JPH0328382Y2 - - Google Patents

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JPH0328382Y2
JPH0328382Y2 JP4550087U JP4550087U JPH0328382Y2 JP H0328382 Y2 JPH0328382 Y2 JP H0328382Y2 JP 4550087 U JP4550087 U JP 4550087U JP 4550087 U JP4550087 U JP 4550087U JP H0328382 Y2 JPH0328382 Y2 JP H0328382Y2
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coil
case
rotor
magnetic
magnetic shield
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は交差配置されたコイルにより磁界を発
生せしめ、マグネツトロータを可動する構成の交
差コイル式計器に係り、特に製造原価低減等を図
り得る交差コイル式計器に関する。
〔従来の技術〕 一般に、交差コイル式計器は供給される信号電
流に対応した磁界をコイルにより発生し、発生磁
界により指針が取付けられた回動子を回転させて
指標を行なう構成とされている。従来の交差コイ
ル式計器の一例を第3図に示す。
交差コイル式計器1は、指針軸2、ロータマグ
ネツト3、アツパーケース4、ロアケース5、コ
イル6,7、端子兼用取付柱8及び磁気シールド
ケース9等より構成されている。尚、10は回路
基板、11は外装ケース、12は外装基板、13
は回路基板9を固定する取付柱ナツト、14は外
装ケース11及び外装基板12を固定する固定ナ
ツトを夫々示している。
同図に示されるように従来の交差コイル式計器
1は、磁気シールドケース9がアツパーケース4
及びロアケース5を大きく囲繞した構造とされて
おり、従つて端子兼用取付柱8は磁気シールドケ
ース9の内側に配設されていた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
交差コイル式計器1は精密な計器であり、正確
な表示を行なうためには地磁気等の外部磁界の影
響を防止する必要があり、磁気シールドケース9
が設けられている。一方、磁気シールドケース9
の内側においては、コイル6,7が発生する磁界
のみが存在することが望ましい。
よつて、電流が流れる端子兼用取付柱8による
磁界発生を防止するため、その材質を非磁性材で
かつ電気良導材に選定する必要がある。このため
従来、端子兼用取付柱8の材質としては黄銅材が
使用されるが、黄銅材は高価なため、交差コイル
式計器1における端子兼用取付柱8の製造原価に
占める割合が高くなつてしまうという問題点があ
つた。
また、従来では磁気シールドケース9が、アツ
パーケース4及びロアケース5を囲繞する構造で
あつたため、磁気シールドケース9が大型化して
しまい交差コイル式計器1の重量が大となつてし
まうという問題点があつた。
本考案は上記の点に鑑みて創作されたものであ
り、信頼性を維持しつつ、かつコスト低減を行な
い得る交差コイル式計器を提供することを目的と
する。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するために本考案では、ロー
タマグネツトを有した回転子を回転駆動するコイ
ルの端線部と上記回転子の駆動制御を行なう駆動
制御回路との間を電気的に接続するコイル接続部
材と、上記コイル及びロータマグネツトが形成す
る磁気回路を外部と磁気的に遮蔽する磁気シール
ドケースとを有してなる交差コイル式計器におい
て、上記コイル接続部材を磁気シールドケースの
外側位置に配設した。
〔作用〕
交差コイル式計器を上記構成とすることによ
り、コイル接続部材は磁気シールドケースの外側
に配設されることとなり、よつてコイル接続部材
が発生する磁界は磁気シールドケースにより遮蔽
される。
〔実施例〕
次に本考案になる交差コイル式計器(以下、単
に計器という)の一実施例について説明する。第
1図は本考案の一実施例である計器15の断面を
示している。
計器15は大略してケース16、ロータ17、
コイル18,19、コイル接続部材20,21
(4本配設されるが、その内2本が図示されてい
る)及び磁気シールドケース22等より構成され
ている。
ケース16は、樹脂成型され対をなすアツパー
ケース23とロアケース24とにより構成され
る。アツパーケース23及びロアケース24には
夫々、ロータ17を収納するための収納凹部2
5,26及びコイル18,19が巻回されるコイ
ル巻回用凹部27,28が形成されている。また
アツパーケース23には、後述するコイル接続線
材20,21を保持する保持部30,31(コイ
ル接続線材に対応して4箇所に形成されるが、図
にはその内2箇所が表われる)が一体的に形成さ
れている。この保持部30,31は、計器15を
平面図的に見て、ロータ17の指針軸29を中心
として直交する4方向に夫々延出形成されてい
る。保持部30,31には上下に貫通する貫通孔
32,33が形成されている。この貫通孔32,
33は保持部30,31の外側部近傍(即ちロー
タ17から遠い位置)に形成されており、また貫
通孔32,33の一部は小径とされている。
ケース16の組立ては次のように行なわれる。
ロアケース24の上部には取付ボス34,35が
突設されており、これと対向するアツパーケース
23には取付孔36,37が形成されている。こ
の取付ボス34,35を取付孔36,37に圧入
することにより、アツパーケース23及びロアケ
ース24は一体化し、ケース16が形成される。
尚、保持部30,31の内側位置には溝部30
a,31aが上下方向に亘り形成されており、組
立状態にあつてこの溝部30a,31aはロアケ
ース24の外周と協働して環状の取付空間38を
形成する。この取付空間38内に磁気シールドケ
ース22は挿入装着される。また、ロアケース2
4の取付ボス34,35の背面部には取付孔36
a,37aが形成されている。
ロータ17は前記した指針軸29aと、これに
固定された円盤状のロータマグネツト39とによ
り構成されている。このロータ17は、上記ケー
ス16の組立て時に各収納凹部25,26が形成
する空間内に回転自在に収納される。
コイル18,19は相互に交差するようコイル
巻回用凹部27,28内に巻回される。このコイ
ル18,19の各端線部18a,19aは、コイ
ル接続線材20,21の上端近傍部分に半田付け
されている。
コイル接続線材20,21は、安価な材料とし
て知られているハンダメツキ鋼線で構成されてい
る。このコイル接続線材20,21は保持部3
0,31に形成された貫通孔32,33に圧入取
付けされる。また取付状態にあつて、コイル接続
線材20,21はロータ17の回転軸と略平行と
なるよう構成されている。ハンダメツキ鋼線は従
来用いられていた黄銅材と比べると大変安い材料
であり、よつてコイル接続線材20,21をハン
ダメツキ鋼線とすることにより計器15のコスト
低減を図ることができる。一方、ハンダメツキ鋼
線は黄銅材に比べて機械的強度が大であるため、
コイル接続線材20,21の径寸法を小として
も、保持部30,31への圧入時に曲がつてしま
うような事故を防止できる。これにより、コイル
接続線材20,21の取付作業性を向上でき、ま
た取付作業の自動化をも図ることができる。更に
端線部18a,19aの半田付けにおいては、半
田付けに要する熱量を小とすることができ、これ
によつても作業性の向上及び信頼性の向上を図る
ことができる。
磁性シールドケース22は、強磁性金属よりな
る有底円筒状をなし、ロアケース24の下部に形
成された脚部24a,24bに圧入取付けされ
る。取付状態にあつて磁性シールドケース22の
筒状部22aは、前記した取付空間38内に位置
している。この磁気シールドケース22は、ロー
タ17に設けられたロータマグネツト39及びコ
イル18,19により形成される磁気回路を囲繞
するよう構成されており、外部磁界の影響を受け
ないよう磁気的にこの磁気回路を遮蔽する機能を
奏する。
また図中、40は指針41と共に指標を行なう
文字板でありアツパーケース23の上部に形成さ
れた脚部23a,23b上に載置され、取付孔3
6,37に螺合するネジ42(一方のみ図示)に
より取付け固定される。43は制御駆動回路基板
であり各コイル18,19印加される電流の制御
を行なう制御駆動回路が配設されており、コイル
接続線材20,21に半田付けされることにより
保持部30,31の下部に取付けられる。更に、
44は外装ケースを、45は回路基板を夫々示し
ている。外装ケース44及び回路基板45は脚部
24a,24bの下部に位置決めされ、取付孔3
6a,37aに螺合するネジ46(一方のみ図
示)により取付け固定される。また回路基板45
には、下方に長く延出したコイル接続線材20,
21の下端部が半田付けされる。
ここで、上記構成になる計器15のコイル接続
線材20,21と磁気シールドケース22の配線
位置関係に注目する。前記したように、磁気シー
ルドケース22は保持部30,31の内側部に形
成された取付空間38内に位置しており、一方、
コイル接続線材20,21は保持部30,31の
外側部近傍に形成された貫通孔32,33に取付
けられている。即ち、コイル接続線材20,21
は磁気シールドケース22の外側位置(ロータ1
7の回転軸に対し遠い位置)にある。
よつて、コイル接続線材20,21を磁性材で
あるハンダメツキ鋼線としても、コイル接続線材
20,21により発生する磁界は磁気シールドケ
ース22の外部で発生する磁界となる。この磁界
は磁気シールドケース22により遮蔽され、ロー
タ17の回転に影響を及ぼすようなことはなく、
従つてコイル接続線材20,21を安価なハンダ
メツキ鋼線としても計器15の計測時における信
頼性を維持することができる。
次に本考案になる計器の他の実施例を第2図に
示し、以下説明する。同図に示される計器47は
制御駆動回路基板43を削除し、同基板43に配
設されていた制御駆動回路部品48(第1図に示
す)を計器47の下部に取付けられる回路基板4
9に配設したことを特徴とする。これにより、回
路基板43(第1図に示す)の配置に必要とされ
た取付けスペースは不用となり、計器47の薄型
化を図ることができる。また、回路基板49は比
較的広い面積とすることが可能であり、制御駆動
回路部品48を回路基板49に設けても不都合は
生じない。尚、第2図において第1図に示す計器
15の構成と対応する構成部には第1図と同一の
符号を付した。
〔考案の効果〕 上述の如く本考案になる交差コイル式計器によ
れば、コイル接続部材が磁気シールドケースの外
側に配設されるため、コイル接続部材が磁界を発
生しても磁気シールドケースにより確実にこの磁
界は遮蔽されコイル接続部材の材質を特に限定す
る必要がなくなり材質として例えば安価なハンダ
メツキ鋼線を用いることが可能となりコストの低
減を図ることができると共にハンダメツキ鋼線は
機械的強度が大であるためコイル接続線材の径寸
法(断面積)を小とすることができ、少ない熱量
で半田付け作業ができるため作業性及び信頼性の
向上を行なうことができ、更に磁気シールドケー
スが小型化されるため、これによつてもコスト低
減及び軽量化を図ることができる等の特長を有す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案になる交差コイル式計器の一実
施例の断面図、第2図は本考案になる交差コイル
式計器の他の実施例の断面図、第3図は従来の交
差コイル式計器の一例の断面図である。 15,47……計器、16……ケース、17…
…ロータ、18,19……コイル、20,21…
…コイル接続線材、22……磁気シールドケー
ス、23……アツパーケース、ロアケース、指針
軸、30,31……保持部、38……取付空間、
39……ロータマグネツト、43……制御駆動回
路基板、45,49……回路基板。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ロータマグネツトを有した回転子を回転駆動す
    るコイルの端線部と上記回転子の駆動制御を行な
    う駆動制御回路との間を電気的に接続するコイル
    接続部材と、上記コイル及びロータマグネツトが
    形成する磁気回路を外部と磁気的に遮蔽する磁気
    シールドケースとを有してなる交差コイル式計器
    において、上記コイル接続部材を磁気シールドケ
    ースの外側位置に配設したことを特徴とする交差
    コイル式計器。
JP4550087U 1987-03-27 1987-03-27 Expired JPH0328382Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4550087U JPH0328382Y2 (ja) 1987-03-27 1987-03-27

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JP4550087U JPH0328382Y2 (ja) 1987-03-27 1987-03-27

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JPS63153174U JPS63153174U (ja) 1988-10-07
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0726708Y2 (ja) * 1989-10-18 1995-06-14 ジェコー株式会社 交差コイル式計器
JPH0749419Y2 (ja) * 1990-07-12 1995-11-13 矢崎総業株式会社 クロスコイル形指示計器
JP2658519B2 (ja) * 1990-07-17 1997-09-30 株式会社デンソー 電気式計器

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JPS63153174U (ja) 1988-10-07

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