JPH0328356B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、セイルボードに関し、さらに詳しく
は、合成樹脂及び合成樹脂フオーム（発泡体）か
らなるボード本体と、このボード本体に結合され
たダガーボードケース、マストフツトスリーブも
しくはソケツト（マストフツトを装着するスリー
ブもしくはソケツト）、フツトストラツプ（足固
定用バンド部材）、スケグ（フインもしくはキー
ル）等の付属部品とを有するウインドサーフイン
グボード もしくはセイルボードに関する。

〔従来の技術〕

この種のセイルボードは現在広く用いられてい
る。これらのセイルボードは、外殻によつて完全
に覆われたフオーム材料の芯もしくは充填材を有
しており、これらの芯はポリウレタンか、ポリス
チレンか、または他の軽量合成樹脂のフオーム材
料でつくらている。一方、外殻の材料は、たとえ
ばポリエチレンやガラス繊維強化樹脂や、エポキ
シ積層材である。更に、既存のセイルボードはフ
オーム材料が充填されたポリエステルからなる二
つの半殻を有している。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来のセイルボードは多くの欠点を持つてい
る。その中でもつとも重大なものは、重量が嵩む
という点である。別の欠点としては、たとえばリ
ブや、ストリガーやその類の補強を設計に取りい
れることができない点がある。

また、フオーム材料によつて重さの問題を解決
するために重量が嵩む外殻をできる限り薄くする
試みがなされた。しかし、その結果は、そのよう
に殻を薄くしたボードは打撃によつてすぐにこわ
れてしまうであろう。現存のボードの更にもう一
つの欠点は、付属部品が、概して弱いフオーム材
の芯と、そして機械的にやや強い材料でつくられ
ているもののできる限り薄くつくられている二つ
の外殻だけに固定されるので、付属部品をボード
に強固に固定することがむずかしい点である。更
には、工業的規模でセイルボードを製造する際
に、型の値段が非常に高くなる。事実、セイルボ
ードの形状を新しいものに変える前に、高価な型
をまず製造しなければならない。

従つて、本発明の基本的な目的は、前述の諸欠
点を解消したセイルボードを提供することにあ
る。

〔課題を解決するための手段〕

前記目的を達成するために、本発明によれば、
合成樹脂および合成樹脂フオームからなるボード
本体と、そのボード本体に結合されたダガボード
ケース、マストフツトスリーブ、もしくはソケツ
ト、フツトストラツプ、スケグ等の付属部品とを
有するセイルボードにおいて、上記ボード本体
が、基台要素としての一体物の下側部材と該側部
材に係合し得る浮揚体としての上側部材とからな
り、上記基台要素は、高い機械的強度を有する全
体的に剛性の材料から作られて硬い外面を有し、
また上方に突出する中間背骨部を有し、前記付属
部品は全ての機械的応力が上記基台要素により受
け待たれるように上記中間背骨部の領域において
上記基台要素に結合されており、一方、前記浮揚
体は、低浮揚性の基台要素に比べてセイルボード
の浮揚体の大部分を受け持ち、かつ柔軟な軽量樹
脂材料の露出上面を提供するように軽量の柔軟な
合成樹脂フオームから作られていることを特徴と
するセイルボードが提供される。

さらに本発明によれば、上記セイルボードの製
造方法も提供され、硬い外面を有し、また上方に
突出する中間背骨部を有し、前記付属部品を全て
機械的応力が基台要素により受け持たれるように
上記中間背骨部の領域において結合するための基
台要素としての一体物の下側部材を機械的強度の
大きな全体的に剛性の材料を用いて製造し、その
後、該基台要素を低浮揚性の基台要素に比べてセ
イルボードの浮揚力の大部分を受け持ち、かつ柔
軟な軽量樹脂材料の露出上面を抵抗するように合
成樹脂フオームから製造された上記下側部材に係
合し得る浮揚体としての上側部材に接合してボー
ド本体を形成することによつて簡単に製造され
る。

〔発明の作用及び効果〕

本願発明の重要な特徴は、セイルボードの機械
的性質と浮揚性とを全体的に２つの機械的に異な
る構成部材に分けたことにある。上記第１の構成
部材は、高い機械的強度を有する剛性材料から作
られた下側部材（基台要素）であり、これがセイ
ルボードに必要な付属部品を受け持つ。一方、第
２の構成部材は、柔軟な軽量合成樹脂発泡体から
作られ上記下側部材に係合し得る上側部材であ
り、これが必要な浮揚力を提供すると共に、セイ
ルボード上部に露出してその帆走者になじみ易く
なつている。

このような異なる機能を持つ各々の一体物の部
材を組み合せて用いる（すなわち、ボートの浮揚
力は専ら合成樹脂フオームから作られた浮揚体と
しての上側部材が受け持ち、一方、構造体として
の機能は機械的強度の高い剛性の基台要素が受け
持つ）ことにより、軽量であること及び付属部品
がボード本体に強固に結合できることの要求を同
時に満足できると共に、その製造も予め成形した
浮揚体としての上側部材と基台要素としての下側
部材を接合するだけで極めて簡単である。

本発明の主要目的を完全に達成することに加え
て、前記本発明の構成は次のような別の有益な効
果をもたらす。すなわち、上面部（上側部材）に
皮膚となじみ易い柔軟な軽量合成樹脂を用いるの
で、使用者が怪我する危険は大幅に減少せしめら
れる。更に基台要素を簡単に設計することによつ
て、そのようなボードの長手方向における柔軟性
は最善の状態で提供され、あるいは上側部材を基
台要素に結合する前に、別の堅牢化要素を基台要
素かスラブに結合することによつてその柔軟性を
簡単に変化させることさえできる。セイルボード
の下方部にだけ、合成樹脂フオームの比重よりも
高い比重を有する堅くて機械的に強い材料を用い
ることによつて、船体をもつと軽くすることが可
能である。全体で約260リツトルの体積を有する
セイルボードに関して、その重さは12Kgから14Kg
の間にあると推定される。機械的な力を受け持つ
すべての付属部品が前述のように基台要素に接合
されているので、ダガーボードケースやフツトス
トラツプなどの裂断分離のような問題が同時に解
消される。大きな機械的強さの結合が得られるた
めに、マストスリーブもしくはソケツトを従来の
ものよりも比較的短かくつくることが可能とな
る。この事は、マストからの力の伝達がセイルボ
ードの下方部に起きている限りボードの特殊な帆
走において非常に有用な効果をもたらす。この事
は、セイルボードをビーム方向において安定す
る。その上、一つの同じ基台要素を所望のままに
互いに異なる上側部材と容易に組み合わせること
ができ、それによつて種々のデザインのセイルボ
ードを製造でき、また金型に要する費用も節約で
きる。

〔発明の態様〕

本発明の更に詳細な具体例として、基台要素は
複数のストリンガー（側桁ないし縦桁）を有して
いる。また、基台要素は、船尾部において、そこ
に成形される橋状構造部を有することが最善であ
る。何故なら、有用な効果として帆走者の主要足
載せ面が更に堅牢にされるからである。また更に
進んだ改善として、前記橋状構造部は中空状態に
形成され、その中に合成樹脂製もしくはゴム製の
膨張風船が詰め込まれるか、または特に軽量のフ
オーム材料が充填される。そうすることによつ
て、かなり高い機械的強度を得るとともに、重量
に関しては有益な減少が得られる。また更に、フ
ツトストラツプはセイルボードのこの部分に容易
に固定することができる。すなわち、この橋状構
造部を介して基台要素に固定されるのであつて、
従来技術のもののようにフオーム充填物に固定さ
れるのではない。さらに、複数本の支持リブを前
記橋状構造部の内部空間内に設けることもでき
る。

基台要素は、より具体的には、ABS樹脂を深
絞り成形するか、ポリエチレン発泡体のサンドイ
ツチ材料を成形するか、またはポリウレタンの一
体発泡体、SMC（シート モールデイング コン
パウンド）か、或いは全体または一部分を木から
つくられる。各々の場合の材料の選択は、最終製
品に望まれる性質（柔軟性と強さ）に従つて決め
られる。

上側部材（浮揚体）は皮膚となじみ易い材料、
特に合成樹脂、すなわち、たとえばポリエチレン
発泡体や他の柔軟な発泡体材料のようなプラスチ
ツクフオームでつくられるのが最も好適である。

本発明のより好ましい形態の一つとして、上側
部材は着脱自在にかつ交換自在に基台要素に結合
されるように設計されている。このデザインによ
り、全体の体積や、形状や、そして特に上面部の
形や、更に足載せ面などの変更が容易になされ
る。一例として、セイルボードは、一方では万能
セイルボードに、また他方では競技用ボードにな
るように一つの基台要素とともに用いられている
二つの異なつた上側部材を有するユニツトとして
市販できる。

他方、上側部材は基台要素に接着せしめられる
か、またはフオーム充填物を製造する際に基台要
素に結合せしめることも可能である。

本発明の更に好ましい改善の一つとして、セイ
ルボードは上側部材によつてほぼ全面的に覆わ
れ、この場合は、怪我の危険はより一層少なくな
る。他方の、セイルボードの前方部だけが上側部
材によつて覆われていて、足載せ部は前記した橋
状構造部によつて形成することも可能である。

本発明の更にもう一つの有用な改善において
は、基台要素は、種々の形状のセイルボードが一
つの同一の形状の基台要素とともに製造されるよ
うに、種々の形状のストリンガーまたは長手方向
リブのための連結部を備える柔軟な基台スラブの
形態とすることができる。この基台スラブは、た
とえば蟻継ぎ方式によつてこのスラブ用にデザイ
ンされた長手方向リブに結合せしめられる。

〔実施例〕

以下、添附図面に示す実施例を説明しつつ本発
明を更に詳細に説明する。

第１図の斜視図から容易に理解されるように、
符号１で示される本発明のセイルボードは、二つ
の主要部分、すなわち基台要素または下側部材２
と上側部材（浮揚体）３とで構成されている。基
台要素２は適切に選択される成形または型成形に
よつて機械的強度のある材料から製造される。例
えば、ABS樹脂や、ポリエチレン発泡体のサン
ドイツチ材料や、ポイウレタンの一体発泡体や、
SMC材料や、更には木材または木材と前記合成
樹脂（プラスチツクス）の一つとの併用材などが
材料として用いられる。

図示のとおり、機械的強度のある材料の基台要
素２は、通常用いられる総ての付属部品や、セイ
ルボードのそのような付属部品のための連結部、
すなわちダガーボードケース５やフツトストラツ
プのため固定箇所６を有している。

好ましい一つの実施例においては、基台要素２
はセイルボード１に所望の強度と柔軟性を与える
ように設計された形状を持つ少なくとも一本の中
間リブまたは中間背骨部７を有している。同じ目
的のために、基台要素２は更に図示しない何本か
のストリンガー（縦桁もしくは側桁）を有するこ
ともあり、中間背骨部７ばかりでなく、これらの
ストリンガーも必ずしも基台要素２と一体に形成
する必要はない。例えば、基台要素２は蟻断ぎ溝
か、類似の噛合口か、または切抜きを有してい
て、それらの中にストリンガーまたは中間背骨部
７と雄部が押し込まれ、そして適所に噛合係止さ
れる。この設計でもつて、単に背骨部またはスロ
リンガーの形状を変更することにより、特にキー
ル肩部に関して完全に異なつた形状を有するセイ
ルボードが製造され得る。

セイルボード１の主要足載せ面をより堅牢にす
るための補強として、基台要素２は、該基台要素
と一体につくられるか、または連結によつて結合
せしめられる橋状構造部９を船尾部分８に有して
いる。この橋状構造部９の詳細はあとで説明す
る。

良好な流体力学形状を形成するために、基台要
素２は、鋭いコーナー部を有し、かつセイルボー
ド１の水中胴体部を形成する前方竜骨状構造を有
する上方突出側端１１，１２を備えている。

第１図に見られる上側部材３は、例えばポリエ
チレン発泡体や他の種類の発泡体材料や、ネオプ
レンのようなゴムや、または他の柔軟な材料のよ
うに低密度の柔軟な皮膚になじみ易い材料で好適
につくられる。一方、上側部材３は更にゴムまた
は合成樹脂の膨張気球またはマツトレスでつくら
れても良い。セイルボード１を製造する際、上側
部材３は発泡成形の際に即ち上側部材自体を作成
する際に基台要素２に直接結合せしめられる。あ
るいはまた、上側部材３はセイルボードと別体に
作り、製造された基台要素２に後から接合するこ
ともできる。基台要素２に上側部材３を結合する
ための種々の可能な方法はあとで詳しく説明す
る。

いかなる場合にも、構成は以下のようになつて
いる。すなわち、上側部材３はどんな機械的な
力、または少なくとも付属部４，５および６に関
連する力によつても影響されず、それによつて、
上側部材を可能な限り皮膚となじみ易くでき、さ
らに、もつとも軽量または低密度を有するように
設計することができる。第１図から明らかなよう
に、上側部材３は付属部４，５および６に対応す
る開口部または切取り部１３，１４および１５を
有している。更にまた、上側部材３はそれ自体が
固定される基台要素２の全面に合致せしめられ
る。

第２図から第５図においては、完全に異なつた
形状および特性の複数のセイルボードが製造され
るように、一つの同じ基台要素２と種々の形状の
上側部材が組み合わせて使用される例が示されて
いる。

第２図および第３図においては、体積の小さい
強風用セイルボードが示され、一方、第４図およ
び第５図には、非常に体積の大きい上面部のデザ
インのセイルボード１が示されている。

第２図と第４図とに見られる可能なデザインの
要点は、（未完成な、かつ基台要素２を取り除い
た）上側部材３と組み合わせて、たとえば、異な
つた二つの上側部材３が一つの同じ基台要素２に
用いられ得るように、そしてまた、ボード帆走者
が彼のセイルボードを異なつた目的のために変化
させることができるように用いられる点である。

上側部材の材料の特性のため、基台要素との前
記組合せは一種のボタンのような形態において達
成される。すなわち、第６図に示されるように、
上側部材３に形成された嵌め合せ開口１７に嵌挿
される基台要素２上の雄部１６が用いられる。

第７図から第１２図においては、本発明の更に
別の二つの実施例が示され、そこにはセイルボー
ド１のデツキ面１８の部分だけが上側部材３によ
つて形成または被覆されている例が示されてい
る。本発明に関する別の形状を持つたこの例にお
いては、すべての付属部品は基台要素２の部分に
あり、一方、セイルボード１の主要体積は上側部
材３によつて形成される。しかしながら、第７図
から第９図の実施例においては、マストフツトス
リーブ４の後方のボード帆走者のための足載せ面
は橋状構造部９によつて形成されている。この橋
状構造部９は中間背骨部７に対する後方部材とし
て形成されており、更にその中にダガーボードケ
ース５とその上面にフツトストラツプ１９（第７
図図示）とを有している。

第７図から明らかなように、橋状構造部９は軽
量合成樹脂フオームで充満することもできる。ま
た別の可能な構成においては、膨張風船（図示せ
ず）が下部胴体部２１と基台要素２の橋状構造部
９との間の空間に収容され得る。更にまた、この
空間は何も充填されないままか、または所望され
るなら、第１１図に見られるように支持リブ２２
を設けることもできる。

本発明の構成および製造方法でもつて、非常に
高級な性能を持つセイルボードが製造できるとい
うことが明らかであろう。殊に、簡単な方法を用
いて、非常に軽量なセイルボードが製造できるこ
とが明らかであろう。一般に、二部材ユニツトと
することにより、非常に異なつた形状のセイルボ
ードが製造され得る。また、上側部材のために概
して柔軟でかつソフトなフオーム材料を用いるこ
とによつて、怪我をする危険が大いに減らされ
る。

上側部材３を配置する前に基台要素２のすべて
の部分を構成することができるので、適正な堅牢
要素を用い、しかもそれらを適所に固定すること
によつて、長手方向における完成されたセイルボ
ードの柔軟性に関して種々変化させることができ
る。そして、たとえばアルミ製部材またはその類
のものを適所に固定することも容易に可能であ
る。付属部品に関連するすべての機械的な力はセ
イルボードの機械的強度のある基台部分のグルー
プによつて受け持たれるので、セイルボード１の
浮揚部体積を形成する合成樹脂フオームもしくは
プラスチツクフオームの選択は、通常では重要で
ある機械的強度を考えずに行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のセイルボードの一実施例の二
つの主要部分の概略斜視図、第２図および第４図
は同一の共通基台要素を備える二つの可能なセイ
ルボード形状を示す縦断面図、第３図は第２図の
線―における部分断面図、第５図は第４図の
線―における部分断面図、第６図は基台要素
に上側部材を結合する一つの方法を示す一部切欠
き拡大横断面図、第７図は本発明の他の実施例の
セイルボード形状を示す一部断面側面図、第８図
は第７図に示されるセイルボードの平面図、第９
図は本発明の更にもう一つの実施例を示す一部断
面側面図、第１０図および第１１図は第９図の線
―および線―のそれぞれにおけるけ
る断面図、そして第１２図は第９図に示される本
発明の実施例の拡大平面図である。 １はセイルボード、２は基台要素、３は上側部
材、５はダガーボードケース、７は中間背骨部、
９は橋状構造部、１９はフツトストラツプ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 合成樹脂および合成樹脂フオームからなるボ
   ード本体と、このボード本体に結合されたダガー
   ボードケース、マストフツトスリーブもしくはソ
   ケツト、フツトストラツプ、スケグ等の付属部品
   とを有するセイルボードにおいて、上記ボード本
   体が、基台要素としての一体物の下側部材と該下
   側部材に係合し得る浮揚体としての上側部材とか
   らなり、上記基台要素は、高い機械的強度を有す
   る全体的に剛性の材料から作られて硬い外面を有
   し、また上方に突出する中間背骨部を有し、前記
   付属部品は全ての機械的応力が上記基台要素によ
   り受け持たれるように上記中間背骨部の領域にお
   いて上記基台要素に結合されており、一方、前記
   浮揚体は、低浮揚性の基台要素に比べてセイルボ
   ードの浮揚力の大部分を受け持ち、かつ柔軟な軽
   量樹脂材料の露出上面を提供するように軽量の柔
   軟な合成樹脂フオームから作られていることを特
   徴とするセイルボード。 ２ 基台要素が少なくとも一本のストリンガーを
   有していることを特徴とする特許請求の範囲第１
   項に記載のセイルボード。 ３ 基台要素がセイルボードの船尾部分に橋状構
   造部を有することを特徴とする特許請求の範囲第
   １項又は第２項に記載のセイルボード。 ４ 橋状構造部が中空状に形成されていることを
   特徴とする特許請求の範囲第３項に記載のセイル
   ボード。 ５ 橋状構造部の中に合成樹脂製もしくはゴム製
   の膨脹風船を有するか、またはフオーム材が充填
   されていることを特徴とする特許請求の範囲第４
   項に記載のセイルボード。 ６ 橋状構造部の内部空間内に支持リブが設けら
   れていることを特徴とする特許請求の範囲第４項
   又は第５項に記載のセイルボード。 ７ 基台要素が、深絞り成形されたABSシート
   材料、ポリエチレン発泡体のサンドイツチ材料、
   ポリウレタンの一体発泡体、SMC（シート成形材
   料）、木材または木材と合成樹脂の複合材料のい
   ずれかにより作られていることを特徴とする特許
   請求の範囲第１項乃至第６項のいずれかに記載の
   セイルボード。 ８ 上側部材が着脱自在にかつ交換自在に基台要
   素に結合されていることを特徴とする特許請求の
   範囲第１項乃至第７項のいずれかに記載のセイル
   ボード。 ９ セイルボードの前側部が上側部材によつて覆
   われ、一方、一般に帆走者の足載せ面を形成する
   船尾面は橋状構造部によつて形成されていること
   を特徴とする特許請求の範囲第１項乃至第８項の
   いずれかに記載のセイルボード。 １０ 基台要素が柔軟な基台スラブの形態にあ
   り、該スラブがそれ自体に種々の形状の複数のス
   トリンガーまたはセイルボードの長手方向に延在
   するリブを結合せしめるための連結部を有してい
   ることを特徴とする特許請求の範囲第１項乃至第
   ９項のいずれかに記載のセイルボード。 １１ 合成樹脂および合成樹脂フオームのボード
   本体と、このボード本体に結合されたダガーボー
   ドケース、マストフツトスリーブもしくはソケツ
   ト、フツトストラツプ、スケグ等の付属部品とを
   有するセイルボードの製造方法において、硬い外
   面を有し、また上方に突出する中間背骨部を有
   し、前記付属部品を全ての機械的応力が基台要素
   により受け持たれるように上記中間背骨部の領域
   において結合するための基台要素としての一体物
   の下側部材を機械的強度の大きな全体的に剛性の
   材料を用いて製造し、その後、該基台要素を、低
   浮揚性の基台要素に比べてセイルボードの浮揚力
   の大部分を受け持ち、かつ柔軟な軽量樹脂材料の
   露出上面を提供するように合成樹脂フオームから
   製造された上記下側部材に係合し得る浮揚体とし
   ての上側部材に接合してボード本体を形成するこ
   とを特徴とするセイルボードの製造方法。