JPH03285550A - 有鉄心型単相ブラシレスモータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の産業上の利用分野〕 本発明は、永久磁石の面積及び体積を小さく形成できて
安価に形成できるように工夫することにより特別な自起
動処理手段を用いる事無く自起動できるように構成した
有鉄心型単相ブラシレスモータに関し、特に比較的大き
なトルクを必要とするファンモータなどに適し１巻線数
も多くでき、また反トルクも生ぜず、効率が良好で大き
なトルクが得られて尚且つ組み立てが簡単になり。

安価に量産できるものに関する。

［従来技術］ ブラシレスモータでは、永久磁石回転子のＮ極、Ｓ極の
磁極をホール素子等の位置検知素子で検出し、該位置検
知素子からの信号をトランジスタに入力し、ステータ電
機子をオン、オフして永久磁石回転子を回転させている
。

ここにおいて、ブラシレスモータでは、永久磁石回転子
のＮ極、Ｓ極の磁極をホール素子等の位置検知素子を用
いて電機子巻線に切換通電する為の回路（駆動回路、を
子転流回路また半導体整流回路ともいう、）がモータの
相数分だけ必要になるため、高価になる欠点がある。

したがって、このように高価になる相数の多いブラシレ
スモータを、単に送風して冷却させる目的に使用される
ファンモータ等に用いることはコスト的に得策でない。

この為、ファンモータにおいては１位置検知素子が１個
で済み、然も駆動回路が１相分で足り。

安価に構成できる単相ブラシレスモータが使用されてい
る。

この単相ブラシレスモータは９通電切換点において、ト
ルクが零となる。所謂「死点」がある。

そのため、単相ブラシレスモータでは、を機子巻線（ま
たは電機子巻線を巻線した巻線突極）と永久磁石回転子
によって得られる電磁トルクに加えて、レラクタンスト
ルク発生部材によるレラクタンストルクを付加すること
により、死点箇所におけるトルクが零になるのを防ぎ、
当該モータの死点位置における停止現象を解消し、自起
動できるようにしている。

このように死点の問題を解消して自起動できるようにし
た。特に有鉄心型単相ブラシレスモータの従来方式の代
表的なものを以下に示すと、先ず最も代表的なものとし
ては、特公昭６１−３５７９７号のように、Ｎ極、Ｓ極
の磁極を持っ２極の永久磁石回転子１と、これに対向す
るステータ電機子の巻線突極面間の径方向の空隙に傾斜
ができるように、突極面の径方向の長さを徐々に短くな
るようにした有鉄心型単相ブラシレスモータがある。

この種のものに類似するものとしては、実開昭６０−１
２８４８３号、特開昭６０−１８３９５８号、特開昭６
０−２１３２９０号、ＵＳＰ４゜４９６．８８７号など
に多くに見られる。

空隙に傾斜を設ける事無く、空隙に段差を形成するよう
にしたものとしては、特開昭６２−１４７９４３号に示
す有鉄心型単相ブラシレスモータがある。これは、マグ
ネットロータの磁極の一部の内面部にボールシューを張
り付けたもので、実質的に空隙に段部を付けたものであ
る。尚１巻線突極に凹部を形成することで空隙に段差を
付けた特公昭３９−１００１３号の有鉄心型単相ブラシ
レスモータ１１も知られている。

この種のものに類似するものとしては、特開昭６１−１
１２５６１号、実開昭６１−４７８号。

実開昭６１−８４６８１号、特開昭６１−１８３４０号
、特開昭６１−２６９６５６号、特開昭６１−２９３１
４８号、特開昭６２−１８９５８号などに多数見られる
。

また突極の構造を工夫することで自起動できるようにし
たものとしては、特開昭６１−５４８４５号の有鉄心型
単相ブラシレスモータのように。

巻線突極の一方を幅を狭く形成し、他方の幅の広い巻線
突極側に偏位させたものがある。これに類似したものと
しては１幅の狭い巻線突極の代わりに補助突極を用いた
ものもある。この場合の補助突極には巻線を巻き付けた
もの１巻線を巻き付けないものなど種々知られている。

また主巻線突極と補助突極とを周方向にずらせ且つ軸方
向に渡って２段に重ね合わせたもの、また主巻線突極と
補助突極、主巻線突極と主巻線突極との互いに永久磁石
回転子と対向する面積に差を付けたもの、或は主突極と
補助突極の電機子巻線の巻線巻き付は部の幅を変えたも
のなどがある０例えばこれらに類似するものとしては、
特開昭６２−１５２３６１号、実開昭６１−４６８８１
号、実開昭６１−４６８８２号、実開昭６１４６８８４
号、特開昭６１−９２１５１号、実開昭６１−２０２１
７８号、実開昭６２−６８４７６号、特開昭６１−８１
１６２号、実開昭６１１１４９７６号、実開昭５３−１
５４３１２号など多数見られる。

次に代表的に自起動できる有鉄心型単相ブラシレスモー
タの方法は、永久磁石回転子と磁気的に吸引し合うデイ
テントトルク発生用の補助磁石を用いる方法である。こ
の種のものとしては９例えばＵＳＰ４．１０３，１９１
号の有鉄心型単相ブラシレスモーフのように、永久磁石
回転子の発生する磁界内に、即ち永久磁石回転子と空隙
を介して対向する突極面にデイテントトルク発生用磁石
を用いたものがある。この種の方法を採用したものとし
ては、その他に特開昭６１−１６１９４３号、ＵＳＰ３
，４３３，９８７号、実開昭６３−１４３０６９号、ｔ
ＪｓＰ４，７２８，８３３号に示すものがある。

次に代表的な別の自起動できる有鉄心型単相ブラシレス
モータとしては、特開昭５９−６７８６２号に示すよう
に永久磁石回転子の外周にｉ！磁磁石体体配設した電磁
石駆動方式の有鉄心型単相ブラシレスモータがあり、こ
の方式のものも多数党られる。

また自起動させることが出来るように実開昭６２−８１
４７３号に見られるようにレラクタンストルク発生部材
を工夫した有鉄心型単相ブラシレスモータ等が多数ある
０例えば、この種の類似するものとしては、ＵＳＰ４，
４０４，４８４号などがある。

また永久磁石回転子の着磁を工夫することで自起動でき
るようにした有鉄心型単相ブラシレスモータも見られる
０例えば、ＵＳＰ４．７９３゜２０３号の有鉄心型単相
ブラシレスモータのように永久磁石回転子のＮ極とＳ極
の磁極の幅を工夫したものである。このような永久磁石
回転子の着磁幅を変えたものとしては、他にもＵＳＰ４
，７３７．６７４号、特開昭５３−２３０１０号、特公
昭５８−２５０２４号、特開昭５８−９５９７１号等の
ものが見られる。

また永久磁石回転子の着磁の工夫でも着磁の強度に差を
付けて自起動できるようにしたものもある０例えば、永
久磁石回転子のＮ極及びＳ極の一部を他の部分よりも強
く着磁した有鉄心型単相ブラシレスモータがある。

この種の着磁ビークや着磁ピッチに特徴のあるものとし
ては、他に類似するものとして、特開昭６２−１４７９
４４号、特開昭６２−１７３９６６号、実開昭６１−４
１３８３号、特開昭５９５０７６０号、特開昭５９−６
７８６１号、特開昭５９−１３９８５２号等がある。

また代表的な実質的無着磁部を用いた有鉄心型単相ブラ
シレスモータとしては、ＵＳＰ４，１１５．７１５号の
ようにマグネットロータにＮ極Ｓ極、Ｏ極（無着磁極）
を交互に形成したものである。これに類似するものとし
ては、特開昭６２−１５２３６２号、特公昭６０−４６
６３４号、特開昭５３−２３００８号、特開昭５７３４
７６１号、特開昭５６−８１０７１号等がある。

［従来技術の問題点］ 先ず従来の空隙に傾斜を形成する方法及び空隙に段差を
付ける有鉄心型単相ブラシレスモータ及びこれに類似す
るものは、空隙の径方向の長さが増加するので、大きな
トルクが得られず、非常に効率の慝いものとなる欠点が
ある。

また巻線突極に隣接する他の補助突極を含む巻線突極の
開角幅を狭く形成し、一方の巻線突極に偏位させる方法
は１巻線突極の幅が狭くなるため１反トルクが生じて効
率が悪くなる欠点がある。

また巻線突極と偏位した他の巻線突極が放射方向に一体
して形成したものは１巻線突８ｉ間の電機子巻線を巻線
するためのスロット幅が狭くなり。

特に多数の突極を形成して大きなトルクを得る目的のも
のに構成した場合には、量産しずらく、而も電機子巻線
を多数ターン巻線できないなど、量産性、効率の点でも
劣り、大きなトルクを得ることができない欠点がある。

またレラクタンストルクを利用したものと異なるデイテ
ントトルクを利用したもので、共に自起動できるように
したものであるが、その磁気的な吸引力が異なる為、使
用目的が異なるため、−概に両者の比較を行うことがで
きない、従って１本発明の解決しようとしている従来技
術とは別にする。

電磁石を用いて自起動できるよう番こした有鉄’Ｌ”型
単相ブラシレスモータでは、楕迄力３複雑番こなり、量
産性に優れず、コストの高６ｔもの（こなる欠点がある
。特に、この場合、比較的大きなトルりを必要とするも
のを精成しようとすると、上Ｊ己の欠点は更に場裏され
るものとなる。

突極片の外周に位置する図示しない永久磁石回転子の下
端部にレラクタンストルク発生部材を配設して、永久磁
石回転子の漏洩する漏洩磁束を利用してたものは、小型
で比較的トルクが小さなものなどには最適なものである
が、大型の比較的大きなトルクを必要とする場合で巻線
突極の数が多い場合などには９巻線突極と永久磁石回転
子との磁気的な吸引力が、永久磁石回転子の漏洩磁束と
レラクタンストルク発生部材との磁気的な吸引力よりも
大きくなる為、安全且つ確実な自起動を起こさせる場合
には、充分とはいえない惧れがあつた。

また類似する他の有鉄心型ブラシレスモータの場合にも
同じような難点があるか、又は更に別の難点まで合わせ
持つ欠点があった。

次に、永久磁石回転子のＮ極とＳ極の着磁幅が異なる形
式の有鉄心型単相ブラシレスモータは。

レラクタンストルクを利用して自起動できるようにした
ものではないため、滑らかに回転できる利点がある。し
かし、製造方法が厄介な点が問題になる。これに類似す
るその他のものも、同様な欠点を持つが、これ以外によ
ってもその採用する構造によっては、かかるマグネット
ロータのＮ極とＳ極の着磁幅を異ならす方法は、ある意
味で、永久磁石回転子に実質的無着磁極を形成したブラ
シレスモータ同様の原理になる為、効率の悪い有鉄心型
単相ブラシレスモータになる欠点がある。

また永久磁石回転子の着磁の強弱を形成した有鉄心型単
相ブラシレスモータなどは、その着磁の付は方が厄介で
、量産性に優れず１着磁の強弱の付は方によっては、安
全且つ確実な自起動ができない惧れがあった。

［発明の問題点を解決するための手段］本発明では、上
記の従来の有鉄心型単相ブラシレスモータの問題点を解
決する為になされたもので１回動自在に支持されたＮ極
、Ｓ極の磁極を交互に２Ｐ　（Ｐは１以上の整数）個有
する永久磁石回転子を備え、該永久磁石回転子と径方向
の空隙を介して永久磁石回転子の略一磁極幅の開角幅に
形成した突極片を持つ巻線突極を同相位置の適宜箇所に
ｍ（ｍは１以上の整数）個形成したステータ電機子鉄心
の任意のｋ（ｋは１以の整数、に６ｍ）個の巻線突極に
電機子巻線を巻線して形成したステータ電機子とを相対
的に回動するように配置し、上記永久磁石回転子のＮ極
、Ｓ極の磁極はその開角が上記巻線突極の突極片の開角
幅と略一致する開角幅に形成し、上記永久磁石回転子の
磁極の他端部は上記突極片と平行な端部を備えて形成し
、上記永久磁石回転子の磁極の一端部は、該他端から１
／４乃至３／４磁極幅の角度θに渡り、該θの位置に至
るに従って徐々に当該磁極の上記突極片との対向面積が
少なくなるように形成することで、効率の良好な比較的
大きなトルクを有する有鉄心型の単相ブラシレスモータ
を安価Ｇこ量産できる。

［発明の作用］ 永久磁石回転子２の各磁極２Ｎ、２Ｓの他端が突極片１
５の端部と平行になるように形成されているため、当該
突極片１５と電磁ｉ２Ｎ、２Ｓとで、大きなレラクタン
ストルクが発生し、しかも上記永久磁石回転子２の各磁
極２Ｎ、２Ｓに適宜な切欠部２１を形成しであるため、
突極片２０と各磁極２Ｎ、２Ｓの磁石面積の多い対向位
置において他の部分に比較して大きなレラクタンストル
クを発生する。このため、無通電時には、必ず。

永久磁石回転子２が死点位置から避けた自起動できる位
置に停止している。この為、起動時９通電すると必ず、
永久磁石回転子２は、所定方向に自起動して回転する。

また回転中においては、電機子巻線９群に通電すること
によって発生する電磁トルクの切れ目、即ち死点となる
位置には、永久磁石回転子２の各磁極２Ｎ、２３と突極
片１５とによる磁気的吸引力によって引き起こされるレ
ラクタンストルクが発生するので、−回転中のいかなる
点においても回転トルクが発生する。この結果、−回転
中のいかなる点においても回転トルクが発生しているた
め、連続回転を続行することができる。

またレラクタンストルクは、これ専用のレラクタンスト
ルク発生部材を設けて発生させているのでなく、電機子
巻線９を巻線した巻線突極８群からなるステータ電機子
１２と対向する駆動用の永久磁石回転子２の各磁極２Ｎ
、２Ｓが上記したように自起動できるように切欠部２１
を形成することによって自然と発生するため、特別な部
材を必要とすることなく発生するので、安価に当該有鉄
心型単相ブラシレスモータ１を形成できる。

［発明の実施例］ 第１図は本発明の有鉄心型単相ブラシレスモータ１の分
解斜視図、第２図は同縦断面図、第３図は同単相ブラシ
レスモータ１に用いたステータ電機子鉄心７と永久磁石
回転子２との対応図、第４図は同単相ブラシレスモータ
１の無通電時における当該単相ブラシレスモータ１と永
久磁石回転子２との関係を示す展開図、第５図は同単相
ブラシレスモータ１の最大起動トルク発生時における当
該単相ブラシレスモータ１と永久磁石回転子２との関係
を示す展開図で、以下、第１図乃至第５図を参照して本
発明の一実施例を説明する。

固定板３は１その中央部にベアリングハウス４を同一部
材にて一体形成している。固定板３の上部に形成したベ
アリングハウス４の外周には、その中心に回転軸５を回
動自在に通すための貫通孔６を有するステータ電機子鉄
心７が固定されている。上記ベアリングハウス４の内周
上下両端部には、ボールベアリング１０．１１を収納し
、該ボールベアリング１０．１１によって回転軸５を回
動自在に支持している。上記ベアリングハウス４の外周
には、ステータを機子鉄心７の６個の巻線突極８−１．
・・・、８−６それぞれに電機子巻線９−１．・・・、
９−６を巻線して形成したステータ電機子１２が適宜な
手段によって固定されている。

該ステータ電機子１２は１径方向の微細な空隙１３を介
して円環状のロータヨーク１４の内周に固定された永久
磁石回転子２と相対的回動をなすように対向配設してい
る。

ステータを機子鉄心７は、積１１鋼鈑で形成されたもの
で、ベアリングハウス４の外周に固定され、半径外側方
向に等間隔に６個の放射方向に延びたＴ字型の巻線突ｆ
ｉ８を形成している０巻線突極８は、この半径方向の外
周先端部に上記永久磁石回転子２を形成するＮ極の磁極
２Ｎ、Ｓ極の磁極’２Ｓと径方向の空隙１３を介して対
向する突極片ＩＳを形成している０巻線突極８は１反ト
ルクが入らず、大きなトルクが得られて効率良好な有鉄
心型単相ブラシレスモータ１を形成する為に。

上記突極片１５の開角を永久磁石回転子２のＮ１２Ｎ、
Ｓ極２Ｓの一磁極の幅と略々等しい幅の開角幅に形成し
ている。この実施例の有鉄心型単相ブラシレスモータ１
では１回転軸５に固定されたカップ型ロータヨーク１４
の内面に６０度のピッチでＴ幅［５５°ｊに磁化された
Ｎ１２Ｎ、Ｓ４ｉ［。

２Ｓの磁極を交互等間隔に有する６極の永久磁石回転子
２を固設して１回転子１６を形成している。従って、突
極片１５の開角幅は、永久磁石回転子２の１ｉ極幅をＴ
幅とするとき、それと等しく略Ｔの開角幅［５５°〕に
形成している。このような略Ｔ幅の開角幅に形成された
突極片１５を有する巻線突極８は、同相位置で且つ単相
配置となるように等間隔配置に６個の巻線突＆８−１、
・・・、８−６を形成している。６個の巻線突１８−１
．　　・・・、８−６それぞれには電機子巻線９−１．
・・・２つ−６を巻線しである。第４図及び第５図に示
すように電機子巻線９−１の一方の端子９−１ａ、電機
子巻線９−２の他方の端子９−２ｂ、　を機子巻線９−
３の一方の端子９−３ａ、電機子巻線９−４の他方の端
子９−４ｂ、電機子巻線９−５の一方の端子９−５ａ及
び電機子巻線９−６の他方の端子９−６ｂをそれぞれ直
列接続して半導体整流回路１６に接続し。

電機子巻線９−１の他方の端子９−１ｂ、を機子巻線９
−２の一方の端子９−２ａ、電機子巻線９−３の他方（
７）端子９−３ｂ、ｔｅ１巻６１９−４の一方の端子９
−４ａ、電機子巻線９−５の他方の端子９−５ｂ及び電
機子巻線９−６の一方の端子９−６ａをそれぞれ直列接
続して半導体整流回路１７に接続している０位置検知素
子として用いた１個のホール素子やホールＩＣなどの磁
電変換素子２０は固定板３の上部に螺子１９を用いて固
設した回路配設基板１９の上面の適宜な位置に配設して
永久磁石回転子２のＮ極２Ｎ、Ｓ極２Ｓの磁極を検出で
きるようにしている。この磁電変換素子２０は、望まし
い位置に配設する必要があり、たとえば１巻線突極８−
１の突極片１５の他方の端部の下方位置に配設する。上
記回路配線基板１９の上部には、半導体整流装置１６を
配設している。

第４図及び第５図において、２２−１は正側電源端子、
２２−２は負側電源端子を示す。

このように形成された有鉄心型単相ブラシレスモータ１
が、単相ブラシレスモータでありながら、特別な自起動
処理手段を用いなくても、自起動回転及び連続回転でき
るようにする為に、永久磁石回転子２を形成するＮ５２
Ｎ、Ｓ極２Ｓの磁極を次のように形成する。

まず第１の条件として、その開角が上記巻線突極８の突
極片１５の開角幅と略一致する開角幅に形成し、第２の
条件として、上記磁極２Ｎ、２Ｓの他端部が上記突極片
１５と軸方向において平行な端部２Ｎａ、２Ｓａを備え
たものに形成し、第３の条件として、上記永久磁石回転
子２の磁８ｉ２Ｎ、２３の一端部は、該磁ｉ２Ｎ、２Ｓ
の一端から１／４乃至３／４磁極幅の角度θに渡り、該
θの角度位置に至るに従って徐々に当該磁極２Ｎ。

２Ｓの上記突極片１５との対向面積が少なくなるように
斜めに形成した切欠部２１を有すること。

望ましくは、上記切欠部２１の開角θは、略Ｔ／２度Ｅ
２７．５°］にする。

上記θの切欠部２１は、磁極２Ｎ、２Ｓの軸方向の上部
に至るに従って、切欠部２１の面積が大きくなるように
形成しているのは、磁電変換素子２０が磁ｉ２Ｎ、２Ｓ
を検出することが出来るようにするためである。

このような切欠部２１を形成した磁極２Ｎ、２Ｓを持つ
永久磁石回転子２を備えた有鉄心形単相ブラシレスモー
タ１によると、無通電時、磁極２Ｎ、２Ｓは第４図に示
すような状態で停止する。

即ち、これは磁極２Ｎ、２Ｓの磁力面積の多い部分が突
極片１５と磁気的に安定した位置で停止することによる
。この安定した状態の停止時は。

第４図の状態から明らかなように、磁電変換素子２０が
磁極２Ｎ［または磁極２Ｓ］を検出しており、自起動し
て回転トルクを発生することができる状態にある。

従って、第４図を参照して、電源端子２２１．２２−２
を通して公知の半導体整流装置１７に電源が投入されて
いるとすると、磁電変換素子２０の出力端子からＮ極の
磁極２Ｎを検出した信号が出力され、公知の半導体整流
装置１７内のトランジスタが動作して、を機子巻線９−
１、・・・、９−６群には、同図に示すように電流が流
れ１巻線突＆８−１．　　・・・、８−６に発生する磁
極と永久磁石回転子２との反発・吸引現象によって矢印
Ｆ方向の回転トルクが発生し、同方向に永久磁石回転子
２を有する回転子１６が回転する０回転子１６が矢印Ｆ
方向に少し回転した状態で、第５図に示すような最大回
転トルクが発生ずる状態になり、このとき最大回転トル
クが発生して１回転子１６は矢印Ｆ方向に回転する。こ
のあとに１回転トルクを発生しない死点位置があるもの
の１回転子１６は慣性によって矢印Ｆ方向に回転してい
き、再度、第４図のようにレラクタンストルクが発生し
て自起動できる状態になるので１回転トルクが発生し１
回転子１６は回転を続行する。

［発明の効果コ 本発明は、特別に別個新たにレラクタンストルク発生部
材を設けることなく、単に永久磁石回転子のＮ極、Ｓ＆
の磁極を形成するための永久磁石を安価に形成するため
に、最適な箇所の一部分を削り９面積１体積を小さくす
るのみで１位置検知素子が１個の有鉄心型単相ブラシレ
スモーフであっても、確実に自起動できる。

以上のように１部品点数の増加がなく、シかも永久磁石
の材料を減少できるので組立が容易で。

安価に信頼性の高いものを構成できる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の有鉄心型単相ブラシレスモータの分解
斜視図、第２図は同縦断面図、第３図は同単相ブラシレ
スモータに用いたステータ電機子鉄心と永久磁石回転子
との対応図、第４図は同単相ブラシレスモータの無通電
時における当該単相ブラシレスモータと永久磁石回転子
との関係を示す展開図、第５図は同単相ブラシレスモー
タの最大起動トルク発生時における当該単相ブラシレス
モータと永久磁石回転子２との関係を示す展開図である
。 ［符号の説明］ １・・・有鉄心型単相ブラシレスモータ。 ２・・・永久磁石回転子、２Ｎ・・・Ｎ極の磁極、２Ｓ
・・・Ｓｆｉの磁極、３・・・固定板。 ４・・・ベアリングハウス、５・・・回転軸。 ６・・・貫通孔、７・・・ステータ電機子鉄心。 ８．８−１．　　・・・、８−６・・・巻線突極。 ９．９−１．　　・・・、９−６・・・電機子巻線。 １０．１１・・・ボールベアリング。 １２・・・ステータ電機子７１３・・・空隙。 １４・・・ロータヨーク、１５・・・突極片。 １６・・・回転子、１７・・・半導体整流回路。 １８・・・螺子、１９・・・回路配線基板。 ２０・・・磁電変換素子、２１・・・切欠部。 ２２−１・・・正側電源端子、２２−２・・・負側電源
端子。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 下記構成要素（１）乃至（５）からなることを特徴とす
   る有鉄心型単相ブラシレスモータ。 （１）回動自在に支持されたＮ極、Ｓ極の磁極を交互に
   ２Ｐ（Ｐは１以上の整数）個有する永久磁石回転子を備
   えていること。 （２）該永久磁石回転子と径方向の空隙を介して永久磁
   石回転子の略一磁極幅の開角幅に形成した突極片を持つ
   巻線突極を同相位置の適宜箇所にｍ（ｍは１以上の整数
   ）個形成したステータ電機子鉄心の任意のｋ（ｋは１以
   の整数、Ｋ≦ｍ）個の巻線突極に電機子巻線を巻線して
   形成したステータ電機子とを相対的に回動するように配
   置してあること。 （３）上記永久磁石回転子のＮ極、Ｓ極の磁極はその開
   角が上記巻線突極の突極片の開角幅と略一致する開角幅
   に形成されていること。 （４）上記永久磁石回転子の磁極の他端部は上記突極片
   と平行な端部を備えていること。 （５）上記永久磁石回転子の磁極の一端部は、該一端か
   ら１／４乃至３／４磁極幅の角度θに渡り、該θの位置
   に至るに従って徐々に当該磁極の上記突極片との対向面
   積が少なくなるように形成した切欠部を有すること。