JPH0328432Y2

JPH0328432Y2 -

Info

Publication number: JPH0328432Y2
Application number: JP1981093171U
Authority: JP
Priority date: 1981-06-23
Filing date: 1981-06-23
Publication date: 1991-06-19
Also published as: JPS57205133U

Description

【考案の詳細な説明】［産業上の利用分野］この考案は、原稿を原稿セツト面上に自動的に
給送セツトする原稿給送装置を備えた複写機など
の画像処理装置に関する。

［従来の技術］一般に、この種の原稿給送装置において、書
籍、大型原稿など搬送不可能な原稿を複写する際
には、原稿給送装置全体を上方に回動して原稿セ
ツト面を開放し、原稿セツト面上に使用者が原稿
をセツトしている。

そして、この原稿セツト面上に使用者が原稿を
セツトする際に位置決め基準となるガイド板を設
けたものが、特開昭56−1964号に開示されてい
る。このガイド板は、原稿セツト面に対して上下
出没自在に設けられている。

原稿給送装置を使用せず、原稿セツト面上に使
用者が原稿をセツトするときには、ガイド板を原
稿セツト面上に突出させて、ガイド板の端面に原
稿を突き当て原稿セツトの位置決めを行う。

一方、原稿給送装置を使用するときには、原稿
給送装置の障害とならないように、ガイド板を原
稿セツト面から下方に退避させる。退避したガイ
ド板の上面は排出される原稿のガイドとなる。

ガイド板の上面には、B5、A4など原稿の各種
サイズが表示されている。

［考案が解決しようとする課題］しかし、上記従来例では、次の問題がある。

原稿給送装置を使用するときに、ガイド板の上
面は排出される原稿のガイドとなる。したがつ
て、長時間使用すると、原稿との摺接により、ガ
イド板上面のサイズ表示が磨耗して不明となる。

この考案の目的は、ガイド板のサイズ表示と原
稿が摺接せず、サイズ表示が不明となることのな
い原稿給送装置を備えた画像処理装置を提供する
ことになる。

［課題を解決するための手段］上記目的を達成するため、この考案の特徴は、
原稿セツト面と、排出トレーとの間に、原稿セツ
ト面に対して回動可能のガイド板を設けるととも
に、ガイド板が前記原稿セツト面上に回動、位置し
たときのガイド板の表面に原稿セツト基準として
のサイズ表示を設け、原稿給送装置を原稿セツト面上から開放した不
使用時には、ガイド板は前記原稿セツト面上に回
動、位置して前記サイズ表示を表面にして原稿セ
ツトの基準面を構成し、原稿給送装置を原稿セツト面上に閉鎖させた使
用時には、ガイド板は反転してサイズ表示を裏面
として原稿の排出サイズを構成するところにあ
る。

［作用］原稿給送装置を原稿セツト面上から開放した不
使用時には、ガイド板は原稿セツト面上に回動、
位置してサイズ表示を表面にして原稿セツトの基
準面を構成する。

一方、原稿給送装置を原稿セツト面上に閉鎖さ
せた使用時には、ガイド板は反転してサイズ表示
を裏面として原稿の排出ガイドを構成する。

［実施例］以下に、この考案の一実施例を第１図を参照し
て説明する。

１は複写光学系で複写機本体２内蔵され、特に
説明しないが通常の撮象レンズ、静電現像などの
装置から構成されている。３はその原稿セツト面
で、この原稿セツト面３の所定位置に原稿をセツ
トすれば通常の複写が得られるようにしてある。

そこで、このような複写機本体２の原稿セツト
面上に原稿を自動的に給送セツトする装置として
は、原稿挿入口に原稿を一枚ずつ供給するもの
と、多数枚の原稿を供給しこれを自動的に分離給
送するものとに大別され、この考案はそのいずれ
も採択可能であるが、図示のものについて説明す
ると、全体記号５で示す原稿給送装置は、原稿挿
入口１０と、原稿を表裏反転せしめる入口ローラ
１１と出口ローラ１２との間に張設され原稿セツ
ト面３との間に搬送経路を形成する無端ベルトの
搬送手段４と、原稿セツト面３上の基準位置に原
稿を停止せしめるストツパ手段（図示略）と、排
紙トレー６とから構成されている。

そして、原稿挿入口１０に原稿が挿入される
と、例えばセンサでこれを検知し、搬送手段４を
駆動せしめる。すると、原稿は入口ローラ１１で
表裏反転され原稿セツト面３に至り、この原稿セ
ツト面３上を搬送される。原稿がこの原稿セツト
面３上の複写基準位置に到達すると、この位置に
配置されたストツパ手段に突き当たり停止する。
これと相前後して搬送手段４の駆動が断たれ、原
稿は原稿セツト面３上の所定位置にセツトされ
る。

そこで複写光学系２が原稿をスキヤンし複写す
る。複写機本体２側で複写工程が終了すると、ス
トツパ手段を原稿セツト面３上から退避させると
共に、再び搬送手段４を駆動させる。

すると、複写後の原稿は排紙トレー６に放出、
収納される。

このような装置にこの考案を次のように採用す
る。

ガイド板７が複写機本体２に反転自在に軸支さ
れている。このガイド板７は、同図イのように原
稿セツト面３上に位置したとき、その端縁が複写
基準位置（図示Ａ−Ａ線）に面するようになつて
いる。このように原稿セツト面３上に回動したと
きのガイド板７表面に、原稿セツト基準としての
サイズ表示１４が設けられている。また、同図ロ
のように、ガイド板７を反転せしめて原稿給送装
置を載置したとき、搬送手段４の搬送ベルト４と
ガイド板７とが互いに接合して排紙経路８を構成
するようになつている。このとき、ガイド板７の
サイズ表示は裏面となる。

このように構成された実施例は次のように作用
する。

同図イのように、原稿給送装置５の不使用時に
は、原稿給送装置５を上方に回動させてからガイ
ド板７を原稿セツト面３上に回動、位置させる。
このときサイズ表示１４は、ガイド板７の表面と
なる。そして、ガイド板７の端縁に原稿を接合さ
せるとともに、サイズ表示１４に原稿を合わせて
位置決めする。

一方、同図ロのように、原稿給送装置５の使用
時には、ガイド板７を反転せしめて原稿給送装置
を原稿セツト面３上に載置する。すると、搬送手
段４の搬送ベルト４とガイド板７とが互いに接合
し排紙経路８を構成する。排出される原稿を搬送
手段４の搬送ベルトとガイド板７とにより挟持し
て搬送力を与え、排紙トレー６に確実に原稿を排
出する。このとき、ガイド板７のサイズ表示は裏
面となる。

この実施例によると次の利点がある。

ガイド板７を反転自在に設けた簡単な構成によ
り、原稿セツト基準面と原稿排出ガイドを兼用で
きる。

また、排出される原稿を搬送手段４の搬送ベル
トとガイド板７とにより挟持して搬送力を与える
ので、排紙トレー６に確実に原稿を排出できる。
原稿給送装置５の使用時にガイド板７を反転して
原稿の排出ガイドとするときに、サイズ表示１４
はガイド板７の裏面となり、排出される原稿と摺
接しない。したがつて、サイズ表示１４が磨耗に
より、不明となることがない。

なお、上記実施例にこの考案が限定されるもの
でないことは勿論である。

例えば、上記実施例ではガイド板から直接排紙
トレーに排紙しているが、ガイド板から別の排紙
ガイドを介して排紙トレーに排紙するようにして
もよい。

また、必ずしも排紙時にガイド板を搬送ベルト
に接合しなくともよく、ガイド板単独により排紙
ガイドとしてもよい。

［考案の効果］この考案では、原稿給送装置の不使用時には、
ガイド板は原稿セツト面上に位置してサイズ表示
を表面にして原稿セツトの基準面を構成し、原稿
給送装置の使用時には、ガイド板は反転してサイ
ズ表示を裏面として原稿の排出ガイドを構成す
る。したがつて、ガイド板のサイズ表示は排出さ
れる原稿と摺接せず、サイズ表示が磨耗により、
不明となることがない。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の好適な実施例を示し、同図
イは斜視説明図、同図ロは要部断面説明図であ
る。２：複写機本体、３：原稿セツト面、４：搬送
手段、５：原稿給送装置、６：排紙トレー、７：
ガイド板、８：搬送経路、９：基準面、１４：サ
イズ表示。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】原稿を載置する原稿セツト面と、この原稿セツト面上に開閉自在に取り付けら
れ、原稿を送つてセツトする搬送手段と、前記原稿セツト面の原稿排出側に設けられた排
出トレーとを有する原稿給送装置を備えた画像処
理装置において、前記原稿セツト面と排出トレーとの間に、前記
原稿セツト面に対して回動可能のガイド板を設け
るとともに、該ガイド板が前記原稿セツト面上に回動、位置
したときのガイド板の表面に原稿セツト基準とし
てのサイズ表示を設け、前記原稿給送装置を原稿セツト面上から開放し
た不使用時には、前記ガイド板は前記原稿セツト
面上に回動、位置して前記サイズ表示を表面にし
て原稿セツトの基準面を構成し、前記原稿給送装置を原稿セツト面上に閉鎖させ
た使用時には、前記ガイド板は反転して前記サイ
ズ表示を裏面として原稿の排出ガイドを構成する
ことを特徴とする原稿給送装置を備えた画像処理
装置。