、より高い測定精度で歪分布が
得られるように、高温から低温に冷却した時の応力をも
測定するのが望ましい。そのためには、自由状態で上述
と同様にして加熱した後、ボルトで固定して拘束状態に
する。次いでモデル2に冷風を当てて強制冷却し、その
ような低温、拘束状態での歪量ε′,を測定する。それ
と同時に、自由状態で同様に加熱した後、自由状態のま
ま強制冷却し、歪量ε′2を測定する。そして (ε′
1−ε′2)を、拘束条件の影響が排除された冷却時の
歪量とみなす。最後に、上と同様にして応力σ′一(ε
′,−ε′2)Eを算出する。
また、ヤング率Eは一般に温度が変わると変化ずる。ず
なわち各種制料の熱膨張率(収縮率)は温度に依存して
変化する。従って、より正確な応力評価を行うために、
各々の歪ゲージ4、4、・に隣接して、モデル2上に温
度センサー(図示せず)を載置あるいは貼付し、温度セ
ンサーによる温度の測定値によって、歪量の測定値ひい
ては応力の値を補正するのが望ましい。
具体的に説明すれば、ヤング率の温度による変化は、各
々の材料に固有のものである。従って、予めモデル2の
温度に対応する実体材料の温度並びにヤング率E′を確
認しておき、そのようにして補正されたE′を用いて、
上と同様にして、応力σ一εE′を算出する。
さらにまた、上述の応力の測定と同時に、第2図に示す
ように、モデル2の熱分布を検知する赤外線カメラ30
と、熱分布を熱画像としてカラー表示するディスプレイ
32と、熱画像をフレームレコダ34を介してディスプ
レイ32゛  に表示するパソコン36と、熱画像を印
刷出力するカラープリンタ38とからなる熱画像解析装
置を用いて、赤外線カメラ30によってモデル2の温度
分布を検知し、それをディスプレイ32に熱画像として
カラー表示するとどもに、パソコン34によってデータ
M JJ7するのが望ましい。フレームレコーダ34と
パソコン36は、オンライン式に接続すれば、リアルタ
イムで熱画像情報を得ることができる。あるいは、フレ
ームレコーダ34においてフロッピーディスク40に熱
画像情報を記録し、パソコン36のディスクドライブに
よって情報を読み出すような、オフライン式の接続を行
うこともできる。このようにして温度分布を視認ずるこ
とによって、効率的な設計を行うことが可能となる。
実施例1 本発明を以下の実施例によりさらに詳細に説明する。
第1図に示すように、排気マニホールドのモデル2をポ
リウレタン(衣浦工業製KM−60)で製作し、側面に
a − gで示す7個の抵抗線歪ゲージ4、4、9 10 ・・・を接着剤で貼り付けた。モデル2と同材質のポリ
ウレタンで作或したボルトを用い、モデル2をフランジ
ボルト孔10、10、・・・の位置で台」二に固定して
拘束状態にした。次いで、下面にある4つのボート8、
8、・・・からドライヤーで熱風を内部に送給した。
10秒間の加熱によって表面温度が約50℃になった時
点で加熱を停止し、各ゲージ位置の歪量εを測定した。
一方、モデル2を台上に自由状態で置き、上記と同様に
してモデル2を加熱し、各ゲージ位置の歪量ε2を測定
した。
さらに、上記と同様にモデル2を加熱して約50℃にな
った時点でボルトで固定して拘束状態にし、次にドライ
ヤーで冷風を当てて強制冷却し、表面温度が約20℃に
なった時点で冷却を停止し、各ゲージ位置の歪量ε′1
を測定した。
一方、同様に加熱した後、自由状態のまま冷却して、歪
量ε′2を測定した。
このようにして測定した拘束状態かつ加熱時の歪量ε,
と自由状態かつ加熱時の歪量ε2との差(ε1ε2)、
及び拘束状態かつ冷却時の歪量ε′と、自由状態かつ冷
却時の歪量ε′2との差(ε′ε′2)の値を第1表に
示す。
さらに、ヤング率Eとして球状黒鉛鋳鉄の8(]0℃で
のヤング率1.7000kgf/mm2を用い、σ一(
εε2)Eあるいはσ′一(ε′,−ε′2)Eの式に
よって算出した応力の値も第1表に示す。ただし、ゲー
ジはモデルに接着剤を介して貼り付けるが、モデルの膨
張量の大部分は接着剤の膨張によって吸収され、ゲージ
による計測値はモデルの実際の膨張量の1/14. 8
であることが予めわかっているので、(ε1−ε2)あ
るいは(ε′1−ε′2)の値は、ゲージの計測値を1
4.8倍した数値である。(一の符号がついているのは
圧縮応力が生じ、十の数値は弓張応力が生じたことを示
す。) 測定結果ではb,c、(1、Cの位置での歪.jj1′
が比較的大きいが、この位置にはフランジボルト孔10
の下見逃げ門ffB h<〆r:在ずる。そ・二で、モ
デル2の′iIi.llli面が全体的に縦力11I1
に長い楕円となるように伸長して、断iIj1積は変え
ず、横方向の幅は小さくし、工具逃げ凹部をなくすよう
に形状変更した1、形状変更後、1゛7記とlffi1
様の力法で、拘束状態か一〉加熱時の歪量El、白山状
態かつ加熱時の,I, ,jijC,、拘束状態かつ冷
tl UI4j ノ”AZ H ε’ 1、11山状態
かつ冷却時の呈F量ε′2を測定した。それらの値から
算出した (ε、一ε2)及び (ε′1−ε′2)の
値、並びに応力σ、σ′の実出値も第1表に示す,,各
毘く力値の比較からわかるように、全体的に応力が{I
lt T L.、形状変史の効果が認められた3,また
上述の応力の測定と同時に、赤夕{線映像製置(I−1
木7 L7 .−(’ −: ク7.社製TVS300
f))t’用いて、モう゛ル2の加熱時の温度勺4】の
変化を熱画像どじでディスプレイに表示し、それを観測
するとともに、プリンターでカラー図曲として出力した
それによれば、形状変更前よりも後の力が局所加p4%
 !’iT≦が少なくなり、全体的に熱の広がりが見ら
れるようになった、,特に王具逃げ凹部での局所加かが
解消されたことが確認できた。, 〔発明の効果」 以上1税lリ] 1,た通り、本発明の熱応力−P測方
法におい−Cは、断熱性C゛高熱膨張亭を有ずるモデル
を用いで、モデルの表面に低温で淘度分布を作るため、
そこに生じろ熱歪を測定する歪ゲーシ{ま汎川のものを
住用することかで・きる。このため広い温度範囲にわた
って直線性が補償され、曲率の小さな部分でも良好な追
随性を得ることができる。従って、測定が困難な部材の
熱応力分布を比較的容易に近似的に再現できる。
また、モデルの拘束状態と白由状態での応力を7111
1定し、それらの差を評価するので、拘束条{’Iの影
響が抽除される。従っ−C、形状変史による効果のみを
確認することができて、部相の熱応力分右を高い信頼性
をもって得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第l図は本発1男の方法で用いられるモデルの正而図で
あり、 第2園は熱画像解析装評の概略構戒図である。 2・・・千テ′ル 4・・・歪ゲージ 6・・・ソランジ部 8・ ・ ・ボー ト 10・・・フランシボルト孔 30・・・赤外線カメラ 32、32′・ ・ ・ディスプ1ノイ34・・・゛ノ
レームレニ]一ダ 31}・ ・ ・パソニ1ン 38・・・プリンタ 40・・・ノUツピーディスク

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)少なくとも一部分もしくは全体が高温に加熱され
    る耐熱部材の熱応力予測方法であって、前記耐熱部材と
    相似形状の高熱膨張材で成形したモデルを加熱し、前記
    モデルの所定部位に貼付した歪ゲージを用いて熱応力を
    測定することを特徴とする方法。
  2. (2)少なくとも一部分もしくは全体が高温に加熱され
    る耐熱部材の熱応力予測方法であって、前記耐熱部材と
    相似形状の高熱膨張材で成形したモデルを拘束状態と自
    由状態でそれぞれ加熱し、加熱時の歪量を、前記モデル
    の所定部位に貼付した歪ゲージを用いて測定し、前記拘
    束状態と自由状態での歪量の差から応力を算出すること
    により、前記耐熱部材の加熱時の応力を求めることを特
    徴とする方法。
  3. (3)少なくとも一部分もしくは全体が高温に加熱され
    る耐熱部材の熱応力予測方法であって、前記耐熱部材と
    相似形状の高熱膨張材で成形したモデルを拘束状態と自
    由状態でそれぞれ高温から低温に冷却し、冷却時の歪量
    を、前記モデルの所定部位に貼付した歪ゲージを用いて
    測定し、前記拘束状態と自由状態での歪量の差から応力
    を算出することにより、前記耐熱部材の冷却時の応力を
    求めることを特徴とする方法。
  4. (4)少なくとも一部分もしくは全体が高温に加熱され
    る耐熱部材の熱応力予測方法であって、前記耐熱部材と
    相似形状の高熱膨張材で成形したモデルを、拘束状態と
    自由状態でそれぞれ、低温から高温に加熱し、次いで冷
    却し、加熱時及び冷却時の歪量をそれぞれ、前記モデル
    の所定部位に貼付した歪ゲージを用いて測定し、前記拘
    束状態と自由状態での歪量の差から応力を算出すること
    により、前記耐熱部材の加熱時及び冷却時の応力を求め
    ることを特徴とする方法。
  5. (5)請求項1乃至4のいずれかに記載の耐熱部材の熱
    応力予測方法において、前記モデルの温度を温度センサ
    ーによって測定し、前記歪ゲージによる歪量の測定値を
    前記温度センサーによる温度の測定値によって補正し、
    所定温度における真の応力を算出することを特徴とする
    方法。
  6. (6)請求項1乃至5のいずれかに記載の耐熱部材の熱
    応力予測方法において、前記高熱膨張材は発泡部材であ
    ることを特徴とする方法。
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