JPH0328509B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0328509B2
JPH0328509B2 JP25049685A JP25049685A JPH0328509B2 JP H0328509 B2 JPH0328509 B2 JP H0328509B2 JP 25049685 A JP25049685 A JP 25049685A JP 25049685 A JP25049685 A JP 25049685A JP H0328509 B2 JPH0328509 B2 JP H0328509B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
zinc
film
plating
corrosion resistance
steel sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP25049685A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62109966A (ja
Inventor
Hiroshi Kagechika
Hiroshi Kibe
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
Nippon Kokan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Kokan Ltd filed Critical Nippon Kokan Ltd
Priority to JP25049685A priority Critical patent/JPS62109966A/ja
Publication of JPS62109966A publication Critical patent/JPS62109966A/ja
Publication of JPH0328509B2 publication Critical patent/JPH0328509B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) この発明は、耐食性の優れためつき鋼板に関す
る。 (従来技術及びその問題点) 代表的な耐食めつき鋼板として、亜鉛めつき鋼
板がある。 この鋼板は、亜鉛の犠牲防食作用を利用して耐
食性を持たせたもので、その耐食性は亜鉛の付着
量で決まる。例えば亜鉛付着量20g/m2の電気亜
鉛めつき鋼板では、5%塩水噴霧試験を約20時間
おこなうと、赤さびが発生する。亜鉛めつき鋼板
の耐食性を向上させるためには、亜鉛付着量を多
くすればよい。しかし、この厚目付の亜鉛めつき
鋼板は、生産性や経済性が悪化する上、製品の加
工性や溶接性の劣化を招くといつた問題がある。 そこで薄目付で亜鉛めつき鋼板の耐食性を向上
させるために、鋼板上に亜鉛ニツケル合金めつき
を施した亜鉛ニツケル鋼板が提案されている。こ
の亜鉛ニツケル鋼板によれば、めつき皮膜の電位
が亜鉛により貴に移行するため、腐食速度が抑制
され、耐食性が向上する。しかし、一方で、合金
めつきは局所的に不均一な部分が避けられないた
め、孔食が発生する問題があつた。 (発明が解決しようとする技術的課題) 本発明は、これらの事情を考慮してなされたも
ので、亜鉛の付着量を増すことなく、耐食性を向
上させ、加工性の優れた高耐食性のめつき鋼板を
提供することを目的とする。 (技術的課題を解決する手段) 本発明者は、鋭意研究の結果、鋼板上に亜鉛を
めつきした後、引き続きマグネシウムをめつきす
ることにより、著しく耐食性が向上することを見
出だした。本発明は、この知見に基づいてなされ
たもので、鋼板上に亜鉛皮膜とマグネシウム皮膜
とを順に形成した耐食性めつき鋼板である。 亜鉛皮膜の膜厚は、耐食性および加工性を考慮
して0.5〜8μm程度が好適であるが、本発明はこ
の範囲の膜厚に特に限定されるものではない。マ
グネシウムの膜厚は、厚いほど耐食性を向上する
が、膜厚があまり厚くなると密着性が劣化した
り、製造コストが高くなるので、0.02μm〜1.5μ
mが好適である。 亜鉛のめつき方法は、電気めつき、溶融めつき
が一般的であるが、もちろん真空蒸着、スパツタ
リング、イオンプレーテイングでめつきしてもよ
い。またマグネシウムのめつき方法は、真空蒸
着、スパツタリング、イオンプレーテイングが好
適であるが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。 (発明の作用、効果) このめつき皮膜によれば、亜鉛皮膜の上にマグ
ネシウム皮膜を覆つているので、マグネシウム皮
膜が亜鉛皮膜中にあるピンホールを覆つている。
このため、亜鉛が犠牲防食作用によつて優先的に
溶出していく際の腐食速度が抑制される。またマ
グネシウム皮膜自身がその表層に耐食性の優れた
酸化膜を形成するため、亜鉛めつきの溶出を抑制
する。そしてこれらが相乗的に作用して鋼板の耐
食性が著しく向上する。 更にマグネシウム皮膜は、化成処理性が亜鉛皮
膜より優れているため、塗料密着性が向上する。 (実施例) 板厚0.8mmのAlキルド鋼板を脱脂、洗浄後、Ar
イオンボンバード処理を行つた。この処理は、
1.0×10-3TorrのArガス雰囲気中で高周波放電を
行ない、一方鋼板に−1KVの負電圧を印加して
Arイオンを鋼板に衝突させ、鋼板表面上の酸化
物などを除去して、清浄な鋼板表面を得る方法で
ある。 次に、鋼板を雰囲気圧力1.0×10-3Torr以下で
200℃に加熱し、これに亜鉛の真空蒸着めつきを
施す。この真空蒸着めつきは、亜鉛めつき材をる
つぼの中に入れ、抵抗加熱により加熱蒸発させて
鋼板にめつきする方法である。 引き続き同じ雰囲気圧力でマグネシウムの真空
蒸着めつきを行う。この真空蒸着めつきは、マグ
ネシウムめつき材を水冷銅るつぼに入れ、
10KV、10〜30mA程度の電子ビームによつて加
熱蒸発させて鋼板にめつきする方法である。上述
した方法の概略を第1図にブロツク図で示す。 この方法によつて得られた本発明のめつき鋼板
は、第2図に示すように、鋼板1上に亜鉛皮膜2
及びマグネシウム皮膜3を順に形成している。そ
のマグネシウム皮膜の膜厚及び亜鉛皮膜の膜厚を
第1表に示す。またマグネシウム皮膜を設けず亜
鉛皮膜のみを設けためつき鋼板を比較のために示
す。 これらの本発明めつき鋼板及び比較例のめつき
鋼板について、密着性、加工後密着性、耐食性及
び加工後耐食性の試験を行つた。その結果を表1
に示す。 密着性試験の評価は、折り曲げテープ剥離試験
によつてなされた。この試験は、180゜ot曲げを回
行うごとにテープ剥離試験を実施し、それを母材
が折り切れるまで繰り返し、めつき層の剥離の程
度を調べる試験である。 加工後密着性の評価は、エリクセン加工(7cm
押し出し加工)後、テープ剥離試験を行ない、め
つき層の剥離の程度を調べることによつて行つ
た。 耐食性の評価は、5%塩水噴霧試験(SST)
によつてなされた。 加工後耐食性の評価は、エリクセン加工(7cm
押し出し加工)後、5%塩水噴霧試験を行うこと
によつてなされた。
【表】 〔密着性及び加工後密着性〕 〇……剥離なし △……わずかに剥離 ×……かなり剥離 〔耐食性及び加工後耐食性〕 時間は、SSTで赤さびの発生した時間を示し、
発生時間が遅い程、耐食性が良いことを示す。 表1から、本発明めつき鋼板は、密着性及び加
工後密着性が優れているが、マグネシウム皮膜の
膜厚が1.5μmを越えると加工後密着性が劣化する
ことがわかる。また耐食性及び加工後耐食性は比
較例のものに比べて著しく向上している。ただし
マグネシウム皮膜の膜厚が1.5μm以上になると、
膜厚がそれ以外のものに比べて低い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明めつき鋼板の製造方法の一例を
示すブロツク図、第2図は本発明めつき鋼板の一
実施例を示す断面図である。 1……鋼板、2……亜鉛皮膜、3……マグネシ
ウム皮膜。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 鋼板表面に亜鉛皮膜及びマグネシウム皮膜を
    順に形成してなる耐食性めつき鋼板。 2 マグネシウム皮膜の膜厚が0.02μm〜1.5μm
    である特許請求の範囲第1項記載の耐食性めつき
    鋼板。
JP25049685A 1985-11-08 1985-11-08 耐食性めつき鋼板 Granted JPS62109966A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25049685A JPS62109966A (ja) 1985-11-08 1985-11-08 耐食性めつき鋼板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25049685A JPS62109966A (ja) 1985-11-08 1985-11-08 耐食性めつき鋼板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62109966A JPS62109966A (ja) 1987-05-21
JPH0328509B2 true JPH0328509B2 (ja) 1991-04-19

Family

ID=17208736

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25049685A Granted JPS62109966A (ja) 1985-11-08 1985-11-08 耐食性めつき鋼板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS62109966A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10257737B3 (de) * 2002-12-10 2004-02-26 Thyssenkrupp Stahl Ag Verfahren zur elektrolytischen Magnesium-Abscheidung auf verzinktem Blech
KR101439694B1 (ko) 2012-12-26 2014-09-12 주식회사 포스코 Zn-Mg 합금도금강판 및 그의 제조방법

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62109966A (ja) 1987-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2608569B2 (ja) 積層型蒸着めっき鋼板
JP3545051B2 (ja) 耐食性に優れたZn−Mg系めっき鋼板及び製造方法
JPH0328509B2 (ja)
JPH01139755A (ja) プレス成形性の優れた表面処理鋼板
JPS6328857A (ja) 合金化亜鉛メツキ鋼板とその製造法
JP2912029B2 (ja) 合金化亜鉛めっき鋼板
JP2900638B2 (ja) 耐食性に優れたZn−Ti合金蒸着めっき金属材料
EP0481346B1 (en) Multilayer metal-coated steel sheet
KR960009192B1 (ko) 내식성 및 가공성이 우수한 진공증착 망간/알루미늄 이층도금강판
KR940000278B1 (ko) 밀착성 및 내식성이 우수한 아연 및 아연-마그네슘 합금의 이층 도금강판 및 그 제조방법
JP2575719B2 (ja) 成形加工用高耐食性ZnーMg合金めっき金属材
KR0164960B1 (ko) 내식성 및 납땜성이 우수한 아연/주석 이층도금강판 및 그 제조방법
JPH04235272A (ja) 耐食性及び加工性に優れた蒸着Al−Mn系合金めっき材およびその製造方法
KR940000079B1 (ko) 밀착성 및 내식성이 우수한 아연 및 아연-망간 합금의 이층도금 강판 및 그 제조방법
JPH05320874A (ja) 蒸着めっき層の形成方法及び蒸着Al−Zn合金めっき材料
JPH04218660A (ja) 高耐食性Zn−Si系蒸着めっき金属材
JPH062109A (ja) Al−Nb合金めっき材およびAl−Nb系積層めっき材、ならびにこれらめっき材の製造方法
KR940000080B1 (ko) 내식성,밀착성 및 가공성이 우수한 아연/주석 이층 도금강판 및 그 제조방법
JPH05222550A (ja) 多層合金めっき鋼板及びその製造方法
JPH05287508A (ja) 耐局部腐食性Al/Ti二層めっき鋼板
KR940000083B1 (ko) 내식성, 밀착성 및 가공성이 우수한 주석/아연 이층도금강판 및 그 제조방법
KR960000879B1 (ko) 알루미늄 증착도금강판의 후처리방법
KR940000085B1 (ko) 내식성 및 밀착성이 우수한 티타늄/아연이층도금강판의 제조방법
JPH01111864A (ja) 高耐食性Zn−Cr合金めつき金属材
JPH05222516A (ja) 加工後耐食性の良好な二層めっき鋼板